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■--計画停電が不要だった証拠
++ 柳田真 (小学校高学年)…25回          

3.11震災後の無計画停電のインチキを暴く
   自民党河野太郎 新刊「原発と日本はこうなる」

〇最近の書店には原発関連本がめっきり少なくなった。あの3.11原発大惨事に関わらず。歴史の教訓を忘れっぽい民族・国民は果たして長く繁栄を続けられるか。
〇本屋にならぶ少ない原発本の中で2011年11月21日第一刷発行の河野太郎(自民党)の著作『原発と日本はこうなる』をみつけて買った。
 本文は6章からなり、小項目は80くらいの約250頁の本。この80項目の中で特に注目すべき点を紹介したい。一番は、みんなが大迷惑した3.11震災後の無計画停電について。河野太郎氏は「計画停電が不要だった証拠」という項の文で、供給力と需要を精査したうえで、次のように述べている。
 「計画停電などしなくとも大丈夫です。なぜなら電力会社は、大口の需要家との間で需給調整契約というものを結んでいるからです。」
 「需給調整契約」というのは、電力が足りなそうな場合、電力を使うのを減らしてもらう替りに普段の電力料金を割り引く契約です。本当に電力不足になるなら、まずはこの需給調整契約をしている企業に消費を抑えてもらわなければならないのですが、この詳細が公開されていません。どうやら契約上先に節約してもらうべき企業に節約させる以前に計画停電を起こし、割高で安定供給
する契約を結んでいる一般消費者に不便を強いた模様です。
 氏は前書きで「私は核燃料サイクルという政策の辻褄が合わないということを言い続けてきたのであって、原発の安全性とか原発で事故が起きるなどといったことはありませんでした。」自民党という原発推進の本流の中にいただけに、読む価値のある本だろう。
.. 2011年12月01日 07:37   No.350001

++ たんぽぽ舎 (社長)…493回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.12月3日(土)、Frying Dutchmanが東京の反原発デモ・集会に出演。
 ステージライブと、デモのサウンドカーで生演奏!

17分間!魂の歌! Frying Dutchman「humanERROR」

Frying Dutchman という京都出身のロックバンド。1週間くらい前まで知りませんでしたが、twitterで「humanERROR」という曲が紹介されていたので聞いてみました。そうしたら、なにこれすごいと釘付けに。

原発利権から核武装から、自然エネルギーから祝島から六ヶ所再処理工場から、正力松太郎から星野監督からツイッターまで、原発にまつわるありとあらゆることがストレートな言葉で次々に描かれていきます。

歌詞から伝わってくる尋常でない勉強量と熱量。

原発59基とか多少間違えているところもあるけれども、そんなこと気にならないくらい圧倒される17分間。是非聞いてみてください。

YOUTUBE「humanERROR」
こちら
公式HP こちら

《NO NUKES! ALL ST☆R DEMO 2》
 日時:2011年12月3日(土) 雨天決行
 【集会1部】13:00〜 代々木公園野外ステージ
 【デモ】14:00〜 代々木公園けやき並木・南側集合
 【集会2部】15:00〜17:00 代々木公園野外ステージ
 最寄駅 → JR渋谷駅・原宿駅 (徒歩10分)
 主催:NO NUKES MORE HEARTS
こちら
(いろりばた会議 今井)

.. 2011年12月01日 08:06   No.350002
++ たんぽぽ舎 (社長)…494回       
ロ.映画&トークの集いー「ポスターガール」上映会 12月3日
  ドキュメンタリー2011年度アカデミー賞ノミネート作品『ポスター・ガール』。
  平和運動と労働運動の結びつきをとらえた『IVAW 明日へのあゆみ』との2本立て。

当日は「IVAW 明日へのあゆみ」の木村監督も来ます。
一緒に映画について語り合いましょう。

【日時】12月3日(土)14:00-16:30 ※開場13:30
【場所】スペースたんぽぽ (水道橋徒歩5分)
【参加費】1000円
【作品紹介】
(1)『ポスター・ガール』※2011年アカデミー賞 短編ドキュメンタリー部門ノミネート作品
 (監督:Sara Nesson、制作:A Portrayal Films Production、37分)
(2)『IVAW 明日へのあゆみ』
 (監督:木村修、制作:マブイ・シネコープ、35分)

 どちらも戦争によって人間性を奪われた兵士たちが、人間性を取り戻す闘いを描いた作品です。

皆様の参加をお待ちしております。

【申込・問合せ】阿部(042-346-3298)平日19:00以降


ハ.同志社大学社会学会・公開シンポジウム「東日本大震災・原発事故〜報道・
  大学・ボランティアができること〜」

3・11大震災から間もなく9カ月になります。同志社大学社会学会は、石巻日日新聞報道部長の武内宏之さん、宮城学院女子大学教授の新免貢さん、宮城県で被災した宮城学院女子大学の学生、関西学院大学教授の野田正彰さん、同志社大学社会学部メディア学科教授の浅野健一の5名をパネリストに迎え、下記のとおり公開シンポジウムを開催いたします。

□日 時:2011年12月6日(火) 18:30〜21:15
□場 所:同志社大学 新町キャンパス 臨光館301番教室
    (京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅下車)
□講 師:武内宏之氏、新免貢氏、野田正彰氏、宮城学院女子大学4年生(被災者)、浅野健一
□入場料:無料
□事前申し込み不要
□主 催:同志社大学社会学会、社会学部社会福祉学科・メディア学科

【問い合わせ先】
同志社大学社会学部事務室
TEL:075-251-3411 E-mail:ji-shajm@mail.doshisha.ac.jp

.. 2011年12月01日 08:12   No.350003
++ たんぽぽ舎 (社長)…495回       
新聞・雑誌から ――
 核開発に反対する会ニュース2011.11 No.43が出ました。
 福井県敦賀市にある「もんじゅ」で作られる兵器級プルトニウムの問題
 日本の核武装に関して警鐘を鳴らし続ける核開発に反対する会のニュースが出ました。

