返信


■--(無題)
++ 岡田恵美子 (幼稚園生)…1回          

.「第8回劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー」集会の報告
     劣化ウラン兵器廃止の運動と脱・反原発の運動との結合を!

 岡田恵美子(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク事務局)

1 主催者挨拶(事務局 柳田)
2 基調報告 (事務局 稲月)
3 講演

(1) 豊田直巳氏の見たフクシマとイラク
−原発の放射能と劣化ウランのヒバクャ
 フォトジャーナリストの豊田直巳氏は、1999年から取材を開始したイラクの写真及び原発事故一ヶ月後にフクシマ入りし、そこで見た生々しい現地の様子など写真を交えて紹介しました。
 豊田氏は、「フクシマの避難区域にいた住人の方が、雨樋の下にたまった水が500ミリシーベルトもあることを知らされ、近づかない方がよいと言われ、驚いた際に言った『目に見えない戦争と戦っているみたいだ』『震災という天災は止められなくても(放射能という)戦争は止められるのに』という言葉が印象的でした」と話されました。その他、2004年に起きたスマトラ地震
後、アチェが救援を渋った原因が、過去にあったアチェの虐殺、村焼き払いなどを隠蔽することであったとのショッキングな話もありました。また、自殺に追い込まれた相馬市のある酪農家の話では、自殺場所の壁に書かれた「原発さえなければと思います。…仕事をする気がなくなりました」という文字に、フクシマの深刻な実態が垣間見えた気がしました。
 「アラブの子どもたちと仲良くする会」イラク支部長のアリード氏は、1993年から、イラクの子どもたちの支援をしているが、1991年の米軍による劣化ウラン弾の使用以降、ファルージャの女性たちが、劣化ウランの被害を恐れて出産を控えている実態などを話されました。

(2)山崎久隆氏−劣化ウラン兵器と福島原発最新情報
 「劣化ウラン研究会」代表の山崎久隆氏は、最初に、劣化ウランについて、体内侵入方法から内部被曝への移行などについて話した後、原発事故によるフクシマの放射線の実態、それに伴う内部被曝の危険性などについて、膨大なデータとともに説明しました。
 山崎氏の話の中で、内部被曝のリスク係数というのは、ガンになる確率とされている現在の基準では、実際ガンにはならなくても免疫力低下による前ガン状態はカウントされず、実際の内部被曝のリスク係数は、もっと高いというお話に驚きました。
 最後に、全世界で核実験が行われていた時代と比較しても、現在の日本、特に東京以北の放射能量はかなり高いというお話に戦慄が走りました。

4 医療救援カンパアピール
 医療救援カンパを呼びかけたところ、42,000円のカンパが集まり、「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」の医療カンパ会計の支出と併せて、92,000円のカンパを会場でワリード氏に手渡しました。

5 賛同団体からのアピールが次の7人の方からありました
○「たんぽぽ舎」 坂東さん
○「原発を考える品川の女たち」 小川さん
○「劣化ウラン廃絶みなとネットワーク」 宮口さん
○「原発・核燃とめようかい」 福島さん
○「もんじゅ西村裁判を支援する会」 西村さん
○「ストップ原発&再処理工場・意見広告の会」 岩田さん
○「経産省前テントひろば」 原田さん

 3月11日に起きた原発事故は、われわれ「劣化ウラン兵器禁止ネットワーク」の活動にもあらたな出発点となりました。

『核のゴミ=劣化ウラン』

 劣化ウラン兵器廃止の運動と脱・反原発の運動とを結合させ、ともに戦っていかなければならないと再認識した集会でした。
.. 2011年11月21日 11:10   No.347001

++ 冨塚 元夫 (幼稚園生)…1回       
福島の子どもを守ろう−野菜カフェ
     −「経産省前テントひろば」の会話から

                              
○11月3日と4日、「原発いらない全国の女たち」経産省座り込み連動アクションの応援に行きました。いろいろの方のお話を聞くことが出来ました。北海道、山形、福島、栃木、長野、千葉、埼玉、東京、大阪、佐賀、沖縄、etc.全国各地から参加していました。

○北海道の女性(山口さん)は夏休みに一か月福島の子ども200人ほどをサマーキャンプに招待したそうです。この子供たちはこの一か月だけ野外でのびのび遊べたのですが、いまは外で遊べません。
 札幌の「結び場」の女性(ミカミさん)は福島の母子500人ほど疎開・避難のお手伝いをしています。福島に残っているのは、おじいさん、おばあさん、お父さんが多いですが、その人たちが今日来てました。郡山に残っているおばあさんは、会津にいる孫に会えなくてさびしいと言っていました。

