返信


■--『原発の来た町』斉間満
++ 南海日日新聞社、2002年 (幼稚園生)…1回          


四国電力・伊方原発沖にA級活断層。1988年出力調整実験反対運動

 2000年12月15日、23年間に及んだ、愛媛県伊方町民を中心とした住民が国を相手取って起こした伊方原発設置許可取り消し訴訟(四電伊方2号炉)の判決が、松山地裁で行われた。判決は、最大の争点だった「原発敷地沖のA級活断層」の存在を認めながら「原子力機器の安全を脅かすものではない」と、国側が活断層を見落としたズサンな安全審査を支持し、住民側の訴えを退けた。伊方1号炉弁護団の藤田一良団長が準備書面の中で「サタンの火」と称した原発は、その指摘通り莫大な金と巨大な権力、そして現代の魔術というべき科学技術を駆使して住民の生活と心をボロボロに踏みにじり、立ち上がれないほどに傷つけ、その後に進入してきた。

 象徴的な出来事として1988年の伊方原発出力調整実験反対運動がある。全国の反原発住民5千人とも1万人ともいわれる人々が四電本社(香川県高松)を取り囲み、実験中止を訴えた運動。この際、ステッカーを張ったり、針金を一本切っただけで、反対運動をする人が警察に逮捕された。同年、伊方町の要職にあった人
物から筆者が渡された「マル秘」書類には、為政者や企業警察など核開発をもくろむ者たちによって住民を管理、弾圧して原発推進を進めるということが、伊方
町でも行われてきたことが克明に記されていた。

 今、為政者や企業側は莫大な金と巨大な権力を駆使して利潤の追求と戦争に備えた国造りへとまい進しているかにみえる。住民への弾圧や自衛隊という軍隊の動員計画も想定されていることなども考えあわせると、核という地球規模の破壊的な兵器の原料となる原発を阻止することは、反戦活動にもつながっていくものであるともいえるのではないだろうか。
.. 2012年04月08日 08:37   No.378001

++ 斉間満 (幼稚園生)…1回       
 斉間満(さいま・みつる)(1943〜2006年)
 <伊方原発反対八西連絡協議会会員>
  伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発とのかかわりの初め。取材していく中で地元にあるローカル誌が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、
地元で原発を批判していく必要を強く感じて1975年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた。
  伊方原発2号炉設置許可取り消し裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の一人に加わり23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因で脳梗塞を発病し、左半身不随車いす生活の身となる。近藤誠さんは同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人。2006年永眠。

 『原発の来た町 ─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』(再版)
 こちら(PDF、181ページ、2.8MB)

.. 2012年04月08日 08:55   No.378002
++ 週刊朝日 (幼稚園生)…1回       
新聞・雑誌から
 └────

福島原発の真実 新聞・テレビは報じない!
フクイチ幹部が語る「原発収束宣言」は撤回すべきだ!73シーベルトの地獄開発中ロボットの想定放射線レベルはたった3シーベルト漏れ出した「汚染水」の気になる「行きさき」
先が見えない「廃炉」までの道筋

 福島第一原発(フクイチ)2号機で見つかった「73シーベルト」という、とてつもない放射能量が突きつけた事実は、廃炉に向けた、茨の道のほんの一断面に過ぎない。そもそもこの事故を引き起こした国と電力会社、原子力ムラの面々
に、人類が経験したことのない危機に立ち向かう資格と覚悟はあるのだろうか。進んでいない遮水壁の工事水位60センチでは作業は困難今のロボットは3時間でアウト   (4月13日号より抜粋)

.. 2012年04月14日 21:57   No.378003
++ 東京新聞 (小学校低学年)…7回       
根拠薄い「電力2割不足」
 │  関電夏の需給見通し 供給力、融通量 余力も
 └────        (4月11日 )

