返信


■--2012年へのメッセージ
++ 柳田 真 (大学生)…96回          

     原子力帝国の利権構造を壊し、
     第二の大惨事を起こさないうちに原発の即時廃止を!

                               

1.福島原発事故は予見されていた。
  心ある人々が何年も前から、原発の根本問題(放射能汚染)と利益優先の電力会社運営の危うさに警鐘を鳴らし、加えて地震大国日本の原発の大危険性を訴え続けてきた。

2.事故は現在の日本社会の姿を映し、今後の在り方を問うた。どういう社会を目指し、どう生きるかと。

3.自らと子供たちを「放射能と汚染食物から守る」ために、たくさんの市民が立ち上がった。
  3.11以前には「東京で20人のデモ」だったが今では万人を超す。大小たくさんの学習会が開かれ、多くの人が立ち上がった。25年間少数の支持者の共に孤立無援の苦闘をしてきた者にとってこれは画期的なこと
だ。これらの市民の立ち上がりの中に「未来の希望」を見る。この力をみんなで3〜4倍に大きくできれば、原子力帝国の利権構造を壊せる。第二の大惨事を起こさないうちに原発を廃止出来る。

4.21世紀を責任ある大人として生き抜きたい。みなさんと共に全力で考え、行動したい。
.. 2012年01月04日 07:32   No.356001

++ たんぽぽ舎 (社長)…547回       
.「山谷支援ありがとうございました」

 たんぽぽ舎から皆様へ

 「山谷労働者越冬支援・年末助け合い物資カンパ」ご協力ありがとうございました。今年で30回目になる年末助け合い運動も全国の皆様のご協力のおかげで、山谷労働者の皆さんに物資とカンパ金をお届けできることになりました。この場を借りてお礼申し上げます。

 今年は福島第一原発の事故対応により、たんぽぽ舎においても連日、会議が行われたり、問い合わせ電話に追われる中で、物資の置き場がないなどの問題を抱え、実施も危ぶまれた中での期間を短縮しての取り組みとなりました。物資受け入れ作業を手伝っていただいた皆さんのご尽力でスムーズに荷物の整理が出来、三度の搬送作業を終えることが出来ました。

 本日、28日、山谷労働福祉会館における「越冬支援集会」にボランテア活動に協力して頂いた皆さんとご挨拶に行く予定となっております。日雇い労働者が置かれている厳しい状況をお伺いすることになると思いますが、皆様から送られた支援が命を救う活動に役立てられていることを報告できるかと思います。

 今回、福島の方から新品の靴が数え切れないほど「経産省前テントひろば」を通じて届いたり、お米券やテレカがお手紙に添えられて同封されておりました。テレカについては一日一日の契約補償しかない労働者にとって、次の仕事を探す上で大変貴重なものとなります。また、毎年茨城で手作りで野菜を作っているグループの皆さんから、カブ、ダイコン、ネギが届けられました。皆様
からのお米とともに29日から始まる「共同炊事」−越冬支援炊き出しに使っていただくことになります。

 社民党ー福島みずほ事務所より急遽連絡があり、物資受入日を延長しての取り組みとなりましたが受け入れ荷物170個、カンパ金64万円になりました。カンパ金を送って頂いた皆様へは「山谷労働福祉会館運営委員会」より領収書をお届けする予定になっております。年明けになりますが、受け渡しの確認とさせていただきます。

 2012年は、福島原発事故の一刻も早い収束と、被曝労働の根絶のためにも「原発いらない」の声を皆さんと共に大きくしていく年になることを心に期し、ご報告に変えさせていただきます。   

2011年12月28日
               たんぽぽ舎「運営委員会」・ボランテア一同

.. 2012年01月04日 07:47   No.356002
++ 冨塚 元夫 (幼稚園生)…2回       
槌田博さんの講演会『放射能と食の安全について』参加報告
     明治の粉ミルクのセシウム汚染は空気汚染のせいでした。

                              

 12月22日(木)スペースたんぽぽ槌田博さんの講演会「『放射能と食の安全について』ヒバク=自然被曝+外部被曝+内部被曝」に参加しました。

1.チェルノブイリ爆発事故では事故から4年後の1990年から子どもの甲状腺癌が急増しています。広く知られている統計ではベラルーシ、ウクライナ、ロシアの順に人数が多いのですが、バラルーシがチェルノブイリの北に位置し、汚染が風によって主に北に広がったためです。

 1992年以降は各年100人を超えています。その後減少に転じますが、患者が子どもでなく大人になったからこの統計から外れたためです。原発推進派も認める公式統計はこの甲状腺癌だけですが、甲状腺癌は1986年以前は100万人に一人という統計があり、隠しようがなかったためです。

 その他の癌、病気も増えていますが、2倍・3倍という増え方のため、原発推進派は別の原因だと言っています。一般には十分な証拠がないとされています。(手間暇のかかる疫学調査を役人もIEAEもやろうとしないからと私は思います)

2.1ベクレルの放射能は、1秒間に1回放射線を出す。1ベクレルの放射能出す放射線の数は、核種によって異なる。ヨウ素はα(アルファー)線とγ(ガンマ)線1本ずつですが、セシウム134はα線1本とγ線2本出します。1ベクレルの放射線が出す放射線の強さは核種によって異なる。

 放射線の生物への影響の強さを示すのがシーベルトです。まず水にあたえるエネルギーをグレイという単位で表し、人に対する影響については、核種によって係数を変えて換算します。数字はあくまでも概算結果ですから、かなり怪しい数字で、信頼できるのは一桁です。つまり0.52ミリシーベルトと0.55ミリシーベルトの違いは実際はない(気にする必要ない)ということで
す。

3.低線量被曝の影響は直線しきい値なし(LNTモデル)が一般に認めれています。(ICRPも認めている)ICRP等の公式見解では100人が100ミリシーベルト(1万人が1ミリシーベルトでも同じ)浴びると1人癌になります。(その半数が死亡します。子どもは5人、Gofman氏によれば一般で4人、子供は20人です。)

 自然被曝はこの世に生きるための重荷(負荷)で避けられません。外部と内部被曝はさらに重い荷物になりますから、おなじ負荷でも体力のない人がまず倒れるのです。

.. 2012年01月04日 09:26   No.356003
++ たんぽぽ舎 (社長)…548回       
概算暗算の勧め−−−これば便利!

(1) 外部被曝空間線量の概算:Xマイクロシーベルト/時間−>10ミリシーベルト/年。政府などはもっと低くなる換算をしますが(昼8時間以外は屋内にいるから低く計算しているが、そうでない人もいるので最大で計算すべき)
 たんぽぽ舎4階は大体0.07マイクロシーベルト/時間ですから、年間にすると0.7ミリシーベルトになります。1ミリシーベルトまであと0.3ミリシーベルトしか残りありません。

(2) 内部被曝(放射線に汚染した食品)ベクレルとシーベルトの換算式(ICRP方式)の概算式:50ベクレル/kg−>1マイクロシーベルト(汚染食品のベクレル数を50で割ればマイクロシーベルトの値が求まる。ICRP方式ではヨウ素とセシウムの経口摂取実効線量計数は約2×10のマイナス8乗シーベルト/ベクレル)1年に1000食として、年にすると1ミリシーベル
ト(365×3で1095ですが、あくまで概算ですから)。
例1)200ベクレル/kgの肉100gの場合50で割り、4マイクロシーベルト、さらに10で割り(100gだから)0.4マイクロシーベルト、したがって0.4ミリシーベルト/年
例2)100ベクレルのお米を一回に140g食べる場合、140を50で割り、0.28マイクロシーベルト、0.3ミリシーベルト/年。
 野菜や水を加えると内部被曝だけですぐ1ミリシーベルトになります。気を付けましょう!

来年4月から暫定基準ではない食品の新基準案でる。

 上記のように100ベクレル/kgに近いもの取り続ければ、0.3ミリシーベルト/年になります。飲料水は10ベクレル/kgですが、通常の短時間分析ではNDになります。膨大な数の飲料水(ジュース等含む)は測りきれません。さらに空気中の埃にあるセシウムは計算できません。明治の粉ミルクを見て下さい。空気のせいでした。東京も避難勧奨地域では?

.. 2012年01月04日 09:58   No.356004
++ たんぽぽ舎 (社長)…549回       
国・事故調の中間報告と問題点
     原発事故、人災で拡大=東電の事故後対応極めて不適切と指摘、
     が、「地震での損傷を認めない」のはおかしく、恣意的な報告書

 福島第1原発事故をめぐり、国の事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎東京大学名誉教授)は26日、多角的に事故原因を検証する中間報告を公表した。非常用ディーゼル発電機のほか配電盤も地下に会ったため津波で水没し、全交流電源喪失を招いたと指摘。吉田昌郎(まさお)所長(当時)ら東京電力側が、原子炉に注水して冷やす非常用装置が稼働していると誤認して代り
の冷却手段の準備が、被害が拡大した可能性があると述べた。

※テレビ朝日系列で12月28日放映された「報道ステーション年末SP メルトダウン5日間の真実」で、詳細な再現が試みられています。ネットで検索すればご覧になることが出来ると思います。


東京新聞で3人の専門家が批判と注文(12月27日付け)
     「報告書」を国民や世界の疑問に答えていない、
     50点満点なら25点の文章だと、酷評

 公表された中間報告に専門家からは「踏み込みが足りない」「国の方針と擦り合わせたのでは」との批判や最終報告に向けた注文が相次いだ。
 「事故の教訓を共有しようという視点がなく事実を並べただけで分析が足りない。中間報告が50点満点なら25点」と話すのは谷口武俊東大大学院客員教授(リスク管理)。
 地震による影響の分析、水素爆発の原因、風評被害、自治体の動きへの踏み込んだ言及がほとんどないことも挙げ「中間報告は事故調の問題意識を裏付ける情報だけで作られたようだ。反対の証拠もそろえ、分析してこそ事故調査だろう。国民や世界の疑問に答えていない」とばっさり。
 民間の事故調査プロジェクトに加わる東京工業大学の飯尾俊二准教授(核融合学)は「福島第1原発1〜5号機の形式は欠陥が指摘されているが、こうしたハードウエアの問題がほとんど論じられていない。同じ形式を他の原発でも採用しているため、原発推進派の意向が反映されたのかもしれない」と指摘する。
 報告書の信用性が十分に担保されていないとの意見も。松岡猛宇都宮大学客員教授(安全工学)は「相手の説明をうのみにしていないか、第三者がチェックできる仕組みが必要だ」と指摘。委員の論議まで非公開とした方針について「調査に自身があるなら公開すべきだ」と断じた。

.. 2012年01月05日 08:23   No.356005
++ 岩下 雅裕 (幼稚園生)…1回       
福島原発事故=調査委「中間報告」の責任問題回避を許さない
     地震による配管破断の事実を隠ぺいした「中間報告」
     事故の要因を狭く切りちぢめた「中間報告」
     「聞き取り重視」を言い訳にした「責任追及」の欠落

                  立川自衛隊監視テント村 

 12月26日、政府の事故調査・検証委員会の「中間報告」が公表された。
関係者456人からの聞き取りを行ったとのことで、資料を含め700ページを越える膨大なレポートだ。だがそれは、以下の3点で根本的な欠陥を持つ。

(1) 事故原因を津波にしぼり、政府・東電の「想定外の事故」という言い分に半ば妥協している
(2) 政府の対応の混乱など事故拡大要因も列挙はしているが、全体的に要因分析が狭い
(3) 「聞き取り重視」という手法を隠れ蓑に、事故の責任問題に踏み込むことを回避している

 実は私は、委員長が畑村洋太郎であることに関心をもち、「中間報告」の内容にそれなりの期待を持っていた。なぜなら仕事の関係で彼の著書『失敗学のすすめ』(注1)を読んだことがあり、参考になる点が多かったからだ。だが今回の報告は、彼の著書の内容も裏切っていると言わざるをえない。

●地震による配管破断の事実を隠ぺいした「中間報告」

 事故原因に関しては、東電は「中間報告」発表を前にして、事故の直接的原因は13メートルに及ぶ津波だったと発表していた。これに対し委員会の大勢は地震説だったという(12/8、ルモンド紙)。吉岡斉委員は、「仮に津波への防御があったとしても、何も問題が起こらなかったと証明する事実は何もない」と述べている。また田中三彦委員は、事故現場の技術者の水位と圧力に関する生データをベースに、配管系の損傷と冷却水の喪失の可能性を主張していた(注2)。この「可能性」は、後に配管損傷レベルと冷却水喪失スピードのシミュレーションで確かめられた。保安院も「配管の損傷の可能性」を認めていた。ところがこの地震説は、「中間報告」公表の1週間前に「踏み込んだ判断を見送る」こととなり(12/19、中国新聞)、そして結局、なんらの
判断も「中間報告」には見当たらないことになったのである。

 いま電力各社からストレステストの報告が上がっており、年明けにはIAEAが来日してストレステストの判断を「オーソライズ」する目論見が進んでいる。また原発立地自治体の3月議会では、原発再稼働への判断が問われることになろう。そのタイミングで地震説が消え去ったことは、まさに「政治的判断」というしかない。「中間報告」では、スリーマイルやチェルノブイリの事故後のことに触れている。安全委員会は92年、「過酷事故対策」の導入を決めたが、発生の可能性は小さいと電力会社の自主対策に委ねた。地震などの「外的事象」は対策手法が未確立と、対象にさえしなかったのである。「中間報告」はそれを批判しつつ、再びこの轍を踏もうとしている。そして過酷事故を津波被害にしぼり、さらに「非常用冷却だけは守れるようにするのが工学的
に適した設計」と問題を矮小化するのである。「中間報告」は、当事者の「(設計基準を越える自然災害を)想定しはじめるときりがない」という証言を採録しているが、それはエンジニアの「認識の甘さ」の問題ではない。その背後には、政府の原発推進の戦略、資本の原発の経済性確保の意図がある。地震説の放棄と矮小な工学論議は、「中間報告」の政治的・経済的そして技術的
な屈服を象徴していると言わざるをえない。

.. 2012年01月05日 08:45   No.356006
++ 岩下 雅裕 (幼稚園生)…2回       
●事故の要因を狭く切りちぢめた「中間報告」

 委員会は原子炉自体の技術者を含まなかったことから、当初「事故原因にテクニカルに踏み込めるのか」という危惧が表明されていた。畑村氏の仕事も、技術そのものというよりは技術管理の分野に属する。それにもかかわらず私はさきほど、畑村委員長にそれなりの期待感を持っていたと述べた。なぜなら彼は、『失敗学のすすめ』のなかで「失敗原因の階層性」を力説し、下図(こちら
のような概念を与えていたからである(P3)。それは事故の究明にあたり、個々人に責任や組織運営上の問題に止まることなく、企業組織・政府・社会システムにまで原因を深く掘る必要性を論じている。また「未知への遭遇」(地震・津波などによる過酷事故)に際しては、すべてを止めて一から技術開発をやり直すこと、またはすべてを放棄することを求めている。

