返信


■--テント日誌
++ M/O (小学校高学年)…22回          

<テント日誌 5/16(水)
 │  ―経産省前テントひろば249目 原発ゼロ11日目―>
 │   通りすがりの人との対話にも味わい深いものがある。
 └────(M/O)

 昨日の雨から一転して今日は汗ばむような暑さが感じられる。暦の上ではもう立夏も過ぎたのだから当然であるが、風が心地いい。テントも強めの風に煽られているが、この霞が関の一角に腰を下ろしたようで手前みそになるが風格も出てきたように思う。
 テントには多くの人が訪ねてくるが、通りすがりで結構興味のある人も多い。
よくテントの前を通り、いつか簡単な挨拶を交わすようになった人もいる。そんな一人に僕と同年輩と思われる婦人がいるのだが、テント前で立話をした。

 この近辺で日本料理屋を40年程やっているとのことで、霞ヶ関の住人(官僚の)のことはよく知っているのだろう。話のきっかけは梅雨になったらテントも大変ということで湿気対策などを提示してくれたことからはじまった。僕が5月というのは雨や湿気も含めて割と好きな方であり、風情というか季節感が好きなのだが、湿気対策は健康上も必要ということで考えたい。炭での対策などいろいろのアドバイスを参考にしたいと思う。
 この話から彼女は官僚や日本の政治のことまで進んだ。官僚に対して割と好意的で同情的なのはここの住民としてのことだろうが、官僚も縛られて動けないのであると言っていた。背後の政治力としてのアメリカということまで話しは進んだが、官僚は国民の声を求めているところもあるのよ、というのが彼女の意見だった。官僚の為にもこのテントは必要で、こんなふうなのははじめてだが官僚にも伝わっているはずだと言っていた。

 テント前の椅子にすわって妄想とも回想ともつかぬことに耽っていたら、同年輩の男の人に声をかけられた。船橋の方の人でよく通るが初めてだと隣にすわった。何かしたいのだけどどうしていいかわからないという事だが、それは僕も同じでとりあえずテントを張り声をあげているのですよ、ということだった。これからは地域の集会にも顔をだすということで、船橋の近辺で開かれる
6月8日の中村哲さんのアフガニスタン報告集会などを紹介した。やはり人が何かに接近するには契機必要であり、ちょいとした勇気もいる。テントがそんな場になるといいと思う。実家が喜多方という方も来られたが、北会津の喜多方でも、「両親は孫を絶対に連れてこないようにと言ってる」という程の状態だそうだ。

 午後3時から第二テントでは「放射能線量にていての話」の講座がもたれた。
これはチェルブイリと福島の比較をもとに低線量被曝とどう向き合うかという話であったが僕らが放射能線量ということについて僕らが何処までしているかということも含めたものであった。
 「大人と子供の臓器別セシウム137蓄積量比較」から福島での子供たちの診察状況まで多くの興味深い話だっただ、もう少し多くの人に話を聞いてもらいたかった。(ちなみに第2テントは真新しい簀の子と上敷きが敷かれていて、清々しい雰囲気となっていた。
 夜には午後7時から水曜行動=文科省前で、「福島の子どもたちを避難させて下さい」と要望する行動=が行われた。テントのメンバーを中心に先週から始まった行動である。 (M/O)
.. 2012年05月19日 07:58   No.385001

++ Y・T (小学校低学年)…6回       
<テント日誌 5/17(木)
 │  ―経産省前テントひろば250目 原発ゼロ12日目―>
 │    吉田照美さんとビナードさんを囲んで・・・
 │    福島と大飯をつなぐ「もう一つの住民説明会」
 └────( Y・T )(T/E)

5月17日(木) 晴れ。
 今日、昼間に文化放送の人気アナウンサーの吉田照美さんとそのチームがテントに取材に来られた。吉田さんが依然番組で電話インタビューされた、双葉町からの避難者・亀屋さんとできればテントでお会いしたいという要望で予め連絡を取っておいたので、亀屋さんが母娘でお見えになり、テントの前で感激の対面となった。
 日本の永住権も持っておられる詩人のアーサー・ビナードさんも吉田照美さんと一緒に来ておられる。ビナードさんは吉田照美ソコダイジナトコに木曜日コメンテーターとして出演されているそうだ。
 その場には丁度福島の田村郡の女性もおられたが、その方は今年に入って被曝の影響か甲状腺に異常がみられ、病院に通っておられるとのことであった。あの時に安定要素剤が供給されていれば・・・と悔やまれた。

