返信


■--あまりにも傲慢な原発推進者たち
++ 佐藤れい子 (幼稚園生)…3回          

─私たちは再稼働をどうしても阻止したい
     (インチキ・ストレステスト委員会を傍聴して)
                  (さよなら原発みなと)

 1.17(水)16時15分から行われた 「第7回 発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」 と言う長い名称の傍聴会に行きました。いわゆるストレステストの評価を容認するというものです。いま定期検査で止まっている原発は、私たち反原発運動の高まりのなかで再稼働できていません。それを何とか再稼働しようとする一つ目の扉をこじ開けようとしてい
るのです。
 テレビの報道では「乱入した」とか、最初に部屋に入った杉原さんの抗議の場面ばかりが流され、あたかも力づくで押し入ったかの様な印象を与えていましたが、実際は報道や委員たちに続いて入っただけです。
その後の抗議も何ら混乱なくそれぞれが意見を訴えました。

おもな要求は@三菱重工から献金を受けた岡本幸司(東大教授)、山口 彰 (大阪大教授)、阿部豊(筑波大教授)三名の退任。A傍聴を同室で認めること。です。

 そして福島から来た女性が 「福島原発はまだ収束していません。毎日モクモクと煙をあげています。私たちは毎日被曝させられているんです。この状況を知らないはずはありません。皆さんはどう思っているのですか?答えてください」 と悲痛な声で訴えました。委員たちの誰も一言も声を発しません。
 彼女は毎日の放射能との戦いの生活、矢も盾もたまらず駆けつけたものの会議の場所がわからず捜してとても疲れたと、見るからに疲労困憊していました。近所の4歳の子が 「おばちゃん、僕が大人になったら○○マンになって放射能をやっつけるからね」と言ってくれます とも。「誰か答えてください。岡本さん、答えてください。」再三の問いかけにも委員達は鉄仮面のように無表情を貫くばかりです。
 最後まで部屋に残られた後藤正志さんは「今日びっくりしたのは、大飯3,4号機をこの場で安全だと決めつけようとしたこと。問いかけたことについて答えが全部出ているわけではない。再質問も出しているのに、その答えも出ていないのに評価済みとしようとしている。詭弁以外の何物でもない。原発の潜在的な危険性も 、その他の危険性についても何も答えていない」と怒って発言されました。
 原発推進者たちは野田政権になってがっちりスクラムを組み直し攻勢を強化してきています。再稼働は絶対に阻止しなければ彼らはもっともっと攻撃してきます。
 皆で知恵を出し合い、力を合わせ『再稼働 絶対阻止!』で頑張りましょう.
 最低限実現しなければならない課題だと思います。
.. 2012年01月20日 08:03   No.358001

++ 木村雅夫 (幼稚園生)…4回       
傍聴者が委員と保安院にストレスをかける
   本会議場での議事進行は流会へ
   別室で井野委員、後藤委員と我々を排除して会議を開催
   大飯原発2基についてテスト妥当の評価
                  (福島原発事故緊急会議)

 1月18日夕刻、経産省別館前で抗議行動が行われている中、予期せぬ展開で、第7回「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」(以下、ストレステスト意見聴取会)で、私たちは沢山のメディアの前で再稼動に積極的な委員と保安院に対して「傍聴者を会議会場から締めださないで、利益相反違反を許さず原発業界から寄付を受けて
いる委員を解任して」など私たちの考えを聞かせて重いストレスをかけ、会を流会にさせた。しかしながら、終了予定時刻を過ぎた頃に、彼らは井野委員、後藤委員と我々を排除して別室で会議を開催し、大飯原発2基についてテスト妥当の評価を出した。
 原子力安全・保安院は、過去2回に講堂で行われていたストレステスト意見聴取会を、この第7回は会議室と傍聴室と分離し傍聴でなく遠聴を私たちに強いた。私たち傍聴者の一部は、これに抗議するために、会議室に行ったところ、意外にも報道の出入りに合わせて私たちも入ることができた。会議開始前だがほとんどの参加者が席についている中、私たちは傍らで傍聴させるように要請した。保安院は前回に議事進行の邪魔になったから傍聴室を別室にしたという、不規則発言で議事進行を遅らせたことはほとんどないのに。おまけに、原子力産業から寄付を受けていた委員の利益相反行為についての指摘にも答えない。
 挙げたこぶしを下ろすことはできない、委員と保安院とメディアの前で私たちは順次リレートークを開始、寄付金受取委員には厳しく解任をせまった。山本太郎さんもちゃんとした傍聴を強く要請。さらに福島から来た女性が、福島原発事故が全く収束していないこと、放射性物質を浴びる生活を強いられていることなど厳しさを訴えたが、委員からも保安院からも「事故が収束してい
る」との反論は出ず言わば野田収束宣言を否定。
 保安院の担当が焦って動き出した。委員を別室に連れて行き、今後の対応を考えるという。私たちは引き続きリレートークを続けた。警察が呼ばれたが、沢山のメディアのテレビカメラが見張っており、別室の傍聴席にも150名程の人が居て、簡単には我々を排除できない。結局会議終了予定の19時15分ごろに保安院が結論を持ってきた。国際会議場(本館17階)で傍聴者無しで
やる、これは枝野大臣の判断だ、という。保安院に強く抗議したが決定を覆すことはできず、井野・後藤委員は、傍聴者を排除した状態で会に参加できないと記者会見した。
 以上、予定の開催時間では全く議事進行させなかったが、大飯原発の評価の会議は2人の委員の異論を聞くことなく実施された模様。就任時に情報公開を強く指示したはずの枝野大臣が傍聴者排除の会議開催を決め記者会見したという。私たちは強く抗議せねばならない。

.. 2012年01月20日 08:32   No.358002
++ たんぽぽ舎 (社長)…571回       
住民転居希望 避難続き つもる疲労
   福島 放射能砕石問題の波紋 経産省からは何も連絡なし
             (1月19日東京新聞 こちら特報部より抜粋)

 福島県浪江町の砕石場から広がっている汚染コンクリート禍。空気や海水、がれきのみならず、放射性物質による汚染はじわじわと列島を覆いつつある。
砕石は氷山の一角だ。規制がなかったり、手遅れになった事例は今後も出てくることだろう。一度起こしたら取り返しが付かない。それが原発事故の怖さだ。にもかかわらず、政府は原発の再稼働に向け、アクセルを踏み続けている。
 「やっと落ち着いた生活が出来るようになったのに、また引っ越さなければいけない」。問題発覚から三日だった十八日、高い放射線量が検出されたマンションの二階に住む主婦山崎ひろ子さん(六三)はため息をついた。JR二本松駅にほど近いマンションは三階建てで、計十二世帯が居住。うち南相馬市と波江町からの避難者が五世帯ずつを占める。(中略)マンションは同市の建設会
社「佐藤組」が昨年二月に建設を開始。佐藤組の佐藤昭次社長は「よもやこんな問題が起きるとは想像しなかった。専門家にも話を聞き、放射線量を下げる方法がないか検討してるが、いずれにせよ、かなりの費用がかかる」と困惑する。
 問題の砕石を出荷した双葉砕石工業は(同県富岡町)が原発事故以降に出荷した石は約五千二百十トン。二百数十の建設会社に流れたとみられ、全容把握には相当の時間がかかるとみられる。
 二本松市は原発事故以降に実施した約百六十の公共工事について、建物や道路などの放射線量調査を開始。市放射能測定除染課の担当者は「市で把握できるのは市内のことだけ。少しでも情報がほしいのに経済産業省からは何も連絡もない。報道では初めて知ることばかりだ。」と憤然した。(中略)
 汚染物氷山の一角か 砂利、銅線、農機具、重機・・・・
今回の問題は突発的に起きたように見えるが、福島県は昨年五月末、政府の全力災害現地対策本部に県内の建築資材の取り扱いを問い合わせていた。コンクリート原料になる下水道汚泥から高濃度の放射性物質が相次いで検出されたためだ。しかし政府からの回答はなく、国も何の対応も取らなかった。(中略)県内では事故後、砕石以外にも砂利などが野放図に採取され続けていたとう。
(中略)「震災が起きた直後には県外の廃品業者がきて、野積みの銅線もどんどん持って行った。どこの銅線かなんて、それを買う業者はきかない」と言った。
 中古車問題も深刻だ。オークション会場では、「福島ナンバー」の落札額は標準の半額以下だという。「だから、ナンバーを外して出品する。(中略)」という。飯館村のトラックも販売した。(中略)エアクリーナーで毎時一二〇マイクロシーベルトを計測したこともあったと振り返る。

.. 2012年01月20日 09:33   No.358003
++ 山崎久隆 (大学院生)…127回       
.「正常性バイアス」に汚染される官僚たち
   「そんなことが起きるはずが無い」という希望的観測、別名「正常性バイアス」のなせる業にハマった官僚・行政機関

                たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 
 二本松市で発覚した「セシウム汚染コンクリート事件」、住宅一棟が、放射能汚染された砕石を使ったコンクリートを土台としていた。汚染された砕石は膨大な量にのぼり、200社以上が汚染砕石を使った工事を行ったとみられるという。しかし「汚染」といっても、どのくらいの値だったかが計られていたわけでもないので、実態はほとんど分からない。
 少なくてもこのアパートに住んでいた中学生が身につけていた積算線量計が、たった三ヶ月で1.5mSvにも達したことで発覚したという。べらぼうな値ではあるが、同じ程度の外部被曝環境に住んでいる人は、実はたくさんいる。この住宅が問題なのだから、あらためて福島市渡利地区や伊達市などの高線量地域からの避難が必要なのだということを行政は再認識すべきだ。
−−−−−
 ◆もともとあった強力な「正常性バイアス」
 こんなことは3月の放射能拡散で容易に想像できた事態だ。稲わらや田畑が高濃度汚染されている地域の砕石が、汚染されていないと思う方が「異常」だ。このような「思い込み」はどうして起きるのだろうか。
 これら全て、原子炉緊急事態宣言が全交流電源喪失時点(15時半)から3時間も経ってから宣言されたこと(*)、SPEEDIのデータを住民避難に活用しなかったこと、20ミリシーベルトを遙かに超える地域からの住民避難をしなかったことなど、全てが行政機関により「そんなことが起きるはずが無い」という希望的観測、別名「正常性バイアス」のなせる業だ。
 正常性バイアスというのは、災害に遭遇した際に「そんなはずはない」と、現状を正しく認識し確認することに恐怖を抱くあまり、「自分たちは大丈夫だ」などと根拠も無く正常を装おうとする心理状態を言う。パニック障害の一種でもある。
 東北地方太平洋沖地震に遭遇した際、都内で遭遇した人の多くが「このくらいならば大丈夫だろう」と思ったに違いない。同時に東北地方でも、同様に思った人は多かった。地震だけならば、いずれ揺れは収まっていき、それまでに倒壊しなかった建物ならば、まず助かる。実際に家屋が倒壊して圧死してしまうような揺れの中では「大丈夫だろう」などと考えるゆとりは無いと言われている。阪神淡路大震災で神戸市内で地震に遭遇した友人によれば、寝ていて揺れに気づいたときには、もう路上に放り出されていた。家屋が倒壊し、二階に寝ていた友人はあっという間に道路に投げ出されていたという。死んでいてもおかしくなかった。
 一方、津波の被災者の多くには「正常性バイアス」が働いたことが分かっている。多くの人は避難を開始する前に、または避難をせずに津波に襲われている。「10mもの防潮堤があるのだから大丈夫だろう」「ここは高台だから大丈夫だろう」「海岸から3キロもあるから大丈夫だろう」という具合である。
これが「正常性バイアス」である。

