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■--柳田 真
++ テント撤去に反対して (幼稚園生)…1回          

テント撤去に反対して、750人が緊急抗議大集会
   枝野経産相はテントひろばとの話し合いに応ぜよ!

                               
○1月24日の枝野経産相によるテント撤去命令に反対し、本日1月27日(金)、午後4時から6時までの2時間、経産省前テントひろば撤去反対緊急抗議大集会が経産省テント前で開かれた。労働者の勤務時間中という悪条件にもかかわらず、職場を早退して参加したかなりの人々があり、経産省前テント辺一帯に750名余の人々が参加した。マスコミ各社からの取材陣も多く見受
けられ、辺りは取材カメラで埋め尽くされた(私服刑事も多かった)。

○経産省前テントひろばの渕上代表他、多くの人から経産省前テントが果たしてきた大きな役割・意義が話され、反原発運動の一大拠点をなんとしても守ろう!、撤去させないぞ!との雰囲気が満ち溢れた大集会となった。
 たんぽぽ舎も「テント撤去反対!撤去すべきは危険な原発だ」の横断幕を4枚作成し、ビラも配り、マイクでも発言して全体の盛り上げに努力しました。
(集会の詳細はテント日誌次号で)
.. 2012年01月28日 11:54   No.359001

++ Y・T (小学校高学年)…24回       
◇<テント日誌 1/23(月)>
    雪に耐えたテント 明日への準備も着々と
      ―― 経産省前テントひろば 135日目 ――

 1月23日(月) 雨のち雪

 一日中降り続いていた雪は、夜から雪に変わる。かなり激しく降り、みるみる積もっていく。テントにも雪が積もっていくのが、影絵のように映し出される。テントの屋根の部分を下から突きながら雪を落とす。この先、朝まで降り続けばどうなるだろうか・・・、テントのカマクラになるのかなどと冗談を言いつつ少々心配であったが、12時頃には雪は雨に変わり、そして降り止ん
だ。

 この日は雨のためテント前はさすがに静かであったが、それでも第2テントでは「沖縄意見広告運動」の人達が楽器をかき鳴らしながら、いろいろとパフォーマンスを繰り広げる。
 通称「歌のお姉さん」がおにぎりを40個差し入れてくれる。このところしばしばテントに出入りしている中学3年の少年が来る。いろいろな活動のため、卒業まで停学処分中だという。進路は決まっているらしい。

 明日から9条改憲阻止の会を中心として、「子ども達を放射能から守る」べく議員に迫るための、対国会行動が予定されている。カラフルな横断幕が綺麗に仕上げられている。なんとか晴れてくれればいいのだが・・・。

                           ( Y・T )

.. 2012年01月28日 12:20   No.359002
++ 山田 知恵子 (幼稚園生)…1回       
経産省前テント撤去命令に対する抗議の声が続々と・・・

 ◇テントを守り抜く決意を新たにしました−1.27集会に参加して

                   さよなら原発みなと 

 枝野経産相のテント退去命令に抗議する集会が27日、16時からテント前で開かれ、約700人の市民がぞくぞくと詰めかけ道路を埋め尽くしました。
 ここで、「テントを守り抜くという決意を新たにしました。」
 27日午後1時、中国電力島根原発2号機が定期点検のために停止し、これで、全国54基の原発のうち、動いているのは3基だけとなりました。
 枝野経産相自身が「原発ゼロでも今年の夏は乗り切れる」と27日記者会見で述べました。このことから昨年夏の計画停電など、「原発がないと電気がたりなくなる」と国民を騙すために大々的に行われた宣伝だということがわかります。
 そんな中で、東電は「原発の再稼働と家庭部門の値上げで黒字化」をする発表し、三井住友銀行は原発の再稼働を条件に東電に融資するとしています。
 なんとしても、再稼働を止めるためにもテントを守り抜きましょう!


 ◇魔性の原発に恋いしてしまった方々、恋は盲目って
                   、、、そろそろ冷めてほしい

.. 2012年01月29日 08:03   No.359003
++ 松岡 チカヨ (幼稚園生)…1回       
横浜市金沢区 

 26日、大臣官房厚生企画の前川様にテント退去命令撤回申し入れの為電話でお話させて頂きました。
 理由を伺うと、「不法占拠と無許可で火器を使用し危険であること。」申請書を提出すれば、許可されるのか、には「あの場所は火器使用禁止区域」と。この寒さの中なので、特別の配慮は頂けないか、「テントの人達は直ちに原発廃止を言っている。国策で進めてきた事だから、よくかんがえ、検討する必要がある、国策である事知っているでしょ。それから、私は審議官などと言う偉
い者ではありません。情報が間違って伝わっています。」問題は火器ではなく、国策で進めてきたものに、反対する意見を封じたい。それが本音と受け止めました。テントには全国から原発いらないの声が沢山届いています.暖房のことよいお知恵頂きたい、テント退去どちらも人間的配慮で撤回して下さい。
審議官にも宜しくお伝え下さい。「分かりました。」電話終了。
 ダボス会議で俳優の渡辺謙さんが原発について発言した。全うな人間の当たり前の考え。それが妙に感心してしまう事に、可笑しなへんな社会を感じ怖い。
 テントで声を上げないと、テントの存在が重要。
 「福島の教訓を生かし最高技術の原発を輸出する」総理、総理、総理、冗談も程ほどに、事故を起こした「今も継続中」国の総理の言葉とは信じ難い。人間にはエラーがある。いま最強のPCウィルス スタックネットとやらで攻撃されても大丈夫と言えるのでしょうか。無責任男と申し上げたい。
 「 原発さえなかったら、原発が憎い。」絶望して命を絶った福島の方の悲痛な声。全国から世界から原発いらないの声は日ごとに大きく聞こえてくる。
テントに集まる人は権力もなく、又政治家でもない。がそこに多くの人の思いが寄せられ表現の場となっている。少数の意見で維持されているのではない。
吹けば飛ぶようなテントが大きな役目を担っている。「怪奇現象?」それを権力をもって封じるのは民主国家とは思えない。凍てつくテントに誰が好んで泊まりたいだろうか。万やむを得ずの行動です。高齢者は間もなく消えるでしょう。がこんな危険な原発、何万年も管理しなければならない廃棄物を子孫に置いていけないとやさしい爺ばばは頑張っている。IAEAをバックに再稼働の
気配。巨大地震の切迫している情報の中、再稼働はあり得ない。
 魔性の原発に恋いしてしまった方々、恋は盲目って、、、、、そろそろ冷めてほしい。

.. 2012年01月29日 08:10   No.359004
++ Y・T (小学校高学年)…25回       
◇<テント日誌 1/24(火)>
    緊張と怒りと燃え上がる闘いへの意志
      ―― 経産省前テントひろば 136日目 ――

 1月24日(火) 晴れ後曇り

 久し振りに青空が見えた。テントの前は昨夜の雪が凍り付いている。例の鎖の下の踏み石がわりブロックも凍り付いて滑る。取りあえず氷をとかし、裏返して安定させる。テント前は経産省職員とテントメンバーで雪かき。
 ちょっと長閑な光景に見入っていると、メディア関係の人達がテントに入ってくる。それも次から次へと続々と、である。フリーランス、毎日、東京新聞、朝日・・・。

 今日、経産省で枝野経産相の定例記者会見があり、彼は自らテントを話題にして、テントの自主撤去を強く求める、それを文書でもって通告すると言明したそうである。理由はテントは不法占拠で、また火気使用で防火管理上の危険がある、というこだそうだ。
 記者からは、自主撤去しない場合、強制撤去に踏み切るのか、その場合先日のストレステスト意見聴取会の事態といい、現在の脱原発世論の高まりといい、世論やメディアのリアクションが予測されるがそれでも踏み切るのか、といった質問が相次いだそうである。
 枝野経産相はそれには答えず、ともかく文書で自主撤去の通告をなす、と答えたそうであった。

 記者からの取材に、政府が再稼働をしないこと・脱原発に向かうことを明確に表明し、福島への避難を含む補償・賠償にしっかり行うまで、テントを撤去することはありえないこと、また火気については、小火の反省も踏まえて厳重に管理し、不寝番や防火責任者も任命していること、危険など存在しないことを説明した。(むしろ、経産相は人道的見地から防寒対策を講じるべきなの
だ。)
 そして枝野経産相は撤去通告をするよりも、テントが全国津々浦々・全世界の人々の脱原発の精神・意志を結び合い、表現する公共空間=社会的存在となっていることに目を向け、それと向き合い、話し合いと公開議論の場をつくるように努力すべきだと、言うと、今度の記者会見で質問してみるということであった。

 午後3時に「当省敷地からの退去及び撤去命令」を前川審議官がテントへと持参した。その内容、そしてテント運営会議については緊急特別版で既に記しているので割愛する。 この日、国会前ではカラフルな横断幕も鮮やかに、放射能から子どもを守り、再稼働をさせないための、国会議員の凜とした態度と行為を求める座り込み行動が始められた。国会前では様々な団体がいろいろな要求と主張を掲げて立ち並んでおり、デモ隊も通りかかり、一つの縮図である。座り込みは来週火
曜まで続けられる。
                                   
                            ( Y・T )

.. 2012年01月29日 08:18   No.359005
++ Y・T (小学校高学年)…26回       
◇<テント日誌 1・25(水)>
   IAEA団の来日と「テント撤去命令」と・・・ 
   再稼働阻止へ闘いはいよいよ正念場に
      ―― 経産省前テントひろば 137日目 ――

 1月25日(水) 久し振りの快晴。

 今日は、昨日の件が既に伝わり広まっているのか、多くの人が心配してテントに駆けつける。またメディアの取材もひっきりなしに続く。

 午前中に経産省の申し入れ。(撤去命令の撤回と経産相との会談要請)経産省から、経産相との会談はできないが、担当官が担当するとの提案があり午後3時半より経産省内で1時間ほど会談。経産省側は企画管理室を中心に5名、テント側は6名出席。
 企画室の言い分は「申し入れ書は大臣も見たが、個別案件なので現場対応してくれ、とのことで企画室が対応する。道路に面し、通行人もあり、街路樹もあるため、大臣が言っていたように火器使用は危険で、使用許可は出せない。
敷地自体も人が寝泊まりするものではない。テントは撤去して欲しい」というものでした。要するに、防火規定による撤去の一点張り。
 これに対し、テント側としては「テントには全国各地、世界各地から来訪者があり、脱原発の公共空間となっている。経産省が原発推進政策を変えないので、やむにやまれずテントを立てて座り込んでいるのであり、防火規定違反だから撤去せよとの経産省の主張と、テントの原発停止・再稼働停止の主張はレベルの違う話である。」と話し「大臣が会談できないのであれば、副大臣や政
務官、大臣官房の担当者など、しかるべき人物との会談を実現してほしい」と求めた。

 IAEA団が23日に来日しており、26日には大飯3・4号機を「視察」し、ストレステストにお墨付きを与えるという仕組みのようだ。先日の意見聴取会の密室強行と一連の流れにある。ということは、今回の「テント撤去命令」も同じ流れの中にあるのであろう。
 IAEAミッションに対する抗議・要請行動が、26日昼IAEA東京事務所と夕刻5時半より保安院前で予定されている。

 1・27はテント前での大抗議集会です。午後4時〜6時。皆さんの参加を!

                            ( Y・T )

.. 2012年01月29日 08:29   No.359006
++ Y・T (小学校高学年)…27回       
<テント日誌 1/26(木)>
    命よ叫べ! 闘いの輪が一気に燃え広がる!
    ― 経産省前テントひろば 138日目―

1月26日(木) 晴れ。
 今日は続々とテントに人々が集まってくる。24日の件があまねく知れ渡っているからだ
ろう。
 東京新聞を手にしている人が多い。中には東京新聞を見て始めてテントに来た、という人もいる。東京新聞は「こちら特報部」で見開き2ページにわたって取り上げている。テントひろばの常連、88歳の益永さんや、椎名さん、上関の岡本君の話も出てくる。
 白河市の市会議員をされてる方が、夫妻で来訪され、白河の情況を椎名さんと話される。
若い人達の間で、もう我慢ならないという気持ちが高まっており、行動への気運が盛り上がっているとのことであった。
 午後5時半から別館の保安院前で、国際的原発推進機関というべきIAEAミッションによるストレステストのお墨付き→再稼働という動きに対する抗議行動が寒空の下行われる。
この中で、今回のテント撤去命令が再稼働に向けて1月18日のストレステスト意見聴取会・23〜30日のIAEAミッションと全くもって一体的なものであることが明らかとなる。 
 明日27日、撤去命令に抗議し、撤回を求めてテント前に立つことは、同時に再稼働に反対して立ちはだかるということでもあろう。
 テントひろばには、福島の女たちをはじめ、沢山の人々の命が宿っているのだ。
今、その命は一斉に叫びを上げようとしている。(Y・T)


.. 2012年01月29日 08:54   No.359007
++ ひまわり (幼稚園生)…3回       
Avaazが簡単に枝野経産相に抗議できる署名を立ち上げてくれました。

昨年12月7日に「福島の子どもたちを守ろう」の署名を持ってテントひろばに来てくださり、第二テントで「とつきとおか」の椎名さんと私が話をしました。その折、「テントが撤去され、とつきとおかが排除されるようなことがあれば力になる」と言ってくださっていました。
 今、事務局長イアンさんが来日しており、昨年末テントひろばを中継で盛り上げてくれた
Occupy連絡会の稲場さんや松元さんが調整してくださり、署名が実現しました。
 「原発いらない全国の女たち」でテントに座り込んだグリーン・アクションのアイリーンさんも動いてくださいました。
 イアンさんは、明日、松元さんとテントにいらっしゃるそうです。「原発いらない福島の女たち」も椎名さんのほか、黒田さん、地脇さん、森園さんも駆けつけてくれます!
 玄海原発プルサーマル裁判の会の方も経産相に抗議文を送ってくれています。
昨日、経産省側との会談に同行しましたが、福島からの抗議電話も来ていると言っていました。
 プレスリリースですが、今、ブログに出ている英語版は松元さんが作成してくださいました。また、テント参加者の海さんが「福島のお母さん」を強調した英語版を作ってくれています。そのうち出回るかもしれません。
今までテントに関わった全ての人が応援し、駆けずりまわってくださっています。
その様子がよくわかります。感謝でいっぱいです。
ぜひみなさん、27日はテントひろばで会いましょう!!(ひまわり)

●先日、脱原発世界会議で来日され、テントにも来られた韓国の反核団体「エネルギー正義行動」の事務局の方が、今回のテント撤去命令に対する抗議メールを枝野経産相に送られたそうです。

.. 2012年01月29日 10:24   No.359008
++ Y・T (小学校高学年)…28回       
<テント日誌 1/27(金)>
    フクシマーテントー全国ー全世界 命よ叫べ
    緊急大抗議集会に750名の熱気!経産省は登場もできず
    ― 経産省前テントひろば 139日目 ―

