返信


■--続、臨界の可能性
++ 山崎久隆 (大学院生)…118回          

福島原発震災は既に「地球被曝」に達している
    
                         
 11月3日になり、東電は臨界の可能性を否定し、検出されたキセノン135などの短寿命核分裂生成物はキュリウムの自発核分裂により生成されたものとの見解を明らかにした。だからどうしたというのが感想だ。

 臨界ならば核分裂により生成されるキセノンの濃度が1万倍ほど高いはず、という程度の話で、核分裂が「臨界状態にある」か「自発核分裂であるか」の違いであって、核分裂反応そのものは起きている。もちろん10,000分の1ならば安全、というわけでは無い。

 臨界問題は最初から、冷温停止が完了するかどうかの文脈で語られているのがそもそもおかしい。冷温停止というのは核燃料の温度が摂氏100度以下になることを言うのだが、そもそも健全な燃料集合体と原子炉についての概念であり、溶け崩れて圧力容器の外に飛びだしているウランなどの固まりを指して言うべき概念ではない。

○中性子線の発散

 圧力容器や格納容器が健全では無いということは、常に水が抜ける、あるいは蒸発するなどで無くなってしまう可能性が飛躍的に高いので、いつでも100度以上の温度に上がってしまう恐れがある。冷温停止状態を維持すべき工学的安全設備が無いのに、年内冷温停止という目標だけが勝手に付けられている。

 はっきり言ってメディアの無知につけ込んでいるだけじゃないか。

 彼らの主観的(恣意的とも言う)な冷温停止達成のためには、崩壊熱の徐熱曲線が滞りなく下がっていなければならないわけだが、臨界状態になったとしたら、あっという間に温度が急上昇し、さらに大量の核分裂生成物が追加放出されるので、冷温停止どころか避難区域が拡大しかねないことになる。

 「臨界状態」という言葉で思い起こすのは、東海村のJCO臨界事故だ。

 容器に密着するようにしていた作業員2人は大量の中性子線を浴びて亡くなった。その核分裂は、わずか1ミリグラムのウラン235によるものとされている。

 福島第一の各原子炉にはトン単位でウラン、プルトニウムが存在している。
その数百万分の1(1キログラムのウランやプルトニウムが臨界に達したらJCOの100万倍に相当する)でJCOが再現される。もちろん炉心に人が居るわけではないが、原子炉圧力容器の底が抜け、格納容器も破壊され、コンクリート建屋もぼろぼろで、最も遮蔽能力の高い水からも露出している可能性のある溶融燃料が臨界になれば、温度上昇もさることながら、大量の中性子線
が敷地内に発散する危険性があるのだ。
.. 2011年11月15日 16:10   No.345001

++ 山崎久隆 (大学院生)…119回       
○事実上チェルノブイリと同じ

 臨界とは、中性子が周辺から飛んできて、ウランやプルトニウムが捕獲し核分裂反応が連鎖的に起きている状態を言う。自発核核分裂とは、外から中性子が衝突して捕獲されなくても、質量の大きい不安定なキュリウムやアメリシウムやカリフォルニウムなどが自分で核分裂することを言う。

 どっちも核分裂を起こしていることに変わりは無く、その際には中性子線をはじめとする放射線と核分裂生成物を生じる。違いは量の多さだけだ。(もうちょっと違いはあるが大した影響は無いので割愛)

 久しぶりにテレビに出てきた原子力ムラの住人の炉物理学者は「自発核分裂は常に原子炉では起きている現象」などと言うが、普通の原子炉と福島第一の溶融原子炉を一緒くたに論じている。呆れたものだ。それならばJCO臨界事故も「臨界は原子炉で普通に起きていることだから問題ない」というのだろうかこの人たちは。

 要は、遮蔽があるか、コントロールできているかいないか、核分裂反応が何処で起きているか、なのだ。

 実際にはコントロールは全く不可能だ。溶融した燃料を全部回収しない限り、キュリウムもアメリシウムも常に自発核分裂を続けている。止めようがない。中性子の捕獲による核分裂ではないので、中性子を吸収する能力があるホウ酸も効かない。

 何処で起きているかもわかっていない。圧力容器の中に限定されるのだったらまだしも、格納容器あるいはそのさらに下となれば、実質的に遮蔽不能だ。
高分子化合物(樹脂など)を大量に含む冷却水を投入して表面を固めるか、ホウ酸を土嚢にして回りじゅうに積み上げあるかくらいしか対策は無い。自発核分裂自体は大量の熱は出さないが、核分裂生成物は出てくるし、中性子線も出てくる。キセノンだけで無く半減期が極めて短いヨウ素の同位体や食品汚染で問題になったヨウ素131も出る。対策は極めて難しい。密封すれば冷却でき
ず、冷却しようとすれば汚染物が出てしまう。