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、野田佳彦首相と関係三閣僚の協議が続いている。今夏、最大二割以上の電力供給が不足するとする関電の見通しが示されており判断の前提となる。政府は、この需給見通し
を「精査する」としているが、専門家の検証を受けず、関電の言い値を土台に議論する姿勢を強めている。再稼働に向け説得力を持たない結論にしかなり得ない。
(岸本拓也)中略
 ただ、額面通りには受け取れない。関電は昨年十一月、この冬は最大で9・5%の電力不足が生じると試算して、節電を呼びかけた。だが、実際には、電力供給が「厳しい」とされる供給力に対する使用率95%以上の日はゼロ。管内の電
力需給は安定していた。(中略)
 電力間で融通できる電力量も、電力会社の主張よりも「余力」がある。九州電力では二月、火力発電所のトラブルで、東京電力や関電など電力六社から最大百四十二万キロワットの電力融通を受けた。それまで、九州と本州をつなぐ送電線で融通ができる電力の限界は三十万キロワットとされてきたが、実際の融通量は
その四・七倍に上った。(後略)

.. 2012年04月15日 17:38   No.378004
++ 東京新聞 (小学校低学年)…8回       
福島第一原発 汚染水12トン海へ流出 ストロンチウムを含む
 └────        (4月5日 より抜粋)

 東京電力は五日、福島第一原発の汚染水処理システムの配管から高濃度のストロンチウムなどを含む汚染水十二トンが流出したと発表した。配管のホースがつなぎ目から抜けたのが原因。汚染水は排水溝を通って、ほとんどが海に流れ出た可能性がある。
 東電によると、汚染水が漏れたのは、放射能性セシウムの大半除去した後、淡水化装置で濃縮された塩水。ストロンチウムは取り除かれていない。
 周辺では昨年では昨年十二月に〇・十五トン、今年三月に〇・〇八トンの汚染水が漏れて海に流出。三月の汚染水のストロンチウムなどの濃度は一立方センチ当たり十四万ベクレルで、今回も同程度とみられる。周辺の海水の調査では、放射性セシウムは検出されず、ストロンチウムはまだ測定結果が出ていない。(中略)
 ホースのつなぎ目が劣化したか、つなぎ方が緩かったとみられる。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「自動停止の時に、現場の確認をするべきだった」と話した。

.. 2012年04月16日 10:05   No.378005
++ 週刊ポスト (幼稚園生)…1回       
原発なしでも「夏の停電」など絶対におこらない!
 └────( 4.27号から)

 原発なしでも「夏の停電」など絶対におこらない
  関西電力が隠している埋蔵電力の証拠データを公開、電力マフィアにだまされるな!
  原発再稼働の大ウソ  (特集一挙6ページ)

 素人大臣が安全判断とは ── 再稼働が先、対策工事は後、のおかしさ

 「実績」よりも低い「最大供給力」?
 ─政府の予測と実績を比較すると、2月29日には非常時の電力である揚水発電で459万kWの供給力があったのに、政府予測ではこれが201kWしかないことにされていた。「電力隠し」である。

 3つの巨大な埋蔵電力
 ─第1の埋蔵電力が前述の自家発電だ。資源エネルギー庁の内部資料によると、企業などの自家発電設備(1000kW以上)は全国で、ほぼ東電
  1社に匹敵する5373万kW分ある。
 ─第2の埋蔵電力は企業の非常用電源(1000kW以下)で、2300万kWある。これは自家発電とは別に、企業が工場などのいざというときの
  バックアップ電源として設置する発電機
 ─第3が電力会社がひた隠しにしている大手企業との「需給調整契約」だ。
  電力不足になったときには供給を停止できるという条件で電力会社が企業の電気料金を大幅に割引する制度(随時調整契約)であり、「通告即時停止」「通告1時間後停止」「通告3時間後停止」などの条件によって割引率が違う。