1月27日(金) 快晴。
今日、27日はテントにとって重大な日である。
早くから人々は集まり始め、昼過ぎにはもうテントの前には多くの人が座り込んでいる。
 誰もが、”午後5時”を意識している。けれども悲壮感など全くなく、しなやかに、あたりまえに、今日の行動をやり抜く気持ちでいる。
 午後1時から近くの弁護士会館で記者会見が行われる。テントから淵上・正清両氏、椎名さん、福島から急遽駆けつけた女性3人、そしてたんぽぽ舎が出席。会場はメディア各記者や、傍聴人等、40名程度で熱気に満ちる。
 福島の女性達は「本当のことを書いて!本当のことを報道して!」と記者達に訴える。
問われているのは、メディアの、各記者の、姿勢それ自身なのだ。
 テントの前は2時を過ぎるともう大きな人だかりができ、4時を待ちきれないで集会(前段集会?)が始まる。様々な報告があり、歌があり、楽器演奏があり、・・・。
 4時丁度に集会が始まる。参加者(受付で記帳された方)は4時で430名→5時590名→5時半700名有余→集会終わり頃750名、集会後も記帳は続き、それから駆けつけた人も多く、800名を超える程に達する。
 淵上代表、とつきとおかの世話人・椎名さんのアピールの後、たくさんの方々が反=脱原発、再稼働阻止、東電と国の責任・賠償追及、放射能から子ども達を守れ、テントの意義、テントを守れ、等々と訴える。
 原発いらない福島の女たち・全国の女たち、反原発弁護団全国連絡会、テント弁護団、 双葉町から避難されている女性、浪江町の被災牧場主、六ヶ所村で活動されている女性、 ジャーナリスト、たんぽぽ舎、福島緊急会議、東電前アクション、東京occupy運動、反原発民衆法廷、市民法廷、中学生、テントひろばの座り込みやハンストの常連である80代の男性と女性・・・。
 とりわけ福島の人々のアピールは、原発被災の残酷さ、東電の非人間性、今も続く苦しみと放射能の恐怖を明るみにし、その中で生き証人として生き、闘っていく決意に魂を突き動かされる思いをさせられる。そして闘いへの意志を新たに掻きたてられる。まさに「命よ叫べ」というものであった。
 5時丁度に経産省に向かってコール。熱気は最高潮に。集会は、途中で「会津磐梯山」の唄や替え歌「経産省の人」を挟みながら、6時まで緩むことなく続けられた。開始時は明るかったあたりは、もう夜の闇に包まれて・・・。
 集会の模様はニコニコ動画で実況中継されていたそうだが、その視聴者は1万名に達していたそうである。
 終了後もテント前は熱気冷めやらず、話しり、歌ったり、踊ったりといつまでも続く。
 この日、経産省は全く姿を現さなかった。いつものように、5時には警官の護衛の下、通告に来るかと予想されたが、大人数の熱気に気圧されたか影も形もなかった。
 聞くところによれば、経産省はこの日、4時過ぎには入り口をシャットアウトし、「乱入を恐れて」内張よろしく、内部の警備を普段の7倍にする対応をしていたそうである。経産省は自らの蒔いた種に恐れ、人々の怒りと抗議の反響の大きさに恐れているのだ。
 尚、この日の昼の時点で、枝野経産相・経産省には、8000通の抗議メールが殺到していたとのことである。さらに抗議の電話・メール・FAXを!
 枝野経産相はテントひろばとの話し合いに応じよ!(Y・T)

.. 2012年01月29日 10:49   No.359009
++ 西谷 (幼稚園生)…1回       
経産省前テントひろばと枝野事務所の反応
   意外にも? あまりいい加減な対応ではなく、一応話はできました

西谷です。

 昨日1/27、「テントひろば撤去」に対する抗議行動へ行ってきました。
 参加署名だけでも750人位と発表していたので、実際は800〜900人位は参加していたかも知れません。

 「経産省前テントひろば」は撤去されませんでした。理由のひとつは、撤去に抗議する人のあまりの多さに経産省も近寄れなかったということだと思います。経産省に行く前に、経産省と枝野事務所にも抗議のFAXと電話を入れましたが次のような回答が印象に残りました。

●経産省厚生企画室(私に聞き間違えがあったらすみません)
「昨年9月にテントひろばから敷地の使用許可申請があったが、国有財産管理?と特定の団体には許可出来ないという、行政の立場から不許可にした。それに対してテントひろばから不服申請が出た。現在、行政不服審査法に則って経産省会計課が審査中」
●枝野事務所の部下の人より、意外にも「枝野は、日本のような地震の多い国では、原発がない状態でも電力を賄えるのが理想的だと言っている」

いずれも、あまりいい加減な対応ではなく、一応話はできました。私からは、

●経産省には、「危険な原発を再稼働しようとするから、テント村のようなひろばをつくるようになった。経産省のやるべきことは、テントを撤去することではなく原発を止めること」
●枝野事務所には「そのように考えているのであったら、紛らわしい言い方をしないでストレートに真意を庶民に伝えるようにすること」を要望しておきました。

電話の感触でも、向こうも慎重になっていて、昨日は強行な行動しないという印象は受けました。

昨日のテント村の動画も貼り付けておきます。
こちら

みなさんもFAX、電話をしてみて下さい。もう一度、抗議先を転載しておきます。

【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報   (FAX)03-3501-6942

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp

以上です。

.. 2012年01月30日 10:11   No.359010
++ 栄木忠良 (幼稚園生)…1回       
テントを守る大量のビラを撒こう。
   「撤去すべきはテントではなく、原発だ!」の世論を強めよう!!

                     さよなら原発みなと 

○27日のテント撤去命令に対する緊急大抗議集会には700名を超す人々がテント前の道路を埋め尽くし、私たちの熱気に圧倒されたのか経産省は全く姿を現しませんでした。
 テント撤去命令に対する大量の電話・ファクス・メールでの抗議は相当効果を発揮していますが、ビラ撒きはまだ不十分です。「撤去すべきはテントではなく、原発だ!」の世論を強めるための大量のビラを駅頭などで撒きましょう。写真やイラストが入った読みやすくて、福島や海外と連帯した、また著名人の応援メッセージもあるビラが必要です。

○ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、パリ在住のアーチスト・ジャーナリストで「グランドの塩物語」(岩波新書)などの著作がある、コリン・コバヤシさんが、テント村の危機にさいして、コリンヌ・ルパージュ元仏環境相からのメッセージを撮影した動画があります。

☆☆☆☆☆
コリン@パリです。
                         (転載/拡散大歓迎)
 経産省前テント村の危機の報に接して、コリンヌ・ルパージュ元仏環境相が緊急メッセージを今日録画させてくれました。日本語字幕をつけました。テント村関係のできるだけ多くの方々が見てくださるように、拡散してください。

こちら

.. 2012年01月31日 13:09   No.359011
++ Q (小学校中学年)…15回       
<テント日誌 1/28(土)>
     熱気冷めやらず、テントに沢山の人が来訪
       ―― 経産省前テントひろば 140日目 ――

 1月28日(土)晴れ時々曇り 

 日比谷公園を散歩しながら、溶け行かぬ雪が残っているのに驚く。残寒と向春の行きつ戻りつ、高年齢者には、最も危険な時候。27日、午後2時あたりから深夜にかけて、のべ1000人になんなんとする来訪者があり、結果、テントへの弾圧指令はこともなく、よどみに浮かぶうたかたの紙っぺらの文言として流れ去ったかのごとく。
 その夜のテント防衛・おつとめも10人をこえる志願者があったという。ほんとうの闘い、本当の主体性を問われるのは、この今だという感を深くする。

 そして、東部富士五湖を震源地とするM5.4の地震が発生した。気象庁は、NHKなどへの取材・報道に対し、かなり遅く反応したらしい。「東海地震や富士山の火山活動との関連は無い」(と思いたい?)という発表は、浜岡原発、東海第2などへの影響は、あったということか調べたい。
 大阪万博での人工太陽としての「核開発宣言」は、もはや、風前のともしびであり、現在稼働中の原発は、54基中、3基となった。残雪と廃炉の違いは、廃炉過程それ自体が、一大ベンチャー事業であって、この事業を請け負うのは、推進してきたジョイント・ベンチャーであることは疑いえない。脱原発を廃炉事業として請け負うのが、加害者組織であることの矛盾は解決されない。敗戦国は戦勝国によって裁かれる東京裁判。こうしたファシズム構造を打破すべき段階であることを「脱」という蝶番から、どう回天・進展させるか、こうした3・11以降の種々のレヴェルでの未来へのエスカレーションから取り残された声なき声・被害者の状況を忘れてはならない。
 本質は、被爆(曝)問題。経済復興とか、日本の再軍備化、海外のウラン・シンジケートなどへシフト変換することは、平たく言えば、ひき逃げ犯の放置に等しく、強者の長もの(究極兵器)にまかれて、自己喪失している武器産業の丁稚こそ、日本のゾンビ化のエージェントとせざるをえない。こうした論点の現実可能性は、憲法へ帰ることであって、福島特需を朝鮮特需のようにみな
すことは許されない。ひき逃げされた人々を救済することが第一命題なのだ。
                               (Q記)

.. 2012年01月31日 13:46   No.359012
++ Y・T (小学校高学年)…29回       
 今日のテントは昨日の熱気が冷めやらぬ中、80名程の人がテントを訪れる。中には昨日来れなかったから・・・という人もいる。沖縄・山口・広島・愛媛・京都・滋賀・愛知・茨城等、遠方からの人も多い。海外からの人も。親子連れ、学生さん等、若い人が目立つ。経産省のテント撤去命令と大抗議集会は、メディアも大きく取り上げ、テントの存在を一層クローズアップし、広めたと言える。
 暗くなってからは、埼玉や北区で地域での反原発運動で頑張っている人達が来て、ちょっとしたと地域交流会の様相に。これもテントの新しい可能性だ。
                           ( Y・T )

 海外からの便りが届いている。紹介しておきたい。

 AVAAZ の英語版の署名を米国で拡散しています。郡山出身で、3月に帰国の際は、ぜひ寄らせて頂こうと思っています。政府や大企業が力まかせで老朽化した原発の運転を延長させようというやり方は、ここでも同じ。市民が戦わざるを得ません。
 最前線で、いのちをかけてがんばっている皆さんに心の底から感謝致します。デモには参加できませんが、この強い思いが届きますように。
                      (女性 ヴァーモント在住)

※Avaaz チームを通しての枝野大臣への抗議メールは26日の12時間で1万5千通。現在は3万6千通が送られ、5万通を目標にしているそうです。

.. 2012年01月31日 13:51   No.359013
++ K.M (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 1/29(日)>
     風は変わるか  風を変えよう
       ―― 経産省前テントひろば 141日目 ――

 1月29日(日) 快晴。

 いきなり私事の話で申し訳ないが、昨夜来風邪で寝込んでしまった。どうやら27日の大抗議集会の司会ということで、体が冷えてしまったからだろうか。今日は日曜日ということで、きっとテントは賑わっていることであろうと思いを馳せる。日誌をどうしたものかと迷っていると、日曜の夜の泊まり担当のKさんから送られてきた。

 寒い夜、テントでチェックインすると、すでに第1テントでは宴会、第2テントでは足温こたつでだんらん。寝床の確保が心配になる。
 やむなく一杯飲んで身体を温めてから、第3テントで眠る。人のぬくもりなく寒いが個室ゆえ気楽に熟睡できた。夜中に寝ずの番に起きると、案の定、寝床を確保できずに徹夜で情報交換してくれる人がいる。27日からずっとテントは満杯状態が続いていると嬉しい悲鳴。
 朝は、なかなか経産省担当が挨拶に来ない。しびれを切らしていると、やっと11時にビデオカメラを持ってくる。ひとしきりの挨拶後雑談。担当者の一人は、福島のS市と姉妹関係の町に住んでいて、福島にも脱原発にも関心ありという。なら、経産省内でそれをひろげてほしい。

 昼のニュースで、政府が重大な原発にかかわる会議の議事録を残さなかったことを公明党が追及し、それは世界に対する冒?だと厳しく攻めたらしい。

 枝野経産相のテント排除会見以来、何だか風が変わってきているのかもしれない。そう言えば、1/27付けの朝日新聞での枝野経産相のインタビュー記事は、経産省ー原子力ムラでの彼の立ち位置の微妙なものを感じさせたりもする。外務省の要請でIAEA事務所が福島にできても何のその、脱原発を実現するまで闘い続けよう。

                              (K.M)

.. 2012年02月01日 09:09   No.359014
++ O・T (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 1/30(日)>
   今日は“テントから社会が視える”一日だった
   ― 経産省前テントひろば 142日目 ―

1月30日(日) 快晴。

 国会前で座り込みをしていると、テントから情報が入った。在特会(在日特権を許さない市民の会)がテントに押しかけてくるという。時間ははっきりしないが午後の早い時間らしい。留守番を残してテントに向かった。彼らが現れたのは午後1時過ぎ30人弱か。
 ヘイトスピーチの名に恥じぬ差別、排外、罵詈雑言を我鳴りたてる。日本語という言語をこれほどまでに下品・下劣なものにものにできるのか・・・と思える程。
他の民族派団体の諸君はどう感じているのだろうか。
 テントは徹底して沈黙。これは、単に挑発に乗らないという防御姿勢と解すべきでない。彼らのあまりの低劣さに対する黙殺である。黙殺は防御ではなく攻撃だ。彼らはこの黙殺に苛立ち、眼を血走らせて挑発するが、やがて疲れて無力感に陥る。
 天に唾するとはこのことだ。暴力の温床は差別である。差別の裏側に怯えがある。
関東大震災のときの朝鮮人虐殺はこの怯えに突き動かされた。在特会の妄言もこの類いである。
テントの巨匠乱鬼龍の至言“テントから社会が視えた”“歴史が視えた”1日だった。( T/E )
テントひろばにメールで寄せられた便りです。
(メールの送り先はtentohiroba@gmail.com 地域名・性別・年齢をご記入いただければ幸いです。)

◎テントのみなさま
 凍てつく日々、底冷えにどんなに耐えていらっしゃることかと案じております。
谷さん すっかり元気になられましたか。抗議大集会の折久しぶりにお顔を拝見してほっといたしました。
 “枯れ木”でも必要なことが起きましたらいつでもお声をかけてくださいませ。どうぞくれぐれもお身体お大切に。 O・T(女性 埼玉県新座市)
 
◎経済産業省前は福島反原発闘争の最も大切な拠点ですね。デモや集会も大切だが人々がいざという時に集まれる「確定された場」としてこれからも大きな意味を持って行くと思う。頑張りましょう。

◎お忙しいところ恐縮です。27日16時からのデモに参加させて頂きました○○と申します。当日、人が多くテントに近づくことができませんで、ご様子が分からない状態での申し出で恐縮です。添付画像にある床に敷くタイプのマットが22枚うちにあります。色は茶色と薄いピンクの二種類ありま す。
もし、お役に立つようでしたら明日29日(日曜日)、テント広場まで運ばせて頂きたくお 願い申し上げます。小さい子がいるので平日に荷物持参 で伺うのは難しいので、伺えるとしたら週末になります。どうぞよろしくお願いいたします。