○11月4日は福島から10人ほど参加しました。武藤類子さんはお母さんを連れてきました。この日も感動的なスピーチを聞かせてくれました。若い曹洞宗のお坊さんも参加しました。
 デモでは日本山妙法寺の何時もの御坊さんと一緒に「南無妙法蓮華経」を合唱していました。この若い御坊様はお寺を離れて、奥様・子どもを避難させて、一人で雲水のように県内でお勤めしているそうです。私の家(田村市)も曹洞宗です。

○11月3日には佐藤幸子さんと話しました。5人の子どもを山形に避難させて、子供ふくしまの活動をしています。前日は子どもを二人連れてきました。
この日は一人でした。連日のように「福島からの報告」、レーバーネットTV出演、集会での連帯あいさつ、etc.の予定があります。11月15日には東京外国人記者クラブの共同記者会見がありました。他の共同会見者は肥田舜太郎医師、大石又七氏、梅田隆亮氏、竹野内真理さんでした。

○佐藤幸子さんは「原発いらない福島の女たち」座り込みアクションのときに「野菜カフェ開店にあたって」というビラを配布しました。現代の食品は添加物や農薬などすでに化学物質を多々含んでいますが、さらに放射能に汚染されるとその相乗効果が出て毒性が増します。避難できないたくさんの子どもたちは、福島産のコメ、野菜、牛乳を給食でも家でも食べなければならないので、内部被曝が日々蓄積します。福島の子どもたちに農薬・放射能のない食品を届けようとする生産者団体の協力で、「野菜カフェ」という農産物集配所が開設されました。生産者団体は全国にまたがっているようです。

○この方々に十分お支払できないかもしれないと佐藤さんは心配しています。
「野菜カフェ」の設立・運営資金に是非ご協力お願いいたします。
カンパ送付先は下記のとおりです。

ゆうちょ銀行
名義 いのちのせんたくひろば
番号 02210−6−94422 

なお12月1日からは下記の口座にお願いいたします。
ゆうちょ銀行
名義 野菜カフェはもる
番号 02270−3−118444

.. 2011年11月21日 11:38   No.347002
++ QUEMA (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/18>
     世界史の現在が脈動するテントの一日
        ―― 経産省前テントひろば 69日目 ――

 昨17日、テント広場全体会議の波紋は、激しく、静かに、拡がりつつある。会議であきらかになるのは、同一性より、個性的(主体的)闘争姿勢の独自性のようだった。

 10時過ぎて、霞が関経産省前テントを訪ねた、小生には、坐る椅子とてない。全体会議は闘争勢力の拡大が目的であってみれば、好調な結果だ。たんぽぽ舎のH氏は、右翼や公安警察を圧倒するには、全然、テント防衛の人間が足りないといきりたっていたようだったが。

 誰にも挨拶せず第3テントで寝る。右翼は、神風が放射能被ばくしていることとテントの主人公が70代を超える人々が少なくないことに圧倒されていたというのが、小生の子守唄だった。

 午前10時、イラクからIFCサミール・アディル議長がテントを訪れる。
新聞記者の前で、会見がもたれるのだった。テントで待機していた渕上氏と固い握手。渕上氏は、「日本とおんなじですね」と唇をかみしめる。広島・長崎・第五福竜丸・福島第一原発工場事故とアメリカの覇権主義と武器商人に翻弄される日本とイラクがCIAなどの工作によって多大な犠牲を払わされていることの同一性のことだろうか? 記者会見でアディル氏は「福島第一事故もイラクへの米軍攻撃も、政府が人民・民衆に真実をつたえられぬところは、まったく、かわりありません」と明言した。「日本国憲法9条をイラクが獲得するためには、大変な努力を要することは分かっていますが、非暴力・反宗派主義・人民・市民主義をもって闘ってゆきます。イラクの主要都市の工場での闘争は衰えることなくつづいています」と語り、経産省への要請書を提出するぎりぎりの時間まで冷静に、インタビューに応じてくださった。夜には第2テントで歓迎なべパーティ!
 テントには、辺野古のテント村から安次冨浩さんも訪ねてこられた。歴史的邂逅は、魂の質の次元にもある。貧しいテントではあるが、ここには、世界史の現在が脈動している。この次元は、官憲も札束も極右も冒せはしない!沖縄の人達は年明けには訪米団を派遣する予定でいるという。800万円の経費のためのカンパ運動が始まっている。 安次冨浩さんのところへ、『伊達判決を
生かす会共同代表』土屋源太郎さんが来訪。土屋さんは80近い年齢にもかかわらず、すでに何回かテントでの泊まり込みをされている。泊まり込みの最長老。
 辺野古の基地建設反対運動テントは7年目を迎え、2770日目をむかえたそうである。原発再稼働を断固許さない経産省前テント広場は、辺野古の環境評価表提出拒否闘争と連帯の絆を強めた。グローバルな福島第一原発の放射能漏洩の世界規模の破壊性は、辺野古周辺の自然環境調査の名目による、サンゴ礁破壊、ジュゴンの来れる生態系破壊と共犯関係にある。戦争とは最高の自然
破壊であるとの宇井純博士の警告は、権力の耳にはとどかないようである。しかし、世界の良心は、鉛の箱の中にいるわけではないだろう!       

