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■--放射線作業従事者の被曝を減らすために
++ 原田 裕史 (幼稚園生)…1回          

定期検査を止めなければ労働者の総被曝量は増え続ける

                         

 原発で作業をする人は放射線の被曝量を管理されています。平均すると年に20ミリシーベルトが上限になっています。福島原発事故を収束するために既に大量の作業者が動員され上限を超える被曝をしています。上限を超えるとその年はもう被曝作業は出来なくなります。一月も経たずに年制限に達してしまう福島第一原発の現状も大変なことですが、更に追い打ちを掛けるのが原発の
定期検査です。
 
 原発は13か月以内に一回検査が法律で義務付けられています。現在停止中の原発を電力会社は再稼働しようとしています。再稼働するためには検査が必要で、検査の為に被曝労働が発生します。福島第一原発の事故収束で増えた被ばく量の分、定期検査を止めなければ労働者の総被曝量は増えます。作業者になるためには、講習なども必要です。資格が必要な作業もあり、すぐに人数が
増えるわけでもありません。場合によっては作業者が足りなくなります。

 全国に発電設備は十分あり、原発が無くても停電することは計算上はありません。まずは各地の原発の再稼働をあきらめ、定期検査を止めることです。日本全国での総被曝量を下げることで、作業者一人一人のリスクを減らすことができます。福島第一原発事故の後始末も、一定程度まですれば後はゆっくり実行することで作業者一人一人のリスクを減らすことができます。

 被曝労働の削減は再稼働を許してはいけない大きな理由だと思います。
.. 2011年12月09日 06:56   No.353001

++ 中村徹 (小学校低学年)…6回       
スペースたんぽぽからのお知らせ

 ○保育ボランティア大募集!

 ○12月10日(土)闘う小児科医、山田真さんの講演
  予約あと僅か!

                           中村徹(保育士)

 スペースたんぽぽで大好評の「お母さんお父さんのための保育付き講座」。
12月10日(土)は、闘う小児科医、山田真さんのお話です。今回は予想以上に保育予約が多く、嬉しい悲鳴を上げています。より安全で楽しい保育をご提供するために、保育ボランティアを募集いたします。子育て経験のない方でも、こどもが好きな方であれば大歓迎です。「こどもはちょっと苦手」という方も、一度参加してみませんか?きっと楽しい時間になると思いますよ。受付
など、保育ボランティア以外でお手伝いしていただける方も募集しています。
一緒に「お母さんお父さんのための保育付き講座」をつくっていきましょう。

 下記ブログ、またはたんぽぽ舎までお申込みください。

 第6回お母さんお父さんのための保育付き講座
 闘う小児科医!!“ワハハ先生”こと、山田真さん講演会

 日 時:12月10日(土)13:30開場 14:00開演〜15:30
 講 師:山田 真さん
 参加費:お一人様1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
     保育の有無は関係なく一律です
 参加方法:予約制です。(定員100名:あとわずか!)
      保育の受付は満員のため締め切りましたが、
 ※お子さま連れで講座参加していただけます。
 
 詳細・予約はこちら→ ブログ こちら

.. 2011年12月09日 07:03   No.353002
++ 山崎久隆 (大学院生)…122回       
粉ミルクにセシウム 測定なくして安全なし
                      セシウム137と134が合わせて約30ベクレル検出された明治の粉ミルク。「明治ステップ850g(缶)」という製品で、12月3日と4日に検査で発見されたという。ホームページには測定データも公表している。
 明治は、セシウムが検出された製品約40万缶について回収を行うことにした。以前の明治とは大きく違った対応の理由は何だろうか。
 粉ミルクのセシウムは乾燥重量でキログラムあたり最大30.8ベクレルであるから、飲む段階で溶かしていることを考えれば、摂取する段階で濃度は薄まることになる。おおむね30グラムを200ミリリットルのお湯に溶かすというから、この状態では1リットルあたり0.8ベクレル程度になる。大量の放射性物質が混入したとは言えないはずだが、明治は粉ミルクの無償交換を始
めた。このこと自体は良いことのはずだが、そうなると9月に同じ明治を舞台に起きた給食の牛乳問題は一体どうなるのかという疑問がわく。
 10月、東洋経済誌に明治乳業の学校給食用牛乳のセシウム汚染問題が取り上げられた。測定をしたのはたんぽぽ舎にある放射能汚染食品測定室、依頼をしたのは町田市議会議員の吉田つとむ氏だ。このとき町田市の学校給食用牛乳からキログラムあたり6ベクレルのセシウムが検出された。吉田市議は直ちに明治に対し公開質問状を出し、町田市には学校給食の放射能測定を要請した。
 明治の回答は「(集荷地域にある)各自治体等の調査結果において、放射性物質は暫定規制値を大きく下回り安定しております。したがいまして、牛乳の安全性は確保できているものと判断しております」という木で鼻をくくる回答。
セシウムが入った原因や対応策の説明は全く無かったという。
 町田市もまた、まるで人ごとのような対応だったと吉田市議は語っている。(10月29日週刊東洋経済)
 一方、今回の粉ミルク問題では、飲む段階では遙かに低くなるはずの粉ミルクを40万缶も回収するという。この対応の違いは一体何だろうか。
 さらに奇妙なのは、今回の粉ミルク問題では汚染原因について説明をし始めていることだ。ではなぜ学校給食用牛乳で説明を拒否し続けたのだろうか。
 考えられることは、このときの対応に対して吉田市議のように厳しく追及する人がいたことが明治の対応を変えさせたということであろう。
 隣の武蔵野市では同様に5ベクレルのセシウム汚染が見つかった牛乳(明治ではない)を給食に出すことを中止している。町田市と同じ明治の牛乳を使っていた世田谷区などでは自主的に区で検査をする体制を取るという。
 すぐに成果が現れないとしても、粘り強く迫り続けることが、企業の態度を変えさせる唯一の道だと言うことを、今回の明治の対応が表しているのではないだろうか。
 たまたま粉ミルクを飲んでしまった子どもたちの健康にはおおきな不安が残るかもしれないが、少なくても発見して取り除くことが出来たことで、この明治については汚染粉ミルクが出回る可能性は無くなったのだとしたら、今後の被曝量を低く出来た(残念ながらゼロには出来ないが)と考えるほかは無い。
 町田市の吉田市議のような取り組みが日本中で出来れば、明治のように対応を変えさせることが可能だろう。文科省の「キログラムあたり40ベクレル基準」などという恐ろしく高い基準を、自らの手で変えさせることも出来る。