.. 2012年01月20日 09:50   No.358004
++ 山崎久隆 (大学院生)…128回       
 (*)原子力災害対策特別措置法第15条に定める原子力緊急事態に至った場合、内閣総理大臣による原子力緊急事態宣言が直ちに発出されること
になっている。この宣言により、国により原子力災害対策本部が設置され、原子力事業者、各行政機関、関係自治体などに対する必要な指示などを行うとともに、原子力災害現地対策本部をオフサイトセンターに設置し、原子力災害合同対策協議会が組織されることになっている。
  16時36分に宣言そのものはなされたというが、公式に発表され公示されるのが19時3分で、「直ちに公示」されていない

 ◆放射能災害でも「正常性バイアス」
 人間、ずーっと恐怖感にさいなまれたままだとどうにかなってしまう。特に放射能のように目にも見えず臭いもしないものに対しては、特にそうだ。JCO臨界事故やチェルノブイリ原発事故でさえ、半年もすれば測定しても目に見える汚染は無くなっていた。あとは海外からの輸入品が問題だった。
 しかし今回はそうはいかない。後何年も、何十年も続く放射能と向き合わねばならない。本当は行政機関にこそその覚悟が必要なのだが、もはや事故直後に緊張の糸が切れてしまった機関があったようだ。経産省である。
 原子炉は自分の担当部局ではない、だから「担当外」だ。考えたくも無い。
それらの連鎖が「飯館村の採石場は安全か」と聞かれて、砕石では無くセメントを計って「問題ないでしょう」などと信じられない失策を冒す。もはや自分の担当から離したくてしょうが無いという心理だけが働く。これも一種の「正常性バイアス」である。
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 ◆行政機関に蔓延する「正常性バイアス」
 何事も無かったことにしたいのは「人情」である。特に「対策」を迫られる部局の担当者にとって、紛れもない「余分な仕事」である。だからこそ「問題は無いのだ」と思い込みたい。ますます「正常性バイアス」に毒される素地が出来る。
 この状態に陥っているのは、少なくても教育委員会(学校や特に給食)、環境部局(清掃)、上下水道局(汚泥)、福祉部局(保育園)、公園緑地(公園)、道路部局(道路)、農地農業部局(農地や山林)、漁業部局(漁業)そして防災担当(避難対策)。ありとあらゆる部門に及ぶ。これが引き起こしているのが全く無用な住民被曝なのだ。
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 ◆解決はどうするか・・・
 これだけほとんどの行政機関に蔓延している正常性バイアスをどうするか。
 ちょっと良い方法は思い浮かばない。繰り返しクレームを付けるほかは無いのだが、そうなると住民側が「モンスター」「クレーマー」扱いされてしまう。出来れば議会やPTAや町内会などといった、既存の組織に働きかけ、住民の声として伝える方法が良いだろう。
 もう一つ。今回のようなことが起きた場合、ちゃんと責任を取らせるべきだろう。せめて間違った指導をした場合、その部局の管理職については訓告、戒告、異動などにより責任を取らせるべきだ。行政機関には、それしか有効な方法は見当たらない。

.. 2012年01月20日 09:58   No.358005
++ 岩田 深雪 (幼稚園生)…1回       
集会へはなかなか行けないが、自分も“何か協力”したい人々の意思を
   結集できました「ストップ原発&再処理・意見広告の会」
   のべ500万円、9回の意見広告を実現 (1)    

 ◇目標・発足の頃
 意見広告へかける究極の期待(願い、目標)とは、広告の主張(私達の訴えかけ)が多くの共感を得て、世論となり、政策に反映され、政治を動かすことでしょう。
 この会が、「再処理とめたい!首都圏市民のつどい」に集う有志の中から2007年7月「ストップ再処理工場・意見広告の会」として発足したときは、その前に先ず六ヶ所村の問題(再処理とは?)を知ってもらうこと、広めることが重
要でした。でも知ったからといって、すぐに集会やデモなどの反対行動を起こせない大部分の人々の思いを汲み上げ、束ねて、「反再処理」、「反核燃」、「反原発」という意思を表明する「場」が「意見広告」であると考えました。

 ◇取り組んできたこと
  〜のべ500万円のカンパで9回も意見広告が出せました
 青森県六ヶ所村にある使用済核燃料再処理工場を止めたいと願う多くの声を広く一般から集め、その賛同金をもとに「再処理反対」の意見広告を、地元紙と首都圏でこれまで4回新聞に掲載しました(2008年2月16日の青森県の東奥日報夕刊、同年3月29日の岩手県の岩手日報夕刊、同年9月21日の毎日新聞(首都圏+静岡+山梨)朝刊、2009年9月30日の東京新聞朝刊)。
 ’09年12月には会の名称を「ストップ原発&再処理・意見広告の会」と改め、それに伴い、第5弾、第6弾として、15年ぶりに運転再開しようとしていた特殊原子炉「もんじゅ」に反対する意見広告を’10年3月17日、18日、と’10年12月1日に同じ地元3紙(日刊県民福井、北陸中日新聞、中日新聞福井県版)に掲載しました。次いで、「もんじゅ」と同様に、日本でもっとも大事
故を起こす危険性が高い、東海地震震源域の真上に建つ「浜岡原発」を止めたいと、週刊金曜日(’11年月11日号)と’11年2月27日の静岡新聞(西部版)朝刊とに意見広告を出しました。’11年3月11日に東日本大震災にともなう福島第一原発の未曽有の大事故を経験し、「直ちに全原発を止めよ!」の意見広告を’11年4月26日(チェルノブイリ事故25周年の日)に毎日新聞朝刊に掲
載しました。以上、これまで9回の意見広告を出してきました。
(詳しくは こちら 参照)

.. 2012年01月21日 13:18   No.358006
++ たんぽぽ舎 (社長)…572回       
新聞から──2つの記事
・福島のマンション 高線量測定 ─経産省、年末に報告受理─
              (2012年1月17日 デーリー東北より抜粋)
 経済産業省が福島県二本松市のマンションの室内で屋外より高い放射線量が測定されたとの報告を昨年末に受けたにもかかわらず、すぐに調査などの対応を取っていなかったことが16日、分かった。(中略)報告では、2、3階部分などは放射線量が高くなかったことから、同省はコンクリートが関係してる可能性は低いと判断したという。

・「SPEEDI」試算結果 事故直後、米軍に提供
 文科省、国内公表の9日前
              (2012年1月17日 デーリー東北より抜粋)
 東京電力福島第一原発事故で発生3日後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)
による試算結果を、文部科学省が外務省を通じ米軍に提供していたことが16日、分かった。
 SPEEDIを運用する原子力安全委員会が拡散の試算結果を公表したのは3月23日。公表の遅れによって住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いたと批判されているが、事故後の早い段階で米軍や米政府には試算内容が伝わっていた。(中略)
 昨年末に公表された政府の事故調査・検証委員会の中間報告書(中略)は「放射量を仮定した計算結果が提供されていれば、より適切な避難経路を選ぶことができた」と指摘した。

.. 2012年01月21日 22:47   No.358007
++ たんぽぽ舎 (社長)…573回       
1月26日(木曜)18時半〜 スペースたんぽぽにて
   佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』

 阿武隈山地の山村で有機農業に取り組んできた佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人)のお話を聞いて、ホットスポット地区での有機農業について共に考えていきたいと思います。当日は、18時半〜約30分間、佐藤さんたちの活動を描いたドキュメント「子どもたちを放射能から守れ」を上映します。

 この作品はヴィデオアクトで2千円で発売されており、当日会場でも販売します。尚、7時過ぎに来られる方と、この際ついでに学生さんも、千円の参加費を半額にいたします。(佐藤さんのカッコ良さ、学生にもウケが良く、この際、たんぽぽ舎はサポーターの若返りを志向して、大幅な値下げを断行することにしたのです!(^^)!)3.11を控え、福島に想いを馳せる営みを紡ぎあげ
ていく一環として、是非ご参加を!

日 時:1月26日(木) 開場18時15分
場 所:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎入居ビルの4階)
こちら
資料代:1000円(但し、学生、7時以降の参加者は半額)

.. 2012年01月23日 07:40   No.358008
++ 小林 はるよ (幼稚園生)…1回       
反原発は福島だけの問題ではない、国民みんなの問題
  首都東京での意思表示に参加したい人のことも忘れないで

                      長野県小諸市 

 いつもメールマガジンの配布をありがとうございます。たいへん感謝して読ませていただいています。3.11の福島へのバスツアーについて、S区のYさんからのご意見がありましたので、私も、Yさんとは少し違った観点から意見を書きます。私は3.11に東京でデモがあると思っていたので、参加するつもりで予定を組んでいたのですが、まだその案内はなく、福島に県外から1
万人が行くことが目標と知って、かなりがっかりしています。

 私は、放射線量が高いから福島に行きたくないのではないのです。私は、福島に連帯・支援というような名目で行く気にはなれないのです。メールマガジンにも書いてありましたが、福島県民にもいろいろな考えの人がいます。県外からの反原発集会参加者を歓迎する人もいれば、部外者が何を言うか、放っておいてほしいと思う人もいるでしょう。同じ福島県内の人々、あるいは周辺の汚染地域の人々の意思表示なら、どんな立場、考えの人でも心動かされる影響力があると思いますが、関東は、福島に比べれば低汚染ですし、福島のかなり多くの人々には、部外者、余所者、外人部隊と思われるだけではと思います。
「当局」に対しての圧力も、外人部隊が多いと思われれば、かえって逆方向に働くのではないでしょうか。