                      ( 文責 QUEMA記 )

.. 2011年11月21日 12:00   No.347003
++ 島田和子 (幼稚園生)…2回       
唱歌『ふるさと』の大合唱によせて
     我々の故郷を、命をこれ以上は奪われたくないと−心の叫び


 11月11日は雨と寒さで、人間の鎖がどうなるかと危ぶまれた中、予想を上回る1400人が集まり、皆、雨も寒さも吹き飛ばす勢いで、鎖をつなぎ、多いに盛り上がった。そんな中、最後に『ふるさと』をたんぽぽ舎のみんなで経産省を囲みながら大合唱できたことはとってもうれしく、感謝に堪えません。

 できたら、ここで『ふるさと』の歌について少し述べさせて頂きたいと思う。歌の発表は大正3年、第一次世界大戦開戦の年だ。富国強兵論は軽工業から重工業へと転換し、人々は故郷を離れ、都市へ移住していった。作詞者である高野辰之は故郷を失った人々の『心のふるさと』を歌ったとも言われる。

 それから、第2次世界大戦、敗戦、高度成長、バブル期を経て、日本の自然風景は様変わりした。

 経済功利主義の中で壊されたきた日本の自然。

 それも、この便利さを享受する為だったのだから、仕方がないと思っていた。正直に言うと、深く考えもしなかった。

 しかし、311を経て、私の中で大きく変わった。

 山は蒼きふるさと、水は清きゆるさとを失っただけではない、今や人の命さえも見捨てられようとしている。福島の人たちの命は功利主義の中で軽んじられ、見捨てられようとしているのだ。国は大企業の利益を国民の命より優先した。壊されていく自然と一緒に私達の命、子供や孫の未来も経済功利主義の前では邪魔にされ、自然と一緒に捨てられようとしている。

 もう、理屈ではない。

 富国強兵論も所得倍増論も原発安全論も今となっては空々しいだけだ。

 直感がこれらは私達の為では決してなかったと看破したのだ。
我々の故郷を、命をこれ以上は奪われたくないと心が叫びだしたのである。

 私は『ふるさと』を歌う事で、未だこの恐ろしい事実を見ようとしない人達の心を揺さぶりたいと思う。

   音楽隊有志ふるさとを歌う会 島田和子

.. 2011年11月21日 12:12   No.347004
++ たんぽぽ舎 (社長)…467回       
11.15「低線量被曝の時代を生き抜く」参加して出会った
     〜原発の労働災害認定問題〜梅田隆亮さんを支援したい!

○たんぽぽ舎の勉強会に、初めて参加しました。
 ただ日々の子育てに追われるだけの自分は3.11以前には、タンポポ舎の存在すら知りませんでしたから・・。

○肥田舜太郎さんのお話、さすがに迫力ありました。圧倒されました。事実を語る人の言葉は、衝撃力がありますね。

○それにも増して。原発労働者の梅田隆亮さんのお話に打ちのめされました。
 炉心を素手で作業させる電力外会社、何なんでしょう!ものすごく腹が立ちました。ご自身も、ぶらぶら病のような症状に苦しまれているのですね。

○じつはお帰りになられる途中、偶然ご一緒になり駅までいろいろ話をさせてもらいました。「今日の肥田先生のお話を聞いて、ぜんぶ自分の症状とそのまま同じことを言われていて驚いた」とおっしゃってました。
 ぶらぶら病がでるときは、本当にお辛いらしいですね。そんな時のために持ち歩いてる、という錠剤のお薬も見せてくださいました。とても感じの良い方でした。駅で手を振って別れるとき、泣きそうになりました。
(最近、涙もろい)
 心臓もやられてるし、ほんとうに身体に気をつけて長生きされて、多くを発信してほしいと思いました。たんぽぽ舎での支援などある際には、ぜひ参加したと思いました。
 年内にも、原発労働では初の心筋梗塞の労災認定の最終判断が出るようですね。
 注目していきたいと思います。