.. 2011年12月09日 11:02   No.353003
++ 村山和弘 (幼稚園生)…1回       
富山から全国に連帯を込めて
     東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激

                      ○12月11日の経済産業省・各電力会社への行動に、富山集会が重なり残念ですが参加出来ません。富山の闘いの状況をお知らせし連帯アピールに代えます。
 「富山4.11デモ」を皮切りに、10団体「5.11北電志賀原発を廃炉に」申し入れました。「5.25北電回答受け取り行動」は、紋切り型の居直りです。翌日5.26から「北電前ランチタイムアピール(平日)」を開始しました。「6.11サウンドデモ」(120名)を実現します。「6.28北電株主総会」北電前アピール行動を行います。その次に、持久戦で毎日から
「毎水曜ランチタイムアピール」になります。

○その後、東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激しました。同世代が経済産業省前にテント建設には同じ気持ちでした。若者4人のハンストに大感激し9月14日に東京に出かけました。翌日テントと若者を訪問し台風の20日まで毎日訪問しました。
 その触発で、富山で毎水曜ランチタイム・アピール(10人〜20人)にも「座り込み」をプラスします。1人でも毎水曜日には「北陸電力本社前道路で座り込みをする」と言いました。70歳以上「JJBBの会」の座り込みが、東京テントと連帯し開始しました。1人でもやろうとの気持ちが、やると2人以上になり5人になります。7日(水)は雨中パラソルで寒さの中を定例2人と飛び入り若者1人の3人でした。

○歩道上なのでテントは無理です。晴れた日は、楽器演奏もあり座り込みも5−6人になります。原発は存在するだけで危険です。即時、廃炉を求めて闘います。10日は能登半島集会にバス参加。11日(日)富山集会で「北陸電力に即時廃炉」を宣言します。「富山本社」は直接。「北陸電力(株)東京支社
 東京都港区虎ノ門2丁目8−1 虎の門電気ビルディング 6F」郵送します。

(「原子力政策の見直しを求める富山県行動委員会」「JJBBの会」「志賀とフクシマを結ぶつどい」集会)

村山和弘
930-0881 富山市安養坊357−35 不二越訴訟連絡会事務所
hujik@ty2.fitweb.or.jp 
TEL090-9768-2533 FAX076-444-1833

.. 2011年12月10日 08:41   No.353004
++ 山崎 久隆 (小学校低学年)…9回       
最悪の公害輸出 原発輸出を止めよう
     欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発

                たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会

○日本は現在、ベトナム、ヨルダン、韓国、ロシアと原子力協力協定締結のための承認案が衆議院外務委員会で可決され、衆議院本会議に送られた。このままでは今年中に衆参両院で可決され、成立してしまう。
 最悪の公害輸出、それが原発輸出なのだが、外務委員会には恐ろしく見識の無い議員がそろっているとしか言いようが無い。いったいあなたたちは誰のために仕事をしているのか。原発輸出で利益を上げるメーカーのために、こんな恐ろしい協定を結ぼうというのか。
 これが国会で承認されるとするならば、最悪の政権として歴史にその名を残すだろう。

○自民党政権でさえ自らの手をこれほど汚すような暴挙はしなかった。今の民主党政権には依って立つ基盤というものさえ感じられない。市民感覚からかけ離れた、一部の産業界の意向のままに繰り広げられる外交政策。
 日本の原子力技術は、根底から否定されてしまった。それは相手国が何と言おうと偽らざる真実だ。欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発を、それとは気づかないか、気にしないか知らないが、相手に売りつける行為は、明らかに商取引の信義にも悖る行為だ。
 技術的に欠陥を抱えていると知りながら商品を売れば、単なるリコールでは済まず、大変な賠償責任を負うことは、当たり前のルールだ。
 福島第一原発の事故は、まだ原因調査さえままならない。失われつつある土地は600平方キロメートルにも及ぶ。(1平方メートルあたり148万ベクレル相当・チェルノブイリ原発事故で居住不能とされた汚染に相当する値で、東京23区の面積に匹敵)
 そのような災害を引き起こす装置を、一体どんな保証を付けて売りつけるというのだろう。全額賠償でもするつもりだろうか。国家財政が何度破たんしても追いつかない。

○今必要なのは、署名を終えた協定書であっても、これほど未曾有の災害を引き起こし、国内でも原発政策を全面的に見直している以上、責任を持って安全と言えなくなったことを相手国に率直に詫び、これまでの交渉を白紙に戻し、エネルギー支援が必要ならば原発以外の支援策提供することを申し出ることだ。
 正直ではない国は、結局信頼を得ることは出来ず、利用されて捨てられるだけだ。「国際社会で名誉ある地位を占める(憲法前文)」ことは、永遠に不可能になるだろう。

.. 2011年12月10日 10:09   No.353005
++ 柄谷 行人 (幼稚園生)…1回       
 私は四月から反原発のデモに参加しています。この新宿駅前の集会にも、6・11のデモで来ています。

 私はデモに行くようになってから、デモに関していろいろ質問を受けるようになりました。それらはほとんど否定的な疑問です。たとえば、「デモをして社会を変えられるのか」というような質問です。それに対して、私はこのように答えます。デモをすることによって社会を変えることは、確実にできる。なぜなら、デモをすることによって、日本の社会は、人がデモをする社会に変わるからです。

 考えてみてください。今年の三月まで、日本には沖縄をのぞいて、ほとんどデモがなかった。それが現在、日本中でデモが行われるようになっています。
その意味で、日本の社会は、少しは変わったわけです。たとえば、福島原発事故のようなことがドイツやイタリアで起こればどうなるか、あるいは、韓国で起こればどうなるか。巨大なデモが国中に起こるでしょう。それに比べれば、日本のデモは異様なほど小さい。しかし、それでも、デモが起こったということは救いです。

