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■--テント日誌
++ M/O (小学校低学年)…5回          

<テント日誌 4/24(火)――経産省前テントひろば227日目>
 経産前省テント広場―227日目 淡々とした中に激しさを秘めて

4月17日のハンスト宣言からちょうど一週間目を迎えています。

 最長の七日間を宣言して冒頭からハンストに入っていたEさんが無事貫撤されました。体調を気遣う周囲の人が逆に励まされるという中で見事にやりぬきました。Eさんはあらかじめ最長の日数を決めておかなければもっとやったと思われほどですが、無意識のところも含めれば身体への負荷は相当なものと推察されますから体調の回復に努めてもらいたいと思います。

 それから、血圧が相当高くなったと伝えられるSさんのことも心配です。僕らは高齢者が多いので、身体と意識に相当なギャップが生じているはずです。
若い時の経験では測れない身体の衰えも来ているところがあるはずで、それは意識を身体に合わすように修正して行く他ないところがあります。内輪をさらせばいろいろのことを抱えながらの集団ハンストですが、ハンスト参加を登録した人は現在のところ70名を超え、毎日テント前で座り込んでいます。

 5月5日までの第一次行動として展開されている「集団ハンスト」ですが、真ん中にさしかかる手前の今が一番のきつい時期ともいえます。それでも、テント前には新しい参加者も増え、淡々と遂行されています。せめて、天候が春を思わせる陽光にでもなってくれたらと思うのですが、ぐずついたところから一向に脱出できないでいます。春の天候が不安定なのは致し方がないとしても、春らしさを感じられたらいいのにそれがないのです。天候は人々の気持ちに反映するわけで残念です。23日と24日は大飯原発の現地での行動が気になります。
現地からの行動が断片的であれ伝えられるたびにこちらも元気づけられます。
「現地はどうなのだろう」という会話もあり、「椎名さんが行ったのがよかったらしい」などの話で盛り上がります。現地のテントも7つになったとのことですがうれしいことです。原発の立地する現地の人はなかなか声をあげにくいのが現状でしようが変化の兆しが伝えられます。

 僕もこの淡々とした座りこみに加わりながら、見えにくい権力の動きなどを推察し自問自答をしています。テントに毎日のように来ながら考えていることでもあるのです。                      (M/O)
.. 2012年05月01日 07:55   No.381001

++ Q (小学校中学年)…13回       
<大飯原発監視テントより>

 4月25日4時福井県庁舎6階大会議室にて第71回原子力安全専門委員会があり、大飯テントより三人参加。他の参加者やマスメディアへ、26日の住民説明会への監視テントの一員としてのUさんの呼び掛け文を配布する。地元の学識者と関西電力、原子力安全保安院の三つ巴の外部に地元に本当の当事者がいる、そして大いなる生態系が横たわっている。金でまるめこまれそうな沈黙を強いられがちな善人のためによそものはお助けしたいのだ。地元の人々のカンパも届きはじめている。明日が正念場だ。          ( Q記 )

.. 2012年05月01日 14:44   No.381002
++ Y・T (高校生)…52回       
<テント日誌 4/26(木)――経産省前テントひろば229日目>
   外国メディア記者会見行われる
   5/5のイベント―経産省包囲のカンショ踊りを中心に

4月26日(木) 曇り  夕方から雨

 今日もテントの前には9名のハンスト者が座る。若い男性も加わり、女性が多い。福島・富岡町から水戸に避難されている木田さんも駆けつけて、郡山の森園さんと並んで、ハンストに参加。自分で大きなメッセージボードを用意してきておられる。今日でハンスト参加登録者数は90名に達する。座っていても、意識は今日の大飯町の住民説明会はどうなるのだろうかとそちらに向かう。

 今日はチェルノブイリ26周年で、集団ハンスト行動の海外メディア向け記者会見が開催された。午前10時半からであったが、時折雨がぱらつく中、近くの東京地裁では同時刻に小澤裁判の判決があるということで、記者はあまり多くなかった。それでも、タイムやウォールストリートジャーナルといった大手をはじめ、4社が参加した。(ロイターは2日前に取材済み)淵上代表の挨拶に続いて椎名さんが大飯の報告もし、江田さんの1週間ハンスト報告、地脇さん(M)の福島の現実からのアピールと問題提起等のあと、「経済のため必要という意見があるが・・・」という質問をめぐって、活発な意見と提起がなされた。なんとか天気も持ちこたえ、小澤裁判に駆けつけた人々で帰り際テントに立ち寄る人も多く、立ち並んで記者会見を見ておられた。早速1社が記事
にしてくれている。
こちら午後、沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんが来訪。

 夕方から、経団連への抗議・申し入れ行動にテントからも参加。ハンスト者も4人が法被・鉢巻き姿で、参加。福島原発事故災害に対して東電と共に責任を負うべき経団連が東電の延命を後押しし、さらに早くから再稼働を要求し、その策源地となっていることを糾弾し、人々の命と引き替えに金儲けをすることは許されないと訴えた。

 夜はテント全体会議。そこでは5月5日の行動が確認された。一つは芝公園の集会とデモに福島の女性とハンスト者によるカンショ踊り隊が登場すること。もう一つはテントひろばで、柏餅、花菖蒲、鯉のぼり、カレーをふるまいながら、トークやライブのイベントを行うこと。そしてそれらは午後5時に合流して、カンショ踊りによる経産省包囲を繰り広げ、6時から稼働原発0を祝うセ
レモニーを行い、同時に大飯原発再稼働阻止・全原発廃炉への意志を固める、というものである。
 人々は5/5全原発停止・稼働原発0の瞬間を待ち望んでいる。(Y・T)

.. 2012年05月01日 15:01   No.381003
++ Y・T (高校生)…53回       
テント日誌 4/27(金)、28日(土)
 └────

<テント日誌 4/27(金)――経産省前テントひろば230日目>
  雨にけむる霞ヶ関、集団ハンスト行動と様々なアクション
  澤地久枝さんが激励に来訪

4月27日(金) 朝から一日中雨
 集団ハンスト行動も満10日を数える。雨のため第2テントの前の幕を開け、中に椅子を並べて座るが10脚あまり並べた椅子が満席となる。第1テントのまえの応急の雨よけテントに座っている人も。ハンスト者は最大時は11名ほども。テントでは初めて見かける方も結構多い。ドイツ在住で帰国中の方も参加。福島の方が3名。ハンスト登録者は夕刻には97名になったそうだ。

 午前中に落合恵子さんから激励の電話を受ける。必要なものがあればなんでも言って下さい、ということであった。
 今日も多くの方が雨の中来訪される。新潟から来られた方は新潟日報の記者をされていたそうで、柏崎刈羽が故郷だそうだ。5月3日に集会・デモを予定されていて、その時テントへの寄せ書きを送る計画だという。ついでに5月5日行動へのメッセージも依頼する。
 午後3時頃澤地久枝さんが激励に来訪される。並んで座ってお話を伺う。澤地さんは5月1日から2日間ハンストに入り、2日にはテントの前に座る、と仰る。「お体は大丈夫ですか」と聞けば、「そういうことを気にしてる時ではない」と仰った。2日には1000万人アクション呼びかけ人の人々に、テントに激励に行こうと呼びかけられているそうだ。
 韓国の映画監督をされている女性の取材を受ける。最後は、日本の反=脱原発運動の発展が韓国にも大きな影響を与えるだろうし、東アジアでの反核・反原発の連帯を創っていきたい、ということで締めくくられる。

 この日は多くのイベント、アクションが取り組まれている。午後には廃炉アクションの院内集会があり、女性達は福島の女性を先頭に参加した。そこでは福島での被曝の深刻化と様々な症状が出ていることが報告されたそうだ。
 夕方からは、金曜日恒例となっている首相官邸前行動が雨にもかかわらず1100名の参加で行われ、経産省正門前では東電前アクションの抗議行動が行われる。テントはこれらの行動の中継基地の役割を果たしているとも言える。
                            ( Y・T )

.. 2012年05月02日 11:52   No.381004
++ Y・T (高校生)…54回       
<テント日誌4/28(土)―経産省前テントひろば231日目―>
 │   千客万来・・・浜名湖の湖西市市長に
 │   武藤類子さん澤地久枝さんも来て下さった。
 └────(Y・T)( F記 )

4月28日(土)久し振りの好天気、初夏のような暑さ。商業用原発・全停止まで8日。集団ハンストは12日目。遂にハンスト登録者は100名を超える。
テントの前は今日も10人以上がハンスト座り込み。名古屋から3日間の予定で来られた方も。

