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■--証拠開示縮小 残る懸念 再審法衆院通過
++ 東京新聞 (社長)…3484回          

証拠開示縮小 残る懸念 再審法衆院通過
  「抜け道ばかり」袴田さん姉が批判

 再審制度を見直す刑事訴訟法改正案が衆院で可決された16日、静岡県
一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(90)の姉ひで子さんら
が東京都内で会見し「冤罪被害者は何十年も苦しんでいる。被害者を救う
ための法律をつくってほしい」と参院での修正を求めた。(中略)
 再審開始決定に対する検察官の不服申し立て(抗告)の全面禁止や証拠の
全面開示などの必要性を訴えた。(後略)
           (6月17日「東京新聞」朝刊3面より抜粋)
.. 2026年06月18日 07:54   No.3502001

++ 東京新聞 (社長)…3485回       
再審法と市民運動 鎌田 慧(ルポライター)

 1年2カ月前、わたしはこの欄で「再審法」改正で証拠の全面開示と
検察官の不服申し立ての全面禁止を決定した、と書いた。4月1日、
エープリルフールの願いだった。
 その3週間前、「狭山事件」の石川一雄さんが、62年間、無実を訴え続
けながら急逝した。再審開始の朗報を聞けないままの無念の死だった。
 再審制度を見直す刑事訴訟法改正案で、最大の問題だった検事抗告は
「全面禁止」ではなく「原則禁止」とされた。その違いは「十分な根拠が
ある」と検察官が判断した場合には抗告できる、との抜け穴の設置である。
 もうーつの課題である、検察官が入手し、保管する「証拠」を再審
請求者に「全面開示」する、は再審請求理由に関係するものだけに、と
限定された。
 さらにそれ以外にも冤罪(えんざい)者への支援運動や報道に使用する
ことには規制を強め、違反は罰金刑とする、との改悪である。
 これは袴田事件で敗退した検察側の総括の結果とも言える。
 しかし「附帯決議」には、弁明っぽく書き加えられている。
「誤判による有罪判決を未然に防止し、冤罪被害者を生まない刑事司法
を実現していくためには、通常審における適切な証拠開示制度が必要不可
欠であり、その運用状況を踏まえつつ、不断の検討を行っていくこと」。
 これを厳格に実行させて、道を拓(ひら)いていこう。
    (6月16日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

.. 2026年06月18日 08:03   No.3502002
++ 福井新聞ONLINE (幼稚園生)…1回       
関西電力の管理の甘さ、福井県が指摘
  美浜原発3号機の蒸気漏れ原子炉停止、腐食把握も肉厚測定せず

 関西電力から6月19日、福井県に入った連絡によると、営業運転中の
美浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力82.6万kw)で5月に高圧
タービン周辺から蒸気が漏れ原子炉を停止したトラブルは、タービンカ
バー上部にある閉止キャップの内面が高温高圧の蒸気の流れで腐食し、
減肉が進んで穴が開いたことが原因と推定した。
 関電は過去の目視点検でキャップ内面の腐食を把握していたが、減肉は
進行していないと判断し一度も肉厚測定をしておらず、県は「管理の
甘さがあった」と指摘した。(後略)
           (6月22日「福井新聞ONLINE」より抜粋)

.. 2026年06月23日 08:26   No.3502003
++ 東京新聞 (社長)…3486回       
ある高校教師の言葉
  「戦争反対。改憲反対。警察宮にだって労働権を」

前川喜平(現代教育行政研究会代表)

