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■--雪は天から送られた手紙
++ タク (社長)…4569回          


雪は天から送られた手紙である。これは雪の研究に一生を捧げた中谷宇吉郎の有名な言葉です。中谷は、地球の気象を支配する要素は高空にあると考え、「高空にあるまさに雪は地球の気象データを伝えてくれる手紙である」と表現しました。

ほかにも「雪の結晶は自然の女神が作った氷の細工物である」と言っています。雪の結晶は昔から世界中の人々を魅了してきました。中谷はその美しさに秘められた謎を世界で初めて科学的に解明したのです。

雪の結晶と氷の結晶の基本的な形は同じですが、大きさが違います。雪の結晶は、大気の高層にある水蒸気が何らかの塵のまわりにくっついて、最初は100分の1mmほどの氷の結晶として生まれます。

大気中を落下するにつれて、水蒸気がさらにくっついて成長し、地上で雪の結晶として観察できるようになります。雪の結晶の大きさは通常3mm程度ですが、ときには数cmに成長することもあります。 雪の結晶は落下途中の条件次第でさまざまな形となります。

雪の結晶は六角形をした「六花」が典型的ですが、鼓型、ピラミッド型、コップ型のほか、ときには十二花の結晶になることがあります。中谷は零下50℃にまで下がる低温実験室を作り、そこで初めて六花の雪の結晶を作ることに成功しました。

中谷宇吉郎 (1900〜1962年)
雪の結晶の美しさと面白さに魅せられ、初めは零下10℃以下の戸外で、結晶を採取しながら顕微鏡観察を続けました。そして、世界でだれも成功していない人工雪の研究に取り組みます。自然界の雪は、空中に浮かんでいる小さなちりが芯となり、そのまわりに氷の結晶ができ、成長して雪の結晶となります。

地上では再現することが難しく、特別な実験室と芯となるちりの素材が必要でした。中谷は零下50℃まで冷やすことのできる低温実験室と、芯としてウサギの腹毛を選び、1936年に世界で初めて人工の雪の結晶を作ることに成功しました。

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.. 2026年08月03日 05:44   No.3525001

++ タク (社長)…4570回       
流れ星は隕石になる
地上に落ちたとき、流れ星は「隕石」になる。流れ星のほとんどは、地球の大気にぶつかったあと、地上にたどり着く前に、燃え尽きてしまいます。しかし、中には燃え尽きずに地上まで落ちてくるものがあります。それが隕石です。

多くの隕石は、火星と木星の間にある「小惑星帯」から落ちてくると考えられています。 隕石は、90%以上は石でできています。現在見つかっている隕石の数は5万個以上。そのうちの90%以上は石ですが、中には鉄でできているもの (隕鉄)もあります。重さも数gのものから数十tのものまで、さまざまです。

いままで発見されている隕石の多くが、南極で見つかっています。ただし、南極に落ちやすいわけではありません。氷の中にあった隕石が、氷が溶けることによって表面に出てきたり、氷の上では黒い隕石が目立つため、見つけやすいのです。

恐竜絶滅の原因は小惑星の衝突だったといいます。いまから約6600万年前、メキシコに直径10qほどの隕石が落ちました。その衝突によってできたクレーターの大きさは、直径150q以上。この隕石が原因で地球の環境が劇的に変わり、恐竜が絶滅したと考えられています

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.. 2026年08月04日 05:29   No.3525002
++ 山崎久隆 (社長)…2079回       
2026年夏のヨーロッパ熱波
 | 原発への影響について定量的な分析を試みる (上)(2回の連載)
 | フランスの原発−発電量削減は最大760万kW
 | (原子力発電設備容量の12%)
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 2026年6月末から8月4日現在の欧州熱波による原発の出力抑制及び
原子炉停止について、各種報道より調べてみました。

1.「史上最悪の夏」とされる欧州の原発運転停止の規模感

 欧州では、少なくてもこれまでに6か所以上の原発が運転停止または
出力の抑制(*)を余儀なくされ、影響を受けた炉の総数は6月〜7月の
累計で少なくとも15基に達したという。
 ただし、15基は7月末時点の数値であり、8月に入ってからはさらに
増加している。
 以下、国別・発電所別に詳述する。