 このような概念は企業でいまかなり一般化されており、それにもとづき例えば技術開発の場面では通常、FTA (Failure Tree Analysis)という手法で事故要因の洗い出しと真因の究明が行われる(注3)。その全項目に対し是正措置が定められ、実行が確認されなければ対策は終了しない(注4)。ところが「中間報告」は、6つの層のうち「個々人に責任のある失敗」と「組織運営
不良」のレベルを論ずるだけで、「企業経営不良」以上の層にはほとんど手をつけていない。そして地震については一方で「未知への遭遇」の層に棚上げしつつ、すべてを止めて一からやり直す、すべてを放棄するという義務をネグレクトしているのである。

.. 2012年01月05日 08:51   No.356007
++ 岩下 雅裕 (幼稚園生)…3回       
●「聞き取り重視」を言い訳にした「責任追及」の欠落

 この中途半端さはどこから来るのだろうか? 畑村氏は「失敗の当事者から話を聞きだし、その失敗を知識化するときのコツ」について、「一番大切なのは、聞き手がいっさい批判をしないことです」と述べている(P134〜135)。原因の究明に当たり、この聞き取りの「コツ」は必要かつ有効である。
だが是正措置の決定や実行(何故、誰が、何を、どこで、何時までに、いくらかけて)に当たっては、責任の所在が明確になる必要がある。この「下向」と「上向」のプロセスがなければ、実際に原発(とその事故)を無くすことができない。しかし委員会は、個々に問題を指摘するだけで責任の所在を明確にすることがない。そしてこれは、事故の要因を狭く切り縮めることと関連している。なぜなら失敗原因の上級階層において責任を追及することは、政治的・経済的・社会的な、歴史的に形成・蓄積された「力」を追及することになるからだ。また畑村氏の学問的な目的が「失敗を知識化する」ことであることにも関連している。それはせいぜい、個人や組織が二度と失敗を繰り返さないために参照するデータベースの構築にすぎず、そもそも責任概念や原発を無くす/無
くさないという判断からは遠くにあろうとしているのである。

 畑村創造工学研究所は「失敗知識データベース」を公開している(注5)。
そのなかで「原子力」の分野では31事例があるが、その約3分の1にあたる10件が様々な要因による配管の損傷と冷却材の漏えいだ(そこからの2次災害の火災を加えると11件)。これだけの「知識化」が行われながら、「中間報告」から地震説が消え、配管損傷による冷却水喪失の推定を無視したことは、畑村氏の破産を意味している。

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 「中間報告」は、ストレステストや再稼働の動きに対する闘いと並行しながら、徹底的に批判されていく必要があるだろう。私たちは、原発事故の原因と運動の課題を広く見極め、あらゆる責任者を継続的に追及することで、すべての原発の停止と廃炉を目指していきたい。次の闘いのヤマは来年の3/11、原発事故勃発の1周年の日である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(注1)講談社刊。最初はハードカバーで出版されたが、05年に文庫版が出た。引用は文庫版による
(注2)雑誌『科学』9月号、「福島第一原発1号機事故・東電シミュレーション解析批判と、地震動による冷却材喪失事故の可能性の検討」。なお『科学』9月号は品切れとなっている
(注3)関連して、こちら 参照
(注4)福島原発事故緊急会議では、いま反/脱原発運動の全課題を整理する(マトリクス作成)を行っているが、その前提となるのはFTAである
(注5)こちら 参照

.. 2012年01月05日 09:00   No.356008
++ 小町谷 育子 (幼稚園生)…1回       
意見表明が容易な社会を望む
     異なる意見を尊重しない社会ほど怖いものはない(東京新聞より)

                         弁護士
 
 東京新聞には、さまざまなコラムがある。他紙と比較すると、コラムの書き手のバックグラウンドの多様さと数の多さはぬきんでているよぅに思ぅ。さながら、新聞上の伝言版である。特に楽しみにしているのは、杉良太郎さんの「紙つぶて」だ。(略)過去に芸能界から政治家に転身した人はいる。しかし、芸能活動をしながら政治的な意見を発信しているひとはほとんど見かけない。太田光さんや山本太郎さんぐらいだろう。ハリウッド俳優が特定政党の支援を公然と表明しているのとは大きな違いがあるようだ。(略)芸能界だけではなく、日本の社会全体が政治的な意見の表明をどこか歓迎していないようだ。その最たる例が、公務員の政治的な活動の禁止ではないか。休日に公務員が職務とは無関係に、政党関係のビラを配布したからといって、市民が公務の中立性、公平性を真剣Lこ疑ぅことがあるのだろうか。

 裁判官が法廷の外で政治的な集会に参加したり、メディアで意見を述べたりしても、それだけで判決が中立的でなくなるはずがない。役所に苦情が来たり、裁判所がおよそ事案に関連性のない批判にさらされたりするのは、言葉は悪いが、面倒臭いことだし、公務員の社会では批判されること自体が問題なのかもしれない。

 外国と比べて、日本では人権が保障されているといわれるのは誤りではないが、大多数の人と同じ行動を取っている限りにおいて保障されているにすぎない。だから私たちは権利が侵害されていると感じないのだ。異なる意見を尊重しない社会、意見に対する批判を恐れて自主的に規制する社会ほど怖いものは無い。(略)個性を殺した画一性、協調性を重んじる日本社会の息苦しさがあ
るように思う。

.. 2012年01月06日 08:00   No.356009
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…15回       
.「事故収束」?
細野原発担当大臣曰く、「住民が追加で避難しなければならない事態は
もう絶対起こらない」?

               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 12月16日の野田首相会見は「冷温停止」と同時に「事故収束」も宣言した。このことは以前にも書いたが、もう一つ指摘しなければならない。「事故収束」を同時に宣言した細野剛志原発担当大臣が「住民が追加で避難しなければならない事態はもう絶対起こらない」と言ったのだ。

 もともとこの日は「ステップ2」の達成という「節目」についての会見でしか無かったはずなのに、どういうつもりか事故を収束としてしまった。そのあげくに「追加避難は絶対無い」と、根拠の無い「安全宣言」までしてしまった。それを聞いて佐藤雄平福島県知事までもが怒った。事故収束とは、一般には事故処理が完了したという意味だろうが、この場合、放射能放出を止めたわ
けでも、事故の影響が無くなったわけでも無い。

 最も大きな問題は細野大臣の言う「住民の避難が今後新たに生じない」ことを「絶対」という言葉で言ったことだ。これほどの事故を引き起こしたのに、まだ政府には「平常性バイアス」に基づく「安全神話」が生きているのかと愕然とした。

 最も重大な責任があるのは原子力安全委員会だ。斑目春樹委員長は「収束という言葉を使ったことが無い」などと毎日新聞に語っているが、本当ならば全力を挙げてそのような発言を阻止すべき立場だった。それをしなかった責任はあまりにも重い。安全神話をまき散らし、事故の影響をできるだけ小さく見せようとする政府の行為を助長するような原子力安全委員会は今すぐ解体すべき
だ。

 原子炉直下にある燃料のデブリからは、まだ大量の放射能が出続けて散る。
そのため厳重な装備を付けなければ建屋内部はもちろんのこと、周辺にも近づけない。作業員は被曝覚悟で作業に当たるが、収束と言われて呆れかえっている。ますます自分たちの安全が脅かされるのではと、恐怖を感じる人も居る。

 細野大臣の「絶対」という言葉を使っての追加避難否定発言は、これから放射能を放出する事態になっても避難を発令しないとも読める。原子炉直下にある燃料は、大量の水を流し続けてようやく冷えている。冷却水が止まれば再度高温になる。燃料が何処にどうなっているかがさっぱり分からない状態では、そういうことにならない保証が出来るわけがない。

 さらに、気象庁は大規模余震と津波の到来を否定していないばかりか、相当高い確率で発生し得るとしている。地震と爆発で大破している原発が余震や津波の襲来に耐えられると、誰が保証できるというのか。健全だった原発ですら地震で大破したことを、もう忘れたのだろうか。次のステップに進むためには、仕切りが必要だとしても、それは「収束宣言」ではあり得ない。

.. 2012年01月06日 08:15   No.356010
++ たんぽぽ舎 (社長)…550回       
今すぐ、命の危険にさらされているふくしまの子どもたちを救うために
   十二人の怒れる市民による「ふくしま集団疎開裁判」世界市民法廷の開催を決定

 「私たちは100%」チェルノブイリ避難基準の強制避難地域で教育を受ける子どもたちです。「0%の人たち」の手によって、私たちの命が危険にさらされるという不正義を、昨年暮れ、裁判所もお墨付きを与えました(12月16日決定)。私たちはこのような理不尽な不正義を許す訳には行きません。正義の裁きを下すため、2012年冬、「ふくしま集団疎開裁判」の世界市民法廷を開催することにしました。

 以下、生原稿ですが(今後、詳細を公表)、発表します。

3.11以来、6.24の申立までのふくしまの現実と子どもたちの状況

頬を真っ赤にして、風の中を走りぬけ、木イチゴをほおばり、虫取りに胸を躍らせ、雪原をころげまわる・・・。それが、ふくしまの子どもたちでした。

3・11福島第一原発の巨大事故により、ふくしまはすっかり変わってしまいました。疎開裁判の申立人である14名の子どもたちが住む郡山市では、安定ヨウ素剤の配布もなく、放射能測定値が公表されない中で、多くの市民が目には見えない放射能に曝されたのです。

息子を給水車の列に並ばせてしまった父親がいました。毎日屋外での部活に出かけた高校生がいました。卒業式を行うという学校の指示に従い、避難先から娘を連れて戻ってきた母親がいました。

SPEEDIのデータをはじめとする情報は隠され、「安全キャンペーン」により、事故は矮小化されました。文科省の年間20mSvの基準に象徴されるように、さまざまな基準値が突然引き上げられました。

不安と恐怖の中で、親たちは必死で子どもを守ろうとしてきましたが、行政による子どもたちの命と健康の確保は、除染という方法しかなされませんでした。避難区域に指定されていない郡山市の子どもたちには命と健康を確保するためには自主避難という方法しかありませんでした。しかし、自主避難は、子どもたちにとっては、友だちと別れ、知らない世界に飛び込まなければならないことでした。親たちにとっては、大きな経済的負担や家族が別れ別れになることが余儀なくされるため、その選択を誰もができた訳ではありません。

そのような中で、申立人となった14名の子どもたちはやむにやまれぬ思いで、「ふくしま集団疎開裁判」を起こしたのです。

.. 2012年01月06日 08:40   No.356011
++ たんぽぽ舎 (社長)…551回       
申立の理由とその意味

(1) なぜ、申立をしたのか?

文科省は、福島県の父母たちの抗議を受けて、2011年5月27日に、福島県内の学校について、空間線量の値が年間20mSv以下なら教育OKという基準を改め、年間1mSv以下を目指すと訂正しました。

しかし、現実に福島県内の学校は殆ど全てが年間1mSv以上の汚染状況であり、それどころか郡山市中心部では殆ど全てがチェルノブイリ避難基準で強制的に避難させられる移住義務地域(年5mSv以上)に該当する極めて危険な状態でした(汚染マップ参照 https://docs.google.com/viewer?url=http%3A%2F%2F1am.sakura.ne.jp%2FNuclear%2Fkou55-4Koriyamap-Airdose.pdf)。
これに対し、文科省と自治体は、福島県の父母たちが強く求めたにもかかわらず、子どもたちを安全な場所に移して教育を実施しようとしませんでした。そもそも政府は福島第一原発事故の加害者です。加害者という身でありながら、いわれなき人災のために命と健康の危険にさらされている子どもたちをこのまま放置しておくことは、過去に例を見ない凶悪な人権侵害行為であるのみなら
ず、国際法上の犯罪である「人道に対する罪」に該当する重大犯罪です。

そこで、苦しみの中で救済を求めている市民の声に耳を傾けようとしない政府と自治体の人権侵害行為をただすため、「人権の最後の砦」として政府等の病理現象を正すことを本来の使命とする裁判所に救済を訴え出ました。それが2011年6月24日、郡山市の小中学生14名が郡山市を相手に訴えた「子供たちを安全な場所で教育せよ」を求める裁判(仮処分申立)です。

(2) 申立の意味とは

この疎開裁判が最終的に目指すのは、福島第一原発事故のために命と健康の危険にさらされている全ての子どもたちが安全な場所で教育を受けられるようにすることです。しかし、今の裁判制度ではそれを直ちに実現することは不可能です。そこで、まず、郡山市の14名の小中学生がいわば先駆けとなって、救済を求める裁判を起こしました。もしこの訴えが認められたら、次に、14名
の小中学生と同様の危険な環境に置かれている全ての子どもたちの救済を、「子供たちを安全な場所で教育せよ」という裁判所の命令を踏まえて、市民による対行政交渉を通じて実現するというプランでした。その意味で、この14名は被ばくにより命と健康の危険にさらされている全ての子どもたちを事実上代表して、訴訟に出たのです。

.. 2012年01月06日 08:55   No.356012
++ たんぽぽ舎 (社長)…552回       
3.審理の経過

疎開裁判は過去に例を見ない裁判のため、形式的な理由で門前払いされるおそれがありましたが、裁判所は門前払いせず、子どもたちの被ばくの危険性という裁判の主題の検討(実体審理)に入りました。

当初、2011年9月9日で審理を終え、結論を出す予定でしたが、当日、私たちが提出した書面により審理は異例の延長となりました。8月末に文科省が公表したセシウムの土壌汚染のデータにより、初めてチェルノブイリ事故との具体的な対比が可能となったからです(セシウムの汚染度が郡山市と同程度のルギヌイ地区を取り上げ、チェルノブイリ事故以後、その地区で発生した異常
な健康障害が、郡山の子どもたちをこのままにしておくと、今後、同様の健康障害が発生することが予測されると指摘した矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授の意見書など)。

これに対し、郡山市は、チェルノブイリ事故との対比について「不知」と答えるのみで、転校の自由があるのだから危険だと思う者は自主的に引っ越せばよい、安全な場で教育を受ける権利を侵害したのは東電であって自分たちではない、だから郡山市は子どもたちを安全な場所に避難させる義務を負わないと反論しました。これは人権宣言の正反対とも言うべき人権侵害の宣言です。

これに対し、私たちは、その後もチェルノブイリ事故との対比に関する証拠を精力的に提出し、万全を期しました。こうして、延長戦の審理は10月末に終了しました。

12.16判決(決定)の結論と理由

仮処分申立は本来、緊急に救済を実現するためのものですが、今回、裁判所が判断を下したのは審理終結から45日経過した、奇しくも、野田総理大臣が福島第一原発事故の原子炉は「冷温停止状態」になったと宣言したのと同じ12月16日でした。結果も同じく「避難停止状態」、子どもたちの申立を却下するものでした。

理由のエッセンスは、14名の申立は郡山市の全ての小中学生を有無を言わせず一律に疎開を求めるというものであるから、その要件は厳格に解する必要があること、そのためには14名の子どもたちの生命身体に対する具体的に切迫した危険性があること、その危険性を判断する上で最大の論拠となるのは空間線量の値が年間100mSv以上であること、ところが、14名の子どもたちが通
う学校の空間線量の値が年間100mSv以上であることの証明はない、というものでした。