 午前中に浜名湖西岸の湖西市市長の三上 元さんがお見えになった。「脱原発をめざす首長会議」の設立総会に出席する前に寄って下さったそうだ。実は三上さんこそこの首長会議を一から企画立案された方のようで、設立総会の世話人をされている。(今週と来週のフライデイで特集されているので是非お読み下さい。) 資料とお土産のうなぎパイをいただく。
 全国の各地域自治体から脱原発への取り組み、電力資本による支配からの自立の取り組みがなされていくことは、心強い限りである。    (Y・T)

.. 2012年05月03日 09:46   No.381005
++ F (幼稚園生)…4回       
午後、増山麗奈さんのお絵描きパフォーマンスが始まりました。先日行った時と同様のお仲間とです。「ふみえ」さんはお二人のお子さんを連れてこられています。
 今回はBS11の取材スタッフも同行してビデオ撮影。放映は5月22日だそうだが、麗奈さんはスタジオで生出演されるので、椎名さんも出演できないものか相談してみる。返事はまだですが、OKならばテントひろばと「とつきとおか」の活動をアピールできる良いチャンスと・・・。
 麗奈さんをを中心に「WAPA」という芸術集団の活動を行っているそうで、テントでの拠点担当を仰せつかりました。この「お絵描きパフォーマンス」はこれからも続けて行き、「とつきとおかのテント行動」のためにもテントひろば全体の存続においても、今以上にテントの認知を広げていくその一助にしたいと思います。
 今日の麗奈さんのモチーフは「鯉のぼり」。鯉のぼりに乗った親子四人が原発のない空を駆け巡るという画となっていました。時間が押してしまいテントひろばでの完成に至らなかったのが残念。この日に活躍したのはふみえさんのお二人のお子さん。シャイだけどしっかり自分の意見を言う男の子とお母さんの才能を受け継ぐ色彩感覚豊かなお嬢ちゃん。元気な声がテントひろばの晴天
の空にこだまします。テントにいる老若男女も二人の虜です。輝く笑顔がいっぱいです。一時の平和な時間。

 武藤類子さんが久しぶりにテントにいらしてくれました。
 第二テント奥では類子さんを囲んで話の輪が広がります。そこへ先日も来て下さった澤地久枝さんがお一人でお越しになりました。早速、類子さんと引き合わすとハンストをされている皆さんと並んですわり歓談を。さらに僕とも20分ほど二人だけでゆっくりとお話下さいました。感謝!

 澤地さんからはテントひろばの有効性や福島の皆さんの悲惨な状況に対しての政府・東電の対応のひどさをお話下さり、僕からは渡利での日本ペンクラブの集会での福島の女性の訴えを話させて頂きました。
 『著名な文筆家の皆さんはもっと意見を、そして原発の問題と福島の窮状を広く発信して欲しい』とのその声をお伝えすると、「文章書きはその発表の場が限られてきている。しかしそれにも増して声をあげる時でもある。」このような内容のお話をして下さいました。最後に浅田次郎さんと同様に、この場所にテントが立っていることへの賞賛を改めて頂きました。5月2日にはハンス
トに参加するとおっしゃるので吃驚!さっきこれから病院に行くと言ってたではないですか・・・。

 夕方から若者たちがテント前で替え歌大会を始めました。その名も『ハンスト応援&連帯!反原発替え歌大会』。これがなかなか秀逸な詩の連続で中でもテントの仲間、M君の9曲の力作は皆さん一度お聞きに来て頂きたい!次回も予定していますから。
 とそこへ昨日から首相官邸前で「完全ハンスト」を行っている若者が訪れてきました。何と水も飲まないとの事で皆、心配をするのですが本人は至って元気にしているのが反って辛くなります。他に二人が座り込みをし、そのサポートに何人かの方がいるようでした。しばらくテント前で話をして官邸前に戻って行きました。
 そして最後の来訪者は福島の黒田節子さんと「グリーナムの女たち」の訳者である近藤和子さんが。節子さんは相変わらずしっかりと落ち着いた話口。和子さんとも3月11日以来の再会です。ひとしきりお話をしてお二人がお帰りになった時、空を見上げると財務省の上に明るく三日月が輝いていました。
                              ( F記 )

.. 2012年05月03日 10:56   No.381006
++ H.H (幼稚園生)…1回       
<テント日誌4/29(日)―経産省前テントひろば232日目―>
 │   来訪者で賑わうテント 夜の110番騒動
 └────(H.H)(A.H.)(K.M)

4月29日(日)天気晴れ
 昨日に引き続き晴れ。太陽光発電は順調。第二テントはほぼ満タン。第一テントも半分程度まで回復。太陽光パネルが置かれている場所は時間によって木陰になってしまうので、太 陽の日周運動に合わせてパネルの位置や角度を少しづつ変えてみました。本当はテントの上に上げたいのですが、意外と重いのです。

 ゴールデンウィークという事で東京の街からは人が減っていると思いますが、今日は昭和の日という事で、抗議のデモや、更にそれに対して抗議をする人など、 霞ヶ関は今日もそれなりに政治的でした。
 渋谷ではツイッターで呼びかけられたデモが行われ、そこには高速増殖 炉「もんじゅ」の精霊「もんじゅ君}まで登場したとのこと。もんじゅ君はユーモアを交えて原発の廃止(特に高速増殖炉)を 訴えるネットの人気者です。「おしえて!もんじゅ君」「さようなら、もんじゅ 君」と2冊も著書を出しています。         ( H.H )

.. 2012年05月03日 14:20   No.381007
++ A.H (幼稚園生)…1回       
午後、詩人の石川逸子さんがテントを訪問、ハンストしている人を励ましてくれました。長年に渡って、ヒロシマ、ナガサキ、戦争、核の犠牲者の証言を綴り、誌を書いて来られた石川さんは今の福島の現状に心痛めておられました。
                             (A.H.)

.. 2012年05月03日 14:56   No.381008
++ K.M (幼稚園生)…4回       
澤地さんが今日も来訪され座り込みに。そして第1テントに、椎名さん、黒田さんをはじめ、福島の女性達が5人程集まり、澤地さんと懇談。 夜には湯川れい子さんも来訪される。その頃、長身の若者3人が訪れ座り込み者に大声で話しかける。なぜ北朝鮮のミサイルを批判しないのだ?テントを撤去しろ、などと。 その場にいた湯川れい子さんも一人と丁々発止。会話は何とか成立
するが時々暴力的な言葉で我々を威圧しようとする。さらに、テント前のポールと雨除け幕を「片づけてやる」とはずしにかかる、我々のだから自分たちでやるよとの私たちの言葉を無視してカバーをはずす。   数人と相談し躊躇
しながらもやむなく110番。3人の来訪者が乱暴な言葉使いでテント近くのポールに手を付けている、暴力を振るわれている訳ではないがちょっと来てほしい、と連絡する。

 4分後に白塗り自転車で所轄の警官が現れる。大げさでなく一人で良かった、と胸をなでおろす。その頃には既に湯川さんほかの説明が功を奏して3人それぞれとマンツーマンの会話が進んできて、私たちの再稼動反対論やテントの主旨に関心を示した人も現れたとか。 我々から所轄に説明していると、何とパトカーが次々に到着して制服警官が10人ほど、おまけに公安と思われる私服も8人程現れて後ろで監視を始める。暴力を振るわれた訳ではないと所轄に説明し、われわれや来訪者3人がそれぞれ事情聴取を受けたあと20分後には、3人も警官とともに去り、私服も徐々に退散した。  ハンスト者もそれぞれの寝場所に移り、第一テントで反省会。日曜常連の歓談者と泊まり担当者とで、種々の事情が重なったゆえだけれど少々110番が早すぎたと反省。福島からの黒田さんと古くから反原発運動を続けている近藤さんも加わり泊まり担当のRさんやFさんほかも交えて、反原発運動の歴史を振り返って盛り上がる。
ワインやマッコリを片手にあちこちの原発立地地域を飛び回った。何よりも、原発建設を止めた地域の数が建設・稼動された地域よりずっと多いことを教えられたのは大収穫。楽しい歓談が止まず気づくと消灯の夜11時。隣テントで寝ていたハンストのみなさん、ごめんなさい。         (K.M)

.. 2012年05月03日 15:23   No.381009
++ Y・T (高校生)…55回       
テント日誌 4/30(月)
 └────
<テント日誌 4/30(月)――経産省前テントひろば233日目>