 目次の紹介をします。
  やっぱり伏魔殿、福島第一原発・・・・・・槌田敦
  稼働原発は6基(10%)のみに、全原発停止は目の前に迫った
                   ・・・柳田真
  JCO臨界事故12周年東京圏行動報告・・・渡辺寿子
  もんじゅ近況・・・・・・・・・・・・・・原田裕史
  潜在的核抑止力と顕在的核抑止力・・・・・原田裕史
  原発なしでも電気は足りる・・・・・・・・事務局

たんぽぽ舎からのお願い
年末・助け合い運動にご協力下さい
 野宿舎の命を救い、凍死者を防ぐ山谷労働者支援を今年も行います。
  たんぽぽ舎宛に衣類、毛布、お米などを送ってください。
 受付期間<12月5日到着分〜12月14日到着分>

  (宛先〒101‐0061千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎)
*現金カンパは12月1日〜14日までに山谷支援カンパと明記し、郵便振込み
 でお願いします。
  (口座番号:00180-1-403856加入者名:たんぽぽ舎)

 {期間中たんぽぽ舎にて荷物の整理作業を行います。支援スタッフ募集中}

.. 2011年12月01日 08:22   No.350004
++ 原田 (小学校低学年)…6回       
日本の稼働原発、ついに一桁台(9基)全原発停止へあと一歩
   高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/1)が定期検査開始

 関西電力高浜原発2号機が11/25に、玄海原発1号機が12/1に定期検査に入りました。これで日本中で稼働中の商業用原発は9基となります。定格発電量として83%が停止中になります。このまま春まで再稼働を許さなければ残りの9基17% が止まり日本が原子力発電を始めた1963年以来47年ぶりに原発のない電力供給「脱原発」状態になります。原発止めても停電にはならないことは計算上では明らかにされていますが、全国の人が「実感」する日が近い。福島第一原発事故の収束も原因究明もされない中での原発再稼働は許されません。
再稼働反対、全原発停止をめざして、がんばりましょう。

.. 2011年12月02日 08:51   No.350005
++ たんぽぽ舎 (社長)…496回       
もんじゅ「増殖信仰」を吹き飛ばすことが中心課題
 12月3日もんじゅツアー参加者20名弱に。初めての方が過半数。

○毎年12月に福井県のもんじゅ反対の全国集会に参加しています。核開発に反対する会とたんぽぽ者は1995年12月のナトリウム事故以来、ツアーを組んで参加しています。今年は20名近くの参加者の過半数が初めてもんじゅ集会に行く方です。
○「騙されるな、高速増殖炉は増殖できない」槌田敦氏のビラが1000枚近く用意されました。動かすことで燃料が増えるという「増殖」信仰を吹き飛ばすことこそ、今問われている。反対運動の中心に据えていただきたいというのが槌田敦さんの文の主旨です。

.. 2011年12月02日 09:05   No.350006
++ たんぽぽ舎 (社長)…497回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内4つ
イ.「安心して食品を購入するための勉強会」
〜内部被ばくを避ける為に…<海とお魚のお話し>〜
講師 グリーンピース・ジャパン 花岡和佳男さん
日時 12月4日(日) 14:30~16:30(13:30受付、14:00開場)
会場 ひたちなか市民文化会館 小ホール (茨城県ひたちなか市青葉町1-1)
定員 300名
参加費
500円(小学生以下無料)※500円は会場費、経費として。今後の講演会の運営費として活用させて頂きます。グリーンピースさんへの謝礼にはならないので、当日カレンダーなどの物販でご協力頂けると幸いです。
【申し込み】当日券もございますが、満席になった場合、事前にお申し込み頂いた方が優先になります。
参加希望者全員のお名前(小学生以下を除く)、連絡先(お電話番号、メールアドレス)、座席の必要なお子様の人数をご記入の上、お申し込み下さい。当日、受付で参加費をお支払い下さい。
FAX: 029-273-5385
主催 こどもみらいひたち / 希望のかけはし会

ロ.はだしのげんをかたって25年 今ふるさと福島が12/4日曜日 14時から
赤羽北区民センター、第一ホールA
JR赤羽北駅下車5分 埼京線 参加費 500円
はだしのげんをかたって25年 今ふるさと福島が 神田香織講師
被災者からの訴え、北区子どもを放射線から守るかい 予定、
主催、北区脱原発をめざす交流会
090〜2812〜8141

ハ.レイバーフェスタ2011 原発とたたかう文化
 盛り沢山の参加型企画。樋口健二さんの最新報告あり。
12月4日(日)10.30開演
場所 アールズアートコート(JR「新大久保」駅7分)
参加費 一般当日 2000円(前売・メール予約1700円)
主催 実行委員会(責任団体 レイバーネット日本)

問い合わせ TEL03-3530-8588 
〔内容〕
午前=韓国の労働映画「希望のバス」・朗読
午後=構成舞台「原発労働者」/ライブえぐれ笹島/原発ソング/3分ビデオ
夜=樋口健二 映像とトーク「被ばく労働・最前線〜フクシマの今」
  原発御用大賞発表 原発川柳優秀作発表
  制服向上委員会「ダッ!ダッ!ダッ!脱・原発」

ニ.「THINK&SMILE 子どもたちの未来のために」
野呂美加さん講演会&交流会
日時 平成23年12月18日(日) 9時半〜15時(軽食をご用意下さい)
場所 武里地区公民館 講堂(定員200名・要申込)
参加費 1000円・学生無料(要予約)
    保育あり(200円※お問い合わせ下さい)

