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■--無用な被ばくを避ける権利
++ 森松明希子 (高校生)…56回          

「無用な被ばくを避ける権利」・
 | 「だれの子どもも被ばくさせない」・
 | 「原発問題は人権問題です」・「自己決定権」…
 | 拍手で応援くださり「心から勇気と希望をいただきました」
 | 3/28「上関原発を建てさせない山口大集会」での発言が
 | 【YouTube】にアップされています、ぜひご視聴下さい
 └──── 森松明希子(原発賠償関西訴訟原告で東日本大震災
            避難者の会 Thanks & Dream代表)

【YouTube】
福島原発事故避難者からの報告
原発賠償関西訴訟原告団代表 森松明希子さん
2026上関原発を建てさせない山口大集会・3/28 山口市維新公園野外音楽堂
https://www.youtube.com/watch?v=48oFiHextB0

 「上関原発を建てさせない山口大集会」では山口県内だけでなく広島や
大分、伊方原発反対運動や瀬戸内海につながる多くの皆様がたくさんをご
参集くださって、『命が大事』のプラカードを参加者全員で掲げた様子は
圧巻でした。
 「無用な被ばくを避ける権利」「だれの子どもも被ばくさせない」と
スピーチしたら終わってからも被ばく二世の方や広島の方々が次々と声を
かけてくださってとても勇気づけられました。

 ありがとうございます。750人ほどが集まった会場で、関西署名のご協
力を呼びかけてくださり、この日、320筆もの署名が2時間ほどの間で
集まりました。本当に感謝です。
 集会で、「原発問題は人権問題です」と発言したときや、日本国憲法
13条で保障されている「自己決定権」の話をしたときにも「そうだ、
そうだ」と拍手で応援してくださった方々に心から勇気と希望をいただき
ました。
 とても励まされる集会でした。

《原発賠償関西訴訟 公正な判決を求める署名》にご協力を!

 2026年は全国で結審・判決が続きます。引き続き応援、どうぞよろし
くお願い申し上げます。
 広島でも長崎でも福島でも全国47都道府県どこでも、関西訴訟の裁判
の意義をアピールできる機会がありましたら大変ありがたく存じます。
 山口の皆様、貴重な機会を設けてくださいまして本当にありがとう
ございます。
 
.. 2026年04月04日 07:59   No.3457001

++ 森松明希子 (高校生)…57回       
9月2日の大阪地裁判決では,実質的な判例変更を迫らなければなり
ません。ぜひ全国の皆様のお力をお貸しください。

.. 2026年04月04日 08:06   No.3457002
++ 藤岡彰弘 (大学生)…97回       
試論「廃原発事始め」第45回
 | 「シェーナウ送電線買取社」は「シェーナウ電力会社」として
 | 新たなスタート、
 | しかし決着は2度目の市民投票に持ち込まれることに
 └──── 藤岡彰弘(廃原発watchers 能登・富山)

2 電気ハ誰ノモノデスカ? ?電気に関わる事件史の中に、
廃原発への手がかりを探す
 [4]「シェーナウ電力会社の設立」
(1994年 ドイツ連邦共和国 シェーナウ市)
   チェルノブイリ原発事故をきっかけに生まれた小さな市民運動
グループが、大電力会社に抗して、市民による電力供給会社を
立ち上げる! その過程を追う

 ハ.シェーナウ市との供給契約を結ぶ権利を獲得した
  「シェーナウ送電線買取社」でしたが、実際に電力供給を
  始めるには、多くの壁が立ちはだかっていました

・ 1991年10月の市民投票に勝利して、シェーナウ市との供給契約を結
ぶ権利を獲得したものの、今度は、以前市に提出した計画書よりさらに緻
密な経営的・技術的な書面が、アセスメント審査通過のために必要となり
ました。
 この時力を貸してくれたのが同じ「黒い森」地方の電力公社でした。
ある公社からは専属の税理士が派遣され、別の公社からは商業的な面や
技術的な面での手厚い支援が提供されたのです。