 デモは主権者である国民にとっての権利です。デモができないなら、国民は主権者ではない、といってもいい。たとえば、韓国では二〇年前までデモができなかった。軍事政権があったからです。しかし、それを倒して、国民主権を実現した。デモで倒したのです。そのような人たちがデモを手放すはずがありません。

 では、日本にはデモが少ないのか。なぜ、それが変なことだと思われているのか。それは、国民主権を、自分の力で、闘争によって獲得したのではないからです。日本人は戦後、国民主権を得ました。しかし、それは敗戦によるものであり、事実上、占領軍によるものです。自分で得たのではなく、他人に与えられたものです。では、これを自分自身のものにするためにどうすればよいの
か。デモをすること、です。

.. 2011年12月10日 13:00   No.353006
++ 柄谷 行人 (幼稚園生)…2回       
 私が受けるもう一つの質問は、デモ以外にも手段があるのではないか、というものです。確かに、デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある。その他、さまざまな手段がある。しかし、デモが根本的です。デモがあるかぎり、その他の方法も有効である。デモがなければ、それらは機能しません。今までと同じことになる。

 さらに、私は、このままデモは下火になっていくのではないか、という質問を受けます。戦後日本には全国的規模のデモが幾度かありました。しかし、それは短期間しか続かず、敗北に終った。今回のデモもそうなるのではないか、というのです。

 確かにその恐れはあります。マスメディアでは、すでに福島の事故は片づいた、ただちに経済復興に取り組むべきだ、という意見が強まっています。むろん、そんなことはない。福島では、何も片づいていない。しかし、当局やメディアは、片づいたかのようにいっている。最初からそうでした。彼らは最初から、事実を隠し、たいしたことがなかったかのように装ったのです。ある意味
で、それは成功しています。多くの人たちがそれを信じている。そう信じたいからです。としたら、今後に、反原発のデモが下火になっていくことは避けられない。――と、いうふうに見えます。

 しかし、違います。福島原発事故は、片づいていない。今後もすぐには片づかない。むしろ、今後に、被曝者の病状がはっきりと出てきます。また、福島の住民は永遠に郷里を離れることになるでしょう。つまり、われわれが忘れようとしても、また実際に忘れても、原発のほうが執拗に残る。それがいつまでも続きます。原発が恐ろしいのはそのことです。それでも、人々はおとなしく
政府や企業のいうことを聞いているでしょうか。もしそうであれば、日本人は物理的に終り、です。

 だから、私はこう信じています。第一に、反原発運動は長く続くということ、です。第二に、それは原発にとどまらず、日本の社会を根本的に変える力となるだろう、ということです。

 皆さん、ねばり強く戦いを続けましょう。

.. 2011年12月10日 13:17   No.353007
++ 柳田 真 (大学生)…91回       
原発再稼働を狙う電力8社に“再稼働やめよ”12/11(日)行動に
   参加しよう−全国の原発現地に連帯して!


◯12月11日(日)は、9月11日、11月11日の2回の経産省包囲・人間の鎖行動につづく、第3回目の大事な行動日です。ぜひ、参加しよう!今、日本の電力会社は、定期検査後の原発を再稼働したくて、したくてうずうずしています(原発1基を止めると1日1億円の損失といわれています)

◯日本の原発54基中、46基が停止して、稼働中の原発はわずか8基(10%)のみ、それでも電力は大丈夫で、東京電力などは余っているのが今の事実です。加えて、地震・余震が心配されます。(地震を扱う官庁=気象庁がM7クラスの余震を心配・警告しています。M7は6600人の死者を出した阪神淡路大震災級の地震です)
 全原発を止めよ、再稼働をするな−の声が一段と必要です。

◯“再稼働やめよ”の市民の声を電力会社に届けよう、東京にある電力会社の8つの支社へ市民の声を届ける12月11日(日)の行動は初めての画期的な行動です。
8社をまわるためやや距離が長い(7.4km)ので準備して参加しよう(長距離に自信のない方の短いコースも準備)。
12時50分に、日比谷野外音楽堂中幸門にあつまろう。10分間の短い打ち合わせをおこないます。
13時より全体集会、14時デモ出発、17時すぎ、経産省を一周デモ包囲して解散の行動です。

◯12月10日(土)日比谷集会は、5500人が参加、ノーベル文学賞作家大江健三郎氏の話などがあり、原発反対のエネルギーが続いていることを示しました。たんぽぽ舎は、2000枚のビラを入り口で配布し、“原発なくても電気は足りる”“12・11再稼働反対集会への参加”を訴えました。

.. 2011年12月11日 08:24   No.353008
++ たんぽぽ舎 (社長)…520回       
新聞・雑誌から

   除染も「原子力ムラ」の利益…「後始末」巨額のビジネスに
   大手ゼネコン、モデル事業仕切る 建屋建設のトップ3横すべり
   技術確立まだ、独占に疑問

◯ その「復興」の早さに驚く。被災地ではない。原子力ムラである。福島原発事故後の除染モデル事業は独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)が担うが、同機構が再委託する三つの共同企業体(JV)の幹事会社が原発建設
の受注でトップ3を占める大手ゼネコンであることが分かった。そこには原発を造ることで稼ぎ、壊れても稼ぐという「モラルなき構図」が浮かび上がる。
 除染モデル事業は、警戒区域や計画的避難区域にある福島県内の十二市町村で、各一〜二カ所ずつ実施される。内閣府から事業を受託した原子力機構が大手ゼネコンの大成建設と鹿島、大林組が各幹事会社のJVに再委託した。国からの約百
十九億円の委託費に対し、同機構からJVへの発注総額は約七十二億円。”ピンハネ”批判が起きた。(略)