ご近所の方、お友達を誘って、是非ご参加下さい。

電話・FAXでも受け付けています。
電話080-3507-0176(山本) FAX 048-738-5081

放射能から子どもたちの未来を守ろう
〜5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会・春日部〜
 (略称 健やか春日部)

.. 2011年12月02日 10:53   No.350007
++ たんぽぽ舎 (社長)…498回       
新聞・雑誌から2つ

イ.加速する脱「脱原発」の逆流

再生エネルギー価格算定委の人事案、消極派が多数 NPOなど不適切「官」審議会が再稼働 人選 世論を無視

 街頭でのデモが下火になるにつれ、官主導の脱「脱原発」の動きが加速してきた。一例は再生可能エネルギーの買い取り価格を検討する有識者委員会(調達価格等算定委員会)。価格は普及を左右するが、委員会の人事案をみると、買い取りに否定的な人物が過半だという。人事には国会の同意が必要だが、この手の審議会や委員会の人選は官僚の領域だ。市民感覚を阻む旧来のシステムがフル稼働しつつある。(略)(2011.11.30.東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

ロ.経産省前のテント村 抵抗に高まる圧力

 世論の大勢にもかかわらず、脱原発の声は時間の経過とともに原発推進の霞が関官僚と、電力会社やその労働組合と連携する民主、自民両党の多数派に封じ込められつつあるようにみえる。そうした流れへの数少ない「抵抗」として、経産省敷地内の北西角に三張りのテントが張られている。九月十一日に経産省を「人間の鎖」で取り囲んだ市民団体の脱原発行動の延長で、一九六〇、七〇年安保闘争世代の有志らが座り込んだ。その一人である淵上太郎さん(六九)は「不法占拠かもしれないが、原発事故という緊急事態。国も年間一ミリシーベルトという法定の被ばく基準を無視している。テントのスペースを休憩に利用していた職員らには少し迷惑をかけているかもしれないが、やむにやまれない気持ちを黙認する程度の度量はみせてほしい」と話す。この場所でハンストで原発反対を訴えた若者たちがいたほか、十月には福島や全国の女性たちが座り込みを決行。海外や全国からさまざまな個人や団体が来訪する「脱原発」の象徴の一つにもなっている。だが、管理する経産省からは連日撤去を求められ、十一月以降はテントは「座り込み禁止」「立ち入り禁止」のポールやチェーンで囲われるようになった。
連日のように民族派団体が街宣車で「撤去」を叫び、同時に警察も登場する。強制撤去の緊張が高まっている。淵上さんらは九月から敷地の利用申請を提出してきたが、一カ月後に却下された。現在は再申請中だ。来月一日からは福島や全国の女性たちが来年九月十一日まで「十月十日」の間、避難支援と脱原発を訴える
座り込みも予定している。淵上さんは「記念日の行動だけでは、脱原発運動は下火になる。長く続けるためには、目に見える形で毎日、発信する必要がある」と語る。それと同時に「事故から半年以上が過ぎ、原発報道もトップニュースではない日が増えた。脱原発の動きが停滞すると、国のたがも外れる」と危機感を募らせている。【デスクメモ】「ネズミが衛生を語り、居並ぶハエが拍手を送る」。
フェイスブックにこんな書き込みを見つけた。反政府デモで三千人以上が犠牲になっているシリアのページだ。独裁政権の長と取り巻きをやゆしている。彼の国の独裁と日本の議会政治は違う。それでも、無縁な話と受け流せないもどかしさがある。(牧)(2011.11.30.東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年12月02日 11:12   No.350008
++ たんぽぽ舎 (社長)…499回       
東電吉田昌郎福島原発所長の責任と大罪
     「東電社内の08年の大津波想定」を拒否したのは
     当時の管理部の部長・吉田だった

○2008年に東京電力社内で、福島第一原発に想定を大きく超える津波が来る可能性を示す評価結果が得られた際、原発設備を統轄する本店の原子力設備管理部が、現実には「あり得ない」と判断して動かず、建屋や重要機器への浸水を防ぐ対策が講じられなかったことが27日、分かった。東電関係者が明らかにした。(略)東電関係者によると、社内研究の成果である新たな津波評価
を受け、原子力・立地本部の幹部らが対応策を検討した。その際、設備を主管する原子力設備管理部は「そのような津波が来るはずはない」と主張。評価結果は学術的な性格が強く、深刻に受け取る必要はないとの判断だったという。同本部の上層部もこれを了承した。

○原子力設備管理部は、06年に発覚したデータ改ざんの再発防止のため実施した07年4月の機構改革で「設備の中長期的な課題への計画的な対応や設備管理の統轄をする」として新設された。部長は発足時から昨年6月まで吉田昌郎現福島第1原発所長が務めた。東電は08年春、明治三陸地震が福島沖で起きたと仮定、想定水位5.7メートルを大幅に超え、最大で水位10.2メー
トル、浸水高15.7メートルの津波の可能性があるとの結果を得た。東電関係者は「評価結果をきちんと受け止めていれば、建屋や重要機器の水密性強化、津波に対応できる手順書作りや訓練もできたはずだ」と指摘している。

                  (毎日新聞11月28日号より抜粋)

.. 2011年12月04日 09:05   No.350009
++ たんぽぽ舎 (社長)…500回       
新聞・雑誌から

  原子力協定 審議入り 原発リスクも輸出
    ヨルダンは地震国 テロも頻発 ベトナムでは絶滅危惧種への脅威
    安全 相手国まかせ 受注競争 フクシマ教訓どこへ

○「原発輸出」へとしゃにむに突っ走る野田政権。ヨルダンやベトナムなど4カ国との原子力協定を国会で承認するための一括審議が30日、衆院外務委員会で始まった。福島第一原発の事故は収束しておらず、原因究明もまだだ。国民の理解を得ているとは到底言えない中、「国際的信用」の名の下に、重要な国際間の取り決めを急いでいいのか。ヨルダン・ベトナムの現地事情をみた。