 私は、反原発運動が全国のあらゆる場所でそれぞれになされるようにならなければ、事態を動かせないのではと思っています。反原発は福島だけの問題ではない、国民みんなの問題です。もちろん、福島に連帯・支援のために行きたい方々をとやかく言うものではありません。けど、たんぽぽ舎には、自分の住む地方ではまだ運動が弱いので、せめて首都東京での意思表示に参加したい
と思っている人のことも忘れないでいただきたいと思います。東京の人々の考え方が僅かでも変わっていくことは、反原発の実現に決定的に重要ではないでしょうか。

.. 2012年01月23日 07:46   No.358009
++ 土岐 由里恵 (幼稚園生)…1回       
◇原発を許してきた社会、その一員である我々が、原発を「遠くの危険」として目をそらしてきた、身を遠ざけてきた、その結果が今の福島なのでは

                      千葉県富里市 

 ご意見とご返答を見ての、個人的な意見です。

 戦争と、そこで起こる殺戮・加害は許せません。そしてそれを止めるために、事実を伝えるために、「現場」や「前線」に赴くことは、赴く人にとって、間違いなく危険です。しかし医療活動、救助・救援活動、報道のために、また「人間の盾」として、やむにやまれぬ気持ちを持って、「現場」を目指す人は常にいます。そのための同志や支援を募る呼び掛けも、赴く人、支援する
人のあいだで起こります。

 赴く人は死にに行くのでしょうか?支援する人は死なせようとしているのでしょうか?そうではないはずです。これ以上の被害を、「今その現場で起こっている被害」だけではなく、今も他の場所で起こっている・この先他の場所で起こりうる、同じ種類の被害を含めて、

 被害を止めたいという気持ちによって行動するのではないでしょうか。たとえその一つの行動を取り上げればリスクを高めるものであったとしても、これ以上は人が「死なないため」「殺されないため」「殺さないため」に行動しているのではないでしょうか。

 もっとも危険なことは、危ないからといって目をふさぎ、その危険な現場に置き去りにされる人を結局は見捨ててしまうことではないのでしょうか。原発を許してきた社会、その社会の一員である我々が、原発を「遠くの危険」として目をそらしてきた、身を遠ざけてきた、その結果が今の福島なのではないでしょうか。

 質問者の方の御心配が、原発サイト近傍への接近、高線量地域への立ち入りであることは、理解したつもりです。ただ、その場合でも、「ツアー呼びかけの際には現地の線量情報などを書き添え、参加希望者がデータに基づいて判断出来るように、より詳細な情報の提供を求める」、という態度が求められているのであって、その情報を得る前から「絶叫」というような強い表現でもって
(まだ実現していない他者の行動まで)拒絶してしまうことで、アクションを起こす様々な立場の人たちとの断絶を自ら作ってしまうことで、私たちは本当に原発と決別できるのでしょうか?

 浜岡ツアー、柏崎刈羽ツアー、それらも、程度はともかくとして、「被曝ツアー」であることに変わりはありません(法令によって定められた範囲内の放射能を原発が常に漏らし続けていることは、推進派ですら認めています。ましてや原発に反対する人々は様々のデータでもって、その範囲内の漏出ですら警鐘を鳴らしています)

 私自身は一介の千葉の百姓です。原発事故によって、間違いなく我が地域・我が畑も放射能に汚染されたという事実を確認した昨年春以来、絶望というほかない気持ちをずっと体験してきました。たんぽぽ舎さんの食品検査の実践を知り、我が家の産物も調べていただいたことによって、データを得ること、そのデータを伝えること、ゼロリスクは求めようもなく、ハイリスクからローリ
スクのあいだで少しずつローリスクに近づけていくことしかできないこと、そしてもっとも高いリスクにさらされている人たちのために行動することでしか、「全体のリスク」も「私のリスク」も低減できないこと、を学んできたつもりです。

「何のために」「誰のために」「何を目指して」行動するのか、発言するのか、今こそ熟考が求められているのだと思います。

.. 2012年01月23日 07:53   No.358010
++ 長友 くに (幼稚園生)…1回       
福島の人々を応援したい
  しかし、正月から鼻血、これが放射能と関係あるのかないのか
  郡山の線量だけでなくきめ細かい配慮が必要

                              

 たんぽぽ舎御中

 いつも果敢な活動に敬意を表しております。しかし下の1(※)を読んで、危惧を感じました。食べ物はどうするのでしょうか?先の脱原発世界会議で、「首都圏のコンビニのおにぎりは、汚染米を安く仕入れてつくっている」「関東地方の牛乳は20〜40ベクレルの数値」などの情報が飛び交っていました。何万円もかけて食料の放射線を調べている人もいる、とのことです。これらはしっかり検証しなければ風評被害を生んでしまいますが、政府が全く頼りにならない今、どうやったら自衛できるのか、えてしまいます。福島の人々を応援したい、という気持ちはもちろんあります。でも、正月から鼻血が出ている状態で、これが放射能と関係あるのかないのか、健康被害があってもだれも補償してくれない、原爆や水俣病の初期のたたかいのような感じがします。

 郡山の線量だけでなく、どこからどういう食糧がもたらされるのか、きめ細かい配慮が必要なのではないでしょうか?

(編集部注)※地震と原発事故情報 その302 で掲載した「さようなら原発1000万人アクション in 福島 現地集会」の記事の事

.. 2012年01月23日 08:01   No.358011
++ 斉藤 寿子 (幼稚園生)…1回       
福島に住んで、行くところもなく、何を食べていいかもわからない。その人が、東京から来てくれて嬉しいと泣いていました
  私の住む東京でも被曝しています

                              

 斉藤寿子です。

 福島の線量が高いところに今も子どもたちが住んでいます。11月に水俣白河展に参加しました。福島、白河で線量が高くても今現在住んでいる人がいます。福島に住んで、行くところもなく、何を食べていいかもわからない。その人が、東京から来てくれて嬉しいと泣いていました。そこに住んでいる人に会いに行きたいと思います。

 私の住む東京でも被曝しています。もうこの世界に安全な所はないのではないでしょうか。東京から福島へいくバスツアーを企画していただいて行くことの意味を考えました。とても素晴しい企画を有難うとしか言えません。

.. 2012年01月23日 08:22   No.358012
++ たんぽぽ舎 (社長)…574回       
東電グラウンド買収費や区の電力購入を審査する
  区議会選出監査委員が東電の社員(お客様係り)

            反原発自治体議員連盟・杉並区議員 けしば 誠一

 杉並で区議会選出監査委員が東電の現職社員である事が判明しマスコミで大きく報道されたことで、議会が問われているため、速報を書きました。以下掲載願います。

 1月20日付け東京新聞は、民主党の安斎明議員が、東京電力の社員を兼務しつつ監査委員を務めていることを取材でつかみ、「こちら特報部」の特集記事で明らかにしました
 ジャーナリストの三宅さんが東電杉並支社に問い合わせたところ、「お客さま係」に在席していることも判明しました。安斎議員は今年6月の第2回定例会で、議長・副議長などの人事議案と同時に、区長から監査委員として提案され、自民・公明・民主など与党の賛成多数で監査委員に選任されました。
 無所属区民派は、高額報酬の議長・副議長・監査委員などの人事が与党会派のたらい回しにされ、行政との馴れ合いの温床になることで反対してきました。
 公職選挙法上は、公務員以外は、議員と会社員との兼業は認められており、安斎議員は、取材に「何が問題なのだと」答えています。しかし私たち同僚議員は、安斎議員が元東電社員であると思い、今も現職として給与を得ているとは思いもよりませんででした。そうであれば監査委員を引き受けるなどあってはならないことです。東電グラウンド買収や、区の年間9億円を超す電力使用
が、随意契約で東電からのみ購入されている事が、議会で追及され監査でも問われている矢先のことでした。
 賛成した会派は、安斎議員が東電社員であることを知っていたとすれば悪質な同罪です。知らずに人事に賛成したのなら、経歴を隠していた当人には監査の辞任を求め、監査委員を改めて選びなおすべきです。
 杉並区議会に自浄能力があるか、議会改革が本物かどうか問われています。

 ◇反原発講演会のご案内
  「命と健康」連続講座 第2回「放射能から命守りたい」

○福島第1原発事故の現状と今後の課題
 講師:原田 裕史さん
(たんぽぽ舎講師。筑波大学大学院修了理工学修士。コンピュータプログラマー。たんぽぽ舎では「地震がよくわかる会」「核開発に反対する会」に所属、3.11以前から「地震による原発事故の危険性」を指摘、日本の核開発準備の危険を訴える。共著に「隠して核武装する日本」)

○福島現地からの報告
 佐藤 幸子さん
(有機農法で営農、3.11以降は休止状態。子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人、福島子どものいのちを守る会代表)

日 時:1月29日(日)午後2時 (午後1時半開場)
会 場:杉並産業商工会館・講堂 (03−3393−1501)
    阿佐谷南3丁目2番19号
   【交通手段】・JR中央線 阿佐ヶ谷駅南口より徒歩5分
         ・丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅より徒歩3分
資料代:500円(高校生まで無料)
主 催:杉並・市民講座実行委員会 
杉並区成田東4−34−15 昭電社ビル102
問合せ:090−5497−4222(けしば)
    090−1500−9886(新城)

.. 2012年01月23日 08:35   No.358013
++ たんぽぽ舎 (社長)…575回       
イベントのおさそい2つ(場所:スペースたんぽぽ)

 ◆原発の歴史・反原発の歴史講座 第1回
  1月24日(火)18:45〜(18:30開場)
  講師 山崎 久隆さん  第1回:戦前〜1970年代
  参加費:800円
  場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
  (次回以降第2回:1970〜80年、第3回:1986〜99年、第4回:2000〜2011年)

 ◆原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会☆
  1月25日19時〜21時(18:30開場)
  2011年を振り返る総集編 〜更なる運動へ向けて〜
  デモ映像(日本&海外)、インタビュー映像など多数
  参加費:500円
  場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階

  ワンコインチームで作った、日本中で巻き起こったデモ映像、世界のデモ
 映像を中心にいろいろな事象をまとめた映像です。
  あんなことがあった、こんなことがあった。今、私たちは確実に脱原発世界へ向けて歩いているということがわかります。
  上映の後は、皆さんで自由に意見交換などをしたいと思います。
  是非、お越し下さい。

.. 2012年01月24日 10:53   No.358014
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…20回       
.「緊急地震速報」と「放射能拡散予測」
   SPEEDI情報隠蔽の責任について
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 ◇「パニックを起こす」ならば緊急地震速報も津波警報も発せられない
 まず、気象庁のホームページに記載されている文章をそのまま引用する。
 ──────────────────────────────────
 お知らせ■平成24年1月12日の福島県沖を震源とする地震の緊急地震
 速報について