 こざっぱりと整った第2テントの中で、亀屋さん母娘、吉田照美さんとそのチーム、そしてビナードさんにテントのメンバーが加わって話が弾む。亀屋さんから3・11直後の様子、避難で転々とした様子、東電の対応等が生々しく語られ、吉田さんはNHK等のメディアでどうして取り上げられないのか、と憤慨する。ビナードさんも昨日南相馬から戻ってきたばかりということで、現在の状況を流暢な日本語で話す。
 時の経つのも忘れるほどに多くのことが語られ、吉田さんには今日の話の内容を是非番組の中で紹介していただきたいとみんなでお願いする。

 5月26日に、大飯町で福島の女性たちを招いての「もう一つの住民説明会」が準備されだした。福島から何人もの女性が事前の戸別訪問によるビラ入れ対話活動を含めて参加するようだ。そのこともあって、サンデー毎日5・27号の「『原発』で大揺れのおおい町ルポ」を読む。胸に迫るものがあった。
大飯の人々の目線はしっかりと「3・11福島」を見据えている。福島と大飯をつなぐということは今、真に迫った課題なのだ。    ( Y・T )

.. 2012年05月20日 10:43   No.385002
++ T/E (幼稚園生)…3回       
5月16日版テント日誌に官僚について、付近の住民の方とのやりとりが記されていた。そこでエピソ ードを一つ紹介する。 3月26日、テントひろばの口座に10万円という多額のカンパが寄せられた。
差出人は〒100−8901東京都千代田区霞が関1−3−1天幕紫煙という名だった。領収書は不要ですと書いてあった。これは果たして誰なのだろう。
余計な詮索は必要ないが、霞ヶ関も捨てたものではないのかもしれない。
(T/E)

.. 2012年05月20日 11:23   No.385003
++ F (小学校低学年)…8回       
<テント日誌5/18(金)
 │  ―経産省前テントひろば251日目 原発ゼロ13日目>
 └───風雲急を告げる原発再稼働阻止前線ヒ―ト・アップ

 5月18日(金)晴れ、だが風は強い。今日は10時から、昨年3月から東電前アクションの活動をしているSさんの裁判を傍聴にいきました。何人ものテント仲間が行く中、丸の内署だけでなく本庁と思われる公安が多く警備する中で63名(僕は64と裁判所職員から聞いたような)の希望者が訪れ、37名が入廷出来ました。恐らくその中には仲間以外の者もいたと思われますがよく分かりません。
そもそも大きな法廷を用意すべきと皆が思ったのです。僕は傍聴に当選し支援の会の計らいを受け法廷に入ることが出来ました。

 Sさんは前髪をちょんまげのように結び、思いのほか血色も良く元気な姿で座っていました。
それが嬉しく、公判途中によく読み取れなかったのですが、「皆さん、ご支援ありがとう」とか「解放」と書いたメモをこちらにかざし、職員から制止を受ける場面が何度もあり、相変わらず血気盛んな様子でした。
時折目が会うときの会釈しながらの笑顔には闘い続ける強い意思を漲らせていました。法廷のドアが開く度に、傍聴出来なかった支援者の抗議の声が聞こえ、彼もそれに応えて感謝の気持ちを表していました。およそ二時間で終了し、その後弁護士会館で報告集会が行われましたが、そこでもその声についての話題が話されました。ともかく今は一日も早い解放を願うばかりです。(F記)

.. 2012年05月22日 08:55   No.385004
++ Q (小学校高学年)…27回       
『市民による説明・討論会』応援ツアー(福井県・おおい町)が、テントひろば、たんぽぽ舎などで呼びかけられている。この集会は、大飯町の人々への情報が、政権や関電に傾きすぎぬよう脱原発運動グループによるフォーラムを開催し、おおい町で各戸別に語り合う契機を作りだすことにある。この日から、関西一円の代表たちとの情報交換が激しさを増した。

 痛ましい逆境、不幸を乗り越えて、私心を捨てて、日本国内は言うに及ばず、海外へも、福島県の東電原発事故のもたらしたものを伝えに駆けずりまわっている人々に、さらに、いよいよ、おおい町に入ってもらい御当地で語り合いの場を創る人々への呼びかけ、スケジュール調整などが始まった。中島哲円僧正、京大原研、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」など、など。

 ところが、26日に予定されている説明・講演会の会場の受付役員が、いったん許可した集会場使用を、「福島の人の講演」を理由に拒否する暴挙を冒した。この使用申請をした現地アクションの人たちからメールが入り、この集会をやりぬいてみせる、との固い決意表明だった。

 この日、5・15沖縄現地集会に参加していた椎名さんが戻られ、こしかた、ゆくすえ、テントひろばのみなと打ち合わせ、また別の講演会に夕刻出かけられた。その間、経産省へ再稼働停止の陳情団20人ほどが官僚たちと面会して、要請文を読み上げた。官僚は「そういう国民の怒りはそこのテントが代表して存在している」と言ったそうである。

