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■--サクラの花の異常を調べる
++ 奥田智子 (幼稚園生)…1回          

今年で9回目の調査
   サクラの花の異常を調べる重大な意義
   環境・放射能が生物にどう影響するか−貴重な情報入手

                       

○ 2003年春に行われた浜岡原発ツアーの際に寒椿に異常な花があるのを発見し、続いて茨城県東海村でサクラの花の異常が見つかった。これをきっかけにサクラと原発の放射能との関係を調べてみようと、翌2004年からたんぽぽ舎サクラネットが中心となって、毎年日本全国で観察を続けている。

○ サクラ(ソメイヨシノ)は普通花弁5枚、萼(ガク)片5個が対照的に並んでいるが、近くでよく観察すると、花弁や萼片の数が標準より多かったり少なかっ
たり、あるいは花弁の先がぎざぎざしていたりねじれていたり、様々な異常花がみられる。正常な花と何らかの異常を含む花との比率を求めて、毎年表にまとめ、すでに8年分が公表されている。
 ソメイヨシノは接ぎ木で増やされるクローンのため個体差が少なく、通常寿命は60年と言われるが、弘前公園のように手入れが行き届いていると、100年を超すものが300本以上もあるなど、環境に敏感に反応し忠実にその影響を知らせてくれる。しかも長い間、人間と同じ環境に生きてきているので、サクラの花の異常を調べることは環境の生物への影響を考えるうえで、貴重な情報となるであろう。特に3・11の大震災と東電原発事故により、あろうことか日本中がまたもや被ばくの危険に見舞われてしまった。2007年7月に中越沖地震があって柏崎原発で放射能漏れが起こり、2008年4月に柏崎のサクラには異常花が目立った。まだサクラの異常花と放射能との関係は科学的証明には至っていないが、昨春は多
くの地点で異常花の増加傾向が見られた。今年はどうであろうか。各地できめ細かく放射能の測定が行われている中でのサクラの観察はこれまでにない貴重な情報が期待される。サクラの観察は測定機器を使って客観的なデーターが得られるわけではなく、あくまでも目測に頼らざるを得ないところが一番の弱点である。
データーはあくまで客観的でなければならない。丁寧に観察し、しっかりした正確なデーターを積み重ねることは放射能の危険を察知するための、誰でもできる手軽な方法となるかもしれない。

○ もう一つサクラ調査の重要な意義は、真摯に自然に向き合い、客観的な観察を続けることは様々な困難もあるが、時に新しい発見があり、このわくわく感は何物にも代えがたい喜びであり、頭を柔軟にし、既成観念にとらわれずにものの本質を見抜く力を鍛える最良の方法である。原発事故の被害も津波の被害も多くの人達が予想し警告していたにもかかわらず、そんなことは実際には起こりえないとして無視したような人達にこれからの社会を任せるわけにはいきません。自然に学び、頭を柔らかくして明るい世界を実現したいものです。

お願い:サクラ調査に興味がある方は是非ご参加ください。調査表などお送りしますので、ご連絡ください。特に福島県郡山市、いわき市在住の方、ご参加いただけると幸いです。

サクラ調査についての問合せと連絡先
サクラ調査ネットワーク 担当:柳田真
たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
.. 2012年02月07日 16:34   No.361001

++ たんぽぽ舎 (社長)…629回       
サクラと環境・原発(第[集)
   〜異常桜見つかる ─ 環境悪化・原発放射能か?
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 2003年、浜岡原発ツアーの際に寒椿のおかしな花がみつかり、続いて東海村でサクラの異常花が見出された。以来毎年サクラの観察を続け、報告集にまとめてきた。ソメイヨシノを調査対象とすると個体差が小さく、環境の植物への影響を調べるのによい指標となる。美しい桜の花も気を付けて観察すると花びらやがく片の数が異常だったり、花びらがギザギザイだったりねじれていたり、びっくりするような異常花の写真が載っている。