◯ 三JVには計二十五社が参加。モデル事業後の本格的な”除染ビジネス”には巨額が投じられるとみられ、「モデル事業はその唾付け」と言い切る業界関係者もいる。(略)
 元日本原子力研究所研究員で技術評論家の桜井淳氏は「除染はゼネコンにしかできない仕事ではない。作業をするのは下請けや孫請けで、ゼネコンはマージンが狙い。被ばくリスクの考慮から、通常より三割は高額になるなど”うまみ”のある仕事だ。原子力機構やゼネコン各社は原発建設を推進してきた。今回の事故についても責任の一端はあるはずなのに、恥ずかしくないのか。除染でも原子力ムラの中でカネを回すという仕組みが、何ら変わっていない」。
 東京農工大の瀬戸昌之名誉教授(環境科学)は「取り除いた汚染土壌は行き先がなく、積んでおくだけなので解決にはならない。高線量地域は居住をあきらめ、そこに遮蔽型の置き場をつくるしかないではないか」と提言した。(略)
 原子炉建屋での実績が、そのままモデル事業の受注にも反映された形だ。(略)
資料によると、五十七基の原子炉や建屋を含む総建設費は約十三兆円に上る。(略)
 除染事業の受注に期待を寄せていた福島県内の建設業者の一人は「(ゼネコンは)下請けも県外の系列会社を連れてくるだろうから、地元に落ちる金は少ない。
そもそも除染は人海戦術が柱で、高度な技術はそれほど必要ない。ゼネコンにやらせる理由はまったく見当たらない」と憤る。除染モデル事業を委託された原子力機構は、事故隠しを重ねた旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の流れをくみ、
政策仕分けで見直しを指摘された高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する。その原子力機構と、原発建設に携わるスーパーゼネコンが事故の後始末を再び仕切る構図が浮かぶ。(略)
 定期的に福島入りし、住民とともに除染活動を続けている京都精華大の山田国広教授(環境学)は「住民にとり、一番大事なのは放射線量を下げること。それができるならゼネコンでも何でも構わない」としつつ、「現段階でゼネコンが効
果的に除染をやれるとは思えない。恣意的に仕事を回し、利権を与えているように見える」と話す。「除染方法は徐々に改善しながら進めていくしかない。地域ごとに状況は違う。臨機応変に対応するには、現地を知っている市町村に任せる
ことが最適ではないのか」(2011.12.08東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

.. 2011年12月11日 08:49   No.353009
++ たんぽぽ舎 (社長)…521回       
参加速報 「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
                  再稼働反対 12・11デモ」

 先月の11.11の時とはうって変わり、突き抜けるような青空の元「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ」が開かれた。
 前日の1000万人署名主催による「日比谷野音集会」の直後にも関わらず、原発立地で闘う人々を含め首都圏から約1000人の参加者が集まってきた。
 福島や青森・大間の原発立地で闘う人々の挨拶に加え、首都圏の教育現場で闘う人々そして主催者からの挨拶の後、いよいよ全長7.4キロの超ロングコースのデモに出発だ。
 この超ロングコースのデモには重要な意味が在る。幾つかの定期点検とストレステストを終えた原発においては、当該原発の再稼働に向けてウズウズしているのだ。しかし、3.11のあの大惨事を目の当たりにした立地現地の激しい反発や国民の厳しい監視の元で、未だ再稼働を果たせずにいる。それでも現野田首相が来夏の再稼働を目指すといういことで、彼らはその準備に怠らない。そうした状況の中で、原発立地における経産省前テントにおける「占拠」闘争や9.11−11.11の経産省包囲行動に触発された原発立地における「座りこみ」「包囲」行動と連帯して、ここ首都における連帯の闘いを繰り広げたことは非常に大きな意味を持っている。
 事前、「在特会」を名乗るちんけな「ネット右翼」から「デモ隊列を迎撃する」などという誇大妄想的な挑発行動の呼びかけがなされていたが、集まった数は40〜50名、只々「キチガイ、帰れ」ということを連呼する惨めな破産者共は全く相手にせず、始終ドラム隊の軽快なリズムに合わせ、最後まで賑やかにそして楽しくデモを貫徹した。

.. 2011年12月12日 08:37   No.353010
++ たんぽぽ舎 (社長)…522回       
今週のスペースたんぽぽの講演・学習会

 イ.12月13日(火)
   チェルノブイリ原発事故現地を視察して−帰国報告
   事故25年が経過して・惨状・子どもたち

 都留文化大(准教授)平井裕子さんが今夏、旧ソ連チェルノブイリをみんな
で視察。「除染は」はしていない事実ほか、色んな現地の報告

共 催:東電前アクション、たんぽぽ舎
開 場:18:30−19:00〜21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500

 ロ.12月15日(木)
   ワンコイン上映会 肥田舜太郎先生の講演会DVD上映(予定)他

開 場:18:30〜21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500

 ハ.12月17日(土)
   反原発なにかしたいひと会議+原発止めようアイデア提案会(5回)

 何かしたいけど何をしたらいいか分からない人と、したいことはあるけど何
かの事情で始められない人大募集

開 場:18:30〜21:00
場 所:スペースたんぽぽ
参加費:¥500

.. 2011年12月12日 09:22   No.353011
++ たんぽぽ舎 (社長)…523回       
子どもの県外避難を握りつぶす「被曝鎮静策動」を許すな

 12月9日の毎日新聞朝刊は奇妙な数値を報じている。

 「郡山市は、約1ヵ月間の累積放射線量の第1回測定結果を公表した」「郡山の子供1.33ミリーベル」「一般国民のは曝線量の限度を年間1ミリシーベルトとしている」「全員、健康への影響はないレベル」(放射線影響研理事長)というものであった。

 調査対象児童・生徒約2万5500人であるが、何と、基準にしたその線量測定期間は、去る10月5日〜11月6日(33日間、子どもたちが首にぶら下げた線量計)であった。しかも、その間の空間被曝線量の平均値(経口被曝線量抜き)をもとめて、これを年間に換算したものである。

 このような欺瞞は許せない。被曝における「累積線量」とは、事故翌日から、そのときまでの「累積総線量」と考えるのが、世の常識というものである。先の数字でいえば、9月以前の約半年間の累積値を加算して「年間許容値=1ミリシーベルト」に対して、被曝リスクを判断するべきである。こともあろうに、線量が低下した10月の平均値を適用して、向こう1年間の線量を換算するやり方は、もはや計算とはいえない。このような線量計算が当てはまるのは、去る10月に郡山に引っ越した子供だけに当てはまる、次の年の9月末までの「年間適用推定値」でしかない。以前から郡山に住んでいる子供にとって、「年間1ミリーベルト」が安心基準値というなら、もうとっくに時間切れである。
 