      首相官邸前で若者2人、3日間完全ハンスト
      経産省正門前マイク行動は今夜も続く

 4月30日(月) 晴れ。初夏のような陽気、テントでは半袖姿も並んでいる。
テント前でのハンストは7〜8人。参加登録者は105人に達している。澤地さんは今日もテントの前で座り込み。
 人通りの少ない、静かな霞ヶ関で、石橋上人のうちわ太鼓の音が鳴り響く。
 今夜、首相官邸前で3日間のハンストをおこなっていた若者2人がそれをやり終える。水も飲まず、塩も摂らない超のつく完全ハンストである。夜は近くの日枝神社の境内か日比谷公園で過ごしたそうだ。
 若者達がこのようなギリギリのハンストでもって叫びを上げている。1人は終了後、虎ノ門病院に担ぎ込まれたが、無事、間もなく退院となった。
 7時半からは、恒例の経産省前マイク行動が行われる。今日は男女計6人。このマイク行動ももうどれくらいになるのだろうか、毎日行われている。
 始まる前に、テントで女性が今日はなにをアピールしようかと、資料のファイルを開いていていた。いつもネットから資料を取り出し、ファイルしているそうである。
 ひたむきな思いとひたむきな行動、それが脱原発への未来を拓いていくのだろうか・・・。
                         (Y・T )

◇5月2日(水) 朝から、鎌田慧さん、澤地久枝さんなどが、テントへ激励に。
澤地さんは  ハンスト中で、テント前に座り込み。
 同日、昼〜夕方、鯉のぼりプロジェクトの作業。
◇5月5日(土) こどもの日・・・原発ゼロの日 を祝う、テントひろばイベント&セレモニー  
 正午− 集団ハンスト終了式  リレートーク&ライブ        
       鯉のぼりプレゼント 柏餅・花菖蒲・カレーのふるまい 
   午後5時− カンショ踊りによる経産省包囲  
   午後6時− 原発ゼロを祝うセレモニー   
   午後7時−9時 リレートーク&ライブ 
  ※カンショ踊りは、練習を兼ねて、5月4日午後、ワークショップをおこないます。

.. 2012年05月04日 07:42   No.381010
++ M/O (小学校高学年)…21回       
テント日誌 5/1(火)、5/2(水)
 └────

<テント日誌 5/1(火)――経産省前テントひろば234日目>
 稼働原発ゼロの日が近づいて

 5月1日はメーデーの日として知られています。この日は五月晴れというように晴れやかでいくらか蒸し暑さを感じる日が多かったような記憶があります。
暦の上では立夏も近いわけで、もう少し夏めいた気候だってあっていいのだがぐずついた日が続きます。今日は連休の前半と後半の間の日ですが、テント前では立ち替わり、入れ替わりハンストメンバーが座り込んでいます。ハンスト参加の登録メンバーは100人を超えました。

 メーデーのデモ行進が経産省前を通り、座り込みのメンバーとエールの交換をしています。この霞が関界隈にはいろんなデモやパレードが通るわけですが、そのたびにエールを交換する風景はなじみのものとなりました。最近はデモやパレードだけではなく、首相官邸前での座り込みや経産省前での抗議行動などの意思表示が多くなり、霞ヶ関全体への異議申し立て行動が広がってもいます。
一つの行動の広がりはいろいろの形で現れるのですが、その今後に注目したいところです。

 テントには全世界や全国からいろいろの人が訪れることは何度も書いたことですが、その度に驚かせられることもあります。熊本県の小さな島から上京し、ボクシング一筋でやってこられた人が、訪れ話し込んでいきました。経産省に抗議のついでにテントに寄ったとのことです。原発問題が人々に浸透していることの広さを実感させらる時、また、これまでは考えられなかった人々の声を聞かされる時、自分の想像力の狭さのような事を感じます。

 どんよりとした天気で、いつ一雨来るかわからない中で座り込んでいるのですが、最近若い女性の着物姿が目につきます。雨で難儀をしないといいなと気がするために余計に目に着くのかもしれませんが、少し夏の感じられるときなら素敵なのにと思ってしまいます。テント前には連日のように澤地久枝さんがきて座り込みをされているのですが、明日には瀬戸内寂聴さんや鎌田慧さんた
ちも参加し、記者会見も開かれるというので、の場合に備えた準備もされています。テント内では5月5日の催しものの検討もなされています。

 5月5日には泊原発3号機が止まり、稼働する原発がゼロになることは確定的ななってきました。このことを5月5日に子供の日に祝い、新たな決意を確認しようという催しが準備されているのです。           (M/O)

.. 2012年05月06日 16:43   No.381011
++ Q (小学校高学年)…26回       
<大飯原発監視テント日誌>

  5月5日泊で定期検査11時突入で稼働原発0はゆるぎない状況です。ここで手を弛めれば大飯原発再稼働とともに再稼働のラッシュになだれ込まれる。いまさらに再稼働断固阻止の理由の正当性を内外に訴えねばならないと、Uさんは、1日午前8時からおおい町役場の座りこみを開始。賛同者はさらに9人、役場前で円陣を組み、熱烈な情報交換がされている。

  最も危機的な現地住民がおっとりとした体制順応主義に染められてきたことは、3・11(2011)で反省されている。いまうまれてきたこどもたちのように、全存在をかけて、邪悪な原発ハイテクシステムを「安楽死」
 (槌田敦)させる理由の納得・合意形成を世的世論とするために、ここおおい町は緊要の試金石のひとつです。

  本日お隣の小浜町では安全保安院の課長級の住民説明会があったが、一般住民は入場できなかった。我々の所へ小浜のひとが寄ってくれた。善悪多少価値観が旋回する。地震とテロがくるまえにしなければならないことは無限だ。福島前夜、原発前夜に近づくことは、まず再稼働阻止からだ。5時すぎても座り込み討議は終わりそうもない。          ( Q記 )

.. 2012年05月06日 17:20   No.381012
++ Y・T (高校生)…56回       
<テント日誌 5/2(水)――経産省前テントひろば235日目>
  寂聴さん、澤地さんらがテント前でハンスト座り込み
  脱原発鯉のぼり作成も着々と

 5月2日(水) 朝起きてみると、昨日から懸念されていた雨は降っていない。なんとかもってくれればいいが・・・。というのは今日瀬戸内寂聴さんがお見えになるという情報を得ていたからだ。

 午前9時半頃、寂聴さんと澤地さんがご到着。次いで鎌田さんも。続々とメディア関係者がつめかけて、10時かっきりに記者会見。道行く人々も寂聴さんをみては足を止めて記者会見に見入られる。

 寂聴さんは「私の念力で雨を食い止めた」と一同を笑わせられる。今日来た理由を「原発に反対であり、なんとかせねばという気持ちと、私のような九十のばあさんがここに座ったら、マスコミに取り上げられ、それを見た若者が張り切って行動してくれると思って。」と仰る。、「これまで生きてきて、福島の原発事故のような恐ろしいことは戦争以外に一度もなかった。政府は再稼働
をどうして焦るのか。原発事故は人災であり、同じことを繰り返しては子どもや若い人たちがかわいそうだ」などと訴えられた。そして、昨夜から食を断っておられ、このまま日暮れまでここでハンスト座り込みを続けると仰った。
 澤地さんは昨日からハンストに入っておられ、今日はNYの坂本さんの「気
持ちは一緒です。」というボードを提げておられる。今日は日暮れまでここでハンスト座り込みを続けられる。
 記者会見が終わる頃から雨がふりしきるようになる。第2テントの前幕は屋根に早変わり。その中で寂聴さん、澤地さんにひっきりなしに取材が続く。

 第1テントの奥では、机を並べて、鯉のぼりプロジェクトの女性達が鯉のぼりの生地に思い思いの絵模様とメッセージをかいている。カラフルな鯉のぼりができあがっていく。後は縫い合わせを残すのみである。寂聴さんも一尾の絵入れをされた。5月5日にはこの鯉たちは脱原発の希望をのせてテントの上高く泳ぐことだろう。
 
 夕方、お帰りになるときに、TAXIに乗り込まれたところで落合さんが来訪。怪我をされていて来られるかどうか・・・ということだったが、雨の中駆けつけて来られた。寂聴さんとご挨拶。
 雨は休み無く降り続いていたが、テントは一日中大賑わいであった。
                            ( Y・T )

.. 2012年05月06日 17:47   No.381013
++ Y・T (高校生)…57回       
<テント日誌 5/4(金)―経産省前テントひろば237日目―>
 │   集団ハンスト行動最終日程=18日目に
 │   外国からの取材、激励訪問が相次ぐ
 └────( Y・T )