 正常な花に対する異常花の割合や、異常花の内訳などが表にまとめてある。
 放射能の測定が細かく報告されている中で、サクラへの影響を調べる事は生きる植物への影響について貴重な情報になるであろう。
 *****
 パンフレット 目次
  ・サクラ調査8年目の活動と特長・今後 ・・・柳田真
  ・サクラの開花経過 ・・・ 奥田智子
  ・各地からの報告 ・・・ 全国各地16人
  ・2004年〜2011年の異常花率の推移 ・・・ 山田昌郎
  ・サクラ調査要綱(2011年度)
  ・サクラ調査票(2011年度)
  ・統計表(1)(2)(3)(4)(5)
  ・サクラの写真(カラー4ページ)
   (1.正常古木 2.サクラの開花経過-1 3.サクラの開花経過-2
    4.花弁とがくのさまざまな異常)
 *****
 たんぽぽ舎パンフNo.85(46ページ)頒価500円、
 パンフレットをご希望の方は、FAX・電話にてお申し込み下さい
TEL 03-3238-9035、FAX 03-3238-0797

.. 2012年02月24日 12:37   No.361002
++ たんぽぽ舎 (社長)…642回       
〜9年目のサクラ調査にご協力ください〜
   やさしい調査・2時間位・花見もかねて  (たんぽぽ舎サクラ調査)
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 福島原発震災では、人間だけでなく、動物・植物も傷つきました。
 植物のサクラ(ソメイヨシノ)は人間が感知できない放射能を感知します。
 (環境悪化も感知)それが、4月のサクラの花にあらわれます。それを調査する9年目の活動です。調査表はA4版1枚。2時間位で調査できます。
 花見もかねてできます。是非、多くの人の参加を呼びかけます。

 今後の日程は次の通りです、関心のある方の参加歓迎。
 ◇3月8日(木)サクラ調査打ち合わせ
 ◇3月23日(金)サクラ調査の基本講習会
  (どちらも午後7:00〜9:00会場たんぽぽ舎にて)
 問い合わせは、たんぽぽ舎サクラ担当・柳田へ 電話または専用メールへ。
 電話 03−3238−9035

 ※調査は、サクラの開花日より2〜3日前が適しています。従って東京周辺では3月下旬〜4月上旬が調査に向く日です。
  (今年は“寒さ”で開花が遅れるかも・・・)

 ※3月9日の「週刊金曜日」は原発特集号です。その中の1頁にサクラ調査の目的や歴史、意義などが掲載予定です。ご覧下さい。

 ※サクラ調査の参考文献があります。
  『サクラと環境・原発』第9集 カラー頁含む¥500
  たんぽぽ舎で取り扱い中。第1集から第8集の残部も若干あり。

.. 2012年03月02日 07:20   No.361003
++ 柳田真 (中学生)…30回       
放射能と食品の安全対策の講習会が盛況
    自治会(町内会)主催でおこなう           ───────────────────────────────────

 私の住む千葉市内の町内の自治会(248世帯)で3月4日午後、自治会主催の「放射能と食品の安全対策の講習会」が盛況に行われた(50名の参加)。

 講師は安田節子さん(食品政策センター・ビジョン21代表)、4ページのレジメ(放射能を軽減する家庭での料理方法)に基づき、90分の熱弁。放射能の人体への影響、飲食物の基準、最大限用心して避けられる被ばくは避けること、食生活のキーポイントに、(1)放射能汚染食品の取り込みを防ぐ(2)排泄をうながす(3)お米・野菜・果物・野菜のそれぞれについての注意事項が具体的に述べられた。

 参加者から活発な質問があり、アンケートでも「時宜に合ったよい内容でした」「よくわかりました。行政への発言を心がけます」などの意見が寄せられていて、3時間の講演会は終了。

 参考図書として、安田節子さんの著書『わが子からはじまる食べ物と放射能のはなし』(クレヨンハウス発行、500円+税)をたんぽぽ舎で扱っています。

.. 2012年03月08日 08:07   No.361004
++ 山崎 久隆 (中学生)…31回       
初期被曝の実態報道−地域によって相当量の初期被曝を引き起こした
   初期被曝量が正当に被曝評価線量に加えられていない         
                 福島、宮城、岩手、南に南下して茨城、千葉、東京、神奈川、内陸を反転した栃木、群馬、埼玉への放射能の流れは、地域によって相当量の初期被曝を引
き起こしたことが分かっています。特に東北道沿線、福島、郡山、須賀川、二本松、いわきの区間については日本原子力研究開発機構が空間線量をγメーターで測定しており、そのデータは既に4月下旬には公表されています。
 このデータを使って「初期被曝量が正当に被曝評価線量に加えられていない」ことを私も講演等で指摘をしてきましたが、その具体的な姿が、NHKにおいて映像化されたようです。
 制作側の七澤さんからのツイートを紹介します。是非3.11ETV特集をご覧下さい。
◎ 七澤潔さん
 「3.11放送予定のETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5」は、 知られざる初期被ばくの実態を追った秀逸なルポルタージュとなりそうです。
 5.13放送予定のETV特集「テレビが見つめた沖縄」の方は、放送文化研究所での研究成果を生かしたアーカイブ・ドキュメンタリーを目指しスタートしたばかり。2012年の春はフクシマとオキナワを行ったりきたりになりそうです。」

