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■--大飯原発再稼働問題
++ 原田裕史 (小学校中学年)…19回          

4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動
 │   ──免震棟もない大飯原発の再稼働を許すことなどありえない
 └────

 4閣僚会議が持たれるの報を受けて、総理官邸前では
抗議行動が行われました。
 最初は15:00〜ツイッターで呼びかけられた有志が10数名で抗議。次が18:00から福島原発事故緊急会議の呼びかけで大勢が集まりました。
内閣府に対する申し入れも行われました。
 その抗議が19:30頃終わった後、更に残りの有志により抗議が20:00頃まで続きました。

 免震棟も無い大飯原発の再稼働を許すなどありえない、インスタントな安全基準を盾にした再稼働への抗議。福島事故は収束していない。きちんと事故の
責任をとっていない。被害者に対する賠償も進んでいない。
 地元合意が義務ではないとした藤村官房長官への批判。
 更には「4閣僚に対するお願い」する場面も。さまざまな層から異なる価値基準で延々とアピールが続きました。
 更に19:30からは経産省別館前で経産省前テント参加者による再稼働に反対する抗議行動も行われました。
.. 2012年04月07日 07:15   No.375001

++ 柳田 真 (大学院生)…106回       
原発再稼働をなんとしても阻止しよう 11日(水)日比谷へ行こう!
 |  重要対策先送り、電力会社まかせの新基準NO!
 |  地震対策なし、免震重要棟なし、フィルターなしの政府案NO
 └────   (たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)

 ◯原発再稼働をなんとしても阻止しよう。4月11日(水)の夕方、日比谷−国会デモにみんな参加しよう。(たんぽぽ舎は黄色ノボリ旗が目印です)
  その前日-10日(火)と翌日-12日(木)の首相官邸前行動(18:00から)にも参加しよう!
 
 ◯4月6日(金)の官邸前抗議行動(主催:首都圏反原発連合など−たんぽぽ舎も参加、11団体と個人)は、1000名近くとなり盛り上がった。若い人が多く、再稼働やめよのコールが力強く目の前の首相官邸へ次から次へと発せられた。
 
 ◯柳田も福島みずほさんにつづいて発言した。骨子は「地震・津波・火山大国の日本に原発は全くムリだ。地震対策なし、免震重要棟なし、ベント開放の時に放射能を除くフィルターなしの政府新基準はゴマ化しだ。先に再稼働ありきの官僚作文だ」と批判。
 
 ◯夜8時終了後も、再稼働やめよのコールは続き、参加者の大半は帰らず、怒りの声を上げつづけていた。

.. 2012年04月08日 08:32   No.375002
++ 山田知恵子 (幼稚園生)…3回       
4.5再稼働反対、首相官邸まえ抗議アクションに参加して
  「インスタント安全基準」にNO!(さよなら原発みなと )

 5日(木)夕方に首相を含む4閣僚らが大飯原発3、4号機の再稼働に向けた2回目の閣僚会合を行いました。この中で新たに3つの基準を枝野経産相が提出し認めたとのこと。いったい30項目の基準というものはなんだったのか。とにか
く再稼働ありきのまやかし、インチキのオンパレード。
 福島事故を引き起こした「犯罪」組織である保安院が偽造した「インスタント安全基準」による再稼働など論外です。
 当日の案内で緊急でしたが、「NO!」の声をぶつける官邸前アクション(福島原発事故緊急会議などの呼びかけ)に参加しました。参加者が次々に首相官邸に向けて再稼働阻止を訴えました。
 「さよなら原発みなと」はガレキ問題で4000枚のポスティングをしましたが、市民の中で原発、放射能に非常に関心が高まっており、今がせめぎあいの時、気合いをいれて必ず再稼働を阻止しましょう」と訴えました。

.. 2012年04月08日 09:47   No.375003
++ たんぽぽ舎 (社長)…667回       
今週の再稼働阻止にむけた行動 ─ 大事な山場、みんな参加しよう
 └────

 【4月11日(水)】原発ゼロへ!止めよう再稼働 4・11アクション
 <東電福島第一原発事故の発生から1年1ヶ月>日比谷から国会へ
  午後6時集合 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)、デモ出発まえ集会
  午後7時デモ出発 コース:関西電力東京支社、経産省を通り、国会議事堂方面へ、国会請願デモのあと新橋方面へ。
  ※プラカード、横断幕、鳴り物、キャンドルなど持ち寄り歓迎。
  主催:再稼働反対!全国アクション

 【4月10日(火)、12日(木)】11日をはさんで3夜連続行動!
 <首相官邸まえ、再稼働反対アクション>
  午後6時〜7時半、官邸まえ(国会記者会館前、国会議事堂駅)で
  抗議アクション。お仕事帰りに、途中からでもぜひ参加しよう。
  主催:再稼働反対!全国アクション

 【4月13日(金)】原発再稼働許すな!首相官邸前 & 関電本社前抗議
  東京 午後6時〜、首相官邸まえ
  大阪 午後6時〜、関西電力本社まえ
  (※反原発・脱原発というテーマと関係のない特定の政治団体や政治的
   テーマに関する旗やのぼり、プラカード等はなるべくご遠慮ください)
  主催:ツイッター有志による反原発デモ

.. 2012年04月10日 07:08   No.375004
++ 東京新聞 (幼稚園生)…3回       
再稼働 重要対策先送り、電力会社まかせの新基準
 └────(4月7日 )

 大飯原発閣僚会議、関電に工程表指示 ─ 野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら三閣僚は6日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題を協議し、再稼働を認める際の新しい安全基準を正式に決定した。
 ただ、格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設置など重要な対策でも、先送りを認め、期限は電力会社任せとなった。
 (中略)
  再稼働後、福島第一原発のような重大事故が仮に起きた場合の責任については「政治責任は(首相ら)四人が負う」と強調した。

 ┌-----
 │編集部:"政治責任を負う"とは何か。・・・事故は、未然に防ぐことがで
 │ きて初めて「責任をとった」と言えると思う。事故後に職を辞するだけ
 │ ならいつでもできる。あまりにも軽い発言だ。先に「再稼働ありきの結
 │ 論」に怒る。

.. 2012年04月10日 07:33   No.375005
++ 杉原 (幼稚園生)…2回       
いま再稼働を止めなければ!4月11日(水)ぜひ参加ください。
 └────

◇原発ゼロへ!止めよう再稼働 4・11アクション
 【あす11日(水)】<東電福島第一原発事故の発生から1年1ヶ月>

 午後6時 集合 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
  ※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m、丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
 午後7時 デモ出発
 【呼びかけ】 再稼働反対!全国アクション
 [連絡先]ピープルズ・プラン研究所 (FAX)03-6424-5749
  (TEL)090-6185-4407[杉原]  *たんぽぽ舎は黄色ののぼり旗を立てています。原発講座案内のビラも配布する予定。

.. 2012年04月11日 09:34   No.375006
++ 東京新聞 (幼稚園生)…4回       
安全対策実現は数年後、再稼働問題は電力需給検証へ
 │   関係閣僚、大飯の工程表を了承
 └────(4月10日 )

  関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機の再稼働問題で、枝野幸男経済産業相は九日、野田佳彦首相と関係閣僚で協議した結果、同原発は政府が定めた再稼働の基準におおむね適合していると判断した、と発表した。
 事故時の前線基地となる免震施設の建設など積み残しの安全対策について、関電が実施期限を切った工程表を示したことを受けた。だが、対策が完了するのは数年先という点は変わらない。

 ─首相・閣僚会議は継続── この日、関電は中長期の安全対策をまとめた工程表で、免震施設の完成は当初の計画より一年前倒しして2015年度とするほか、格納容器の圧力を抜くベント(排気)字に放射性物質を除去するフィルターは15年度に整備すると明示した。(後略)

.. 2012年04月11日 09:46   No.375007
++ たんぽぽ舎 (社長)…669回       
若狭湾岸の原発の津波想定について危うい!
 │   地盤からみて、想定以上の大津波も、
 │   地震直後のすぐに津波がくることも
 └────(志岐常正)

(編集部:たんぽぽ舎へ寄せられた読者からの寄稿です。今焦点の関西電力大飯原発について、隠された重要点を指摘した文ですので、メルマガ読者の参考までに掲載します。なお、見出しの原文は「若狭湾岸の津波想定について─原発のストレステストについて」でしたが、本文の中身を表現したほうがよいと考え、表記のように編集部で変えて表現しました)

 関西電力の津波対策・ストレステストの問題点

  新聞報道によれば、野田佳彦首相は、内閣府原子力安全委員会と経済産省原子力安全保安委員会のいわゆるストレステストと安全確認手続き完了によって、近く大飯原発再稼動の政治判断を下す考えのようです。ところが、若狭湾で起こりうる津波の想定について、この手続きの中で見落とされてきた重大な問題があるので、広く注意を喚起したいと思います。
  若狭湾一帯が活断層の巣であることは、昔から知られていたことであり、そこに原発を設置したこと自体が問題であるのは言うまでもありません。東日本大震災で福島第一原発が津波に襲われて以来、若狭の原発群が津波に襲われる恐れも多くの人々により指摘され、政府や各原発企業も対策を検討しつつあります。ところが、沖合でなく若狭湾で津波が起こる場合、水の動きが、東日本大震災の東北太平洋沖を震源とする地震による津波とも、日本海側で起こった奥尻島沖地震の津波とも、全く違うはずであることが忘れられているのです。つまり、問題は、第一に、沖合からやってくる津波をイメージして対策を考えると、またぞろ“想定外”の規模の被害をうけることになりかねないことです。