  平成24年1月12日12時20分頃の福島県沖を震源とする地震において、福島県、茨城県を中心に、東北から関東にかけて緊急地震速報(警報)を発表しました。
  この緊急地震速報では、東京都等において観測された震度よりも大きな震度を予想して発表したため、解説資料を掲載しました。

 ◇緊急地震速報(予報及び警報)が的確に発表できない場合があります

  3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の発生後、同月12日03時59分頃の長野県北部の地震や同月15日22時31分頃の静岡県東部の地震など広域にわたって地震が多発しています。
  このため、ほぼ同時に発生した複数の地震からのデータを適切に分離して処理できず、適切に緊急地震速報(予報及び警報)の発表ができない事例などが発生しています。
  8月11日にはこれらの対策として、緊急地震速報(警報)の発表対象としていない小規模の地震を計算の対象から外すことによって、2つの地震を誤って結びつける頻度を減らす改修を施し、適切でない緊急地震速報の発表の改善を図りました。
  なお、今後も引き続き緊急地震速報の改善を図りますが、地震活動が活発な状況では、緊急地震速報が適切に発表することができない場合もあります.
 緊急地震速報が発表されたときは何らかの地震が発生していますので、強い揺れから身を守る行動をとっていただきますようお願い致します。
 ──────────────────────────────────

 緊急地震速報が必ずしも適切な予測をしないことを断っている文章であるが、だからといって「緊急地震速報など止めてしまえ」という人はいないだろう。
 さらに、この速報と同様の仕組みに「地震動早期検知警報システム、
(Urgent Earthquake Detection and Alarm System)がJR東日本で導入されている。頭文字を取って「ユレダス」という。これが発信すると新幹線などは緊急停止をするようになっている。中越地震(2004年)では、上越新幹線とき325号を緊急停止させ、脱線はしたものの転覆を免れ、事故を大惨事にせずに済んだのはこのシステムのおかげといわれている。同様に、3.11の地震でもシステムが作動し、本震到達1分10秒前などと、大きな揺れに襲われる前に29本の走行中新幹線に非常ブレーキが掛かった。そのため脱線した車両は一両も無かったという。
 同様にJR東海の東海道新幹線には早期地震警報システム(テラス)が導入されている。

.. 2012年01月24日 11:13   No.358015
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…21回       
◇SPEEDI情報隠蔽の責任

 緊急地震速報は、いまでは携帯電話で受けることが出来る。つまり発信すると一方的に市民に送られる。もちろん、誤報とも言える場合もある。実際には地震は起きているのだから、本当の誤報ではないが、わずか震度2で鳴らされても、と思う人はいるだろう。
 しかし、だからといって無用だとかパニックを引き起こすなどという人は、もういなくなった。以前は自動車運転中にこの警報を受けたら慌てて急ブレーキを踏む可能性が指摘され、そのとき後続の車が速報を知らなければ追突事故を起こすと心配されていた。しかし実際に急ブレーキを踏むような行為をする人はまずいない。冷静に路肩に止めるためにウインカーを出すか、ハザードを
点滅させる。そのくらいの判断力はある。むしろ誰も速報を受信していないときに大きな揺れにみまわれ、全車両が制御不能になる事態が遙かに危険だ。
 ある程度の誤差を含み、慌てる場合もあり得るとしても、それによる損失を上回る利益が見込めるならば導入しようという考えが一般的だ。
 ところがほとんど同じく市民を守るために開発されたはずのSPEEDIについては、全く真逆の判断を当時の官邸は行っていた。
 枝野官房長官や細野原発担当大臣が公表しなかった理由を「パニックを恐れたから」としている。それが大変な住民被曝を引き起こしたことはもはや隠しようもない事実であり、彼らを含め情報を隠蔽した者の責任は極めて重大だ。
 また、情報を隠したもう一つの理由に「信頼性の欠如」という理由があった。
 当時、原発のモニタリングポストや県のシステムもダウンし、しかも保安院のデータ送信装置に非常用電源を接続していなかったため電源喪失と同時に作動しなくなるなど、原発の状況を知る方法が無くなってしまうなかで、データが無いため正しい拡散予測が出来ないだろうという思い込みが、官邸にはSPEEDIの情報が上がっていたのに、首相などには伝えられなかったという。
 しかしこれもまた、情報収集と分析能力の欠如としかいいようのない官邸の失策だった。
 双葉町で放射線を計測し、インターネット上でリアルタイムで報告していたジャーナリストの山本宗輔、森住卓、野田雅也、豊田直己、綿井健陽各氏の行動で放射能が拡散していることがわかっていたのだから、これら実測値とすりあわせるなどしてSPEEDIの拡散予測システムによる汚染拡散の状態をシミュレーションすることは十分出来たのだ。

.. 2012年01月24日 11:42   No.358016
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…22回       
 ◇ではどうすれば・・・

 こういう広報をすることが少なくても可能だっただろう。
 ・・・3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」に引き続き発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が環境中に放出されていることが確認されました。そのため原子力災害対策特別措置法に基づき、周辺地域住民に対して避難指示が発令されました。しかしながら、放射性物質の拡散予測については、現時点では原子力発電所からの放出量が正確に計測で
きない状況にあることから、拡散方位と予想放射線量にかなりの誤差が生じる可能性があります。
 首相官邸は対策として、避難先としては適切でないと確認できる地域を、まず広報することといたしました。
 なお、今後も引き続き放射性物質の拡散予測の改善を図りますが、放出量が正確に把握できない状況では、拡散予測を適切に発表することができない場合もあります。しかしながら強い放射線量が予測される地域については優先的に避難を指示いたしますので、放射性物質からの被ばくを避けるために、避難指示または屋内退避指示に従って行動をとっていただきますようお願い致しま
す。・・・

 いつ、どこへ、何処ルートを通って逃げるかを適切に伝えるからそれに従って欲しいと言えば、パニックは起こらない。
 この国が市民を守らず、体面ばかりを気にすることは、民主党政権になったからといってもいっこうに変わらない。むしろ、自民党政権でこういうことをしていたら、おそらく野党である民主党は猛然と非難をしたであろう。しかし実際には能力の無さはどっちもどっちだったとしか言いようがない。
 事が「地震速報」「津波警報」ならば、ストレートに情報を市民に流すことはためらわない政府が、「放射性物質拡散予測」となると、にわかに及び腰になり、隠蔽を計る。その理由は、放射性物質の拡散予測に誤りがあり、大災害にならなかった場合、それが原発への恐怖心として市民に伝播したら困ると考える「安全神話に毒された推進派」が権力を握り続けたからだ。
 昔は居た「防災よりも経済成長」「地震対策は大げさだ」などという政治家や官僚はもういない。繰り返し襲ってきた地震災害により、絶滅状態だった上、今回の地震津波災害でおそらく滅亡した。原発防災についても同様に、今回の福島原発震災で絶滅して欲しいところだが、残念ながら復活し始めている。それが次の原発震災を準備していることを肝に銘じておこう。

.. 2012年01月24日 11:49   No.358017
++ 岩田深雪 (幼稚園生)…1回       
集会へはなかなか行けないが、
   “何か協力”したい人々の意思を結集し、9回掲載。
   次の目標は3月初旬に「全原発停止」と「浜岡原発廃炉」の意見広告
           (ストップ原発&再処理・意見広告の会)

 現在、「浜岡原発を廃炉に」と「全原発停止を」の意見広告を12年3月初旬に掲載すべく賛同金を募集中です(浜岡原発に関しては、廃炉を訴える大看板設置への協力という形での「広告」も選択肢にあります)。もう2度と原発事故はゴメンです。一刻も早くこの地震大国の全ての原発を止め、小手先のストレステストや「津波対策」でお茶を濁した再稼働を断じて許さなければ、原
発ゼロはもう目前です。「今こそ原子力に頼らないエネルギー政策への転換を」を訴える意見広告を出しましょう!これまでの皆さまのご支援・ご協力に感謝し、引き続き皆さんのご協力をお願い申し上げます。

 ◇私たちの主張
 日本国内の原発(54基)だけで、毎年広島原爆の5万発分の死の灰を産み出していました。これらの増え続ける核のゴミを安全に処分する方法も、場所もありません。事故がなくても原子力施設で働く下請労働者の被曝なしには原発は成りたちません。その上、核兵器の原料であり、地上最悪の超猛毒物質である、人工元素プルトニウムを使用済み核燃料からわざわざ取り出し、エネル
ギー源としようする(商業利用)核燃料サイクル計画そのものが、あらゆる意味で間違いであると私たちは考えます。たとえ技術的に可能でも進めてはならないのに、まして技術的にも無理、実現性がなく、福島原発事故(以上)の放射能汚染の危険と無駄遣いを増大させるだけで核開発以外の目的がみえない政策を続ける意味はありません。「もんじゅ」も再処理もプルサーマルも止める
しかない!

 そもそも原発なくても電気は賄えます。何より地震大国日本に原発は無謀です。次世代に放射能汚染の心配のない未来を残しましょう!今はとくに福島の子供たちを安心・安全な場所で育てたい!

 核廃絶はもちろん、すべての原子力の利用からの撤退を願って、これからもねばり強く、国民の世論として、「核燃料サイクルの断念」;「原子力に頼らないエネルギー政策への転換」を国・自治体・電力会社に対し訴えていきましょう!

 ◇スタッフ募集
 スタッフ不足です。この状態が続けば会の活動は休止・中止も考えられます。意見広告活動が意義があると思われる方、あなたのご参加・ご協力を心からお待ちしています!