 参考までに、「福島県放射線測定結果」(HP)を厳密に積算してみるならば、福島市の事故後8ヶ月間(3月12日〜11月10日)の累積線量は、すでに「9.45ミリーベルト」に達しているのである。郡山市も大差ない。検証抜きの記事のたれ流しも批判すべきだし、このように公然と行なわれる卑劣な沈静策動も許すべきではない。

.. 2011年12月12日 10:04   No.353012
++ たんぽぽ舎 (社長)…524回       
新聞・雑誌から

 除染はもとより「除洗」も不要だ
   「除洗」も、再考すべきです
   桜島の噴火が終息していないのに愛車を水洗いする“滑稽さ”と同一

 メルトダウンを超えてメルトスルーに陥った東京電力福島第1原子力発電所の周囲は、「放射能に占領された領土」と冷徹に捉えるべき。

 その放射能は、「人間の五官が察知し得ぬ無色・無臭・透明」で、極めて厄介な存在なのです。

 とするなら、原発から少なくとも30km圏内は居住禁止区域に設定し、愛着を抱く郷里から離れる当該住民には、国家が新たな住居と職業を提供すべき。それが、「国民の生命と財産を護(まも)る」政治の責務です。にも拘(かかわ)らず、「今の所は大丈夫」会見を続けた枝野幸男氏にも、「今は既に大丈夫」発言を続ける細野豪志氏にも、身を挺して有言実行する哲学や覚悟は窺えません。

 チェルノブイリ原発周辺の住民に、更には生まれ来る生命に勃発した身体の異変・異常が、「フクシマ」に限っては起こり得ない、と断言出来る訳もないのに。

 放射能に汚染された土壌を30年間保管する中間処分場を福島県内の国有林等に設置するが、その後の最終処分場は県外に、と「約束」する細野氏も30年後は70歳。大半の政治家は引退しているのです。無責任な問題先送りです。

 国有林内の「保管物」が雨水に混じって河川に流れ出たら、イタイイタイ病どころの話ではありません。映画「100,000年後の安全」に登場したフィンランドのオンカロ以外に現在建設中の放射性廃棄物最終処分場は地球に存在しない事を鑑(かんが)みれば、住民が移住後の「フクシマ」を最終処分場とし、この瞬間も世界中で排出される廃棄物を受け入れたなら、これぞ最大最強
の安全保障政策の確立です。

 「除洗」も、再考すべきです。語弊を恐れず申し上げれば、桜島の噴火が終息していないのに鹿児島市内で愛車を水洗いしている“滑稽さ”と同一です。人海戦術で駆り出された住民が内部被曝を起こさぬ保証は何処にも無いのです。トンネルじん肺やアスベストの悲劇から何も学ばぬとは。

 更には、除染の際の水は如何に処理しているのか、杳(よう)として語られません。ここでも、水俣病どころの話では無いのです。

 が、渡部恒三氏の秘書から参議院議員を経て福島県知事に転身した佐藤雄平氏は、人口が減少すると交付税も減少するので疎開や移転には反対、と高言する始末。笑い話では済まされない日本の政治の機能不全です。

こちら

 (日刊ゲンダイ 田中康夫連載「日本改国」12月8日ネット版より転載)

.. 2011年12月12日 10:09   No.353013
++ 坂東喜久恵 (幼稚園生)…3回       
東京に震災廃棄物(被災ごみ)がやってくる。 
    23区と多摩地域で女川町(宮城県)のごみ焼却受け入れ始まる。
12月8日(木)で議連主宰の学習会「どうする!原発事故による放射性廃棄物」がスペースたんぽぽで開催されました。
 主講師は藤原寿和さん(廃棄物処分場全国ネットワーク共同代表)サブは坂東喜久恵(たんぽぽ舎)。藤原さんは若いころ原発反対運動にも現地で参加してきています。
 藤原さんは3.11からの福島第一原発の動きや汚染の状況政府の動きを"主に災害廃棄物を巡る国の動きを中心に"レジュメにまとめて、経過を追いながらポイントを指摘。
 4.22の厚労省安全衛生部長名の通知から始まり、5.11には厚労省のマスタープランでは、広域処理を打ち出し、再生利用を進めているまた、5.1(高濃度の)下水処理汚泥が検出された後には5.2「当面の取り扱い」を出し、5.12原子力災害対策本部が出した[考え方]でのでは10万Bq/kg以上
は問題とするという考え方が出されている。
 これらの多くは、「災害廃棄物安全評価検討会」が月2回のペースで開催され、検討されているとみられるが、まったくの非公開。藤原さんたちも公開を求めたが門前払い状態であったという。
 その後も矢継ぎ早の方針提起や、政省令に向けての動きの中で、パブコメ期間もほとんどないまま決められて行っている。
この中で,8000Bq/kg未満は"何の問題もない"扱いになってきている。(市民が心配しているのは超えたからではないのだ)ばらまいていいのではない。
藤原さんは科学職の立場からも言及。環境中の放射能測定にもきちんとしたマニュアルはない。(通常のJISのような測定方法が確立していない)。
東京での受け入れ処理がトップダウンで始まるが、リスクアセスメント、リスクコムニケーション及びリスクマネジメントもきちんと取っていない中、問題が多いことを、愛知県や横浜市の取り組みと比較して指摘しました。
(注)ちなみに、事前に一部の廃棄物処理の焼却を受け持った(株)東京臨海リサイクルパワーの筆頭株主は東京電力(株)です。
坂東は、廃棄物の中間処理にかかわっている立場から、現場での状況を説明しました。
質疑応答ではやはり心配の声が多く出ました。中で、放射能汚染物(土など)を国有林に廃棄(処分)すればよいという意見に、森林を汚染することは許されない、生態系を破壊する権利は人間にはない、水のもとを汚染するな等、かなり盛り上がった議論が出ました。