.. 2011年11月21日 13:26   No.347005
++ たんぽぽ舎 (社長)…468回       
11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から

[編集部より]
 さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回にわたって紹介していきます。
 肥田舜太郎の発言骨子は本紙11月17日付け「地震と原発事故情報 その237」で掲載済みですので、大石又七氏の発言骨子からの掲載となります。

 ※低線量被曝者の会


 五七年前に起きたビキニ事件こそ福島原発大事故の「原点」
 ビキニ事件を賠償もせず−その見返りに水面下で原発を要求

          ビキニ水爆実験被爆者 元第五福竜丸乗組員 大石又七

○福島原発大事故は今から五七年前に起きたビキニ事件の原点にさかのぼって考えなければ正しい答えは出てこないと思っています。
 誰がなぜ、危険な原発を地震大国である日本に導入したか、そこが一番重要なところだと思います。
 1954年、私は元第五福竜丸という漁船の乗組員で、アメリカが広島に投下した原爆の約一〇〇〇倍という巨大な水爆実験に遭遇した被爆者です。
 その爆発で起きた『死の灰』を日本に持ち帰ったことから太平洋や大気圏が強力な放射能で汚染されていることが分かり大事件に発展していった、これがビキニ事件です。
 後に残された資料からいろいろなことが分かってきました。
 一九四六年から一九五八年にかけてアメリカ軍だけでも、このビキニとエニウエトク環礁を使って六七回の大気圏核実験を行ない、合わせて一〇〇メガトンの核爆発を繰り返しました。この一〇〇メガトンの爆発は、なんと広島型原爆を毎日一個ずつ一八年間落とし続けた量というから驚きです。

.. 2011年11月21日 13:42   No.347006
++ たんぽぽ舎 (社長)…469回       
○水爆は巨大な爆発威力だけではありません。爆発と同時に二七種類もの恐ろしい放射能を撒き散らします。それらの放射能は半減期が何十年、何万年というもので人間の体内に入り込み、染色体を傷つけながら体の内側から攻撃するという内部被曝を起こしていました。
 染色体を傷つければ死産や奇形児の原因を作りだし、子孫へと繋がっていきます。半減期の長い放射能が食物連鎖や風などに乗って地球上を漂い、誰のどこに取り付くかは現在の科学や医学では計り知ることは出来ません。これが見えない放射能の恐ろしいところです。貴方もすでに被爆者になっているかもしれません。

○東日本大地震と津波が福島原発を破壊し放射能が今襲い掛かっています。
 私は言いたいです、当時、核、放射能の恐ろしさをあれほど教え警告したのに日米政府は事件を握りつぶし隠しました。
 その結果どうなりましたか。核兵器も広島型原爆よりずっと威力を持つようになり、二万三〇〇〇発の核弾頭が実弾となって出来上がり、人類を脅かしています。この重要な意味を持つビキニ事件を賠償もせず、わずかな見舞金、責任も核実験も容認してその見返りに水面下で原発を要求したのです。

 この人たちにこそ重大な責任があるのではないでしょうか。

 ビキニ事件は過去の終わった事件ではありません。あのときから始まった事件です。それなのに誰の口からもビキニ事件という言葉が出てきません。
 当時アメリカは自由諸国にウランを提供し、軍事ブロックを築こうとしてCIAの職員を読売という大きなメディアを目標に打診してきました。これを知った読売新聞社主の正力松太郎氏は、日本中が核実験反対で燃え盛っている矛先を変え、原子力の平和利用といって自分の持つメディアをフルに使って、原発導入の宣伝を大々的に行ないます。政界では中曽根康弘代議士が青年将校な
どと言われながら危険を伴う原発をアメリカの意向に沿って先頭に立ち、ビキニ事件の三日後に二億三千五〇〇万円の原子力予算を国会で通過させます。

 原発を日本に導入した経緯を知れば今起こっている大事故の責任、賠償の方向性も見えてくるはずです。

.. 2011年11月21日 13:51   No.347007
++ たんぽぽ舎 (社長)…470回       
.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見・傍聴記
     78社中1社のみ、真実を書かないマスコミ−肥田舜太郎氏
     明かされるビキニ被曝の真実−大石又七氏

○11月15日(火)午後3時〜4時 有楽町の外国人記者クラブで「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見が開かれました。

 スピーカーは下記の方々でした。

肥田舜太郎:医師、広島被曝者
大石又七 :核実験被曝者、元第五福竜丸船員
梅田隆亮 :元原発労働者
佐藤幸子 :子供たちを放射能から守る福島ネットワーク世話人
竹野内真理:低線量被曝者の会共同代表