他方で、私たちが最も力を入れて主張・立証した「チェルノブイリ事故との対比」に対して、裁判所は一切応答せず、これを黙殺しました。

また、申立却下の最大の根拠となったいわゆる100mSv問題(100mSv未満の放射線量を受けた場合における晩発性障害の発生確率について実証的な裏付けがないかどうかという問題)について、審理の中では一度も当事者からも裁判所からも取り上げられたことがなかったにもかかわらず、裁判所は判決の中で、いきなり、なおかつ当事者が提出した証拠に基づかずに認定しまし
た。つまり、裁判所は、処分権主義、弁論主義、証拠裁判主義といった「人権の最後の砦」を支える近代裁判の基本原則をことごとく踏みにじることで申立却下という結論を導き出したのです(その詳細は、裁判所の判決(決定)に対するコメント(1) コメント(2) コメント(3) )。

.. 2012年01月06日 09:14   No.356013
++ たんぽぽ舎 (社長)…553回       
12.16判決(決定)の結論と理由

仮処分申立は本来、緊急に救済を実現するためのものですが、今回、裁判所が判断を下したのは審理終結から45日経過した、奇しくも、野田総理大臣が福島第一原発事故の原子炉は「冷温停止状態」になったと宣言したのと同じ12月16日でした。結果も同じく「避難停止状態」、子どもたちの申立を却下するものでした。

理由のエッセンスは、14名の申立は郡山市の全ての小中学生を有無を言わせず一律に疎開を求めるというものであるから、その要件は厳格に解する必要があること、そのためには14名の子どもたちの生命身体に対する具体的に切迫した危険性があること、その危険性を判断する上で最大の論拠となるのは空間線量の値が年間100mSv以上であること、ところが、14名の子どもたちが通
う学校の空間線量の値が年間100mSv以上であることの証明はない、というものでした。

他方で、私たちが最も力を入れて主張・立証した「チェルノブイリ事故との対比」に対して、裁判所は一切応答せず、これを黙殺しました。

また、申立却下の最大の根拠となったいわゆる100mSv問題(100mSv未満の放射線量を受けた場合における晩発性障害の発生確率について実証的な裏付けがないかどうかという問題)について、審理の中では一度も当事者からも裁判所からも取り上げられたことがなかったにもかかわらず、裁判所は判決の中で、いきなり、なおかつ当事者が提出した証拠に基づかずに認定しまし
た。つまり、裁判所は、処分権主義、弁論主義、証拠裁判主義といった「人権の最後の砦」を支える近代裁判の基本原則をことごとく踏みにじることで申立却下という結論を導き出したのです(その詳細は、裁判所の判決(決定)に対するコメント(1) コメント(2) コメント(3) )。

判決を是正し、今、命の危険にさらされているふくしまの子どもたちを救うために必要な取組み

裁判所の判決(決定)は「人権の最後の砦」である司法の自殺であり、政府と自治体の凶悪な人権侵害行為にお墨付きを与える重大犯罪です。そのため、ふくしまの子どもたちは今、命の危険という重大な危機にさらされています。これを救うために、私たちは再び、人類普遍の価値を有する近代の人権宣言の原点に帰って行動を起こすことにしました。その原点の1つがアメリカ独立革命のヴァージニア憲法3条です。

「政府は人民、国家または社会の利益、保護および安全のために樹立される。
いかなる政府も、これらの目的に反するか、または不十分であると認められた場合には、社会の多数の者は、その政府を改良し、変改し、または廃止する権利を有する。この権利は、疑う余地のない、人に譲ることのできない、また棄てることもできないものである。」

私たちは、今から「市民の、市民による、市民のための市民法廷」を開催し、世界中の市民から構成される陪審員の手によって、上記の裁判所の判決が正しいかどうか、過っているならばその正しい判断と理由は何かについて、人類普遍の価値を有する人権宣言とそれを子どもに適用した「子どもの権利条約」に基づいて裁くことにしました。それが「ふくしま集団疎開裁判」世界市民法廷
の開催です。

この世界市民法廷を通じて、今、命の危険にさらされているふくしまの子どもたちを救うために、世界中の良識ある市民から支持される正しい裁きを下したいと思います。

.. 2012年01月06日 09:25   No.356014
++ デーリー東北 (幼稚園生)…1回       
4月に全原発停止濃厚
 運転中6基、順次定期検査  再稼働めど立たず
                           デーリー東北より

 全国の商業用原発54基が4月に全て停止する可能性が強まったことが30日、共同通信のまとめで分かった。現在稼働中の6基は来年1月以降に定期検査で順次止まり、最後の北海道電力泊原発3号機が4月下旬に停止。検査中の原発再稼働にはめどが立っておらず、政府が現状を打開できなければ稼働する原発が完全にゼロとなる。

 日本原子力発電の東海原発が1966年に初の営業運転を始めて以来、草創期を除くと全原発停止は極めて異例。電力各社が競って原発事業を推進した80年代以降では初めての事態となる。
 東京電力の福島第1原発事故による安全性への懸念に政府対応のまずさが重なり、原発が立地する自治体の再稼働への動きは鈍い。
(中略)
 各社の計画通りに進めば、1月中旬に四国電力の伊方原発2号機、下旬には東電の柏崎刈羽原発5号機と中国電力の島根原発2号機が定期検査入り。2月中旬には関西電力の高浜原発3号機、3月中には柏崎刈羽6号機と続き、4月下旬には残る泊3号機が検査を迎え、停止する。

 一方で電力各社はこれまで検査を実施してきた原発のうち11基について、再稼働の前提となる安全評価の1次評価をことし10〜12月に終え、報告書を原子力安全・保安院に提出した。保安院の審査には数カ月かかる見通しで、その後は原子力安全委員会があらためて審査する。

 報告書を10〜11月に提出した関西電力の大飯3、4号機と四国電力の伊方3号機が手続きで先行しているが、再稼働には地元住民の同意が不可欠で、全原発の停止を回避するのは困難な情勢だ。

.. 2012年01月06日 09:32   No.356015
++ 近藤 (幼稚園生)…1回       
東電は柏崎刈羽も稼働続ける権利は無い
   東電は何十年にもわたって原発事故を隠し続けてきた過去あり

                 たんぽぽ舎 近藤 福島県会津地方在住

 福島県では、県議会の決議を受けて、原子力邑の一員であった筈なのに、事故後は一貫して被害者面を通している佐藤雄平知事も、遂に県の復興計画に県内の全ての原子炉を廃炉にする要求を明記する事を決めました。遅過ぎた事実は払拭できませんが、ようやく脱原発の決心が着いたようです。県に廃炉の権限は無くとも、事故を起こした福島第一原発だけでなく福島第二原発を含む計10炉の稼働が事実上不可能となる見込みです。

 東電のもう一か所の原発立地、柏崎刈羽原発7基の運転状況は、2号炉、3号炉、4号炉が2007年7月の新潟中越沖地震で停止中、7号炉は2010年8月から、1号炉は2011年8月から定期検査で停止中です。運転中であるのは、5号炉と6号炉ですが、5号炉は来年3月、6号炉も来年4月には定期点検で停止予定です。

 中越沖地震があった2007年7月16日から停止中の3炉はもう4年以上も稼働されていない事になります。原発稼動が大好きで、最優先させて稼働させてきた東電が、4年以上も柏崎刈羽原発を動かさなかったと言う事は、中部沖地震による事故は報道された以上に深刻で、それを隠蔽していたと勘ぐられても当然でしょう。当時、アメリカやドイツでさえトップニュースになったのにも関
わらず、日本では報道もそれほど大々的には為されませんでした。日本のマスコミは政府や電力会社の発表以上にはあまり踏み込みませんでした。大手マスコミは既に電力会社に飼い慣らされてしまっていました。確かな事は、仮に深刻な事態が進行していたとしても、「本当のこと」は最後の最後、事故が隠し通せなくなるまで「公表」されることはなかったであろうことは、今回の東電
の対応を見ていれば明らかです。この時もっと真摯に取り組んでいれば、今回の福島第一原発事故は防げたかもしれないし、起こったとしてもここまで深刻にはならずに済んだ事でしょう。

 東電は性懲りもなく、何十年にもわたって福島第一原発、第二原発、柏崎刈羽原発全ての原発で事故隠しを続けてきた過去があります。3.11の福島第一原発の同時多発事故も、はじめに事故を軽く見せようと画策したのは、4年前の柏崎刈羽原発事故でも上手く(?)深刻な事故を隠し通したから・・と私は見ています。そのように無責任極まりない東電は、原発稼働を続ける権限は無い
でしょう。福島原発同様、柏崎刈羽原発も直ちに廃炉にする以外の選択肢は無い筈です。

.. 2012年01月06日 09:44   No.356016
++ たんぽぽ舎 (社長)…554回       
三菱重工から献金をもらった人が
   「三菱重工原発」を審査(ストレステスト)する???
   こんなことが許されていいのか!!500万〜200万円もらった
   3教授はストレステスト委員を辞任せよ!

 1月6日(金)経産省入口と経産省内のストレステスト聴取会の会場で、衝撃的なビラが福島原発事故緊急会議と経産省前テントひろばの人々の共同で配布された。その数1000枚。そのビラの要旨(A4版両面)を紹介します。

 ・おもて面は、三菱重工から献金をもらった人が「三菱重工原発」を審査(ストレステスト)する?
 岡本、阿部、山口の「利益相反」3教授はストレステスト委員を辞任せよ!
の見出し。岡本はストレステストに係る意見聴取会の司会進行役で、従来から悪い役目を果たしている人。委員11人中9人が御用学者。そのうちの3人が金まみれ委員。利益相反=「1人の人間が泥棒と警察の両方をやること」はみとめられない、とキビシク批判した内容。

 ・うら面は、安全委員24人に8500万円 − 06年〜10年度寄付が原子力業界から。原発審査の中立性は保たれるか?(朝日新聞1月1日号から)
 阿部豊(筑波大教授)は三菱重工業から500万円、岡本幸司(東大教授)は三菱重工業から200万円など、9名の氏名と金額、本人の釈明などが掲載されている。電力会社の元幹部は「寄付でパイプをつくった先生の原発アドバイスを事前にうければ(原発の)審査でもめない」と語る。       (や)
   ─────・─────・─────・─────・─────
 ストレステストに係る意見聴取会は今回で6回目。利益相反ありと見られている岡本委員は、相変わらず保安院側の席次中央にすわり、危険を訴え続ける委員の発言を押さえつけるかのように進行する。電力会社は2、3人しか発言しないにも関わらず10人ほどの大所帯で出席×2(関電、北電)している。

 電力会社の資料は、実はどの原子炉についてもほとんど同じ構造だ。彼らは1つの電源が喪失しても次の段階で代替案を用意して、過酷事故に至らないストーリーを作ってくる。しかしそれは紙の上で作ったもので、二重三重の備えというには程遠い。
 例えば、予備の電源車は津波に備えて高台に配置するという対策案。(大津波が来れば当然、大地震も起きると想像できるのだが、原子力業界は違うらしい)高台に置いた電源車は、がけ崩れにも遭わないし、ケーブル切断という心配もなく、高台の海抜高さを確認する質問だけで、話はおわり。
 様々な予備対策は、その実効性を確認してはじめて「有効な手段」とするべきだ、という数名の委員の発言は、保安院席に鎮座する進行役によって遮られてしまう。
 これでは、何回会議を繰り返しても、脆弱なところは見えてこない。(ち)

.. 2012年01月08日 08:07   No.356017
++ たんぽぽ舎 (社長)…555回       
.「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!
   〜1.10 東電・関電前アクション〜

呼びかけ:東電前アクション!
詳細:こちら
Email: toudenmae.action@gmail.com

■日時:1月10日(火)
  19時 〜 東電前開始
  19時半〜 関電東京支社前開始
■場所:
  新橋東電本店前:JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
  都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
  関西電力東京支社:(東電本店前から徒歩3分)
■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、
  静かに意思表示する人歓迎。
★注)たんぽぽ舎も協力し、ノボリ旗をもって参加します。皆さんの参加歓迎
■このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。

★大飯原発再稼動反対署名にご協力を!
こちら

 【2012年「原発ゼロ元年」おめでとうございます!】
新年一発目の「東電前アクション」、3.11からほぼ10ヶ月目の1月10日に東電前
そして関西電力の東京支店前でやります!
誰も・政府自身も信じていない12月16日の野田首相と細野原発担当相の「冷温停止状態-福島事故収束宣言」。
 しかし、政府はこの大嘘を前提として、福島の避難民の帰還を促進し、避難や移住の要求を妨げるであろうことはあきらかです。
そして何より、東電の賠償負担を和らげることそのものを目的とし、福島の人々をさらに追い詰める「収束宣言」を絶対に認めるわけにはいきません。

 この「収束宣言」を根拠にして、またぞろ全国の原発を再稼動させようという動きも新年早々強まるでしょう。法的根拠のない「ストレステスト」を、組織改編が焦眉の課題となっている無機能状態の原子力安全・保安員が、あるいは「冷温停止宣言を歓迎」などという談話を出す国際原子力マフィア:IAEA審査して再び原発を稼動させるなどということを許すことは出来ません。

 再稼動第1号の可能性が高いと言われているのは、関西電力の大飯原発3・4号機です。「原発銀座」と言われる福井県若狭湾にあるこの大飯原発の1号機は2011年7月にトラブルで手動停止しています。また、おなじ関電の美浜原発では、2004年に蒸気漏れ事故で5人の死者を出しています。

.. 2012年01月08日 08:38   No.356018
++ たんぽぽ舎 (社長)…556回       
双葉町長手記 政府を痛烈批判
  「事故収束」宣言 いまだウソ 恥じるべき 安定化、今の状態では無理
  中間貯蔵施設計画 被害者に責任取らすのか 町民の使い捨て許さぬ

            (2012.01.06東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

 福島第一原発事故で全町民が避難した福島双葉町の井戸川克隆町長(65)が、東京新聞に「原発事故を振り返って」と題した手記を寄せた。汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設を同県双葉郡に建設する政府方針に、反発。野田首相の「事故収束」宣言を「とんでもないこと」と強く批判する。手記に込められた井戸川町長の怒りと嘆きの声を届ける。(略)

 「世界最大の原発被害者になってしまったことは大変つらい。終わりの見えない旅。『避難指示』だけの言葉で故郷を離れている。(避難所を)慰問に来られた方が歌う『故郷』は、私たちにはとても耐えられない、悲しい歌になっていることが、皆さんには分かってもらえない。(略)ちり紙に遺書を書いたという方の話を聞いた時、涙が止まりませんでした。多くの方が死を覚悟されたのですね。政府はこのような方をどう思っているのか。本当に日本の恩人です。(略)恥ずかしいのは、いまだにうそをついている人たち。事故は終わっていません。今も、微妙なバランスの中で安定化させている。(略)ものをいわない相手に、五感と経験を駆使して対することは、一瞬の油断もできない。
膨大な部品の集まりを正常にし、安定化することは今の状態では無理。(「収束」宣言を)とんでもないことと思う。私は認めるわけにはいかない。現場にやる気を失わせてしまわないかと心配。誰もが認める検査プロセスでなければ、信用は得られません」