.. 2011年12月13日 14:42   No.353014
++ 杉嶋拓衛 (幼稚園生)…2回       
12月9日、柳沢裕子医師『低線量被曝と闘う』講演会の報告
(主催原発とめろ!新橋アクション)
東京・大井町きゅりあん5階 18時30分より 参加者40名
                                
☆最初に「子どもたちを放射能から守れ〜福島のたたかい」のDVDを観た。福島の中出聖一さん(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク代表)が「子どもを一緒に守って欲しい、同じ目線で考えて欲しい。」と訴えているのに、文科省の役人(渡辺格)が福島の表土を削る作業は必要無いと言い放った。年間20mSv撤廃を求めて70名で福島から東京へ。文科省交渉で「安全ならば福島の土をなめてみろと」詰め寄る福島住民。文科省もついに年間1mSvを努力目標にすると答えるが3.8μSv/hの基準だけは一人歩きしていて6月12日には郡山市の酒蓋(さかぶた)公園の使用を許可してしまった。映像内のガイガーカウンターでは3.78μSv/hを指していた。文科省は子どもの命を守る気はあるのか疑問だった。
☆講演会では船橋二和病院勤務(内科)の柳沢裕子医師が低線量被曝について3月11日から自ら学んだ事を分かりやすく話した。医師も過重労働に追われて低線量被曝の恐怖におののく市民の疑問に応える所まで至ってないという。ホールボディカウンターはγ線のみしか測れずプルトニウムやストロンチウムの被曝(α線やβ線)は測れない。内部被曝は測れないと指摘。さらにICRPは1946年に第一委員会(外部被曝)と第二委員会(内部被曝)があったが、52年には第二委員会の審議を打ち切った。ICRPは内部被曝が危険だという事を考慮しない方針を立てた。今回の福島原発事故直後に長崎大学の山下教授(現福島大学副学長)を福島に送り込み安全宣言をしていた事を非難していた。20mSvの基準は福島中通りの住民を避難させないために恣意的に選ばれた数値ではないかと疑問を投げ掛けていた。山下教授は長崎の被爆者を診ていたかもしれない
が、高線量外部被ばくのデータしか持っておらず、参考にするとすればチェルノブイリの経験ではないかと言っていた。チェルノブイリ事故では放射線量が0.4μSv/hの村で子どもたちが同時期に黒板の字が見えなくなる(白内障)事例があり、直ぐに廃村になった。実際にベラルーシでは人口が減少している。出生率が低下している。山下教授が言う小児甲状腺ガン以外起きていないというのは大ウソ。山下は福島に乗り込んで来た時嬉しそうな顔で研究ができると話していたそうです。医師は患者を研究対象程度にしか見ていない部分があると医者の内面の苦悩も話した。対処療法に終始している現在の医学では低線量被曝の時代には通用しないと柳沢医師が肥田先生の講演を聞いた言葉を紹介していた。原爆ブラブラ病で家族からも怠け者呼ばわりされ「死にたい」と悩む被爆者に「生きろ」と叱咤激励してきた肥田先生は、放射線被ばくの治療方法が分からないので
江戸時代に戻ったようだと。しかし今の医療現場ではガイドラインに沿って患者をベルトコンベヤーに乗せ新薬を売りつけ自動的に薬を処方していくのが是とされている。このかい離による矛盾が低線量被曝の時代を覚悟しないといけない私たちに降りかかってくる。最後にバンダジェフスキーの言葉を引用して「尽力できる者は状況改善にベストを尽くせ」と締めくくった。広瀬隆さんの本の中にドイツの原発を止めた列の最先頭に医師がいた事が書いてあったと自らの決意を述べていた。

.. 2011年12月13日 14:59   No.353015
++ たんぽぽ舎 (社長)…525回       
新聞・雑誌から
イ.郡山の小中学校被ばく線量―チェルノブイリなら強制避難のレベル疎開訴訟で意見書―内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬名誉教授

 福島県郡山市の児童・生徒14人と保護者らが、市に対し疎開するよう求めた裁判で、弁護団は「市の年間被ばく線量は、チェルノブイリ基準で住民が強制的に避難させられる移住義務地域に相当する」との新たな意見書を福島地裁郡山支部
に補充提出した。

 意見書を作成したのは、内部被ばくに詳しい矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授。
(略)ウクライナでは、人工の年間被ばく線量が1ミリシーベルト以上を補償などが受けられる「移住権利地域」、五ミリシーベルト以上を移住を強制される「移住義務地域」と定めている。これを一時間当たりに換算すると、「移住権利」は0・一一四マイクロシーベルト以上、「移住義務」は0・五七一マイクロシーベルト以上となる。矢ケ崎氏はこの基準を、市が測定した十一月二十五日現在の空間放射線量に当てはめた。その結果、児童らが通う小中学校七校の周辺はすべ
てで〇・五七一マイクロシーベルトを大きく上回っており、「移住義務地域」に相当する。最も高いのは一・六七マイクロシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)が定める一般人の年間被ばく線量限度一ミリシーベルト(一時間当たり〇・一一四マイクロシーベルト)の十五倍近い値だ。直近だけでなく、六〜十一月の測定値でもすべて0・五七一マイクロシーベルトを超えていた。矢ケ崎氏は「汚染の値は感受性が高い子どもたちの体に危険が及びかねない。東京電力の事
故の責任を負わなければならない道理は金輪際い」と指摘。柳原敏夫弁護士も「疎開は一刻の猶予もならない。自主避難に任せるのではなく、市には責任を持って安全な環境で学ばせる義務がある」と話した。(2011.12.10.「東京新聞 こちら特報部」より抜粋)