(*)原発の出力抑制とは、運転時に定格出力(100%)から50%程度
まで電気出力を下げて運転することを指します。
 これは電力系統の需要低下や再エネの出力変動に対応して行う「負荷追
従運転」の機能を使った運用であり、制御の手法自体は同じです。
 欧州の原発の多くは加圧水型軽水炉(PWR)であり、炉心の一次冷
却材(減速材)中のホウ素濃度の調整や制御棒の操作によって出力を可変
させる運転が認められています。

 日本では技術的・法的には可能とされているものの、新規制基準のもと
で必要な審査や保安規定の変更を経て認可を受け実際に運用している原発
はありません。
 これは、定格一定で運転を続けるほうが安全性や経済性の面で合理的と
されているためです。

2.被害の中心はフランス

 発電所別の停止、制限状況(7月13日〜7月31日のピーク期)
 7月13日時点で8基の原子炉が出力抑制を受けた。
 その原発は次の通り。
 サン・タルバン1・2号機(ローヌ川)、ビュジェ3・4・5号機
(ローヌ川)、ゴルフェック2号機(ガロンヌ川)、ブライエ1・3号機
(ジロンド川)、ショー2号機(ムーズ川)。
 このうちゴルフェック2号機とビュジェ3号機は完全停止、その他は
出力を絞った状態で運転を継続した。

.. 2026年08月09日 06:16   No.3525003
++ 山崎久隆 (社長)…2080回       
◎停止の規模と復旧予定
 (7月13日時点のフランス電力会社・EDF発表より)
 ゴルフェック2号機(130万kW)は7月22日まで停止、ビュジェ
3号機(90万kW)は7月19日まで、ショー2号機(145万kW)は、
7月25日まで停止予定とされた。
 いずれも川の高水温が理由。
 なお復旧スケジュールは気象予報の変化に応じて随時調整すると
EDFは述べた。

◎経済省の動き
 フランス経済省は7月12日、系統安全確保のためにビュジェ発電所
周辺のローヌ川水温規制上限の適用免除を7月20日まで認める省令を
発出した。
 これは規制上限を「免除」することで本来停止すべき炉を稼働させ続
ける行政措置である。
 フランスの法令では川の水温が一定の法定上限(通常26〜28度C)を
超えた場合、または流量が不十分な場合に出力削減または停止を求めて
いる。
 この上限値はサイトによって異なり、浅く流れが緩い河川に立地する
発電所ほど制約を受けやすい。
 個別サイトの主な制限値は報道から以下の通り。

◎ゴルフェック発電所(ガロンヌ川) ガロンヌ川の下流水温が28度C
を超えた場合に出力制限が発動される。過去の夏に繰り返し制限を受けて
きた記録がある。

◎ノジャン=シュル=セーヌ発電所(セーヌ川) セーヌ川の平均水温
上限28度C(通常時)が規制値。2004年の排水規制令において「例外的
気候条件」下での30度Cへの緩和条項が設けられている。上流・下流間
の温度差は3度C以内でなければならない。

◎ビュジェ発電所(ローヌ川) ローヌ川水温が閾値を超えた場合に制限
が発動。
7月には経済省が省令で水温上限の適用免除を20日まで許可した。

3.制限や停止により減少した電力量の定量的把握

 フランスの出力削減規模の推移

◎6月25〜26日(第1波ピーク)
 フランス57基の原子炉のうちで熱波関連の制限を受けた出力は合計
約620万kWに達し、総設備容量約6100万kWの約10%に相当した。
◎7月13日(第2波ピーク)
 フランスの原子力発電が640万kWカットされ、これは同日午前の
国内電力需要全体の14%に相当した。

.. 2026年08月09日 06:21   No.3525004
++ 山崎久隆 (社長)…2081回       
◎7月31日(第3波ピーク)
 翌8月1日に向けて熱波関連の出力削減は最大570万kWに達する見込
みと発表され、設備容量の9%に当たる。前日の6%からさらに拡大した。
◎ピーク時の最大削減量
 EDFのデータによれば、今夏の削減は最大760万kWに達した。
 これはフランス国内原子力設備容量の12%に相当し、同社が記録した
最大水準である。
 6〜7月の累積電力損失 フランス単体での核発電の喪失量は6〜7月
の2か月間で約37億Kwhと推計されている。
 これは柏崎刈羽原発6号機半年分に近い規模、あるいは100万世帯の
年間電力消費量に匹敵する量である。      (下に続く)