.. 2012年03月09日 11:36   No.361005
++ 山崎久隆 (平社員)…135回       
瓦礫について心配されている皆様へ
   原理・原則6つ、計画的な埋設を     (たんぽぽ舎 )
───────────────────────────────────

 日本各地で瓦礫を受け入れる、受け入れないの議論が巻き起こっています。
といっても、行政側が受け入れを決めると、ほとんどの場合そのまま規定方針として通っているようです。議会や住民への説明も行われていますが、住民の意思を問うているというよりは、受け入れの下地作りといった感を否めません。

 いくつもの質問がたんぽぽ舎にも寄せられております。しかし「たんぽぽ舎統一見解」というものは作っておりません。今後も作ることはないと思われます。原発への賛否とは問題の性質が異なり、見解を一致させねばならないということでも無いように思います。
 ただし、これは私の考えなので今後も統一見解が作られないと決まったわけではありません。

 従って、これから書くことは、たんぽぽ舎の見解では無く私個人の考えという事になります。あちこちで話す機会がありますが、その都度問われることでもありますので、述べておきます。

 「原理原則」と「理由」という形で書きます。

 原則その1 「放射性物質で汚染されたものを拡散・移動してはならない」

 放射性物質は国の法律にも規定されるとおり、拡散させないこと、飛散させないことが基本です。これに従えば、瓦礫に付着したセシウム等の放射性物質も現時点で存在する地点から別の地点に移動をするべきでは無いと考えております。
 さて、実は問題はここから始まっています。
 東京都は「女川町から運ぶ瓦礫の汚染濃度は100ベクレル/キログラム(Bq/kg)以下」としております。これは「クリアランス・レベルを下回るも
の」とされております。
 原子炉等規制法では、100Bq/kg以下はそもそも放射性廃棄物扱いをしなくて良いとされています。つまり、放射性廃棄物では無いという事になります。
そのため、法的規制は掛からず、いわば「どうしようと行政の勝手」になり、そのため説明会は開かれていますが都内の清掃工場に次々に運ばれて焼却が始まってしまいました。
 そこで次の原則になります。

.. 2012年03月20日 07:49   No.361006
++ 山崎久隆 (平社員)…136回       
 原則2「核のゴミは燃やすな」

 広域処分の一番間違っているところは焼却することです。燃やせば必ずセシウムは環境中に出ます。焼却灰や飛灰にも残ります。これを安全に処理できるような施設はありません。なぜならば、これら全て一般の焼却工場でやることになるからです。放射性廃棄物の焼却処分を行う専用施設でもないし、核のゴミを密封するための固化、安定化処理設備が併設しているわけでも無いのです。
 清掃工場から大気中に出るセシウムはおそらく関東や東京では検出が出来ないでしょう。なぜならば、東京などは周辺環境がすでに3.11以前の倍から数百倍に汚染されてしまっているため、セシウムを検出しても直接福島から来たのか瓦礫由来なのか区別が付かないからです。区別が付かなければ問題が無いなどと言うのはもはや放射線防護の知識の無い素人考えです。放射性物質の規制
は「実行可能な限り低く」無ければならないところ、既に福島からのセシウムで優に年間1mSvの実効線量を超えてしまったところが沢山あります。もはや1Bq/kgたりとも多く拡散させることなど許されません。ところが瓦礫を燃やしてしまうと、核のゴミは大気中に拡散すると共に焼却灰中に濃縮しますので、公衆被曝と清掃等労働者への被曝と、時間をおいて処分場からの流出による被曝を引き起こすことになるでしょう。ゼロになど出来ない以上、追加放出される放射性物質は、その分健康影響を「どこかの誰か」には与えるものと考えざるを得ません。
 さらに、高性能の焼却施設ならばある程度はセシウムを出さないようにすることも出来ますが、特に地方にある性能の低い工場では周辺に拡散する量も増えてしまうでしょう。
 これを少量の試験燃焼で調べても見分けることは出来ません。