 経済産業省資料「今夏の需給調整契約の状況」には昨年の電力各社ごとの調整契約の実績がまとめられている。それによると、東京電力・・・中部電力・・・関西電力・・・中国電力・・・など、全国では原発5基分に相当する505万kWにのぼる。
 政府の需要見通しには、この第3の埋蔵電力による需要抑制効果が全く計算されていない。

 電力マフィアが「大停電デマ」の次に狙うのは電気代の大幅値上げで国民に音を上げさせる作戦だ。枝野経産相も、「再稼働がなければ火力の燃料費高騰で電気料金は15%上がる」と値上げをチラつかせている。
 しかし、同じLNGを使う東京ガスはこの3月からガス料金を値下げした。

.. 2012年04月19日 10:56   No.378006
++ 東京新聞 (小学校低学年)…9回       
経産省前ハンガーストライキ宣言、脱原発誓う (4月18日)

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼動に反対する市民らが17日正午、東京・霞ヶ関の経済産業省前でハンガーストライキに入った。国内で唯一稼働中の北海道電力泊原発(北海道泊村)が定期検査にはいる来月5日まで、30人前後が交代で最大7日間のハンストを行う。この日は約10人が、経産省前のテントに並び、ハンストをアッピイールする横断幕を掲げた。

 会見した福井県小浜市、明通寺住職の中嶌哲演さん(70才)は「大飯原発の再稼動が一点突破されれば、全国の原発もなし崩し的に再稼動されてしまう。
原発の真の地元は、大量の電力を必要とする大都市圏。大都市の人たちも自分達で出来ることを考えてほしい」と訴えた。応援に駆けつけた作家の落合恵子さんは「政府が再稼動させるのは原発ゼロの状況を市民に経験させたくないからだ」、ルポライター鎌田慧さんは「政府はおおむね安全と言うが、ひとの命におおむねはない」と話した。

 (テントまえ記者会見の様子は朝刊一面に写真入りで掲載された、
  「原発再稼動に抗議しハンストの記者会見をする参加者」)


◇原子力研究 不人気に。関連学科・今春入学者16%減
                       (東京新聞 4月16日)

 原子力を研究する大学の学科や大学院の専攻に今春入学した人は、東京大など七大学の合計で昨年より16%減少、最大71%減った大学もあったことが共同通信の集計で十六日、分かった。東京電力福島第一原発事故で関心が高まる原子力だが、文部科学省は『将来性が不安視されているのではないか』としている。(後略)

.. 2012年04月19日 15:03   No.378007
++ 東京新聞 (小学校中学年)…10回       
原発再稼動 緊急性証明を。滋賀・京都7項目の政策提言
 └────(4月17日夕刊)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼動問題で、福井県に隣接する滋賀県の嘉田由紀子知事と京都府の山田啓二知事が十七日、京都市で記者会見し、七項目にわたる原発政策の提言を発表した。恒久的な対策ができていな段階での安全性の説明、福島の事故調査が終わらない段階で稼働する緊急性の証明などを盛り込んだ。十七日午後にも政府に申し入れをする。

 提言は、「国民的理解のための原発政策への提言」と題し、再稼働に「現時点では安全性や必要性について国民の理解は不十分」と表明。両府県を、事故が起きれば立地地域同様に被害を受ける。『被害地元』と明記した。
 その上で ◎原子力規制庁の早期設置 ◎老朽化した原発の廃炉計画など脱原発依存実現の行程表づくり ◎使用済み核燃料の最終処理体制の確立」の見通しを示すように求めた。
 このほか、福島の事故原因の解明や電力需給状況に関する資料の公表など情報の徹底的な公開を要望した。(後略)

.. 2012年04月20日 11:38   No.378008
++ 東京新聞 (小学校中学年)…11回       
◇「原発ゼロ」が一番安い、7.1兆円 (4月20日 より抜粋)