.. 2012年02月02日 08:57   No.359015
++ M/O (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 1/31(火)>
     テントの主張が特定の政治的主張であり、
       場所の占拠が公共性を損ねているか?
       ― 経産省前テントひろば 143日目 ―

 今日は国会前の座り込みの最後の日なので朝、まず国会前の方に顔を出した。裸の銀杏の木に残っていた雪はもう消えたとはいえどこか寒々しさは残っている。何人かのメンバーが参院議員会館でのポスティグ作業(各議員へのビラ入れ)を行っている。この後に衆院第一議員会館、衆院第二議員会館へと続く。今回の国会前行動は経産省前の緊迫状態が続いたから影が薄くなったが、子供たちを放射能汚染から守るための「子供・妊婦法案(仮称)」の今国会での成立や事故調査委の機能発揮による再稼働の動きへの歯止めなどを具体的な訴えとしている。国会はこれからであるから、今後も時期を見て国会前行動を展開する積りである。経産省から国会に出掛けてくる行動を考えている。

 経産省前のテント態勢の維持が手薄になるのでは危惧されたこともあるが、緊迫の中で無事貫撤された。国会と霞ヶ関、日本の政治権力の中枢をなすこの二つの関係を理解するのは難しいことかもしれない。人々の目や意識には国会が政治権力の中心的場と映っているのかもしれないからだ。両者の関係を見直す動きが最近は続いてきた。民主党の官僚主導政治の見直しの提起があったか
らだ。でも、これもまた曖昧化してきている。こういう事情にあるとはいえ、原子力行政を見ると原子力ムラの動きなどやはり日本の政治決定には官僚の問題は外せないと思う。経産省前にテントが存在することの重要性は変わらないのである。国会では政局(政争)によって動きが取れない中で、官僚側は着々と原発推進を進めている。特に原発再稼働の戦略に於いてはである。僕らは霞
ヶ関(官僚側)と国会(政府や政党)の関係を睨みながら脱原発の主張を展開する必要があると思う。官僚主導の原発再稼働→原発保存の動きを注視しながらである。見えないところでの官僚の動きを監視しながら。

.. 2012年02月03日 07:13   No.359016
++ M/O (幼稚園生)…3回       
 テントに帰ると経産省から弁明書なるものを手渡すという。何のことかと思ったら1月24日(火)に出された撤去命令の副本にあたるもので追加分というところである。1月24日の撤去命令書は6項目からなっていたがそのうちの5項目は防火問題だった。最後の1項目が以前に出した要望書の却下理由であった。今回の弁明書はその6項目を補足するものであった。今回の命令書が
防火管理の問題に偏り過ぎたのを是正する意味があったのだろうか(?)これは2点からなるもので1点は「9条改憲阻止の会」が特定の政治団体であり、その主催する活動は「行政の中立」なる観点から認められないというものだった。2点は歩行者の便宜などの公共性を損ねているというものだった。つまり、テントの主張が特定の政治的主張であり、場所の占拠が公共性を損ねているということである。

 「9条改憲阻止の会」が経産省との交渉の窓口をなしてきたことは事実であるが、テントはテント広場運営委員会が実質的に運営しているし、これが国民的な意志の表現の場になっていることから見れば「行政の中立論」は有効な論理でないのは明瞭である。経産省側が右翼団体を背後でそそのかしていると噂されてきたことが本当のことかも知れないと推測されもする。そう受け取れる
のである。経産省側の「行政の中立」を裏図けるのが右翼の行動や要求の他にないからである。もっともその右翼も脱原発や反原発の主張は批判していないのだから、行政の中立論は根拠が薄弱である。場師の占拠が公共性を損ねているというが、通行上の不便をもたらしたにしても市民や国民は原発論議の公共性の方が重要であることを認めていると思う。ご都合主義的な公共論は権力の
お得意の論法だがそんなことは誰も認めない。彼らの言う公共性が何を指しているのか明瞭ではないし、テントの実際において通じない論理である。

 寒さの増してきた夕暮れのテントの中では大阪から駆けつけたという女性が話していた。暮れの関西電力前の座り込みに参加したそうだが、24日の撤去命令はとても心配していたという。27日は用事があって動けなかったがテントがまだあって嬉しかったと。ここ一両日は初めてテントに来た人、激励に駆け付けたという人が多い。やはり、こっちも元気づけられる。僕らの予想超え
てテントは浸透し支えている力も広がっているのを感じる。24日からの1週間は緊迫の日々であったが貴重な日々でもあったのだと思う。

                              (M/O)

.. 2012年02月03日 07:19   No.359017
++ Y・T (中学生)…30回       
<テント日誌 2/1(水)>
     パンクロックから かんしょ踊り(会津磐梯山古式踊り)へ
       ―― 経産省前テントひろば 144日目 ――

 2月1日(水) 快晴。冷え込みが厳しい。

 今日の衆議院予算委員会で、自民党の斉藤 某議員が、テントのことを枝野経産相に質問していた。枝野経産相の答弁はこれまでの繰り返しであったが、国会審議の場にテントのことが登場すること事態、現在のテントの位置を示している。いわば国政上の問題になってきているということである。一つに結びあわされる沢山の人々の意志と思いがテントをそのように押し上げているのだ。

夕刻には、パンクロックの若い青年2人組がテントを訪れる。テントは初めてだそうだ。そして第2テントで熱いライブ。パンクはメッセージ性が強いそうだ。上半身裸になっての熱演に、70代の小父さんも思わず引き込まれていく。季節が違えば、テント前での野外ライブとなるのだろう。その後は交流会で話に花が咲く。

 風が強くなってくる中、シュラフに潜り込む。

                            ( Y・T )

.. 2012年02月04日 09:32   No.359018
++ Y・T (中学生)…31回       
<テント日誌 1/2(木)>
   厳しい寒さの中、来訪者続々
   ― 経産省前テントひろば 145日目 ―

2月2日(木) 晴れ。風も強く、寒さが厳しい。

 昨夜から泊まり込んだが、強い風でテントがバタつき、すそがまくり上がって風が吹き込み、寝ていられず、応急措置をする。
他方では、夜を徹しての議論が延々と続いている模様。不寝番交替で起きた後、それに加わる。夜明けが少しずつ早くなってきているのが、何となく春に向かっているのだと感じさせてくれる。
 朝、先日差し入れられたマットを下に敷いてみる。下からの冷気を遮断して暖かみを感じる。人々のいろいろな気遣いに、テントに寄せる思いを感じながら、感謝。
 今日は朝から差し入れが殺到。特に豚汁は別々の2人の方から、大鍋2杯分。
揚げたてのコロッケ、谷田部さんは特製の五目おこわをはるばる茨城から運んでくれる。
 村長が原発からの絶縁を宣言している東海村の村議選はやはり厳しかったそうである。原発関連企業で働いている人が多く、上位3名は企業内候補者であったらしい。
それでも脱原発を明確に掲げた候補者もかなり票を伸ばしたそうだ。東海村ではなかなか「家の外では脱原発を言えないから家の中でできることなら協力したい」という人も多いという。
 今は、むしろ隣接自治体地域で脱原発は高まり、運動も活発化しているそうである。

 福島原発の事故以来、隣接地域も全て原発の「現場」であることが過酷な被災の現実によって明確になったからだ。そう言えば、このところ大間原発に対して函館市が強力に反対して市長が動いていることが報じられている。

 寒い中、来訪者は絶えない。初めて、という人もいて熱心に議論が続く。
その感想が早速メールで届けられた。テントは人々の意志や思いが寄せられることによって日々成長していく。テントという物理的には小さなものが、それが磁場となって巨大な、人々の脱原発の意志空間・公共空間を創りだしているのであり、それを原発維持・推進の経産省が省内の管理規則で撤去しうなどというのは、それこそ国有地
の、そしてこの国の空間の私物化そのものなのだ。(Y・T)

.. 2012年02月04日 12:18   No.359019
++ Q (小学校中学年)…16回       
<テント日誌 2/3(金)>
    テントひろばの盆踊り 「かんしょ踊り」を円陣となって
      ―― 経産省前テントひろば 146日目 ――

 午前5時頃、テクノ・ミュージックの大音響で登場し、湘南ナンバーの軽自動車の天井であぐらをかいて、大声でどなり散らしている壮年の男。どうやら酒場での口論でうるさいと警察に通報され、抵抗したところ、警官に組伏せられ、地べたに顔面を押し付けられ、署に連行された。命が危ないと思って、逃げた……
などと供述している。神奈川県警をよくふりきったものだ。結局、消防車、救急車、紺の警察ワゴン、回転灯をきらめかすパトカー、覆面警察車、派出所の警官用自転車……ほぼ一ダースになんなんとする警官隊。そして、一時間後、錯乱男は、おとなしく、ストレッチャーに横たわり、救急車に収容された。一時間半ほどの朝の怪事件だった。
 Iさんは、ほとんどは、官庁街の事務所内の清掃に駆けつける通行人に、あいそよく「おはようございます」と声をかけるのを忘れない。そして、テントは「平常」にもどった。そう、これは、あの命こそが宝なんだという灯台でもあっ
たのだ。
 誰もいなくなるような時間、受付担当が来る前、まず、出勤前の看護婦さんが、またしてもあれこれのスナックを届けてくれる。ついでではなく、わざわざ遠回りしてである。「ご飯持ってこれないでごめんね!」看護婦さんになるひととい
うのは、凄まじい献身のひとだなあ! と嘆声を洩らし、頭が下がる。 
 読書中の『福島からあなたへ』に目を落とす。「放射能の見えない壁に囲まれるこどもたちを救いたい」そんな一行に目を凝らしていると、テントのキャンバスがガサガサ動く。「おはようございます」受付署名の人が来た。誰かな? 目をあげると、執筆者の武藤類子さん、そのひとだ。「夢か!」 ヨンデイタラ、キテクレタ!
 インターネット・テレビ OUR PLANET TVの取材チームが来た。「テントまだありますね!よかった!」そして、茨城の谷田部さんが、明るい調子で「おはよう!」と告げて第二テントへ。お鍋を洗って帰って来たTさんがカメラの周りを通って帰って来た。これは私の仕事だったのに! 大変なおみやげを持ってテントに一泊し、ほとんど、熟睡せず、働き続けるTさん。
 最近、表面的にしろ、警察なども、テントが、悪意に満ちた犯罪から最も遠い「善意」で建っていることがわかってきたのではないか。これは、こうした人人のテントを守ろうとする自然な振る舞い、人柄から察せられるものにちがいない。
命令はこうした共感を消す。

.. 2012年02月05日 12:00   No.359020
++ Q (小学校中学年)…17回       
 女性たちの今日のイベントは、ワークショップ「かんしょ踊り(会津磐梯山古式踊り)」だった。あの執筆者の武藤さんが踊って見せる。みんな輪になって学ぶ。「福島からあなたへ」〔青木書店〕のなかにも踊りについての断章がある。
今日はまた別のお話が聞けた。「この踊りの激しさ、強さ、集団で繰り返す迫力が、為政者をおびえさせ、いろいろな干渉がされてきました。が、いまでも、この踊りは、何世紀もの風雪に耐えて生き残っています。(これが福島の本当の力
でしょう)……」
 テント前広場での盆踊り、自治警戒のTさんをあわてさせる場面もなく、警察官はいっさいあらわれなかった。(私服がいたかな)
 「全国の女たち世話人」の谷田部さんはじめ、50人ほどの中で、男性は、おとこではなく、みんなと呼ばれる。女性たちと手をつなぐときに傍らの女性が魅惑的な声で、「みんな」に「ごめんなさいね」とささやかれた。「みんな」は「光栄です」と応えた。切り裂くような凍て風に、一瞬、春の光翳を見、懐かしいぬくもりを感じる。
 昔、バレーや舞踏を見ていたころ、ロシアの少数民族出身のプリマは「ことばを使えなくさせられれば、踊りで表現するしかない」とか、パリのエトワルは「人間が生まれて最初にすることは、踊りよ」とか、アイヌ舞踊の踊り手は「これは、見る人へのものではなく、カムイへの踊りなんです」とかとか、思い出した。歴史的闘争は文化的なものであるほど、残され伝わる可能性は、良い悪いは別にして、高い。倫理的美的知的向上心に触れることは一回性の人生にとって至福。中上健次はそれを物語といったのかもしれない。
 たんぽぽ舎で活躍中の福島出身のTSさんは、「踊りは苦手なんだよね」といいながら、やはり結構なお姿でありました。テントで生きていれば、天真爛漫になれる!
 
 戦争の歴史は戦争否定の歴史だった。死人にくちなしならば、なんとしてでも生きて、伝えねばならぬことを生きている人に伝えねばならない。歴史とはいまだ! 世界の大海を周遊して、老いつかれた鮭鱒の大群が出生の原点へ、上流へ向かって、重力に逆行するように、遡上してゆく、そうした力のあるものが、次世代を継承する。平和史観なしに未来は無い。テントはそのようにある。「笑って殺す馬鹿もいる」なんて、この広場では信じられない。未来は編み出されねばならない、みんなと女と・・・なぜなら、あるべき社会はまだないからだろう。
                                    
 (Q記)

.. 2012年02月05日 12:07   No.359021
++ Q (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 2/4(土)>
   穏やかな一日 新しい泊まり込みメンバー続々
   ―― 経産省前テントひろば 147日目 ――

2月4日(土曜日)晴
 昨日のテント日誌で、武藤さんの『福島からあなたへ』の出版社名が、青木書店とあったのは、大月書店の誤りです。謹んでお詫びと訂正をさせてください。さらに、共同執筆者は、写真家の森住卓氏(カバーに、武藤さんと併記されています。後半で、ご友人の安積遊歩さんも紹介文を書かれています。ちなみに定価は、1200円+税となっています。
 昨日、手元になく、記憶違いのまま書いてしまいました。深くお詫び申し上げます。一家に、地域の図書館に無くてはならぬ歴史的名著だと思います。早速購入されようとした方には、惑わせてすみませんでした。歌手のジェロニモさんの金曜日のレポートができず、これもまたすみませんでした。後日あらためて。
 土曜日は、まったく、特記事項はないといっていいようです。Qが夜間、朴保さんのライブに出かけたおり、Fさんはじめ、新しく泊まってくださったかたがたが、欠をうめてくれました、ありがとう。一緒に参加してくれたHさんにも大感謝。
 今週、火曜日には、新党大地・真民主の鈴木宗男さんがテントひろばを訪問されるということです。福田さんからの情報です。        (Q記)

.. 2012年02月07日 08:29   No.359022
++ H.H (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 2/5(日)>
   暖かな日、全国からの来訪者
   ― 経産省前テントひろば 148日目 ―

2月5日(日)曇り。
日が沈むまでは暖かだったので、午後は表に常時7〜8人で座り込みました。

今日は午前中は荒野座の皆さんがテントにいらっしゃって、「君と僕の未来」「大間にハルコは生きている」「ずっとウソだった」を熱唱。最後は「故郷」を歌ってアピール しました。少し残念だったのは今日の午前中は福島からのメンバーが誰もいなかったことですが、6日にはテントにご帰還の予定です。