 さらに、原子力大臣の京都・滋賀県への説得工作も19日に急遽されるとの情報や来週には4閣僚会議が県知事を東京に呼んで開催されるとの情報も入った。週明け月曜日から、めまぐるしい再稼働への諸手続き、調整がされるみこみだ。
 夜、金曜日恒例の、首都圏反原発連合有志主催の首相官邸前抗議行動が催され、1000人の人々が集まった。同時に、スペースたんぽぽでは、反原発の最長トップランナーの槌田敦さんが、東電の歴代社長を刑事告訴した理由について、るる語
られた。

.. 2012年05月22日 09:13   No.385005
++ Q (小学校高学年)…28回       
 聴衆の一人、福島からいらしていた森園和重さんは、福島の活動家だけがなぜ孤独な闘いに追い込まれ、八面六臂の休みない活動をしいられるのか、具体的に説明、切々と訴えるそのさなか、涙で何度も言葉をさえぎられていた。
 とくに印象深かったのは、福島県を中心に、医学界、財界、産業界、学界、メディア等々が、「安全・安心キャンペーン」を猛然としていることで、地産地消イデオロギーまで、福島県に投入され、危険な食物を食べさせられている、とい
うことでした。大本営発表情報しかなかった戦時体制とそっくりです。

 福井県おおい町では、「原発さまさま」キャンペーンです。節電要請をするぐらいなら、こうした原発推進キャンペーン、反対派弾圧警備・情報収集の資金を節約するのが、正しい道筋です。
電力会社の原発推進派、核武装派の傀儡政治屋・御用学者・広告宣伝メディア・はては、文科省の教科書・副読本などの悪宣伝費用こそ節約するのが先でしょう。
エネルギー経営のために湯水のごとく、金を浪費・乱用する東電・関電の電気など所詮、使いたくはないのです。

 東京テントひろばをかすがいとして、あらゆる再稼働の前線と福島の人々を結びつける活動を一刻も速く、さらに充実しなければならない。福井県県庁では、包囲行動、県庁前テントひろばが、要請されている。
 おおい町では、時岡町長への再稼働拒否要請、町議会新谷議長への抗議行動が実践されている。この一週間が、正念場ともいえる。今までしてきたこと、考えてきたことを、集約して、取り組みましょう! (Q記)

.. 2012年05月22日 10:34   No.385006
++ F (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 5/19(土)
 │  ―経産省前テントひろば252目 原発ゼロ14日目―>
 │    穏やかな土曜の一日。平和和な時間の中で
 │    テントが「つながり」の触媒に!テント〜福島〜全国、世界
 └────( F記 )

 今日はこのところ吹いていた強い風も止んで、晴れ上がった穏やかな一日となりました。そんな中、京都・同志社大学の学生二人がテントを訪れました。
 彼らは先日、大飯原発監視テントにも立ち寄ったそうで、東京に帰ったYoさんと再会することになり、Yoさんもテント訪問に感激し、また福井・おおい町でまたまた会おうと約束をしていました。こうやってテントが触媒になって全国の方々と繋がっていく。

 昼過ぎ、ほぼ毎日テント前を通る車が通りかかりました。その車とは銀座の超有名すし店「久兵衛」のものです。その車のボディを見ると・・・何と!
『東電の値上げ、当然? 私(久兵衛)は値上げに反対します』と有るではないですか。気付いたテントの方が三人、拍手で見送りました。
 昨日は某おせんべいやさんがボルボの大きなトラックを経産省正門前に横付けしてました。このおせんべいやさんは財務省への抗議で有名な会社ですが、どなたでも物を申すのは大切なこと。表現の自由は尊重されるべきです。
 とは言ってもこのところやって来る勘違いな連中には困ってしまうものです。
昨日は経産省にある団体が署名の提出をしていましたが、それに合わせて沢山の公安がその様子を見張っていました。終わって公安もテント前からいなくなったかと思ったら、今度はこの困った人たちです。経産省が事前に連絡をしてるかのようなタイミングですが、この人たちには取り合わないのが一番の対応策だと思っています。

 それにしても本当に今日は平穏な空気がテント、霞ヶ関を包んでいます。空に爽やかな風に乗って鯉のぼりがはためいている中、第二テントでは女性たちが先日大掃除をした後始末をしながら談笑を。最近、石川県から引っ越してきたS・KさんがMさんやテント訪問者と笑顔で話しをしながらの作業です。S・Kさんは福島の女性たちのお役に立ちたいと上京し、今は第二テントの担当者と
して大切な若い力となっています。
 名古屋からは大学で学生達に教えているという女性。授業では、本来の自分のテーマより、原発問題を話す方が、学生の関心が俄然活発になるとの話も。
 夜になって、そんなまったりとした雰囲気を破ったのが、岐阜からお見えになった「近藤ゆり子」さんです。もうテントに近づく前から大きな声で挨拶が始まり、テントに入ると一気に賑やかに。彼女は以前からテントのメンバーとは懇意にしていて、多くの活動(長良川市民学習会等々)をされている方です。今日は福井県・水晶浜から飛ばした風船による風向き調査の報告(ビラ、地図)
をお持ち下さいました。それはとても貴重なものでしたので後日、画像アップを致します。ご期待下さい。