 5月4日(金) 曇り時々晴れ 午後一時雨
 今日の正午をもって、集団ハンスト行動もいよいよ最終日程の18日目に入った。7日間のハンストを継続していた淵上代表は無事終了した。石橋上人は7日目に入る。81才の長老、佐久間さんは5日目に。
  最終日程とあって、ハンスト実行者は15人となり、テント前に鈴なりに並んでいる。大阪や福島から駆けつけてきている。ハンスト登録者は119人となったそうである。
 午後、沖縄から伊波洋一さんが激励に来訪される。第1テントで懇談のあと、ハンスト中の人々の間に入って一緒に記念撮影。
 第1テントの奥では、フランスのジャーナリストが熱心に取材。今日急遽大飯から戻ってきていたQさんが流暢な英語で説明。
 今日は午後5時から朴保(パクポー)さんのライブが予定されているが、2時頃から降り出した雨は上がりそうでなかなか上がらない。ライブができるのか気をもむ。
 それでも4時半頃には雨も上がり、無事開演へ。セットの準備時間に明日のカンショ踊りによる経産省包囲に向けてそのワークショップをおこなう。
 パクポーさんのライブは、「Monju」「今こそ流れを変える時」「それでおしまいかい」「雨に咲く花」「HIROSIMA」等、全12曲を演奏。パワフルな歌声から強いメッセージが伝わってくる。

 いよいよ明日は、集団ハンスト行動の終了日であり、泊3号機が止まり、42年振りの全原発停止・稼働原発ゼロの日を迎える。そのセレモニーに向けて準備も着々と進み、全国の原発現地で闘い続けている人々からのメッセージもたくさん届いている。明日は晴れるだろうか・・・。   ( Y・T )

.. 2012年05月08日 11:34   No.381014
++ F (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 5/5(土)――経産省前テントひろば238日目>
 |  原発が止まった日!その歴史的な子供の日に新たな繋がりを!
 |  カンショ踊りの音は霞ヶ関にこだまし太陽と月が祝福した
 └────  

 晴れた!「こどもの日」に相応しい快晴の朝を迎えました。この数日の空模様とはうって変わり、営業用原発の稼動がゼロとなる今夜を控えてそれを祝福するかのようです。
 この日は集団ハンストの最終日と、泊原発が定期点検に入って日本で42年ぶりに全原発停止・発電稼動ゼロを迎える歴史的記念日。そのセレモニーを正午から経産省テントひろば前で行い、今まで一緒に活動をして下さった方々や支援を惜しみなく注いで下さった多くの皆さんと、まずは日本から原発の火が消えたことを素直に喜び、再稼動阻止という新たな闘いに向かう決意を確認する日です。
 何よりも子ども達にそれをプレゼントできる事を喜び合いたいのです。

 まずは参加者に振舞う「柏餅」の調達。昨夜、注文内容の確認を行ってはいたのですが、何せ500個という数の注文なので緊張が。
 和菓子屋さんに着くと先日注文に訪れた時と出で立ちが違うのでビックリされるが、今日の趣旨をお話しすると『そうでしたか、頑張って下さい』と激励を受けました。
 11時半過ぎにテントに着くともうテント前は大勢の人の輪が出来ています。
さすがにマスコミも多く来ているようです。晴天の中、テントにこれだけの方が訪れるのも久しぶりです。2日に皆さんで描いた「鯉のぼり」も爽やかな風の中ではためいています。その中で一際目立っているのが、瀬戸内寂聴さんに描いて頂いたもの。
 はじめ『どう描けば良いのよ?』などと躊躇されてはいましたが、一旦筆を進めるとその勢いは止まらず一気に描き終えた力作です。丸でそのまま空に駆け上っていくかのような素敵な「鯉のぼり」なので是非一度、テントひろばにお越し下さりご覧頂ければ幸いです。
 Qさんが体調を崩されたということで見えていないのが残念。何よりもこの日は彼と迎えたかった。そして天国の蔵ちゃんとも。見てるかな?蔵ちゃん?晴れた空の上からきっと一緒に参加してくれてると思うと胸が熱くなります。

 12時を少し過ぎ渕上太郎代表の挨拶でセレモニーが始まりました。いつもながら渕上さんの言葉は力強く、明快で私たちの気持ちを鼓舞してくれます。続いては福島の椎名千恵子さん。今日を迎えたお気持ちと「未来を孕むとつきとおかのテント行動」の意味を語りますが、最初の言葉に胸が詰まります。
 『今、福島の子どもたちは復興気分の中で利用されています・・・。』今の福島の現状はこの言葉によく表されています。一年が経っても何ら事態が好転しないで、「安全・復興キャンペーン」に子どもたちを動員し、さらなる被曝を強い
ていく政府・県に対して怒りを覚えますが、原発が止まっても何ら困らないことを知らしめて、脱原発運動を更なるステージに高めようと思う気持ちを再確認させてくれる言葉でした。


.. 2012年05月08日 12:08   No.381015
++ F (小学校低学年)…5回       
 最後に7日間という長丁場をハンストされた江田忠雄さんの言葉で締めくくってセレモニーを終えましたもちろんこの後にこの日用意した「柏餅」「鯉のぼり」等などが皆さんに振舞われました。「柏餅」が好評だったのでホッと一安心です。
 13時頃になって、芝公園に福島の女性たちを先頭に向かいました。車を用意するとか地下鉄でとか言っていたのに先頭はもう歩き始めています。結局、全て徒歩で行くことになり、皆さんの意気込みを感じさせられました。

 集会では、鎌田慧さん、澤地久枝さん、古今亭菊千代さん、北海道の長田秀樹さん、原子力資料情報室の山口幸夫さん、韓国の環境団体代表・崔冽さんの後、いよいよ椎名さんの挨拶です。その時、壇上に福島の女性たちが登壇。黒田節子
さん、佐々木慶子さん、佐藤幸子さん、森園かずえさん、人見やよいさん、地脇美和さんと今まで一緒に活動してきた皆さんの顔と合わせ10人程の皆さんが晴れがましく見えました。そこでも椎名さんは力強く、思いのこもった情念の挨拶をしました。福島みずほさんに続いて、福島・いわき市出身の神田香織の会場から『かっこ良い!』と歓声が上がる挨拶の後に落合恵子さんのまとめ挨拶で閉会しました。参加人数は主催者発表で5,500人とされましたが、芝公園23号地の会場にはそれを上回ると思われる人で溢れていました。

 デモの開始に先立って、「カンショ踊り」を参加者の方に披露。公園の出口からデモに向かう人々の真ん前で、デモの参加者の方々の多くに踊りを見て頂く。
何度も踊り、その都度、良い反応を頂き、夕方からの経産省を踊りで取り囲む目論見にデモ参加者の参加に期待が膨らみます。通りかかった福島みずほさんにも手ほどきして踊って頂けました。デモ隊を送り出した後、急いでみんなで歩いてテントまで帰る。

 テントひろばではミニコンサートが開かれており夕方からの第二部の気分を盛り上げていす。約束した福島瑞穂さんがテントにいらっしゃり、一息つくと「カンショ踊り」の出番です!何回かテント前でリハーサルを行い経産省本館正門前に向かって踊り始めます。踊り上手を先頭、真ん中、最後尾と振り分け(トラメガも)皆さんにレクチャーしながら踊りだすのですが、少しも前に進みません。
皆さんに前に進む要領をお見せしながら気が付くともう別館前の角に差し掛かります。

 人数を確認しようと先頭まで行くと、もう国会通りを左折しています。ヒュー
マン・チェーンは一列でしたが、今回は二列三列となっているので7〜800人
というところだろうか?約1時間、心地よい疲れと充実感で「カンショ踊り」で
経産省を取り囲むことが出来ました。そこにはデモの参加者が多くいらっしゃい
ました。
 その後のセレモニーでは全国の原発現地で闘っておられる人たちからのメッセ
ージが読み上げられる。長年、困難をこえて頑張ってこられた人たちとの心がつ
ながる。

.. 2012年05月08日 12:59   No.381016
++ F (小学校低学年)…6回       
 夜も更けて21時にセレモニーを終了したが、ほとんどの方は帰宅しようとし
ません。それは23時頃に予定されている、泊原発3号機の出力停止を皆で迎え
たいという思いからでした。
 アワー・プラネットTVの白石さんのお計らいで「ホクデン」のHPをプロジ
ェクターで投影して頂けたので皆さんでその時間を待つことにしました。23時
10分(実際には新聞発表によると23時03分)その時がやってきました。
 福島が過酷な状況の中、喜びの表現は慎むべきとの声もあるのを承知でしたが、
握手する方、抱き合う方、それぞれが日本から原発の電気が無くなったことを喜
び合いました。 そこに「世界ヒバクシャ」の森下美歩さんと安斉さんがやって
きて皆さんに喜びの差し入れを下さいました。