.. 2012年01月24日 11:55   No.358018
++ たんぽぽ舎 (社長)…576回       
新聞から──
  政府今夏試算「電力6%余力」隠して発表
   再生エネや揚水発電、需給調整契約などを低めかゼロと発表
   全体で1500万kW強を隠す⇒原発再稼働への誘導をねらう
               (2012年1月23日 毎日新聞 一面より抜粋)

 今夏の電力需給について「全国で約1割の不足に陥る」と公表した昨年夏の政府試算について「供給不足にはならない」という別の未公表のシナリオが政府内に存在したことが、分かった。公表した試算は、再生可能エネルギーをほとんど計上しないなど実態を無視した部分が目立つ。現在、原発は54基中49基が停止し、残りの5基も定期検査が控えているため、再稼働がなければ
原発ゼロで夏を迎える。関係者からは「供給力を過小評価し、原発再稼働の必要性を強調している」との批判の声が上がっている。

.. 2012年01月24日 12:03   No.358019
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…23回       
除染にどこまで意味があるのか ─拡散を止める方が重要
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 行政は、ある一つの方針を決めたら怒濤のごとくそれに邁進するのは得意だが、視点を変えて別の方法も在るのではないかと発想したり、まして別の方法を求める住民の声に耳を傾けるというのは苦手なうえに、ひどいときは排除の論理が働き「方針に逆らう邪魔者」あつかいをする。
 もともとこのような素地がある行政が、今回のような「パニック状態」に陥ると、その「本性」を発揮する。それが今起きている各地の混乱の元凶だ。
 除染の目的は、被曝を低減することにあるのだが、今のやり方では「拡散」させかねない場面も多く見られる。
 一般に、除染に効果がある場合というのは、平均的には汚染が低く、その中にホットスポットのように高濃度汚染があるようなケースだ。
 このホットスポットを取り除けば、汚染源が無くなるので被曝線量が下がるということになる。
 しかし全体が一様に高濃度汚染されているところを除染して使おうとするのは事実上不可能な場合が多い。周りじゅうが高濃度汚染されているところで、一部の地域を除染により下げたとしても、しばらくすると周囲の高濃度汚染地域から流れ込んでくるので、元に戻ってしまう。
 低い線量を維持するためには、繰り返し汚染を取り除き続ける必要がある。はたしてどれほどの労力と費用が掛かるのかをはじめに考えた方が良いだろう。

.. 2012年01月24日 12:13   No.358020
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…24回       
◇拡散を止める方が重要

 とにかく汚染を除去したい、という思いは分からなくはないが、今取り組むべきは「拡散防止」のほうだ。
 自然により拡散していくのはほとんど止めようがない。野山に降り注いだ放射性物質は雨や雪や風と共に拡散し、最終的には海に行く。
 これ自体がいわば「自然による除染」であり、それにまず対処することが重要だろう。特に河川を通じて海に流れる汚染土壌が、河川敷や下水処理場などに蓄積するので、これを放置するのは危険であり、系統的に対処する必要がある。
 1月15日に放送されたNHKスペシャル「シリーズ 原発危機「知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告」を見れば、河川を通じて海が汚染されることがはっきりわかる。東京湾は今後河川からのセシウムが蓄積し続け、2.2年後に汚染のピークを迎えるという。湾岸エリアの住民やお台場や千葉、神奈川の東京湾側は継続した監視体制を敷き、子どもの海浜地区への立ち入りは制
限せざるを得ない状況だ。これを除染することは、事実上不可能だ。
 もう一つの拡散源は人間だ。特に瓦礫と共に日本中に拡散しようとしている。
 北海道を除くと、日本列島の中心部である愛知、岐阜、富山から西側は汚染は相対的に低い。これら地域の汚染が低ければ、そこで生産する食料も汚染されることはほとんどない。いわば「聖域化」できる。
 それなのにわざわざ震災瓦礫を運んで焼却したり埋め立てたりしようというのだから、何という愚かなことをと思う。
 せっかくひどい汚染を免れた地域はそのまま汚染されていない食料品の供給源として、せめて汚染地帯である東日本に住む子どもたちへの食料供給をしてほしい。
 時間と共に汚染は広がる。特に海には山から流れてくるセシウムが蓄積する。
おそらく神奈川、東京、千葉、茨城、福島、宮城の沿岸部はかなりの汚染が長期間続くだろう。岩手、青森はどうなるかわからない。日本海側でも新潟、山形、秋田はある程度の汚染が流れ込む可能性があるので、やはり沿岸の魚介類に汚染が蓄積されると警戒をせざるを得ない。
 そうなれば、西日本の魚介類しか子どもたちに安心して食べさせられる海産物は無くなってしまうだろう。
 農産物は地域により大きく差があるとしても、やはり東日本はある程度の汚染は覚悟せざるを得ない。一方西日本はかなり汚染を回避できる。
 いま、東日本にとどまっている汚染を、人為的に西日本に持ち込むのはまさしく愚劣きわまりない行為と言わざるを得ない。瓦礫の処理処分は、発生源ないしは東日本のエリアでどうするかを考えるべきで、汚染のない地域に持って行くべきではないのだ。

.. 2012年01月24日 12:31   No.358021
++ 吉野信次 (幼稚園生)…3回       
今年になって、青森・小笠原厚子さんの「あさこはうす」を
   めぐる状況が緊迫しています。        (松戸市)

 お元気でお過ごしのことと思います。この情報を全国にお知らせください。

 今年になって、小笠原さんの「あさこはうす」をめぐる状況が緊迫しています。
小笠原さんがSOSを発信しています。東北電力が、「あさこはうす」への道路を封鎖するために、交通量を量り始めました。電源開発の敷地内にあるために、公道から「あさこはうす」に行くためには、かなり長い両サイド厳重な金網の砂利道があります。この道を封鎖する考えのようです。
 原発震災のために苦しむ市民が多数いる中で、新規の原発建設など絶対に認められません。そこで、「あさこはうす」へ葉書を出して下さい。小笠原さんへの激励の手紙で結構です。一時的な手紙だけでなく、各地域の脱原発の行動などを知らせる案内でも結構です。継続した取り組みをお願いします。郵便車の通行も、大事なカウントになるからです。住所は下記です。知人・友人にも
この情報をお知らせください。よろしくお願いします。
〒039−4601
 青森県下北郡大間町字小奥戸396 あさこはうす 小笠原厚子様宛

.. 2012年01月24日 13:03   No.358022
++ たんぽぽ舎 (社長)…577回       
新聞より──
  「核燃サイクルは実現困難」カーター元大統領 本誌と会見
   ─ 米の撤退決断「正しかった」─
               (2012年1月23日 東京新聞 一面より抜粋)

【ニューヨーク=長田弘巳】カーター元大統領(87)、長田弘巳(撮影)が米ジョージア州アトランタ郊外の自宅で本誌と会見した。1977〜81年の大統領在任時、核燃料サイクル事業の撤退を決断したカーター氏は同事業に関し「開発費用が巨額で、仕組みも複雑だ」と述べ、経済性や技術面で実現は難しいとの認識を示した。福島第一原発事故後の日本の原発政策には「政治的な影響力から独立した監視委員会を設置することだ」と話し、国民の側に立った安全規制の強化を求めた。
 カーター政権は77年に新原子力政策を発表し、使用済み核燃料の再処理や、再処理で生じるプルトニウムを燃料とする高速増殖炉の開発計画無期延期などを決めた。米国内で根強い反対論があったが「(設計や構造が)複雑すぎて好ましくなかった。限られた国家予算の中で考えれば終了させる必要があった」と強調。「私は(計画を)握りつぶした」と述べ、政策決定で強いリーダーシップを発揮させたことを明らかにした。(中略)
 技術的なトラブルが続く高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の現状などを知り「私は正しかった」と述べた。
 一方、福島原発事故の日本政府の情報提供などが不十分との指摘がある点に「報道でしかしらないが、私もそういう印象を持った」と指摘。(中略)
※核燃料サイクル:(中略)主要先進国では米国のほか、英、仏、独も1990年代後半までに高速増殖炉開発から撤退した。

.. 2012年01月24日 13:25   No.358023
++ 冨塚 元夫 (幼稚園生)…3回       
1月26日(明日) 18:30より スペースたんぽぽ講座
   佐藤幸子さん『自然農から考える原発問題』に参加しましょう!
                              
 9月19日明治公園で開かれた6万人集会で、三春町の住民である武藤類子さんは、福島県は紺碧の太平洋をのぞむ浜通り、果物が豊富な中通り、米が豊かにみのる会津平野に加えて、その向こうを深い山々が縁取っていますと言いました。

 佐藤幸子さんの町、川俣町は中通りですが、仲通りの大都市福島市、郡山市とは違って、いわゆる山沿いの町です。川俣町は福島市から約20km離れており、阿武隈山地といわれる800−1000m級の山々に囲まれた山村です。平地が少なく高冷地で天候に恵まれない田畑の生産性は低く、かつての主要産業だった養蚕は細々と残っている程度で、過疎化地域です。浜通りにある双葉町や大熊町も豊かな農地に恵まれず工業もなく、原発が来る前は過疎化地域でした。

 村が過疎化から抜け出すために中央から産業を誘致するという政策の典型的なものが原発誘致ですが、原子力政策の根底にある中央政府のエネルギー政策(核燃料サイクル)はすでに破たんしました。国策産業誘致はもはや地方の選択肢にはありません。そうした肥沃な平地に恵まれない農業地帯の有力な解決策が自然農法だと思います。平地が少ないので大規模農業は不可能ですが、自
然に恵まれています。汚染が少なく空気が澄んでいます。冬はかなり温度が下がりますから、病原菌が減少します。気候が厳しいので植物は自らをたくましい体にします。農薬が最低限で済みます。そうはいっても農業者は根気よく農薬を減らし、たい肥やボカシのような自然の肥料を作らなければなりません。
農薬と人工肥料、耕運機がくる50年前は一種の自然農でしたが、過酷な労働でした。

 除草剤を使用しないと雑草とりは大変です。みみずのような小動物にも仕事をしてもらいます。微生物も虫も鳥もすべての生物が相互依存しているのが自然農法です。自然農(有機農業)によって、コストは高いが安全なおいしい農産物を作るのは日本の農業の一つの進むべき道です。減反によって生じた耕作放棄地も3年間農薬・人工肥料が投下されないので有機農法可能地になります。有機農法の野菜は、近くの畑にまいた農薬が飛んでくると、有機野菜でなくなります。ましてや放射能は最悪です。自然農法の貴重な田畑に福島原発事故により放射線が降り注ぎ、長年育てた貴重な土地と作物が一瞬にして台無しにされました。もう貴重な微生物もミミズも死滅しました。佐藤幸子さんたち有機農業者の残念無念は推し量れません。

 この汚染された土地で自然農法を復活させることは可能でしょうか?佐藤幸子さんにお話ししていただきたいと思います。

.. 2012年01月26日 09:11   No.358024
++ 宮口高枝 (幼稚園生)…2回       
◇東京〜郡山の放射線量を計測しました。

                     さよなら原発みなと 
 週末、郡山で震災による女性への暴力、心のケアなど電話相談対応への相談員の研修があり先ほど帰ってきました。電車内や郡山についてあちこちで計測しました。

 21日の日は雪が降り始めていました。22日一晩中降って曇り空でした。積雪10pぐらいで22日のほうが前日より線量が多かったです。やはり雨や雪の日は多くなるようです。