 原則3「拡散させるな、内部被曝は遙かに危険」

 核のゴミが固定されていて、そこからのガンマ線照射だけが問題であれば、対処は難しくありません。現に、原発内にはそのようなゴミが何万トンと積み上げられて今も保管されています。大学の研究室にもそのような保管設備はあります。病院にも、工場にも、日本中至る所に保管されています。
 しかしこれらは決して清掃工場で燃やされません。そのようなことをしてはならないと決められています。医療用に摂取した人はその糞尿もトイレに流してはならず、燃えないゴミにして出すように指導されます。そうしていない現実があるとしても、原理原則を行政が勝手に曲げて良いわけがありません。
 ところが瓦礫セシウムだけは燃やせと言われています。せめて燃やさずにセメント固化して安定した場所に保管すれば、拡散して口に入ることは防げるのにと思います。
 内部被曝を過小評価している日本の行政は、こういうところでも原則を踏み外しています。
 そういっても、背に腹は代えられないと思う人については、せめてこういうことは言えるのではないでしょうか。

.. 2012年03月20日 07:54   No.361007
++ 山崎久隆 (平社員)…137回       
 原則4「受益者負担の原則を忘れるな」

 今回の東電福島原発事故により被災した東北地方の人たちには、セシウムを引き受けなければならないいわれなど無いとするならば、セシウムは東京など東電管内において管理すべきだと。
 例えば大阪、例えば四国、例えば九州になど持っていくのはまかり成らぬ。
 東電管内において安定化処理したセシウムを、東電の敷地や国有地で、周辺に住民が住んでいないような地域を選んで積み重ねるとするならば、その考え方にまで反対はできないかもしれません。しかし九州だの北海道だの、せっかく放射性物質で汚染されていないところにわざわざ持って行って汚染するなど、愚の骨頂です。
 まずそんなことをしたら、諸外国が未だに続けている「日本からの農産物輸入規制」は半永久的に解除されなくなるのでは無いですか。例え風評被害だと非難をしても、輸出先で売れ無ければ同じ事です。
 日本中にわざわざ放射能を拡散させる利益などあるわけがなく、全く理解できません。
 私見ですが、愛知、岐阜、富山を含む西日本はほとんど汚染が見られないかあっても桁違いに低いので、いわば「サンクチュアリ」として残すべきです。
そうでないと、福島の子どもたちに「汚染されていない食料を」と言っても、日本中が汚染されてしまったらもはや届ける食料が無くなります。
 西日本の人たちは、是非「受益者負担の原則で東京で処理せよ」と主張して下さい。
 東京の土は、東部で7000Bq/kg程度、新宿でも700Bq/kg程度。つまり東京ですでに100Bq/kgを遙かに超えてしまっている。これが現実です。

 原則5「低線量被曝の影響は未知数だ」

 まとめて言えば、今までの経験で「取り返しの付かないことは止めておこう」ということにつきます。特に大気拡散させてしまえば口に入り、内部被曝を引き起こします。さらに呼吸とともに入る場合は、気道から肺にと流れます。
内部被曝でも最も始末に負えない呼吸器系への吸入です。これはなかなか取れません。消化器系ならば10〜70日(年齢による)で半分になります(半分は排泄されます)が、呼吸器系では残留してしまうとそのままそこで放射線を出し続けます。
 さらに体内に入るセシウムは内部被曝を引き起こしますが、この場合は相当低いから安全と言われますが、それは間違っています。チェルノブイリ原発事故の後の疫学調査でも、ウクライナ、スウェーデンでは内部被曝の影響と考えられる疾患の増加が報告されています。その時の被曝量は相当低いものが多く、今回の瓦礫焼却により大気放出される程度のセシウムであっても、影響が無い
と言い切れません。
 そして、最後に付け加えます。


.. 2012年03月20日 08:13   No.361008
++ 山崎久隆 (平社員)…138回       
 原則その6「クリアランスレベルの規制は間違いだ」