 1992年2月には、新しく移転した「送電線買取社」の事務所に、北海
に近いハンブルグから著名な気候学者が駆けつけ、気候保護の観点から
シェーナウの試みをサポートし続けてくれました。
 5月には、ドイツ各地から125人もの自治体議員らが集まり、第1回
「シェーナウ電力セミナー」が開催されます。シェーナウでの取り組みは、
ドイツ全体に大きな関心と、深い共感をまき起こしていたのです。

 1993年7月、アセスメントの結果が公表され、「シェーナウ送電線
買取社」による供給計画は、有意義で現実的なものだということが公式に
認められました。
 同じこの年の夏、ウクライナのキエフ(キーウ)市から、白血病の子供
たち20人が、シェーナウでの保養のためにやってきました。「原子力のな
い未来のための親の会」の働きかけによるものでした。

.. 2026年04月04日 08:20   No.3457003
++ 藤岡彰弘 (大学生)…98回       
 そして、いよいよ資金の確保の問題と格闘することになります。
 送電線をはじめとする電力供給設備を買い取るためには、いったいいく
ら必要なのか、そのお金をどうやって確保するのか?
 その時、頼りになったのがGLS銀行という、日本の信用協同組合のよ
うな金融機関でした。

 1993年12月、GLS銀行はシェーナウ市民の活動が公的利益にかなう
として「エネルギー・ファンド・シェーナウ」を用意します、出資者がど
れほど集まるかと心配でしたが、これまでの分と合わせて、総額約2億5
千万円が確保できました。
 ところがKWR側が提示してきた買い取り額は、何と5億2千万円
余り、まだ3億円近く足りません。
 KWRへの支払い問題に足を取られていては、いつまでたっても事業は
始められません。
 まず、KWRに経費を支払って、電力供給事業を始めるための技術的な
データの提供を求めました。
 出し渋るKWRとの交渉を粘り強く続けた結果、ついにKWR側も一部
の情報提供に応じます。

 1994年1月、「シェーナウ送電線買取社」は、「シェーナウ電力会社」
として新たなスタートを切りました。
 しかし、まだシェーナウ市とは、供給契約を結ぶ権利を確定しただけ
で、市が、KWRと「シェーナウ電力会社」のどちらと契約するのかを決
定したわけではありません。
 決着は2度目の市民投票に持ち込まれます。 <第46回に続きます>

.. 2026年04月04日 08:26   No.3457004
++ 山崎久隆 (社長)…1992回       
高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定で
 | 「国主導」の加速化に反対
 | 地質学上のリスクと民主主義を軽視するもの
 | 「地層処分」政策の是非を議論すべき
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 2026年4月26日の南鳥島での高レベル放射性廃棄物処分場建設に向
けた文献調査受け入れについて、小笠原村長は「国主導で行うべき」と
し、自治体としての意見は表明しなかった。

 これまで「手上げ方式」で立地処分場の候補地選びをしてきた国が、今
回は「指名方式」を取って、南鳥島が属する小笠原村に対して調査実施を
申し入れた。

 これは、地層処分建設候補地選びでこれまで北海道寿都町、神恵内村、
佐賀県玄海町しか手を挙げるケースがなく、この行き詰まりを打破するた
めに「意思決定を地域任せにしない」との方針の下、国の積極的な申し入
れや調査プロセスの柔軟化(一体化)を進めようとしているのである。
 しかし、この論理は、地層処分そのものが抱える科学的脆弱性と、地域
住民の自己決定権を無視した「強権的な誘導」にほかならない。

1.「科学的適合性」を置き去りにした数合わせの選定

 この小笠原村(南鳥島)での文献調査決定を、国は「一歩前進」と評価
しているが、これは科学的妥当性よりも「反対運動の少なさ」や「行政の
コントロールのしやすさ」を優先した数合わせの疑いが強い。

 多くの市民団体や地質学者は、地震・火山大国である日本において、
10万年にわたって安定した地層を特定することは科学的に不可能であると
指摘してきた。

 太平洋プレート上にあるためプレート境界からは遠く、近くに活動中の
火山が見当たらないという南鳥島の特殊性を利用した「国主導の申し入
れ」は、科学的根拠に基づく選定ではなく、政治的妥協による既成事実化
である。

 日本学術会議は2012年の提言において、「現在の科学的知見には限界が
ある」として、万能な解決策であるかのように法制化されている地層処分
に疑問を呈した。
 このまま国が主張する「調査地点の拡大」を進めることは、この科学的
謙虚さを欠いた暴走である。