 参考までに下記計測した結果です。

 21日 積雪少量
     東京駅車内   0,14〜0,12マイクロシーベルト
     大宮駅車内   0,05〜0,08
     宇都宮駅車内  0,15〜0,18
     郡山駅車内   0,23〜0,27
     郡山屋外    0,25〜0,28
     郡山参画プラザ 0,16〜0,17
     ホテル室内   0,12〜0,13
 22日 積雪10cmくらい 曇り
     ホテル内    0,12〜0,14
     郡山駅前花壇上 0,56〜0,57
     郡山駅屋内   0,28〜0,26
     大宮駅車内   0,09
     東京駅車内   0,08〜0,09
     
 みなさまご存じのように18日、ストレステストに関する原発の専門家による意見聴取会は大飯3、4号機の安全評価は妥当としました。再稼働の強行をはかるため、経産省は傍聴者を排除し、これを批判する委員が欠席する中、警官隊を導入して、まさしく密室で金にまみれた御用学者だけで「妥当」の判断を出しました。

 経産省や保安院等に電話やファクスでこの暴挙に抗議しましょう。

「さよなら原発みなと」のブログに18日の詳しい報告と抗議先があります。
 こちら

.. 2012年01月26日 09:59   No.358025
++ たんぽぽ舎 (社長)…579回       
国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施

 本日26日、福島事故緊急会議の仲間を中心として国際原子力機関(以下、IAEAと略)東京地域事務所に対して下記の申入書を提出してきた。
 IAEAは現在今月18日に実施された「ストレステスト意見聴取会」において保安院が「問題なし」とした関西電力大飯原発3、4号機のストレステストの「実施報告」を得て、その「報告」に国際的お墨付けを与えることを唯一の「ミッション」として、今月23日より来日している。

IAEA東京地域事務所に提出した申入書
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IAEA事務局長 天野之弥 様
IAEAレビューミッション 団長 ジェームズ・ライオンズ 様
IAEA東京地域事務所 所長 デビス ハート 様

                申入書

        日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
        IAEAは勝手な「評価」をしないで

 福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染され、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ今なお高線量の中で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
 このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故の原因究明に関心を持ち、原子力安全・保安院の審議会や報道発表に注目してきましたが、原子力安全・保安院の施策には納得できないことばかりです。また、IAEAの役割にも私たちは疑問を持っています。
 以下に要請します。

1 日本政府の原発再稼働に手を貸さないで

 3.11福島原発事故が発生して以来、日本政府の対応は日本に住む人々のみならず世界の人々に怒りと落胆を与えるものでした。例えば、文科省のSPEEDIの結果を被災地の人々に知らせずに米軍にいち早く知らせたこと、「直ちに健康に影響はありません」と発表して放射能汚染の危険を知らせなかったこと、年間20mSvなる被曝労働者にも許容されない基準を現地の子どもや妊産婦にまで結果的に適用したこと、自主避難した人びとを含め原発事故被災者に十分な補償をしていないこと、などなどその原因は沢山あります。

.. 2012年01月28日 08:52   No.358026
++ たんぽぽ舎 (社長)…580回       
 一方、福島原発事故の原因究明も未だに進まず、中間発表が政府や東電から出されたのみで、国会の事故調査委員会の検討は昨年12月に開始されたばかりです。にもかかわらず、原発の再稼動に向けた施策が進められ、先の1月18日には利益相反の疑いのある委員を擁護して市民の傍らでの傍聴を許さないでストレステスト評価会議を開催しようとして国内で笑い物になる始末です。
さらに、地震・津波、高経年化、技術的知見、ストレステストなどの意見聴取会では究明すべき難題、対処すべき課題が次々に明らかになってきています。
また、再稼動を決定するプロセスもあいまいで、そもそも福島原発事故を起こした原子力安全委員会や原子力安全・保安院に再稼動させる資格はありません。
 以上の状況を踏まえれば、日本政府の原発再稼動を許してはいけないことは明らかです。
 日本政府の原発再稼働に手を貸さないでください。

2 IAEAは勝手な「評価」をしないで

 そもそも、IAEAは1953年、アメリカ合衆国大統領のアイゼンハワーによる国際連合総会演説「平和のための核」を契機に1957年に創立されたそうですね。役割は、核兵器が現保有国以外に広がらないようにすることと原子力の平和利用をどんどん広げることですね。
 「日本のストレステストの評価手法の妥当性を評価する」そうですが、「原子力の平和利用」を広げる組織、すなわち原発を推進する組織に、私たちの命にかかわる「評価」をしてほしくありません。また、今後ますます大規模地震が予想されるのに、地震の心配がない国から「評価」されても信頼できません。勝手な「評価」をしないでいただきたい。

2012年1月26日  福島原発事故緊急会議

.. 2012年01月28日 09:10   No.358027
++ たんぽぽ舎 (社長)…581回       
◇経産省前テント村に撤去命令
  再稼働やめて 訴え続ける
  脱原発市民団体憤り

            (東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)

 経済産業省の敷地の片隅に脱原発を訴える市民団体のテント村がある。設置から約四ヶ月が過ぎた今月二十四日になって、枝野幸男経産相が退去と撤退を求めた。市民団体側は「絶対にどかない。国は狭量な態度な態度を取るな」と憤る。同省は防火上の理由を挙げるが、無理がある。突然の退去命令の裏には何があるのか。

 二十五日朝、活動を支える一人の渕上太郎さんは(六九)はテント内で使い捨てカイロを足に貼っていた。両足に五枚ずつ。「寒いのは大嫌いだけど、まあしゃあない」。上着を五枚重ね着し、マフラーを巻いても寒い。「政府が『原発の再稼働をしない』との明言をしたら、ただちにテントを退去するよ」。渕上さんだって、早く終わらせたい。
 枝野経産相は二十四日の会見で、撤去の理由を「火気の使用など危険行為は放置できない」ことを挙げた。ガソリン式発電機でぼや騒ぎがあったことを指しているが、問題が発生したのは昨年十二月三十日。既に一ヶ月以上たっている。
 テント村は経産省を取り囲んだ「人間の鎖」をきっかけに昨年九月十一日に始まった。「九月十九日に明治公園で五万人集会が計画されていたので、十日ほど張る予定だった」が、「脱原発」を訴える人が寄り合う場として勝手に“成長”していったとう。

 ◇命にかかわるから抗議
  4ヶ月で延べ1万5000人訪問
  「よりどころ追い出さないで」
  ぼや騒ぎ 国は世論見極め排除?

 昨年十月末には福島県の母親ら約百人が三日間の座り込みを行った。テントが増設され、原発に反対する人の署名が増えていった。約四ヶ月間で、延べ一万五千人がテントを訪れた。「デモは参加しにくいけれど、テントはで座り込みならという人もいる。中学生からお年寄りまで集まれるのがテントの良い所だ」と渕上さん。
 「国は、私たちを追い出すなんてちっちゃいことにはエネルギーを使っている場合じゃないでしょう」と憤るのは、テント前で座り込みを続ける椎名千恵子さん(六五)だ。「原発いらない福島の女たち」の世話人で、十二月一日からは妊娠期間にちなんだ「とつきとうか(十ヶ月と十日間)もの長期間の座り込みを始めている。
 遠くから心配する人も多い。中国電力の上関原発建設に反対し、昨年九月、経産省前で仲間と十日間のハンストを決行した山口県上関町の岡本直也さん(二〇)は祖父母ほどの世代の人々を思いやり応援する。「ハンストもテント村も違法行為と言うけれど、僕の感覚からしたら、危ないものを『安全』だと言い張って、たくさんの人を被ばくさせ、土地を奪った人たちの方が犯罪的な
ことをしていると思う。命にかかわるからこうぎしている。その声を聞いてほしい」

.. 2012年01月28日 10:38   No.358028
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…25回       
ついに傍聴者を閉め出した「ストレステスト意見聴取会」
   後藤、井野委員を「締め出し」た経産省

               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 
 ◇強行突破

 18日のストレステスト意見聴取会、とうとう傍聴者を別室に閉じ込め、会そのものを密室化した。もちろん別室の傍聴者には「絵や音」はモニターを通じて流れるから議論の内容を秘密化したわけでは無いと、経産省側は主張するのだろうが、それは全く次元の異なることだ。同じ部屋でリアルな発言を、相手の顔、また、それを聞いている人たちの表情を見ることに、傍聴の意味があ
る。
 こんなデタラメな意見聴取会に対する異議申し立ての声が、傍聴人から上がることは、福島原発震災を経た後は当然のことであり、それを閉め出すなど許されるはずがない。
 このような暴挙に至った理由ははっきりしている。岡本孝司、山口彰、阿部豊の3委員が三菱重工から資金を提供され、そのことを追求されたことに当人たちも経産省も我慢がならなかったからだ。
 普通なら取らない過激な反応をしたこと自体、経産省などの最も追求をされたくないことに踏み込んだからだろう。
 それも、傍聴人のみならず後藤委員と井野委員からも「質問」として疑問を呈されたことが大きかった。

 ◇後藤、井野委員を排除

 経産省は18日夜間に強行した「意見聴取会」に二人を欠席させようとして、このような騒ぎを起こしたのではないかとさえ感じさせた。傍聴人抜きの聴取会など、認めるはずがないことを見越しての暴挙だったのだろう。
 二人の配付した12月22日質問は、経産省のホームページに掲載されているのだが、なんと個人名と個人の関与を記載した箇所を消した。黒塗りならぬ白抜きの状態で、文書改ざんしてホームページに掲載したのだ。18日の行為を予告するようなことをしていた。(*)
 なぜそのようなことまでしたのかは、18日中に答えが出ている。わずか数十分で「大飯原発3、4号機のストレステストの方法は妥当」という意見を「出席」した委員のみで、まとめてしまった。
 これを見ても、後藤、井野委員が居なければ、「しゃんしゃん意見聴取会」
つまり電力会社と国の出来レースになっていたことが明らかで、そう見えないように、つまり「一回に二、三時間は信義をしていた」ように見えるように体裁を作ることが、「反対派」を入れた議論をした唯一無二の理由だと言うことが分かる。
 しかし今月下旬にはIAEAが来てしまう。さすがにそれまでに何ら結論が
出ないというわけにも行かない、実際7回もしたんだからもう良いだろうというわけだ。その実態を今回の事態で白日の下にさらすことができたわけだ。

.. 2012年01月28日 12:02   No.358029
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…26回       
 ◇馬脚を現した経産省