 細野豪志環境相は先月28日、福島県の佐藤雄平知事と双葉郡の八町村の首長に、除染で出る汚染土壌などの中間貯蔵施設を双葉郡内に設置したいとの意向を伝えた。有力候補地は高線量地域である双葉長と大熊町と言われる。町長は手記で「(放射線物質の)除去もできず住む希望も持てない一番ひどい地域とされる双葉と大熊が、事故の最大の被害者。ここに施設を造れということ
を、誰にもいわれたくない。私たちは誰よりも早く帰りたい気持ちがあり、『放射能をどこかに持っていけ』と加害者に声を大にして言いたい」と訴える。「皆さんは『一番放射線量が高い地域に』、と思うのでしょうか。でも、原因を作った者は誰か。どう責任を取るのか。だれが負担をするのか。被害者に責任はあるのか。被害者に責任をかぶせることができるのか。被害者に『元の生活をするな』と言える人はいるのか。ここから議論したい」と事故の責任を問う。


.. 2012年01月08日 12:16   No.356019
++ たんぽぽ舎 (社長)…557回       
 「次世代を担う子どもたちにも聞かなければならない。”被害者不詳”のままで、立地を頼みに来ることを許すわけにはいきません。誰かが『私が責任者です』と名乗り出ても、どうにもならないくらいの規模の世界最大の事故です。『原子力ムラ』の全員が加害者であると思っています。

 放射線物質汚染対処特別措置法が今月、全面施行。除染作業が本格化する。
双葉町では「除染はしなければならないが、技術的に確立されていないので、まだ行わない」とする。除染作業は国の責任で進めると言うが、「除染作業に従事する町民がさらに被ばくすることを恐れている。町民が大手企業の下働きで、使い捨てにされることは許しません。町民の皆さんが早く帰りたいと思う気持ちは理解できますが、これ以上被ばくさせるわけにはいかない」と訴えた。

 「私たちは昨年三月十一日から被ばくを繰り返している。これほどの被ばく者を出し続けていて、世界から原子力輸出国として認証されるのか疑問です。国家の恥だと思っています。地域の自然と同様、人間そのものを除染しなければ。(がんを)発症するかしないかの議論で、罪隠しにはならない。自然界以外の被ばくのすべては、要求しない迷惑なものを浴びせられていることになる。専門家と称する多くの方たちの安全基準は、まったく意味がない。被ばくについて安全といった人たちに、賠償を求めなければなりません。皆さん、団結しましょう」

.. 2012年01月08日 13:41   No.356020
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…16回       
.北風に要注意
   特に高齢者と乳幼児はマスクをするか、外出を避けること

 恐れていたことが起きているようです。このブログは嘉指信雄さんに教えてもらいましたが、中部大学の武田教授のブログです。
こちら
 要旨は、関東地方(福島以南)でセシウム濃度が急激に上がっているということです。
 私が過去に話をさせていただいた機会に「冬は北風に気を付けて」と言っていましたが、それが現実になっています。
 特に、年末年始から現在に至る時期、北風が強く吹いています。
 この風に乗って、北関東一帯に降り注いでいた放射性物質が再浮遊をしています。
 セシウムやヨウ素です。
 ヨウ素131は半減期が8日なので、もう検出されないかと思っていましたが、多摩地区の下水処理場の乾燥汚泥から最大170ベクレル/kg(北多摩一号水再生センター (府中市小柳町)ものヨウ素が検出されています。(12月15日〜20日)同時期のセシウムより多い量です。
 これもまた、北関東からの再浮遊と考えた方が良さそうです。
 今後は、北風が吹くような時は外出を控えるか、マスクを着用する。残念ながら窓はなるべく開けないなどの対策が必要であろうと思われます。
        YAMASAKI Hisataka

.. 2012年01月09日 08:11   No.356021
++ 福島みずほ事務所 (幼稚園生)…1回       
第18回社会運動ユニオニズム研究会(1月10日締切り)
  福島の子供たちの現状と『子供たちを放射能から守る福島ネットワーク』の活動について

日時:2012年1月14日(土)13:00〜16:30
会場:明治大学駿河台キャンパス研究棟2階第9会議室
(高層のリバティータワーを入り、左手奥の出口を抜けると研究棟1階入口です)

ビデオ『フクシマ原発震災〜被災者の声をたどる旅』上映(制作:LaborNow)
テーマ:福島の子供たちの現状と「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」の活動について
報告:佐藤幸子さん(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク)
主催:一橋大学フェアレイバー研究教育センター、明治大学労働教育メディア
   研究センター、Labor Now
参加申込み:配布資料準備の都合上、参加希望者は1月10日までに、高須宛ご連絡下さい。


.「大逆事件と誤った処刑」院内集会のご案内 1月24日(火)昼

 大逆事件とは、自白強要や証人申請が全く認められない中で、1910年12月10日に裁判が始まり、1911年1月18日に判決が大審院一審だけで出たスピード裁判です。
 判決からわずか6日後の1911年1月24日の日に、幸徳秋水たち11人が処刑され、菅野スガは翌1月25日に処刑、他の12人が無期懲役になりました。
 この大逆事件は、冤罪、表現の自由、民主主義への弾圧という観点など、多くの観点から考えなければならない重要な事件です。
 昨年に引き続き、大逆事件の意味、その今日的な問題を皆さんと共有する会としたいと思います。ぜひ、ご参加ください。

日時:2012年1月24日(火)12:00〜13:30
場所:参議院議員会館講堂(1階、入口で通行証をお渡しします)
講演:鎌田慧(ルポルタージュ作家)「政治裁判を問う」
   田中伸尚(ノンフィクション作家)「過去の声にどう応えるか」
   大岩川嫩(「大逆事件の真実をあきらかにする会」世話人)
   「大逆事件101年目の真実」
   この他にリレートークも予定あり
資料代:500円
問合せ:福島みずほ事務所(TEL:03-6550-1111、事前予約は不要です)

.. 2012年01月09日 12:51   No.356022
++ たんぽぽ舎 (社長)…558回       
処理水の有害物質放置
  福島第一、原子炉の臨界・腐食防止に使う化学物質も「汚染水」と一緒に放出 更なる海洋汚染     (2012.01.06東京新聞 一面より抜粋)

 福島第一原発で、高濃度汚染水を処理した水には、腐食防止などのため大量の化学物質が含まれ、この水が海に放出されると、放射性物質とは別に汚染を引き起こす可能性のあることが、東京電力などへの取材で分かった。水は原子炉の冷却に使われるが、建屋地下への地下水流入で、使い切れないほど水量が増え、既設タンクは残り容量が少ない。混ぜられた化学物質はいずれも有害だ
が、東京電力も国も、この問題を放置している。

 投入されている化学物質は、ホウ酸やヒドラジン。(中略)いずれの物質も人体に悪影響がある。ホウ酸はゴキブリの駆除剤にも使われ、人間が吸い込むと、吐き気や下痢などの症状が起きる。ヒドラジンは、皮膚に触れると激しくただれ、体内に取込むと中枢神経や肝臓、腎臓の機能障害を引き起こすとされる。そのため、水質汚濁防止法などにより規制がかけられている。

 汚染水の場合、放射性物質にばかり目が向けられがちだが、外部への放出となると、こうした化学物質による海洋汚染も無視できない問題となる(中略)
 東電は14万トンの処理水タンクを準備しているが、早ければ三月にも満杯になる可能性がある。(中略)
 東電担当者は、放射性物質に関しては「仮に放出する際は、可能な限り浄化する」としているが、化学物質となると「現時点では特に検討していない」という。
 環境省も、化学物質の問題には着目していない。

.. 2012年01月09日 14:10   No.356023
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…17回       
一人殺せば犯罪者、1000人殺せば・・・この国にまともな司法は無い
 原子力推進体制の恐ろしい現実が見えてきた。
                            
 1999年9月30日、茨城県東海村のJCOという核燃料加工工場で臨界事故が発生し、2名の従業員が中性子線を致死量浴びて亡くなった。この会社は「労働安全衛生法違反と原子炉等規制法違反」で立件され、社員6名については「業務上過失致死、その他」立件された。中には2人の犠牲者と共に作業をしていた1名も含まれていた。この立件事態は、あまりに「実行者」のみを追求し、実際に原因を作った旧動燃や原子力委員会を含む原子力推進体制に、何の捜査も無い、スケープゴート的な事件の作り方だったが、しかし住民が大量に被曝し人が死んでいる以上、「何もしないわけにはいかない」といった事情から、刑事事件となった。

 起訴されたのは1年半後だから、今回の福島第一原発もこれから立件されることになるのだろうと思いつつ、しかしながら、既に市民から刑事告発されているというのに、その当事者たちが依然として原子力行政の責任者として、職に就いている現状から、この国にまともな司法はやはり無いのだと思わざるを得ない。

 この際、東電はいわば「逃げも隠れも出来ない」であろうから、事故収束を第一として、時間をおいて立件しても良いかもしれないが、直ちに責任を問うべき人間たちが、依然として事故調査だの分析に従事しているということは、「どうぞ証拠を隠滅して下さい」と言っているの等しいではないか。
 特に、重大な責任を負うているはずのメンバーは、原子力安全委員会とその配下にある専門部会の部会担当者だ。

 事故発生時点から、有効な助言をするどころか、根拠の無い希望的観測を述べ、あまつさえ自己の責任を回避するために誤った見解を述べるなど、およそ職務を逸脱した恥ずべき行為をしてきた者たちを、今もって現職にとどめておくなど到底信じられない。

 さらに事故後の住民被曝を避け、的確な避難指示をすべき機関、文部科学省の責任は重大だった。官邸が何と言おうと、SPEEDIの情報を素早く地元自治体に提供し、迅速な避難を実行する責任があった。
 そういう手立てを講じていたにもかかわらず、住民が指示に従わなかったとか、時間的に間に合わなかったというのであれば、とりあえず国に責任は無かったと言えるかもしれないが、肝心の避難情報を秘匿して、ただ「10キロ圏内避難」「20キロ圏内避難」などとだけ指示すれば、当然パニックに陥る。
 つまり「パニックになるからSPEEDIの情報を隠した」のではななく「政府がパニックになっていたから隠した」というべきだ。

 このような次元の人間たちを、これからも緊急事態の対応に当たらせること自体、犯罪的行為だ。例えば医師免許の無い人間、猟銃所持許可証を持たない人間、弁護士資格の無い人間がそれぞれの職務を勝手に行えば「違法」である。

国の責任者に特定の資格のような「わかりやすい基準」は無いとしても、実態として既に「大失態を演じた」のであるから、担当から解任すべきだし、責任を問うべきだろう。能力の無い者たちを重要な職務に就けてはならない。
 これら国家公務員や国の専門機関に審議官や助言者として加わっている「専門家」について、個別に「事故の前から今に至るまで何をして、何をしなかったのか」の責任を問うことが早急に必要なのだ。

.. 2012年01月10日 09:14   No.356024
++ 今井 (小学校低学年)…8回       
1月14日(土)横浜で脱原発世界会議に連動して大規模デモ開催
   たんぽぽ舎も参加、ブースも出展します

 1月14日(土)・15日(日)にパシフィコ横浜で「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」
主催:「脱原発世界会議」実行委員会)が開催されます。
 これに連動して脱原発デモが開催されます。
 デモの名前は「脱原発世界大行進 in 横浜」、
 昨年10月22日に渋谷で「Rally for a Nuke-Free World in Japan -原発のない世界を求める大行進-」 を開催した首都圏反原発連合の主催です(たんぽぽ舎も参加しています)。

たんぽぽ舎は脱原発世界会議にブース出展で参加します。
そしてこの大行進でも全原発の即時停止を訴えて歩きます。

現在運転中の原発は6機のみ。1月13日には四国電力・伊方原発2号機が定期検査に入り残りあと5機となり、停止中の原発が再稼動しなければ4月にも全ての原発が停止する予定です。
日本が原発をやめるか存続するかの分かれ目となる2012年、私たち一人ひとりの声で原発のない世界へと歩を進めていきましょう!

《開催情報》

◆日 時:2012年1月14日(土曜日) 小雨決行
     集会スタート→15:00 デモスタート→15:45
◆集合場所→ポートサイド公園(最寄り駅:横浜駅/徒歩約12分)
    「脱原発世界会議」会場からも徒歩圏内
◆流れ解散場所→山下公園(約4.3キロのロングコースです)
◆主 催:首都圏反原発連合
◆協 力:「脱原発世界会議」実行委員会、LOFT PROJECT
(いろりばた会議 今井)

.. 2012年01月11日 10:54   No.356025
++ 合田寅彦 (幼稚園生)…1回       
双葉町長手記に想う−政府はすでに「双葉町を見捨てた」
   政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!
   それなくして地域は存続できない」と訴えること

       茨城県石岡市 スワラジ・セミナーハウス 

 東京新聞「こちら特報部」に寄せられた双葉町の井戸川町長さんの手記を拝見し、放射能汚染をもろに蒙った土地の人間だからこそ、その怒りと嘆きの想いは強烈で、確かにそれは読む者の胸にじかに伝わるものでした。ただ私は、首長としての井戸川さんは今だからこそ感情に走らずに、もっと冷静に政府と基本的な問題において対決すべきではないかと思うのです。
 今現在、汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設をあえて福島の双葉郡に建設するという政府案を冷静に受け止めるならば、政府はすでに「双葉町を見捨てた」と理解すべきではないでしょうか。別の言い方をすれば、客観的にみて数十年間双葉町は住民が戻れない地域だということです。汚染に関する政府の解釈云々の問題ではなく、おそらく誰が考えてもそうだろうと。つまり、首長としてはここに至っては文句を言っている場合ではなく、早急に次の手を打たなければならない局面にきているということです。
 いま、地域とは何かを考えてみます。双葉町が放射能の被害に遭わずに存在し、しかし年月が経るなかで住民がほとんどよそから来た新しい人たちに入れ替わったとします。しかし、太古から続く双葉町の歴史は厳然として語り継がれている
でしょうし、風土はそう簡単に変わるものではありません。住民の顔は変われど、双葉町は双葉町として生き続けるでしょう。
 ところが、このたびのように町全体が移転し、住民が仮設住宅に住まなければならないようになった場合、住民全員が元から居た人たちだったとしても、移転先で就職が決まるようになると、櫛の歯が欠けるように一人去り二人去りするか、双葉町に想いのある人は住民票は移さないとしても、町行政はその人に対しての単なる書類の発行業務だけになってしまいかねません。
 町民のみなさんにしても、土地柄、方言、親類縁者、友達、食習慣などがすべて混じった環境がその人にとっての「地域」なのであって、そのどれか一つでも欠ければ居心地が悪く感じるものです。