  若狭湾で起こる地震はいわゆる内陸直下型地震です。その際には、断層に囲まれたブロックをなす地盤が、瞬間的に沈むか上がるかします。つまり原発が立地している地盤か、そのすぐ側の海の地盤がどんと動き、それによって海水が動かされ、その後、ある時間、激しく運動を続けます。この水の動きはかなり複雑で、予測がかなり困難です。どの地盤ブロックが、どう動くかによって、非常に違うからです。陸と海の地形が複雑であることも関係します。水の達する高さや勢いが、従来の想定津波をはるかに越える恐れも大
 です。当然、これからシミュレーションや模型実験をして検討、研究しなければならないのですが、あらゆる場合をもれなく想定しなければならないわけで大変です。
  もう一つの問題は、水の動きが起こるのが地盤の突然の下がり、または上がるのと同時だということです。他のほとんどの原発では地震の揺れが来てから津波に警戒できるのですが、ここではそれができません。原発運転でのとっさの対応もほとんどできないと考えねばなりません。
  若狭湾岸の原発の再稼動に関しては、まず大飯原発のストレステストが行われましたが、この原発に限らず、若狭湾岸の他の原発についても、同じ問題があることは言うまでもありません。これまでの検討事項だけのテストでは安全性を判断することはできません。上に記した問題が、徹底的に検証されねばなりません。事は重大です。

.. 2012年04月11日 11:32   No.375008
++ 柳田真 (中学生)…35回       
大飯原発─関電の「電力2割不足」説はゴマカシ
 │   原発の安全問題=争点をそらすやり方にNO!
 └────

  なんとしても原発を再稼働したい関西電力と野田内閣は、官僚の作文の原発の新安全基準案(地震対策なし・重要免震棟なし・ベントのフィルターなし)を4人組会議で承認したとして、次は争点をずらして、いつもの政府と電力会社のやり方で「関西の夏の電力が20%不足」説をテレビ・新聞に流して、再稼働にもちこもうとしている。
  しかし、これはおかしい。争点ずらしだ。そもそも原発の安全問題と電力の安定供給の話は性質が違うもので、分けて論ずべきテーマだ。それをデータもろくに示さず夏の電力不足を脅しの材料にして、念願の再稼働に持ち込もうという見え見えのやり方に怒りを感じる。
  電力会社の出すデータが信用されない理由は、過去何回もウソをついて自分に都合のいいデータ(国民にはウソとなる)を出してきた実績からだ。たとえば関西電力は昨年11月に「冬は10%の電力不足」といったが結果は供給力の95%以内におさまり、関電発表の数字は事実によって否定された。こういうウソの前歴がいくつもある。ゆえ、電力会社の発表は信用されない。
 データが信頼されない。西日本の各電力会社の融通電力も、もっと透明性が求められる。

  昨年の東電の電力不足説=【無計画停電】についても、自民党の河野太郎氏の著書では「あれは必要なかった、電力は足りた」と具体的に述べられている。この点についても東電からも経産省からも何の釈明もない。電力不足のインチキにだまされまい。再稼働を阻止しよう。

 4月10日、大飯原発近くに『原発再稼働反対監視テント』が3つ立ちました。応援しよう!(ホームページ こちら ) たんぽぽ舎でも大飯原発反対闘争の応援・盛り上げの行動・アイディアを検討中。

.. 2012年04月12日 10:42   No.375009
++ 東京新聞 (小学校低学年)…5回       
「チーム仙石」再稼働主導、首相・閣僚4者協議は形だけ
 └────(4月11日 )

 関西電力大飯原発の再稼働問題で、野田佳彦首相と関係三閣僚が頻繁に会合を開き、議論している。だが、再稼働問題は実質的には仙石由人党政調会長代行が中心となる通称「五人組」が、水面下で議論を仕切っている。そして首相らの四者の協議は、それを追認するような形だ。まさに政府・与党、さらに財界、霞が関が一体となって「再稼働ありき」を進めようとしている構図が浮かび上がる。(中略)

 ──「五人組」とは:四者協議のメンバーでもある枝野、細野両氏と、仙石氏、古川元久国家戦略担当相、斎藤勁(つよし)官房副長官──

「脱原発」阻止する装置──五人が出す方向性を正式に認める形の四者協議も再稼働を前提として生まれた。(中略)当時官房長官だった枝野氏が、再稼働の決定は、首相だけでなく官房長官、経産相、原発相を含めた四人で決定することを提案、菅首相(当時)にのませた。(中略)

「オール霞が関」が後押し──(以下、概略)
 財界首脳のいう「安定した電力供給がなければ、生産拠点の海外移転が加速する」と、経産省が監督官庁として稼働する原発をゼロにしたくない、という利害が一致して、オール財界、オール霞が関が、もともと再稼働をめざす政権を後ろから押している。

.. 2012年04月12日 10:52   No.375010
++ 山崎久隆 (平社員)…143回       
再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ [連載1]
 │   これでも原発を再起動する気になりますか?
 │   野田政権は全世界に向けて「核戦争」をするつもりなのか?
 └────( たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)

(編集部:アジア記者クラブ通信237号に掲載された山崎久隆さんの「再稼働による悪魔の連鎖」の本当の怖さは時宜に合った読み応えのある文章です。
  今週から数回にわたって配信します。お楽しみに。※メルマガ配信むけに一部加筆されています)

[連載1]■既に起きていた「悪魔の連鎖」■3号機の建屋破壊

 枝野幸男官房長官(当時)は、次のように回想している。
 「核燃料が露出する状態が続けば、多くの放射性物質が漏れて作業員が立ち入れなくなる。近くの福島第二原発など、他の原発にも影響が広がって「悪魔の連鎖」が起きる恐れがあると思った。そうならないよう事故を押さえ込まなければいけないと考えていた」。
 これは民間事故調査委員会で語った内容として今年になって初めて報道された。
 ところが、この話はそれだけで終わってしまった感がある。いったいどういうわけだろうか。
 「起きなかったのだからもう良いじゃないか」という意識の表れなのだろうか。しかし福島第一で起き得たことは、他の原発でも当然起き得ると考える必要がある。特に高速増殖炉「もんじゅ」を含めて14基もの原発が密集する若狭湾や7基の原発が並ぶ柏崎刈羽では深刻な問題になるはずだ。いや、いまどき何処の原発も敷地内に複数の原子炉があるのだから(東海第二と東通は一基
だけだが再処理工場が間近にあるので深刻さはむしろ他より大きいことは後述する)「悪魔の連鎖」は全ての原発で起こりえる。
 ところが、どの原発も、そのような状況になることを想定した対策は皆無だ。
なぜだろう。もちろんコストが掛かるということも大きいが、むしろ心理的な影響ではないだろうか。
 事業者は、こんな想定自体が「どだい対策など無理なのだから」と考えるため、自動的に「想定不適当」になり、最後には忘れてしまうというわけだ。もちろん、こんな想定をしようものなら、再稼働など絶対不可能になる。
 対処不可能なことは、そもそも無いことにする。といった、まさしく「日本的安全管理体制」の最も醜悪な姿が、ここにも現れていると考えられる。福島を経ても、未だになのだ。

.. 2012年04月12日 11:03   No.375011
++ 山崎久隆 (平社員)…144回       
■既に起きていた「悪魔の連鎖」

 枝野官房長官が感じた「悪魔の連鎖」とは、福島第一原発4号機の使用済燃料プールが溶融することから始まるとされているが、実際には一号機の水素爆発から既に始まっていた。「悪魔の連鎖」は、現実に2,3号機の炉内で燃料崩壊から大量放射能放出に至る一連の出来事を説明するためにも必要な概念である。
 今回、4号機の使用済燃料プールがメルトダウンするという、次の段階に進行する直前で止まったのは、実は単なる偶然だったことも分かっている。プール溶融シナリオは「荒唐無稽」どころか、起きていたはずの連鎖が偶然途中で止まったに過ぎなかった。
 事故は最悪の手前のどこかで止まるという、いわばこれまでの原発事故の「法則」めいたもの(あのチェルノブイリ原発ですら、すぐ隣の3号機がかろうじて破壊を免れたので最悪では無い)が、ここでも「働いて」いるように思う。
 実際に起きていた「悪魔の連鎖」の最初は、一号機の水素爆発により2,3号機へのアクセスが絶たれたことに始まる。それまでは原子炉冷却システムの再起動や復旧のための作業が進められていた。
 1号機水素爆発直前には格納容器ベントが1号機において実行され、2、3号機では冷却水(海水)注入のために消防用水ポンプが準備され、うまくいけば冷却が進むかと思われていた。原子炉では主蒸気逃がし弁が断続的に開放されて原子炉圧力が低下していたが、このために原子炉圧力容器中の水は常に変動を繰り返しており、水が入らなければ確実に炉心崩壊に至る状態に「人為的
に」置かれていた。「水が入ることが確実でなければ出来ない操作」をしていたことになる。
 ところが1号機で水素爆発が起き、がれきが飛び散ったために周辺で作業をしたり3号機などへ接近するなどしていた東電職員や下請け業者や自衛隊員などが負傷し、撤退を余儀なくされた。ここで作業が止まったために、2、3号機の危機的状況は一気に進行していった。
 12日午後5時過ぎのことだ。