 既に「ストレステストの欺瞞性」は両委員や市民の努力で明らかにされていたと思う。それに対して国も他の委員も納得できる答えは出せないばかりか、委員に3名者利益相反のメンバーが居たことが追求されると、経産省は話をそらして任命責任を放棄して強行突破を計った。
 結局、3.11以後何が変わったのかと問うても、少なくても経産省の審議にあたる姿勢には何の変化も無かったことは、はっきりしたということだ。

(*)信じられない「白抜き」文書の所在は
白抜きされたのは利益相反の3名の委員名と、次の文章である。

『報道によれば、山口彰委員は、(株)ニュークリア・デベロップメントから『受託研究』の名目で3,385万円の研究費を受け取っている。ニュークリア・デベロップメントは、現在審議中の大飯原発・伊方原発・泊原発などの主製造メーカである三菱重工の関連企業である。これが事実であれば、利益相反の事例に該当する可能性があり、研究者倫理としても委員にはふさわしくない
と考えるが、保安院の判断をお聞きしたい。』
これが
『報道によれば、                 


                         これが事実であれば、
利益相反の事例に該当する可能性があり、研究者倫理としても委員にはふさわしくないと考えるが、保安院の判断をお聞きしたい。』
と、書き換えられていた。
 なお、「発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」の名簿は次の通り。

阿部 豊 国立大学筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授
井野 博満 国立大学法人東京大学 名誉教授
岡本 孝司 国立大学法人東京大学 工学研究科原子力専攻教授
後藤 政志 芝浦工業大学 非常勤講師
小林 信之 青山学院大学 理工学部機械創造工学科教授
佐竹 健治 国立大学法人東京大学 地震研究所教授
高田 毅士 国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻教授
奈良林 直 国立大学法人北海道大学大学院 工学研究院・工学院教授
西川 孝夫 公立大学法人首都大学東京 名誉教授
山口 彰 国立大学法人大阪大学大学院 工学研究科教授
渡邉 憲夫 日本原子力研究開発機構安全研究センター リスク評価・防災研究グループリーダー

.. 2012年01月28日 12:11   No.358030
++ たんぽぽ舎 (社長)…582回       
◇原発今夏ゼロも想定−制限令は出さず
  枝野経産相 東電の経営権握る考え
                  (朝日新聞1月27日付けより抜粋)

 枝野幸雄経済産業相は26日、朝日新聞のインタビューに答え、今夏に全国で稼働している原発ゼロを想定し、今春にも対応策を公表する方針を明らかにした。原発の再稼働が難しくなっているためだ。昨夏のように電力使用制限令を発動せず、自動車メーカーの「土日操業」をしなくても乗り切れるよう準備する。
 全国では26日時点で全54基のうち4基の原発が動いている。順々に定期検査に入り、4月末に北海道電力泊原発3号機が入ると稼働する原発がなくなる。
 政府は安全性を確認するストレステスト(耐性評価)などをしたうえで、夏前に再稼働に踏み出すシナリオを描いてきた。だが、東京電力福島第一原発事故の影響で地元の同意を得るのが難しくなっている。
 こうした情勢から、枝野氏は「(今夏は)原発がゼロになる可能性はある」との認識を示した。また、「安全と安心をないがしろにして稼働することは許されますか」と話し、再稼働は電力需給より安全確保を優先する考えを強調した。

.. 2012年01月28日 12:29   No.358031
++ 山崎久隆 (大学院生)…129回       
柏崎刈羽原発5号機は重大な「トラブル停止」だった
   2ヶ月弱も早く停止した「真相」
   最重要な制御棒駆動機構のトラブル
   東電の電力供給に支障は全くない
                   たんぽぽ舎 

 東電は1月25日に突然「柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査開始について」というプレスリリースを出し、5号機を止めると発表した。そして25日運転を停止した。
 あれ?と思った。なぜならば、前回定検終了は2010年2月18日であり、本来ならば13ヶ月運転、すなわち3月17日まで動かせるはずだから。一月以上も早い停止は、何かあったに違いないと思った。
 調べてみたらすぐに分かった。なんと、制御棒駆動機構のトラブルだった。
 1月20日のプレスリリースに「5号機 定例の動作確認試験における制御棒1本の動作不良について」という記事がある。週に一度の制御棒全185本の駆動試験中に制御棒の1本が15センチ(1ノッチ)挿入しようとしたところ168センチ(11ノッチ)入ってしまった。つまり制御不能になった。
 そこで、この制御棒を全挿入した状態で固定したが、そのため出力が低下し、出力103万キロワットの原発になっている。このままでは安定的に運転できそうも無いため停止することにして、25日にプレス発表をしたのだろう。
 この種の制御棒駆動系のトラブルは、原子炉臨界事故を起こす原因にもなっている。根本的な解決はできず、駆動試験の際に見つかると、一杯まで挿入してロックするほかには対策は無い。
 制御棒は原子炉停止の最重要装置であり、それが185本の中の1本であったとしても、放置したままの運転など到底許されることでは無い。

 電力供給に支障があるのか−全くない

 東電は冬ピークを約5400万キロワット程度としているようだ。その内訳では、原発が柏崎刈羽の5、6号機で250万キロワットを見込んでいた。3月17日頃まで5号機が動いていれば、おおむね冬ピークは終わるだろうから、その後に定期検査入りをしても何ら支障は無いはずだった。しかし、まだこれからピークが来る可能性がある時期に止めたということは、このトラブルがそれだけ深刻だからだ。ちなみにこれまでの冬ピークは1月20日の午後5時台で、4966万キロワットだった。
 このため、供給体制に修正が必要になった。おそらくはJパワーの磯子火力(石炭)だ。
昨年11月に爆発炎上し休止していたが23日までに系統復帰し、2基合計で120万キロワットを供給できることになった。収支はぴったり合う。
 さて、ドタバタ東電の原発はついに最後の一機、柏崎刈羽原発6号機のみ。これが止まるのは予想では4月8日。この時期は電力需要としては最低に下がる時期だ。他の火力も休止点検に入るだろう。ますます停電の心配など無い。
 ところがこの4月から大幅な電力値上げを東電は予定しているという。

.. 2012年01月29日 08:35   No.358032
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…27回       
東電の電気料金値上げなどとんでもない。大反対!! 
   電気料金の実態は真黒けの「黒塗り」 そのデタラメぶりを問う

               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 ◇値上げの本当のわけ

 原発が止まったために、その分、火力発電の燃料代がかかるというのだが、それは理屈としてもおかしい。
 もともと原発の電力供給力はフルパワーで全電力需要の4割程度、実質的には春先など半分ちかくは定期検査をしているから、2割程度になる。今回の震災のために火力で全電力をまかなうとしても、追加すべき発電量は1000万キロワットもない。原発の燃料だって年間2000億円はかかる。最近は稼働していない原発が多いからもっと少ないが、計算上はそのくらいは燃料費とし
てかかる。
 核燃料は製造や輸送に長時間かかるので、既に数年先まで発注されている。
すなわち使うあてのなくなった燃料がかなりの量あり、その分の支払いも迫っているというわけだ。これらも当然ながら費用に含まれる。火力のたき増しだけが費用では無い。
 ちなみに既に取得して核燃料サイクルにある燃料は「加工中等核燃料」というが、その金額は実に7300億円にも達している。もはや使うあての無い核燃料が7300億円分も余っているが、核物質防護上、簡単に売却するわけにもいかない。もちろん国内全部で余っているので他電力にも売れない。
 リードタイムの長い核燃料は、そのまま電力にとっては巨額の負担を強いる「爆弾」だったのだ。

 ◇原発を冷やすために原発が要る?
  −推定85万kwもの電力が原発冷却用に消費されている

 さらに、とんでもない費用がある。それは原発の冷却用電力だ。
 柏崎刈羽が1機動いているので、まだ柏崎刈羽は「発電所」であることができるが、福島第一と第二はもはや「発電所」ではなく「受電所」である。
 燃料を冷やすための電力は東京電力管内の発電所から送られる。通常ならば止まっている原発の冷却と定期検査に必要な電力が送られていたのだが、今回はそれに加えて福島第一の破壊された原子炉の冷却や周辺の作業用電力などが加わった。その収支報告は、まだ見たことが無い。
 柏崎刈羽の最後の一機が止まれば、柏崎刈羽も同じ立場になり、東電は原発を冷やすために推定85万キロワットもの電力を火力などから送らざるを得なくなる。つまり私たちの節電は原発の冷却用電力に消えてしまったというわけだ。
 これら費用もまた、料金値上げで追加請求されることになるようだ。使う当てもなくなった原発の、補修費用も莫大に支出しようとしている。最低限危険を回避するためならば、使用済燃料プールに入っている燃料を冷やし続ければ良い。それ以外は全て取りやめれば費用はかなり節約できるが、多分間違いなく東電は再起動を前提とした補修などに莫大な費用を費やしている。配管の交
換、弁の取替、様々な補修工事は全て被曝労働でもある。さらに津波対策の巨大防潮堤や設備の耐震性強化、過酷事故対策の追加費用に数千億円をかけるつもりだろう。全て1ワットも電気を生まなくなった無駄な原発のために、である。
 福島第一の原発震災にかかる損害賠償額は値上げ対象にならないだろうが、それも表向きの話で、料金収支明細書さえ出さない東電の言うことなど到底信用できない。

.. 2012年01月30日 09:43   No.358033
++ 山崎 久隆 (小学校高学年)…28回       
 ◇得意の「経営努力」とやらはどうしたのか?
  −反対の多いMOX燃料で750億円も浪費

 プルトニウムを混ぜた「MOX燃料」。価格は通常のウラン燃料の数倍になると見られている。仮に5倍としたら、1体あたり1億円以上も高い。それを110万キロワット原発に三分の一炉心分も入れると、それだけで250億円も余分にかかる。
 それを3機行えば合計750億円は余計にかかる計算となる。ところがプルトニウム燃料は性能が劣る。最近の高性能ウラン燃料は、濃縮度を上げてウラン235の濃度を高くすることで最大5サイクルもの間炉内に入れることが出来るようになっている。
 ところがプルトニウム燃料は、ウラン混合しているために安全性に問題があり、3サイクルしか入れることが出来ない。これだけで性能は5分の3、価格は5倍で能力が4割引などと、常識では考えられない買い物を電力はしている。すなわち「プルサーマル計画」というのは性能を落としたうえ危険なプルトニウム燃料を高額に買っているわけだ。こんなものは社会常識では「詐欺」である。
 その無駄遣いを東電は「経営努力で吸収する」とこれまで言ってきた。ならば火力のたき増しにかかる費用もその理屈から言えば当然「経営努力で吸収」すべきだろう。とてもそんな巨額の費用はまかなえないというのならば、出来る企業に発電設備を売却すべきだ。
 電力会社は公共企業体だ。法的に供給を義務づけられている。その反面、圧倒的な独占を認められてきた。だから電力料金は「限りなく透明に近いブルー」でなければならないのに、実態は真っ黒けの「黒塗り」だった。プルトニウムの価格もMOX燃料体の価格も原発ごとの収支パランスシートも何一つ情報は開示されず、単なる風評としての「原発が止まると電気が足りなくなる」キャンペーンを展開していたのだ。