.. 2012年01月11日 11:25   No.356026
++ 合田寅彦 (幼稚園生)…2回       
 井戸川町長さんがもし双葉町を再生したいとお考えであれば、一人二人と職を求めて地域集団から離れていく前に、一日も早く次の手を打つべきではないでしょうか。
 そこで、私が北海道で郷土史編纂にかかわった経験から以下に一つの提案をしてみたいと思います。
 北海道には今でも伊達、鳥取、広島など本州にある地名が残っています。明治維新後、職を解かれた士族が団体で入植した名残だろうと思います。農民も明治大正期に冨山、宮城、徳島、静岡、和歌山など多くの県から団体で辺境の地に入
植しています。
 井戸川町長さんに考えていただきたいのは、政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!それなくして地域は存続できない」と訴えることです。
明治大正期は開拓はそれは大変でした。木の根を抜くのは馬の力を借りなければできませんでした。今ではユンボもあればブルドーザーもあります。その開拓をフロンティア精神に燃える双葉町の若者が政府支給の賃金でやるのです。町長さんは政府や経団連にさまざまな企業の誘致を訴えるのです。農民は農地を開拓するのです。今こそ双葉町民が一丸となって、湧き出るあらたなエネルギーで新双葉町を建設するのです。風土こそ違え、食習慣も方言も近所の顔も残ることでしょう。移転先の人との新たな交流も刺激になって生活に潤いをもたらすでしょう。
 井戸川町長さん、どうか政府と堂々と四つに組んでください。そしてその実り多い建設(戦い)の先頭に立ってください。
 さすれば、町一つをまるごと受け入れる土地、その土地提供の申し出をする都道府県は必ず現れるはずです。

.. 2012年01月11日 12:03   No.356027
++ 布施哲也 (幼稚園生)…2回       
原発問題発言で信用できる人とできない人がいる
   ルポライター鎌田慧さんの発言は信用できる 1月13日(金)の案内

 ラジオを聴いていたら、ジャーナリストの青木理さんの言葉が飛び込んできた。原発問題で発言する人が増えたが、信用できないでいる。でも、事故以前からその危険なことを訴えつづけた、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんと、ルポライターの鎌田慧さんの発言は信頼できる。との趣旨だ。

 小出さんは、原発推進勢力の小出詣でもはじまっていて、ご本人は、「利用されるだけでは」と心配しているという。一方の鎌田さんは、利用どころか、原発をやめさせるために、東奔西走の日々となる。
 鎌田さんはライターであるので、「文」の人であるのは当然だが、それは机上の文ではなく、行動の文だ。全国を訪れ、多くの人と出会いを重ね、原発のある町の人々の姿を活写し、私たちに問いかける。

 でも、それだけに止まらない。原発事故後には、「行動の人」として、登場する。「1000万人アクション」を呼びかけ、自らが賛同人を募り、市民団体、労働団体に働きかける。鎌田さんは、6万人の参加者もまだ少ないし、署名もまだまだ少ないと、私たちを諭す。

 差別、労働、人権、冤罪、公害、そして原発と、その守備範囲は広い。でも、それらに共通するものは、「血がかよう人間の生き様」となるようだ。鎌田慧さんの講演会を【1月13日午後七時から「スペースたんぽぽ」で開催】する。各地の原発と地域の姿、そして、反・脱原発運動への思いを伺いたい。
 主催は反原発自治体議員・市民連盟。参加歓迎。      

.. 2012年01月12日 08:56   No.356028
++ 源八おじさん (小学校低学年)…6回       
源八おじさんの原子力映画ガイド その4
    お正月は黒澤明『夢』『原子力戦争』DVD発売
                           
 あけましておめでとうございます。今年も観てためになる原子力映画をご紹介しましょう。

 まず、お正月にふさわしい(?)と思われるのが、黒澤明監督『夢』(1990)です。黒澤明自身が見たいくつかの夢を描いたオムニバス形式の映画で、その中の1エピソード「赤冨士」が原発事故を予言していました。初夢で富士山を見ると縁起がいいといいますが、これが正夢だったとは、まさに悪夢です。黒澤明監督は、『生きものの記録』(1955)、『八月の狂詩曲』(1991)でも原子
力、核の問題を題材にしていますので、併せてご覧いただければより理解が深まるかと思います。

 さて、以前の原子力映画ガイドでご紹介しました黒木和雄監督の『原子力戦争』(1978)が、昨年12月にキングレコードよりDVDが発売されました。封印映画になりかけていたので、嬉しいニュースです。ただ、初回プレスのみで販売終了してしまう可能性が極めて高いので、将来は入手困難になることが予想されます。また封印される前に購入されることをお勧めいたします。
 それでは今年も、源八おじさんの原子力映画ガイドをよろしくお願いいたします。

.. 2012年01月12日 09:05   No.356029
++ たんぽぽ舎 (社長)…559回       
勝俣さんち今日も静かに警戒中
   ―私の家の近所に不思議な家がある―
                         (ご近所のきんさん)

 私の家の近所に不思議な家がある。表札は個人名なのだが、塀というか壁が異様に高くて、中がまったくうかがえない、ものすごくガードの堅い家なのだ。この家の前に東日本大震災の直後、ポリスボックスが出来て、警官による24時間警備をし始めた。いったい誰が住んでいるのだという疑問は、ある朝、車で出勤する白髪の男性を見て氷解した。東電の勝俣会長さんちだったのだ。地震以後9ヶ月間、報道陣が群がることもなく、右翼が抗議に来たくらいで静かに警備は続いている。

 12月25日、「勝俣会長ちにお手紙を届けよう」お散歩隊がやってきた。
四谷三丁目交差点から外苑東通りを左に曲がったすぐのところに勝俣さんちはあるのだが、お散歩隊は警官に包囲され、近寄れない。(だいたい警官の方が多くてお散歩隊はよく見えない)押し問答の末、勝俣宅前に数人づつお散歩隊の人たちがやってきては、お手紙を2・3日前から準備されていたガードマンの持つ白い箱に入れたり、抗議したりした。少しでも長くいると、警官に押し
戻される。黄色のバケツに福島のがれきを入れ持参して、渡していた人もいた。逮捕者がでるのではとハラハラしたが、刺激して事を大きくしたくないという警備側の意図が感じられた。

 幼い孫を抱いて散歩する勝俣さんに会うことがある。原発事故で避難を余儀なくされたり、放射能汚染にさらされて苦しむ福島の子ども達についてどう考えているんだろうこの人は? 権力っていったい何を守っているのだろうと勝俣さんちの前を通るたびに考える。

.. 2012年01月12日 09:39   No.356030
++ たんぽぽ舎 (社長)…560回       
原子力「仕分け」は? 「もんじゅ」の存廃 先送り
   「ムラ」温存のまま 除染ピンハネ、癒着、天下り・・・
            (2012.01.11東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

 民主党は政権交代を果たした二〇〇九年の総選挙で、四年間は消費増税しないことを公約した。たしかに情勢によって公約は変わりうる。だが、マニフェストにうたった「天下りの根絶」や「公共事業削減」などで税金のむだ遣いを一掃することが、増税の前提となることはいうまでもない。
 しかし、昨年末には八ッ場ダムの建設再開が決まった。公益法人などを舞台にした官僚の利権構造はどうか。その一つである原子力ムラは一向に変わる気配がない。(中略)

 浪費の象徴と批判されている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)についても、存廃論議を先送りし、来年度予算案では前年度比二割減の175億円を計上した。主な原子力予算は前年度予算より、わずか1.1%減の4188億円(中略)。

 この「もんじゅ」を運営する原子力機構は福島県での「除染実証業務」を委託されたが、「こちら特報部」でも再三指摘したように、国会で「中抜き、ピンハネ」疑惑を追及されている。
 同機構の不評は、その幹部人事が「産学官」の癒着や官僚の天下りを典型的に体現していることにもある。鈴木篤之理事長は、元内閣府の原子力安全委員会委員長。そのほかの理事の経歴をみても、文部科学省審議官、原子力安全・保安院次長など官僚OBがずらり。監事以上の役員の中には原子力安全委員会元事務局長や関西電力元役員、会計検査院元局長らもいて、ムラの中でポスト
をたらい回しにしている実態が浮かび上がる。

 さらに民主党行政改革調査会の調べで、関係する公益法人などに機構が「会費」名目で計1億9000万円を支出していたことも判明。一部の法人には文科省や機構のOBが天下っていた。
 他の団体や電力各社を含めても、もたれ合いの構図は同様だ。経済産業省が昨年5月に公表したデータによると、電力会社に再就職した同省幹部は過去五十年間で68人を数えた。また、本紙が同省と文科省が受け持つ原子力や放射線に関連する29の公益法人と独立行政法人を調べたところ、36人の官僚OBが17団体で監事以上の役員に就いていた。
 原子力安全委員会では、斑目春樹委員長と代谷誠治委員が就任前の三〜四年間に、原子力関連企業や業界団体から310万〜400万円の寄付を受けていたことが明らかになった(中略)。

.. 2012年01月12日 10:10   No.356031
++ たんぽぽ舎 (社長)…561回       
 ムラの利権構造が温存されながら語られる消費増税という構図。民主党の川内博史衆院議員は「そもそも、政府には原子力ムラを洗い直す気がない」と話す。「予算なんて担当大臣が『計上しない』と言えば、それまでのこと。逆にお金がありません、ということをアピールするために仕分けが使われている。
首相は財務官僚に『消費増税が国を救う』と信じ込まされている。そうではなく、予算の組み替えが国を救うんです」
 政治評論家の森田実氏は「(首相の)消費税を上げないと日本が破綻する、上げさえすればすべてうまくいくんだ、という言い方はまやかし。その前にやることはいくらでもある」と語る。
 「たとえば、いくら金がかかるか分からない現在の除染の手法。さまざまな研究機関や企業から除染に関する有効なアイデアが多数寄せられているのに、政府は取り合おうとしていない」

 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は「福島原発事故後も、原子力ムラは根本的に何も変わっていない。あれだけの事故がおきたのに、予算や組織にメスが入らないなんてあきれてものが言えない。政治主導どころか、官僚主導で予算をつけて国の金をぶちまけているだけ。仕事は天下り先の組織に丸投げするなど、完全に方向性を間違えている」と憤る。

 昨年十月から政府の総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会の委員を務め、政権内部を垣間見てきた飯田氏はこう総括した。「民主党政権は何も決められない。原子力安全委員会の斑目委員長や原子力委員会の近藤駿介委員長が交代しないように、原子力ムラにも自浄能力はない」
            (2012.01.11東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

.. 2012年01月12日 10:20   No.356032
++ 原田 裕史 (幼稚園生)…4回       
原子炉の寿命
   ―もともと20年、30年と言っていたのに―
                        たんぽぽ舎 

 稼働40年の原子炉を廃炉にするという。もともとは30年と言っていなかったか。
 原子炉の工学的な寿命として圧力容器が脆くなる現象がある。鋼鉄は温度がある温度より低くなると脆くなる(脆性遷移温度と呼ばれている)。昔、船舶が冬の海で簡単にこわれて沈没した事例がたくさんある。それで研究が進んだ。
 原発のボイラーである圧力容器も例外では無く、温度が低いほど脆く壊れやすくなる。作った当初は脆性遷移温度は氷点下なのだが、運転しているとだんだん高くなってくる。
 原子炉にはこの変化を知るために試験片が入れられていて定期的に取り出して脆性遷移温度も調べられているが、玄海一号などは摂氏98度となっている。
こうなると非常事に液体の水を入れると、脆性破壊を起こしそうである。
 そのような危険な原発をまだ動かそうとしているのが現在の原発業界であり、正気を疑う。即刻停止がふさわしい。
 政府は運転延長を「例外」とするようだが、圧力容器用の試験片1つとっても初期の予定を超えると試験片も足りなくなるので試験片の再利用などという無茶な話も出てくる。そのような精神で原発事故など防げるはずもない。
 最低限、初期予定よりは短期に廃止でなければ話にならないのだ。

.. 2012年01月12日 10:33   No.356033
++ 近藤 (幼稚園生)…2回       
東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
   柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
   全炉廃炉にすべき
              たんぽぽ舎・会員  福島県会津地方在住

 今回の福島第一原発事故では、現場の作業員の数が非常に不足しています。
福島第二原発の作業員と柏崎刈羽原発の作業員を全て福島第一に動員したところで人員が足りる筈もありません。自転車操業的に全国から作業員をかき集めている状況です。半ば騙し同然で、福島第一原発の事故現場に連れられて行かれた作業員も沢山います。
 そして、マスコミなどのインタビューを受けたりして作業現場の事を口外しない事、後から病気になっても損害賠償は請求しない・・・などの一筆を書かされて作業に入っています。事故の一応の収束がつくまでのこれからの何十年もの間、被曝しながら労働する作業員の数は慢性的、絶対的に不足するでしょう。
 それだけでも非常に深刻な問題であるのに、さらに東電が柏崎刈羽原発で被曝労働者になる作業員を確保するなんて事は許されざる暴挙です。
 実際にこれだけの大きな「人災」を起こしてしまったのです。さらにこれまでの数々の事故隠蔽の実績、被曝労働や労働者不足の深刻さを考慮すれば、東電は、原発を稼動させる権限など全くない筈です。東電は不用な柏崎刈谷原発を安全に運転する対策などをこれからする余裕などある筈が御座いません。柏崎刈羽原発は直ちに止めて、福島第一原発の廃炉を安全に推し進める方に全力
を尽くすべきです。
 柏崎刈羽は、即時停止して廃炉が当然ですが、どんなに遅くとも、2012年の春に稼働している2つの原子炉が、両方定期点検に入った時点で、二度と再稼動させてはなりません。東電は今回、償い切れ無い事故を起こしてしまったのですから、何も言う資格はない筈です。
 「次」は無い東電には原発を再稼動させる権限は絶対にないのです。国民もこの事を声を大にして訴え続けるべきです。
 今まで電力会社のリーダー的存在であった東電が、率先して原発を撤廃して、それに習って他の電力会社も定期点検に入った原子炉から順次廃炉を決めて全炉廃炉にする・・・それが、今回の原発事故を起こした電力会社の最低限の義務でしょう。(勿論その前に停止せずに原発が大事故を起こしたら、東電の役員も経済産業省の役人も全員切腹ものでしょう。)
 東電は当然、率先して全炉廃炉にすべきです。東電にはそれ以外の選択肢を挙げる権利は無い筈です。

.. 2012年01月12日 10:41   No.356034
++ 池邊幸恵 (幼稚園生)…1回       
除染で子どもの健康が守れるのでしょうか
   校庭・遊び場等の除染は応急措置にすぎません
   予算1兆円超は退避・移住等有効に使うべきであります
                    市民が求め創るマニフェストの会

 野田佳彦首相は昨年12月16日の記者会見で福島第一原発の事故収束を目指した工程表のステップ2を完了した、と宣言されました。そして除染対策としては、
1)除染費として今年度予算と来年度予算案などで1兆円超を充てる。
2)政府の除染担当者数を来年4月までに400人規模に拡充。
3)除染を行う作業員を来年4月をメドに3万人以上確保するとの方針を示されました。