○(略)ヨルダンは、首都アンマンから北へ約四十キロ離れたマジダルに、第三世代原発を当面一基(百万キロワット)建設する予定だ。(略)NPO法人「環境・持続社会」研究センターの田辺有輝さん(三二)はこう考える。「ヨルダンの建設予定地は内陸部で世界有数の乾燥地帯にある。慢性的な水不足状態にあり、原発に必要な冷却水の確保が極めて困難。耐震性にも不安がある。
ヨルダンはシリア・アフリカ断層の上に位置しており、「地震の多発国。原発本体の耐震性を高めたとしても、送電線や導水管、下水処理場などの周辺インフラが倒壊することも考えられる。第二の都市ザルカ(人口八十万人)は原発からわずか十五キロの距離。ザルカにはヨルダンの工場の50%、アンマンは百二十万人が住む。事故の際に、これだけの住民を一斉に避難させることは現
実的に不可能。(略)ヨルダンはテロが頻発している国。昨年四月八月には、ロケット弾が発射される事件が発生した。原発や下水処理場などがテロに狙われる可能性がある」。

○(略)ベトナムへの原発輸出についても問題点は多い。建設予定地は国立公園に隣接しており、絶滅危惧種のアオウミガメの産卵地や貴重なサンゴ礁がある。地元住民は農漁業で暮らしてきた。現地調査した国際環境NGO「FoEジャパン」の満田夏花さん(四四)が問題視しているのは、日本の国際協力銀行(JBIC)の低利融資が想定されていることだ。JBICは公的資金で海
外での企業活動を支援する仕組み。融資の審査には、重大な環境影響を与えないとするガイドラインがあり、満田さんは「ベトナムの建設予定地はこのガイドラインに反している」と批判する。ヨルダン、ベトナムとも使用済み核燃料や放射性廃棄物の処理については、相手国任せになっているのが実情だ。


.. 2011年12月04日 09:51   No.350010
++ たんぽぽ舎 (社長)…501回       
○(略)玄葉光一郎外相は「(日本では)原発の依存度を最大限減らす。段階的に減らす」と述べた。にもかかわらず、海外には輸出することに矛盾はないのか。県民が惨禍に苦しむ福島選出の玄葉外相は「個別の商談は民間の判断。
他方、原子力協定は核不拡散と平和利用を法的に担保することで、政府が責任を持って対応していく」と前置きし「原発の安全性の確保は一義的には当該国の責任だ。原発事故を踏まえ、教訓を世界と共有できる。原子力安全の向上は、わが国の果たすべき国際貢献だ。諸外国の希望する場合は、核不拡散と平和利用を考慮しながら原子力協力をすることは意義がある」と強調した。この
日、FoEジャパンなど三つの市民団体は衆院議員会館で会見し、協定締結に反対する声明を出した。前出の満田さんは「原発輸出は福島の教訓を踏まえておらず、相手国にも大きなリスクを押し付けることになる。日本が協力すべきなのは、省エネ技術や再生可能エネルギーの技術だ」とし、こう訴えた。「日本で原発が廃れてしまうことを非常に恐れている人々がおり、海外に活路を求
めている。一部のプラントメーカーの利益のために公的資金を使ってまで原発輸出をすすめるべきではない」

            (東京新聞12月1日「こちら特報部」より抜粋)

.. 2011年12月04日 10:00   No.350011
++ たんぽぽ舎 (社長)…502回       
子どもを抱えて、いま東京に暮らすこと。
   身近に寄り添ってくれるあたたかい講座の紹介

ある人は「すぐに逃げなさい。そうしないと、たいへんなことになる」と言う。
ある人は「なんとか気をつけて生活しましょう」と言い、ある人は「まったく問題ない。落ち葉で焼き芋しましょう」と言う。

前例のない低線量被ばくの世界に生きる今、正確な未来は誰もわからない。
家庭内で意見が合わず、PTAで孤立し、学校に不信が募る。
私は移住について家族と泣きながら言い争った日もあった。
家族のことや、仕事や、抱える事情は様々なように、判断も一人ひとりに委ねられている現状にあって自分はどう子育てを考えていくべきなのか。
同じ不安を抱えたお母さんと、同じ不安や事情を話してみたい。
少しでも多くの情報を集めたい。

そんな不安をひとりで抱えている日々のなか、「スペースたんぽぽ」で定期開催の「お母さんお父さんのための保育つき講座」に出会った。
月に一回、ここへ行けば同じような悩みの淵にあるお母さんと出会い新しい情報が手に入った。アンケートに希望を書いたら時間がとりやすい平日午前中にも開催され、参加しやすくなった。

身近に寄り添ってくれるあたたかい講座、という印象。
顔見知りになったお母さんと講師やスタッフと一緒に、講座後のランチに行くのも楽しみの一つになっている。
この場を通して、私は放射能問題にとどまらず、食の問題にも関心が深まり、たんぽぽ舎の存在を知り、これまでの多くの反原発の戦いについても初めて知ることになった。

ボランティアでこの講座の運営を手伝わせてもらうことになり、今は子どもが幼いのでデモの参加も限られるが原発がすべて止まるまで、私は反対の声を上げつづけ、子どもに安心して暮らせる未来を残したいと、講座に来るたびに意を強くし、勇気をもらっている。

もし周囲に子育て中の方が居たら、ぜひ講座に誘ってあげて下さい。同じような不安を抱えた孤独なお母さんがいるはずだから。
             (保育つき講座ボランティア ははまる・記)