 そんな穏やかな一日が終わり、夜もふけたところで、今夜の泊番の皆さんが三々五々集まったので帰宅することにしましたが、長野からTさんという支援者がいらっしゃいました。今日も沢山の方がテントを通じて繋がっています。
そして!明日は群馬県・渋川へ福島支援の援農にEさん他5名で向かいます。
東京と群馬と福島の「つながり」の橋渡しをするために。   ( F記 )

.. 2012年05月24日 11:36   No.385007
++ Toku-san (小学校中学年)…11回       
テント日誌5/20(日)
│ ―経産省前テントひろば253日目 稼働原発ゼロ15日目>
 │  〜 一歩づつ近づく再稼働の足音の中、市民運動として根付く
 │ 「脱原発運動」とテントひろばの活動の今後 〜
└────

 この日は、代々木公園(渋谷)で開かれたデモに参加し、私用を済ませてから、20時少し前にテントに着いた。一週間前は、この時間帯のテントの外はすでに寒く、中に入っていたが、まだ数人がテントの前のパイプ椅子に座って談笑をして
いた。後から来た方が、「ビアガーデンでも出したいような陽気」と仰っていたが、暑くもなく、寒くもなく、ちょうどよい気候。その後、テントの外では、22時くらいまで談笑が続いていた。

テントの中に入り、中にいらした受付担当のKさんに、昼間の状況を確認すると、16時頃に排外主義者の団体が、大勢でやって来たらしい。この日、排外主義者の団体が日比谷公園をゴールにしてデモを開催したようで、参加者がそのままテントへやって来たようだ。あらかじめ情報を得ていた警官隊が警備にあたってくれたらしいが、テントを揺らしたり、隙間からテントの中を覗き込んだりして、執拗に嫌がらせを繰り返したという事だった。「市民団体」の言論の自由は認めるが、今後は、物を壊したり、けが人が出るような様な事はやらないでもらいたい。

暫くすると、足立区で開催されたチェルノブイリ法の制定に携わられたアレクサンドル・ヴェリキンさんの講演会に参加された方が、テントに寄って下さり、講演内容について話をうかがった。ベラルーシでは、国家の強力なリーダーシップの下、国民への補償、健康への影響への配慮、生活インフラへのケアが行われ、成功しているという事であった。

「福島の人達への補償の実現」「子供達を放射能から守る」も「原発即時停止」「全ての原発を廃炉に」とともにテントひろばが掲げた重要なテーマである。テントひろばにとって、当面は「再稼働阻止」が最も重要なテーマとなると思うが、
日本でもチェルノブイリ法を参考にして、「福島法(日本版チェルノブイリ法)」が制定されるよう後押しをしてもらいたい。

5月14日(月)におおい町の全体協議会が、政府が発表した大飯原発の安全性を認めてから、急遽呼び掛けて金曜日に開催された官邸前抗議集会には、1000人以上が参加していた。おそらく、初めて参加された方もたくさんいらっしゃったと思う。土曜日に参加した茅ヶ崎のデモ、この日参加した渋谷のデモは、いつも以上に沿道にいらした皆さんが手を振って下さり、茅ヶ崎では、「ありがとう」という嬉しい声援も送っていただいた。渋谷のデモはスタート時点では、いつもと比べてあまり人数が多く無いという印象を受けたが、最後まで参加された方に話を聞くと、途中から多くの人が加わり、デモの最後には最終的に倍くらいの人数になっていたという事だった。この週末に参加した「脱原発」の抗議集会、デモでは、自ら行動を起こされる方、我々の主張に共感して、応援して下さる方が着実に増えていると言う印象を受けた。

 これから、原発の再稼働を巡り、現地と東京の攻防が激しくなる事が想定されるが、我々が掲げた「原発の即時停止」「全ての原発を廃炉に」「福島の人達への補償の実現」「子供達を放射能から守る」という目標が実現出来るよう、市民
の民主的な運動として、テントひろばの特性を生かしながら、活動していきたいと思う。(Toku-san)