.. 2012年04月12日 11:23   No.375012
++ 山崎久隆 (平社員)…145回       
■3号機の建屋破壊

 2号機と3号機は、この時点では原子炉内に冷却水は存在していた。継続して注水が可能であればメルトダウンは防げたが、そのためのポンプは原子炉隔離時冷却や高圧注入ポンプが動いていた。しかしそのうちにこれらが次々に使用不能になり、二度と起動できなかった。冷却水を投入するためのシビアアクシデント対策は、消防用水タンクから既存のポンプを稼働させて入れる方法を
想定していた。しかし電源が無いために、これも起動できない。そこで消防車のポンプから注水することにしていた。ところがこのポンプの性能が分かっていなかった。
 原子炉内部の圧力は運転時には70気圧ある。ここに冷却材を押し込む能力は消防車のポンプには無い。そこで原子炉逃がし弁を手動で全開にしたとみられる。これは賭だった。圧力が下がると、どこかの時点ではポンプから水が入り出すが、その圧力が20気圧なのか10気圧なのかよくわかっていない。そうなると、原子炉からの圧力をどこまで下げ続ければ良いのか分からない。
 普通ならば水位計があるので、こんなバクチにはならないはずが、電源を失ったために正確な水位が全く分からない。つまり手探り。これではメルトダウンしない方が幸運としか言いようが無い。
 結果的に原子炉内圧は10気圧以下に下がっているが、消防車からの水は原子炉を満水にするどころか減っていく冷却材を補充する能力も無かった。
 最終的には燃料の遙か下に水位が下がってしまい、原子炉はメルトダウンした。
 ところが運転員はそんなことを知る術も無く、水は足りていると判断していたように思われる。もしここで原子炉メルトダウンを運転員が知っていたならば、全員逃げ出したかもしれない。TMIでも運転員がメルトダウンを全く予期せず、知ることが無かったので最後まで収束作業を続けられたと考えられている。福島第一も同じだったかもしれない。
 圧力容器が破損した後は、消防車からの水は原子炉の燃料を冷やすことも無く、むなしく格納容器下部に落下しただけだった。その時には既に原子炉内部の燃料は部分的に崩れ落ち、圧力容器底部を破壊し、格納容器に落下していたと考えられる。
 それだけでなく、地震の影響で破壊されている配管部分からも蒸気となって冷却材は抜けていく。
 ところが、こんな状態になっていても原子炉水位計は、まだ燃料下端よりも上に水面があるかのように指示し続けていた。
 そのために水を入れ続けていても、冷却水の量が足りていないことが現場では認識されていなかった。
 燃料破壊から圧力容器の突破に至り、3号機からは大量の水素が発生して建屋上部に溜まり続けていた。
 13日午前11時1分、水素爆発が発生し、瓦礫が地上に降り注ぐ。
 収束作業中の人々の上に瓦礫が降りそそぎ負傷者が出た。死者が居なかったのは奇跡だった。しかし2号機などへの冷却水を送っていた消防車が大破するなど、収束作業に重大な影響を受けた。
 ここで「悪魔の連鎖」の第二ラウンドになる。

.. 2012年04月12日 11:29   No.375013
++ 柳田真 (中学生)…36回       
再稼働やめろ―首相官邸へ市民の大きなコール
 │   昨日11日、雨の中、700人のデモ、原発ゼロの実現めざして行動
 

  再稼働反対!全国アクション(たんぽぽ舎も参加)の4.11行動が雨の中、とりくまれた。参加700人。日比谷公園での1Hの集会は福井現地からの電話報告や雨宮かりんさんの発言、経産テント前ひろばの発言など、多彩な内容。福井大飯原発での3つのテントが10日建てられたので、4月23〜24日頃応援、激励にいこうと柳田も提案発言。

  午後7:00デモ出発―再稼働やめろのコールが街中にひろがる。首相官邸前では一段と大きなコールが首相に届けとばかり、ひびきわたる。「閣僚会合うそつき会合」のコールもひびく。
  請願デモを終えた後、雨の中を行進、関西電力東京支社前では大飯再稼働やめろ、大飯をやめて原発ゼロへ、東京電力本店前では東電は原発をやめろ、経産省・保安院前では枝野は行くな、福井へ行くな、などのコールがひびきました。

  雨のなか、5キロ強のデモ行進で、解散は夜9時半でしたが、再稼働の重大局面ゆえ、参加者の熱気と志気の高さがひしひしと伝わる行動でした。
 たんぽぽ舎も運営委員、ボランティア、総動員で参加し、集会の一翼を担いました。参加者へスペースたんぽぽの講演一覧のビラを配り、再稼働やめよう、議会・首長への要請ハガキも普及をはかり、いくつも反応がありました。
 今後5月5日まで、再稼働阻止をめざし、原発0(ゼロ)をめざし(原発なくても電気は大丈夫)全力で闘おう。

 ◇反対派、国会へデモ(4月12日 東京新聞)
   デモ行進では、市民らが雨の中、日比谷公園を出発。
  「再稼働、やめろ」の掛け声をあげ、国会議事堂や関西電力東京支社などを通る約5キロを歩いた。国会前で「市民を危険にさらす再稼働ではなく、脱原発こそを政治判断すべきだ」との内容の首相らにあてた請願書を読み上げ、社会民主党と共産党、みんなの党の議員に手渡した。
   都内の自営業の女性(三九)は「政府の再稼働へ向けたやり方はひどい。
  『何かをしないと』と思い、デモに参加した」と話した。

(編集部:この記事は、短いが東京新聞一面トップで大きな写真入り。また、愛知県のメルマガ読者からは、東海地方に大きな影響力のある中日新聞
   でも4月12日号の一面トップで写真入りで報道されたとの連絡あり)

.. 2012年04月14日 08:07   No.375014
++ 東京新聞 (小学校低学年)…6回       
再稼働に突き進む政府に猛反撃する関西圏。新聞から。
 └────(4月12日 )

◇住民の安全より再稼働、急ぐ政府の問題点
 大飯遅れる防災 オフサイトセンター改善未定
 ヨウ素剤確保も未定、22万人分も不足

 政府は原発の再稼働に向け突き進むが、関西電力大飯原発(福井県おおい町)をめぐっては、いざ事故が起きたときの対策拠点(オフサイトセンター)の見直しや被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤を住民にどう配るかなど、肝心の対策がほとんど改善されていないことが本紙の取材で分かった。こんな状況で再稼働させ、事故が起きれば、東京電力福島第一原発事故時と同じような大混乱を招く恐れがある。まず問題なのは、住民避難など対応策を決めるオフサイトセンター(OFC)をどうするかが決まっていない点だ。(中略)
 県内四つのOFCとも放射性物質を除去するフィルターはなく、非常用電源も一五時間しか使えない。外部電源が失われればただのコンクリートの箱と化す。(後略)

◇再稼働に大阪8条件「100キロ圏同意」突きつけ 関西中心に同調広がる関西の首長ら、拙速な「新安全基準」に反発

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり、野田政権と関西の首長たちの対立が際立ってきた。大阪府市が提示した「再稼働の八条件」に他の首長も同調。国民的人気の高い橋下徹大阪市長の動向には中央政界も無視はできない。同意が必要な「地元」の範囲は政治的には拡大しつつある。(中略)
 大阪発の「八条件」には、関西中心に同調する自治体が広がっている。滋賀県の嘉田由紀子知事は「大阪は核燃料サイクルの問題まで含めて(条件を)出している。中長期的にはあの通り」。(中略)
 京都府の山田啓二知事は「政府は急ぎすぎている」。(中略)
 県北部が百キロ圏内にかかる三重県の鈴木英敬知事も「百キロ圏内の自治体と協定を結ぶというのは同調できる」と。再稼働に前のめりな政府の姿勢に批判的なのは関西の自治体だけではない。とりわけ、藤村官房長官の「再稼働には必ずしも地元同意が必要ではない」とした発言への反発は大きく、新潟県の泉田裕彦知事は、定期点検中の東京電力柏崎刈羽原発について「新潟では必ず
地元の同意をとってもらう」と念を押した。一方で、沈黙を守っているのが、西川一誠福井県知事。政府が示した新安全基準への評価も含め、コメントを避けている。
 一方、大阪府市統合本部は、六月の株主総会で関電に「脱原発」を提案することも決めた。(中略)
 定款を変更するための三分の二以上の賛同のためには、同じ関電管内の京都、神戸両市とともに多くの個人株主の協力も得ることが必要だ。(後略)

.. 2012年04月14日 08:47   No.375015
++ 山崎久隆 (平社員)…146回       
再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ [連載2]
 │   これでも原発を再起動する気になりますか?
 │   野田政権は全世界に向けて「核戦争」をするつもりなのか?
 └────( たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
       (アジア記者クラブ通信237号に掲載されたものに一部加筆)