 原子力政策のあり方を議論している原子力委員会の小委員会は十九日、どのくらいの原発を稼働させ、使用済み核燃料をどう処分するとコストはどう変わるのか試算を公表した。二〇二〇年に原発をなくせば、三〇年までにかかる費用は約七・一兆円にとどまり、原発を動かし続けた場合より、核燃料サイクルに関連する総費用は安いとの結果になった。原発ゼロを含めたコスト試算は初
めて。(中略)
 直接処分の場合、再処理施設の廃止費用約五兆円が上乗せされているため割高感はあるが、それでも原発ゼロとすれば、処分する使用済み核燃料も少ないため、安く済むとの結果だった。逆に、原発への依存度を高めるほど費用もかさみ、直接処分と組み合わせると最も高コストとなった。(後略)

.. 2012年04月21日 09:51   No.378009
++ 東京新聞 (小学校中学年)…12回       
原発上空の危険 1988年、米軍ヘリ墜落事故
            (4月19日 ・こちら特報部より抜粋)

(近藤誠・南海日日新聞元記者) 伊方原発からわずか1キロ、佐田岬半島の山腹に米軍の大型ヘリコプターが墜落、乗員七人が死亡する事故があった。
一九八八年六月二十五日のことだ。「もし原子炉施設に衝突していたら」と、全国が衝撃を受けた。事故機は山口県・岩国基地から、沖縄県・普天間基地へ帰る途中だったという。(中略)

 事故直後、四国電力は「格納容器のコンクリート壁は厚さ八十センチ」「上空には定期航空路はない」と繰り返すのみ。実際にはコンクリート壁は天井部で二十センチしかなかった。上空も沖縄と岩国の米軍基地を結ぶ飛行コースだったが、こうした実態は、原発施設の安全審査では全く考慮されなかった。
 愛媛県内ではこの墜落事故の一年後にも、米戦闘機が西予市(旧野村町)に墜落している。山口県平和委員会の調べで、九一年までの十年間に、岩国基地の米軍・自衛隊機事故は五十二件もあった。

 取材の中で、佐田岬半島は米軍岩国基地が進入管制権を持つ「専管空域」であり、松山空港も半径九キロから外の周辺空域は米軍の管制権下にあることが分かった。それは現在もそのままだ。(中略)
 今、岩国基地では新型機オスプレイの配備が計画されている。開発時に墜落事故が多発し、沖縄県が県内配備に反対している戦闘機だ。原発上空の危険は増すばかりだ。

.. 2012年04月21日 19:15   No.378010
++ 東京新聞 (小学校中学年)…13回       
福島第一原発 耐震性に不利な設備を30年以上も使用
  30年まえ耐震設計の専門家が「耐震に不利」と指摘
                     (4月23日より)

 東京電力の担当者も参加した研究機関が三十年以上前、「耐震性が低い」と指摘した電気設備が福島第一原発で交換されないまま使われ、昨年三月の東日本大震災の揺れで倒壊、外部電源喪失の一因になったことが二十二日分かった。
 福島第一原発事故では地震後の津波で配電盤などが水没したため、この電気設備が倒壊しなくても電源喪失を免れることはできなかったが、東電の安全対策の欠陥があらためて露呈した形だ。

 この設備は、外部電源を受電する「開閉所」の遮断器。福島第一原発では重心が高い「がいし型」が使われていた。
 電気設備の調査研究機関「電気協同研究会」の変電機器耐震設計専門委員会は1978年10月にまとめた報告書で、このタイプは地震の際に重量を支える支柱に大きな負荷がかかり、【耐震的には不利な構造で、実地震による被害も多く報告されている】と指摘。耐震性で有利なタイプとして、主要機器がタンク内に収められる「タンク型」を挙げていた。

 委員会には有識者や資源エネルギー庁、東電の送変電建設本部や工務部変電課の担当者が幹事や委員に入っていた。
 経済産業省原子力安全・保安院によると、全国の原発の大半はタンク型を採用。保安院は耐震性の高いものにすべきだとしている。