2.「地域任せにしない」という言葉に隠された責任転嫁

.. 2026年05月02日 07:59   No.3457005
++ 山崎久隆 (社長)…1993回       
 「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」には、最終処分場の調査
受け入れおよびその後の段階への移行において「国が都道府県知事や市町
村長の意見を聴き、これを尊重しなければならない」と定められた規定
(尊重規定)がある。
 これが調査の停滞を招いているとして、国主導の方針に踏み込んだ。

 自治体首長に交付金という名の「毒まんじゅう」を突きつけ、国の責任
を地域に肩代わりさせる構造を強化するものだ。
 文献調査で20億円、概要調査で70億円という多額の交付金は、財政基
盤の弱い自治体に対する「経済的強制」につながる。

3.求められるのは「選定の加速」ではなく「政策の抜本的見直し」

 現行の方式では一度調査が始まれば次段階への移行を止めることは
困難だ。
 国主導の手法は、さらに地域が立ち止まって考える機会を奪い、処分場
建設への「片道切符」を加速させる危険性が高い。
 日本学術会議が求めた「放射性廃棄物の総量管理(これ以上核のごみ
を増やさない決定)」の考え方は、そこにはない。

 「総量管理」が不在のまま、出口(処分場)の確保だけを急ぐ姿勢は、
将来世代に対して無責任の極みである。
 この選定作業は原子力産業を維持し、原発の運転を継続するための「技
術的・行政的手続きの強行策」にすぎない。

 地層処分の前提となっている法律そのものの欠陥を認め、日本学術会議
が提案した「暫定保管」や「総量管理」を含む、国民的な再議論の場を設
けるべきである。
 自治体の「手上げ」がないことを「停滞の原因」として国が強引に土足
で踏み込むような姿勢は、対話による解決を放棄した独裁的な手法である。

 必要なのは「選定プロセスの加速」ではなく、地層処分ありきの政策そ
のものを、学術会議の提言に立ち返って白紙から再議論することである。

.. 2026年05月02日 08:05   No.3457006
++ 山崎久隆 (社長)…1994回       
チェルノブイリ原発事故から40年、
 | 福島第一原発事故から15年
 | 原子力の拡大政策に見る人権の軽視
 | 国が進める原子力政策は日本のリスクを高める
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 今年はチェルノブイリから40年、福島から15年。
 この二つの事故の教訓は、現在の日本政府において完全に風化して
いると言わざるを得ない。
 老朽化した原発の延命、破綻した核燃料サイクルの強行、そして
新たな戦時リスクへの無防備さ。
 これらは、国民の生命を軽視した無責任な政策の極みである。
 現在の日本の原子力政策が抱える問題点と、現代特有の危険性を
以下に指摘する。

1.老朽設備の延命で「安全軽視」の暴挙

 政府が打ち出した原発の「60年超運転」は、科学的安全性より
も政治的かつ経済的な都合を優先した暴挙である。
 原子炉圧力容器の中性子照射脆化や電気系統の劣化は、目視でき
ないところで確実に進行している。
 古い設計のプラントは、福島第一原発事故後に強化された最新の
安全基準も、「後付け」で無理やり適合させているに過ぎず、設計
思想そのものが現代の過酷な環境に耐えうるものではない。
 劣化した設備を使い続けることは、自ら「人災」の種を蒔いている
のと同じである。

2.再処理工場という「巨大な火薬庫」

 六ヶ所再処理工場の稼働は、原子力の持つ危険性を、さらに一段階
引き上げる結果に他ならない。
 再処理工程で生じる高レベル放射性廃液は、常に冷却し続けなけ
れば短時間で沸騰・爆発に至る。
 原発単体よりもはるかに大量の廃棄物をため込んでいるうえ、複雑
で不安定な化学プロセスを伴うことで、ひとたび事故を起こせば福島
を遥かに凌駕する広範囲かつ長期的な放射能汚染を日本全土、さらに
は地球規模で引き起こすことになる。