.. 2012年05月24日 13:20   No.385008
++ K.M (小学校低学年)…6回       
月曜の朝 長野から来た方と座り込んで死刑囚の再審請求の話などをしていると、立ち止まって金環日食を眺める女性、専用メガネを見せ、まずメガネで下を見た後太陽を眺めるように教えてメガネを置いて足早に出勤される。私もテントで用意した専用メガネを取り出して眺めるが雲がかかってくっきりは観えない。通りがかりの方にもメガネをお貸しする。満足した男性は頑張ってくださいと言い残して足早に立ち去る。何度も観ていると丸い太陽の前に月影が右上から左下に移動していく。危険な原発は止めて太陽エネルギーをもっと上手に活用したい。

8時過ぎには、男性が記名して関電の株主総会のことを尋ねる。経産省のMさんがいつものチェックをし、さらに前日の招かれざる客来訪の様子を聞かれる。
 今週も、原子力委員会、原子力安全委員会(臨時会議)、保安院の意見聴取会等の傍聴行動の予定ががビッシリ。(K.M)

.. 2012年05月24日 13:35   No.385009
++ M/O (小学校高学年)…23回       
<テント日誌 5/23(水)
 │   ―経産省前テントひろば256目 原発ゼロ18日目―>
 │    持久戦に入ったテントの日々の中で
 └────(M/O)

 昨日は一日雨に降りこめられていた。風情としては嫌いではないといってもやっぱり鬱陶しい。
 今日は晴れていて風が肌にここちよい。テント前の椅子に座って眺めていると、緑に包まれて先に頭だけ出した国会議事堂も見える。案外と緑の多い霞ヶ関のほんの向こうが永田町であり国会があるのだ。となりに座わっている人がビラをくれた。共謀罪や国家秘密保護法、また暴力団対策法」改訂などのものである。国会で審議されているものとしては消費増税が主たるものであって、
これらについてはあまり伝わってこない。共謀については野田首相が5月の創設と国際公約をしているのだが、審議はどうなっている(?)のだろうか。
暴力団対策法案改訂の動きは(?)

 ここの霞ヶ関から国会は目と鼻の先であるが、ここから見ていても国会は遠い距離にある。以前に、国会前に座り込みをしていた時は、道を一つ挟んだだけなのに距離の遠さを感じていた。これは空間的」な距離ではない。国会で展開されている政治(国会意志の決定をめぐる行為)が、僕らの政治的意志とあまりにもかけ離れているということだ。この霞が関にテントひろばを作りなが
ら、僕らが意識してきたのもこのことだった。この乖離を埋め、政治的な課題の議論が接近できるのは可能か、という問いかけを発し、それを模索してきたのだ。原発再稼働問題は政府が国家意志の名において簡単に意志決定することを許さない、ということであったし、それに反対する国民の意志を無視できない状況を作り出した。今後のことはともかく、一つの局面としてそれを生みだ
した。そうであれば、国会の中で動いている他の法案をめぐる問題ではどうなのだろうか。ビラを読みながらそんなことを考えた。

 再稼働をめぐるさしあたっての焦点の一つは福井や関西圏にある。そこ移りつつある。これについてはおおい町の「住民説明会」(5月26日開催)や6月16日か17日かの福井集会として伝えられている。福井現地の動きを全国的に包む形での展開の他方で、このテントひろばはある種の持久戦に入る。
 テントひろばは存続すること自身で一つの役割を持つがこれは結構大変なことだとも思う。一見すると穏やかで、淡々として過ぎゆく日々の中で、持久戦的な闘いをすることは、自己問答をし、国家意志と国民意志の乖離を埋める事を自分(想像力)の中で模索することである。僕らの日々の行動をこの側面から支えることにほかならないが。これが現在の政治的行為とも言えるし、その難しさだとも言える。禅問答のようなことをしていすに座っていた一日だった。
(M/O)

.. 2012年05月28日 19:55   No.385010
++ Y・T (高校生)…63回       
<テント日誌5/24(木)
 |  ―経産省前テントひろば257日目 稼働原発ゼロ19日目>
 |  大飯・福井に思いを馳せながら
 |  テントひろばはゆったりと、賑やかに
 └────

5月24日(木) 晴れ

 昼にテントに着くと、山羊に可愛い荷台を引かせた老夫妻がいた。山羊は生後1年半だそうだ。
その山羊が荷台に奥さんを引いて歩いている。荷台には脱原発と書かれている。
とても微笑ましい感じで、テントのメンバーもみんな外に出て見ていた。

 それに続いて今度は年配の女性が来訪。核燃サイクルを止めさせようと、経産省至言エネルギー庁に抗議したいという。折から原子力委員会の核燃サイクル小委員会をめぐって、委員長・事務局・電力業界・エネ庁が癒着し、裏で推進の密
議と報告書案書き換えを繰り返していたことが暴露されている。
 核燃サイクルを止めれば、原発は止まる、ということで、女性2人がテントのマイクでもって経産省正門前でアピール行動。
 今日は初夏の陽気で汗ばむほどだが、カラリとして、テントの前に立つと気持ちがいい。そのせいというわけでもないだろうが、テントの前は多くの人が座り込み、賑やかである。