除染の目的は何でしょうか
 既に識者から、除染は移染(松井英介医師)、除染より移住(山内知也教授)、除染幻想(菅井益郎教授)と言われています。
雪が大地一面に降ったことを連想すればわかります。
除雪は屋根、庭、道路までは行えますが、溶けず、見えない雪(放射能)の土地、葉一枚一枚が汚染された山林はほぼ不可能です。ましてこれからは大地に地下水にと浸透してきます。
除染方法も放射能だけを吸引することはできず、外部に飛散し、完全に取り除くことはできません、まさに移染・拡散です。しかも除染した汚物を捨てる場所がまだ決まっていません。
被曝地の子どもたちは窓を閉め切られ、外出はほぼ禁止にされています。
現在、校庭や遊び場の除染は進んでいます。しかし、これは応急処置に過ぎません。
全身病魔に冒された患者の身体の一部が治療できても、これで安心ですよ、とは言えません。
しかもまだ毎時6千万ベクレルのセシウムが放出されています。除染の本丸は広大な大地です。
これはほぼ不可能です。除染の目的は子どもたちの健康保障であるはずです。
除染で放射能がなくせると政府は立証できるのでしょうか。
汚染の高い地域はたとえ除染をしても住める値にはなりえないのです。
除染後も子どもたちの発症が生じたら政府はどのような対処・責任をとるのでしょうか。

除染費用を退避、移住費用等に移行させるべきです
 1兆円もの予算(税金)をかけるなら、避難区域を広げること、子どものいる世帯の移住を国として行うよう措置をとることです。勿論それに
ともなっての生活保障、就業保障も国が行うことです。被曝地の親は子どもがいつ発症するか、を恐れており、子どもを持つ親はみんなが退避・移住するなら同意する、という意見を持っています。
チェルノブイリでの子どもの10年後は既に明らかであり、子どもと親は一生の問題、子孫につながる問題であります。

.. 2012年01月14日 08:13   No.356035
++ 池邊幸恵 (幼稚園生)…2回       
放射能汚泥は東電原発の地へ校庭の汚泥や河口等の放射能汚泥、焼却炉の放射能灰は速やかに東電原発の地へ運ぶべきです。
その地で収納しきれない場合は周辺被曝地、避難地域の土地を国が買い上げ行うべきでしょう。
そしてそこから放射能が全国に散らないように国は管理すべきです。
(国は双葉郡に中間貯蔵施設を福島県知事に要請2011.12.28朝日)

カナダ医師会ジャーナル:不十分な除染努力が健康リスクをもたらしている日本
 一般公衆の年間被曝限度*20ミリシーベルトは人倫に劣る、とんでもない基準で、こんなことを自国民に許した政府は過去数十年で世界にない。
「現時点では、長期にわたる健康被害を最小限にするための一番大事な公衆衛生上の方策は、避難区域を広げることだ。」(2011.12.21。*放射線職業従事者の限度、妊婦、子どもは年間1ミリシーベルトを超えてはならない。)

神戸大学の山内知也教授(一部紹介)「たね蒔きジャーナル」12月22日
 現地で調査、福島・渡利地区で除染しても線量は下がらない、特定避難緩衝区域に指定されていなくても、2.95マイクロシーベルト/時間で、3にならないので避難緩衝区域にならない、4歳の子供がいるところ、除染しても、次々入ってくる。コンクリートの建物は上が高く、古いコンクリートはセシウムをよく吸収する。
町をいったん壊して作り替えるくらいでないと、事故前の線量にならない。

高圧洗浄機でもほとんど下がらない・中間貯蓄施設の選定はさらに難しい(日経2012.1.1)
2011.12月初旬、大熊町の役場付近で実施した除染では空間の放射線量は10マイクロシーベルト前後までしか下がらなかった。
これは年間被曝線量に換算すると50ミリシーベルとで政府が目安としている年間20ミリシーベルトに遠く及ばない。
政府は「貯蔵期間は最長30年、最終処分場は県外」とする方針だが、住民からは「自宅近所を最終処分場にすることは認めない」との声が強い。

以上のように有識者の発言を踏まえますと、「除染」だけでは内部・外部被曝を被っている福島の子どもたちの未来は保障することができません。私たちの提言をご考慮の上、子どもたちが次の日本を担うことを可能としうる施策の行政をおこなわれますよう、強く要望いたします。

連絡先 〒337-0032 さいたま市見沼区東新井866-7
市民が求め創るマニフェストの会  石垣敏夫 電話048-686-7398
 
池邊幸恵、大津けいこ、石橋行受、ヘンリー大津、林田 力、丸山南里、千一鎌倉、正清太一 、景山恵司、原 秀介、今村哲男、櫻井智志

.. 2012年01月14日 08:19   No.356036
++ たんぽぽ舎 (社長)…562回       
原発業界から2委員に寄付
   「保安院は再稼働ありき」
                 (2012年1月12日版 東京新聞より抜粋)
 原発の再稼働に必要なストレステスト(安全評価)の報告書を審査する経済産業省原子力安全・保安院の専門会議で、原子力業界から寄付を受けていた一部委員に批判が集まっている。
 原発に批判的な委員は「利益相反」だと辞任要求をつきつけているが、保安院は「問題なし」の姿勢を崩さない。
 保安院によれば、ストレステストを扱う専門家会議のメンバー十一人のうち、岡本孝司・東大教授が原発メーカーの三菱重工から二百万円、山口彰・大阪大学院教授が三菱重工業グループのニュークリア・デべロップメント社から三千三百八十五万円の寄付を受けていた。
 岡本氏は三菱重工業出身で、会議では司会進行役を務めている。
 昨年十二月二十二日の会議で、井野博満東大名誉教授が山口氏について「(中略)これが事実であれば、利益相反の事例に該当する可能性があり、委員にふさわしくない」という趣旨の質問書を保安院側に提出。会議資料として配られたが、保安院は井野氏の了解を得ないまま、企業名や献金額などを「個人情報」との理由で白抜きにした。
 更に六日の会議では岡本氏の献金問題が浮上。
 井野氏と後藤政志芝浦工業大非常勤講師が問題視すると、保安院は岡本、山口両氏への寄付は「大学という組織を通じて受け取っている。利益相反の問題はクリアしている」と説明。
 井野、後藤両氏は「保安院と国民の常識は違う」と引き続き、岡本、山口両氏の自発的辞任を求める構えだが、保安院は「これまでの説明を繰り返す」と突き放す。

.. 2012年01月14日 17:17   No.356037
++ 原田裕史 (小学校中学年)…17回       
.コスト上昇説の裏側  (たんぽぽ舎)

 原発再稼働をしなければ発電コストが上昇するという宣伝が今後、半年更に行われるだろう。
 発電コスト自体は2010年に原子力委員会に立命館大学大島堅一先生により提出された資料によれば原子力発電は過去、火力発電よりも高価であった。(細かい話もあるので、原本に当たってください)
こちら

 今年に関しては原発燃料を購入済みで定期検査などもしている。つまり原発のコストを払った上で、火力発電の費用も払うのだから、トータルの発電コストが増えて当然である。原発の再稼働をあきらめ、既に原発に支払った費用と長期休止していた火力発電所の再稼働費用を国費で支援し、長期分割支払いにすれば、言うほどのコストアップにはなるはずもない。
 これは政策変更費用であるので国費の出番というものだ。原資にはまず原発関連予算約4,200億円を振り向けるべきである。

.. 2012年01月14日 17:30   No.356038
++ たんぽぽ舎 (社長)…563回       
原発・放射線・地震問題の語り手10人ら
   たんぽぽ舎副代表 山崎氏が2位に登場
                  (2012年1月2日東スポWebより抜粋)

 3月11日で世界が変わった2011年、映画をほとんど見ることができなかった。代わりに足を運んだのが、脱原発や放射線防護、地震に関する講演や集会、学習会。
 ということで2年続いた映画ベスト10を断念し、原発・放射線の問題で印象に残った話者10人らを挙げる。順位をつけたが優劣ではなく、あくまで主観的な印象度によるもの。12年もこの人たちの発言に注目したい。

【1位】樋口健二氏(写真家)
【2位】山崎久隆氏(たんぽぽ舎副代表)
 大学教員でも技術者でもなさそうな山崎氏だが、その知識は原子炉から放射線防護に至るまで、恐ろしいまでに広く、かつ深くて示唆に富む。問題点をズバリ指摘するのみならず、その解決策まで明快に提示。過去の原子力行政や研究例にも詳しく、データが次々と出てくる。現在進行形の事態の解説には打ってつけの存在。大メディア的には有名ではないが、こういう人こそテレビに出るべき。
【3位】小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)
【4位】福島の母たち
【5位】秋山豊寛氏(元宇宙飛行士、元TBS記者、農家、大学教授)
【6位】広瀬隆氏(作家)
【7位】田中三彦氏(サイエンスライター、元原発技術者)
【8位】後藤政志氏(芝浦工大非常勤講師、元原発技術者)
【9位】吉村秀實氏(防災ジャーナリスト、元NHK解説主幹)
【10位】島村英紀氏(地震学者)

.. 2012年01月14日 18:03   No.356039
++ たんぽぽ舎 (社長)…564回       
原発放射能 セシウム降下急増 なぜ
   福島市 新年早々、不安広がる
   風邪で舞い、雨・雪に付着?「速報体制必要」
               (2012年1月13日版 東京新聞より抜粋)

 福島市で年明けの2日から3日にかけ、放射性セシウム134と137の降下量が急増した。ここ数カ月の1平方メートル当たりの検出量は検出限界値未満(ND)や二桁までの数値ばかりだったのに、137の場合は252ベクレルを記録。測定した福島県原子力センター福島支所は「特に問題がある数値とは考えていない」としているが、一体何が起きているのか。
 正月早々に測定されたセシウムの高い値は、地元住民に衝撃を与えた。「最初に聞いた時はびっくりした」と打ち明けるのは「渡利の子どもたちを守る会」の菅野吉広代表だ(中略)
 半減期二年の134は昨年12月29日に5.36ベクレルだったが、30日に35.7ベクレルに上昇。今月1日に下がり、2日にND(5.95ベクレル)になった後、3日に180ベクレルに上がった。
 同30年の137も似たような数値で推移し、3日には252ベクレルにまで跳ね上がった。その後は134、137とも十ベクレル台にとどまっている。(中略)
 原因は何か。同市では2日夜から3日未明、弱い雨や雪が降っていた。これまでも強い風や降雨時にセシウムの降下量が増える傾向にあった。(中略)
 元日本原子力研究所研究主幹で、社会技術システム安全研究所(茨城県ひたちなか市)の田辺文也所長は「事故炉の内部で何か起きたのなら敷地内の放射線量が上がるはずだが、それはない。落ち葉に付着していたセシウムが風で舞い上がるなどして雨で落ち、採取されたのでは」とみる。(中略)
 原因が舞い上がりセシウムとみられることについて、菅野さんは「市が情報を伝えるわけでもないし、大半の市民は高い数値が出ていたのを知らなかったのでは。分かっていれば外出時に子どもにマスクを着けさせるなどの対策もとれたはず」とし、こう提言した。
 「今後また、数値が上がることも考えられる。地元のテレビで緊急速報を流すシステムなどを考えるなど、県や市は何らかの対応を取る必要があるのではないか」

.. 2012年01月14日 18:55   No.356040
++ 山本勇祐 (幼稚園生)…4回       
本の紹介 −原発の本質を知るにはこれだ!!−
   「福島原発の町と村」布施哲也著 七つ森書館
    (劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク・たんぽぽ舎)

 3・11以降原発に関する本は、書店の特設コーナーに山積されていた。それはそれで原発に関する知識の普及には大いに役立った。最近はそのブームは陰りを見せ書店の特設コーナーはほとんど姿を消した。
 そんな時期に、この本に出会った。なかなか面白い。著者の布施さんから"まじめに書いたんだ"と一言あって買い求めた。
 布施さんは「反原発自治体議員・市民連盟」の共同代表だ。数ある原発の本の中で、原発立地自治体をこれほど掘り下げて原発の問題点を浮き彫りにした本は見当たらない。布施さんは2011年まで清瀬市議会議員をしていたこともあり、電源三法に関して原発立地自治体の予算の分析は非常に分かりやすく鋭い。
 読み進むうちに、いろいろと多忙な彼が、これほど多くの資料と現地取材を積み重ねていることが随処にみられ感心する。
 自治体に関して、明快に分析し期待もしている個所がある。はじめにの中で、「明治以来この国の取った道は中央集権化であり、それに加えて、地方自治というものを兵士の供給と税金の徴収のために制度化してきた。自治体が誕生したの
は、中央が地方を支配する道具を必要としたからだ。でも、自治体にはそれだけのではないものが存在するし、存在させたいという思いがある。」「自治体とその議会の力で、新規の原発を建設させず、現にある原発は運転を中止させ、再稼働させないで廃炉を目指す。そのために、自治体も議員も監視が必要で、そこに自立した市民が登場する。」思わず共感し頷く。
 この観点から「反原発自治体議員・市民連盟」は2011年月に結成準備会が発足する(5月に正式結成)。3・11の前から自治体の潜在的な可能性に着目していたことがわかる。

 以下、本書の目次から
 第1章 双葉町と大熊町…避難が遅れ住民が大量被曝
 第2章 相馬藩領と発電所…放射能が襲う浜通り 天明飢饉の傷跡
 第3章 阿武隈高原の村 …日本で最も美しい村・飯舘 全村避難を
     余儀なくされる
 第4章 自治体とPPS…自治体が原発を変える

各章で挿話的に述べられている(ドイツ、イタリアの自然エネルギーの実態)
(自治体の合併の歴史)(原発立地自治体が25町村、その協議会があること)
等々も興味ある内容だ。テンポの良い文章が気持ち良い。
定価:1,600円+税 四六判/224ページ 七つ森書館
反原発自治体議員・市民連盟でも取り扱います。
(電話・FAX:03−5211−7199)
(住所:東京都千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル5階たんぽぽ舎内)

.. 2012年01月14日 19:26   No.356041
++ 近藤 (幼稚園生)…3回       
福島県大熊町町長選挙の裏事情
   〜いまだに東電が町政に深く関与している大熊町の実態〜
   原発なくせ候補が原発推進候補に勝てなかった実情

                  たんぽぽ舎会員 (福島県在住)

 去る2011年11月20日に大熊町町長選挙が行われました。大熊町は今回の大事故が起きた福島第一原発の1号炉から4号炉の立地町で、現在全域が警戒区域に指定されています。
 「除染を進めて町への帰還を」と訴えた現職の渡辺利綱氏が中高年層を中心に支持者を集めて3451票で当選。「町ごとの移転を」と主張した新人の木幡仁氏が2343票で、落選。・・のような地元マスコミの報道でした。
 放射能汚染の厳しい現実を直視し、「地元には帰れない」と言う事を前提として、町ごと移転を主張した木幡氏の主張こそ至極真っ当な主張でしょう。いくら数兆円をかけて除染したところで、数年で戻れる筈がありません。
しかし、これ以外にもマスコミが報道しなかったもっと別の対立要因もあったのです。

 木幡さんのHP  こちら  には

   2.町として町民の東電賠償請求を支援します。
   ・役場に弁護士を常駐とし、賠償請求のモデルプランを作成、請求をスムーズに行えるようにします。
   ・大熊町役場に常駐入居している東電職員を撤退させます。

とあります。これには驚きです。現在、会津若松市にある大熊町役場の仮庁舎には東電の職員が3人も入居して常駐しているのです。それは現職渡辺利綱氏町長の方針で、東電の職員が常駐してすぐに対応出来るように・・との説明です。町役場に東電の職員を時々呼ぶのなら理解できますが、損害賠償の請求相手が役場に常駐しているのはかなり異様な事態でしょう。町役場が東電と癒着して、損害賠償を東電に有利に進め、さらに、損害賠償請求裁判の阻止の為・・と考えられても然りでしょう。
 大熊町には東電関係の会社に勤めている人間が6〜7割いるのです。東電職員が3人も常駐している町役場でまともに損害賠償の話ができる筈がありません。
そればかりか、賠償金もまだまともに支払われていない避難民は今、東電やその関連会社をクビになったら生活していけないという不安も大きいでしょう。
 これまでも仮設庁舎に常駐している東電職員を撤退させるよう、木幡氏や他の住民も何度か申し入れして来たようですが、無視されてきた経緯があります。
 まともに考えたら木幡氏の主張通り、東電職員は撤退させて、その代わりに弁護士を常駐させ、損害賠償のモデルプランを作成してもらうほうが、被災した町民にとって遥かに便利で有利でしょう。

木幡氏の最後の主張は  5.原発をなくす。です。
 そう、もうお分かりの通り、今回の選挙は、原発推進派で東電と仲の良かった現職と、脱原発、脱東電を主張した木幡氏の闘いであったのです。
原子力マネーで潤ってきた大熊町は、この期に及んでも、東電の影響力は絶大なのです。マスコミもこの異様な事態をしっかり報道するべきではないでしょうか?原発立地では、東電を潰して解体しなければ、まともな選挙も出来ないようです。

.. 2012年01月14日 20:18   No.356042
++ たんぽぽ舎 (社長)…566回       
保安院によるストレステストの「妥当」判断を許すな!!
   「利益相反」3委員の即時辞任せよ!
   18日の聴聞会に集まり、傍聴者排除による「ストレステスト」の幕引きを許さない声を挙げよう!