 例え100Bq/kg以下であっても、セシウムに汚染されている以上、核のゴミ扱いすべき性質のものです。3.11以前の土壌環境値はどんなに高くても1Bq/kgよりも遙かに少ないと思いますから(正確な3.11前の実測データが無いので、とりあえず九州南部の熊本市の値0.378Bq/kgを参考値として考えます)これを超える、つまり1Bq/kgであってもこれはれっきとした「核のゴミ」であると思うからです。
 クリアランスレベルの導入には、これが核のゴミ拡散法だとして、以前から「断固反対」してきた立場からも、東電福島原発事故が起きたからといって未来の世代のためにも以前の原則を簡単に曲げるわけにはいきません。
 原発事故で降り積もったと断定できる汚染をクリアランスレベル以下だから核のゴミ扱いにしないとする考え方は容認できません。
 ただし、100Bq/kg以下は原子炉等規制法により核のゴミ扱いしないと決めて、2005年には残念ながら法改定されてしまっていますから、行政に同じ立場に立てというのは難しいでしょう。あくまでも原発に反対し続けてきた市民の立場から認められないと主張することになります。

 さて、ではどうしてもダメと突っ張り続けるのはどうしてかという事になります。
 せめて汚染値の少ない、数十ベクレルとかならば、安全を確保して広域処分をしても良いではないか。マスコミも徹底的に勉強不足ですから、このような論理に簡単にはまっています。いまや全マスコミが(東京新聞までが)瓦礫広域処分を急げとの論調です。言いたくは無いが、反対すれば「非国民」扱いなわけです。

.. 2012年03月20日 08:28   No.361009
++ 山崎久隆 (平社員)…139回       
 ではどうしたら良いのか。

 そもそも広域焼却処分が進まないから現地の復興が進まないなどと言うのはどう見てもおかしな理屈です。敢えて言えば「言いがかり」です。
 瓦礫の全量は約2000万トン以上、それに対して広域処分は400万トン程度、約2割です。2割の処理が進まないから瓦礫の山がそのまま、なわけがありません。8割のほうも処理は進んでいません。それから、もともと燃やせるものはそう多くはありません。ダイオキシンやPCBや重金属など、他の有害物を考えれば、焼却できないものが沢山あります。車のスクラップなど、もともと燃やせるはずがありません。ところがこれらが山積みになった絵を見せられて「広域処分は必要だ」などと放送されています。すり替えの論理です。
 瓦礫が大量発生するなど、3.11当日から分かっていたことです。その対策はそんなに奇抜なものなどないのはわかりきったことです。大きくは二つ。埋立か埋設か。
 海や沼地などを埋め立てる方法は、東京大空襲などの戦後処理で盛んに行われています。東京の高速道路の下など、たいていは元運河か掘りで、戦後瓦礫の埋め立て地になっていました。その上に高速が走っていたりします。
 しかし今頃海を大量に埋めるなど環境破壊以外の何物でも無いので不可能です。
 であれば、もう方法は一つ。計画的な埋設です。
 海岸線の土地については、特に津波被害の大きかった地区については防災用地として国が買い上げ、その場所に瓦礫をセメント固化した構造物を作り、その上を盛り土し、鉄道用地や道路用地にするというアイディアが、とっくに自治体や専門家などから出されていました。
 4月か5月にもそういう方針を地元と協議して決めて、すぐに作業に着手して
いれば今頃は相当程度進んでいたはずです。
 その遅れの責任を「瓦礫広域焼却処分」に押しつけるなど、到底容認できるわけがありません。
 いまからでも、そのような方法に着手すべきです。
 まず瓦礫を焼却するのであれば、その施設は地元に作り、原発にあるような放射性廃棄物を処理する能力を持つ設備を作り、ここから出るセシウムはセメント固化して東電に返すことです。
 さらに福島県内など高い汚染の瓦礫は、そのままセメント固化して原発内部の防潮堤などの基礎材に使うことです。
 こういう原理原則を実行してもなお、広域処分をせざるを得ないのならば、東電管内で焼却では無くセメント固化などの安定化処理をすべきと考えます。

.. 2012年03月20日 08:52   No.361010
++ 久保 (幼稚園生)…1回       
若狭ネットより、「放射線副読本」の撤回を求める署名
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内閣総理大臣野田佳彦様、文部科学大臣平野博文様