日曜の午後、それほど人通りは多くはありませんが、テントには東京、栃木、大阪、沖縄、京都と広範囲からの訪問者を迎えました。人数的には少なかったのですが、初めてテントにいらっしゃた方が多い印象でした。大阪からは労働運動の大先達で「労働情報」の代表をされている前田さんも来訪。とても77歳には見えない元気さ。

京都では市長選では、現職の門川大作さん(民主、自民、公明、社民、みんな推薦)と「脱原発市政の実現」を表看板に掲げた中村和雄さん(共産推薦)の一騎打ちとなり、門川さんが当選し、中村さんが破れました。
共産対反共産という「型」対「脱原発」という印象もありますが、「脱原発」だけでは選挙に勝てない現実の厳しさを感じます。
東京では日野と国立、大阪でも脱原発デモが行われました。
みなさんお疲れ様でした。(H.H)

.. 2012年02月07日 18:11   No.359023
++ たんぽぽ舎 (社長)…599回       
.「再稼働NO、テントを守ろう!2・11前段集会」に集まろう
   2月11日(土)午前11時から、代々木公園ケヤキ並木

  3.11の大惨事の一年目の1カ月前の大事な集会です。たんぽぽ舎でもいくつかの団体と共に全力で参加しいます。多くの方の参加を呼びかけます。

 2月11日(土)午前11時〜12時の約1時間
 代々木公園 けやき並木(NHKホール横、渋谷側)で前段集会を行います。
 ご参加ください。その後、ビラまき情宣行動(5000枚)を12時15分〜集会開始直前まで行います。
  原発ゼロをめざすためには、ストレステストのまやかしを許さず、再稼働を止めること、電気料金値上げに反対すること、そのための砦である経産省まえテントひろばを皆の力で守っていきましょう。

 呼びかけ団体:たんぽぽ舎、経産省まえテントひろば、東電前アクション、反原発自治体議員・市民連盟、福島原発事故緊急会議

.. 2012年02月09日 11:30   No.359024
++ Y・T (中学生)…32回       
<テント日誌 2/6(月)>
   「再稼働NO!テントを守ろう!」 2・11前段集会
    →さよなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京に参加を!
  ―― 経産省前テントひろば 149日目 ――

2月6日(月)
 今日は一日中雨、時々強く降りしきる。それでも今日は比較的暖かく、先日来までの寒さがウソのように思える。
 今日、椎名さんが福島からテントに帰還。早速福島の状況についてお伺いする。子ども達の被曝の症状が現れてきているとのこと。甲状腺腫の症状が3割もの子ども達に見られるという。チェルノブイリよりも進行が速いようだ。ともかく「土湯ぽかぽかプロジェクト」のような早急な保養が求められている、との感を強くする。
 他方では、これまで沈黙していた人々の間で(とくに女性)、メッセージボードを提げて街角に立つ人の数が多くなっているそうである。また、なんとか”除染”に縋りつくように望みを託してきた人々の間で、それではどうにもならないことが歴然としてくるに従い、別の選択と行動へ踏み出そうとする流れが強まってきているということであった。
 その中で、3・10─3・11行動が取り組まれる。3・11は「原発いらない!福島県民大集会」と決定されたそうだ。前日祭も中味がさらに練り上げられて固まってきているということであった。
 夕刻頃、第2テントは女性達の来訪が相次ぎ、賑わう。
 夜、1000万人アクションの2・11実行委員会があり、出席した淵上さんより説明を受ける。「再稼働を許すな!2・11さよなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京」と名称も決まり、代々木公園で2万人規模の集会→デモの予定だという。
 大飯原発の4月再稼働に向けた動きが浮上してきている中で、2・11ー3・11は一体のものとして、正念場としての今年の闘いの今後を決定していく重要性を持ちつつある。

 この2・11集会に向けて、テントひろばはたんぽぽ舎等協力諸団体と一緒に、「再稼働NO!テントを守ろう!」を強く訴えていくべく、前段集会を開催する。テントは当初から再稼働阻止!を前面に掲げ、それを経産省に対峙させてきた。今、それは正念場を迎えようとしている。その拠点として、1/27に示された”テントを守る”意志を広くアピールし、テントを磁場とする
人々の結びつきと意志空間を広げていくべきであろう。
 2・11集会の2万人の間ではテントはあまり知られていない。だからこそその人々の中にテントをアピールし、結びつきを創り出していくことが重要なのだ。
 前段集会は11時〜12時、けやき並木渋谷口(NHK前)で行われる。そして全員で5000枚ビラまきを行い、午後1時半からの本集会に参加する。
 皆さんの参加を呼びかけたい。             ( Y・T )

 ☆テントひろば・ライヴのお知らせ
  2月12日(日) 午後6時〜8時
  ボーカル; 栗原 優   サキソフォーン; 鈴木 峻

.. 2012年02月09日 12:48   No.359025
++ M/O (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 2/7(火)>
  テントやテントひろばの豊かな機能 「夕べの語らい」
   ―― 経産省前テントひろば 150日目 ――

 テントにいた時間を時系列から言えば逆にたどって記したい。深夜の3時30分まで不寝番で起きていたので朝はゆっくりと眠っていたかったのだが、ドイツのテレビ局の取材があるとのことで早目に起こされる。宿泊の面々は朝早くから起きてシャッキとしている。室内の掃除などして取材の対応準備をしていたが、来たのは9時半過ぎだった。

 「3・11から一年後の日本」ということをテーマにこれから本格的な取材をはじめるとのことである。その最初かどうかは定かではないが、早い方の訪問としてテント広場が選ばれたらしい。脱原発運動の可視的な場所が少ないということなのだろうか。
 これまで、テントには外国のメディアの取材が多く訪れている。その報道でテントの存在を知ったということでテントに立ち寄る在外日本人の方は少なくない。どういう報道されているのだろうということが話題になることもあるが今のところ報道されたものを見る機会はない。
 日本の報道陣より外国の報道陣の方の取材の方が多いというのはテントにあるものの率直な感想であるが、我々はそこに日本のメディアの報道規制を感じている。政府や東電などの情報隠蔽や情報操作が全体を覆っているためであるように思える。自分の頭で考えることに対して日本のメディアの果たしている役割について疑念が消せない。現場に取材にくる人たちとはいろいろと話がで
きるが、報道されたものはという気がする。日本の報道システムにも官僚主義が浸透しているのだろうか。
 そう言えば、今日テレビ局のTBSが午後かなり長時間の取材をしたそうである。最近(1月24日の枝野経産大臣の記者会見以降)は大手メディアの取材が増えている。願わくば、従来のメディアのシステムに風穴をあけて欲しいものである。

 ここ経産省の別館には保安院があり、8日にはストレステスト評価に関する意見聴聞会がある。1月18日に続く8回目である。前回は傍聴を締め出しに対する2人の委員(後藤・井野)の抗議と欠席もあり、この聴聞会のインチキ性が暴露された。

.. 2012年02月10日 09:28   No.359026
++ M/O (小学校低学年)…6回       
 ストレステストそのものが電力会社(事業主)からの報告であり、再稼働のための儀礼的なものである。安全審査としては疑わしいのである。それに対する保安院の評価と判断があり、さらに専門家の意見聴聞ということだが、この委員の選定まで含めて疑念だらけだ。
 今回の委員には関連業者から多額の寄付を得て委員が3人もおり、その疑惑も解かないままの続行である。大飯原発や伊方原発の再稼働という戦略に合わせたレールだが、官僚が全てをお膳立てする審議会形態のことから改めなければ実質的な「やらせ」を繰り返すことになるだろう。
 国民の意志を聴く、あるいは専門家の意見を聴取するとはどういうことか、それがどのように可能かを問い直さなければ「官」によるやらせ(形式的なお膳立て)は直らない。原発震災が暴いた非民主的な政策決定システムのことだが、これを変えることも脱原発運動の課題である。

 昨夜の、差し入れの牛肉で舌ずつみした宴でも、今の時代にについて多くの事が話題になった。その一つに孤独死の問題があり、最近では身近なところでの事例が増えている。テントが生みだす繋がりということはこのことに関係す
るのだと思える。
 テントで繋がりを見出してもらえたらというのは過剰な期待なのだろうか。
「夕べの語らい」は愉しいものである。飲み屋に足が遠のいたのもこちらの方が愉しいからだ。7日の夜は昨日よりは人数は少なかったが話は盛り上がった。冬の寒い夕べのひと時をこんな場が持てるのは素敵なことである。(M/O)

.. 2012年02月10日 10:27   No.359027
++ 淵上太郎 (幼稚園生)…2回       
.(編集部です)経産省からテントへ連絡があり「在特会(*)」がテント代表と話したい」との申し入れ。なんとその場に「経産省」もオブザーバーとして参加してきた!その中身は...↓↓↓
 ──────
 お願い・・・テントを守ろう   (経産省前テントひろば代表)
                          2012年2月9日
  2月8日午後、経産省大臣官房厚生企画室から連絡があり、「国民の代表として、テントの代表と話がしたい」ということであった。時間の関係もあってやや逡巡したが、30分ほどならということで、これに江田氏とともに2人で応ずることになった。
  先方は在特会の桜井某氏と他1名、それにオブザーバーとして経産省の前川氏の4人+1人での会談が始まった。
  話は初めからけんか腰となって、途中、会談中止の動きもあったが、ともかく30分弱のやり取りがおこなわれた。
  結局在特会側の言い分は「違法なテントを撤去してもらいたい。やらないなら、こちらが行うぞ」ということであった。
  一般に右翼等はこのように言うのだが、今回の場合、在特会としては、経産省などの立会のもとで、テントに対して一応撤去の申し入れを正式にして、それに応じないので、実力行使という名分を得ようとのことかも知れない。
  ともあれ、経産省や警察が直接強硬手段に出られない状況で、その別働隊として派手な動きをする可能性は十分ある。そのことで、在特会の名も上がるということでもあろう。

  私たちは警察であろうと右翼であろうと、暴力に暴力で応じることはないが、粛々とこのテントを守りたいと思う。そのためには、多くの人々の集まりが重要なのは明らかです。
  比較的安定したテント維持が続いていますが、在特会が介入する可能性が高くなったと思われます。
  大飯原発再稼働の動きも強まる中で、この脱原発テントの存在はさらに重要になっています。つきましては、心ある皆さんの力を集中して、このテントを守って行きたいと思います。しばらくの間は若干の緊張感のもと、テントに例え何時間でもお寄りいただき、共に力をあわせて、ここを守っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 ──────
 (編集部注:* 在特会とは
  12.11の全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対デモの際、私たちのデモ隊に汚い罵詈雑言をあびせた原発賛成の右翼。排外主義者の集まりです)

.. 2012年02月11日 09:12   No.359028
++ T/E (幼稚園生)…1回       
.<テント日誌 2/8(水)>
    なりふり構わず再稼働に向かう経産省
  ―― 経産省前テントひろば 151日目 ――

 ストレステストなるもののインチキ性は十分心得ていたつもりだが、この日行われた聴聞会のニュースを視て、改めてその感を深くした。聴聞会を取り仕切る安全・保安委員会の事務局の姿勢に、再稼動の安全性に関わる議論を深めようという姿勢は微塵も感じられない。 議論と結論は別個のものなのだ。まさに再稼働ありき、聴聞会はそのための手続きにすぎない。原発維持のためには、なりふり構わぬ経産省官僚のナマの姿が垣間見えた。
 一方、山本太郎氏をはじめ多くの人がテント訪れ、その足で聴聞会会場の別館前の抗議行動に向かった。

 午後2時前後テント前に丸の内署の警察官が数十名現れた。在特会がらみの情報によるらしい。公安が、「刺激しないように、テントの中に入っててくれ」と言いに来たという。なぜか在特会は以前来たときと違って、テントに向かって何もせず、経産省の方向に去ったらしい。
 そうこうするうちに厚生企画室から連絡で、話し合いを求めて来たという。
テントひろばの渕上代表と共に小生も陪席することとなった。経産省のロビーはやけにものものしかった。正体不明の男が10数名、中によくテント前で見かける公安が4〜5名混じっている。
 話し合いの相手は在特会だった。立会いの経産省厚生企画室の前川の前でいいところを見せようとしてか、最初から最後まで違法なテントを撤去しろの一点張りだ。どうやら経産省の露払いの役割を演じる気らしい。
 頭の中で算盤をはじいているのが眼に見えるようだ。算盤ずくならやるべきことはやるという可能性が高い。経産省も警察も在特会が国民代表との妄言を真に受けたわけでもあるまいが、話し合いの場(会議室)を提供し仲立ちした思惑も透けて見える。
 
 右翼の特徴は国士を気取ることだ。新手の右翼在特会も例に漏れない。こうした動きはますます強まるだろう。彼らもまた原発ゼロの事態に強い危機感を持っているのだ。
 再稼動阻止の正念場を迎えてテントの存在はますます重要になる。
 テントを訪れ、共感を寄せてくれた人達はすでに5千を超えているが、こうした人達にテントの直面する状況を伝え、可能な限りテントに来てもらうことが第1の防衛策だろう。
                               (T/E)

.. 2012年02月11日 12:13   No.359029
++ Y・T (中学生)…33回       
<テント日誌 2/9(木)>
     正念場を迎え、芽吹いていく動き
  ―― 経産省前テントひろば 152日目 ――

 2月9日(木) 晴れ時々曇り
 立春を過ぎて、さすがに日射しは暖かく感じられる。やはり春に向かっているのだと感じられる。
 今日テントにKさんが復帰した。9・11以降、ずっと毎日受付で頑張っていたのだが、12月末だったか1月初めだったか、その頃から検査や入院でずっと療養していたのだが、今日元気な顔を見せてくれた。まだ無理はできないとはいえ、春に向かって態勢が整っていくようで心強い。
 折しも再稼動阻止でも、テントでも、正念場を迎えようとしている時期である。
 先日、福島の子ども達の間で甲状腺腫の症状が広がっているという椎名さんの報告を記したが、2/11・12には福島で「放射能からいのちを守る全国サミット」が開催される。北海道から沖縄までの40を超える支援団体が集まり、この2日間は避難・疎開・保養についての大相談会となる模様。
 3・10ー11の福島行動への参加の1泊バスツァーについて、たんぽぽ舎の方の募集は既に満杯で締め切りとなったが、新たに9条改憲阻止の会とテントひろばで企画したものの募集が始まっている。早速、郡山出身の友人が申し込みに来ていた。こちらは宿泊が温泉旅館であるため、費用が15000円だが、希望者は早めに申し込み下さい。テントでも受け付けています。

 熊本からは「3・11さよなら原発 くまもと」の案内とチラシが送信されてきた。
 「今回の3.11イベントは、福岡のイベントを皆、頭に描きながら、熊本の独自性、水俣を経験している地域からの発信という点を強調してい
  ます。
  そして、田中正造の言葉を中心においています。
  ”真の文明は山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず
   人を殺さざるべし”
  熊本のお知り合いに、どうぞ、よろしくお伝えください。
  思想はきちんと抑えますが、表現は楽しく、を心がけています。
  ”核の冬を脱し、原発なき春を待ち望むカーニバル”というイメージで準備しております。
  街の中央の公園を数千人規模で老若男女で埋める予定です。
  福岡、九州と連携して、脱原発の輪を広げてまいりましょう。
  それでは、また、いつかお会いしましょう!
  寒さ厳しき折、くれぐれもお体を大切に。」

 ☆ドイツで反原発のために頑張っているドイツ左翼党の連邦議会議員で、エネルギー・原子力政策のスポークスマンであるドロテ・メンツナーさんを迎えて、テントでの交流会が 予定されています。
 「原発廃止へ!日本&ドイツ交流会。ドイツ左翼党、ドロテ・メンツナーさんを迎えて」
 2月14日(火) 12時〜14時  於;テントひろば
 ご参加お待ちしています。               ( Y・T )

.. 2012年02月13日 10:43   No.359030
++ アツミ (幼稚園生)…1回       
2/11昼デモ、参加者は多かったのに、警備の人数は少なかったね!?