[連載2]■2号機格納容器破壊■4号機の幸運■いつも幸運とは限らない

■2号機格納容器破壊

 原子炉圧力容器底部が損傷し、さらに2号機内部では断続的に入る消防用水が高温になった燃料に降りかかり、瞬間的に水が蒸発して「水蒸気爆発」状態になる。圧力容器はその程度の圧力変化にはびくともしないが、逃がし弁開放によって圧力は地下にあるサプレッションチェンバに放出された。この圧力の伝播がサプレッションチェンバまたはそれにつながる配管部分を破壊したと思
われる。
 このため2号機内部は全く人が立ち入れない高濃度汚染に晒され、建屋からの撤退を余儀なくされた。格納容器内部は毎時73シーベルト(ミリでは無い!)などという、即死しそうな(JCOで亡くなった作業員の被曝量は7〜10シーベルト)放射線が飛び交い、電子機器も役に立たない。もちろんロボットも破壊される高線量地域になってしまった。その状態は1年以上経った今も変わっていない。
 そのため2号機については見かけ上破壊は4基の中で最も小さそうに見えて、最も放射能汚染のひどい原子炉になってしまった。
 水の投入が十分出来ていれば、少なくても2号機を破壊することは止められた。

■4号機の幸運

 4号機では時を同じくして使用済燃料プール中の1535体の燃料に危機が訪れていた。
 原子炉内の燃料も取り出していたため(槌田敦氏は「燃料体は炉心にあった」という別論を立てているが、ここでは東電シナリオ通りに考える)使用済燃料プールとしては通常の1.5倍もの大量の燃料体が保管されていた。このプールには運転中は480トンほどの水が入っている。しかしこのときは、燃料プールとは原子炉を挟んで反対側にある「機器仮置きプール」にも水が張られていた。また、原子炉は圧力容器の蓋が外されており、その中には水が最上部まで入れられていた。圧力容器よりもさらに上に位置する部分を「原子炉ウエル」と呼ぶ。
 実は、この原発は老朽化してひび割れが発生していたシュラウドの交換工事を行っていたため、放射線防護の目的で通常よりも高い水位まで水が張られていた。この状態で水中溶接機を使って圧力容器の内側にある「シュラウド」と呼ばれるステンレス製内釜の部分を切り出す工事をする予定だった。
 3.11時点では、予定通りならば切断作業が終わり次の工程のために水が通常水位まで抜かれていたはずだった。しかし切断装置のアームの長さを間違えてしまい、作業に4日の遅れが発生しており、まだ原子炉ウエル内には水が張られたままだったという。
 さらにずさんなことに、燃料プールと原子炉圧力容器の間に存在していた止水用のゲートに隙間が生じ、ここから水が漏れ出す状態になっていた。原子炉ウエルと燃料プールの水位が同じならば漏えいは起こらないが、相対的に水位が変動した場合、低いところに高いところから流れ出す状態になっていたわけだ。

.. 2012年04月14日 09:09   No.375016
++ 山崎久隆 (平社員)…147回       
 それだけではない。原子炉ウエルとともに普段は水が無い「機器仮置きピット」にも水が張られており、圧力容器内から取り出された蒸気乾燥器と汽水分離器が置かれていた。これらは放射能を帯びるため、遮蔽のため水中に保管される。機器仮置きピットは定期検査中のみ水を張っている。
 都合、普段よりも1000トンを超える水が使用済燃料プールの脇に存在していた。
 作業工程の遅れが3.11に、このような状態を作り出していた。
 さらに、止水板の緩みは発生原因も分かっていないが、作業ミスによるのだったら、最悪を回避した「幸運の」作業ミスだったことになる。
 通常、止水板は使用済燃料プールからウエル側に漏れ出すのを止めるためにある。今回は使用済燃料プール中の1535体の燃料が冷却不能となり、その結果プールが沸騰状態になってプール側の水位が低下した。水圧はウエル側からプール側に掛かった。そのような圧力は想定されていなかったために外れたのかもしれない。であれば、設計強度不足が招いた幸運だったと言うことになる。
 本来は水が落とされていたはずの圧力容器が満水状態だったため、結果的に使用済燃料プールへの「給水」が、漏水という形で確保された。通常の作業工程で進み、圧力容器内が通常水位まで下がっていたら、あるいは止水ゲートがゆるんでいなかったとしたら、その時には冷却水が蒸発して無くなってしまい、格納容器の外で燃料溶融が始まっていたことになる。
 そのデッドラインは6日後。まさしく「悪魔の連鎖の」回避は偶然のなせる業だった。
 そんなずさんな状態であることを知る術のない米国NRC(原子力規制委員会)は、冷却水の投入が出来なくなった使用済燃料プール中の1535体の燃料が溶け出す時間を割り出し、その前に十分余裕を持って避難できるようにするために、「80キロ圏内米国民全員退避」を指示していた。
 愚かな一部の米国議員は「大げさすぎる」あるいは「しなくても良い避難指示」などと政権を批判するが、お門違いだ。偶然が重ならなければ6日後には悪魔の連鎖が80キロ県を超えて放射能汚染をもたらしていた。
 最終的には原子力委員会の近藤俊輔委員長が3月25日に首相に報告した「不測事態シナリオの素描」と題する文書にあるとおり、東京すら超えて250キロ先まで避難をしなければならない事態となった。この影響下には3000万人の人口がいる。いったいこれだけの人間をどうやって避難させるというのだろうか。大混乱になっただろう。ならば、米国政府としてはそれ以前に自国民を比較的混乱の少ない80キロ圏外に一端出すと考えるのは実に利にかなった考え方だった。


.. 2012年04月14日 09:34   No.375017
++ 山崎久隆 (平社員)…148回       
再稼働に「理由無し」
 │  「電気が足りない」──「だからどうした?」
 └────(たんぽぽ舎)

 悪いけれど、そんな気分だ。30平方キロメートル以上を事実上居住不能にし、同じく30平行キロメートルの海域を漁業不適海域に変えた福島原発震災を目の当たりにして、まだそんなことを言うのならば、停電して暗闇で過ごせば良いじゃないか。
 ところが実際にはそんな「劇的な」ことになどならない。

 電力使用量のピークは暑い真夏の午後1時から4時。この間さえ需給バランスが崩れなければ、そもそも停電など起きない。また、万一停電しそうな場合には、需給調整契約を行っている企業への供給停止から、午後1時から4時に限った「強力な節電」をすれば良い。後の時間帯には何の問題も無い。
 震災直後に東京で「計画停電」が実施され、その印象が強いのかもしれないが、あれは明らかに「しなくても良い」停電だった。仮に必要だったとしても、ピーク時に大電力を使う企業に協力要請すれば足りた。その分、減税でもすれば良いだけだ。
 夜間に大規模停電。実に刺激的な「節電キャンペーン」だが、これは脅しだった。その証拠に、夏には日本中、一切停電しなかったではないか。
 国や関電の言い分では、夏のピーク時に何十日にもわたって電力不足に陥るかのごとく聞こえるが、全くのデマだ。
 例えば東電の場合、電力消費量が最も多かった2010年でも、ピークは5999万キロワットだった。この年の5000万キロワット超は、一年のわずか4.65%、407時間に過ぎない。
 関西電力の供給区域において、昨年夏の電力ピークは2784万キロワットだった。
これに対して原発無しの今年の夏は、最大供給力が2398万キロワットに下がるため、差分として13.9%足りないなどと言うが、瞬間値の話に過ぎない。
 おおむね関西と東京では、ピーク時電力消費量は半分くらいなので、2500万キロワットをターゲットとして、これを超えないように節電し、
設備もこれを目指して増強すれば、おおむね今の東電並みになろう。何も難しい話では無い。節電目標10%。東電管内では既に実施済み。

 海外移転? 経団連が移転すれば良いのでは?

 米倉弘昌経団連会長などの財界首脳が「安定した電力供給がなければ、生産拠点の海外移転が加速する」などと、政府に圧力をかけ続けているが、そんなことはあり得ない。
 そもそも「海外」とはどこか。日本より電力供給が安定していて安いところなどほとんど無い。この場合の「安定」とは、電圧や周波数の安定も意味する。
「日本企業が移転」すると想定される中国や東南アジアの何処に、ほとんど停電無しで、電圧も周波数も安定しているようなところがあるというのか。
 電力料金が高いと言っても最大でも20%程度に割り増しなる程度のこと。
もちろん、これ自体には大いに問題があるから、阻止してもらいたいが。
 しかしながら、海外移転するほどの資金力がある企業に負担できない金額ではないし、ましてや「安定供給」のメリットを捨てて海外移転する企業などあるわけがない。

 こんな団体こそ、弊害しか生まないのだから、解散したら如何か。

.. 2012年04月14日 13:53   No.375018
++ たんぽぽ舎 (社長)…670回       
大飯原発再稼働の山場に、大飯(福井県)へ応援に行こう
 │   4月10日、反原発自治体議員・市民連盟で決定。全力で闘おう
 └────(反原発自治体議員・市民連盟 溜口)

 野田首相はじめ四人会議は京都・滋賀県知事や良識ある多くの国民の強い反
対にもかかわらず、ゴリ押し再稼働をしようとしています。私たちの空気は?
食物や魚は? もはや日本人はフクシマの苦しみをなかったことにはできない
のです。度々の地震は私たちに警告を発してくれています。日本が自然を甘く
見たために滅んだ最初の国にならないために今から5月5日までの再稼働反対
の結集準備をしよう!

