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東京に震災廃棄物(被災ごみ)がやってくる。 23区と多摩地域で女川町(宮城県)のごみ焼却受け入れ始まる。 12月8日(木)で議連主宰の学習会「どうする!原発事故による放射性廃棄物」がスペースたんぽぽで開催されました。 主講師は藤原寿和さん(廃棄物処分場全国ネットワーク共同代表)サブは坂東喜久恵(たんぽぽ舎)。藤原さんは若いころ原発反対運動にも現地で参加してきています。 藤原さんは3.11からの福島第一原発の動きや汚染の状況政府の動きを"主に災害廃棄物を巡る国の動きを中心に"レジュメにまとめて、経過を追いながらポイントを指摘。 4.22の厚労省安全衛生部長名の通知から始まり、5.11には厚労省のマスタープランでは、広域処理を打ち出し、再生利用を進めているまた、5.1(高濃度の)下水処理汚泥が検出された後には5.2「当面の取り扱い」を出し、5.12原子力災害対策本部が出した[考え方]でのでは10万Bq/kg以上 は問題とするという考え方が出されている。 これらの多くは、「災害廃棄物安全評価検討会」が月2回のペースで開催され、検討されているとみられるが、まったくの非公開。藤原さんたちも公開を求めたが門前払い状態であったという。 その後も矢継ぎ早の方針提起や、政省令に向けての動きの中で、パブコメ期間もほとんどないまま決められて行っている。 この中で,8000Bq/kg未満は"何の問題もない"扱いになってきている。(市民が心配しているのは超えたからではないのだ)ばらまいていいのではない。 藤原さんは科学職の立場からも言及。環境中の放射能測定にもきちんとしたマニュアルはない。(通常のJISのような測定方法が確立していない)。 東京での受け入れ処理がトップダウンで始まるが、リスクアセスメント、リスクコムニケーション及びリスクマネジメントもきちんと取っていない中、問題が多いことを、愛知県や横浜市の取り組みと比較して指摘しました。 (注)ちなみに、事前に一部の廃棄物処理の焼却を受け持った(株)東京臨海リサイクルパワーの筆頭株主は東京電力(株)です。 坂東は、廃棄物の中間処理にかかわっている立場から、現場での状況を説明しました。 質疑応答ではやはり心配の声が多く出ました。中で、放射能汚染物(土など)を国有林に廃棄(処分)すればよいという意見に、森林を汚染することは許されない、生態系を破壊する権利は人間にはない、水のもとを汚染するな等、かなり盛り上がった議論が出ました。
.. 2011年12月13日 14:42 No.353014
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