                            
 警備(2/11昼デモ)が少なかった理由の一つとして、表参道から出発し、明治神宮の中に御輿行列が入るというイベント、明治神宮・「建国」祭が行われたためと思われます。
 両方のデモ(昼デモと夜の新宿ドラムデモ)を目撃した知り合いによると、「昼間のデモは何をやっているのか分かるから良い。新宿の夜のデモ(怒りのドラムデモ)は音はすごいが、暗いので何が何だかよく分からん」との事でした。
 3・11のデモは夜にはならないと思いますが、横断幕などによる沿道にいる人々へのアピールは必要だと思います。

.. 2012年02月13日 11:04   No.359031
++ Q (小学校中学年)…18回       
<テント日誌 2/10(金)>
   夜、保安院前での静かな、熱のこもったアピール
   ― 経産省前テントひろば 152日目 ―

2月10日(金)晴れ 小春日和

 最近の朝の「散歩」は、Fさんとゆく。噴水の氷がなければ、今日は温かい、Fさんの皮膚感覚は、よごれものを洗うところからくる。温かければ、仕事がはかどるということになる。

 8日のテント日誌の衝撃と波紋をテント周辺でどう伝えるべきなのか、悩む。反・脱原発の天下国家を真正面に論じるべき次元に、経産省もある。それが彼らの任務だ。しかし、その露払いに、「ZTK」をオマネキするとは!たとえ、貧し
いテント暮らしとはいえ、問題をここまで矮小化するとは!そう叫びたい気持ちの人々が、これから迎えるだろう、次元の低い「交渉」を思うと滅入ってくる。
 こうした矮小化は、日本の国際的威信と尊厳をひたすら、ますます損なうことにしかならない。ドイツやロシアのジャーナリズムは、テントにまず来て、福島に向かった。原発阻止の闘いは国家レヴェルであり、日本のこの一年、とりわけこれからの福島は、人類の未来が問われる人類史レヴェルにあるという認識のもとに、であった。テントの意義を消す弾圧の方法として、こんな陋劣な指揮を執る日本の国家官僚の「やりてばばあ」ぶりにあきれかえってものもいえない。

 国家や企業の犯罪性がむき出しになる。権力者の無法性を裁判所に訴えたところで、司法が権力に弾圧されていれば、さきのばしに、犯罪性は拡散しつづけてゆくことにしかならない。暗黒街としての核開発シンジケート!
 こうした鬱屈にこたえるように、この日、トゥイッターデモ@samioさんは、単独で、トラメガを携え、経産省別館前に立ち、官僚の矜持と威信にかけて、脱原発へ、再稼働阻止へのかじを切れ!と冷静かつ知的に訴えた。
 国家官僚の正しい道義心というべきものを反省すべきだ、と訴えた。権力の知性破壊に抵抗するみごとなスピーチだった。公務員試験に受かる知力があるならば、なぜ、核開発の犯罪性を納得し、政府権力の無反省を転換できないか、Sさ
んは諄々と説いた。

 科学技術が人間の知性を抑圧していないか、科学技術をもって、ひとびとの人間性を破壊していないか、経産省はまるでブローカーやエージェントのように、コンピュートピア帝国の人間支配に臆面もない。核開発のためには、福島原発事故がまるでなかったかのような情宣活動を生徒たちにする。

 いまこそ、法による規制をかけなければ、国土あって国民のいない寡頭支配の国になる。Sさんの単独抗議の意義は深い。いつしか、20人に及ぶ共感の渦に取り巻かれていた。そして次々に自分の思いを経産省の官僚達に静かに、熱をこめて訴える。
 ここが暗黒列島になりきらぬよう全面的抵抗運動を展開しなければならないとつくづく思う。(Q記) 

★テントでのイベント予定
 ●2月12日(日)18時〜20時ライブ;栗原優(ボーカル)&鈴木峻(サックス)
 ●2月13日(月)15時〜17時反原発テント談話室第3回「共生の思想を語ろう」
        課題提起 川本祥一さん
 ●2月14日(火)12時〜14時「原発廃止へ!日本&ドイツ交流会。
  ドイツ左翼党、ドロテ・メンツナーさんを迎えて」

.. 2012年02月13日 11:43   No.359032
++ Q (小学校中学年)…19回       
<テント日誌 2/11(土)>
     再稼動阻止!を掲げ、今年最初の大行動  
     ―― 経産省前テントひろば 153日目 ――

 福島原発事故発生一年目を迎える前段集会としての「全国一斉さようなら原発1000万人アクション」が、午後一時から、代々木イヴェント広場、ケヤキ並木で行われた。それに先立って、テント広場は、ケヤキ並木渋谷口で、たんぽぽ舎、反原発自治体議員市民連合、福島原発事故緊急会議、東電前アクション、全交などと連帯して、前段の前段集会を開いた。テント合唱隊結成を呼びかけ
る若者も積極的に参加した。

 いつしか、渋谷口では、どこかの党派のびらまきなども便乗しているかのごときだった。背景に、テント広場がそのまま移動したように、再稼動反対・テントひろばの旗が、1ダースほど立てられていた。代表格の人々は、まだひとけのない並木で、びらをまきはじめていた。フランス・レジスタンス時代の思想家、シモーヌ・ヴェイユは、晩年に「3人以上の対話は、別の力が働き、真実の対話から遠ざかる」というようなことを記していたが、これはハイデッガーの「存在と時間」の思想に通底しているのかもしれない。戦争責任論が書けたのは、ヤスパースだった。

 イベント会場に先立つ渋谷口でのメッセージの交換は、明瞭なうそ偽りの無い、みずからのキャリアを踏まえた素晴らしいスピーチの連続だった。12時に近づくと、ひとけ無かった並木通りは、200人近くの人々であふれるようなにぎわいになった。
 東電前アクションKさんは、仲間の不在を「不当逮捕」によると伝え、救援カンパの袋がまわされ、即刻、5万以上の厚い気持ちが集められた。
 すでにおそらく彼は、反権力の火の玉にされてしまったのだろう。人間回復をもっとも希求するものが火の玉に落としこめられる、これが、反体制闘争の現実といえる。しかし、彼は、復活するだろう。
 周恩来は、日本軍残留兵士をリンチしないよう厳しい命令を人民に伝えた。
権力は、人をエネルギーに変換してきた。軍の、組織のためのエネルギー。戦争が終われば、人間に返してあげなさいというのが、周恩来の認識だった。われわれが戦っているのは、戦中、あるいは、戦前の権力体制なのだった。

 大江健三郎さんなどのスピーチを、群集の中で携帯椅子に座って、ひとり聞いている人を見かけた。「戦前の思想」の著者、柄谷行人さんだった。テントにきたドイツ・ジャーナりストも取材活動をしていた。ドイツ各地10箇所以上で、反・脱原発集会がこの日も催されていると聞いた。広場の向こうの歩道橋にも、びっしりひとびとが会場を覗き込んでいるのがみえる。会場では、旗の
数は多く、読みきれない。

 テント広場は明治公園へのデモの隊列に参入した。1挺団500人を優に、こえている。明治公園だけで、5挺団ではなかったか。4時近く、解散地点でのビラまき、署名請願など終えたときには、小春日和もかげりをみせていた。夜、新宿から、怒りの太鼓隊などのデモもあった。
 夜のテントは、真剣な対話で、鈴なり状態だった。デモでの逮捕者は無いと思われる。
 この一年に何をしたか、何ができたか、議論には終わりが無いようだった。
現在が歴史のようだ。表現以前の歴史が、テントに渦巻いている。(Q記)

.. 2012年02月14日 08:19   No.359033
++ たんぽぽ舎 (社長)…605回       
☆お知らせとご案内
 ○テント全体会議 2月18日(土) 午後2時〜5時
  場所 スペースたんぽぽ

 ○テントひろば 応援の集い「撤去すべきはテントではなくて、原発だ!」
  2月18日(土) 午後6時半〜8時半  場所 スペースたんぽぽ・ドキュメント「おてんとさまがみている。1/27の映像」上映
  ・お話 浪江町の酪農家・吉沢さん、椎名さん、淵上さん
  参加費:1000円
  (上映終了後の参加者・学生・テント全体会議参加者は500円)


.. 2012年02月14日 08:29   No.359034
++ H.H (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 2/12(日)>
   夜になって賑わうテント 若者の来訪者が増える
    ―― 経産省前テントひろば 155日目 ――

2月12日(日) 天気 晴れ。
 昼間は温かかったのですが、夕方から風が冷たくなりました。まだ春は遠い経産省前。昨日11日土曜日は、東京の場合、代々木公園で「さようなら原発1000万人アクション」のデモがあり、さらに、その後新宿で「怒りのドラムデモ」にも参加した方も多かったようです。それで疲れもあったのか、今日のテントは人数的に少しさみしい一日でした。

 フランスとドイツで映画を作っている方がいらっしゃって「地球の危機」をテーマに映画を作るそうですが、冒頭に福島の映像を使う予定だそうです。昨日の「怒りのドラムデモ」にも参加され、すばらしいデモだったとのこと。
 夕方からは栗原優さんと鈴木峻さん主催でライブがありました。栗原さんがボーカル、鈴木さんがサックス。福島第一原発2号炉の温度計が80
度を超えたという発表もあり、経産省に対する抗議ライブ。

 2号炉の温度計は82度を超え、政府がいう「冷温停止状態」は破れました。
東京電力は温度計の不具合の可能性が高いとして煮え切らない状態です。
温度計の不具合だとしても、人が近づいて不具合の確認もできないのが原発というものです。事故が起きたことで、現在、更にどうしようもない状態になっています。そんなプラントを54基も地震列島に置いている、発想自体が不具合
です。                             (H.H)

.. 2012年02月16日 13:26   No.359035
++ K.M (幼稚園生)…2回       
 日曜の夜もテントはにぎわった。9時を過ぎても人が次々に訪れ、ミュージシャン2組ほか10人がぎゅうぎゅう詰めに座ってつまみ片手にワインやウィスキーを汲み交わす。砂川闘争で妙法寺の僧侶が警官に警棒で打たれても打たれても座り込み続けて勝利したばかりかその情景が反対側の米兵を反戦運動に駆り立てたこと、ベトナム戦争時の国道16号におけるベトナム反戦・戦車阻
止闘争が、遠く北ベトナムやベトコンに報道され勇気を与えたことがずっと後に分かったこと、など反戦反基地の闘いが時空を超えて伝わることが若者に伝えられる。
 福島県郡山から避難して来た青年Fさんはもろもろの思いを訴えるために徒歩で日本を一周するという。メッセージが書かれたハンカチが全国から集まってきたと告げるMさん。若者たちもいろいろな意思表示の方法を考え実行している。
 驚いたのは夜中1時に大学院生(女性)が訪れたこと。勿論急に泊められないと断るが、タクシーで帰るのも無理という。しばし相談し、やむを得ず、寝ずの番係が交代で話し相手になり、経産省テントや脱原発の闘いや反安保の歴史を小声で語る。彼女は5時過ぎに寝むそうだが爽やかな顔をして始発電車で帰途についた。でもあくまで今回は例外対応、夜中の闖入者は歓迎できません。
                               (K.M)

.. 2012年02月16日 13:32   No.359036
++ Y・T (中学生)…34回       
 昨日(2/11)の日誌で書き忘れていたことがあった。それは、長野・松本市の女性が遂に念願かなってメッセージキルトが完成し、それを持ってテントに来訪されたことである。
(1/15の日誌にその思いをこめたたよりが掲載されている。)
 1人1人の思いを丹精こめた刺繍に託した、素晴らしいメッセージキルトである。第2テントに掲げられたそれを見て、誰もが感嘆の声を上げる。今後テントに来訪される方は、是非それをご覧になって下さい。  (Y・T)

.. 2012年02月16日 13:39   No.359037
++ Y・T (中学生)…35回       
<テント日誌 2/13(月)>
       テントは若い息吹に包まれて
  ―― 経産省前テントひろば 156日目 ――

2月13日(月) 晴れ後曇り
 今日は夜の泊まり責任者ということで夕刻からテントに顔をだした。
昼間はひっそりと穏やかな時間が流れていたそうである。
それでも来訪者名簿には60人以上の名が記されている。
夜には初めて見る若者達がいて、泊まり込みにも参加するそうだ。
翌朝、所沢から始発で駆けつけたという若者がいて、6時からテントの前に立っていたという。
大阪の若い人達も飯舘村からの帰りに立ち寄る。
このところ若い人たちのテントへの来訪が急増しているようだ。
 椎名さんが福島から帰還。11・12の全国サミットは大成功だったようである。若いパパママが気負い無くしなやかに、しっかりと司会進行させているのに感動を覚えたそうであった。
 そして2日目、相談に訪れた福島現地の人の多さに感激・・・ とのこと。
飯舘村の菅野村長も顔を覗かせたとのこと。
”命”をめぐる真剣な新しいうねりが湧き起こってきているようだ。
14日の続きは別の日誌にて。              ( Y・T )

.. 2012年02月16日 13:53   No.359038
++ M/O (小学校低学年)…7回       
<テント日誌 2/14(月)>
    「楽しくやろう。それが一番」
     ―― 経産省前テントひろば 157日目 ――

 2月14日 一日中小雨模様。

 テントに入ったら寄せ書き風の色紙が回ってきた。何の色紙か考えずに「楽しくやろう。
 それが一番」と書いてしまった。これは最近、僕の気持の中にあることがそのまま表現されたのだといえる。テントの存在は権力や体制との闘いとしてありその緊張感は段々増してきている。それは度合いの問題はともあれ各人の気持ちの中でも深まってきているのだと推察される。
こういう時期になると僕らの心的傾向としては内向きに運動も内閉的になりがちである。これは権力や体制と緊張が強まると必然的に出てくる傾向ではあるが、ここはそれに抗して運動を開いていなければならない。開いているとは楽しいということである。それで運動が生き生きした面が保持されていることである。 あまりトリビアルなことのこだわらず、楽しくあることが大事なのである。そんなことを考えていたから思わずこんなフレーズを書いてしまったのかもしれない。