 以後の予測
 高浜3号運転停止は2月20日
 柏崎刈羽6号運転停止は4月8日
 泊3号運転停止は4月下旬・・・脱原発社会完成
 ・・・しかし先行きは不透明

.. 2012年01月30日 09:50   No.358034
++ 杉嶋 拓衛 (幼稚園生)…3回       
  『自然農から考える原発問題』報告 

 
 1月26日(木曜)18時半からスペースたんぽぽにて30年前福島県川俣町の農家に嫁いだ時から佐藤幸子さんの農業は始まった。一年だけ勤め人を経験しその後は農業に。農協が勧めない養鶏業(かえってビジネスチャンスだった)を始め45羽だった鶏は、猫や犬の襲撃を乗り越え最大1000羽へ。同時に田んぼや畑も試行錯誤の末に自然農業へと傾倒していく。

 多くの失敗を乗り越えこれから豊かな生活を迎えるという時に起きた311東日本大震災と福島第一原発事故。子供たちに安全な野菜を食べさせていた大事な自然農業も原発事故は全てを奪った。自然農法の思想は生き物を大事にする農業。作物と雑草や害虫など区分けせず無農薬はもちろん自然の力を最大限引き出す農業は、不自然なコンクリと自然を乱開発して放射能を撒き散らす原
発とは相性が悪い。

 佐藤家の方針は教育費に金を使わないそうです。教育は義務教育で十分で、それで足りなければ高校に行き、更に大学や大学院と出来が悪ければ行くしかないという話は面白かった。日本を牛耳る高学歴の権威のお歴々に聞かせたい言葉だった。大学で何勉強すると原発を動かす頭が出来上がるんだろうか。丁度今問題になっている経産省テント村で攻防になっている原発の再稼働問題で
も推進側は学歴自慢の大馬鹿野郎ばかりで、誰も原発はもうこの社会に必要無いと内部で言い出す者がいない。

 佐藤さんは30年間も農業をやっていても子供の生命優先と山形へ避難した。でも福島では何代も農家を続けていて簡単に土地を手放せない人が多くいると訴えていた。ただ逃げれば済むという単純な問題ではないのが、福島の子供たちがいまだに避難しきれていない現状を生み出している。とても考えさせられるテーマの講演会だった。

.. 2012年01月30日 10:31   No.358035
++ 橘 優子 (幼稚園生)…3回       
佐藤幸子さん講演会『自然農から考える原発問題』が楽しかったというお声を、翌27日の経産省前テントの退去命令に抗議する集会に集まった数人の方からいただきました。「ネットの映像を見ると怖い人だと思っていたけど、こんなに楽しいお話がきけるなんて」と言う会場での発言もあったくらい。佐藤さんの前向きな生き方、自然な生き方が阿武隈山地の山村での自然農を成功さ
せたのだと納得。
 自らも避難を余儀なくされても尚避難先で被災者受け入れに取り組むという放射能被害に立ち向かう姿勢にも心が弾むような前向きさがあって、旧友の話を聞いているような和やかな講座でした。広島からたんぽぽ舎に直行した佐藤さんは、講演会の後原発いらない福島の女たちどうし、椎名千恵子さんと神保町の銭湯で体をあたためてから、経産省前テントに帰還していきました。講演
に先立ち上映した「子どもたちを放射能から守れ」は、賞もとっている感動的な作品で、たんぽぽ舎でも2000円で販売中。是非ご覧ください。半額は「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」へのカンパとなります。

.. 2012年01月30日 10:45   No.358036
++ 木本 希 (幼稚園生)…1回       
3.11郡山集会に参加すするかどうかは「個人の判断」に

                           鎌倉市 

 いつも貴重な情報を有り難うございます。そして長年の反原発活動に敬意を表しています。

 地震と原発事故情報その302の中にありました、3月10、11日の郡山ツアーに関連してメール受信者の方との意見交換を拝見しました。私なりの意見を僭越ながら述べさせて頂きます。

 私は、郡山での集会に参加するかしないかは、個人の判断に委ねるしかないと思います。もちろん子連れでの参加を考えている場合は、きちんと子供の意思を確認するべきだと思いますが。答えは一つではありません。放射線の数値においては、同じ数値でも人によって捉え方は様々であろうと思いますし、反原発活動も様々なアプローチの仕方があると思います。大事なのは、互いの意
見を尊重した上で自分の意見を述べる、ということなのではないかと思います。

 原発と放射能、本当に恐ろしいものです。どう対応するべきなのか、みんな迷っています。いくら考えても答えが出ません。だからこそ、今まで多くの人達が原発と云うものに反対してきたんだと思います。そして、これからも反対していかなければいけないのだと思います。

.. 2012年01月30日 11:57   No.358037
++ たんぽぽ舎 (社長)…583回       
1月26日 IAEAの再稼働「やらせ」来日にNO!緊急アクション
                   (福島事故緊急会議MLより転載)

                     [転送・転載歓迎/重複失礼]
 東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。本当に緊急の思いつきでしたが、1月26日(木)にIAEAの「やらせミッション」に抗議するアクションを行いました。呼びかけは「福島原発事故緊急会議」。まずはIAEA東京地域事務所に申入書を提出に。12時に7人が飯田橋駅に集まり、九段下方面に5分ほど歩いたところにある精文館ビルに到着。ビル前で
ロイターTVと共同通信の記者が待ち構えて、登場した私たちを撮影、その後も同行して、インタビューも行ってくれました。

<事務所は、けんもほろろの対応>
 IAEA東京事務所はビルの8、9、10階に入っており、受付は9階でした。小さなエレベーターに分乗して9階に上がると、狭いフロアーの左に事務所ドアがあり、黒光りする立派なレリーフ状の看板が付いていました。
 ブザーを鳴らすと女性の声で返事があり、ドアが開いたものの、メディアのカメラを見てすぐにドアを閉めてしまいました。「カメラは困る。事前に聞いていない。人数は一人だけに。申入書の受け取りにだけ応じる」とドアフォンでの会話。要請の趣旨をていねいに伝えても、かたくなな対応に終始。
 メディアの方も「手渡す側だけでも撮らせてほしい」と直接要請されましたが、姿勢は変わらず。結局、アポイントを取った仲間以外は順次1階に下りることに。
 残ったのが1人になったところでドアが開き、やっと申入書を手渡すことが出来ました。奥には責任者と思われる男性の姿が見えたそうです。「事務局長やレビューミッションに渡せるかどうかは分からない」と言いつつの渋々の受
け取りでした。
 慣れていないのかもしれませんが、ひどく過剰な警戒、狼狽ぶりでした。どうして堂々と市民からの要請を受けることが出来ないのでしょうか。IAEAという組織の体質の一端が表れたのかもしれません。

.. 2012年01月31日 13:17   No.358038
++ たんぽぽ舎 (社長)…584回       
           【IAEAへの申入書】

        日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
        IAEAは勝手な「評価」をしないで

<底冷えの中、保安院に抗議の声>

 午後の政府交渉(六ヶ所再処理試験の再開問題、再稼働問題)に参加した後、午後5時30分から経産省別館(保安院)前で、経産省・保安院に対する抗議アクションを開始。参加者は約40人。昼のIAEAアクションの報告に始まり、東電前アクション、グリーンピース・ジャパン、アイリーン・美緒子・スミスさん(グリーン・アクション)などからの発言、冷え込みにも抗するシュプレヒコールやショートコールなどで経産省に抗議の声をぶつけました。
 ちなみに、経産省・保安院への要請書は、夕方の受け取りを経産省に拒否されたため、午後の政府交渉に出席していた保安院の担当者に手渡しました。


          【経産省・保安院への要請書】
 IAEAによる「やらせ」ミッションを中止し、ストレステストによる
 再稼働プロセスを白紙に戻してください
 

<IAEAに声を届けよう!>

 IAEAの調査団は、最終日の1月31日(月)に報告書を経産省に手渡し、「助言」を行い、記者会見等も行うようです。日本政府が編み出した「冷温停止状態」なる詐欺的概念に承認を与えたIAEAは、今度は再稼働への儀式に過ぎないストレステストにお墨付きを与えることは必至です。福島にIAEA事務所を設置するとの発表もなされました。
 今後もIAEAと日本政府の危険な結託に抗議の意思表示を続けていきたいと思います。飯田橋にIAEA東京事務所があることも今回、初めて知りました。ぜひIAEAに声を届けていきましょう。まずは市民からの要請に慣れてもらい、誤ったその姿勢を糾してもらわなければいけません。

<国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所>
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-5-9 精文館ビル9F
Tel:03-3234-7186/Fax:03-3234-7214

.. 2012年01月31日 13:38   No.358039
++ たんぽぽ舎 (社長)…585回       
◇現段階では強制排除ではなく、あくまで自主的な撤去を求めたい
                         − 経産省

                   (東京新聞1月28日付より抜粋)

 東京新聞1月28日朝刊29面こちら特報部にテントに関して「注意すべき記事」が載っているので紹介します。全文の3分の1の抜粋です。見出しは『経産省テントが期限・拡残集会に700人 撤去すべきは原発」の3本見出しの記事です。

 脱原発を訴える経済産業省前のテントに同省が「撤去期限」を通告した問題で、期限を迎えた27日、同省には通告に抗議する電話やメールが殺到した。
テント前で開かれた抗議集会には700人以上が集まり、福島県からも女性たちが駆けつけた。抗議の声が終日響いた。
 福島県郡山市から駆けつけた元保育士、黒田節子さん(六一)は「この場所を維持してくれた人たちがいたから思いも伝えることができた」と、反原発団体が設けたテントに対する経産省の撤去要請に憤った。
 「(撤去要請の根拠となった)二十秒で消えた小さなぼやは言い掛かり。原発の危険とは比較にならない。(中略)
 抗議のネット署名も始まり、主催者によると、撤去期限の午後五時過ぎには二万九千人を超えた。(中略)
 「(福島県)浪江から来ました」という宣伝カーも現れ、「浪江はチャルブイリになってしまいました。頑張ってください」とエールを送る一幕も。経産省は「現段階では強制排除ではなく、あくまで自主的な撤去を求めたい」としている。

.. 2012年01月31日 14:02   No.358040


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