 この記者会見は、千葉県の実家(ホットスポットの某市)から赤ちゃんを連れて沖縄に避難している竹野内さんが、ほかの人々に呼びかけて急遽設定されました。
 竹野内さんは、肥田医師をはじめ、大石又七さん、梅田隆亮さんという代表的な被曝者が日本のマスコミに取り上げられない現実を打破しようと、外国人記者クラブで記者会見を行ったものです。

○肥田先生については、私は11月5日にさいたま市で開かれた「第22回核戦争に反対し、核兵器の廃絶を求める医師・医学者の集い」での記念シンポジウムに参加して、先生の講演を聞きました。広島で体験されたことは、11月15日夜にスペースたんぽぽで開かれた講演会でもお話しされましたので、たんぽぽ舎メルマガとこれから発売されるDVDをご参照下さい。

 私が唖然としたお話は、「今年福島の原発事故のあと78社のマスコミからインタビューを受けたが、岩波の『世界』以外はどこも書かなかった」ということです。日本のマスコミが真実を伝えない、嘘を平気で伝えることは徐々に知れ渡ってきましたが、このひどさはなんでしょうか。

 肥田先生は94歳ですが、少しでも人々に知られていない重要な事実を知ってもらおうと、インタビューや講演依頼にはできるだけ応じているのです。
そのようにして応じたインタビューを活字にしないのは、なぜでしょうか。
新聞社のトップマネジメントが東電・政府・財界に都合の悪い記事は差し止めるからでしょうか。

○私は昨年11月20日アジア記者クラブ定例会で「ビキニ水爆実験57年目の真実『わしも死の海におった』」という映画を見て、山下正寿さんの講演を聞きました。山下さんは高知県の高校の教師をしていた1985年から教え子たちと一緒に、地域のビキニ水爆被災船調査に取り組み、隠されてきた事実を明らかにしました。

 1954年ビキニ環礁水爆実験で被ばくしたのは、第五福竜丸だけではなく高知県で270隻、日本全国で856隻が被曝していたことが明らかになりました。数千人の被ばく漁民は米軍と日本政府に口封じされたのです。被ばく後遺症に苦しむ多くのもと漁民は、多くの広島・長崎の被爆者と同じように、救済されず・差別されてきたのです。

 大石又七さんは長い間マスコミを避けてきましたが、ビキニ被曝の事実を自分が伝えないで誰が伝えるのだと決心して発言されています。
 この日外国人記者から大石さんに質問がありました。
 「第五福竜丸の乗組員は死の灰をあびて体調が悪くなったため焼津港に帰ろうとしたが、SOS無線を打たないで静かに自力で帰ったが、その理由はSOSを打つと米軍にその存在を知られて沈没させられる危険性があったから、という話を聞きましたが本当ですか?」という質問でした。
 大石さんの答えは「そうです。無線長の久保山愛吉さんが元軍人でSOSを打つのはやばいと判断したのです」という答えでした。

.. 2011年11月21日 13:58   No.347008
++ たんぽぽ舎 (社長)…471回       
○梅田隆亮さんは1979年に島根原発と敦賀原発で働いた被曝労働者です。
無防備で働いたため鼻血と全身倦怠(ぶらぶら病)に悩まされました。2000年には心筋梗塞を発症しました。労災申請しても却下され続けています。

 写真家の樋口健二さんが写真集や著書「原発被曝列島」、「アジアの原発と被曝労働者」で伝えていますが、何十万という原発被曝労働者のなかで労災が認められたのは数人だけで、多くの人が癌のみならず種々の病気に苦しんでいます。樋口健二さんはワシントンポストやBBCなど外国の大手マスコミに大きく取り上げられましたが、日本の大手マスコミは取り上げません。

○日本中のお母さんは子供を守るために奮闘しています。

 福島県三春町のお話ですが、三春の各家庭では、お母さんは「逃げる、食べない」という。おじいさんは「逃げない、食べる」という。お父さんはお母さんの味方をする。おばあさんはどうしようかおろおろする。給食を食べさせないために、弁当を持たせると、子供はクラスで村八分になる。そのストレスで子どもが病気になる、とお母さんは責められる。こうして家庭の亀裂が深ま
り、離婚が増えているそうです。

 おかあさんはどうしたらよいのでしょうか。この悩みからお母さんを救おうと立ちあがり、全国のおかあさんのネットワークを作ろうとしているのが、佐藤幸子さんや竹野内真理さんです。