 22日に福井県民会議が幹事会で、6月16日もしくは17日に大飯眼発再稼働反対の福井・全国大集会を開催することを決定し、いずれその呼びかけが全国に向けて発せられるそうだ。テントとしても首都圏及び全国の人々に福井への総結集を呼びかけ、とくに首都圏の人々には共同のバスツァーでの参加(誰もが参加できる費用での)を呼びかける予定である。
 以前に福岡の人々からのメールが送られてきたが、そこに全国の原発現地の分断と各個撃破を許さず、大飯原発再稼働阻止のために「全国を一つにした闘い」ということが訴えられていた。
いよいよそれを現実のものとする時が訪れようとしている。

 翌朝、大飯に行っている椎名さんから電話があった。24日の夜、民宿の宿に地元の人たちが来訪され、福島の女性達と懇談したそうだ。26日の「もう一つの住民説明会」を地元で担っておられるMさんご夫妻、町議会全員協で1人反対を表明された猿橋町議、サンデー毎日のルポ記事で、明確な発言をされていた森下さん等々、6人程だったそうだが、皆さん一様に福島の話には驚かれたそうである。とくに富岡町から避難されている木田さんの話は深い衝撃と驚きだったそうで、それをみんなに伝えねば、と仰っていたという。
 5・26がおおい町の中に新しいうねりが生まれていく起点となるように祈りたい。きっと戸別訪問でのポスティングと対話活動が精力的に取り組まれていることだろう。
 尚、25日は小浜で、中嶌哲演さんが用意されている集まりで椎名さん達が話すそうだ。(Y・T)

★テント全体会議 5月29日(火)午後7時〜9時半 日比谷図書館内会議室
 ・6月16or17日の福井・全国集会へのバスツアーでの参加と組織化について
 ・テントの体制の再構築について
 是非、多くの方の参加を!

.. 2012年05月29日 09:55   No.385011
++ Y・T (高校生)…64回       
<テント日誌5/25(金)
 |  ―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
 |  パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
 |  福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
 └────

5月25日(金) 曇り一時雨
 今日の午後、パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪。かつてパレスチナの英雄としてパレスチナの民衆から慕われ、今もパレスチナ民族評議会議員、同女性同盟議長として活動されているライラ・ハリドさんは、意外にも気さくな
おばさんであった。淵上テントひろば代表と足立正生さんの通訳で懇談。
 そういえば最近の新聞で、イスラエルに囚われているパレスチナの人たちが監獄で1000人を超える規模でハンストを展開し、最長70日間、死者まで出ており、それ故イスラエル当局は釈放に応じている、というようなことが報じられていた。テントの集団ハンスト行動と比すれば、想像を絶する闘いである。パレスチナでは日常的にシットインの闘いが展開されているが、イスラエルの弾圧のために、とてもテントを張るどころではない、ということであった。
 ライラさんからはアラブのマフラー「ハッタ」をいただき、テントからは鯉のぼりを差し上げる。

 何度か報じているように、福井から呼びかけられる大飯原発再稼働絶対反対全国集会に、テントひろばは再稼働に反対するすべての人々に呼びかけて全力で参加することを決定している。
その呼びかけ文が作成され、参加申込書及び参加要項、振り込み用紙とともに近日全国発送の予定である。
 6月16日もしくは17日(開催日時・場所は5月29日の現地実行委員会で最終決定)の全国集会に対して、15日もしくは16日夜出発のバスツァーで参加すること、そして若い人達が1人でも多く参加できるよう往復のバス料金が3000円であること、テントひろばが若干の負担をすることは前提として、多少とも余裕のある方、また参加できない方にカンパをお願いすることが訴えられている。なんとかたくさんの人たちでもって参加したいものだ。

 昨日のテント日誌で、大飯の民宿での福島の女性達と地元の人たちとの交流について報告したが、実は、地元の人たちの中には、かって70年代に原発建設反対運動を闘われたもう80歳近い方もおられたということを追加しておきたい。

 反対運動が抑え込まれた後、原発反対運動は絶滅して数十年といわれてきた大飯町で、沈黙を余儀なくされながら風雪に耐えてこられて、年老いて今再び頭を上げられているということを聞くと、本当に感慨深いものがある。5・26の試
みはそのように深く大飯の中に染み込んでいるのだ。

 福井市では、連日のように各県議と「住民と県議の意見を聞き合う会」が数十人の参加で行われているそうだ。(Y・T)