■12月は特別講座として、今週末開催。
 お父さんや、子育て中に限らず聞いてほしい
 「闘う小児科医・山田真さん」のお話です。

   第6回お母さんお父さんのための保育付き講座
   闘う小児科医!!”ワハハ先生”こと、山田真さん講演会

 日 時:12月10日(土)13:30開場 14:00開演〜15:30
 講 師:山田 真さん
     (東京大学医学部卒業、「障害児を普通学校へ全国連絡会」世話人、医療被害者、公害闘争運動などにも関わる。「ちいさい、おおきい」
     編集代表。育児書から絵本まで著書多数。「子供たちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」にて福島の子ども健康相談。)
 参加費:お一人様1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
     保育の有無は関係なく一律です
 参加方法:予約制です。(定員100名)
 保育の受付は満員のため締め切りましたが、お子様連れの参加はできます。
 詳細・予約はこちら→ ブログ こちら

.. 2011年12月04日 10:17   No.350012
++ たんぽぽ舎 (社長)…503回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内・2つ

イ.12/11神奈川から「さよなら原発」のつどい
   企業からの脱原発 お金の流れを変えて、社会を変える

 3.11直後、東京・神奈川に85店舗を持つ城南信用金庫は「地域の幸せを目的とする信金と原発は、本質的に相容れない」として「原発に頼らない安心できる社会へ」というメッセイジを発信。企業として様々な取り組みを実践してきまし
た。神奈川の市民も、子供たちの未来を守り、脱原発の社会実現めざし各地域で動きだし、新しいつながりを生んでいます。市民と企業が協力して、今後のあるべき社会をどのように構築していくのか、吉原さんとともに考えましょう。

 日 時:2011年12月11日(日)17:45開場 18:15〜20:30
 場 所:横浜市開港記念会館 講堂
        みなと未来線日本大通駅出口1から徒歩1分
        JR/市営地下鉄関内内駅から徒歩10分
 お 話:吉原 毅さん(城南信用金庫理事長)
 そのほか:藤波心さん(タレント)
 参加費:500円 保育あり(要予約)
 連絡先:Tel/Fax 045-353-9998 E-mail 1211kanagawa@gmail.com
主 催:さよなら原発12・11神奈川


 ロ.12/11『とめよう原発!川越デモ』

 日時:12月11日(日曜)14時
 場所:川越駅 東口コンコース集合

 14時からリレートークとチラシ撒き
 15時から川越駅繁華街一周デモ出発(約1時間)
 街行く人に「とめよう原発」を思い切りアピールしよう!

 主催:とめよう原発!川越デモ実行委員会

朝霞 048-466-0916(田辺) 入間 090-7829-1240(山下)
浦和 048-834-1232(長内) 大宮 048-625-3962(堀本)
小川 0493-72-2727(杉田) 川越 049-244-6454(千葉)
坂戸 049-282-0495(池辺) 狭山 080-3002-0036(井田)
志木 048-470-1502(向井) 鶴ヶ島 049-286-3735(高柳)
新座 048-481-5442(星川) 飯能 042-970-3535(川野)
東松山 0493-23-9638(神田) ふじみ野 049-262-1658(岩村)
富士見 090-1702-8944(白田) 吉見 090-4375-0731(青山)
嵐山 0493-62-7997(渋谷)

.. 2011年12月04日 14:42   No.350013
++ たんぽぽ舎 (社長)…504回       
メルマガ読者からの声

 ○城南信用金庫だけが、反原発を表明したそうで口座を開設したり、預金を移した人が増えているそうです。(2011.12.1 Tさん(女性)より)


注目する新聞記事

  交換用核燃料の搬入許さない  柏崎・刈羽原発前で抗議集会

【新潟】東京電力柏崎刈羽原発6号機の交換用核燃料の搬入に対し16日、緊急に原発ゲート前で原発抗議集会が開かれた。集会は同原発設置反対県民共闘会議が呼びかけ、県内の市民団体や県平和運動センター(渡辺英明議長)、社民党など150人が参加。同原発では、10月17日も5号機の交換用核燃料が搬入され、抗議集会とデモが行われたばかり。反原発団体は、5号機も6号機も今後定期点検に入る予定で、点検後の運転再開は、福島原発事故の検証なくしてありえないとの訴えを強めている。集会では原発反対地元3団体の矢代和克共同代表が「再稼働を見越した核燃料搬入は許されない」と力強くあいさつ。同センターの渡辺議長は、高速増殖炉「もんじゅ」の税金の無駄遣いを指摘した上で、「原発を止めるために1000万人署名を成功させよう」と檄を飛ばした。続いて小山芳元党県連代表は「臨界という言葉が飛び交い、収束のめどが立たない事故の検証などできる
状態ではない。運転再開を見越した核燃料輸送は許されない」と東電を批判した。
参加者は、輸送トラックが通過するたびに「さようなら柏崎刈羽原発!」「危険な核燃料は持ち帰れ」など抗議のシュプレヒコールを浴びせた。
(社会新報11.30日号より抜粋)

.. 2011年12月04日 14:48   No.350014
++ 山崎久隆 (大学院生)…120回       
原発59基は見方によれば正しいのです。

  ◆ 地震と原発事故情報 その252 ◆(11月30日付け)の記事について、
    補足です。
                        

◎ 12月3日(土)、Frying Dutchmanが東京の反原発デモ・集会に出演。
 ステージライブと、デモのサウンドカーで生演奏!
 17分間!魂の歌! Frying Dutchman「humanERROR」
《NO NUKES! ALL ST☆R DEMO 2》 
         のお知らせの中で
「原発59基とか多少間違えているところもあるけれども、そんなこと気にならないくらい圧倒される17分間。是非聞いてみてください。」
についてですが、

「原発59基」は過去に建設した発電設備を持つ原発ということであれば正しいのです。
内訳
 泊1〜3
 東通1
 女川1〜3
 福島第一1〜6
 福島第二1〜4
 東海原発(1998年廃炉)
 東海第二
 柏崎刈羽1〜7
 志賀1〜2
 浜岡1〜5(2009年1,2廃炉)
 敦賀1〜2
 美浜1〜3
 大飯1〜4
 高浜1〜4
 もんじゅ
 ふげん(2003年廃炉)
 島根1〜2
 伊方1〜3
 玄海1〜4
 川内1〜2
合計 59基