3.軍事攻撃・テロに対する絶望的な脆弱性

 現代の戦争や武力衝突において、原発はもはや「攻撃の対象外」
ではない。
 ロシアによるウクライナ侵攻でのザポリージャ原発占拠や、中東
における核施設への空爆・ミサイルやドローン攻撃が示す通り、原発
は敵対勢力にとって「最大の弱点」であり「核兵器なしで引き起こ
せる核攻撃のターゲット」となっている。
 ウクライナで見られたように、原発が占拠されれば、そこは軍事
拠点となり、奪還は極めて困難になる。

.. 2026年05月03日 06:52   No.3457007
++ 山崎久隆 (社長)…1995回       
原発占拠は事実上戦線にお
ける防御ラインに変貌してしまう。
 最新の極超音速ミサイルや群で制御されたドローンに対し、原発の
防護壁や「特定重大事故等対処施設(特重施設)」が耐えられる保証
はどこにもない。
 さらにサイバー攻撃や周辺インフラへの物理的攻撃で外部電源を絶
たれれば、非常用システムや冷却システムへの電源供給が絶たれ、
原子炉は容易にメルトダウンへと追い込まれる。

4.亡国の選択を止めるべき時

 「核のゴミ」の処分場選定をめぐっても、納得できない処分方法と国
による地方への押しつけにより、その処分地が決まる見通しは立って
いない。
 老朽原発を酷使し、さらに危険な再処理事業に固執する日本の姿は、
まさにブレーキの壊れた暴走列車である。
 世界で平和が壊され、武力衝突や戦争が激化する中で、国土の中に
「核の自爆装置」を増設し続ける現行のエネルギー政策は、国民の安
全保障の観点からも支離滅裂と言わざるを得ない。
 15年前の福島の地で、私たちは「絶対安全」という言葉が嘘であっ
たことを知ったはずだ。
 その教訓を捨て去り、再び国民を巨大なリスクにさらす行為は、
将来世代に対する明白な背信行為である。
 政府は空疎な「脱炭素」の美名の下に隠れるのをやめ、原発という
もろく危険なエネルギー構造からの脱却を即座に決断すべきである。

.. 2026年05月03日 06:58   No.3457008
++ 核のゴミ地層処分問題の全国声明の会 (幼稚園生)…1回       
【 声 明 】
 | 「南鳥島での核のゴミの地層処分の問題点について」
 | 南鳥島の地形・地質的な状況をほとんど考慮しないあまりにも
| 安易な判断であり文献調査をするまでもなく
 | 不適地であることは明白
 └────「核のゴミ地層処分問題の全国声明の会」世話人会


声明全文の参照URL
 こちら

 南鳥島とその周辺の地形地質的な問題点を中心に、南鳥島での核の
ゴミの地層処分の問題を指摘。

声明の見だし紹介

 はじめに
 南鳥島は地層処分の適地なのか
 南鳥島周辺の地形地質環境と地層処分地としての問題点
 なぜ南鳥島なのか−地層処分問題の解決に向けて−(本文も紹介)

 今回、経産省は小笠原村への申し入れについて、南鳥島が、「核の
ゴミ」の地層処分地として、「科学的特性マップ」で適地にされてい
るとしか説明していない。
 国が、実現可能性の高い「科学的有望地」と判断したのか否かも
含め、「なぜこの場所なのか」の詳細な説明が求められる。

 もし、南鳥島が変動帯に属していないことが選定理由であるとすれ
ば、上述した南鳥島の地形・地質的な状況をほとんど考慮しないあま
りにも安易な判断であり、文献調査をするまでもなく不適地である
ことは明白である。

 日本における地層処分問題の解決の基本は、2012年の日本学術会
議の「回答」に立ち返り、核のゴミを地下300m以深に埋める地層
処分を前提とした最終処分法の廃止と、暫定保管を基本とした政策
枠組みの再構築を行うべきである。

 その際、議論に関しては、国の主導による委員会等の組織だけで
なく、多くの地球科学に携わる専門家や市民の意見を交えた中立で
開かれた第三者機関を設置し、ひろく国民の声を集めて結論を導く、
熟議民主主義を基本とするやり方を進めるべきである。