 4月10日開かれた、反原発自治体議員・市民連盟の会議では大飯原発再稼働
阻止のため、4月中旬から5月5日までの間に現地の「要請」に応えて応援に
いこうと決めました。行く日程は関西現地との打合せによります。なお、四国
電力伊方原発反対・4月15日現地集会には、現地の声にこたえて、たんぽぽ舎、
経産省前テントひろばの人々と一緒に10数人で出かけます。

.. 2012年04月14日 17:19   No.375019
++ 近藤恭彦 (幼稚園生)…4回       
.『福島原発告訴団』が発足 県内各地で説明会はじまる
 └────(たんぽぽ舎会員 )

 東電の福島第一原発の事故をめぐり、東電幹部や原子力安全・保安院、原子力安全委員会など国の責任者の刑事責任を追及する『福島原発告訴団』が発足しました。福島県内の二つの市民団体、「脱原発福島ネットワーク」と「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」が呼びかけ、3月16日夜にいわき市で結成集会が開かれました。
 ネットワークの世話人を務める佐藤和良いわき市議は「あれだけの大事故を起こしながら、誰一人として刑事的な処分を受けていないのはおかしい。東電も国も、誰一人責任も認めていない。被曝した私たちが立ち上がるべきだと判断した。」旨を話しています。佐藤和良氏の言い分は至極もっともだと言えましょう。
 3.11以前の日本では、原発稼働差し止め訴訟などは、ことごとく敗訴してきた歴史があります。裁判所は、しっかり三権分立の役割を果たしておらず、国家権力、行政に追従する傾向が大きかったからです。

 一方、裁判所は世論に敏感な側面も持っています。3.11以降世論は脱原発方向に大きく傾いた事は確かですから、3.11以降、原発稼働差し止め訴訟で原発稼働を止められる可能性も大きくなった事は間違いありません。福島原発災害後各地で原発差し止め訴訟が続々と提訴されてます。浜岡、大間に続き福井、玄海、泊、更には大飯原発3・4号機再稼働差し止め裁判も起こされました。
 これら原発差し止め裁判は非常に重要な裁判ですが、一方で、原子力推進派の人々をしっかり刑事訴追する事もまた非常に重要な事でしょう。今回の事故の責任者をしっかり刑事訴追しなければ、モラルハザードであるばかりか、原発を根絶する事は難しいでしょう。原子力村の人々に(罪の相応以下でも)刑事罰を受けさせる事が出来れば、もともと無責任な推進派の連中は原子力村を
逃げ出して、原子力村は一挙に崩壊に向かう事でしょう。
 福島原発訴訟団は、6月11日の福島地方検察庁への集団訴訟に向けて、福島県内各地で説明会を開催しています。是非多くの福島県民が参加して1000人以上の規模での集団訴訟を実現したいものです。

 福島原発告訴団のブログ こちら
 (説明会の開催地と日程なども載っています)

.. 2012年04月14日 19:52   No.375020
++ 山崎久隆 (平社員)…149回       
大飯原発再起動と電力需給には何ら関係ない
 |
 └────   (たんぽぽ舎)

 前号に「電気が足りない」「だからどうした」という記事を書いたが、実際に足りないかどうか、もう少し実証的にデータを出して論じたいと思ったら、ちょうど共同通信の12日の記事が、裏付けとしては十分な内容だった。
 要旨は次の通り。

 「電力不足は計58時間 今夏全体の2.8%  関電、原発ゼロ時」より

 関西電力の全原発停止が続いた場合、電力需要が昨夏並みだと、今夏に電力が足りなくなるのは計58時間で全体の2.8%となり、ほとんどの時間は電力不足を回避できる可能性があることが関電の公表データから11日、分かった。
 関電は今夏の需給見通しで、原発ゼロの場合の供給力は2574万キロワットとしている。昨夏の電力使用量が最大だった8月9日午後2時の2784万キロワットに対し、210万キロワット不足すると主張しているが、夏の間、ずっと
不足するわけではない。
 そこで関電が公表している昨夏(6月30日〜9月22日の85日間)の1時間ごとの電力使用実績データ(速報値)から電力不足となる時間を調べた。
 2574万キロワットを超えたのは12日間で計58時間。85日間(2040時間)の2.8%に当たる。8月9日は1日のうち2574万キロワットを超えたのが10時間、翌10日は8時間、他の10日間は1日3〜5時間。それ以
外の全体の97%以上の時間は、下回っていた。

 東電の「5000万キロワット」相当である2500万キロワットを基準に考えれば、要求力は問題が無い水準にまで持って行けることは明らかだ。
 さらに、関西電力が示す電力供給計画の中で、もっとも不透明なのが「融通」である。
 中部電力や北陸電力など供給力を持つ電力会社からの融通は、関電が言うよりも多く期待できるであろう。いや、電力が足りなくなれば、その時点で供給力のある発電設備を使って「融通」をするのだから、過去に供給不足になった実績が
無いので、「他社融通」の本当の実績は誰も経験したことが無いだけだ。
 数字を見るとますます、原発再稼働など全く論外であることが見て取れるようになる。

 原発が停電を引き起こす

 さて、もし再稼働をしていて供給ぎりぎりになった状態で、大飯原発に影響を与える地震が起きたらどうなるだろうか。
 原子炉が破壊されればもとより、そうならなくても原発は震度5強でスクラムする。何ら被害も無くても、点検してからの再起動となると一週間や10日はかかる。真夏のピーク時に原発に依存した状態で起きれば、あっという間に関西圏
は大規模停電を引き起こし、かつ、他の発電設備を準備していなかったら、停止期間中はずっと電力不足になるだろう。
 そのような可能性は、東日本太平洋沖地震を経験した後の日本では、極めて高い確率で起こりえる。何もマグニチュード7だの8だのといった大地震は必要ない。マグニチュード5程度の地震だって、真下で起きれば震度5強に達すること
がある。
 もっと大きければ確実に原発はスクラムする。
 原発こそが供給不安を引き起こす元凶だ。ちなみに火力ならば地震により停止しても、損傷が無ければ、1日で緊急再起動が出来る。
 この程度のことさえ認識できないで再稼働などと言うのは論外としか言いようが無い。

.. 2012年04月14日 20:07   No.375021
++ 柳田 真 (大学院生)…107回       
たんぽぽ舎の近況−再稼働阻止。浜岡・伊方の応援、サクラ調査など
|  ……大忙しです
 └────

たんぽぽ舎は今、4つ5つも重なっての活動で、大忙しです。
1つは再稼働阻止の活動。4・11とその前後の連日行動に毎回再稼働NOの横断幕などを持って、一定人数参加しています。

2つは静岡県の浜岡原発ネットの総会と広瀬隆講演会への応援参加です。例年応援に行っているので、今年も出かけます。
4月14日(土)、15(日)の1泊2日、乗用車2台で参加。

3つは四国電力伊方原発の再稼働に反対する中国・四国・九州緊急合同集会及び愛媛県への申し入れ(4月15日(日)〜16日(月))に応援参加します。
たんぽぽ舎ボランティアの女性を中心に、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろばの三者を中心に約15名で応援参加。

4つは、サクラと環境異変、放射能異変のサクラ調査です。(9年目)3・11フクシマ原発事故と放射能拡散があり、今年の調査には関心が高まり、参加者が2〜3倍増えました。
4月13日発行の週刊金曜日に『サクラ調査9年目・序盤の報告』(柳田真)という短文がのっていますのでご覧下さい。

5つが、スペースたんぽぽ(4階)での学習会や上映会です。
 1ヶ月に約10回(平均3日に1回実施)多彩な講師陣で行われています。
 内容も濃いものが多くあります。
平均25〜60人でやっていますのでぜひご参加下さい。

☆メールマガジン希望の方へは日刊情報を配信しています(無料)
☆これらいくつもの多様な活動ですが、女性を中心にボランティアの人がいれか
わりたちかわりみえてたくさん働いてもらっています。
 たんぽぽ舎は、これらのボランティアの人々の協力で今日も元気に活動しています。

.. 2012年04月14日 21:27   No.375022
++ 槌田 敦 (幼稚園生)…2回       
野田佳彦首相宛要望書(再稼働について)
 | 
 └────
内閣総理大臣 野田佳彦 様 2012年4月11日
要望書(再稼働について)
槌田 敦