.. 2012年04月25日 09:29   No.378011
++ 朝日新聞 (幼稚園生)…1回       
保安院の信頼度、ツイッターより下。「3.11直後の情報源」自ら調査
 └────(4月25日 より)

 東京電力福島第一原発事故直後に信頼できた情報源は「経済産業省原子力安全・保安院」だったと答えたのは13%だったことが、保安院自身の調査でわかった。信頼度はブログ・ツイッターの23%よりも低かった。保安院は「東電の情報を右から左に流している、事故の技術的解説ができないと受け止められていた」と分析している。
 調査は、今年3月、全国3345人にインターネットでアンケートした。
昨年3月11日〜15日に事故の情報で、信頼できる情報源を3つ挙げてもらうと「テレビ・新聞」(39.8%)が最も多く、次いで「特になし」(38.5%)だった。「専門家のホームページ」(28.3%)、「ブログ・ツイッター」(22.9%)などが続き、「保安院」は12.7%で7番目。東電は4.6%で11番目だった。(後略)

.. 2012年04月26日 14:02   No.378012
++ 愛媛新聞 (幼稚園生)…1回       
.『伊方再開論が急浮上 県民・国民に対する背信行為だ』
 └──── 社説 4月24日

 伊方原発3号機の再稼働推進論が政府・民主党内で急浮上してきた。東京電力福島第1原発事故の反省を踏まえた原子力規制庁の発足を待たずに、経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会という旧来の枠組みによる審査で進めようというのだ。
 福島原発事故の後、初となる再稼働に向け手続きが先行する関西電力大飯原発3、4号機には近隣府県の反対が強い。唯一稼働中の北海道電力泊原発3号機が5月に止まれば、国内で「原発ゼロ」が長引く可能性がある。そこで、大飯に次いで手続きが進む伊方に視線が向けられた。
 伊方3号機の再稼働判断は規制庁発足後とする方針だったはずだ。大飯がだめだからと安易に翻すのは、県民や国民への背信行為にほかならない。脱原発依存やエネルギー政策の長期的な理念を欠いて迷走する政権の当事者能力を疑う。なりふり構わぬ原発再稼働推進は危険であり、決して許されない。
 福島事故の背景には、原発を推進する経産省の中にある保安院が審査し、安全委がお墨付きを与える甘い審査体制があった。だからこそ保安院を再編して規制庁とし、アクセルとブレーキを分離し、曲がりなりにも信頼回復を図ろうとしたのではなかったか。(中略)

 拙速な政府に地方自治体はどう対峙(たいじ)するか。大飯原発の再稼働問題に対して、福井県に隣接する京都府と滋賀県の2知事がまとめた国の原発政策に対する提言と姿勢に注目したい。電力需給状況を公平に判断する第三者委員会の設置や脱原発に向けた工程表を示すよう政府に求めている。地域を統括する首長による、住民の生命、身体、財産を守る行動として評価できる。
 規制庁が発足しない中、伊方原発に再稼働が持ちかけられたとき、県内自治体首長の姿勢もまた問われるだろう。政府方針に唯々諾々と従っているだけでは、住民の信頼は到底得られない。

.. 2012年04月26日 14:55   No.378013
++ 東京新聞 (小学校中学年)…14回       
新聞・雑誌から
 └────

◇「拙速な再稼働反対」 大飯原発 日本原研労組が声明
                   (4月23日 茨城版)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題をめぐり、独立行政法人日本原子力研究開発機構労働組合(東海村)は「拙速な原発再稼働に反対」とする声明を今週にも原子力安全・保安院など政府機関や県、東海村、福井県おおい町などに提出する。

 組合員は全職員約四千人のうち原子力研究者や技術者など二百八十人。声明では「ストレステストは原発の安全確認からはほど遠いものである」と批判。
さらに「原子力関係者の立場では(東京電力福島第一原発事故の)本質的な問題解明と将来に向けての考え方をつくっていくことが被害の軽減の次になすべきこと」とし、「広範な放射能汚染で国を危機に陥れるようなものは運転すべきではない」と主張している。(後略)