.. 2026年05月10日 07:06   No.3457009
++ 山崎久隆 (社長)…2000回       
【老朽原発からの警告】
 | 関電美浜3号機の蒸気漏れは何を示したか
 | 大惨事を繰り返すな
 | 地域住民の命を天秤にかけてまで50年前の機械=美浜3号機を
 | 動かし続ける正当な理由はどこにもない
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 2026年5月8日、午前4時すぎ。福井県美浜町にある関西電力美浜
原発3号機の中央制御室に、警報が鳴り響いた。「高圧車室上下部メタル
温度差大」。運転員が監視カメラを確認すると、高圧タービン周辺から
白い蒸気が噴き上がっていた。
 関電によると高さおよそ5メートル。「にじみ」などという生やさし
いものではない。原子炉は午前4時24分、手動で停止された。
 この事実を「ちょっとしたトラブル」として読み流してはならない。
 美浜3号機が発した老朽原発政策の限界を示す警告は、関西電力の老朽
原発政策が抱える構造的な矛盾への、痛切な警告にほかならないからだ。

◎50年運転が突きつける現実

 まず押さえるべき事実がある。1976年に運転を開始した美浜3号機は、
今年12月で稼働50年を迎える。
 そして今回トラブルが起きた高圧タービンの主要構造部は、長期使用
設備として運転開始以来使われ続けてきた。50年間、高温・高圧の蒸気
を受け続けた巨大な回転体。
 定期検査で「異常なし」とされていても、目視できないミクロの亀裂や
金属疲労の蓄積は、現在の非破壊検査技術をもってしても、設備健全性を
完全に保証することは難しい。
 「異常なし」は「安全の証明」ではなく、「検査の限界内では見つから
なかった」との意味でしかないのだ。
 さらに深刻なのは、トラブルのタイミングだ。
 直近の定期検査(第28回)は2025年3月から6月にかけて実施された
ばかりだ。
 次回定検は13ヶ月後の2026年7月頃を予定しており、今回の蒸気漏れ
はその約2ヶ月前というタイミングで発生した。
 しかも高圧タービンの点検は定検3回に1度しか行われない仕組みの
ため、タービン本体の直近の点検は2021年10月の定検が最後。
 定検を終えたばかりでありながら「次のタービン点検までもたな
かった」という事実は、老朽機の劣化が通常の点検サイクルを追い越し
ているのではないか。

.. 2026年05月12日 05:32   No.3457010
++ 山崎久隆 (社長)…2001回       
 40年・50年と経た原発では、数年に一度の点検サイクルで安全を確保
できるのか、機器の劣化に対する現在の点検周期や保全体制が十分なの
か、改めて厳密な検証が求められている。

◎相次ぐ設備トラブルが示すもの

 美浜3号機の直近の履歴を見れば、事態の深刻さはさらに鮮明になる。
 わずか半年前の2024年10月、この原発は海水配管の「減肉」(管が
薄くなること)が見つかったとして手動停止している。
 昨年は「配管」、今年は「タービン」。異なる部位から次々とトラブルが
噴出するこの状況は、局所的な不具合ではなく、プラント全体が老朽化し
ている可能性を示している。一箇所を補修しても、別の箇所で劣化が
顕在化する。
 そして誰もが記憶に刻まなければならない事実がある。
 2004年8月9日、美浜3号機で二次系配管が破断し、高温蒸気が
噴出。作業員5名が死亡、6名が重傷を負った。死傷者11名は、日本の
原子力史上、一度の事故で最大の犠牲となった。あの惨事の直接原因も
また、「配管の減肉」だった。
 背景には「定期検査の工期短縮」と「設備修繕費の削減」があった。
事故の起きる前年までの10年近くの間に、100万kWhあたりの修繕費
が半分以下に削減されていた。
 さらに破断した箇所は、25年間にわたって点検されていなかった。
大規模な点検管理体制の欠陥によって重大な事故を引き起こしたことか
ら、その後、点検制度の見直しは行われた。
 しかし、老朽化の進行に対して十分な対策となっているのかは、なお
厳しく問われ続けている。
 一方で、一定の損傷を許容しながら運転継続を認める「維持基準」導入
によって、安全思想そのものが変質したとの批判も根強い。
 「安全余裕」を縮減する方向への制度変更ではなかったのかという批判
は、現在も根強い。
 22年前の教訓は、十分に活かされているか。今回の事象は、その問い
に「否」と答えている。