 私は、理化学研究所において熱物理学を研究していた者ですが、今回の原発再稼働についての野田内閣の暫定基準について、以下のように要望しますので、採用くださるようお願いいたします。
 野田内閣は「専門的、科学的評価を確認して、原発再稼働の安全性を判断する」とのことです。しかし、福島第一原発の事故の全容は、いまだ曖昧なままです。
専門的、科学的評価が確認されてはおらず、福島県民を襲った放射能災害を防げなかった原因について、今なお議論の最中ですから、いまだ再稼働の科学的基準は満たされていません。
 しかし、再稼働するのであれば、少なくとも現在分かっている範囲で福島事故で確認された事項は取り入れるべきです。たとえば、排気筒での放射能除去問題があります。
 2011年3月15日、2号機の排気筒から大気上空に放出された大量の放射能は、折からの南東の風にのって浪江町、飯舘村、福島市、郡山市など遠方の地を襲いました。この大災害は、排気筒での放射能除去がなされていれば防げたのです。
 ところが、野田内閣は、この排気筒での放射能の除去などを3年後の努力目標としました。これでは、福島第一原発2号機による遠方での災害と同様の災害が再現することになります。また、免震重要棟の設置も先送りして、事故時の原発は放置されます。
 このように排気筒の改良や免震重要棟の設置を先送りをすることは、これらの作業に巨額の費用がかかるからと思われます。このことは、安全費用をケチった結果としての福島第一災害と同様に、必要な安全対策をケチった結果、原発が事
故を起こして放射能を大量に放出することになり、国民を苦しめることになっても仕方がない、とする「未必の故意」の犯罪者に、関電と内閣がなることになります。
 枝野経産相は、事故には責任を取るといいましたが、勘違いをしてます。原発災害は単なる過失で、その責任を取り辞職すれば済む問題ではありません。繰り返し強調しますが、これは故意の犯罪であって、安全費用を切り捨てた者は犯罪者なのです。

注、この要望書は、藤村修官房長官、枝野幸男経産相、細野剛志原発相にも送りました。 以上.

.. 2012年04月15日 14:08   No.375023
++ 山崎久隆 (課長)…150回       
再稼働による「悪魔の連鎖」の本当の怖さ [連載3]
 │  これでも原発を再起動する気になりますか?
|  野田政権は全世界に向けて「核戦争」をするつもりなのか?
 └────(山崎久隆 たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
       (アジア記者クラブ通信237号に掲載されたものに一部加筆)

■若狭湾で起きる悪魔の連鎖

 若狭湾においては、大飯原発と高浜原発だけでは済まない。30キロ圏内には美浜、敦賀、「もんじゅ」が並んでいる。「もんじゅ」は高速炉であり、燃料はプルトニウム燃料で、ナトリウムを循環させて冷却している。これらが稼働しなくなれば数日で原子炉はメルトダウンを引き起こすことになるが、通常の軽水炉の何倍もの放射能を放出し、さらにナトリウムが空気と接触して大火災を起こし、溶融した燃料は核爆発を引き起こす可能性もある。まさにチェルノブイリ原発事故を何倍にもしたような災害になる。
 おそらく従業員に撤退は認められず、死ぬまで戦い続けろと言われるだろう。
なぜならば撤退して手をこまねいていれば、間違いなくプルトニウムを含む大量の放射能は世界を覆い尽くし、北半球一帯で人が住めない地域が激増するからだ。
 「もんじゅ」の原子炉に入っている核分裂性プルトニウムは全部で約1トン。
これは長崎型原爆の実に170倍。世界中で核実験により拡散したプルトニウムの5分の1に匹敵する。それをたった一基の原発が数日間の内に世界中にまき散らすことになれば、風下地帯に限らず北半球の陸上部では大規模な放射能汚染が
発生する。
 若狭湾の原発による「悪魔の連鎖」は、地球規模の大災害をもたらすことになる。つまり、世界が容認し得ない災害である。
 だったら「もんじゅ」から燃料を抜いて安全な場所に退避すれば良いと誰でも思う。普通の原発ならば数日で燃料貯蔵プールに炉心燃料を退避させることが出来るが、「もんじゅ」は出来ない。(★つづく★)

.. 2012年04月15日 17:00   No.375024
++ Yoshioka (幼稚園生)…1回       
大飯原発再稼働反対監視テントをたてる。
 │   6つのテントが再稼働ノーを訴える
 └────(メルマガ読者)

 4月9日夜、三張りのテントを大飯原発に続く一本道の沿道に設営し、原発の喉元に「大飯原発3、4号機の再稼働を許すな」の横断幕を突きつけた。
 このまま行けば、日本政府の思う壺である。この3、4月の「はじめに再稼働ありき」のやり方が、多くの再稼働反対の声を無視して進行している。
3・11の原発過酷事故以降、デモ、集会、抗議行動、申し入れ、署名あらゆる抵抗行動を行ってきた。しかし、再稼働は目前である。もはや現地攻防に打って出るしかない。そして再稼働を阻止し全原発ゼロ化することだ。様々な地域差別を利用した利害を通して原発は存在している。この構造をうち破らなければ、原発廃止のたたかいは勝利しないと思う。ここ現地での攻防、たたかいが今後を決すると判断しました。テントの力でたたかう。オキュパイテントです。
 ここで最初に声をかけてきたのは地域の住民である。「よう、来てくれた。
ここでは原発反対の声を上げることができない。大阪、京都、滋賀で反対の声を上げてくれるのはありがたい」というものでした。もちろん、これが地域住民の声を代表したものではないことは十分承知している。翌10日日は警察や、町がやってきたが、その後はなんら音沙汰がない。嵐が過ぎ去るのをまっているかのようである。その後14日・15日の土日には数十名の人々が応援に駆
けつけてくれた。また18日夜、新たな再稼働絶対反対の横断幕が原発橋からトンネルの間に張られた。
 テントは現在、18日から一張り増えて6張りです。
 再稼働ありきの国の安全基準は断じて認められない。そもそも安全な原発など存在しない。ここ大飯原発攻防をたたかい抜き、全世界の反原発の行動と連帯したたかう。
 私たちはさらなる行動を呼びかける。行動が行動を呼び起こすことを確信している。
 なお、この監視テントは4月23日以降、京都の「反戦・反貧困・反差別共同行動」のつくる現地闘争本部のもとに参加、合流していきます。さらにたたかいを拡大強化していくことになっている。   (2012年4月19日)

 ┌─(4月23日 東京新聞より)大飯再稼働「慎重に」
 │ 民主党は22日、全国寛治著鵜会議と全国政策担当者会議を都内で開い
 │た。開催電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に関し、福島県連や
 │福井県連から慎重な対応を求める意見が出た。(後略)

.. 2012年04月25日 08:18   No.375025
++ 広瀬隆 (幼稚園生)…3回       
.「関西地方は原発ゼロでも
 │    真夏に電力不足は起こらない みんな安心して!!<下>
 └────(週刊朝日2012.4.27号 緊急寄稿 )

 ・・・合わせて195万kWを長期休止中として整備をしない。現在は、まだ4月である。真夏までに3〜4ケ月もある。普通の企業であれば、ただちに休止プラントの整備にとりかかり、稼働させるように必死になって取り組む。ところが電力会社は、サボタージュを決め込んで何もしない。要するに関電は、「火力を動かせば原発ゼロでも電力が間に合う」ことを知られないようにする
ため、火力の整備を行わないよう社内に指令を出している。

 次は水力のトリックである。水力には一般の水力発電と、揚水発電がある。
関電は黒部川、神通川、庄川、木曽川で331万kWの能力を持っているが、過大な渇水予測を立てて193万kWに小さく見積もっている(この数字は一応関電の言い分を認めることにする)。しかし、ピーク時に動かせる揚水ダムの能力は488万kWあるにもかかわらず、関電は270万kWとしているので、218万kW余剰が生まれる。揚水ダムは、もともと原発のためにつくられたものだが、深夜にわずかな火力を使って少量の水を汲み上げて水を満たせば、真夏の短時間の猛暑時に発電できる蓄電池である。小さく見積もる理由はどこにもない。

 西日本は過剰な電力融通が可能

 さて残る最大の問題は他社受電である。注意しなければならないのは、電力会社の供給能力が、自社の火力・水力だけではないことにある。すなわち、その地方地方にある民間の大企業が発電機を保有して、そこから電力会社に大量の電気を送って、毎年の電力需要を満たしている。それを、電力会社側では「他社受電契約」と呼んで、この電気も買い取って消費者に送電し、実際の電力需給計画を立ててきた。
 この数字は、資源エネルギー庁のサイトで毎月の数字が公表されているので、ここ2年間の数字を調べると、非常に重要な事実が出てくる。それは、過去2年間で関電における最大の他社受電電力量は、今年1月における670.2万kWであった。つまり関電がこれだけの電力を購入した実績がある。今年は、1月13日に伊方2号機が定期検査入りして運転を停止し、1月27日に島根
2号機が定期検査入りして停止したため、西日本の原発は、自社(関電)の高浜原発3号機だけが運転している状態であった。さらに2月になっても、関電は638万kWを他社受電で供給している。つまり、この他社受電には、原発の電力が1ワットも入っていない。