.. 2012年05月30日 11:39   No.385012
++ Q (小学校高学年)…29回       
大飯町に行っているQさんからの報告が届く。

 こちら、電事連原発推進派、メガバンク、年収増加を期す原発関連労組、核燃料などによる軍拡派が、おおい原発再稼働をもくろみ、「もうひとつの住民説明会」の会場貸出を福島の人々の招請などの理由から突然拒否したことに抗議、拒否された予定会場の中にテントを張っています。これで4日めとなります。おとといからは、おおい町議会議長宅に、Uさんは街頭宣伝車とトラメガでおしかけ辞意を迫った。昨日も大阪からきたミュージシャンと出かけて、夕刻、小浜市での前段集会で、たんぽぽ舎からかけつけたTさんから辞意表明の報を聞いた。ひとしれず働くひとのことは報道されないものですね。とりあえず、おおい町総合運動公園より  (Q)
(註)大飯町議会議長は、あの全員協の後の記者会見のあまりの酷さ(ユーチューブで流された)に抗議が殺到し、町役場内、町議員の間からも批判が出、再稼働同意問題が一段落したら議長を辞任すると示唆した、というもの。

.. 2012年05月30日 11:54   No.385013
++ F (小学校低学年)…9回       
<テント日誌5/26(土)
 │  ―経産省前テントひろば259日目 稼働原発ゼロ21日目>
 │  大飯再稼働阻止の願いがテントから広がる。その想いを福井に
 │  届けたい。おおい町での「もう一つの住民説明会」大成功
 └────( F記 )

5月26日(土)晴れ。
 今朝は江田さんの事務所で目を覚ましました。昨夜、江田さん、渕上さんと共に福井再稼働阻止の現地応援ツアーの呼び掛けの準備のため徹夜をしましたが、渕上さんとはチラシの印刷をしながら多いに語り合い、テントの今を、そして今後の活動をゆっくり話し合う有意義な時間を過ごす事ができました。
 途中、印刷機の調子によって思いの外時間が掛かったのですが、まるで生き物のようにこちらの気持を見透かすように安心していると止まってしまうのです(苦笑)機械とは言え、印刷機ですら日頃のケアとメンテナンスをしっかりしていないとご機嫌を損ねてしまうのですから、増してや原発など安全神話にあぐらをかくなど以ての外なのです。

 午後からはチラシの折り込みです。テントメンバーのSさんのご厚意で、職場の三つ折り機をお借りする手はずになっていたので、Sさんの車で出掛けました。こちらの機械はメンテナンスが行届いているのか、作業はとってもスムースに2時間ほどで終えることが出来ました機械にも愛が必要なのです!
Sさんありがとうございました。そして、職場の皆さんもご協力感謝致します。
怪しげな僕にも親しくご挨拶頂き、さすが、Sさんのお仲間と感心致しました。
                             ( F記 )

.. 2012年05月31日 10:19   No.385014
++ Y・T (高校生)…65回       
午後から「全ての原発の終焉をめざして」と題する加藤哲朗さんの講演会があった。「反原爆と反原発の間」で、森滝市郎や水戸巌・久米三四郎・高木仁三郎等といった反核=反原発の先駆者に比して、「原子力の平和利用」論に拘
り続けた日本マルクス主義の思想的理論的陥穽の切開と克服が語られていた。
 残念ながら途中からの参加で肝心のところを聞くことができなかったが、第2部で、テントひろば淵上代表やたんぽぽ舎柳田氏が現在の運動の状況・歴史的位置・直面する課題について報した。予定されていた福島からの椎名さんの報告・訴えは、大飯での「もう一つの住民説明会」への出席で取りやめとなった。
 その大飯と「もう一つの住民説明会」がまだ継続中に電話がつながり、様子を聞く。その後、たて続けに椎名さん、京都・大阪の友人と電話で様子を聞く。
 70名程の予定で資料を用意していたのが、140名の参加だったそうだ。
おおい町の人たちの参加は30名弱。小浜の人たちあわせて40名程とか。福井県内ということではさらに多い。県外からも関西を中心に、東京からもたくさんの人が参加。ネットで知って参加された方も相当であったそうだ。多くの人の目が大飯に注がれている。
 やはり、福島の女性たちの話は地元の人たちの胸に迫るものがあり、涙しながら聞き入っていたそうだ。会場からの発言はすべて地元の人たちからで、最後のお寺の住職さんの涙ながらの訴えは圧巻だったいう。
 1週間弱での急な準備で、しかも当初の会館使用が「福島の人の講演」ということで拒否されるという困難を乗り越えた中での成功だけに、若狭に一つの希望の灯がともった、と感じられる。
 26日の説明会に先立って、25日にはおおい町役場に町長宛の要望書をもって、福島の女性4人を先頭に、関西、首都圏の市民が20名ほどが訪れ、対応した企画課の課長に福島の女性達が福島とおおい町への想いを話したそうだ。
 なかでも富岡町から避難されている木田さんの話は胸に迫り、参加者は涙を抑えることができず、対応した課長の目も潤んでいたそうである。
 木田さんは町長宅にも訴えに行かれており、そのとき出てきた夫人は木田さんの話を聞いて涙を流し、「私はどうしたらいいのか」と言っていたということも付け加えておきたい。 ( Y・T )