 (略)文科省は昨年10月14日、小中高校生向けの3種類の「放射線に関する副読本」と「教師用解説書」を発表し、全国の学校に配布して、学校で教えさせようとしています。その内容は、福島事故にはふれず、放射線は役に立つもので、低い線量の被曝は人体に影響がないというものです。副読本は「放射能汚染地で普通に生活し、日本、中で汚染した食物を食べる」ことを子ども
たちに認めさせようとするものです。
 また、2002年度から実施されている原子力・エネルギー教育支援事業交付金は、原発推進を目的にしたものです。福島事故後も、「3割は原子力関連の教育に使え」と条件がつけられています。

 文科省は学校を原発の再稼働・延命を図るための拠点にしようとしています。このような事態を放置すれば、全国の教職員は侵略戦争に協力してしまった戦前・戦中の過ちを繰り返すことになります。
 私たちは、政府・文科省に対して、子どもたちに真実を教え、子どもたちの被曝をできる限り減らすよう要求します。

要求項目
1.放射線副読本を撤回し回収すること。
2.原子力・エネルギー教育支援事業交付金を廃止すること。
3.子どもたちの学校と生活圏での被バクを減らし、健康と学習権を守る対策
  を講じること。

呼びかけ団体:
 地球救出アクション97、若狭連帯行動ネットワーク(若狭ネット)、
 ヒバク反対キャンペーン
連絡、署名送り先:〒583-0007 大阪府藤井寺市林5−8−20−401
         
電話:072−939−5660
 ※【編集部より】
当署名の署名用紙はたんぽぽ舎でも取り扱っています。
是非ともご活用下さい。

.. 2012年03月22日 09:02   No.361011
++ 栄木忠良 (幼稚園生)…2回       
放射性物質を含むガレキについて十分な検討もなく受け入れられない
 │  3月21日がれき問題・港区質問会の報告
 └─────            (さよなら原発みなと )

  港区で行われた女川町のがれき受け入れ説明会終了後、「さよなら原発みなと」の一部のメンバーを含め11人が集まり、「港区のがれき受け入れを考える有志の会」が発足しました。説明会では参加者の疑問に答えてないので、公開質問状を区長に出し、その後回答がありました。
  その回答も不十分でしたので、3月21日に区の担当者を迎えて質問会を開きましたが、安全の問題や東電の子会社等のがれき利権など沢山の質問が出されました。これまで100ベクレル/kgを超える廃棄物は放射性廃棄物処分場で封じ込めていたのに、国は80倍の8000ベクレル/kgまで埋め立てできると、とんでもない新基準を出しました。

  徳島県は国の新基準を批判し「徳島県としては、県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。」としています。

  県民の健康を守る責務を負う行政としてその見識は評価に値します。
 この点を質したら、国の出した8000ベクレル/kg以下であれば安全であるとの認識が港区の公式見解であると言い切りました。
  中央区、江東区に続き港区でも4月2日からがれきの受け入れ・焼却が始まります。
  「有志の会」はがれき問題で港区は説明責任を果たすようにという趣旨の請願を区議会に提出しました。
  「さよなら原発みなと」は「有志の会」と共にいろんな形の反対運動を展開していきます。

 ・3.21がれき問題・港区質問会動画
  こちら
 ・「ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク」の都庁での記者会見
  動画 こちら
 ・がれき問題では「さよなら原発みなと」のブログにいろんな情報が載って
  います。 こちら