.. 2012年04月26日 13:41   No.375026
++ 広瀬隆 (幼稚園生)…4回       
 近畿地方の自家発電能力は、神戸製鋼所を筆頭に、資源エネルギー庁の認可出力表によれば、昨年9月末時点で677.0万kWあるので、関電が今年1月に民間から購入した電力670.2万kWとピッタリ合う。ところが関電が大阪府市に示した7.6%電力不足のデータでは、他社受電を517万kWしか計算していない。670−517=153万kWも値切っているのだ!!
 残るは、ほかの電力会社からの融通可能な電力量である。関電は例年、四国電力から30万kWを融通してもらってきたが、自家発電の四国企業リストには、電源開発の橘湾発電所210万kW、大路製紙50万kW、住友共同電力25万kW、丸住製紙15万kW、しめて300万kWある。ここから四国電力の必要分を引くと、170万kWの余剰があり、これを四国地方から関電に融通できる。中国電力の余剰も昨年の実績で243万kWある。中国電力の8%余剰必要分は93万kWなので、243−93=150万kWは楽に関電に融通できる。つまり170+150=320万kWが融通可能だが、関電は121万kWしか計算していない。
ここでも320−121=199万kWも値切っている。
 以上から関電の供給力を総計すると(1)揚水218万kW、(2)他社受電153万kW、(3)融通199万kW、合計568万kWが上積み可能である。真夏の短時間のピーク時にも12.9%の余剰電力が実在するのだ。さらに7月に運転を開始する中部電力の上越火力発電所238万kWを計算すれば、西日本では過剰なほどの電力融通が可能である。
 そもそも、関電は大飯原発の再稼働を必要としていないのだ。ストレステストそのものが必要ない。電力不足がおこらない事実を知っているからこそ、大阪府・大阪市、京都府、滋賀県が大飯原発再稼働に反対を主張してきたのである。(完)

.. 2012年04月26日 13:54   No.375027
++ 柳田 真 (大学院生)…108回       
大津波に耐えた東北電力女川原発
 │   全滅した東京電力―この差はなぜか?
 

 宮城県にある東北電力女川原発はあの3・11の大津波にかろうじて耐えた。その理由は、東北電力の当時の副社長が熱心に津波対策を説き、会社内の反対意見(=費用が高くつく)にもかかわらず、14.8メートルの高台での原発設置を主張して実現させた(昨年襲来した津波は13メートル)ことにある。

 同じ地震と津波なのに、東電は全滅で、東北電力は無事であったのはなぜか?―とあの3・11の直後に感じた疑問の回答はこれであった。

 ○東電管内でも大津波とそれへの備え・対策が提案された時(何年も前)、それを否定したのは、担当責任者であって、当時の東電本社管理部長の吉田氏(福島第一原発所長)であった。(毎日新聞のスクープ記事)

 ○つまり、今回の原発大惨事の責任の多くは東電にある。事前に東電管理部はしっていたが、安全費用を惜しんで警鐘を聞かなかったのである。「想定外ではなかったわけだ。それが東北電力と東京電力の原発事故のちがいに結果した。

 東京電力の罪は重い。なのに、いまだ東電は家宅捜索もされず、会長、社長以下重役の誰も逮捕・投獄されていない。日本の社会は法治国家ではなかったようだ。あれだけの放射能を空に陸に海にまきちらして、人々を苦しめて、今後何十年も苦しめる行為は世界史的にみても一番の大罪であると思う。
 放射能に苦しむ子や孫にどうわびるのか?!

.. 2012年04月28日 09:04   No.375028
++ たんぽぽ舎 (社長)…677回       
5月1日(火)メーデー参加の労働者1万人へ働きかけ
     東電本店前で反原発ビラを配ります。ご協力を! 

 たんぽぽ舎は,10数年にわたって5月1日メーデー参加の労働者に“反原発に立ち上がろう”の働きかけをしてきました。東電本店前でビラ配り、マイク、横断幕で今年も例年どおり行います。昨年に続いて多くの方の参加をお願いしま
す。
 10時45分東電本社前集合、11:00から12:00の約1時間の行動です。
 
 なお、できるだけメーデー集会へもご参加下さい。
  ▼メーデー集会 (朝10時−11時)
  ▼デモ行進2コース(11:00−12:00)

.. 2012年04月30日 07:46   No.375029
++ たんぽぽ舎 (社長)…678回       
原発の歴史・反原発の歴史講座 第4回:2001-2011年 (報告と今後の日程)
2012年4月25日 たんぽぽ舎 山崎 久隆さんの原発事故の歴史講座が開かれました。35名の方が来て下さいました。以下、その要旨(4つの内容と次回のテーマ)です。

1 1991年2月9日:美浜原発2号機事故→蒸気発生器の細管のギロチン破断事故。
 一次冷却水が二次側に漏れ、緊急炉心冷却装置作動し、一次冷却水系に自動注水された事故。
 事故原因:蒸気発生器内部の組み立て不良、伝熱管1本の疲労破断、人為ミスなど。
2 1993年6月15日:福島第二原発3号機事故→制御棒脱落事故この福島事故を含めて、過去11件も起きている。しかも定期検査中が9件、試運
転中が1機、であり、定期検査中でも安全でないことが証明され、更に女川原発では起動中8本が抜けた!
 BМWの制御棒は下から挿入する、PМWは重力で落として挿入する、1.8秒という「速さ」で。しかし地震は上下動、左右動がある。その揺れ動く中で1.8秒で本当に挿入できるか?
3 2005年8月9日:美浜原発3号機事故:2次系配管破損事故5名死亡、6人の重軽傷者
 事故原因:直径55センチの2次系配管の減肉、破損はあったが、定期検査前に作業者をそこにいさせた関西電力の人命軽視が重大事故にさせた。
 しかし、これと同じ事故が米、サリー原発で86年にすでに起きている。つまりこの事故に学ばなかった関西電力の誤り。
4 JCО臨界事故:日本の原子力事故史上、初めて公衆の被曝を伴う事故。
 事故原因:40リットル均一化注文をJCOにした動燃の責任である。
この時、村上村長は370m圏内を避難区域とした。この距離が不十分であるとはいえ、住民を避難させた事は確か。しかし、2011年の福島原発事故で、政府、東電は何をした?
 これはあくまで簡単に説明したものなので、もっと深く知りたい、学びたいとお思いの方はたんぽぽ舎にご連絡下さい。レジメをお送りします。

5 次回からのテーマ
 全国50基の原発をサイト別に分類して,その土地の原発群、地震、津波等を分析する連続講座です。
(1) 若狭湾岸に並ぶ原発群14基(活断層群を認めざるを得なくなった)
   再稼働はとんでもない!(5月)
(2) 伊方(大飯の次に狙われている)海を挟んだ反対側の上関建設(案)(6月)
(3) 東京電力、柏崎刈羽原発群7基。 (7月)
(4) 大間、六ヶ所。(8月)
(5) 東海原発。(9月)
  第1回は5月23日(水)午後6時45分からです。
  再稼働の焦点・若狭原発群14基を分析します。
  奮ってご参加ください!

.. 2012年04月30日 07:53   No.375030
++ たんぽぽ舎 (社長)…679回       
5月5日(土)は、芝公園のあと、経産省前テントへ!
 │   芝公園13:00コンサート、13:30集会、14:30デモ出発
 │   経産省まえテントひろば 17:00〜21:00
 └────

 5月5日(土)芝公園(13時〜)のあと、ぜひ経産省前テントひろばの行動に参加しよう。午後5時から9時の行事です。経産省包囲のかんしょ踊りと、原発ゼロを祝うセレモニ、リレートーク&ライブなど。

.. 2012年05月01日 07:03   No.375031
++ 東京新聞 (小学校中学年)…18回       
.「脱原発 政府に要求
 │   首長会議、初会合で決議。全国70人が参加
 └────(4月29日 )

 原発ゼロ社会の実現を掲げ、「脱原発をめざす首長会議」が28日、旗揚げした。東京都品川区の城南信用金庫本店で設立総会を開き、住民の声明と財産を守るため、新たな原発は造らせず、原発のない社会を実現する決意を表明した。全国の地方自治体のトップが足並みをそろえ、政府に国の原子力政策の転換を迫る考えだ。

 この日までに35都道府県の首長や元首長計70人が会員になり、設立総会には22人が出席した。
 設立総会では、政府に対し関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)などを拙速に再稼働せず、地元自治体・住民の合意形成を求め、新しいエネルギー基本計画で原発ゼロを決定するよう求める決議を全会一致で可決した。今後は年二回、情報交換会や勉強会を開き、政府に政策を提言していく(後略)。

.. 2012年05月01日 18:07   No.375032
++ たんぽぽ舎 (社長)…681回       
京都でのハンスト及び座り込み、再稼働阻止のため槌田劭さんら。
 └────(使い捨て時代を考える会 吉永)