 長い一日が終わった。しかしこれは新たなスタートでもあります。今、50基
の原子炉の内、26基に燃料棒が入ったままになっているという。スイッチを押せば直ぐにでも再稼動をしてしまう危うさがあるのです。このスイッチを押させない闘いが始まったのです。
 そのためにも『経産省テントひろば』は立ち続けなくてはならないし、『とつきとおかのテント行動』も福島の現状を打破するためには成功させなくてはなりません。
これまで以上に多くの方の支援が必要になります。引き続き応援頂ければありがたく思います。是非、一度テントにお越し下さいませ。お待ち申し上げます。 
 ( F記 )

(追記)定期検査のため、5日深夜に発電を停止した北海道電力泊原子力発電所3号機(北海道泊村、91・2万キロ・ワット)は6日午前4時に原子炉が完全に停止し、7日午前11時11分、原子炉内の水温が100度以下となる冷温停止状態になった。

.. 2012年05月08日 13:13   No.381017
++ たんぽぽ舎 (社長)…683回       
5月5日のテントひろばに参加して
 └──── 栄木忠良(たんぽぽ舎スタッフ、さよなら原発みなと)

 1000万人アクション・デモの解散地となった浜松町駅隣りの芝離宮公園を出てテント広場に着くと第2部が始まっていました。
 民衆の抵抗の踊りである「カンショ踊り」の列ができていて、600人を超える人たちの経産省を一周する踊りがスタートしました。
 次にはテント広場を支えるグループや個人のあいさつが続き、福島から北海道に避難している中学生の訴えが読み上げられました。
 国内の原発50基の全てが停止する歴史的なこの日、再稼働を絶対阻止するというみんなの強い決意で大いに盛り上がりました。
柏餅やカレーがふるまわれ子どもたちは大喜びでした。
 夜の9時にセレモニーは終了しましたが、多くの人が11時の泊原発3号機の出力停止を見とどけ、気持ちを新たにしていました。

.. 2012年05月08日 13:30   No.381018
++ 柳田真 (中学生)…41回       
テントとハンスト・座り込みが全国へ広がった−再稼働阻止めざして!
 |  経産省前テントひろばの巨大な存在意義−うれしい思い
 └──── (たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)

 今号は、5月5日のテントの特集号という珍しい号です。
 5月5日は、たんぽぽ舎も多数の参加者で、芝公園集合のデモからひきつづいて夕方のテント集会へ参加しました。うれしい集会でした。柏餅もおいしくいただきました。
 柳田も、あいさつで、原発やめようひとすじで前史を含む25年がんばってきたたんぽぽ舎として、原発の電気ゼロのうれしい日だと述べました。
 同時に、経産省前テントひろばとハンスト・座り込みの闘いが全国へ波及していること、福井県大飯原発での6〜7個ものテント、関西電力京都本社前のハンスト・座り込みとテント、北陸電力富山支社前のテント(パラソル)の活動、その他として。
 経産省前テントひろばの存在と活動が全国に広く伝わり、全国各地を激励して、闘いを拡げていること。この根拠地を持続し、知恵を出し合い、再稼働阻止の陣型をさらに大きく高くしよう。

.. 2012年05月08日 14:03   No.381019
++ K.M (小学校低学年)…5回       
<テント日誌5/6(日)
 │   ―経産省前テントひろば239日目「原発稼働ゼロ1日目」>
 │   お祝いの翌日テントひろばは通常モード、そして新たな道のりに。
 └────(Toku-san)(K.M)

 記念すべき原発稼働ゼロの瞬間をテントひろばでささやかにお祝いした翌日、ハンスト期間中の疲れがどっと出たのか、朝起きると、10時を回っていた。テレビをつけると、「報道ステーションサンデー」で、大飯原発再稼働に関する特集が放送されていた。冒頭で、原発の再稼働に反対する様子として、前日、芝公園で行われた集会の様子と参加者へのインタビュー、その後のデモの様子、テントひろばで行われたかんしょ踊りによる経産省包囲、5月2日の瀬戸内寂聴さんのインタビュー、大飯町での抗議集会の様子が放送されていた。その後も、大飯原発の立地の危険性、関電が原発再稼働を求める根拠となっている夏場の
電力需給予測の見積りの矛盾点を指摘し、「政府が原発を再稼働させることを前提としていることが問題である」と締めくくられていた。その後に放送された「ワイドスクランブル」でもかんしょ踊りのシーンが流されたらしい。
(ん、なんかマスメディアの論調が変わってきたかな?よし!)
 テントに着くと、今日は、杉並のデモに参加された多くの人が、帰りにテントにいらしてくれたようだ。
 テントの前では、Fさんがテント前でギターを弾き、3人くらいが椅子に座って、車座になって歌を歌っていた。昨日は、多くの人で賑わっていたテント前ひろばも、すっかりいつもの光景に戻っている。テントの中には、FRさんとYさんのご夫婦がいらっしゃった。FRさんは前日テントに来られなかった事を詫びていたが、「今は、定期点検でゼロになっているだけ、福島の事が解
決しない現状では、お祝いする気分にはなれない」と仰る。また、「原発を使わなくなったら、化石燃料を使う事になるが、これによっても環境が汚染されるとも仰った。
(ここで続きの声あり。以下の5行は文責K.M)
 私たちは、そうは言ってもウラン採掘でも先住民に犠牲者が出ているし、原発による放射能汚染と使用済み核燃料廃棄物残存はレベルが違うのではと主張。中国やインドやアフリカなど世界中の人々がいわゆる「北」の生活を享受するようになればエネルギーが枯渇し公害が発生し地球が持たない、それゆえエネルギー消費を下げるべきというところに議論が落ち着いた。どうすればいい
か?

.. 2012年05月10日 11:25   No.381020
++ Toku-san (小学校中学年)…10回       
日本の公害の歴史を振り返りながら、江戸時代のクローズドな社会システムに注目したところで時間切れ。
 大飯町のテントに行かれていたQさんから現地の状況をうかがった。現地では、大飯原発で働いていた方が、これから原発労働について声を上げ始めるという。現地の状況も確実に変わって来ていると思う。
 「もし、テントが無かったら、もし、各地のデモや抗議集会が行われなかったら、本当に原発の稼働ゼロを向かえる事が出来ただろうか?」私は、そうは思わない。我々が意思表示をする事がなかったら、この国の政府は何事もなかったように原発を再稼働させ、多くの人が何事も無かったように受け入れた気がする。今まで頑張って来られた皆さんの努力に心から感謝し、素直に一緒に
喜びたいと思う。
 ただ、依然、原発の安全性が担保されない中で、経済的メリットを優先させる目的から原発を再稼働させようという政府の姿勢は変わっておらず、油断をしていると、一気に再稼働に持っていかれる可能性も否定出来ない。また、今回のハンストによって、テントの知名度が上がった事は間違いないが、大きな力の前では、我々だけで出来る事は、微々たるものである。現地の状況を踏ま
え、これから、我々がどのように行動していくか、きちんと戦略を立て、これまで以上に現地、東京の他の団体や専門家・著名人などの個人と上手く連携して行く事が重要になって来ると思う。また、今「何となく反対」と言っている人に「断固反対」に変容してもらうためには、情緒的なコミュニケーションだけでなく、原発の実態についてわかりやすく説明する論理的コミュニケーショ
ンも重要になってくるであろう。  (Toku-san)

 ついでに、連休中(5月1日)に開催された原子力委員会定例会議で日本学術会議が「放射能対策の新たな一歩を踏み出すために―事実の科学的探索に基づく行動を―」を提言したこと、1949年に発足し日本の原子力政策の「学」からの推進役を果たした学術会議が3.11福島原発事故を受けて何ら総括していないこと、内閣府原子力委員会も日本の原子力政策を推進する重要な役割を果たし
ているのだから私たちが監視するべきであること、を確認。   (K.M)

.. 2012年05月10日 11:47   No.381021
++ Y・T (高校生)…58回       
<テント日誌5/7(月)
 │  ―経産省前テントひろば240日目 原発ゼロ2日目>
 │   集団ハンスト行動を振り返って メッセージをお寄せ下さった人々
 └────( Y・T )