 19日の国会正門前行動では、右翼の妨害をはね退けながら、様々な
市民が切実な訴えを行った。
 その中で僕が最も感銘を受けたのは、最近組合に加入したという高校
教師の男性の発言だ。
 「私の専門は国語科です。言葉を子どもたちに伝えるのが仕事です。
 言葉というのは、人間の魂を満たして、精神を成熟させ、最後には自由
を獲得するために学ぶんです。他者を抑圧する手段であってはならない
し、 ましてや権力に隷従させるために、私は子どもに語りかけているの
ではありません」
 まさに教育の本質に迫る言葉ではないか。この教師と学ぶことができる
生徒は幸せだと思う。
 驚きだったのは、彼が警備に当たる警察官にも言及したことだ。
 「多くの警察官は市民の安全を守るためにこの道を志したのだと思いま
す。しかし戦争が近づき、弾圧を命令されるようになったら、それは弾圧
する側の警察官の尊厳だって踏みにじられるのではないでしょうか」
 そうなのだ。「権力の犬」と一括(くく)りにされるが、警察官も市民で
あり、労働者であり、尊厳ある個人だ。高市政権を支持しない人も、改憲
に反対の人も、過剰警備に疑間を持つ人もいるだろう。
 最後に彼はこう言った。
 「戦争反対。改憲反対。警察宮にだって労働権を」。
 警察官たちはどう聞いただろう?
          (6月21日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」より)

.. 2026年06月23日 08:36   No.3502004
++ 東京新聞 (社長)…3487回       
沖縄米軍基地と日の丸      鎌田 慧(ルポライター)

 今日23日は沖縄慰霊の日。全島戦場となって4人に1人が死亡した。
空襲の悲惨は日本各地でも体験していたが、米軍兵士が上陸した沖縄での
集団自死や日本兵による虐待、虐殺までは伝わってなかった。2015年、
翁長雄志県知事が菅義偉官房長官に会って名護市辺野古に米軍新基地が
建設される苦悩を語った。
 しかし、「戦後生まれなので沖縄の歴史はわからない」と突き放された。
 いま、辺野古沖で埋め立てが進み、大浦湾側でも工事が始まっている。
水深70m下、軟弱地盤に7万本の杭を打ち込む大環境破壊だ。その工事
の強行に対する抗議船が、転覆事故を起こした。高市早苗内閣は平和教育
の規制強化を一気に進めようとしている。
 沖縄の悲劇は、戦時中ばかりではない。今も基地の島とされ、本島の
嘉手納基地ばかりか、石垣島、与那国島に至るまで「台湾有事」に備えた
ミサイル配備が強化されつつある。
 かつて沖縄への矛盾の集中と日の丸の強制に抗議して、1987年10月
「海邦国体」開催会場でひとりの平和主義者が会場の日の丸を焼き捨て
た。器物損壊罪と建造物侵入罪、威力業務妨害罪で逮捕された。懲役1
年、執行猶予3年だった。それ以降は全くない事件だ。
 が、いま準備されている国旗損壊罪は2年以下の拘禁刑などという。
 恐ろしい刑罰だ。
        (6月23日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

.. 2026年06月25日 05:41   No.3502005
++ 東京新聞 (社長)…3488回       
デモと民主主義   斎藤美奈子(文芸評論家)

 国会前など全国で続いている反戦や改憲反対を訴えるデモ。
 その情報サイトが充実度を増している。 (中略)
 「デモのトリセツ」は新しいデモの多様なスタイルや参加者の声を
伝える。「ポリタスTV」の「はじめてデモに行ってみよう」(中略)
 「デモカレンダー」「連帯カレンダー」のように全国各地のデモの予定
を掲載したサイトも有効に機能している。
 それで思い出したのが文部省著作教科書『民主主義』だった。
 1948年度から53年度まで中学高校で使用された社会科教科書だった。
 (現在は複数の会社から再刊)。(中略)
 〈独裁主義は、民主化されたはずの日本にも、いつ、どこから忍び
こんでくるかわからないのである〉
 〈民主主義の仮装をつけてのさばってくる独裁主義と、ほんものの民主
主義とをはっきりと識別することは、きわめてたいせつである〉(後略)
      (6月24日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より抜粋)

.. 2026年06月25日 05:47   No.3502006
++ 北海道新聞 (高校生)…52回       
 ◆泊原発新港の工事費公表せず 北海道電力社長表明
  業者との契約理由に