 今日は昼からドイツ・左翼党のドロテ・メンツナーさんとの交流会があった。氏はドイツ連邦議会の議員であり、リンケ党(左翼党)のエネルギー政策広報担当者である。ドイツの脱原発・反原発政党としては緑の党がよく知られているが、左翼党もそれに劣らずそれを実践してきた党であり、政治的力も持っている。テントのことをよく知りたいという彼の要望があり、テントを代表して淵上が経過を含めて説明をした。「自由と民主主義」のためにこのテントは維持するという淵上の決意に彼は拍手をしていた。
 彼はドイツのメンケル首相は物理学者でもあり、福島事件を受けて脱原発の決意をしたけれど原発推進派はこれを覆す機会を狙っており万全のこととは言えないと語っていた。原発が稼働を停止し廃炉になるまでは時間もかかり、手を緩めな闘いが必要と述べてもいた。また、彼発ロビーの力は原発の脅威と同じようにグローバルな存在であり、それとの闘いのグルーバルでなければならないと強調した。ユーロッパでは国境を超えた連帯が意識的に進められているのであろうが僕らにはアジアでこれを広げる必要があると思う。
 また、彼はストレステスト(耐性検査)は何の価値もないと断言しているが、ストレステストの評価でお墨付きを与え、再稼働を目論む原子力村の面々に聞かせたものだ。

 テントの外でうろうろしている人があり、声をかけてテントの中で話をした。彼は右派(右)の人と連携しろということを頑なに主張をしていた。憲法9条と原発はこれでないと勝てないということでもあった。あれこれ論議をしていたのであるが、突然、相手は50何年前の大学の同級生であることが判明した。
 1960年の安保闘争のころの同級生で論争をしたことを持ち出され何となく記憶がよみがってきた。奇遇と言えるがこういうこともあるのかと楽しくなった。しばらくすると今度は1968年ごろ活動していたTさんが酒を差し入れにきてくれた。テントでの再会にはこういうのが結構ある。これもテントの効用か

.. 2012年02月19日 09:11   No.359039
++ T/E (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 2/15(水)>
     霞が関テント夜明けの来訪者
     ―― 経産省前テントひろば 158日目 ――

 昨夜は深夜2時過ぎ寝袋に入った。火曜日の場合、不寝番は深夜組と早朝組の2交替制を採っている。私は深夜組を選んだ。交替は午前3時半の予定なのだが、眠たそうな私を見かねて談笑さめやらぬ深夜組の皆が、「Eさん、早く寝ていいよ」と勧めてくれたのだ。
 朝7時前目が覚めると話し声がする。早朝組の中に新しい顔があった。名古屋から深夜バスで東京駅に着いたその足でテントにやって来たKさんだった。
Kさんは岐阜県土岐市に住み数年前までは地元で和菓子屋さんをやっていたという。和菓子作りには、綺麗な水がいかに大事かという話しに花が咲き、その流れで、Kさんがテントに来た目的に話しが及んだ。
 Kさんの住まいの近くに瑞浪という所があり、そこに高レベル廃棄物処理施設の建設工事が進められてきたが、今年になって連日のように上空を地質調査のヘリが飛び、工事が加速しているという。建設工事を進めているのは、日本原子力研究開発機構で、直径6m、深さ1000mの立て坑2本とそれをつなぐ横坑を掘るのだそうだ。現在500mまで掘り下げているらしい。

 ここでも例に漏れず助成金の名目で多額の金が周辺自治体に流れ、また、調査研究という名目で大学機関が併設されオブラートの役割を果たしているということだ。Kさんは原発と放射能について改めて学びたいと上京したのだという。原発に関する情報を得たいというKさんにたんぽぽ舎を紹介した。
 テントの外は、昨日に続く小雨模様、相変わらず黒ずくめの出勤風景。福島第1原発の事故の深刻さをまのあたりにした今、原発に対する認識が変わりつつあるのは間違いない。
 テントひろばは、その大きなうねりのエンジンとなれるのだろうか。
 午前9時、予約した歯科医院に向かうため、テントを後にした。テントではこの先何が起こるかわからない状態が続いている。午後何度かテントに電話を入れた。
 何事も無く、平穏に過ぎているとのことだった。        

                              (T/E)

.. 2012年02月19日 12:14   No.359040
++ 渕上太郎 (幼稚園生)…1回       
*以下は、在特会に絡む2/14付経産省への抗議文です。
 経済産業省大臣官房御中
 抗議文
 去る2月8日貴経産省厚生企画室の斡旋により、「国民代表」と称する人達と私共との話し合いがありました。この話し合いの後、当テントひろば関係者で会議検討を行った結果、「国民代表」を名乗った人達は「国民代表」の名に値しないどころか日本人としても恥ずかしい極め付きの右翼差別主義者であるとの結論に達しました。同時に、結果として彼ら差別主義者の口車に乗り斡旋者の役割を果たした貴省厚生企画室に対し、疑問と批判の念を抱くにいたりました。
 私共は貴省とは原発人災に対する見解を異にするとはいえ、貴省管理の国有地を借用している立場から、貴省との信頼関係を築く努力をして参りました。そうした立場から貴省のこのたびの話し合いの斡旋を受けた次第です。
 しかし、「話し合い」は一方的に私共を「犯罪者」「乞食」呼ばわりするなど、汚い差別的言辞を投げつけられる結果に終わりました。
 貴省が、こうした差別主義者の実態を承知の上で話し合いの斡旋をしたとは考えられませんが、結果として貴省が極端な差別主義者を斡旋した事について強く抗議致します。
 また、当日立会人的役割を果たした貴省の方々はご承知のことと存じますが、彼ら差別主義者は、私共のテントを自らが実力で撤去するとの捨てゼリフを残しております。
 もし彼らがテントに対する暴力行為を行い、何らかの事故が発生した場合は その責任は実行者のみならず、貴省厚生企画室にも帰せられることを申し添
 えます。「脱原発」こそ国民の声です。そして「脱原発」という言葉には、福島県民なかんずく福島の母親たちの血を吐く思いがこもっています。
 「テントひろば」は脱原発を希む国民の広場であるとともに、子を持つ全国の母親たちの心の拠り所です。単なる経産省一省の管理規定で判断されるレベルをすでに超えています。
 世界のメディアがテレビで、インターネットで「テントひろば」の訴えを報道しています。世界中の人々がこの事態を見守っています。
 貴省は日本の原発を管理する役所ではありますが、放射能汚染を全世界に垂れ流してしまった以上、全世界の人々への責任を負う立場にあります。その立場に適う大きな視点で大きな責任を全うされることを強く望み、差別主義者の手先と疑われるごときことのないよう強く望みます。
 2012年2月14日
                     経産省前テントひろば運営会議
                    テントひろば代表   

.. 2012年02月19日 12:31   No.359041
++ Y.S (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 2/16(木)>
テントは今日もたんたんと存在して
 ― 経産省前テントひろば 159日目 ―

2月16日(木) 曇り 時折氷雨や小雪がちらつく寒さ。
 もう旧聞になるかもしれないが、2月14日の”噂のバレンタインアクション”は首尾良く
成功したようだ。たんぽぽ舎のメルマガNo1350に報告が掲載されている。高級チョコと脱原発の愛のメッセージを携えた女性達8名が経産省に入り、応接室で枝野経産相の代理の秘書官にチョコとメッセージを届けたようだ。次回、記者会見で返事をもらえるらしい。
記者会見が楽しみだ。
 この寒さのなかでも遠方からの来訪は絶えない。岐阜、福井、帯広から、シニアの男性、若い男性・女性と。 
福井からきた青年は「さよなら原発 福井」で活動しているという。大飯原発の再稼動問題が焦点化している中、福井の状況を聞く。政府からは再稼動の餌として新幹線の福井県内早期建設がちらつかせられている。当面は西川県知事への激励要請のメールの集中が重要だという。
 脱原発の地域社会の再構築について語る彼の目は輝く。ともかく大飯再稼動阻止に向けて頑張ろうと約して、かれは帰路についた。
 2月19日の午後に、韓国の新聞社の女性記者2人が取材にくると連絡が入っているようだ。
2月27日午前11時には、ブラジル最大のTV局が取材にくるとの連絡も入っている。
テントの前では寒さを吹き飛ばして、80代と10代のいつものメンバーがマイクアピール。

◇「ひろばー全国・世界からのたより」
◎今日からまた寒さが厳しくなります。本当にご苦労様です。
  3回しか伺っていませんが、いつもテントにおられる方達の事を思っています。また、伺います。  Y.S

.. 2012年02月20日 11:34   No.359042
++ 夢 (幼稚園生)…1回       
テント広場の皆さまへ
 コンクリートの谷間にあるテントは冷え込みが厳しいのではないかと心配しています。
 何をしてもむなしい状況の中で皆さま方の活動が実って行くようにと願うばかりです。
 及ばずながら”福島の子供の幸せを願う会”を結成しました。先日伺って椎名さんにお伝えした時は、案件だったのですが1月11日に正式に結成致しました。
こちら
現在5人の発起人が集まりましたが出来る事は限られててもほんの少しでも良いからやって行こうと思っています。お渡ししたい物があるので来週初め頃そちらに伺いたいのですが福島の方がいらっしゃる日を教えていただけませんか? よろしくお願い致します。
どうぞ皆様お体に気を付けてご活躍くださいます様に。 ( 立川市 女性)

.. 2012年02月20日 11:49   No.359043
++ Q (小学校高学年)…20回       
<テント日誌 2/17(金)>
    テントの中は反原発の論陣で花盛り
    ―― 経産省前テントひろば 160日目 ――

 早朝、Tさんと公園への「散歩」。「宴のあと」よりは、「前夜型」のタイプだと思っている。自分の性癖の反対が仕事感覚だから、「朝の散歩」が向いている。だんだん、「宴」は日常化し、ごみも多様化し、増えてくる。「トイレ無きマンション」としての原発批判をトイレなきテントから鋭くしよう。
 しかし、まだ原発もごみも自動的に雲散霧消する時代ではない。自分がつかったものの存在過程の生と死について考えながら、ものとお付き合いできたら。・・・使ったのに御礼の気持ちも無い、これを文化なき文化──throw away (使い捨て)文化という。この文化は、「誘惑されて捨てられる」人間を多産した。そして、核燃料廃棄物は劣化ウラン弾まできた。武器社会は、劣化ウラン弾の販売拡張を恥じない。兵隊はそのように使われて消えてゆく。

 一方、水俣病の原因会社、日本窒素の子会社、旭化成は富士をふりさけあおぎみる川の海辺にある。この県に、浜岡原発。これは中部電力のもの。浜岡原発が公共の福利に反しているという訴訟が、ながらく停止していたのを、3・11以後、再稼動阻止を確証させるため、白鳥さんが緊急動議のように、本訴を仮処分を緊急にするよう高裁に申請。高裁はその準備会を原告の白鳥さ
んたちと被告中部電力と開いた。この日、その集会の帰り、単身、テントへ。
 今年、80才になられる白鳥さんに、日比谷図書館で仕込んだばかりの、富士山大爆発の特集コラムをお見せする。「東京は浜岡原発から、180`しか離れていないんです。20年は民主主義実現の活動を、あと20年は反原発・浜岡廃炉のためでした。なにもできていなくて・・・」ほんとうに、能の翁のような温顔で、静かに語られる白鳥さん。浜岡1.2号機を廃炉にしたのは、日本の歴
史のうえで、この方達が初めての民衆活動家ともいえる。

 「責任のもてないものを振り回すのは、やめてください!」という訴えは、白鳥さんに教えられ、柳田さんに誘惑されて、昨年一月、経済産業省別館前定例抗議集会でさせてもらった。このお二人が、私をテントに連れてきたのだった。

.. 2012年02月21日 09:36   No.359044
++ Q (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 2/18(土)>
    「わがふるさとは 人類史における ひばくの原郷」
     ―― 経産省前テントひろば 161日目 ――

2月18日(土) 晴れ。大変寒い。
 テントを建てた方々は変わらない。心の奥の襞ひだを覗く趣味はない。どうせ誤解しかできない。第1回 経産省前テントひろば応援の集い(たんぽぽ・スペース)で、テントが建てられたときのDVDを視る。で。登場する方々は、本当に変わらない。ただ、半そでのTシャツが、重たそうな防寒コートになっているだけの印象的差異。
 思想的活動家とのテント暮らしも160日を超えると、共に暮らす同僚という感覚もまた培養されている。犠牲的精神で、政治と権力と組織の悪を告発する恐ろしいばかりの求道者という出会ったころの印象は、ああ、兄貴たちよ! 
という親しみの感情を覚えるまでに軟化してしまった。同志といっては、小生などには、恐れ多い。

 さらにしかし、今日の主賓、「希望の牧場〜ふくしま〜」有限会社エム牧場浪江農場の場長 吉沢正己さんのお話とディスプレイは、しみじみとテント暮らしが惰性的になろうかというころに、鋭い反省の楔をうがった。
 これは、まだ伝聞体で表現するには、すさまじすぎて、無理な内容。吉沢さんの持っていらしたチラシから、ごくごく一部引用します。
 「警戒区域にある私の牧場にはいまも300頭を超える牛が元気に生きています。原発事故からこれまで被ばく覚悟で家畜の世話を続けてきました。こうした家畜たちを、経済価値もなく、被爆した家畜かも知れませんが、必死に生きているその命を、活かす方法はないでしょうか。」こういう活動されている彼は、現地で2番目に高い被ばく線量を浴びているそうだ。世界の大都市・東京で、悪戦苦闘しているテントひろば「闘士」に、福島の限界状況を伝えてくれた。いきものをいかすために、「決死、救命を、団結!」という最後のメッセージを掲げながら、活かすことを戦っている彼に、「質問」する元気はみな起きなかった。

 しかし、馬鹿の強みで、小生、聞いた。「酪農関係で、自殺された方は?」
「5人になってしまいました」20世紀の脱構築思想家のJ・デリダだったろうか「自殺は、殺人です」。脱原発の極限的実践者は、まず、このひとを除いてはないだろう。さすがの、タッチーもテントに帰ってからも、蒼白のままだった。この企画と主催をした当人だ。 次回は、とつきとおかすわりこみでテントに生きる椎名さん、その次は、武藤さんだ。会場から、被爆2世と自己紹介
した方が、テントでも熱弁をふるってくれた。もういちど、記す。わがふるさとは、人類史における、ひばくの原郷。

 この日、枝野経済産業相大臣は、「再稼動は安全と安心が求められており、供給の確保と直接むすびつけるべきではない」と東京新聞のインタビューに答えていた。                          (Q記)

.. 2012年02月22日 13:22   No.359045
++ K.M (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 2/19(日)>
  週明けの攻防戦を前にした日曜夜の霞ヶ関
  ―― 経産省前テントひろば 162日目 ――

 日曜夜、いつになく人が少ない。どうしたのかと尋ねると隣のテントで合唱隊の打合せをしているという。覗いてみると老若男女10人程が真剣に曲の検討をしている。素晴らしいハーモニーを響かせてくれる日が楽しみだ。
 遅くに若い人がテントに入ってくる、話していると議員の秘書さん。議員が法令をつくるには官僚の力が必要だが、官僚をその気にさせるのは大変で、やはり長年の繋がりが大切だという。選挙で浮き沈みする議員と長年ひとつの省で仕事をする官僚。力関係に難しさを教えられた。

 そう言えば、防衛省の天皇と呼ばれた守屋元防衛事務次官が収賄で収監され、オスプレイ配備を黙っているように米政府に頼んだ高見澤防衛研究所所長がアセス裁判で那覇地裁に証人喚問される。
 テント宿泊仲間では、「週刊東洋経済」編集長が痴漢容疑で逮捕されたことが話題になった。植草一秀氏と同様に国家権力による言論弾圧ではないかと類推して。
 
 夜中になじみのコンビニを訪問。トイレを借り缶コーヒーを買って雑談。先週はテントに遊びに来てTさんと話したそう。比較的暖かな夜だったのに急に風が冷たくなった。日曜深夜でも、金融庁の前にはタクシー数台が客待ちをしていた。いつの間にか外が白んできた。地下鉄が動き出す頃にはビル掃除の人たちが通って来て、7時頃には憂鬱な顔をした官僚たちも各省のビルに入っていく。また、次の新しい週が始まる。

 月曜にはストレステスト意見聴取会が、火曜には原子力安全委員会の検討会が開催される。
再稼動を止めるための院内集会や抗議行動や傍聴が呼びかけられている。
                               (K.M.)