 5月7日(月) 晴れ。原発ゼロ2日目。
 テントは本当に平穏なのんびりした一日だった。このおおらかな平和は原発ゼロのおかげだろうか。午後、車で来た方が、ゴミありますかと、車のトランクルームにがらくたやゴミをいっぱい詰め込んで、おまけに1万円もカンパして下さって、名前も告げずに走り去る。車のナンバーは諏訪ナンバーだったとか。夜には、今日も経産省前マイクアピール行動が続けられる。原発ゼロを手
放すことなく、永遠のゼロへとしていくために。

 集団ハンスト行動と、5・5夕方のセレモニーについて少しまとまった報告をしておきます。
 ハンスト登録者は総計120名。(男65名、女55名)
 最多 4月17日午後:26名
 最少 4月29日午前:4名(自宅参加者含む)
 テント前でのハンスト座り込み参加者は初日16名、最終日が15名。
 平均すると1日8名程。
 (連続)7日間:3名、5日間:3名、4日間:1名、3日間:16名
     2日間:16名
 最年長は寂聴さん(90歳まであと13日)、最年少は29歳。

 ともかく強い意志表現として、大きな大衆的な運動としての集団ハンスト行動だった。全国に広がり、自宅のみならず全国各地からテント前でのハンスト座り込み行動に参加された。
 ハンスト参加、または激励連帯で、多くの国会議員、1000万人アクション呼びかけ人(鎌田さん、澤地さん、落合さん)、寂聴さん、神田香織さん、上原公子さん、広瀬隆さん等、多くの著名な方に何度も駆けつけていただき、メディアへの露出も相応にあり、再稼働を許さない気運を高め、テントとしても大きなアピールと波及力を持つことができた。
 脱原発をめざす自治体首長全国ネットワークを企画立案された湖西市市長に来訪いただいたり、アカハタも繰り返し取材されるなど、テントの結びつきを一層広げることもできた。
 5月5日には、全国の原発現地で闘っておられる多くの方々からメッッセージをいただき、心をともにしたつながり、行動的連帯を創っていくことができた。
 これらの成果を活かし、寄せられている期待に応えられるよう、弛むことなく闘いを続けていかねば・・・・。

.. 2012年05月10日 15:48   No.381022
++ Y・T (高校生)…59回       
 5月5日夕刻のセレモニーの発言者とメッセージ(敬称略)
  発言者:福島瑞穂(社民党党首)、佐藤幸子(原発いらない福島の女たち、
      放射能から子どもたちを守る福島ネットワーク)、木村結(東電
      株主訴訟)、黒田節子(原発いらない福島の女たち) 柳田真
      (たんぽぽ舎)、布施哲也(反原発自治体議員・市民連盟)、
      井上年男(平和フォーラムを代表して)

  メッセージ:斉藤武一(北海道岩内町)、泉かおり(Shut泊)、菊川慶子
     (六ヶ所村 花とハーブの里)、山田清彦(三沢市)、篠原弘典
     (みやぎ脱原発 風の会)、武藤類子(福島・郡山市)、相沢一正
     (東海村 脱原発とうかい塾)、声明(柏崎原発反対地元3団体
     原発からいのちとふる里を守る県民の会)、塚本千代子(浜岡原発
     を考える静岡ネットワーク)、石地優(福井県若狭町、どんぐり倶
     楽部)、大野恭子(原発さよなら四国ネットワーク)、青柳行信
     (原発とめよう!九電本店前ひろば)、石丸初美(玄海原発プル
     サーマル裁判の会)、田中靖枝(福岡 怒髪天を衝く会)、臼田
     敦伸(大飯原発再稼働阻止監視テント)、韓国エネルギー正義行動
     渡辺刀麻(福島から札幌に避難している少年)、園良太(東京拘置
     所在監)、韓国から個人3名。

 ※メッセージ集を、メッセージをお寄せ下さった団体・個人にお送りします。
                            ( Y・T )

.. 2012年05月10日 15:54   No.381023
++ Y・T (高校生)…60回       
<テント日誌5/10(木)−
    経産省前テントひろば243日目 原発ゼロ5日目―>
 │  おおい町は今・・・元原発設計者・検査員との会話
 └────( Y・T )

 5月10日(木)晴れ 午後大荒れの荒天 後曇り
 テントに出かける前にいつものメールチェックをしていると、おおい町の状況についてのメールが届いていた。26日の住民説明会から空気が変わりつつあるおおい町では、町議会の全員協議会の開催方針が二転三転し、結局、全員協議会を開いて結論を出すことは時期尚早ということになったようである。

  メールは、「町民の中に『反対』『慎重』の意見が多くある(住民運動連絡会が行った調査では約7〜8割が『慎重』)ことと、周辺自治体(県内外)からの慎重意見が影響し、おおい町議会やおおい町がすすめる『原発再稼働』に歯止めをかけていると考えられる。引き続き、おおい町民と対話することと、おおい町・おおい町議会、福井県・県議会に対して要請を強めることが重要。」と締めくくられていた。
 おおい町民と福島の人々との対話がなんとか実現できないものかと、強く考えさせられる。

 今日の午後、関東は大荒れの天候だったようである。テントも強風と横殴りの雨に見舞われたようである。テントに着いた時は漸く収まり始めていた頃であった。
 テントには、藤原節男さんというかって三菱重工で原発の設計、開発に携わり、JNESで原発検査員も勤められた方が来られていた。早くから原子力ムラの体質がいずれ大事故を引き起こすと指弾し、その結果の解雇に対して今も裁判で係
争中である。ストレステスト意見聴取会に井野さんに随行した帰りだという。「原子力ドンキホーテ」という本を出版されている。
 根っからの技術者で、夢物語のような1000年後の原子力の世界を夢見ながら研究を続けるのだと、仰る。そういう立場の違いは違いとして、現在の原発は全て廃止すべきこと、再稼働を止めなければならないこと、原子力ムラを解体すべきこと等で一致し、共闘していくことを確認。
 道行く人々に必死にビラ配りされるその情熱に感服。

 福島の佐藤幸子さんが来られて、椎名さん含めて歓談。先日の福島から福井への弾丸バスのことを再度伺う。その上で、近いうちにおおい町民と福島の人々との交流・対話が実現するように追求して、その際には福島から是非!とお願いする。なお、椎名さんは明日から沖縄だそうだ。武藤さんは5/5にはシカゴだった。
 福島の経験と訴えは全国へ、全世界へそして全国を 全世界を動かしていく。
 (Y・T)

 ☆テント全体会議 5月14日(月)午後7時〜 スペースたんぽぽ
  ・集団ハンスト行動を振り返って・・・稼働原発ゼロの新しいステージへ
  ・大飯、伊方原発の再稼働をめぐる情勢と現地行動〜テントの運動

.. 2012年05月13日 08:49   No.381024
++ Q (小学校中学年)…14回       
<テント日誌 5/11(金)
 │  ―経産省前テントひろば244日目 原発ゼロ6日目―>
 │   大飯現地で見えたこと 考えたこと
 └────(Q記)

現地闘争への支援と参加を! ――大飯レポート――

 稼働原発ゼロになって6日め。大飯から帰って8日め。強烈な浜風や雨に簡易テントが晒され、また晴れれば、強い日射しにやかれる。艱難八苦をあたえよ、と粋がってみたが、なかなか、風邪が抜けず、切歯扼腕。なんとか大飯レポートをと。