 マスコミは「内部被曝は限度以下、福島原発周辺、京大などが推計」(11月15日朝日新聞)と言っています。原発周辺の住民が食事や呼吸で吸い込むセシウムを体内に取り込んだ結果、被曝量がどのくらいになるか調べた結果、最大に見積もって計0.16シーベルトだそうです。どのような計算をしたのか不明ですが、先日食品安全委員会が使ったようなICRPのベクレル/シーベル
ト換算式を使ったのでしょう。

 概算でシーベルト=ベクレル×2×10のマイナス8乗という式で10月28日の東京新聞にも出ていますが、一つの仮説です。政府が内部被曝は外部被曝の十分の一以下だという根拠のようです。したがって安全だという「科学的根拠」ですが、こうした御用学者の科学的根拠は歴史的に何度も事実によって覆されてきました。

 「曰く、チェルノブイリで死亡した子供は数千人で甲状腺がんだけだ」しかし事実は、数十万のこどもが死亡し、まだまだ多くの子どもがいろいろな病気で苦しんでいます。2011年9月17日発行の「チェルノブイリのこどもたち」によりますと、ベラルーシの慈善団体「困難のなかの子どもたちへ希望を」会員の内訳は、下記のようになっています。

 ・甲状腺ガン      8-17歳 21人
 ・脳腫瘍        7-17歳 36人
 ・目の腫瘍       7-17歳 21人
 ・肝臓ガン       6-17歳 19人
 ・腎臓ガン       3-17歳 21人
 ・白血病、その他血液病 9-17歳 52人
 ・その他病名12       計51人

○記者会見後開場外で各スピーカーに多くの記者や一般人から個別の質問がありました。肥田さん、大石さん、梅田さんは高齢でもあり、夜にはスペースたんぽぽでの講演会もありますので、早く移動してほしいと思ってあせっていましたが皆さん元気でした。

 夜の講演会の様子は別のたんぽぽ舎のメルマガやDVDをご参照下さい。

.. 2011年11月21日 14:06   No.347009
++ 木村 (幼稚園生)…1回       
.「浜岡原発の永久停止を」100万筆署名提出院内集会 聴講報告
     〜元原発設計者・技術者たちの提言〜
     今のやり方はマンションの建築偽装と同じ
     どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る


 偶然通りかかって院内集会に参加し、興味深い話を聞いたので一部を紹介します。

 国会議員への報告会
 日時:2011年11月17日16時〜18時
 場所:衆議院第2議員会館多目的ホール
 主催:原発震災を防ぐ全国署名連絡会

 2004年から取り組まれた「一刻も早く浜岡原発の永久停止の決断を!」
と訴える署名が100万筆に達し、同日に経済産業省に提出された。その報告の後、3人の元原発設計者・技術者が丁寧に浜岡原発、福島原発について説明した。

○渡辺敦雄(元東芝・原子力事業本部)
 浜岡原発には使用済み核燃料が6243本あり広島原発の5万個分に相当する。
中部電力が建設している防波堤は1000億円の無駄遣いである。浜岡原発はMarkT型原子炉格納容器であり圧力抑制プールが地震で破壊される可能性が高い。
 浜岡原発の真下から室戸岬(高知県)に延びる長さ400キロの巨大な活断層が存在する可能性がある。耐震設計とは、岩盤の揺れ(振動加速度)への対策であり、岩盤のずれ(例えば、立っていて片足の床が約7m下に落ちる状態)は考慮していない。

○後藤政志(元東芝・原子炉格納容器設計者)
 福島原発事故は津波でなく地震で損傷があった。MarkTは欠陥原発で格納容器の容量が小さい。今回の事故で地震による格納容器の脆弱性が証明された。
電源喪失とか水の供給とか対策を検討しているが、事故が起こったらプラント全体を設計し直さないといけない、確実でないものをいくら追加しても安全ではない。本来は地震動を3倍にして耐震設計しないといけないのに、今のやり方はマンションの建築偽装と同じだ。どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る。2001年にスロッシングによる格納容器の爆発実験を実施して
いる(動画紹介)。

(注)残余のリスク
 地震についてまだ不明なことが多いなかで、電力会社は経済的に見合う耐震設計をする。このため、原発の設計時に前提とした地震の揺れより大きな揺れに襲われて、大量の放射性物質が外部に漏れ、住民が被曝するような災害が起こる可能性は必ず残る。残余のリスクは、災害の大きさと、それが起きる確率などによって示される。    ( 2006-05-31 朝日新聞 夕刊 3総合 )