.. 2012年04月26日 15:21   No.378014
++ 毎日新聞 (幼稚園生)…1回       
柏崎刈羽差し止め提訴  新潟地裁へ
 ―東電は原発を運転管理する能力がない。原告に福島の避難者も
                     (4月23日 より)

 運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)を巡り、新潟など6県の132人が同社を相手に全7基の運転差し止めを求めて23日午後、新潟地裁に提訴する。弁護団によると、同社福島第1原発事故で福島から新潟に避難中の13人も参加し「事故は人災で、東電には原発運転の資質も能力もない」と訴える。

 訴えでは、同事故に関し「自然災害に伴う過酷事故(シビアアクシデント)対策を東電は取っておらず、津波対策を怠った」と指摘。過去の事故隠しなど同社の体質にも触れ、総出力821万キロワットと世界最大の柏崎刈羽原発を運転管理する能力はないと主張する。さらに▽地盤が軟弱なため地震による過酷事故の可能性が高い▽福島と同様の事故が起きれば首都圏にも被害が及ぶ―
などとして、再稼働を阻止するために運転差し止めを求める。(後略)

.. 2012年04月27日 08:45   No.378015
++ 朝日新聞 (幼稚園生)…2回       
国の放射能「独自基準やめて」 店頭の反応は冷淡。
                     (4月25日 より)

 食品の放射性物質検査をめぐって、国より厳しい独自基準を設ける食品メーカーやスーパーなどに、国の基準を守るよう求めた農林水産省の通知が波紋を広げている。消費者の求めに応じた独自基準を「過剰な規制」と投げかけた一石だが、消費の現場は冷ややかだ。

.. 2012年04月27日 09:05   No.378016
++ 東京新聞 (小学校中学年)…15回       
血税渡す側がもらう側に。下河辺氏 東電新会長起用の怪
                     (4月25日 より)

 血税を危うい企業に渡す際の「お目付役」がもらう企業側の長に内定したーこんな怪しげな話があるだろうか。東京電力の新会長に原子力損害賠償支援機構運営委員長の下河辺和彦弁護士が起用される。巨額の賠償に廃炉、除染費用で東電は「死に体」だ。本来なら法的整理が筋だが、民主党政権は原発の既得権益集団保護のため、それを避けてきた。今回の人事もその延長線上にある。

.. 2012年04月27日 09:27   No.378017
++ 週刊朝日 (幼稚園生)…2回       
原子炉“潜入”ルポ 福島第二原発(フクニ)も地震で壊れていた!
   許すな!再稼働       ( 5月4日-11日合併号より)

 喉元すぎれば熱さ忘れる―なのか。政府は原発再稼働に舵を切った。廃炉が決まっている福島第一の南にある福島第二には、まだ再稼働の話がくすぶっている。フクニで働くジャーナリストから本誌に届いた「告発ルポ」をお届けする。(中略)
 「震災直後、東電は今後5年間はフクニ(福島第二原発)を再稼働しないと決め、私たちに通告してきました。建屋内の状況を見たら、しばらくダメなことは誰が見ても明らかでしょう」
 私は確信した。

 表向き東電がフクニの再稼働に意欲を示しているのは、再稼働させたい東電本社の希望的観測に過ぎない。実際は、公にできないほどの大きなダメージを福島第二原発は受けている―と。しかも、ここにきてフクニで働く人の間では、こんな囁き声が充満している。「どうせ廃炉にするのに、こんなにカネを使って直してもしょうがないじゃないか」
 東電はフクニについて原子炉の冷温停止状態が保たれ、大きな震災被害はなかったとしている。(中略)
 東電関係者は、当時の様子をこう語る。「通信が途絶えてフクイチで何が起きているのかよくわからない状況の中、フクニの人間も原子炉の冷却系などが失われたことに危機感を抱いていた。原子炉の温度が上がり、震災のあった夜中には、『注水用のホースを700本用意しろ』との指示が出たほどだ」
 まさに、フクニも、危機一髪だったのだ。(中略)