◎老朽化は「全身(全体)に及ぶ」という現実

 原発の設計寿命は、本来40年とされていた。それを60年、さらにはそ
れ以上に延長することは、設計当初に十分想定されていなかった運転領域
に踏み込むことにほかならない。
 とりわけ恐ろしいのは、「交換できない劣化」の存在だ。

.. 2026年05月12日 14:09   No.3457011
++ 山崎久隆 (社長)…2002回       
コンクリート構造物、埋設配管、原子炉圧力容器、これらは事実上、取
り替えが不可能な基幹部品である。原子炉圧力容器では、長年の中性子照
射による脆化が高経年化対策上の重要課題とされてきた。
 運転年数の長期化に伴い、異常時に設備へ加わる熱・圧力ストレスへの
慎重な評価が、これまで以上に求められている。
 数万点に及ぶ部品のすべてを完璧に点検することが不可能なことも、付
け加えなければならない。
 配管の裏側、溶接部、埋設箇所、トラブルはいつも「見えないところ」
から始まる。
 老朽化が進む設備では、定期検査や保全を重ねても、劣化の進行を完全
に予測することは難しい。

◎経済性の論理が、安全を食い尽くす

 関電の原発は全体的に古く、減価償却の進んだ原発では、稼働率を高め
るほど発電単価を低く抑えやすい構造がある。
 一方、止めてしまうと老朽化した設備の維持費はかさむ。経済的には、
可能な限り運転継続した方が事業者に有利な構造がある。
 2004年の事故も、そうしたコスト削減の圧力のもとで起きた。
 修繕費を削り、点検を省き、そして11人の命が失われた。
 今回の蒸気漏れ事象も、頻発する手動停止と調査による稼働率の低下
を考えれば、無理な運転延長が経済的にも合理的ではないことを示して
いる。

◎「想定外」は、言い訳にならない

 今回の事象で幸いだったのは、高さ5メートルの蒸気噴出が、「配管破
断」へ至る前に手動停止できたことだ。
 しかしそれは、あくまでも「間に合った」に過ぎない。間に合わなけれ
ば、建屋内の電気系統や重要機器に影響が及び、より重大な設備損傷へ発
展していた可能性を否定できない。
 「想定外」とは、想定しなかった者の言い訳である。
 今回の事象は、十分に「想定内」の警告だ。老朽原発が抱える構造的リ
スクは、専門家の間でとうに指摘されてきたことであり、それでも運転を
延長し続けてきた結果が、この「悲鳴」として噴き出したにすぎない。
 美浜3号機は、今こそ静かに引退させるべきだ。
 50年間働き続けた機械に、これ以上の酷使を続けることは許されない。
 そしてそれは、この機械が立地する地域に暮らす人々の命と未来を守る
ための、当然の決断である。
 これ以上の「開き直り」は許されない。

◎老朽原発は「走る時限爆弾」

.. 2026年05月12日 14:23   No.3457012
++ 山崎久隆 (社長)…2003回       
 今回の事態は、「50年選手の機械を、だましだまし使い続けることの
限界」を明確に示しています。
 最新の原発に比べ、老朽機は設計が古く、防護能力も物理的な頑健性も
低下しています。
 安全マージンは大きく喪失しており一度トラブルが起きれば、その
「脆さ」ゆえに深刻な事態へ転がり落ちるリスクが極めて高い。
 今後、頻発するであろう手動停止と調査による稼働率低下を考えれば、
無理な運転延長は経済的にも合理的性を欠いています。
 何より、地域住民の命を天秤にかけてまで50年前の機械を動かし続
ける正当な理由はどこにもありません。
 美浜3号機が発した今回の「蒸気の悲鳴」を無視して運転を継続するこ
とは、取り返しのつかない破滅への道を進むことに等しいと言わざるを
得ません。

◎被ばく労働の果てに

 50年分の放射能が蓄積した配管やタービンの点検・修理を担うのは、
下請け・孫請けの作業員です。
 老朽原発を動かし続けることは、構造的に「被曝の不平等を強いるこ
と」と同義であるということも忘れてはなりません。

.. 2026年05月12日 14:33   No.3457013


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