.. 2011年11月21日 14:34   No.347010
++ 木村 (幼稚園生)…2回       
○小倉志郎(元東芝・原子力事業本部)
 耐震設計において実質的な判定基準が無い。2009年の「安全研究フォーラム2009」において、地震学者達は、2006年に改定された「耐震指針」による基準地震動を超える地震が今後起きないとは言えない、
 統計的な地震発生確率もデータが少なすぎて算出できない、と言明した。すなわち、開催時点で耐震性の判定基準が無いことが判明している。動的機器の機能維持の定量的判定基準は無い。例えば配管設備は、高温と高圧に耐える必要があるが、がちがちに押さえると熱変形に弱くなり、地震動が大きくなると設計が非常に厳しくなる。

 さらに、3人への質疑で次の回答があった。
 ストレステストは、政治的に出たもので、外からのつまみ食いにひとしく、テストでプラントの弱点部分が分かるが、クライテリア(判定条件)が無い。確率で物を言う限り残余のリスクは必ず残る。これで良いなんて、アンデルセンの「裸の王様」だ。
 福島原発事故対策における作業労働者の被曝と労働者の供給が心配されるが、被曝労働の基準を適正(例えば年間5mSv)にして多くの労働者に仕事を供給すれば良い。除染後の放射性物質はガラス化すれば数千年は散らばらない。ただ、六ヶ所村ではガラス製造装置の一機が故障して目処が立っていない。

 最後に村田光平顧問(元駐スイス大使)が挨拶した。福島原発事故について関係者の責任が重い、倫理の欠如で、輸出するなんてとんでもない。津波対策だけで原発を再開しようとするのはおかしい。浜岡に関しては牧之原市で市長も市議会も反対のメッセージを出し、近隣への影響が認識されてきて脱原発の大きな運動につながる、スイスとの連携も考えたい。

 技術的に分かり易い説明を聞き、そうは言っても福島原発事故がありながら再稼動しようとしたり原発輸出しようとするのは倫理の欠如としか言いようがないことが良く分かる、良い集会だった。
 集会参加は議員数名とその他約30名と少なく、私も直前まで開催を知らなかったが開催情報があまり流れていなかったようでもったいなかった。

                            (文責:木村)

.. 2011年11月21日 14:46   No.347011
++ 山崎 久隆 (小学校低学年)…6回       
ついにRETFの「最後」か・・・
     福島原発震災と核武装
     菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派

               たんぽぽ舎 劣化ウラン研究会 

○核武装計画阻止運動

 1994年以来、高速炉開発が核兵器開発の基幹システムであり、特に「もんじゅ」(槌田敦さんは偽もんじゅと呼ぶ)「常陽」の「ブランケット燃料体」を再処理する施設、RETFリサイクル機器試験施設こそがその中核施設だと警告してきたことが報われ、解体される日が来る・・・。
と思ったのですが、記事には核兵器の「か」の字も出てきていないし、単なる無駄遣いの文脈で語られているだけ。どうしてこんなにもメディアの皆さんは現実がわからないのだろうかと、嘆かわしく思うのだが・・・。
 それでもRETFを「検討をした」というは百分の一歩くらいは前進か。
 グリーンピースのレポート「不法なプルトニウム同盟」は1994年に発表された。私は、その翻訳の一端に関わったことから、その後の核兵器開発阻止の取り組みを市民運動の仲間とすることになった。
 その後日本の市民運動で「核武装を憂慮する会」というグループが作られ、国会議員への要請行動などが行われ、それを引き継ぐように(直接団体として引き継いだとというわけではないが)「核開発に反対する会」のメンバーで「隠して核そうする日本」(影書房)という本を、槌田敦、藤田祐幸、井上澄夫、中島哲演、望月彰、渡辺寿子、原田裕史、柳田真(敬称略)と私が分業で
書いた。
 それらの中で、高速炉計画が日本の核武装計画の隠れ蓑であり、詳細なデータと証拠で歴代政権(政治家)のみならず官僚機構や原子力ムラによって作り上げられてきた核武装計画を暴き、批判した。
 黒鉛炉を使って簡単な核爆弾を製造するという、佐藤栄作の核武装計画は、近代においては高純度プルトニウムを使う高速炉計画と三重水素を大量に使うITER、核融合炉計画の合体で、水爆製造が可能になるはずだったが、ITERが日本から「取り上げられ」たことでトリチウムを大量に使う水爆製造は困難になった。しかし高純度プルトニウムを使えば小形原爆を量産できると、方向性
を高速炉の運転強行とRETFの建設に絞っていく。
 あんなぼろぼろの「もんじゅ」、電力の建てる予定の後継炉は「もんじゅ」型にならないことは確実で、一日5500万円も無駄食いするうえ、電力会社も高速炉計画どころでは無くなっているというのに、どんな経済的利益もあるはずがないのだが、唯一無二の「核武装」がある限り撤退はあり得ない・・・というのがもんじゅとRETFがまだ「生き残っていた」理由だった。