.. 2012年05月31日 10:36   No.385015
++ Y・T (高校生)…66回       
<テント日誌5/27(日)
 │  ―経産省前テントひろば260日目 稼働原発ゼロ22日目>
 │  大飯原発再稼働阻止、福井・全国集会へのバスツアーの案内発送
 │  小浜・おおいの連続交流会、福島の女性たちの話が若狭に響く
 └────(Y・T)

5月27日(日)晴れ。汗ばむ程の暑さだが、初夏の風が心地よい。
 今日は朝から、日比谷図書館のセミナールームを使って、大飯原発再稼働阻止、福井・全国集会へのバスツアーでの参加案内の発送作業。
 朝から町内会の用事を済ませて遅れて正午頃到着すると、15人ほどが4つのテーブルに分かれて作業中。テントのメンバーにたんぽぽ舎からも加わって、盛り上がっている雰囲気である。その後ツイッターデモに参加で2人抜けると入れ替わりに2人が新たに参加。賑やかな中でも、手を休めることなく作業ははかどり、午後2時半頃終了した。

 この案内は、これまでテントを来訪された方々で、来訪者名簿に記入されているうち、住所のわかる方々への発送である。名前の1文字が不明の方にもそこが黒丸になって発送されているがその事情を斟酌いただいて、ご了解をお願いしておきたい。

 呼びかけ文、福井県民会議の対応と大飯原発再稼働をめぐる状況、参加申し込み書と参加要項、参加費用&カンパの振り込み用紙、たんぽぽ舎のチラシが同封されている。29日にはテント全体会議、6月4日には討論・決起集会、9日は首相官邸ウォークと積み重ねながら、大結集を実現し、再稼働をあくまで阻止する福井・全国行動を大成功させたい。(Y・T)
─────

.. 2012年06月01日 10:38   No.385016
++ Q (中学生)…30回       
おおい総合運動公園テントより 27日 朝 5日め

 「原発設置反対小浜市民の会」主催の福島の女性との交流会は、椎名さん、黒田さん、木田さん、森園さんなど福島の女性たちを初め、関西の活動家、東京のタンポポ舎の面面、プラント技術者の会そして、経済産業省前テントひろばから
と多彩な支援活動集会ともなった。毎日新聞福井版27日朝刊で報道されている。

 40人以上の参加者のなかには、中嶋哲演さんほか二人の僧侶の姿もあった。
小浜市会議員、元労組、元民主党員など政治家魂を失わぬ意気さかんな男性たちが、福島の女性たちの体験談に聞き入り、3・11以降の事故・災害の真相に深く打たれた様子だった。福島の女性たちひとり、二時間でもたりない話術の持ち主たちだが、地元の原発依存のやむにやまれぬ民意を慮りそれぞれ饒舌を控えられた。

 椎名さんは、かんしょおどりを能のパントマイムにふりを変え、自分を殺すように、伊達市の詩人、久間カズコさんのひばく詩を朗読された。米軍の兵士にも伝わるような芸能の可能性を考えさせられた。しかし、また泣いたのは、福島の女性たちこそだった。あの事故以前の美しい風土がここにあり、過去の自分がこどもたちが、そして男たちがここでよみがえるからだ。
 本当に、夏の暑さの中で、冬の寒さを実感することはできない。さらに原子炉を実感で知ることは永遠に不可能だろう。

 「もうひとつの住民説明会」に関しては、福井、朝日、毎日、読売で新聞報道されている。こちらはSさんがビデオ収録済み。五人の福島女性、朴さん小林さんのお話は、価千金でした。
 あるおおい町男性はこう語っています。「原電への懐疑は村八分になりました。
3・11から変わりましたが真実の生の声は重みが違います。事故の恐ろしさが実感できました」
 さらに、翌月3日には、中沢新一、高橋源一郎などが、おおい民俗誌の重要性を訴えるフォーラムを小浜市で開きます。

 また、槌田東大裁判の証人となった武田教授は、「おおい原発は震度7に耐えなくてはならず、目先の雇用問題にかかずらわっている場合ではない」というメッセージが福井新聞で報道されています。
 おおいの未来は再稼働阻止からです。しかし、まだ多くの地元住民、ことにおおい町の人々は、関西電力の核開発推進派に抵抗できないようです。まだはじまったばかりです。おおいを宜しく! (Q)

.. 2012年06月01日 10:47   No.385017


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用