.. 2026年08月09日 06:27   No.3525005
++ タク (社長)…4571回       
月火水木金土日
月火水木金土日は、すべて太陽系にあります。太陽を中心に、惑星などがまわっているのが太陽系です。太陽系の惑星は、ぜんぶで8つあります。太陽系は生まれたのは、およそ46億年前です。

宇宙を漂うガスやちりが収縮して集まり、中心に太陽が生まれたのがおよそ46億年前のことです。その時に、まわりのガスや塵が、衝突や合体を繰り返し、惑星となっていきました。つまり、太陽や惑星は、ガスやちりから生まれたのです。

太陽系には、岩石惑星、巨大ガス惑星、巨大氷惑星があります。水星、金星、地球、火星は「岩石惑星」。岩石が主な成分の惑星です。木星や土星は主にガスに覆われた大きな惑星なので「巨大ガス惑星」、天王星や海王星は表面に凍ったガスがある大きな惑星なので「巨大氷惑星」と呼ばれます。

太陽系の惑星のまわりに、衛星があります。ほかにも太陽を中心に、準惑星、小惑星、彗星などもまわっています。火星と木星の間には、小さな天体 (小惑星) が数十万個以上もあるエリアがあります。これが小惑星帯です。

小惑星の多くは小惑星帯にあり、直径10q以下のものがほとんどです。地球に落ちる隕石にも、ここからやってくるものがあると考えられています。ちなみに、望遠鏡での観測でガスや塵を放っているものが彗星、放っていないものが小惑星です。

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.. 2026年08月09日 17:52   No.3525006
++ 山崎久隆 (社長)…2082回       
2026年夏のヨーロッパ熱波
 | 原発への影響について定量的な分析を試みる (下)(了)
 | ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スイスなどの状況
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

4.ハンガリーで史上初の原発停止

 ハンガリー唯一の原発、パクシュ発電所(電気出力50万kW×
4基)がドナウ川の記録的低水位を理由に44年の稼働史上初めて
全面停止する事態となった。ペーテル・マジャール首相は「数週間
にわたって再稼働できない可能性がある」と表明した。

◎段階的な停止の経過

 ハンガリー原子力規制当局(OAH)によれば、3号機は7月28日
に出力を23.7万kW削減、翌29日にさらに24.3万kW削減した後、
7月29日15時に停止。
 1号機は7月27日に25.4万kW削減、続いて50%削減の後、
8月1日5時45分に停止。
 2号機は7月30日7時から50%削減、4号機は7月31日22時
45分から50%削減した。
 8月1日時点でパクシュ発電所の総出力は通常の25%程度にまで
低下していた。
 8月2日、マジャール首相はSNSの動画で「最も厳しい5日間を
迎えている。明日パクシュは発電を停止する。40度Cという最も暑
い日々が待ち構えている」と発言した。
 水位は回復の見通しがなく、過去20年間で8月にドナウ川水位が
上昇したのは3回しかないという。
 完全停止による経済的損失は3億1,600万ドルから6億3,200万
ドルに達するとの試算がある。

5.ルーマニア 国内電力の2割が喪失

 チェルナヴォーダ原発(CANDU炉電気出力70万kW×2基)
のうち1号機がドナウ川の低水位を理由として系統から完全切り離
された。
 同発電所はルーマニアの電力のおよそ5分の1を供給している。
 2号機は時間単位での変動的な出力制限下に置かれている。

.. 2026年08月09日 17:58   No.3525007
++ 山崎久隆 (社長)…2083回       
6.ブルガリア 国家緊急事態の認定

 コズロドゥイ原発の5・6号機(電気出力100万kW×2基)に
ついて、ブルガリアエネルギー大臣イヴァ・ペトロヴァは7月29
日、数日以内に両ユニットを完全停止せざるを得ない可能性を警告
した。
 川の水位が1日で最大2cm低下し続けていることから事態を
「不可抗力(フォース・マジュール)」に認定。
 コズロドゥイは河床浚渫と予備ポンプの整備など物理的対策に加
え、上流国セルビアに対しジェルダップ1(鉄門)水力ダムからの
放流量増大を要請し、辛うじて稼働水位を維持しようとしている。

