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東亜連盟についての、石原莞爾の言葉を紹介する。 「満洲はたしかに日本人と支那人との共同の植民地である。共同の植民地であるから、是が独立になることはよいのであるが、しかしそれがためにはどうしても本国の了解を得なければならぬ。日支両国が、ほんとうに心から了解する方針でなければ、賛成はできない。というのが三千万在満漢民族の心の中で動かすことのできない感情であった。その結果、日支両国の当時満洲に於ける知識人、といっても非常に程度がひくい訳であるが、そういう連中が集まって考えたのが東亜連盟という問題である。 東亜連盟とはどういうことかと言えば、差し当たり日支両民族の共同の経営地である満洲国の独立を認めて、日満支三国提携の原則を次のように定める。その方針は 一 国防の共同 国防は白人に対して共同して東亜の天地を守る 二 経済一体 経済は本当の共存光栄を目的として極力共通にして行 こう。経済の一体化を図って行こう 三 政治の独立 しかし日満支三国はおのおのその国の特徴において政 治は独立し、内政の干渉はお互いにやらないことにし よう。 こういう条件である。そして王道の精神に基いて全く精神的に提携して行こう。それならばわれわれも賛成ができる。それならばわれわれも心から満州国に全力を尽くそう。こういう風に三千万の支那人の知識階級は私共に共鳴して呉れた次第である。」 知識人といっても程度が低いというのには微笑するが、決して人間として程度が低いというのではない。今の程度の高い知識人にどれほどの誠実があるだろうか。もちろん白人に対して東亜の天地を守るということは、今や過去の問題となっていると私は思う。残滓はあるかもしれないが。
.. 2006年12月15日 22:27 No.38001
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