 なお、大洗町の常陽を含め60では無いかと思われるかもしれませんが、この原子炉には発電設備がありませんから、実験炉であって原発ではありません。
 もんじゅには28万キロワットの、ふげんには16.5万キロワットの発電設備がありますので、原型炉や原型炉であっても原子力発電所です。

あなたも数えてみて下さい。

.. 2011年12月04日 16:13   No.350015
++ たんぽぽ舎 (社長)…505回       
メルマガ読者から講演会・集会のお知らせ

イ ■三鷹 いのちと平和 映画祭■
緑の町・三鷹から平和の環を広げよう

○日時:2011年12月10日(土)
    12時開場 12時半開演〜18時
○会場:癒しと創造のスペース 沙羅舎
    こちら
    三鷹市下連雀3-1-24
    電話・FAX:0422-21-8617(会場の問い合わせのみ)
    三鷹駅南口、多摩川上水沿いに徒歩6分
○内容
 「隠された被爆労働者〜日本の原発労働者」上映
「源八おじさんとタマ」「脱原発いのちの闘争」上映
 「チベットの誇り 天に一番近い英雄「ケサル大王」」上映
  TALKイベント:原発・震災・チベット
 
チケット料金:\1,500(障害者・学生割引\1,000、小学生以下無料)
チケット購入・申し込み先:e-mail:info@sarasya.com
 tel:0422-47-6639(やさい村 11時〜18時)fax:0422-48-5072  
 販売所:やさい村,沙羅舎
 ★定員80名限定!お早めにお申し込み下さい。
主催:三鷹いのちと平和カツドウ
映画祭のパンフレットはこちらでご覧になれます↓
こちら

ロ「さよなら原発! 三鷹アクション 12.11(日)パレード」
○予定:2011年12月11日(日)
    13時半集合・14時出発・15時解散<雨天決行(小雨決行、荒天中止)

○集合:井の頭公園西園入口(万助橋近く)
○主 催:さよなら原発 三鷹アクション実行委員会
○連絡先:090-8083-1856
     nonukes.mitaka@gmail.com
     こちら

ハ 野呂美加さん講演会&交流会
 チェルノブイリのかけはし代表「野呂美加さんの講演会」を行うことになりました。
日時 平成23年12月18日(日) 9時半〜15時(軽食をご用意下さい)
場所 武里地区公民館 講堂(定員200名・要申込)
参加費 1000円・学生無料(要予約) 保育あり(200円※お問い合わせ下さい)

ご近所の方、お友達を誘って、是非ご参加下さい。

申込フォーム →https://ssl.form-mailer.jp/fms/51b54373170317
返信メールでご確認下さい。
電話・FAXでも受け付けています。電話080-3507-0176(山本) FAX 048-738-5081

放射能から子どもたちの未来を守ろう
〜5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会・春日部〜
ブログURL  こちら
           (略称 健やか春日部)

.. 2011年12月04日 17:22   No.350016
++ たんぽぽ舎 (社長)…506回       
新聞・雑誌から
福島の除染担う「原子力機構」に大甘会計らく印
  検査院指摘「透明性、経済性 保たれず」

  隠ぺい改ざん脈々 前身の動燃何度も「反省」
   「これで安全」誰も信用しない

○政策仕分けで抜本的な見直しが指摘された高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する独立行政法人「日本原子力研究開発機構(原子力機構)」。同機構は今月、会計検査院から不適切な契約などを指摘された。前身の「動力炉・核燃料開発事業団(動燃)」も、事故隠しやデータ改ざんの前歴がある。繰り返される不祥事。その彼らにいま、福島の除染が委ねられている。(略)
 みんなの党の渡辺喜美代表によると、東京電力福島原発事故による汚染対策で、原子力機構は内閣府から除染実証業務を受注。ところが、警戒区域と計画的避難区域十二市町村のモデル実証事業の相場は七十二億円なのに、予算ではほぼ同内
容の事業で九十二億円を計上していた。(略)会計検査院は原子力機構にまつわる二つの問題点を発表。一つは三菱重工の小会社「三菱FBRシステムズ」(F社、本社・東京)との随意契約についてだ。同機構は2008、09年度に新たな炉心燃料開発など七十六件の事業をF社に委託、計百二十六億円を支払った。ところが、検査院によると、F社の見積もりは実際にかかった費用よりも大幅に割高。外注費全体で一・五倍、人件費だけに絞れば、一・八倍に上っていたという。
(略)検査院によるもうひとつの指摘は、同機構が「もんじゅ」の総事業費から職員の人件費や固定資産税を除いて公表していたこと。これらを含めると、一○年度末までの総事業費は従来の発表を約千五百億円上回る約一兆八百十億円に上った。