 大飯原発の再稼働方針に関して、福井県知事、大飯町町長は、首相の命令を待つ姿勢を露わにしてきている。一方、野田首相は、「立地自治体を中心に理解してもらえるよう、これからも粘り強く説明してゆきたい」(東京新聞)。
 こういうのを、「おみあい」というが、国家財政1千兆の赤字のご時世、地元への説得に、どれだけの資金提供ができるかの、政府・官僚内部の調整にてまどっているのではないか。そして、地元に、京都、滋賀、岐阜、大阪、神戸、和歌山…の意思を反映させねばならぬということは、解散衆議院選挙への思惑にもいたっているだろう。彼らは、慈善家・道徳家・仁義ある医者ではなく政
治業者なのだから。
 昨夜の東電前アクションを代表した人が、官邸前抗議行動で訴えていたように、金をまくことそれ自体、再稼働それ自体、大飯町福井県の人々を愚民化し、あげくは、被ばく労働、放射能汚染、漁場破壊、観光業零細化・・・そして、大地震が来れば、漁民たちをはじめとして、逃げられる距離と時間にいない深刻な犠牲を強いることにほかならないのだ。頼りの、青戸大橋は原発なみの老
朽化にあえいでいる。大飯原発は、3,4号機出力合わせて、236万kw、それもBWR型。超能力の時
限爆弾であり、精密機械であるが、21年使用され、限界に達している。工場が秘密裡の危険な労働現場であり、一旦ことあれば、大島全域まずは脱出不能である。この認識のもとで、ひとり100万円を超す交付金が大飯町に下りた年度もある。
 3・11をめどに、福井原発銀座の被ばく労働者の方々、九死に一生を得たサバイバルの方々は賠償・慰謝料請求訴訟を取り急ぎ準備中と聞いた。これが、原発財政であってみれば、ハイテクノロジ―原発の限界が及ぼすものは、財政危機をも必然化している。こういう立地自治体の数とそれへの交付金(おもいやり予算まで含めて)とその継続年度を計算してみたいところである。
原子力委員会結束と同時に、こうした原子力時限爆弾装置のために、関連経費どれほどか!金より命であることは、分かっています。それ故に、軍事費
(防衛省)とは別に、原発関連予算(経産省ほか)が、独断的に、非民主主義的に湯水のように使われて、国民の生活を窮乏化させた。
 そうした加害者たち犯罪的族議員たちのために、高い電気代とあれこれの税金を払うなんてこりごりだ! こうした権力政治の責任追及を、まず、再稼働阻止、とりわけ、大飯、伊方、柏崎・刈羽などの再稼働阻止闘争をもって、具体的現実的に果たさせることが、今現在不可避の初めの一歩であると確信するに至った。

現地闘争を支援し、参加しましょう! 日本人は、諸外国の人々にとっては、被ばく者であると同時に、すでに、2011.3.11以降、放射能漏洩と食品などの汚染の加害者、容疑者すなわち、犯罪者とみなされていることを忘れてはならない。国民なき国体から、みずからの土地を奪還しましょう! 良識を、知性を取り戻しましょう!               (Q記)

.. 2012年05月16日 08:40   No.381025
++ タッチー (小学校低学年)…8回       
<テント日誌 5/12(土)―
 │  経産省前テントひろば245日目 原発ゼロ7日目>
 │  抗議行動はテントひろばを通じて広がり繋がる!
 │  〜テントひろばの新たなステージと新たな価値観としての
 │  母性(女たち)文化
 └────( F記 )

 今日は相次いで行われたイベントのその緊張と疲れのためか、テントには行かず一日中自宅でお休みをさせて頂いた。しかしこの日は「★5.12原発再稼働許すな!首相官邸前抗議行動【主催】首都圏反原発連合有志」が行われた。7〜800人の参加があったとの事ですがテントからも何名かが参加したようでした。彼らの抗議は毎回多くの人々が集まる一大行動になっています。福島からも、希望の牧場の吉澤さんや、富岡町から茨城に避難されている方がアピールした。
 その他、13時からは経団連前で「全交」さんの抗議行動、官邸前抗議行動と同じ15時には東電本店前で「東電前アクション」が行われました。思えば僕もこのアクションには去年の早い時期から参加しましたが、もう一年も続いている
大きな抗議行動になったとの感慨を持たずにはいられません。しかも色々な抗議行動の中で若い方々がいち早く始め、継続していることに対して尊敬の念すら感じます。
 抗議後は第二テントで交流会も行われたようで、今後の運動について熱い議論が交わされたことだと思います。

(ここでタッチーの報告)東電前アクション終了後のテントでの交流会準備で第2テントに足を運んだところ、アクションでの発言をお願いしている避難者のおふたりが、テントの奥で、10名近い若者たちを相手にお話をされて、ミニ集会。
若者たちは、東京西部のキリスト者のグループの人たちで、彼らもそのまま東電前アクションに参加。
 アクション終了後、テントに移動すると、街宣車とすれ違い、スワ、さっきまでテントで嫌がらせしていた右翼か?と見れば、希望の牧場の吉沢さん、横断歩道の真ん中でエール交換、交流会にお誘い。スペースたんぽぽでの経産省前テントひろば応援講座の第1回の講師で来ていただいた被曝家畜の飼育を続けている方だ。
 交流会は30人くらいの参加者で全員の自己紹介や東電前アクションの映像をプ
ロジェクターで映写、スクリーンが見つからずにシーツを貼っての上映でしたが、盛り上がりました。お天気が良かったので、テントの入り口を大きく開けて、テントひろばに集う人たちも次々と交流、官邸前抗議行動から戻った、とつきとお
かの女たちの座り込みの本日のローテのSさん、スマイリングサンバッグで通勤するツワモノOLのAちゃん、泊まり込み防衛の青年、更にははるばる大阪からバイクで来た門真市の鮮烈左翼議員の戸田ひさよしさんも参加。初テントとのことです。(ここまでタッチー記)


.. 2012年05月16日 09:46   No.381026
++ F (小学校低学年)…7回       
今日も北関東のほうから罵声ドライブ同好会、さらに軍歌愛好会の方々がいらしたようです。
テント前には車を止めず、経産省本館正門横にある車通用口に止めたそうで、ご自分たちも経産省の一部を占拠したと悦に入っていたようだと、経産省の方から教えて頂きました。
 明日13日の13時半から明治大学リバティータワーにおいて、「反原発自治体議員・市民連合」による第二回総会と記念講演があり、経産省テントひろばからは渕上太郎代表が来賓挨拶をされると聞きましたが、記念講演は元スイス大使
の村田光平氏が=なぜ急ぐ再稼動−そのウラにあるもの=と題して行われるそうです。
 村田さんは福島第1原発4号機燃料プールの危機的状況とそれがもたらす破滅的事態について全世界に訴え、国際的対応を求める呼びかけをされているが、僕は彼の主張する「母性文明の創設」に強くひかれます。
 母の日を前にしてどうしても忘れられない言葉があります。それは昨年10月に「原発いらない福島の女たち」の活動の中でどなたかが僕に語った言葉です。
 『原発を作ったのは男社会だ!』
 その言葉には福島の女たちが原発を絶対止めて見せるとの意気込みだけでなく。
本気でこの世の中の仕組みを変えようとする確固たる意思が漲っていたのです。
村田氏は「父性文化」と「母性文化」のバランスが大切であると語っていますが、今は歩みを緩め、しっかりと地に足の着いた歩き方の模索をすべき時だと思います。まるでそれは佐藤幸子さんが「自然農」の極みにたどり着いた長い時間を必
要とするとは思いますが・・・。
 しかしその宝物とも思われる福島県・川俣町のその土地は高汚染の放射能にまみれ、佐藤さんの一家の夢と将来を奪っただけでなく。そこの関わった多くの方々、そしてそこで研修していた若者たちの未来すら奪ってしまったのです。

.. 2012年05月16日 09:55   No.381027
++ Y・T (高校生)…61回       
<テント日誌 5/14(月)
 │  ―経産省前テントひろば247日目 原発ゼロ9日目―>
 │    重大局面を迎え、大飯原発再稼働阻止へ
 │    テントはどうしていくべきか・・・
 └────( Y・T)

5月14日(月) 晴れ後曇り。
この日は怒りの報せから始まった。大飯町議会全員協議会が12:1で再稼働容認の決定をなし、町長に上げたという報せである。推進側にとっては通過儀礼であったはずの4月26日の住民説明会で反対・慎重意見が噴出し、柳沢副大臣が「意見はどうしても反対意見が出てくる」という言い訳をして逃げ帰り、それを境に住民の空気が一変したと言われていた。その住民の意見に背を向け、町議会全協は秘密会をバタバタと二転三転して繰り返した末にこの決定を行った。
 大飯町でも福井県でももはや住民の賛同という形が叶わなくなるや、住民の意見は無視し、置き去りにして、議会の「責任」と首長の独断で同意を表明するという策謀である。それはどんなにデタラメと安全性欠如であろうと、4閣僚(+仙谷)の政治判断で全ては決定される、というところに連なっている。
 関西での電力危機・計画停電キャンペーンとともに、推進勢力による激しい隠然公然の工作が繰り返されている。
 大飯現地・福井・関西で、そして全国の住民の意思を目に見える形に創り上げて、巨大なNO!の力として包囲していくことが必要とされている。全国が大飯・福井に連なり、全国が一つになるような闘いが問われている。