 本日14日(土)の日経新聞朝刊(1&5面)に「大飯原発の安全性十分」「ストレステスト 保安院、初の判断」「再稼働、地元了承カギ」の見出しのもと、保安院は「大飯原発3、4号機のストレステスト評価結果について、妥当とする方針を固めた。18日に開く専門家の意見聴取会に評価案を提示する」との記事が掲載されました。一方で「手続きが先行するのは大飯原発だが、政府がひそかに『再稼働1号』と期待するのは四国電力伊方原発3号機」などの言及もあります。

 三菱重工から献金を受け取った3委員の「利益相反」が問題化する中で、保安院は、傍聴者を排除してまで、あらかじめ決めたスケジュールを強行しようとしています。

 この間、傍聴や経産省前などでのチラシ配布などに取り組んできた「福島原発事故緊急会議」は13日(金)午後、以下の抗議・要請書を経産省広報、意見聴取会事務局、枝野経産相国会事務所あてにファックスし、報道関係者にも公表しました。後ろに保安院、枝野経産相の要請先を付けましたので、皆さんも緊急に要請を集中してください。「八百長テスト」の茶番を許さない声をあ
げてください!

………………………………………………………………………………

<抗議・要請書>

経済産業大臣     枝野幸男 様
原子力安全・保安院長 深野弘行 様

「ストレステスト意見聴取会」について
傍聴者締め出しの撤回と「利益相反」委員の解任を求めます

 福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染し、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ、今なお高線量の中で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
 このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故の原因究明に関心を持ち、種々の審議会や報道発表に注目してきました。そんな中で、「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会」にも注目し過去数回の傍聴をしてきましたが、この間に私たちにはとても納得できない・黙っていられない事態が発生したので、
以下に要請をします。
 枝野経産大臣は、就任時に情報公開を強く指示されたと聞いています。即時に善処してください。

.. 2012年01月16日 10:59   No.356043
++ たんぽぽ舎 (社長)…567回       
1 傍聴者を会議会場から締めださないで

 1月12日に公開された第7回(1月18日予定)の開催通知で、今までと異なり傍聴者は1014会議室という別会場で「映像及び音声をリアルタイムでご覧いただける」と案内されました。これでは、傍聴でなく遠聴です。山奥や地球の裏側で見聞きするのと変わりません。会議のその時々の委員や事務方や事業者の表情を知ることも、臨場感を持って全体の空気を掴むこともできません。また、委員たちも密室で議論することを望んでいるとは思えません。このような扱いは民主主義に反します。是非とも同室で傍聴できるように善処願います。

2 利益相反行為を許さず、原発業界から寄付を受けている委員を解任して

 過去数回の意見聴取会を傍聴する中で、原発業界から寄付を受けている委員がこの会の進行を主導していることに愕然としました。おびただしい被害をもたらしている原発大事故のあと、原発の再稼動にかかわる重要事項について、科学技術者の良心に基づいて過去の過ちを認め客観的に検討し判断し意見を述べることを、それらの委員に期待できるでしょうか。原発事業者や原発メーカーなどから種々の名目で寄付を受けているとすれば、その委員たちは利益相反行為をすることになります。他の省庁でも議題毎に利益相反を避けて委員を離席させて議論しています。原発業界から寄付を受けている委員は止めさせるべきだと思います。

以上、強く要請します。

 2012年1月13日              福島原発事故緊急会議

               連絡先:Tel:03-6424-5748/Fax: 03-6424-5749
            〒112-0014 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
                       ピープルズ・プラン研究所

………………………………………………………………………………

★傍聴締め出しの撤回と岡本孝司、山口彰、阿部豊の3委員の辞任を緊急に要請して下さい。短いもので構いません。新聞等への投書も有効です。

※この情報をぜひ転送、ブログ、ツィッター、フェイスブック等で広めてください。お知り合いのメディア関係者にもぜひお伝えください。

【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124

.. 2012年01月16日 11:05   No.356044
++ 糸色のぞむ (小学校低学年)…8回       
.「利益相反」3教授への追及の場へと転化した
                  「第6回 ストレステスト聴聞会」
   「保安院は事業者の報告を追認しているだけ」

                              
 本日1月6日、通産省本館地下1階で「第6回 発電用原子炉施設の安全に関する総合評価に係る意見聴聞会(以下、『ストレステスト聴聞会』と略)」が開かれた。

 聴聞会に先立ち、福島事故緊急会議を先頭として本館正門において「三菱重工から献金をもらった人が『三菱重工原発』を審査する???岡本、阿部、山口の「利益相反」3教授はストレステスト委員を辞任せよ!」と題したビラを経産省職員をはじめ、朝の霞が関の通勤途中の配る。聴聞会開始の時間に合わせ聴聞会に参加した我々は会場内においてもビラを配り、会場内はいよいよ熱
気を帯びる。聴聞会開始に先立って、「不規則発言者は即退場」と前回の聴聞会で会場から浴びせられた正当な批判を封じるアナウンス。

 9時ちょうどに聴聞会が開始。配布された資料を見ると、前回(第5回)の聴聞会の議事進行を教訓としたのか、あろうことに前回から継続議題となっている「ストレステストの審査の進め方について」の論議を議題の最後にもってきた。前回の聴聞会で井野・後藤料委員から、議事進行役をどの委員の了承も無しに勝手に、しかも恣意的に進める岡本委員による聴聞会運営の在り方のみ
ならず、そもそもシュミレーションのみに頼るストレステストの在り方そのものが、国民から託された「発電用原子炉施設の安全に関する総合評価」とは程遠く、福島事故における事故原因の技術的知見に踏まえて行われるべきだ、という正当な意見に対して、保安院はそれは「他の聴聞会で行われている」ということを唯一の根拠とし、事故原因を全て細分・分断化した上で、総合的な評
価を行わさせないという態度で臨んできている。そうした保安院の運営に異を唱える委員の発言を封じるために、保安院は前回継続論議を約束したにも関わらず、時間配分もあやふやなまま「ストレステストの審査の進め方について」の論議を最後の議題としてきたのだ。

 第1議題である関電大飯原発3、4号機の只々業者の提出したレポートを読み上げる事を以って保安院の「評価」とする茶番に続き、同様に第2議題である北電泊1、2号機の「一時評価」の意見聴聞が繰り返される。なんら本質的な評価基準が指示されない中で行われるトリビアルな無意味なレポートの読みあげに、一体どのような意見の聴取を行えるというのか?しかも、保安院から
は既に業者のレポートに対して、判を叩いた様に「問題ないことを確認した」と評価を下している。これが儀式でないとしたら一体何なのであろう。

 2時間半無駄な儀式が続いた後、漸く「ストレステストの審査の進め方について」の論議として、前回聴聞会以降提出された井野・後藤両委員からの保安院に対する質問に対する質疑応答となった。

.. 2012年01月16日 11:19   No.356045
++ 糸色のぞむ (小学校低学年)…9回       
 後藤委員は開口一番、過去の原発行政全般の審問にかかわった人間は今回の福島事故に対して責任を持っているとして、この間所謂「原発推進派」として様々な原発行政の審問に携わってきた岡本委員他の「推進派」委員の責任の所在を明確にした。更にその上で、1月1日の朝日新聞の報道にあるように審議対象である事業者から金銭的便宜を得ている事、従って「意見聴聞会委員の利
益相反」に明確に反すものではないかと指摘した。続いて井野委員も「信頼されていない保安院」と自虐的に自ら評する保安院が、にも関わらず全く自らを反省することなく誤った委員の人選を行っていると批判。この人選では全く国民の信頼を得られないと喝破した。

 堪らず、自己弁護を買って出た岡本委員は「金は私腹に入れておらず大学の管理下で使用している」と弁明、「名誉棄損」だと言いながら「ここでは技術的知見の観点でのみ批判が行われるべきだ」と「反論」したが、すかさず後藤委員から反論「岡本委員の運営方法こそ政治的。我々が国民から託されていることは政治的な判断ではなく、技術的知見に基づいた原発事故の防止策を探る
ことであり、それをシュミレーションによる確率論的におこなっては駄目だ。
福島事故がどうして起きたのか、という事実から出発するべき」と「保安院や岡本委員の常識は国民の常識と大きくかけ離れている」と駄目だし。更に続けて「保安院は事業者の報告を追認しているだけ」と、このストレステストの本質を突き付けた。

 予定を40分以上越えながら、両委員及び会場からの追及は更に続き本議題は更に次回にも持ち越されることとなり、当日の聴聞会を終了した。

追記

 保安院は良心的委員と会場と一体となった、「利益相反」委員を防衛するため次回聴聞会をし審議室と聴聞室を別室化するという暴挙に打って出た。そればかりか、後藤委員の指摘通り、「保安院は事業者の報告を追認」する形で大飯3、4号機の事業者報告に「妥当」というお墨付きを与えようとしている。
 こうした保安院の目論見を次回聴聞会に更に大衆的に取り組み、良心的委員と共に打ち砕こう。

.. 2012年01月16日 11:25   No.356046
++ 冨塚元夫 (幼稚園生)…2回       
脱原発世界会議に参加して
   どこも人がいっぱいで熱気と笑顔にあふれていました
                               
 1月14日15日にパシフィコ横浜で行われた脱原発世界会議は、日本各地のさまざまなレベルの脱原発運動が一か所に集まり、そこに世界各国各地の脱・反原発運動・グループに結集してもらう初めての試みでした。それは大成功だったと思います。
 プログラムに紹介されている登壇者(メインホールで挨拶した人)だけでも海外から約50人、国内から約50人います。その人たちが初日の開会式、2日目の閉会式で挨拶しました。メインホールには1000人入りますが、いつも満員でした。
 私は開会式、閉会式には出席できませんでしたが、一度だけメインホールで行われた集会に出席しました。それは、「首長会議:地域発・原発に頼らない社会のつくりかた」というセッションで、脱原発に取り組んでいる市区村長8人が発
言しました。司会は山本コータローさんでした。桜井勝延 南相馬市長、井戸川克隆 双葉町町長、保坂展人 杉並区長、三上元 湖西市長(静岡県)、西原茂樹 牧の原市長(静岡県)、笹口孝明 元巻町町長(新潟県)、石井俊雄 長生
村村長(千葉県)、上原公子 元国立市長といったみなさんで、それぞれ実績にふさわしい興味ある発言でした。とりわけ、桜井南相馬市長は、農業が出来なくなった住民の無念さを理解できない行政・東電に対する怒り、復興には興味なく(鉄道、国道を一向に復旧させる意図がなく、利用出来るのはいまだ県道のみ)八ツ場やTPPや増税にしか興味しめさない政府に強く抗議しています。井戸川双葉町長はこれまで「なんど聞いても、原発は絶対安全」と答えてきた人たちが、事故後数か月経ても他人行儀で、加害者だという自覚もないと嘆いていました。
 政府・官僚・地方行政は全く自覚も意欲も能力もない状況を見るに、これからは地方自治体(市町区村)がネットワークを作って連携しなければならないという結論にディスカッションの結果達しました。

 メインホール(1000人)のほかの会場はサブメイン2ホール(600人、250人)と小規模の5ホールと50人〜150人の会場が10くらいでした。どこも満員で、私はサブメインホールのセッション「原発のない東アジアを目指して」に出席しました。
 発言者は日本以外では、中国、韓国、モンゴルでした。福島第一の事故後韓国、中国は安全体制の見直しを行い、原発増設に向かっています。脱原発陣営は東アジアの諸国との連携が必要です。モンゴルでは市民が情報から遠ざけられている
現状があります。
 小規模ホールは各参加グループによる持ち込み企画で、私は「福島の今!放射能と戦う有機農業者」に出席しました。二本松市(旧東和町)の有機農家は除草・深耕等によって懸命にセシウムを減らす工夫をして、ある程度成果を上げてい
ます。
 またシアター、写真展示室、ブースもあり、各地の反原発グループが展示・販売等をしていました。どこも人がいっぱいで熱気と笑顔にあふれていました。

.. 2012年01月17日 07:23   No.356047
++ 原田裕史 (小学校中学年)…18回       
四国電力伊方原発2号停止。残り5基。今月末には3基に!
   再稼働を阻止し、脱原発状態に。たんぽぽ舎

 14日(土)未明、四国電力伊方原発2号機が停止しました。

 既に東北電力、中部電力、北陸電力、九州電力、日本原子力発電で全ての原発が停止しており、四国電力も全機停止です。残りは北海道電力泊3号、東京電力柏崎刈羽5号、6号、関西電力高浜3号、中国電力島根2号の計5基となっています。

 たった5基、505万kWです。全体の9割の原発が停止しています。

 今月中に柏崎刈羽5号と島根2号が止まり、3基、314万kWのみになります。日本の原発の94%が停止します。計算上は原発が無くても電気は大丈夫だとわかっていましたが、もうすぐ誰もが実感します。