.. 2012年03月24日 11:45   No.361012
++ 山崎 久隆 (中学生)…36回       
食品汚染問題

 食べ物にもセシウムなどは確実に入り込んでいる。ゼロベクレルと言うことは、これもまたあり得ない。日本中全部が大なり小なり汚染されているからだ。
 しかし人はある程度で妥協せざるを得ない。そうなると、どこまで妥協できるか、受忍するかはあくまでも個々人の専決事項である。誰にも強制されるいわれなどない。
 もちろん、福島と名が付けば全部同じなどでは無いし、むしろ茨城、千葉よりも低いケースもある。東京もかなりの程度の汚染が確認できる地域がある。
従って、都道府県別のフラグで区分することは正確性に欠けるのが現実だ。
(そうはいっても西日本と北関東で同じ品目を比べれば北関東が高いというのは紛れもない事実だが)
 何をどれだけ食べるかを決めるのは、個々人の専決事項なのだから、生産者や農漁業関連団体が出来ることは、正確な測定結果を、消費者に提供し続けることにつきる。あくまでも選択権は消費者にあることを忘れてはならない。
 「キロあたり100ベクレル以下は問題無い」と声高に言い放ち、それを忌避するのは「風評被害だ」などと言うこと自体が不遜と言わざるを得ない。
 食の安全は生産者にとっては絶対条件のはずであり、それを保証するために顔の見える関係を作ろうとしてきた人たちが大勢いる。それを「基準以下だから」といって放射能を含む生産物を何の説明も無く提供することは、少なくても生産者の倫理としては許されないことだ。
 特に子どもたちには「汚染されていないものを提供してもらう権利」がある。
原発推進政策に何ら責任が無いのだから、当然だ。これは「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利そのもの、人権そのものである。いかなる理由があろうと、その要求を拒否することなど、誰にも、特に行政には出来ないことだ。
 学校給食を避ける親を「モンスターペアレント」扱いする学校があると聞く。これなど典型的な「差別的取扱い」である。人権侵害として断じて許されるものではない。
 「みんなといっしょに学校給食を食べる利益」と「被曝を避ける利益」を天秤にかけるいわれなどあるわけがない。この場合は「みんなといっしょに被曝を避けた学校給食を食べる利益」とすべきことに、何のためらいも無いはずだ。
 いまどき、そばアレルギーや小麦アレルギーの子どもに「みんなといっしょの給食を食べる」ことを強要して、アレルギーでショック症状を起こした場合、傷害罪に問われるであろう。放射能だって同じ事だ。ただしショック症状のような状況になることがほとんど無くて、時間が経って影響が出るという違いだけである。

.. 2012年03月26日 07:19   No.361013
++ 山崎久隆 (平社員)…141回       
風評被害などでは無い!!(下)
 │  年間1ミリシーベルトを超える地域、現実にそこには脅威が
 └────       (たんぽぽ舎)

 3.空間線量問題

 法律は年間1ミリシーベルトが一般人の限度と定めている。この基準は長い間の放射線による影響を受け続けてきた結果として決められた。大きな犠牲の下で蓄積された知見の、一定の到達点である。
 これはいかなる理由があろうと、勝手に値切る権利など誰にも無い。
 そこで問題になったのが、福島県内を中心に存在する高い空間線量を記録する地域だ。外部被曝線量だけで1ミリシーベルト/年を超えてしまう地域は、自動的に違法状態にある。
 低線量被曝は健康に良いとか、ほとんど影響は無いなどと主張する人もあるが、それとこれとは何の関係も無い。
 マリファナが仮に健康増進効果があって体に良いとしても、そんなものを吸っていたら大麻取締法違反で間違いなく捕まる。
 空間線量が1ミリシーベルト/年を超えてはならないのは法律である。それが健康に良い影響があろうと無かろうと法定されている基準を超えれば違法なのだから、解消する義務が法的にある。その責任を負うべき第一は東京電力であることは論を待たない。発生者責任が原則だ。そうでなければ水俣病でチッソに賠償請求などできないことになってしまう。
 次に行政には法令遵守義務が当然にしてある。勝手に法定基準を超える被曝を強要するなどあり得ない。
 これが法律なのだから当然である。
 年間1ミリシーベルトを超える被曝が懸念される地域は、線量が下がるまでは、原則として避難区域とすべきである。間違ってもそこに居ることを懸念する人々に対して「風評被害」などと言ってはならない。現実にそこには脅威があるのだ
から。

 4.観光問題

 放射性物質に高濃度汚染された地域への観光が止まるのは自然なことだろう。
猪苗代湖や会津若松市への観光が激減しているという。日光や茨城県北部も同様のようだ。
 放射能汚染により空間線量が高くなっている地域への観光が激減するのは仕方の無いことだ。誰もが被曝したくない。観光とは、心身のリフレッシュのためにすることだろうから、誰しも、わざわざ被曝するところを選ばない。
 今は、東電に補償を要求することが唯一の解決の道だ。
 それに加えて、地域の汚染地図を作り、何処がどれくらいの線量であるかを細かく知らせることが、観光地を回復させる唯一の方法だろう。被曝線量が低い地域があるのならば、その場所を起点に回復を図るほかは無いだろう。
 もちろん、実態として放射能汚染がある以上、こちらも「風評被害」などではない。