 京都でも、大飯原発再稼働阻止のため、ハンガーストライキが京都駅近くの関西電力支店前で継続中です。ハンストをしているのは槌田劭(たかし)さん。18日からハンストに入り、26日より、野菜ジュースやヨーグルトも断ち、水のみの状態になりました。5月5日まで続ける予定です。
 槌田さんを中心に、槌田さんが相談役のNPO法人使い捨て時代を考える会の会員や、大飯原発にテントをはった人たち、市民、研究者などに多様な人が、集まり、リレー座り込みや署名活動をおこ なっています。女性が多いです。
 そんなに長くハンストをやって、大丈夫なのか?という声もあがると思います。
 槌田劭さんは、実はかなりの断食の経験者です。長いときは2か月ほどおこなったときもあります。有名な、断食・少食健康法の故甲田光雄先生の指導も受けています。
 しかし、なぜそこまで断食にこだわるかというと、健康法を超えた槌田さん独特の考えがあります。 
 槌田さんは京都大学の工学部の先生でした。そこで、原発体制に帰結するような、大量生産・大量消費社会の基盤を作っている大学の工学部というものを目の当たりにします。。
 脱原発・脱成長の社会をつくらなくてはならない。多くの人はいいます。ではどうやってなのか?
 槌田さんの独特なところは、机上の上だけでなく、まず自らの身から、具体的に「脱成長社会」をつくるとはどういうことなのか?を実践しようとしたところです。その一つが断食です。断食は、みずからの中にある「生きる逞しい力」を再発見・再確認するためでした。(詳しいことは槌田さんの著作を見てください)。実際槌田さんは76歳にもかかわらず、いまでも青年のように若々
しいです。飽食になれた若者・中年の方が、よっぽど老けているとおもえます。とはいえ、76歳の高齢ですから心配です。5月5日、すべての原発が止まる日まで見守っていきたいと思います。

.. 2012年05月02日 09:50   No.375033
++ 柳田真 (中学生)…40回       
5・1メーデー集会、東電前でビラ配りとマイク宣伝を実施
 │恒例で20年、東電は原発をやめろ!の声が東電本店へひびく
 └────(たんぽぽ舎)

◯たんぽぽ舎は、5月1日メーデーの日、恒例(約20年)の反原発行動を東電本店前で20人の参加により、マイク情宣とビラ配布(1800枚)をおこないました。

◯前段集会では、たんぽぽ舎は次の4つの労組集団の集まりで、ビラを配り、あいさつしました。都区労働者の集まり、東学など数単組の集会、学校現業労働者の集会、都職労A支部の集会の4つ。全体で300名くらいの労働者に「日本は今、地震の活発期」、「原発が危ない」「5月5日原発はゼロに、再稼働に反対しよう」と訴えました。

◯デモ行進の中で、住宅局支部の仲間は表側に原発の文字、裏側にNOと書いた小看板を持ち、マイクのシュプレヒコールに合わせ、200人弱が東電本店前でその看板を掲げました。とても目立つ行動でした。

◯今年は、東京都庁関係の労組の参加者が少なく、土橋コースの民間労組の参加者が多かったです。
 残りのビラは、再度、新橋駅近くで土橋コースの参加者に配布し、12時過ぎ終了。
 そのあと、おいしいビールを飲みに行き1時間余、歓談しました。

.. 2012年05月02日 10:32   No.375034
++ 山崎久隆 (課長)…154回       
原発は憲法違反だ。5月3日憲法記念日に寄せて。
 │  民主主義を破壊する、人権をおびやかす、核兵器(原爆)につながる
 └────(たんぽぽ舎)

 ◇以下の文章は、2010年5月の憲法集会用に起草したものです。実際にたんぽぽ舎のビラとして配布されています。従って書かれている時点
  (政権や原発を取り巻く状況)はその当時のままですが、内容は現在も通用すると思っています。
  ビラは配布された後にはほとんど残らないと思います。3.11以前の主張として、メルマガ読者の皆様に紹介したいと思います。

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 原発と民主主義とは相容れない
 他国の人権をも侵す原子力

 東電は石油から原発へとシフトする戦略を次のように説明している。「石油と異なりウラン精鉱の購入先はカナダ、オーストラリア、アメリカなど政情の安定した国であり、安定した供給が期待できます」。
 しかし事実は異なる。2007年の実績ではオーストラリア33%、カナダ27%、ナミビア16%、ニジェールが13%と続く。米国はその次の7%であり政情が安定ととてもいえない国も含まれるし、石油の中東と並びウランもカザフスタンなどの中央アジアに今後は大きく依存する可能性が高いと思われる。中央アジアの国はいずれも旧ソ連に属し、独立後も独裁政権が続くなど政
情が安定しているとは言えないうえ、ウラン採掘に伴う環境汚染や被曝についても、とうてい民主的な対応がされているとは思えない。
 またウランは石油と異なり採掘してすぐに燃料として使えるわけではない。
 ウランを核燃料として使えるようにするには、ウラン235を天然状態の0.71%から3〜5%程度にまで高めなければならない。これをウラン濃縮と言うが、国内にある六カ所ウラン濃縮工場は過去五年ほどは原発一基分か二基分程度の燃料しか濃縮できていない。残りはすべて海外濃縮に頼っており、大半は米国で濃縮したウランを輸入していたが最近ではロシアで濃縮されたウ
ランを輸入している。
 結局石油以上に海外依存は強い上、相手国の環境や人権を脅かしている。
 石油と原子力を比べれば、むしろナミビアやニジェールや中央アジアの国に対しては石油よりも激しく現地住民から搾取している。
 原発はその入り口から民主主義とは相容れない。

.. 2012年05月03日 08:11   No.375035
++ 山崎久隆 (課長)…155回       
 核拡散は原発から

 世界の平和と安全を脅かしている存在の一つは核兵器であることに間違いはないが、その廃絶を実現するかさらなる拡散を招くか、ちょうど今がターニングポイントかもしれない。
 米ロはオバマ・メドベージェフ両大統領が4月に新戦略兵器削減交渉(プラハ条約)に署名をしたが、そこで約束されたのは両国ともに1,550発まで削減するというものだ。しかし一方では核兵器製造技術や核兵器そのものの拡散が懸念されている。特に核保有を目指す国が現れた場合具体的にそれを阻止する方法に「決め手」が無いのが現状だ。
 「平和目的」と理由がたてばウラン濃縮や再処理技術を導入することは可能だし、核兵器転用可能なプルトニウムやウランが拡散することを防ぐことも現状では困難だ。
 原因は「平和目的の原子力技術や核分裂性物質の移転」が権利として認められており、それを隠れ蓑に核武装を目指せば十分核武装が可能だからである。
具体的にはパキスタンやイスラエル、南アフリカ、朝鮮民主主義人民共和国がそういう方法で核武装を計画した。
 日本もまた、同じような手法で核武装に転用可能な技術を沢山手に入れている。その中でももっとも危険な技術は「高速炉燃料再処理施設」であり、今のところ完成はしていないが東海再処理工場に併設して建設中だ。これが完成し、今までに照射されたもんじゅや常陽の燃料を再処理すれば核爆弾に使える高純度プルトニウム239を取り出すことが可能になる。
 原発を世界中に拡散させながら核廃絶を実現するというのは、拳銃をばらまきながら銃犯罪を根絶せよと言うに等しい。どだい無茶な話である。
 本来は憲法の求める世の中というのは、自由で民主的で隠しごとのない、秘密のない、強権的権力構造を必要としない世の中のはずだが、原子力社会特にその中でもプルトニウムを大量使用する世の中になってしまえば、好むと好まざるとに関わらず「安全を守るため」と称して人々の自由を奪い、言論を封じ、日常的な監視(盗聴や監視カメラ社会)と強権的捜査手法(盗聴法や組織犯罪
処罰法など)を有する権力機関を作り、市民を監視し続けることになる。

.. 2012年05月03日 08:38   No.375036
++ 山崎久隆 (課長)…156回       
 なのになぜ原発は推進されるのか

 大きな利権があることはもちろんのことだが、もう一つ大きな理由がある。
 最近になって政府は、自民党政権でさえしなかったことを次々に打ち出した。
 まず、地震で大破した柏崎刈羽原発の運転再開にゴーサインを出したうえ、日本各地の原発や核燃料施設について地震の被害が避けられないにもかかわらず「安全宣言」を出し続けている。地震や津波に耐えられないことが分かっていても、推進の舵を戻すつもりはさらさら無いだけでなく、今まで以上に危険にさらされていることが分かっていても、後戻りはしないというのだ。
 さらにこれまで海外輸出に対しては、台湾に一回輸出したことがあるだけで積極的に関与しなかったが、ベトナムへの原発輸出(第二期分2基)に対して「官民挙げて」推進体制を組むと鳩山首相自ら表明している。
 これらはを引き起こしたのは私たち市民全体の問題である。
 民主党政権を作ったのは市民であり、その政策には責任があるのに、経産省をはじめとした原発推進派に対して大きく遅れていると言わざるを得ない。
 間違った環境対策、「二酸化炭素排出削減のために原子力」といったドグマ(教条)に侵された世論を転換することもまた、必要なことである。

 民主主義を取り戻そう

 普天間移転問題もそうだが、どの地域でも原発や放射性廃棄物処分場建設に対しては強い反対が起きる。それをこれまでは莫大な金の力で黙らせてきただけのことである。
 普天間も始めから「代替施設なしの無条件全面返還」で良かったのだ。原発もまた「無いことが当たり前」から始めれば、様々な智恵や工夫によってエネルギー問題は解決する。すでに照明やコンピュータの世界では革命的な省エネルギー技術が開発されている。「乾ききったぞうきんでどんなに絞っても雫も出ない」省エネルギー技術についてはそう言われてきたがとんでもない思い違
いである。
 民主主義社会では自ずと出来ないことはある。民主主義を破壊するような行為を簡単に許すことは出来ない。
 核兵器も原発も、その点については何ら変わりはなかったのだ。

.. 2012年05月03日 08:51   No.375037


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