7.スイス 河川温度が25度Cで規制値が設定

 スイスのベズナウ原発(電気出力約36.5万kW×2基)は、冷却
水を取排水するアーレ川の水温が規制上限の25度Cに達した6月26
日に一時完全停止し、その後も水温推移に応じて50%程度への出力
制限が行われている。
 フランスの28度C(主要河川の上限)より厳しい25度Cが閾値と
して設定しているスイスでは、夏場の猛暑時に早い段階から発電制約
を受ける。

8.英国では火災 第三の脅威が発生

 英国サイズウェルB原発(電気出力128万kw)は、わずか6.4
km先で発生した約40ヘクタール規模の山火事のために「高度警戒」
態勢に置かれた。
 冷却水温度とも河川水位とも異なるが、気候変動に起因する脅威が
原子力施設に迫りつつあることを示す事例として記述する。

.. 2026年08月09日 18:05   No.3525008
++ 山崎久隆 (社長)…2084回       
9.電力市場への波及

 フランスでは、ブライエ1号機の出力削減(28万kW)とグラヴ
リーヌ4号機の停止延長(91万kw)で計170万kw以上の供給力
が同時に失われ、スポット電力の市場価格はピーク時に500ユーロ/
MWh(kWh当たり日本円で約91.1円)を超えた。
 欧州の複数の電力取引市場でスポット価格が900ユーロ/MWh
(同約163.94円)を超える水準が継続し、ドイツ・フランスでは
工業生産への制約が生じてGDP押し下げ要因となった。
 原子力電力について長期固定調達契約(PPA*)への需要が急増
し、ノルスク・ハイドロ(ノルウェーに本社を置く世界有数のアルミ
ニウム製造メーカー。アルミニウムの精錬には膨大な電気を使うた
め、電気代の変動が会社の経営を直撃します。)が10年で合計50億
kWhの大型PPAをエヴィニー社(ノルウェーの電力会社)と締
結するなど、電力価格の乱高下の危機を回避するための動きが加速
した。

*長期固定調達契約(PPA・Power Purchase Agreement)とは、
発電事業者と企業などが直接契約する「電力購入契約」のことです。
 「長期固定」とは10年などの長い期間、あらかじめ決めた固定
の価格で買い続けることを意味します。

10.EDFが試算した気候変動への適応費用は

 EDFはユーロニュースに対し「2000年以来、高水温・低流量に
よる発電損失は年間原子力発電量の平均0.3%にとどまる」と述べた。
 しかし、今夏の損失規模はその「平均」を大幅に超えている。
 EDFが2026年初頭に公表した計画によれば、気候変動への適応
に向けた改修費用は今後15年間で87億ユーロ(約1兆5,851億円)
に上ると見込まれており、年間換算では約6億ユーロ(約1,093億円)
である。
 これは原子炉の冷却システムを気候変動後の環境条件に対応させ
るための費用であり、「安全・低コスト」とされてきた原子力の根本
的なコストの再計算が必要なことを意味する。

.. 2026年08月09日 18:10   No.3525009
++ 山崎久隆 (社長)…2085回       
11.欧州熱波は原発を止めた

 データを分析して浮かび上がる構造は明快である。
 フランスでは6〜7月の2か月間だけで3.7TWh(37億kWh)
以上、出力削減のピークは7.6GW(760万kW)に達した。
 欧州全体では少なくとも15基の原発が影響を受け、ハンガリーで
は44年間の稼働史上初の完全停止に至った。
 ルーマニアは電力の5分の1を失い、ブルガリアは冷却系統の崩壊
を回避するために隣国に河川水の緊急放流を要請した。
 フランスのほとんどの原子炉は稼働30年を超えており、冷却シ
ステムは当時の気候データに基づいて設計されたもの。現在の猛暑
に対する余裕はなかった。
 2022年、2023年にも同様の事態が起きたが、2026年の熱波はより
早く、より激しく到来した。
 この傾向は、例外的なできごとではなく、毎夏繰り返され強化され
ていくシステム的な脆弱性として理解されるべきである。

.. 2026年08月09日 18:35   No.3525010


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