.. 2012年03月28日 10:21   No.361014
++ 山崎久隆 (平社員)…142回       
 5.まとめ

 福島第一原発の原発震災において、「風評被害」は存在しない。なぜならば、そこに放射能汚染が存在するからだ。日本全部が忌避されるような自体となれば、風評被害だと言いたくもなるが、しかし海外で起きている日本製品を全部忌避する動きにしても、残念ながらそれを招いたのは日本政府や行政に他ならない。情報を隠し、実態を明らかにしない以上、安全側に立って判断せざるを得ないと言われればどうしようも無い。メタミドホス事件や農薬混入事件をきっかけに中国
野菜を全部忌避した経験のある人も日本には大勢いる。情報の秘匿という意味では当時の中国政府と今の日本政府はほとんど同じだ。
 例えば日本から輸出された中古車に放射能汚染が多数見つかるなどということが起きてしまえば、世界中が警戒感を持ち、安全側に考えるならば日本のものはとりあえず避けようと考えるのは自然なことだ。
 原発震災が起き、たくさんの車が福島から出始めた時点で、車両のスクリーニングをちゃんとおこない、特にラジエータ付近やフィルターやフロントグリルなどを測定していれば、汚染された車が各地に出て行くことを止めることは出来た。
しかしそれはほとんど行われず、汚染された車が中古車として海外に輸出されて初めて、問題の大きさが認識される結果となった。
 一事が万事この調子なのだ。これでは日本政府が、日本製は危険だと触れ回っているに等しい。
 情報を出さない、対策を取らない、人を護らない。そのうえ核のゴミを拡散させる。放射性物質の危険性を過小評価し続ける。これでは人々は自衛するほかは無いのだ。

.. 2012年03月28日 10:36   No.361015
++ たんぽぽ舎 (社長)…661回       
全国各地でサクラ調査(異変サクラ見つかる−
    環境悪化・原発放射能か?)が広がり進む
 │  東京のサクラ開花は3月31日⇒満開4月7日(気象協会調べ)
 │  調査日は満開の2〜3日前に小石川植物園で
 └────               

 東京のサクラは今の天気がつづけば4月7日(土)が満開の予定です。
たんぽぽ舎のサクラ調査チームは5日(木)又は6日(金)午後1時〜4時を文京区内の東大小石川植物園での調査日として予定します。(天気しだいで変更もあり)直前にたんぽぽ舎へTELでお問い合わせ下さい。(担当:柳田 真)
 ☆サクラ調査要綱、調査表はサクラ調査チームあてTELでお問い合わせ下さい。
 ☆サクラ調査に役立つ小冊子あります(カラー4頁含む48頁、頒価500円)

.. 2012年03月31日 07:15   No.361016
++ 斉間 淳子 (幼稚園生)…1回       
.「魚の大量死−私の伊方原発反対運動のきっかけ」
 │   八幡浜・原発から子どもを守る女の会
 └────

 私の夫(斉間満)は、原子力がまだバラ色の時代に伊方原発反対裁判本人訴訟の原告であり、伊方原発反対八西連絡協議会の会員、さらに反原発を表明した南海日日新聞を発行していた。しかし私の長兄は四国電力の上層部社員で原発推進であったため、当初、私は原発反対運動には背を向けていた。そんな私に衝撃を与えたのは1981年に起きた‘魚の大量死’である。伊方原発立地の隣
の瀬戸内海側の瀬戸町と三机湾に、まるで真白な布を敷き詰めたように大量に死んだ魚が白い腹を出して浮いていたのである。魚の大量死はこれまで7回も起きているが、私はその光景を生涯忘れることはないだろう。これが私たちの子供だったらどうするのか。私は心底怖くなり、原発に反対していこうと決めた。

 1986年には旧ソ連でチェルノブイリ原発大事故が起き、目に見えない色もにおいもない放射能が8000キロ離れた日本でも確認され、その恐ろしさを実感した。そして1988年には伊方原発で全国初の出力調整実験が行われた。この発表がなされるや否や、九州の女性から反対の声が上がった。実験に失敗すれば九州も大きな被害を受けるという訴えは、チェルノブイリ事故後だけに切実な現実味があった。私たちは「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」を結成し、伊方町にビラを配り反対署名を集めた。運動の主体は子育て中の母親や有機農産物やせっけん運動に目覚めた女たちで、柔軟で積極的なものだった。それまで一部の人たちだけだった原発反対の声は野火のように広がり、様々な原発反対団体が全国に生まれていった。

.. 2012年04月07日 07:40   No.361017


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