ロ.電力系財団が副読本
  文科省 小中高生向け放射線教育―震災前入札 委託先変えず
  「事故の反省ない」批判も

 文部科学省が、全国の小中高生向けに新たに作った放射線教育の副読本を東京電力の西沢俊夫社長ら電力会社の経営陣らが役員を務める財団法人「日本原子力文化振興財団」(東京都港区)に作成委託していたことが分かった。財団への委託は、東電福島第1原発事故前に、3月9日に一般競争入札で行われ、同財団が約2100万円で落札した。従来の副読本には原発について「大きな地震や津波にも耐えられるよう設計されている」などの記述があったため、文科省は4月に使用を中止。新たな副読本を作製することにしたが、委託先は変更せず7月に契約内容を見直し、事業費も経費の増加に伴い約3700万円に増額した。同財団は原子力の平和利用の啓発普及を目的に掲げ、10年度は収入総額約12億円の約4割が経済産業省や文科省など国からの受託費だた。同省は事故後も変更しなかった。電力業界とつながりの深い団体が教材作りに関与することに、識者からは「原発事故後の委託先としてふさわしくない」と批判の声が上がっている。(略)文科省の担当者は、事故後も委託先を変えなかった理由について「放射線の知見は変わらない」と説明。電力業界との関係についても同財団は「副読本の内容に影響は無
い」とコメントする。(略)NPO法人「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表は、(略)「放射線との共存が前面に出され、危険性への認識が甘い。(略)原発を推進するための組織が従来通り受託するのは、妥当とは思えない。原発事故
への反省が足りない」と批判している。(2011.12.08.毎日新聞より抜粋)

.. 2011年12月13日 15:08   No.353016
++ 三宮克己 (幼稚園生)…1回       
ベトナムには知らされていない日本の放射能汚染の現状
   もし事故になれば日本よりも重大な被害か
   拡大し続ける被害状況と反対運動をベトナムにも伝えよう!

                 調布市 三宮 克己(元、府中市議)

 前略すっかり御無沙汰していますが、気の付いた事を報告します。
十一月二十三日から二十七日まで五人の友人とベトナムに行って来ました。
 その時、合計四人の日本語ガイドに乗り合わせたが、どの人も日本の地震と津波の事を話し、大変でしたね日本は技術力が有るので復興も早いと褒めていたが放射能については全く知らされていない様だった。
 私たちはベトナムの自然の型のままにある河川(堤防の無い)や農地牛の放牧村落などを見てここに原発施設を作って一旦、事故が起こると日本以上の取り返しのつかない身体・自然破壊が起こるのではないかと空恐ろしくなった。
 連絡がつくなら至急、日本の今、尚拡大している被害の状況と反対運動などをベトナムの人達に知らせるようにしたい。御検討を。

早くから原発の危険性を訴えてきた貴団体(たんぽぽ舎)に敬意を表しています。

.. 2011年12月14日 09:09   No.353017
++ あつみまさずみ (幼稚園生)…2回       
電力会社と原発メーカー、監督官庁の近さが実感できたデモ
   12/11(日)8電力会社抗議行動の感想      11・11−12・11再稼働反対全国アクションの最後を飾るデモが行われた。
 今回のデモの特色は各電力の本社、支社の前を通る点。

 対象の電力会社は以下の8社。まずは東京電力本社。次はプルサーマル計画のある玄海原発を抱える九州電力。三番は日本最大の活断層中央構造線の上に伊方原発を持つ四国電力。四番は泊原発再稼働問題の北海道電力。続いて上関原発建設強行をたくらむ中国電力と旧耐震指針越えの地震に見舞われた過去を持つ女川原発がある東北電力。7番は老朽原発の宝庫、原発依存度ナンバーワンの関西電力。
最後に東海地震の震源域の真ん中にある浜岡原発の中部電力の各支社。
 電力会社の入っているビルのどれも立派なこと!電力独占でしこたまもうけた象徴か?
 その他にも原発メーカーとして悪名高い通称「三菱村」を通り、監督官庁である経産省前も通るなど原発推進側の近さを身をもって体験できた。
 それにしても7.4kmのデモは長い!歩数計をみたら18921歩。もうバテバテだ。

 最後に【極左暴力集団による日本破壊運動「反原発」に怒りのカウンターを!】
を称して東京電力前に陣取っていた人々と警察の対応について一言。
 「きちがい」、「じじいばばあ」、「日当で動員された連中」だの「乞食・貧乏人」などとののしっていた人々が持っていたのは日の丸や旭日旗である。
日の丸は反原発運動に反対するシンボルとしか思えない。
 また、警察はデモ最後尾に阻止線を張る時に使う黄色いひもを持ち、信号待ちでデモ隊の全体が止まるという状況になっても「前が空いています。つめて歩きください」ということを解散地点に着くまでひたすら言い続けていた。

.. 2011年12月14日 09:16   No.353018
++ たんぽぽ舎 (社長)…526回       
新聞・雑誌から2つ

  イ.まやかしだった原発検査

               無職 井西 康郎 85 (大阪市東成区)

 原発関連施設の唯一の法定検査機関である「原子力安全基盤機構」が、対象の事業者に検査内容の原案を事前に作成させ、それを丸写しした資料を基に検査していたことが本紙で報道されていた。そもそもこの機構は02年に東京電力のトラ
ブル隠しが発覚したことを受けて設立された組織だ。まやかしの原発検査としか言いようがない。
 何をどんな方法でチェックするかを定める検査の要領を事業者の原案通りにして検査を行い、国に合格判定を報告していたとは、安全性に疑問を持たざるを得ない。「自前で作っていては日が暮れる」という機構側の弁解には反省の姿勢が全く見えない。機構を所管する経済産業省原子力安全・保安院の幹部は人手不足という事情に理解を示しながらも「検査先におんぶにだっこの『殿様検査』と批判したというが、有名無実化した組織は即座に廃止すべきだ。そして、文字通り安全基盤を確立できる新組織を設けるべきだろう。
                (2011.12.4毎日新聞『みんなの広場』より)

  ロ.全日本仏教界 異例の『脱原発』宣言
    誰かの犠牲もういらぬ
    64の寺 避難続く 宗派超え支援へ

 全国の伝統仏教教団でつくる全日本仏教界(全日仏)が「脱原発依存」を宣言した。保守的といわれる仏教界が、国論を二分するような問題で一定の方向性を打ち出すのは異例だ。福島原発周辺の寺が避難生活を強いられる中、仏教界にとっても原発問題は切実なテーマになっている。