.. 2011年12月04日 17:40   No.350017
++ たんぽぽ舎 (社長)…507回       
○金銭上の不透明さが相次いで指摘された原子力機構だが、問題本質は金銭にとどまらない。動燃末期の九〇年代には不祥事が続発した。九一年六月、「協定違反」、九四年五月、IAEAから改善勧告。九五年十二月「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故では、現場のビデオテープを意図的に被害を小さく見せる内容に改ざん。九七年三月には東海事業所(東海村)の再処理工場アスファルト固化施設での爆発事故(三十七人が被ばく)で虚偽報告。同年八月、東海事業所で低レベル放射性廃棄物のずさん管理が発覚。十月フランスからのプルトニウム輸送容器の検査記録の捏造も発覚。(略)北海道・泊原発3号機での検査の「記録改ざん指示」を内部告発した元原子力安全基盤機構検査員の藤原節男さん(六ニ)は(略)「事故は起こらないという建前と食い違う事実を一丸となって無視し、隠すのが原子力ムラだ。一般社会以上に内部告発黙殺され、締め付けられる。同僚からも異端視される中で、社会正義や公益にのっとった行動をとることは難しい」いわば、原子力ムラはモラルハザードの土壌だ。その中核の原子力機構が福島の除染を担っている。福島市の「渡利の子どもを守る会」の菅野吉広代表(四三)h「そうした機関が除染を担い、『これで安全』と評価して、納得できる保護者はいるだろうか」といぶかる。「有効な除染方法も固まっていないのに、す
でに多くの業者が入ってきて”除染ビジネス”の様相を呈している。手抜きを防ぐためにも、第三者の目をいれるべきだ」こどもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子さん(五三)もこの意見に同調する。「これまで除染技術もなければ、研究もしてこなかった組織が慌てて技術をを開発すると言っても期待できない。旧動燃がさんざんウソをついてきた歴史を思い返せば、仮に『放射線が下がりました』と言われたとしても信用はできない」
        (2011.11.22.『こちら特報部ー東京新聞』より抜粋) 

.. 2011年12月04日 17:54   No.350018
++ たんぽぽ舎 (社長)…508回       
スペースたんぽぽ学習会

反原発 議員・市民連盟第9回学習会

「どうする原発事故による放射性廃棄物」
日時 12月8日(木)18:30開場 19:00−21:00
話す人 
 藤原 寿和(廃棄物処分場問題全国ネット事務局長)
 坂東喜久恵(たんぽぽ舎副代表)

 放射性物質の環境への拡散か  被災地の支援か
 原発の推進なのか  反原発なのか
  ゆれ動く自治体、そして市民の動向は

まもなく23区や多摩地域での廃棄物受け入れが始まります。

.. 2011年12月04日 18:35   No.350019
++ たんぽぽ舎 (社長)…509回       
騙されるな、高速増殖炉は増殖できない
     増殖が始まるのに16年かかる
     まったく無意味な高速増殖炉
     もんじゅ開発の真の理由は核武装準備

 以下は12月3日に「2011もんじゅを廃炉へ!全国集会」でたんぽぽ舎が集会参加者に配布したビラです。


              ☆申し入れ書☆

        騙されるな、高速増殖炉は増殖できない

           2011年12月3日 核開発に反対する会 槌田 敦

【増殖が始まるのに16年かかる】

 高速増殖炉は、使った燃料より作り出す燃料の方が多いと、これまで宣伝してきた。多くの人々はこれを信じて、高速増殖炉研究の意義を認めた。しかし、まったくのウソだった。
 国際核燃料サイクル評価(INFCE)は、1980年、高速増殖炉(100万kw、70%稼働)のプルト(Pu)収支を報告していた。(この文ではプルトニウムのことをプルトという。ウラニウムをウランというのと同じである)
 このINFCE報告によれば、表1が得られる。ここで、分裂性プルトとは、質量数が奇数のもので、核分裂するPu239と241のことである。

表1 分裂性プルト(kg)の収支
初期投入 年間投入 年間回収 年間利得
3230 1292 1501 209

 この表1によれば、年間209キロ増えるから増殖することになるという。
 しかし、運転開始の時に投入したプルトが忘れられている。その量は3230だから、これを年間の増える量209で割ると、15.4年かかる。つまり、増殖になるのは、16年目からである。


【まったく無意味な高速増殖炉】

 そして、これを続けても2倍に増殖することはできない。得られる量は、投入した量のせいぜい1.16倍にしかならず、その作業年数は無限年必要とする。高速増殖炉計画はまったく無意味なのである。これは数学の間題として面白いから、計算を試みていただきたい。
 さらに、この増殖は再処理工程で、プルトの損失がないことを前提にしている。仮に、プルトの再処理回収効率が90%とすると、年間回収量は1351となるから増殖になるのに55年かかる。これは、高速増殖炉の寿命を超えている。

 そのうえ、現在の技術では、炉心の再処理はできない。その理由は、高速増殖炉でほ、使用済み燃料の中にある白金族の元素が妨害して使用済み燃料を硝酸で溶かすことができないからである。
 得られるものはブランケットのプルトだけで、その量は、年間238キロでしかない。年間投入量が1292キロだから、まったくの赤字である。


【もんじゅ開発の真の理由は核武装準備】

 それにもかかわらず、増殖というウソを掲げて、文殊菩薩を騙る二セもんじゅを運転し、その使用済みブランケットを再処理しようとしている。その目的は、ブランケットから得られる純度98%の超兵器級プルトである。それ以外に説明のしようがない。(238/243=0.98)
 昨年12月、文科省に対して、参議院福島みずほ議員より、ニセもんじゅのプルト収支のデータを請求したところ、拒否の回答があった。増殖しないことがばれるのを恐れてのことである。

 「増殖信仰」を吹き飛ばすことこそ、今問われている。反対運動の中心に据えていただきたい。

.. 2011年12月05日 08:09   No.350020
++ たんぽぽ舎 (社長)…510回       
もんじゅ「廃炉しかない」 
     敦賀で反対派全国集会に1300名が参加

○福島第一原発事故を受け、細野豪志原発事故担当相が、核燃料サイクルの核を成す高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を検討する考えを明言する中、廃炉を求める全国集会が三日、地元で行われた。
 もんじゅに近い敦賀半島の白木海岸。全国から集まった千三百人が「もんじゅ運転再開はんたーい」と声を張り上げた。
 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や原子力資料情報室などが主催する集会は、ナトリウム漏れ事故が起きた十六年前の十二月八日に合わせ、毎年開かれている。

