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試論「廃原発事始め」第50回 | 核燃サイクル構想全体の行き詰まりを示している | イギリスは、昨年核燃料サイクル政策を変更、地中処分へ └──── 藤岡彰弘(廃原発watchers 能登・富山)
【2】電気ハ誰ノモノデスカ?―電気に関わる事件史の中に、 廃原発への手がかりを探す 4.のAlongside History (核燃料サイクルという幻想―そこにある のは闇か、迷路か、泥沼か? いずれにせよ、それは私たちが支払う 電気料金が支えてきた。しかし、そのいびつな構造も、今破綻が近づ いている。)
原発がトイレのないマンションと揶揄されてすでに久しくなってい ます。その「トイレ問題」は、核燃サイクル構想にしがみつき続ける ことと、英仏両国に大金を払って使用済み核燃料を再処理してもらう ことで、何とかその切迫した事態を回避してきました。しかし、27回 (2025年現在)にも及ぶ六ケ所再処理工場の完成延期は、六ケ所工場 だけでなく、核燃サイクル構想全体の行き詰まりをも示しています。
東海再処理工場は1997年3月に、アスファルト固化施設で火災爆発 事故を発生させ長期運転停止、2018年6月、原子力規制委員会によっ て廃止が決定されました。高速増殖炉もんじゅは、ナトリウム漏れ 事故から15年後の2010年5月にようやく運転を再開しますが、8月 に炉内中継装置の落下事故を起こし再び停止、2016年12月に正式に 廃炉が決定し、現在は施設の解体に向けた作業工程に入っています。
ところが、日本政府はこれであきらめたわけではありません。今も 高速実験炉(増殖の2文字がありません)常陽の再稼働を企図し、 さらに次世代の高速炉実証炉の開発に向けた研究を続けさせようと しています。こういった意味のない硬直した推進姿勢は、必ず組織 内部に事実の隠ぺいと、すさまじいパワハラや内部圧力を生みます。 その1例が、もんじゅナトリウム事故後に起きた動燃職員の自死事件 でした。この事故が起きた際、動燃は、直後の事故現場の動画を公開 せず隠そうとしました。その時の担当者で広報部次長だった西村成生 という方が自死したのです。連れ合いの西村トシ子さんは、その死に 関わる旧動燃幹部や警察の対応に納得がいかず、現在も裁判闘争を 続けています。
.. 2026年04月27日 13:15 No.3477002
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