 震災時の津波で1階で3メートル、地下は完全に水没し、原子炉冷却機能を担うポンプ類が大きなダメージを受けた。冷却水を循環する配管類も使い物にならなくなった。電源系統も同様で、制御盤は焼損した。
 日本の原発は原子炉を水で冷却するため海沿いに造られ、なかでも海水を直接取り入れる熱交はとくに海べりに設置される。だからこそ、十分すぎるほどの津波対策が欠かせない。(中略)
 東電は今回の被害は津波によるもので、原発は地震に耐えたといっている。
しかし、それを疑わせるようなものがある。
 写真(9)(10)見てほしい。(写真は省略)
 これはいずれも、熱交建屋2階で撮影したものだ。配管がへこんでいたり、新しく交換されたりしているのがわかる。ここはOP+11メートル(地面から7メートル)の高さにあり、全く浸水していない場所だ。しかし、写真で明らかなように、そこの配管にダメージがあったということは、地震の揺れで起きた被害ということだ。(後略)

.. 2012年04月27日 10:25   No.378018
++ 東京新聞 (小学校中学年)…16回       
大飯再稼働へ保安院躍起?
 原発事故原因地震説封印か 閣僚会合配布資料「検証の必要性」触れず
              (こちら特報部4月27日より抜粋)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を何としても実現させたいからなのか、経済産業省原子力安全・保安院が、東京電力福島第一原発事故の「地震原因説」をうやむやにしている。地震の揺れによる原子炉系配管損傷の可能性を認識しているにもかかわらず、関係閣僚会合で十分説明しなかったのだ。(中略)

「不都合な話説明しない」
 川内氏(民主党衆議院議員)は「保安院は不都合な話は自分たちからは絶対にしない。配管損傷は専門的な問題だけに、ほとんどの国会議員はだまされてしまう」と嘆いたうえで、政府に注文する。(中略)
 「地震による配管損傷の可能性は間違いなくある。保安院は約束通り、地震原因説について早急に検証すべきだ。少なくとも国会の事故調査委員会が報告書を出すまでは、再稼働の議論はできない」

.. 2012年04月28日 09:13   No.378019
++ 近藤 (幼稚園生)…4回       
◇「安全」に批判相次ぐ 伊方原発環境安全管理委
           (4月27日 東京新聞「別冊南海日日新聞」より)

 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の周辺が慌ただしくなってきた。先行する「大飯」以外の再稼働手続きは、原子力規制庁ができる夏以降とみられてきたが、ここにきて政府内で旧体制のまま審査を進める動きが浮上。地元の議論は―。
 愛媛県の伊方原発環境安全管理委員会が十八日、松山市内で専門家による技術部会を開いた。
 保安院は、伊方3号機は設計時に想定した基準地震動(最大の揺れ)の1・5倍の地震や、当初設計の四倍の津波に耐えられると説明。しかし、委員からは「福島事故前の基準では『安全』とはならない」「人為ミスの可能性が想定されていない。その場合でも、放射性物質の放出を防止できるのか」「想定外を取り入れていないのではないか」などと批判や疑問が相次いだ。(中略)
 前原政調会長は二十二日のNHK番組で、原子力規制庁発足まで原発再稼働の手続きを進めるべきではないとの意見に「そうは思わない」と反論。従来の体制で対応できるとの見解を示している。夏以降まで発足がずれ込むとみられる規制庁を待たず、安全委が伊方3号機の再稼働にお墨付きを与える可能性が浮上。「安全委は廃止されていない」とあからさまに同調する中村時広知事の姿
勢とあいまって、再稼働の動きが加速する不安と懸念が強まっている。(南海日日新聞元記者)

.. 2012年04月28日 09:28   No.378020


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用