○今年の参加者は例年の五割増し。関係者は「個人参加が目立つ」と話す。
 愛知県扶桑町から参加した女性(36)は「福島の事故まで、原発のことは全然知らなかった。知れば知るほど怖くなり、止めなきゃと思った」と話す。
 もんじゅは核分裂でプルトニウムを増殖させやすくするため、冷却材に水の代わりに液体ナトリウムを使う。空気や水に触れると激しい発火や爆発を起こす恐れがあり、地震に弱いとされる。
 集会で講演した小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「原発よりはるかに危険で経済的にも成立しない。実用化のめども立たない」と語った。
 高速増殖炉計画は構想から既に半世紀余。もんじゅには一兆円を投じた上、トラブル続出でほとんど動かなくても年間二百億円以上の維持費がかかる。批判も受け、細野担当相は来夏をめどに、存廃を決断する考えだ。

○集会に先立ち、主催者らは、再稼働を認めないよう、もんじゅ周辺の自治体を回った。だが、敦賀市の河瀬一治市長は「運転再開を目指し、しっかりと研究成果を出す選択肢しか私は持っていない」と断言。財政面でも雇用面でも、原発に依存し、共存している。
 半径二十キロ圏にほぼ全域がおさまる南越前町の川野順万町長は「みな不安。でも私が賛成か反対を表明すると、利害関係がありすぎて地元はおかしくなる」と話す。
 原水禁の藤本泰成事務局長(56)は「地元が危機感を持っているのは確か。言いにくい気持ちは理解するが、廃炉に向けて、地元から声を上げてほしい」と期待した。

こちら
                 (東京新聞インターネット版より抜粋)

.. 2011年12月05日 08:36   No.350021
++ たんぽぽ舎 (社長)…511回       
11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から

[編集部より]
 さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回にわたって紹介しています。今回はその3回目。
(15日のスペースたんぽぽで行われた講演会のDVDが完成しました。
 配布希望の方はメールでお名前、住所を記載した上でお申込み下さい。
 領価は1000円です。                     )

 「直ちに出た健康被害」−心がバラバラになって引き起こされた精神的被害
 子どもの命を守るのは、政府でないことがはっきりと

      子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人 佐藤幸子

○私は、30年間自然に添った農業をしながら、子ども5人を育ててきました。チェルノブイリ事故後、石油や、食糧が輸入されなくなっても原発が止まっても、生きられるようにと、昔からの知恵や技を自分が受け継ぎ次の世代へと繋ぐ生き方をしてきました。その生活を、学びたいという人々が全国から集まり小さな共同体が出来ていました。
 今回の原発事故が、それらの全てを奪いました。大切にしてきた農地は、空から降り注いだ放射能のせいで、これまで無農薬で作ってきた安全な野菜を、今年は作ることが出来なくなりました。農民としてこれ程悲しいことはありません。

.. 2011年12月05日 09:08   No.350022
++ たんぽぽ舎 (社長)…512回       
○3月11日を境に、全ての福島県民の生活は一変してしまいました。地震、津波、原発事故三重苦のなか、それでも生きていかなければならない苦しさ。とりわけ、原発による被害は目に見えないだけに、それを受け入れることができない苦しさがあります。去年と何も変わっていない美しい風景の中に確実に存在する放射能は、そこに住むことができないと判断した人と、そこに住み続
けようと判断した人の間に、大きな溝を作ってしまいました。本来なら、同じ被害者であるはずの家族が、地域の人々が、思いを共有できないという悲しい現象、心がバラバラになることによって引き起こされた精神的被害、これが「直ちに出た健康被害」です。

 そして、今後ジワジワと出てくる低線量被曝による被害は、確率が低いからと何の手だてもしない。それどころか、これまで、100ミリシーベルト以下のデータが十分にないと言い、そのデータを集めるため福島県民200万人をモルモットにしようとしているのです。見えないはずの放射能で汚染された福島が、私には戦場に見えます。それはまさに、愚かにも人間が自然を征服出来
るかのごとく振る舞ってきた人類と、自然を大切にしたいと考えている人類との戦いの場です。自然豊かな福島「うつくしま福島」だからこそ、見た目には何も変わらない、「美しい戦場」となりました。

 放射能と、国家権力で子どもの未来を奪ってしまう戦場です。戦場に子どもは居てはいけないのです。戦場の炎の中にいる子どもたちを置き去りにしてはいけないのです。これまでの、経済優先の考えでは、子どもたちを救えないのです。子どもたちを救うあらゆる手だてを今すぐ行わなければならないと思います。

○原発事故の恐ろしさは日本中、世界中が感じたはずです。それでも尚、原発を止めないばかりか、原発を輸出すると言うこの国は、一体何を考えているのでしょうか。今後、何世代先にも及ぶ影響が出ると言うことをどう考えているのでしょうか。8ヶ月も炎の中に放って置いた政府に期待はできません。

 子どもの命を守るのは、政府でないことがはっきりしました。このままでは、「未来の子どもたちの命より、目先の経済のほうが大切だと21世紀の大人たちは判断しました」と、将来にわたり人類が滅びるまで、伝え続けて行かなければならないことになるのです。子どもの命を守れるのは、国民です。何が正しくてどうすることが命を守ることになるのか、心の目を見開き一人一人
が自分で判断して行動する必要があります。

 「子どもの命を守る」たったこの一つの願いを叶えるために、福島の親たちは立ち上がりました。全国の人々が福島の子どもたちを守るためにつながりました。あらゆる人々がつながり活動を進めなければならないですし、生き方をも変えなければならないほどの重要な決断をしなければならない時がきたのです。

 もし、これで原発が止まらなかったら、人類は滅亡への道を進むことになるでしょう。福島から発信された原発事故の恐ろしさが、世界中の人々に伝わり、全ての原発を止めることができるまで、活動を続けなければなりません。
福島の子どもたちのような悲しみを、もう二度と起こしてはいけません。ありがとうございました。

.. 2011年12月05日 09:23   No.350023


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