.. 2012年02月22日 14:20   No.359046
++ Y・B (幼稚園生)…1回       
◇「ひろばー全国・全世界から 〜交流・討論・共感〜」
 郵便は〒100-0013東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
 メールは tentohiroba@gmail.com   へお送り下さい。
 (テントひろばに寄せられたメッセージ)
  ◎イギリス在住の者です。
   遠くからいつも応援しています。
 寒い中、みなさんの活動には本当に頭が下がる思いです。
 3月末に日本に3週間里帰りするので、その際にはテント広場に
   寄らせていただきます。
 みなさん、お体に気をつけて。 ( イギリス Y・B 女性 )

.. 2012年02月22日 14:27   No.359047
++ M/O (小学校低学年)…8回       
<テント日誌 2/21(火)>
   「再稼働を急ぐ動きに注視を」
    ―― 経産省前テントひろば 164日目 ――
───────────────────────────────────
  身を刺すような厳冬はどうやら去ったようだ。これからも寒さのぶりかえす日もあるだろうが、それでも確実に温かくなってきている。「火器使用を口実とする撤去命令は意味をなさなくなるよね」という軽い冗談も飛び交う。
 経産省が目の仇にしてビデオ撮影までしていた小さなガスストーブで暖を取っていても寒かった日々が嘘のようだ。そのうちに「暑くてかなわはない」というのが人のこころだろうが、でも寒さ暑さがどれほど大事なことかに思いもいたる。寒さをしのごうとすることから人間のエネルギー問題ははじまったのだろうが、自然の恩恵ということを考えてみてもいいのではないのか。何が豊かさかを含めて…。

  再稼働をめぐる権力側の動きが旧ピッチに進められている。斑目原子力安全委員長はここにきて「ストレステスト」の第一次評価での再稼働に疑問を呈しているが、政府はこれを再稼働の条件として推し進めようとしている。
 これは経産省側の再稼働を急ぐ意向を代表していた海江田経産大臣とそれに厳しい姿勢で臨んでいた菅首相の対立から妥協として生まれたものと言われる。もともと経産省と原子力ムラは福島第一原発の事故当初から、原発再稼働を戦略として描いていた。これで飛びついたのが「ストレステスト(耐性テスト)」であるがこれについての疑問は多い。そのもとになったヨーロッパでも疑念に付きまとわれる代物である。斑目委員長の発言は遅きに失する感もするが当然のことである。

  「ストレステスト」は電力事業者のテスト報告を原子力安全・保安院が評価結果を出す。これをさらに原子力安全委員会が審議し評価を下す。この結果をもとにして内閣と地元の了承で再稼働にいたるとされる。この原子力安全委員会の評価結果に対する専門家の意見聴取会がこの間の「専門家の意見聴取会」であり、2月20日(月)で9回目が行われた。そして本日の21日には原子力安全委員会の審議もはじまったのである。ストレステスト全体が再稼働にお墨付きを与える形式的なものでありその審議会も官製的な「やらせ」の一種であることは何度も指摘してきたが、意見聴取会の委員であった井野博満・後藤政志氏の証言はそれを示している。
 
  「原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の一次評価を《妥当》とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。私たちはこのような稚拙なやり方をとうてい認められません」というのが両人の見解である。ここで稚拙とあるのは2月8日の傍聴人を締め出して審議した聴取会のことだが、そこでは技術的課題が残されていることが明確になったのに、保安院側はその審議をだまし討ちのように勝手に打ち切り、妥当の評価を出したことをさす。両氏にはまだ審議が続くように思わせておいて勝手に事を運んだのである。これは多くの報道としてもなされているが疑念を残した強引ともいえる処理に走ったである。両氏は残された技術的課題として様々の問
 題を指摘している。例えば津波の想定は11・4メートルで福島事故の14メートルより低い、制御棒の挿入を検討の対象から外している、基礎ボルトなど機器の強度について安全率を削って評価している等がある。これらは一部であるが、審議を尽くすという基本的なことさえも行われていないのである。

.. 2012年02月24日 13:43   No.359048
++ M/O (小学校低学年)…9回       
  この証言の中で両氏は第二次テストが11年の末まで関西電力から出されるはずであったがそれは未だに提出されていないとも述べている。何故、そんなに急そぐのかという疑問が出されるだろうが、その一つに原子力安全委員会は原子力規制庁に替わることが指摘されている。この組織替えの有効性については疑念があるにしても、それだけ再稼働の条件付けの時期は遅る。
 
  そのために駆け込み的にテスト評価をめざしていると憶測されている。非常に不透明な日本の政治であるからこうしたことは十二分に考えられるのである。本日の審議会は外部委員の質問に対して安全・保安院のメンバーが答えるというものであったが傍聴した人は消化不良になったという感想を述べていた。

  夕方には右からの脱原発を唱えるデモがテント前広場を通った。小ぶりのでもであったけれど脱原発の行動には賛成でありテントの激励は歓迎すべきことだった。イデオロギー的な評価ではなく、行為を基準にして評価するというところを出発におけばいい。脱原発の立場にある人と大同につくという形でやる運動を我々は主張してきた。このことをやっていく一つの方法はイデオロギーではなく行為《行動》での評価を基準にしていくことにある。

  テントではフランク夫妻が用意してきてくれた料理とワインで盛り上がった。料理の名前は忘れたがとてもおいしかった。日本の祭りでは神との共《共撰》や直会《なおらい》が重要事であった。テントの保持が祝祭的な楽しさにあることであれば食べ飲み語りあう場は重要である。持続戦の様相に入りつつある今はこうした場の存在が大事になる。      (M/O)

.. 2012年02月24日 15:40   No.359049
++ T/E (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 2/22(水)>
   福島の母と子の声を聞いて! 大作戦
   ― 経産省前テントひろば 165日目 ―
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 2月22日(水) 晴れ。もう春を感じさせるように暖かい。
  今日は昼過ぎからテント裏側に横幕を張る作業が行われた。
 テントは幅5間、奥行き2間の広さでこれが2棟、道路に面し縦に並んでいる。他に3坪ぐらいの小さなテントが一つやや離れて建っている。経産省内脱原発テントひろばの敷地はこの三つのテントでいっぱいいっぱいだ。
  表側は全国から寄せられた脱原発のメッセージや横幕などで賑やかだが、裏側つまり経産省側から見ると眼下に白いテントがポツンと見えているだけで寂しい感じだ。これでは経産省に脱原発を迫るテントとしては画竜点晴を欠く。早速椎名さんや何人かで相談、テント会議の賛同を得て、大きな方の二つのテントにまたがる大横幕を張ることになったのだ。
  作業が始まると、経産省側もその様子を内側からビデオ撮影する。一文字60センチ大で書かれた「福島の母と子の声を聞いて!」の文字はビルから眺めおろす経産省官僚たちの眼を射るに違いない。

  椎名さんが、経産省のビルの中から写真を撮りたいと言った。先日の「愛のチョコレート」が効用発揮するか、たぶん大丈夫だろう。写真が撮れたらブログに載せてもらいたい。

  昨日21日のことになるが、夜7時前珍しいデモがテント前を通った。
 一口で言えば右系デモだが、反原発のデモと知り、テントのメンバーを含め手を振って出迎えた。これは自然なことだ。お互いが「共同」に立つことを実感すれば連帯感が生まれる。右系デモなどと簡単にくくるのは軽率なことなのかもしれない。
  ひるがえってみれば、左系デモというくくりに、デモに参加することに逡巡し結果として脱原発の意思を行動に転ずることができない人々がいかにいことか、想いを馳せる必要がある。              (T/E)

.. 2012年02月27日 09:07   No.359050
++ T・F (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 2/23(木)>
   春近づく雨の中 テントは今日も経産省に立ち向かう
   ― 経産省前テントひろば 166日目 ―
───────────────────────────────────

2月23日(木)明け方から小雨が止みもせず、昼近くにはかなりの雨になりましたが、割と暖かくなりました。
  テントの中は半分は地べたそのもので、雨が降ると、じわーっと濡れてきた気持ち悪くなるのだが、このことを雨が降って初めて実感するというテイタラク。
 できるだけ早く「床」上げとやらないとなあ、と思う。
 きのう22日、新たにテントの後ろ(経産省からよく見える位置)に「福島の母と子の声を聞いて」という大きな横断幕がはられました。最初は「福島の母と子の声を聞け」というものでしたが、福島の方にも相談して、「聞いて」と訂正されたものです。何でもないようなことですが、こういう気遣いはやはり女性や母親からしか出てこない発想で、大事なことと思いました。
 雨で散歩もままならず、うんざりしているところに、イタリア人記者の取材がありました。
昨年4月から福島の取材に入っているそうで、ダチョウの写真等も撮影したそうです。イタリアの原発の話なども聞きたかったのですが、言葉がなかなか通じなくてよくわかりませんでした。
 わざわざ差し入れを持参いただいたのですが、それが熨斗つきの箱。率直に、「中は何ですか」と聞いたのですが、「ケーキです」との返事。なるほどなあと思って御礼はしました。
後であけて見たら、最中でした。ケーキというと私たちは、まさにあのケーキを思い起こすのですが、お菓子の一種としての最中をケーキと言われたわけで、熨斗付と併せて何となく面白く感じたところでした。
 所用があって私はお付き合いできませんでしたが、Sさんは雨の中、関西電力に抗議に行きました。一人でも頑張ると言っていました。
 対経産省交渉。一応23日までに書類を出してほしいというので、5通の書類を提出しました。もっともらしい(?)文書に、あれこれの印鑑をやたら押して、ともかくも「承継の届出」等を会計課に提出したわけです。会計課が納得できる
のかどうか分かりませんが、お役所というのはやはりメンドウなところと思わざるを得ませんでした。
 ついでに、先方から、立木の枝の伐採について、「業者が一括して行うので、テント周辺の5、6本のケヤキについてはやむなくパスする、ということもできないので」とのこと。テント撤去はあり得ないと宣言しているのだから、「テン
ト周辺の5、6本は残して、ほかの大部分の伐採を行う」というのが実際的で柔軟な判断と思うのだが。

 春めいて のげしも咲くか 潮見坂(たろう)        (T・F)

.. 2012年02月27日 13:01   No.359051
++ Y・T (中学生)…36回       
<テント日誌 2/24(金)>
    春に向けて深まりゆく現実への予感
    ― 経産省前テントひろば 167日目 ―
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 2月24日(金) 晴れのち曇り 随分と暖かくなってきた。このところ、毎日誰もが 口にする言葉である。春への予感・・・ それは迫り来る全原発停止実現への期待であり、再稼動を許さない正念場への決意であり、3・11から1年、いよいよシビアとなってくる福島の現実への痛みである。
 暖かくなったせいでもあろうか、今日は朝から来訪者が多い。福島から福島大の女子学生やってくる。パリから、フィガロ紙のエネルギー専門の記者がやってくる。が、通訳がいないため、話がなかなか通じない。
 そして日本山妙法寺のお坊さん達が、「命の行進2012」の途中で立ち寄る。この「命の行進2012」は2月4日〜3月3日は東海原発〜ビキニ行進〜浜岡原発、3月11日からは福島を起点に全国の原発を巡り、そして8月6日に広島平和記念公園に到着するという、壮大な祈りの行進である。

 「全国の原発を巡り、各地域から地域へ、各それぞれの地元の方がその地域を祈り歩き、そして次の地域の方々に祈りの行進を託し、全国を数珠つなぎ紡いでいくというもの」で、「たとえ1日1時間でも共に祈り歩いて下さい」と参加を呼びかけている。
 午後、9条改憲阻止の会の人達も参加している横田基地反対運動の中心で活動されている方が来訪。横田でも時々座り込み行動をされているだけに、テントを見て感銘されている様子。多額のカンパありがとうございました。先日の杉並の大集会とデモにも参加されていて、脱原発で左から右まで一堂に会している様子に新鮮な驚きがあったとか。

.. 2012年02月28日 10:01   No.359052
++ Y・T (中学生)…37回       
 テントの前では若者が、イムジン河を阿武隈川に言い換えた替え歌をギターを掻き鳴らしながら朗々と歌い続けている。
 日暮れてから、テントのカラーチラシ作成についてデザイン・編集会議を行う。終えて外に出ると別館前(保安院前)で、7〜8人がリレートークでマイクアピールしている。止むことのない怒り・思い・訴えを、止むことなく続けること、「時間による風化」などあり得ないことなのだ。
 椎名さんと、今週の週刊文春の記事について話す。郡山から避難した2人の子どもに甲状腺がんの疑いという記事もいよいよかという衝撃を受けるものであるが、それ以上に山下を頂点とする県の対応が「子ども達の健康を守り、不安を取り除くよりは、研究データの収集に重点がおかれて」おり、むしろ健康を守り不安を取り除こうとする努力を抑圧しているという、数々の指摘こそ衝
撃的であった。

 帰路に着こうとしたところで、テントの前で50代と思われる2人の男性に話しかけられ、そのまま立ち話。1人は富岡町出身で実家は第1原発から5kmのところだという。 もう1人の方がこういうテントがあるからと案内して、来てみたそうだ。
 彼は避難所にも足繁く通っていて、「どんなに辛くてももうふる里は喪われたのだ。この現実を受けとめねばならない。ただ帰りたいというだけではなく、帰れないという現実を見ながら、どうしていくのか、そこから東電・政府・県に対する要求も突き出してやっていくしかない。」と訴えているそうである。
 そう言えば、エム牧場の吉沢さんも「浪江町はチェルノブイリと化したのだ、という現実を受けとめ、そこから出発しなけば。」と周りの人達に話していると言っていた。