 北海道電力の斎藤晋社長は25日、2027年早期の再稼働を目指して
いる泊原発3号機(後志管内泊村)の核燃料輸送に使う新港について
工事費用を公表しない方針を示した。
 全国的に建設コストが上振れしている中、新港の工事費用にも注目
が集まっていた。
 北海道電力広報部は「新港の建設費用も一定程度見込んでコストを
試算しているため、再稼働後の電気料金値下げの試算に影響を与える
ことはない」としている。(後略)
    (6月25日「北海道新聞」より抜粋)

.. 2026年06月28日 08:06   No.3502007
++ 東京新聞 (社長)…3489回       
忘れられない6月23日「慰霊の日」

            大矢英代(カリフォルニア州立大助教授)

 大学院生の頃、波照間島に住んで「第二の沖縄戦」とも呼ばれる「戦争
マラリア」のドキュメンタリーを作っていた。
 6月23日、「慰霊の日」のことが忘れられない。(中略)
 沖縄には、「慰霊の日」では区切ることのできない戦争の実像がある。
 本島南部で、正規軍同士の組織的戦闘が終わったとしても、八重山の
人々は、日本軍によるマラリア有病地への強制移住の最中にいた。9月の
降伏文書調印後も、マラリアによる死者は後を絶たなかった。
 戦争マラリアで、両親をはじめ家族9人を亡くした浦仲の
孝子おばあは、「戦後生きていくのがつらかった」といつも言っていた。
 八重山民謡「真南風乙節(まへーらつぃぶし)」を聞くと、ポロポロと
涙を流していた。
 日本語訳の歌詞はこうだ。「五歳で父を亡くし、七歳で母を亡くした…
父が生きていたら、縁のある笠を被ってみたかった。母が生きていたら、
袖のある着物を着てみたかった」
 「慰霊の日」に想いをはせる時、23日で終わらなかった戦争と、
人々の痛みを感じてほしい。
       (6月29日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より抜粋)

.. 2026年06月30日 07:55   No.3502008
++ 東京新聞 (社長)…3490回       
規制委員会の調査後も中部電力データ操作
  「不正隠しでは」 規制委員長批判

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震設計に使う基準地震動策定を
めぐるデータ不正問題で、原子力規制委員会の調査が始まった2025年5
月以降、中部電力が地震波のデータを組み替えていたことが、1日に開か
れた規制委の定例会合で明らかになった。
 山中伸介委員長は会合後の会見で「推測するに不正隠しが行われていた
のではないか」と批判した。(後略)
(7月2日「東京新聞」朝刊1面より抜粋)

.. 2026年07月04日 09:25   No.3502009
++ 東京新聞 (社長)…3491回       
良心損壊の悪法案
  自由な言論は自主規制され疑心暗鬼と相互監視社会への道
    鎌田 慧(ルポライター)

国旗を汚損すれば逮捕される、という悪法案が 26日、衆院内閣委員会
で可決された。
 「国旗損壊罪」創設法案。自民、日本維新の会、国民民主、参政の4党
が共同提出、チームみらいが賛成した。反対は中道改革連合と共産党。
このままでは今国会で成立しそうだ。
 現行犯なら、警察官ばかりか「私人」でも逮捕できるので「日の丸」あ
るところ、監視の眼が光るようになる。

 「人に著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法」で「公然と
国旗を損壊、除去、汚損」した場合、2年以下の拘禁刑などを科す。
「愛国心も醸成される」とは法案提出議員の期待だが、不快、嫌悪の
感情を催させたというだけの理由で逮捕、拘禁。
 刑罰で愛国心を強制する「非国民狩り」とも言える。
日の丸かざしての暴力が始まる。

 庶民の生活はなおざりにして支配・軍備の強化に躍起となっている高市
早苗首相は、政府のインテリジェンス(情報の収集・分析)の司令塔とし
ての「国家情報会議」創設法を成立させ、これから「スパイ防止法」を
制定、「対外情報庁」を設置しようとしている。
 日本型CIAの創設である。
 スパイ防止の動きは外国人への監視とその「手先」(協力者)を狙う
密告へと進む。
 内閣批判などの自由な言論は自主規制され、疑心暗鬼と相互監視の暗い
社会へ向かいそうだ。
 いつかきた道だ。
(6月30日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

.. 2026年07月04日 09:30   No.3502010


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