 この日、先日発足した脱原発をめざす自治体首長全国ネットワークの、村上東海村村長、三上湖西市市長らが、経産省に、大飯原発の再稼働を止めろ、そしてエネルギー戦略審議会で原発ゼロをはっきりと打ち出すべき、という申し入れを行ったというニュースも報じられた。

 夕刻、テントの前の交差点で、浪江の「希望の牧場」の吉澤が宣伝カーで訴えている。浪江町はチェルノブイリと化した。この現実を前にしては再稼働はあり得ないことだ、もう原発はやめるしかないと。その後、テントで少し話を伺った。被曝した牛を生かし、育てることで、何かに役立てたい。ある特殊な水を飲ませることによって被曝量は1/4になった。また浜通ではもう米作り
はできないから、サトウキビに似たなんとかという作物を栽培して、バイオエタノールを抽出し、新たなエネルギーの産地にしていきたい等々の構想が語られていた。
 吉澤さんの自らが大量に被曝しながらの訴えと情熱に頭が下がる。

 夜はテント全体会議であった。集団ハンスト行動を振り返った議論もさることながら、大飯原発再稼働阻止の闘いの議論も沸騰した。それは引き続いての課題となったが、是非、様々な意見と提案をお寄せいただければ、と思う。また、この間集団ハンスト行動に支援連帯のカンパをたくさんいただいていることが報告された。あらためて、お礼と報告をお送りする作業に取り組むことに
なったことをお知らせしておきたい。
(5月13日(日)のテント日誌はお休みです)

.. 2012年05月17日 09:26   No.381028
++ 園 良太 (幼稚園生)…1回       
経産省前テントひろば及び4/1−5/5リレーハンストへの
 │  連帯アピール
 └────
 親愛なる皆さんへ!本当にお疲れ様です!去年からテントや「原発いらない福島の女たち」をお手伝いしていたのですが、2/9に東京都江東区竪川での江東区役所による野宿者排除に抗議したら、不当逮捕・起訴されてしまいました。
大事な時に戦線離脱してすみません!このため、3/10−3/11の福島にも行けず、死ぬほど悔しい思いをしました。今度はリレーハンストの始まりを聞いて、東京拘置所の壁をぶち抜いて今すぐ行きたい!と思ったけれど、まだ壁は厚いので、熱い思いを送ります。

 監獄に2カ月も入れられると、この世界は根本から間違ってるため、根本から変えないといけないと、本当に痛感します。本来、誰よりも逮捕・起訴されるべきは東電を初めとした原発推進派勢力なのに、誰一人裁かれず、自分のように反原発デモや色々な社会運動に関わる人ばかりが狙われます。しかも、推進勢力が3.11後も全力で「安全・除染・帰還」キャンペーンを張り巡らせたせいで、賠償金額と対象範囲が不当に切り縮められています。最大の被害者である福島の人々が最大の加害者である東電や原発製造企業の子会社に雇われ、除染作業や原発収束労働をさせられ、より被曝するという、信じられない転倒状態です。そして、人類史上最悪の事故を起こした国で、原発再稼働を目指すなどはすでに大量の放射能を浴びて苦しむ被害者をマシンガンで射殺するのと同じような事で、絶対に許されない犯罪です。

 3.11で、原発は立地地域の住民・環境と原発労働者の犠牲なしに成り立たない事が明確になりました。日本の権力者は福島の破局を隠し、県外の人々は気付いていないか、気付かないふりをしている。福島見殺しと原発再稼働はまさに車の両輪です。1946年に再び日本に原爆が落とされそうになったとしたら、一体どれ程大勢の人々が戦争に反対したことでしょう。それを思えば、福島の皆さんが
「もうウンザリだ!私たちの被害を最後にしろ!」という思いで再稼働に反対するのは真に本質的なアクションです。そして、東京の私たちこそが日常的・主体的に現状を変えるアクションをしなければならないと思っています。

.. 2012年05月17日 11:03   No.381029
++ 園 良太 (幼稚園生)…2回       
 人は、自分の生きる場所、仕事、人間関係、望む世界像を自分で選び取っていく事ができます。それなのに、福島で人々の分断が深まり、放射能への不安や非難を口にするのがますます難しくなっていると聞き、胸の痛みと推進勢力への怒りを抑えられません。現地の民主主義と被害者の自己決定権を用意周到に奪い取った結果だからです。広島・長崎・水俣でも繰り返されてきた政策です。これに皆さんが「私たちが子どもを守ろう!」と叫ぶのは、それが「命」や「未来」と
同じ意味だからであり、「自分たちの未来は自分たちで決めたい」「金や権力よりも人命を大事にしたい」という想いも込めているのだと思います。これこそ、3.11以後の世界が変わるべき方向です。

 経産省前テントと原発いらない福島の女たちのリレーハンストは、世界を変えるためのつながりをくれる場所です。僕は、テントで多くの大事な人と出会い、多くの反原発行動を生み出す事が出来ました。それ自体が、様々な人を巻き込みながら物事を決めていく、世界中の占拠運動と共通した新しい世界づくりです。
竪川テントや、かつての「年越し派遣村」もそうです。

 「女たち」の独創的な表現と切実な声は「女たち」「福島」といった、世界を変える「私たち」を作りました。昨年10月29日の日比谷公園集会で、皆で編んだ毛糸の地球を渡し、お互い讃え合い、真の痛みを経験したからこそ共に生きてい
く事を望む姿に感動しました。僕も、体は監獄でも心は一緒です。負けずに早く合流し、皆さんと生き抜きたい、駆け抜けたい。誰も犠牲にしない未来へ。

.. 2012年05月17日 11:12   No.381030
++ Y・T (高校生)…62回       
<テント日誌 5/15(火)
 │  ―経産省前テントひろば248日目 原発ゼロ10日目―>
 │   こんなに無責任な再稼働を許してはならない!
 │   〜大飯原発再稼働に関する対政府交渉の顛末〜
 └────( Y・T )

5月15日(火) 終日雨。風雨強し。
 今日の午後、参院議員会館で大飯原発再稼働に関する対政府交渉が行われた。
福井から中嶌哲演さん、石地さんも参加し、講堂はビッシリ130人の参加者で埋め尽くされた。
 詳しい報告は様々なされるとして、ごく簡単に言うと、(1)「耐震安全性評価も、避難ルートの複線化も、斜面崩落の安全性評価も、再稼働の前提ではない」 (2)経産副大臣が約束した雇用・生活保障については、「未だ具体化せず」。市民側から具体的な計画を求める。 (3)「小浜市での説明会では理解は得られなかった」と認めた、というようなことが確認点であった。

 要するに、安全評価や安全対策など関係なく、ともかく再稼働があり、再稼働の根拠はただただ4閣僚会議の政治判断にのみ存する、ということであった。4閣僚会議の政治判断が一切の安全性問題に優先するという、驚くべきものである。人々の命と運命を無条件に4閣僚の政治判断に委ねよ、というこんな再稼働を絶対に許すことはできない!

 中嶌哲演さんの「10km圏と20km圏に大多数が住んでいる小浜市民が原子力安全協定の対象外とされ、その意志と命が無視され、踏みにじられていることをどう考えるか」との質問にも、それは関電と住民の問題であって関知しない、という無責任なものであった。国策として推進していながら・・・。哲演さんの悔しさはいかばかりであろうか。

 その哲演さんは事後集会の発言で、福井県知事がゴーを出す前に、それを許さない県庁大包囲行動を、全てのグループ・個人が手を携え、一大結集してやらなければ、と訴えた。そしてたんぽぽ舎の柳田さんがそれに連帯して自分たちもそれに結集すると呼応した。
 テントの集団ハンスト行動の起点は哲演さんの5日間断食行動であった。今、再び哲演さんの呼びかけに応えることが求められている、そういう思いを抱かせる、魂の訴えであった。

 夜のニュースで、関西電力は大阪府市エネルギー戦略会議で、ピーク時の不足は5%との予測を呈示したと伝えていた。つい先日の政府の需給検証委員会では14.9%ということであったが・・・。この落差で、広瀬隆さんが4月17日集団ハンスト記者会見時に述べておられたことを思い出した。広瀬さんはこの数ヶ月で25%→15%→7%となってきたから、もうすぐ5%を切るよ、言っておられたのである。
 ピークシフトをするだけで最大電力需要は簡単に引き下げられる。適切な電力消費構造に変えれば、原発などなくても少しも困らないのだ、と山崎さんはたんぽぽ舎のメルマガNo1456で言っておられる。関電のこの数値からはその真実性が透けて見えるように思える。            ( Y・T )

.. 2012年05月18日 11:38   No.381031


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