.. 2011年11月21日 15:01   No.347012
++ 山崎 久隆 (小学校低学年)…7回       
○福島原発震災と核武装

 さて、ここにきて福島原発震災、その後菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派であり、突如「隠れて」ではなく「公然と」核武装を主張し出す者たちが現れ始める。ただし、核武装にも大きく二種類あり、「核武装を「しない」ための核武装能力(なぜかこれを核抑止力というらしい。そんな定義は今まで聞いたことが無いが)」が必要というものと、直ちに商業用原
子力開発を中止して「核武装に踏み切れ」派がいる。このへんはもうちょっとしてから整理して紹介しよう。(実は未だに彼らの主張の内容がどう違うのかよく分からないのだ(^_^;)突然言い出す者が多いため、脈絡がはっきりしない。技術的な裏付けが曖昧、対米政策、対IAEA政策上の検討が無い、そもそも核武装の定義づけが曖昧、などなど)
 とはいえ、RETFが永久閉鎖になるのならば、少なくても核武装の「可能性」は大きく減衰する。用法としては間違っているが、「潜在的核抑止力」なるものも葬ることができるだろう。

※記事情報
日本経済新聞11月14日
「もんじゅ関連支出1兆円超。830億円の施設使われず・検査院が指摘」

.. 2011年11月21日 15:17   No.347013
++ テント住人R (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/19(金)>
     雨の中、沈み込んだ霞ヶ関
       ―― 経産省前テントひろば 70日目 ――

 本日(11月19日)は一日中雨でした。ありきたりの印象で言えばまるで地球が日本の不幸を嘆き、人間の愚かさを哀れんでいるような、陰々滅々とした雨に人も街も沈み込んだ一日であったような日でした。

 先日、新右翼と称する人物がテントへ来て「経産省に申し入れをしてきた。申し入れの内容は『平時であれば許可なく国の土地にテント設置をすれば違法であるかも知れないが、非常時においては云々。彼らのテントの物理的撤去は謹んで貰いたい……』……」「う〜ん……」

 それからは他の右翼諸君がテントに参上することもなくなった。まだ、さして日も経っていないし、雨降りのこともあり恒常的な事であるかどうかは断言できないが……。

 雨がきついさなかソーラーシステムもお休み。蓄電池に蓄えはない。雨でショートの恐れもあり発電機もお休み。テントの中は懐中電灯の光だけで薄闇のなか。それでも昼夜を分かたず座り込みは続く。

 ご苦労様。明日は晴れるそうですよ。

                      ( 文責 テント住人R )

.. 2011年11月21日 15:32   No.347014
++ たんぽぽ舎 (社長)…472回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内

 イ.大阪・学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」

学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
日 時:11月29日(火) 午後6時30分
場 所:エルおおさか5階 研修室2
こちら
講 師:振津かつみ さん
    (兵庫医科大学、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
資料代:500円
主 催:コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク
連絡先:ユニオンおおさか(06-6575-3133)

 福島第一原発事故の収束作業、除染作業をはじめとする高汚染地域での労働、がれきや下水処理に関わる労働、働くことによる被ばくは拡散し続け、今後、長期にわたって働く者の健康をむしばんでいきます。労働相談と個人加盟を特徴とするユニオンとして、今何ができるのか、何に備えていかなければならないのかを考えます。 
20年間チェルノブイリ救援活動に取り組まれてきた振津先生に、経験と現状をもとにお話いただきます。


 ロ.亀戸・ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで

 「セーブキッズ江東放射能からこどもを守る会」は、6月に江東区のおかあさん、おとうさんを中心に結成されたグループです。これまで、江東区に対する陳情、請願、行政交渉、署名などを行ってきました。
 8月からはじめた署名も集約をおえ、一段落。
 そこで、基本に立ち返り、放射線についてのキを学ぼうということで「学習会」を企画しました。

タイトル:ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
講 師:小沢洋一(仮説実験授業研究会)
日 時:2011年12月4日 午後1時30分開講
   (午後1時15分開場)終了予定午後4時
資料代:800円
会 場:亀戸文化センター第二研修室
    (JR総武線亀戸駅北口徒歩2分カメリアプラザ5階)
主 催:セーブキッズ・江東 放射能からこどもを守る会
問い合わせ先:花村(090-9134-1816)こちら
お子様連れの参加大歓迎

.. 2011年11月21日 15:41   No.347015


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