 立ち話はお互い去りがたい気持ちで延々と続き、固く握手して別れた。
福島の現実は時と共にシビアさを増して、私たちにそれにどう向き合うかを問いかけてくる。( Y・T )

.. 2012年02月28日 10:11   No.359053
++ Q (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 2/25(土)>
    小出さんを迎えてテントは夜更けまで熱気に満ち
    ―― 経産省前テントひろば 168日目 ――
───────────────────────────────────

 昨夜、テント宿泊人員少な目かと立候補したが、前日予約以外は無理と・・それで、今朝の日比谷公園「散歩」は、Fさんの孤軍奮闘になった。氷雨の中、傘もささずに、3回往復したそうな。
 テントへの「通勤」途上、東京新聞一面を読んで考えさせられた。東電株主の東京都が、値上げ攻勢に対して、中部電力に鞍替えするという。「自治体・企業 東電離れ」という小見出し。
 この日、「原発を問う民衆法廷」があり、翌日26日、「国際市民法廷」が開かれる。これは、内容の違う民衆・市民法廷だ。その根拠を明確に解説する広河隆一・小出裕章両氏の講演会の前座(失礼!)に、渕上・椎名両氏も演壇に立つということで、Fさんと連れ立ち、T女史、福島からの青年Sさんと、明大リバティホール地下へ。

 渕上さんは、雨の中、長靴姿で現れ、福島訪問の際の長靴であることを伝えられ、世界の広河、京都・大阪の小出に、福島を忘れない気概を会の頭から力説された。「おんなのテント」(正確には第2テント)から、福島情報を戴して立たれた椎名さんは、週刊文春3・1号の北海道避難のこども二人から、甲状腺障害が、発見されたことの報道をめぐって、涙ながらに、現状と報道のギャップを埋める力演をされ、このふたりのお話だけでも、強い再稼動阻止の心は督励された。
 観衆のラッシュを予想して、主催者側は、宣伝を抑えた、という。それでも、ライヴ・ホールと中継ホールの2教室満席となった。二次会場での、距離のない対話は、果てることなく、小出さんともども、テントまで流れ出た。

 二つのテントは、来訪者で鈴なりとなり、夜の更けるのを忘れるほど。渕上村長の話を首うなだれて聞き入る小出さんは、ずっとテント闘争を闘ってきたかのように感じられたりする。「ファン」でもみくちゃになった小出さんを、FさんとTさんが救い出し、ホテルへの改札口までご案内した。熱い握手がそこここで繰り返される。
 国家権力の企業組織の犯罪を如何に告発し、賠償責任を果たさせるか・・・
この夜ばかりは、自らの少数派気分は、完全に吹き飛んでいた。さあ、さらなる対話、進攻を!                       (Q記)

.. 2012年02月28日 11:03   No.359054
++ H.H (小学校低学年)…5回       
<テント日誌 2/26(日)>
   北風の後の春一番
   〜 テントひろばは、イデオロギー・人種・宗教に関係なく
    「脱原発」のための場所〜
   ―― 経産省前テントひろば 169日目 ――
───────────────────────────────────

 天気晴れ。気温は上がっても風が強く体感的には寒い一日でした。

 今日は東京マラソン。参加者総勢36000人というから大したものだ。抽選だそうだから参加したい人が全員参加したら想像するとスゴイ。一人一人思い思いのペースとスタイルで走るマラソン。大会運営を支えるボランティアも1万人を数えるそうです。東京都の主導で話題になったけれど、東京マラソンが出来る前には有志が信号遵守・歩道を走るマラソンを続けていたそうで、そういう地道な努力の上に今のマラソンがあるんですね。
 マラソンは人気があるので、道路を封鎖しても文句を言う人は少ないのがうらやましいところで、デモの時にも同じようにしてくれないかなぁ。と言ってみたりして(苦笑)
 夕方にはテント前に「在日特権を許さない市民の会」(在特会)という会の人たちが集まってきました。彼らは原発に賛成だそうで、経産省前テントは撤去すべきという主張です。それはそれとして、彼らの「表現」はいかがなものか。誹謗中傷・事実と異なる嫌がらせのスピーチが矛盾を含んだ表現で行われました。
 時折彼ら自身による撤去を宣言するのですが、そういうことは違法行為ですから、衝突を回避するために制服警官隊が二重隊列背中合わせ(一列は在特会側を向き、一列はテント側を向く)でテントとの間に入りました。
 テント側一同は警察の方から要請を受けて、テント内へ引っ込んでいました。
(これで警察は人員を有効に使えるのでしょう)

 彼らはインターネットが主たる活動範囲のようで、今日の映像もインターネット経由で海外まで流れるのでしょう。海外の人に「日本国とはそういう国だ」と思われたら、と思うと、恥ずかしいと感じます。もう少し事実に基づくか、理路整然としたスピーチが出来ないものでしょうか。
 おおよそ45分程度で在特会は解散しました。
 ネット上では「テント側は静かすぎる」というご意見も散見されますが、警察からの要請もあって、なかなか現場は難しい状況です。     (H.H)

.. 2012年02月29日 13:32   No.359055
++ T・K (幼稚園生)…1回       

 この日は、テントの泊まり番だったが、夕方から某排外主義者団体がデモへ参加した後にテントへ来るという情報を入手していたため、想定到着時刻の18時前に着くようにテントへ向かう。
 新橋駅から、某排外主義者団体が参加するデモのゴール地点日比谷公園の中幸門前を通りテント方面へ向かう。日比谷公園のゴール地点付近には、警察車両が1台しか停まっていない。「まだ、デモは日比谷公園についていないのかな」と思いながら、横断歩道を渡り、経産省別館前まで来たところで、走りながらテント方向へ向かう10名くらいの制服の警察官に追い越される。経産省前にはすでにたくさんの人がいる気配。(「やばいな。」)
 テントひろばの手前まで来ると、車道に白い街宣車両が2台停まっている。
(「すでに到着か。思ったより、ずいぶん、早い。」)テントひろばの前には、某排外主義者団体と思われるたくさんの人が来ており、テントを背に防衛線を張っている警察官と対峙していた。デモ帰りとは言え、警察官を含め、テント前はいつになく凄い人数。

 某排外主義者の人だかりを避けるようにして、テント横から「テントの関係者です」と断り、第1テントへもぐり込む。第1テントの入り口には、Hさんが仁王立ちになって、テントへの侵入を阻止していたが、テントの中にはたくさんの人がすでに来ていた。テント内で簡単に挨拶を済ませ、目立たないようにして、第2テントへ。第2テントの入り口の横にも侵入を阻止するために泊
まり当番のKさんが仁王立ちで立っていた。第2テントの中にもスタッフを含め、座り込みに来られた大勢の人がいらした。
 テントの中で、しばらく、排外主義者のスピーチを聞いていたが、脱原発を訴えているタレントの方への誹謗中傷、人種や思想についての数々の差別発言など、相変わらず、全く聞くに堪えない内容。せっかくテントに来て下さった方に嫌な思いをさせてしまった事が、たいへん心苦しい。
 その後も某排外主義者団体の代表者はマイクを使ってテントへ向かって、所謂ヘイトスピーチを繰り返し行っていたが、18時を少し回ったところで、「今日はこれで終了とするが、何度でも来る」と捨て台詞を残し、テント前へ集まっていた排外主義者の集団と共に帰って行った。

.. 2012年02月29日 13:38   No.359056
++ T・K (幼稚園生)…2回       
 警備の警察官が帰った後にテントのスタッフで暫くテント前の警備を行ない、経産省や日比谷公園の周辺を確認した後にテントに入り、私がいない間の状況を確認する。
 排外主義者のデモは、16時30分集合となっていたので、18時過ぎ頃にテントへ来るのではないかと思っていたが、17時20分頃から来ていたらしい。まずは代表者が現れ、ヘイトスピーチを行った後で、「これからデモ参加者を呼ぶ」と言う発言をした後に、デモ参加者が大挙して、テントひろばへ訪れたと言う事。おそらく集会はやらないで、そのまま来たんですね。某排外主
義者の団体の参加人数は100〜120人程度。警備にあたってくれた警官隊も含めると200名近い人がいたかもしれない。今日は、事前に情報をつかんだ警察が警備に当たってくれたたために、騒動にはならなかったが、これからはテント側の運営体制を強化することを確認した。

 今日は、いつも経産省前やデモなどで脱原発を訴えている自称サラリーマン右翼の方も駆けつけてくれ、脱原発を目指す立場から、排外主義者の集団と対峙してくれていた。日頃から脱原発を実現するために、テントスタッフの一員としてテントを維持している立場から、心から感謝したい。また、寒い中、トラブルにならないように警備にあたってくれた警察官の方達にも感謝の意を表
したい。
 テントの中には、某排外主義者の団体がテントへ来るらしいと言う事を知り、わざわざテントへ来てくれた牧師の家に育ったというカナダ人の翻訳家の方もいらっしゃった。事のいきさつを知った彼は、「それでも彼らを救ってあげたい」と言っていたらしい。こういう方の気持ちが彼らに伝わるとよいのだが。
 経産省前テントひろばが、イデオロギー・宗教・人種に関係なく、多くの人の思いを背負っている事を実感。とにもかくにもテントに来てくれた人に大きなご迷惑をかける事が無かった事が何よりもよかったです。
 まだまだ冷たい北風は吹いていますが、暖かく心地よい春一番を感じる事も出来た一日でした。                     (T・K)

.. 2012年02月29日 13:47   No.359057
++ Y・T (中学生)…38回       
<テント日誌 2/27(月)>
    3・11一周年へ、海外メディアの取材相次ぐ
    ―― 経産省前テントひろば 170日目 ――
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2月27日(月)晴れ。日射しは暖かいが風が強く、冷たく、体感は寒い。
 3・11一周年が間近ということで、海外メディア、とくにTV局の取材が相次ぐ。昼前に、ブラジル最大のTV局、アイビーシー・ワールドの取材班が福島からの帰りにテントを来訪される。以前から取材申し込みされていたものだ。3・11一周年番組にこのテントも取り上げるのだという。
 午後には韓国のKBSテレビが同じく3・11一周年番組の一環としてテント取材に来訪される。そして夜にはスペースたんぽぽでの島村英紀さんの地震に関する講演会にテントからご案内する。
 今のところ日本のTV局からは3・11一周年ということでこのような取材申し入れは全くない。
 午後、六ヶ所村から男女3人の方が来訪される。六ヶ所村は放射能まみれで大変な状態のようだ。たとえば、食品の放射能汚染は8000ベクレル/kgまでが許容量とされ、半減期が1万数千年という放射性物質も放出されているそうである。(それを測定できる放射線測定器は世界に3台しかないという)
 たんぽぽ舎で測定してもらおうということで、1.5kgの昆布とイカナゴを持参されている。

 第2テントでは、第4回テント談話室ということで、沖縄の詩人である高良留美子さんを囲んで、「生と死と再生の文明を――<3・11フクシマ>以後のフェミニズム」と題する座談会が開催され、盛況だった。テントは初めて??という方も多く、実に知的な雰囲気の集まりであったという。

 夜には、先日、朝6時から経産省正門前でメッセージボードを持って立っていた20代の青年が、泊まり込みに初めて参加する。30歳以下が2人と、今夜のテントはうんと若返る。               ( Y・T )

.. 2012年03月01日 08:47   No.359058
++ M/O (小学校中学年)…10回       
<テント日誌 2/28(火)>
    真っ白な雪に包まれた
    ―― 経産省前テントひろば 171日目 ――
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 朝は5時。本当は3時に起きて交代の予定だったが、連日の疲れ(?)からか寝過ごした。交代予定の不寝番は起こさないでいてくれたらしい。優しい配慮に感謝しつつトイレのためコンビニに向かう。外は雪混じりの雨というとこだが氷雨というところか。
 朝の7時ころまではあまり雪のことは頭になかった。コンビニの行き帰りでは積もるとは思えなかった。霙(みぞれ)で終わるのではないかという感想だった。前夜にテントで明日は「雪やで」と強く言われていたから、雪でなくて良かったと思ったのだ。こういう天気予報は外れる方がいいのだと。

7時頃に再び眠くなったので少し横にならせてもらった。目が覚めたのは9時過ぎだが、外は雪になっていておどろいた。東京は2月に雪が降ることが多いのだから、別段驚くことはないが…。テントの敷石のところから水も浮きだしてきていい気持ちはしない。少し暖かくなってきたと思ったらこれだから、早く春がくることはあまり期待(?)しない方がいいのかもしれない。
 散歩を兼ねて再びコンビニに行く。いつも行き帰りの電車で買う定番のスポーツ紙(報知新聞)と一般紙(東京新聞)を買う。道はいつもよりは人が少ない。街路樹も雪におおわれた景色を見て2・26事件のことを想起した。
 この事件が今も強いインパクトで思い出されるのだが、昨今は青年将校たちが反乱した1930年代の後半と類似しているところがある。政治や権力を含めた社会状況が似ているところがある。もちろん、現在はあの時代と異なっている面も多く簡単に類似なんていえないが。彼らへの心情的共感が残っている半面、批判的に見ざるを得ない面もある。
 彼らは国家改造を目指し、反乱をした。しかし、彼らには権力奪取後の国家や社会のビジョンあるいは構想はなかった。これは後世の一番強い批判である。
僕らは今、脱原発後の社会のビジョンや構想を持つことの困難さ感じている。
ここにはある種の日本の社会や国家の共通性《連続性》があることと思う。まとまりの付かない感想があれこれと浮かんでは消えた。

.. 2012年03月02日 07:43   No.359059
++ M/O (小学校中学年)…11回       
 28日の夕方には外人報道陣でにぎわっていた。スウェーデンのテレビ局の取材をしている一方でフランスの記者が順番待ちをしていた。フランスの記者の方は第2テントに案内して取材を受けた。言葉の問題もあって通じにくいが通訳してくれる人に話が通じないのがまずある。これは通訳してくれる人が若い場合に多いがこのことが気になる。比較的年配の人が通訳してくれる場合と
の違いに気が付くからであるが、ここは意識(自覚)しておいていいところなのだろう。

「3・11」が近づくにつれて外国の報道陣やジャーナリストの取材は増え、「テント広場は外人広場」の様相を呈する。これはしばらく続くのだろうと思う。我々の間では日本の報道陣がテントを無視する状況が話題になる。これは原発報道の問題に関わることである。政府や原子力ムラの隠蔽体質はメディアや学会などにも影響を与え現在も尾を引いている。東大での原子力ムラ批判が話題になっているが、メディアももっと批判されていいのだろう。テントは持久戦の様相を呈してきている。テントの存在そのものだけでも意味があるのだから存続がまず重要である。最近の週末は地域での集会やデモなどが多くテントは手薄になる傾向がある。午前中とともに週末にテントに出掛けて来られる人は是非お願いしたい。
 夕方は寒さもあってテントの内での談話や談笑になることが多いしこれは楽しい。寒さから解放されると共にこれも変わってはいくだろうが、テントにいろんな企画を持ち込むことも歓迎である。テントをいろいろと使ってもらいた
い。
春の到来とともにテントを広げて行こう。           (M/O)

.. 2012年03月02日 07:50   No.359060


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