全日仏は今月一日、都内で理事会を開き、「原発によらない生き方を求めて」と題する宣言文を採択した。(中略)原発の安全神話が崩壊した3・11以降、加盟団体では、原発を問い直す宣言や催しが相次いだ。「原発に依存しない社会の実現」をうたった宣言を九月に採択した臨済宗妙信寺派、原発への依存を考えるシンポジウムを十一月に開いた曹洞宗大本山永平寺が代表的だ。(略)
全日仏では今後、衆参両院議員二百三十人が参加する「仏教懇話会」などを通じて宣言文を広めていく方針だ。(略)

仏教界としては、原発事故で故郷を追われた住職や檀信徒への支援が喫緊の課題だ。現在、警戒区域や計画的避難区域に位置する六十四の寺が避難生活を続けている。全日仏では、菩提寺と連絡が取れない住民のため、十二〜十六日、両者を取り次ぐ特設ダイヤルを設ける。電話は03(5405)7676。ファクスは下4桁が7677。 
            (2011.12.11東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月14日 10:05   No.353019
++ たんぽぽ舎 (社長)…527回       
たんぽぽ舎は、皆様の会費とカンパによって支えられています

 たんぽぽ舎は1989年より、反原発とチェルノブイリ原発事故での食品の放射能汚染問題を心配し、設立されました。たんぽぽ舎は原発廃止を求めて運動をしてきました。事務所は、運動を担う多くの人たちが集い、活用する「みんなのひろ
ば」として機能し続けています。
 1995年の「もんじゅ」事故、1999年のJCO臨界事故、そしてイラク戦争における劣化ウラン弾使用に反対するなど、常に平和と環境を考えた活動を展開してきました。
 こうした活動を支えているのはたんぽぽ舎を応援してくださる皆様です。

たんぽぽ舎は、個人の方々の会費とカンパのみによって支えられています。

 特に3月11日福島第一原発の事故以降、政府や東電は既存のメディアをフルに動員し、自分たちの都合にそった情報を流そうとしてきたことは周知のことと思います。この間もたんぽぽ舎は一貫して、より正確な情報を皆様に提供できたと自負しております。こうした活動ができたのは、たんぽぽ舎が政府や企業の資金提供を受けず、皆様の会費とカンパのみで活動をしてきたからに他なりません。皆様のサポートがたんぽぽ舎の活動の力となっています。

 原発震災という現実を前にしても、政府はいまだ、原発を再稼働させ、輸出しあろうことか福島原発震災の被害を過小評価しようとしています。こうした動きを阻止する活動、1日でも早く原発に頼らない社会を実現するために、皆様の温かいご支援が必要です。
 また活動には事務所の維持費等、多くの費用がかかります。
皆様が常に集える広場としての機能を維持するためにも皆様のご支援をお待ちしております。
 2011年12月 たんぽぽ舎運営委員会

.. 2011年12月14日 10:12   No.353020
++ 槌田 敦 (小学校中学年)…12回       
汚染日本で暮らすための汚染者負担の原則
   毒物まいて「無主物」という東電の主張
                     
2011年8月、二本松市のゴルフ場が、東電を相手に、汚染の除去を求めて仮処分裁判を起こした(朝日新聞11月24、25日)。ゴルフコースの線量が高くて営業できないので、東電に除染を求めるというものであった。
 これに対して東電は、「原発から飛び散った放射性物質は、東電の所有物ではなく無主物であり、東電は除染に責任をもたない」と回答した。
 10月31日の東京地裁の決定は、敗訴であった。「無主物」には立ち入らなかったが、国の除染計画がまだ定まっていないことを理由にしたという。ここでもしも、裁判所が「無主物」との東電の主張に与するとすれば、それはこれまでの公
害裁判の歴史は一挙に否定されることになる。
 1969年、水俣病患者はチッソを被告として第一次訴訟を起こした。チッソは、「健康被害は予見不可能。従って、過失責任はない」と主張したが、73年、原告は勝訴した。79年、元チッソ幹部2人に有罪判決となった。以後、原告勝訴が続
く。汚染者負担の原則が認められ、チッソの弁明は退けられたのである。
 ところが東電は、この公害裁判の歴史を無視して、事故で放出した放射能は東電の所有物ではないと主張し、東電には義務はないと主張したのである。
 一般に、東電の管理を離れた物品で、東電が所有権を主張しなければ無主物である。しかし、この物品が毒物であれば、東電は汚染者と言うことになる。この場合、汚染物は東電の管理を離れることにはならず、汚染者負担の原則が適応される。東電はこの汚染者負担の原則を「忘れた」として逃げようとしている。(以下、略)
 編集部(注) 槌田敦さん、山崎久隆さん、原田裕史さんによる本が来年1月に出版されます。この原稿はその本の第3章の初めの部分の文章です。部分紹介になりますが、東電の「無主物」という無責任きわまりない主張を批判し、「汚染者負担の原則」が日本の公害裁判の歴史の中で確立された大原則だと述べて、東電の大まちがいを厳しく批判しています。

.. 2011年12月14日 10:21   No.353021
++ 高木洋志 (幼稚園生)…1回       
新聞・雑誌から

  「原発銀座」若狭湾は大丈夫か―関西電力に原発運転中止を
  早急に申し入れてほしい
                 会社員 高木洋志(66)(兵庫県宝塚市)

 原発14基が建ち並ぶ福井県の若狭湾で1586年に「天正大地震」が起き、沿岸部が壊滅したという信憑性の高い古文書が見つかっている。若狭湾での津波の危険性はこれまで一部の地震学者が指摘していたが、関西電力は高さ2メートル未満の津波しか想定していなかったという。
 また若狭湾沖にある海底活断層でマグニチュード7・6の地震が起きた場合、高さ4メートルを超える大津波が最押し寄せるという予測結果も出されている。
若狭湾沿岸は日本最大の「原発銀座」だが、運転開始から30年以上経過した原発も多く、極めてリスクが高いと思われる。万一、地震や津波による原発事故が起これば、その影響は近畿地方全般にも及ぶだろう。大事な水資源の琵琶湖も放射能で汚染される恐れがある。近畿自治体は関西電力に原発の運転中止を早急に申し入れてほしい。原発は現在の科学技術では制御不能だ。代替エネルギーの開発を急ぐべきではないか。(2011.12.2毎日新聞『みんなの広場』より)

.. 2011年12月14日 10:37   No.353022


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