 止まっているといっても原発行政は依然として推進基調です。廃止が決定するまで声を上げ続けなければなりません。当面止まっている原発の「再稼働」の問題です。14日の報道によれば原子力安全保安院は関西電力高浜原発のストレステ
ストの結果を「妥当」と判断したようです。

 「妥当」とは何を意味するのでしょうか。安全性を軽視し原発を稼働するためには妥当でしょう。地震大国日本で原発を稼働するための妥当性ではなさそうです。福島第一原発事故の究明どころか、収束すらおぼつかない中での原発稼働は
無責任です。現在動いている原発も速やかに止めるべきです。

 中東情勢を考えると、米国によるイラン制裁関連でイランからの石油の輸入が途絶えるかもしれません。そのことで政府等は石油不足・石油危機を表看板にして再稼働の宣伝をするかもしれません。しかしイランからの輸入は限定的ですし、第一次石油危機の時でさえ量では無く価格の問題でした。また、石油の輸入が実際に滞るならば、産業に影響が出て必要電力も減るために大勢に影響はないハズです。

 とは言え、イメージは大事です。エネルギー安全保障という点で、国産石炭や天然ガスの安定確保を広げることで原子力推進勢力を減らすことが出来るでしょう。再生可能エネルギー推進のエネルギーにすることもできるかもしれません。

 原発がすべて止まったままでいるように頑張りましょう。

.. 2012年01月17日 07:33   No.356048
++ 森本裕次 (幼稚園生)…1回       
「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!〜
     1.10 東電・関電前アクション〜報告 

 2012年1月10日(火)今年最初の東電前アクションが東京電力本店と関西電力東京支社それぞれの前で行われました。東電に対しては柏崎刈羽原発の廃炉、そして関電に対しては大飯原発の廃炉を求めるスタンディング抗議アクション。 なんと100人以上の市民が集まり、寒さを吹き飛ばすように声をあげました。

 まずは17時より、関西電力東京支社へ申し入れ文の提出。
 事前に出された条件に沿った形で申し入れ書を提出しましたが、関西電力社長及び会長に閲覧させるかどうかについては回答を控えるとのことでした。

 18時に東電前へ移動。 横断幕を広げるなど、いつもの準備をしていると、突如ワゴンに載った警察官が道に乗り付け、私達をぐいぐい押しのけながら手際よくカラーコーンとポールを設置し、抗議スペースを後ろへ後ろへと追いやろうとします。
 昨年12月までは、そのような物は設置されていませんでしたが、自主的に声かけ等を行い、歩行者が通るのに十分なスペースを確保していました。

 ポールを取り囲む防弾チョッキまで着込んだ機動隊員による過剰警備は一体『何』から『何』を守るためなのでしょうか。 そんな軽装備じゃ放射線という目に見えない銃弾は防げないというのに…。

 もちろん、妨害にめげず多彩なスピーチとシュプレヒコールで抗議の声をしっかり届けて参りました。

 次回アクションは2012年2月3日(木)19:00〜東電本店前集合です。
その名も『核の鬼を追い出そう!東電は「外」!2.3東電前アクション』
原発が全て無くなるまで
何度でも声をあげましょう!

.. 2012年01月17日 07:47   No.356049
++ たんぽぽ舎 (社長)…568回       
脱原発世界会議と大行進にたんぽぽ舎も参加
   スタッフを2つに分けて、ブース班とデモ班と

 (開催趣旨より)

 福島の原発事故をへて、私たちは岐路にあります。
 子どもたちを守り、夢と希望をつなぎたい。
 核の時代を終わらせ、自然と生きる未来をつくりたい。
 できるんです。
 世界の人々とつながれば。
 
 1月14日(土)、15日(日)脱原発世界会議と大行進がパシフィック横浜とポートサイド公園で開かれた。主催は前者は実行委員会、後者は首都圏反原発連合。たんぽぽ舎もスタッフを二つに分けて、会場内のブース班と脱原発世界大行進の班の二つで、それぞれ努力しました。又、共通ビラとして「もう原発やめよう、学習会ーデモの予定一覧」(B5版4頁)を3000部作り、
デモ行進参加者(11団体の共同主催者発表で4、500人)へ配布、又会場の入口とブース周辺でも配布。

 配布スタッフによると「たんぽぽ舎のビラです。講演会や集会、福島ツアーの案内が載っています」と言うと、”一段と受け取りが良い”という嬉しい報告も。大行進では主催者団体にたんぽぽ舎も名を連ねているので、当日の大型マイクや車の運転手などでも協力。デモ行進は4kmで、風船をたくさんならべ、子供たちも多く、にぎやかなデモでした。たんぽぽ舎はデモ第一グループ
の最後よりで、横断幕を2つ、のぼり旗を3本(2つはたんぽぽ舎、1つは東海第二原発を廃炉にー脱原発ネットワーク茨城)を先頭にして、約100名弱の隊列で行進しました。

.. 2012年01月18日 07:05   No.356050
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…18回       
原発の運転制限40年の怪
   「何か厳しくなったのか?」
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 

 「何か厳しくなったのか?」

 原発の寿命を実質40年とするという細野原発大臣の発言に、読売、サンケイ以外の各紙はおおむね好意的だが、ちょっとまってと言いたい。信濃毎日新聞の社説の主張「新規原発がゼロならば最終的にゼロになる」から「脱原発の一歩とせよ」(1月8日付)は主張としてはまだ合理性があるが、原子力産業が「新規原発ゼロ」を受け入れなければ実質的に意味は無い。

 さらに、40年間の運転をあらかじめ「保証」しかねない今回の「運転制限」には、実際に大きな問題を引き起こす。もともと原発自身に耐用年数という概念が存在しない。一般にあるのは機器類や構造物の税法上の耐用年数であって、機器類や容器類が何処まで使えるかという意味での耐用年数は、原発のように複雑な装置(念のために言えば「高度技術」でも「先端技術」でも無いことに注意)は、各装置の寿命がそれぞれ異なるので、全体を通しての耐用年数は計算不能だ。

 一般に原子炉の耐用年数というと、交換不能な圧力容器がどれだけ持つかを前提とし、それが使えなくなるまでを耐用年数と考えるのだが、玄海一号機のように中性子を浴びてぼろぼろになり(中性子脆化という)現時点でも使い物になりそうも無いものもある。PWRは圧力容器が小形なので、特に中性子脆化が進みやすい。ちなみに玄海1号機はまだ36年目だ。これなど耐用年数切
れだと思うのだが、依然として九電は運転再開をもくろんでいる。

 さらに福島第一原発などの老朽原発の場合は、その間に何度も耐震基準が変わってきたために構造からしてが、いわば「つぎはぎ状態」であり、全体の整合性という面からも強度に問題が生じている。何でも強固に作れば良いというものではない。強度のある部分と無い部分の境目(例えば溶接部など)は、一方の強度が上がったことが原因で以前より応力が集中して破断した、なんてこ
とさえ起こりえる。

.. 2012年01月18日 07:13   No.356051
++ 山崎 久隆 (小学校中学年)…19回       
 振動は「抑えるべきか発散させるべきか」なんていうのも単純では無い。むしろ振動や膨張、収縮を逃がすように設計した方が良い場合もたくさんある。
しかし設計に失敗していたりすれば、思わぬ速度で劣化が進行し、材料強度からは考えられないほど早く破壊されてしまうかもしれない。

 BWR型に特有の、原子炉圧力容器の中にある「シュラウド」というステンレス製容器も、もともと「ひび割れ」など起きるとは思ってもいなかった。交換すれば良いのだが、配管などと異なり圧力容器内に溶接で取り付けられていて、交換など想定もしていないため、大工事になるので「維持基準」なる「ひび割れ容認運転」を強行してまで運転を継続していた。もっとも、一定の速度
でひび割れが進展するため、多くはその後交換工事を行ってはいるが。しかしひび割れがある間は、燃料の支持能力や冷却材の流路保持能力に問題があることは間違いない。

 こういう個別に起きる現象を「年数」で単純に割り出すことなど不可能で、結局は一つ一つが壊れていくまでは本当の強さは分からないのが現実だ。従って、それぞれの装置や配管などは、十分安全と見込まれる時期に、早々に交換ないし補修をしてしまうことで、結果的に全体の安全を確保するというのが「予防保全」の考え方だ。

 これに対して40年制限などを法定してしまうとどうなるか、容易に想像がつくのが、コストの上昇だ。福島第一原発の教訓は、古い原発なのにメンテナンスにお金をかけずに運転を強行していたことが、原発震災につながったことだが、今後40年以上動かせないとなれば、もっと早い時期、例えば30年を過ぎたらもうメンテナンスにお金をかけなくなるだろう。かえって原発の安全
性は低下する恐れすらある。

 結局は「老朽原発は危険なのではないか」という懸念に対して、実に単純に回答をしてみたという程度に過ぎず、本質的に原発の安全性向上につながるとは到底言えない。

.. 2012年01月18日 07:19   No.356052
++ 珠巳 (幼稚園生)…3回       
2012年1月14日 脱原発世界大行進に参加して
                     脱原発ネットワーク茨城 

 1月14日、横浜ポートサイド公園で行われた脱原発世界大行進に参加して来ました。当日は雨も降らず、ちょうどいいお天気に恵まれました。横浜の駅を降りただけでも、とてもおしゃれな建物が立ち並んでいていつもと違う雰囲気のデモに気分も何だか軽くなりました。

 駅から少し迷いながらも、どうにか公園に辿り着くと一番に目に入ったのがクマさんの大きなオブジェ。東京のデモよりも、何と言うか芸術的なものが多かったように思います。参加者の年齢層も若く、活気ある集会を終えると、デモに出発。

 私は、東海第二原発の廃炉を訴えている脱原発ネットワーク茨城の旗を掲げ、たんぽぽ舎の旗と並んで歩かせて頂いたのですが脱原発の意志の元に集う旗をとても誇らしく感じて歩く事が出来ました。新しいグループを応援してくれる、たんぽぽ舎の温かさにも深く感謝して歩た事が嬉しかったです。

 コースはあまり休憩出来る様なポイントが無く、歩き通しのデモコースになっていましたが街並みがとても美しく、其れに励まされる様にして歩き通せました。歩き終わった後も、沢山の人が集ってダンスをしたりなど熱気冷めやらぬ様子。

 4500人(主催者発表)の力をヒシヒシと感じた横浜の脱原発大行進でした。参加者の情熱に、たっぷりの希望と力を貰って、帰りは横浜の美味しい御飯を堪能した楽しい一日になりました。

.. 2012年01月18日 07:26   No.356053
++ 天辰 (幼稚園生)…1回       
脱原発世界会議を聴講
  若めの人がかなりいて少し頼もしく感じた

 今日、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で開催されました脱原発世界会議を聴講させていただきました。2日間で延べ1万人以上とゆうことで、来場者も若めの人がかなりいて少し頼もしく感じました。なにしろ、3年後ぐらいから、幼ければ幼いほど若ければ若いほど、被曝による発病がの顕在化がおこり、早くしかも被害が大きいとチェリノブイリ等々の研究者達が言っているの
で、若い人達に原発とめなければ、あぶないことを気付いてほしいです…。

.. 2012年01月18日 07:35   No.356054
++ たんぽぽ舎 (社長)…569回       
原子力安全基盤機構 検査手順丸写しまん延
  第三者委報告書 業者頼り「不適切」

 原発関連の検査を行う独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)が作成した核燃料の検査方法の要領書(手順書)が、検査を受ける側の燃料加工会社が作った書類を「丸写し」する手法で作成されていたと、同機構の第三者委員会が12日、発表した。第三者委は調査内容をまとめた報告書で「業者依存の不適切な検査」と指摘した。

 会見した同機構の佐藤均理事は、原子炉を含む重要施設を検査する「使用前検査」など、JNESで行う多くの検査が丸写しの手順書が使われていることを認め、「機構独自の視点で検査項目を入れるなど改善する」と述べた。

 JNESをめぐっては昨年、原発で使う核燃料を検査する際、加工会社が作成した原案と全く同じ内容の手順書を使っていた問題が発覚した。同12月、柏木俊彦大宮法科大学院大学長を委員長とする第三者委が発足し、実体を調べていた。

 報告書によると、JNESは2008年、核燃料体の検査手順書をつくる際、燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」に作成させた原案を電子ファイルで受け取り、そのままコピーして手順書として使っていた。(略)

 柏木委員長は「検査の主体性、独立性に疑問を抱かせる」と批判した。

 JNESの内規では、メーカーや電力会社から設計図や性能など検査に必要な情報を得て自ら手順書をつくることになっている。ただし、具体的な検査方法までメーカー側が関与することは認めていない。

                  (東京新聞1月13日付けより抜粋)

.. 2012年01月18日 07:42   No.356055
++ たんぽぽ舎 (社長)…570回       
脱原発世界会議開幕
  ウラン供給に悔恨 採掘反対のアボリジニ男性
  「核兵器や原発を手助け」 英の核実験で家族も被ばく

 世界一のウラン埋蔵量を誇るオーストラリアから、先住民族アボリジニのリーダーの一人で、ウラン採掘に反対する「オーストラリア非核連合」のピーター・ワッツ共同代表(46)が来日した。ワッツ氏は「私たちの国で取れた資源が、核兵器や原発建設を手助けしてしまった。これ以上、苦しむ人を増やしてはいけない」と力を込めた。

 ワッツ氏は14日に横浜市で開催した「脱原発世界会議」のシンポジウムで、パネリストの一人として発言するために日本を訪ねた。

 「世界のヒバクシャから学ぶ」と題したシンポジウムで、核実験で汚染されたマーシャル諸島やチェルノブイリ原発事故の被災地などからの参加者とともに登壇したワッツ氏は「ここにいる“兄弟”だちに申し訳ない」と話を切り出した。
 自国内に商業用の原発を持たないオーストラリア。だが、北部には(中略)複数のウラン鉱山がある。その埋蔵量は全世界の三分の一を占めるといわれている。
 日本が輸入しているウランもオーストラリア産が約3割と最も多い。
 「掘り出されたウランが世界各国に売られ、結果として多くの人に被害を与えてしまった。(こうしたウランがなければ)福島原発事故も起こらなかったかもしれない」(ワッツ氏)
 だが、オーストラリア人自身も核による深刻な被害を受けてきた。そのはじまりが、1950〜60年代に繰り返された英国による核実験だ。
 ワッツ氏の出身部族、アラブンナが住むオーストラリア南部の一帯も被ばくした。ワッツ氏は「私の家族も苦しめられてきた。怒りを忘れたことはない」と振り返る。(略)

 脱原発に向け、どんな行動を起こしたらよいのか。ワッツ氏は「原爆、核実験、原発…。世界中にはさまざまな核の犠牲者がいる。その全て人たちが、勇気を出して『ひどい目に遭っている』と声を上げる事が大切だ」と提案する。
 「被害者が苦しい生涯を送るだけでなく、何世代ににもわたって悲劇が続いてしまう。それが核による犠牲なのだ」
          (東京新聞1月15日付け「こちら特報部」より抜粋)

.. 2012年01月18日 07:55   No.356056


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