 自発核分裂であっても程度の問題であり、とりわけ原発で作業をしている人々にとっては極めて危険なことには変わりが無い。

 そのことを定量的に解説したテレビは11月3日以後も皆無だった。

○収束の見通し無し〜「地球被曝」に達した福島原発震災

 何処からでも良いから、収束できる能力のある人を呼んできて欲しい。

 世界はとっくに怒り始めている。日本への円高攻勢も無関係とは言えないのだろう。ソ連が崩壊した原因もちゃんと考えた方が良い。東欧諸国が一斉に反旗を翻したのは何故か。チェルノブイリ原発事故で被害を受けた国の立場から福島原発震災を見る必要な段階になっている。チェルノブイリ原発事故は「地球被曝」だった。今回の福島原発震災も既に「地球被曝」に達しているのだ。

.. 2011年11月15日 16:17   No.345002
++ Y・T (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/11(金)>
     雨の中、1300人で経産省包囲「人間の鎖」完成
        ―― 経産省前テントひろば 62日目 ――

11月11日、今日は朝から冷たい雨が降り続く。誰もが今日の夕刻からのアクションを気遣っている。淡々とした時間が過ぎていく。
 午後3時半頃から続々と人が集まりはじめる。4時にはテント前は雨の中人だかりでいっぱいに。そしてそこから新橋、有楽町、虎ノ門、東電前、文科省前へとビラまき情宣に繰り出していく。霞ヶ関一帯に、宣伝カーで訴える声がアチコチから聞こえてくる。
 5時半ともなると、もう待ちきれないかのように、テント前で集会が始まり、人だかりができ、千葉や神奈川の人達が居住地での放射能問題を訴える。
実行委員会で用意された首から提げるプラカードを配り歩く。正門前はもう郵政の前まで人が並んでいる。
 6時過ぎて正門前の集会が始まる頃には、もう半分以上包囲の列が並び、さらに地下鉄の出口からはひっきりなしに人が上がってきて列に加わっていく。何人もの発言、山本太郎さんの挨拶や制服向上委員会の歌唱があり、いよいよ7時5分に手を結び合っての人間の鎖!完全に繋がった!人々の力で経産省の邪な動きを封じこめ、全原発の停止ー廃炉へ!
雨の中、9月11日に引き続いて、1300名の人々による人間の鎖の大成功!テントは丁度2ヶ月である。感慨もひとしお、というところ。
 警視庁のレッカー車の出動には、瞬時、撤去への出動か、との危惧もよぎったが、ほどなく退散していき、あとは2つのテントで大交流会。遅くまで話はつきない・・・。
                    (文責 Y・T)

.. 2011年11月15日 16:37   No.345003
++ 坂本 (幼稚園生)…1回       
東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める署名

 11・8 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める
 署名簿提出行動取り組み行われる
第1次提出、51,435筆に込められた熱い想い

                     脱原発ネットワーク茨城 

 11月8日、第1次(中間)の「署名簿」提出が20団体、60人で行われました。
 この行動は東海第2原発の稼動中止と廃炉を求める実行委員会 相沢一正さんと新日本婦人の会茨城県本部 間宮孝子さんの2陣営と木戸田四郎、田村武夫の11名の茨城大学名誉教授団で行われ、脱原発ネットワーク茨城のメンバーは、つくば・土浦からバスをチャーターして17名の参加となりました。

 第1次の署名簿総筆数は 51,435筆(内実行委員は41,329筆)でした。

 5万人以上の熱い想いにもかかわらず、橋本昌知事は出てこずに代行で原子力安全課の課長の受け取りとなり、多少の不満感は残ったものの、翌日の地方新聞にも掲載され、手ごたえも感じております。

 第2次は2012年1月、第3次最終は4月の予定です。

 引き続き、ご協力を宜しくお願い致します。


 ロ 富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会

 たんほぽ舎・メルマガご担当者さま

 脱原発へのご奮闘、大変おつかれさまです。
 さて、下記のように、富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会(仮称)」全国アクションの一貫としての講演会がありますので、ご案内いたします
(メルマガにご掲載いただければ、と思います)。

●「志賀とフクシマを結ぶつどい―子や孫の命を守るために」富山集会
*12月11日(日)1330〜1630 
*写真展示 「フクシマ・ゴーストタウン」「写真で見る電力会社の歴史」 

*講師
  ・志賀原発現地から 多名賀哲也さん
   (元能登原発差し止め訴訟原告団事務局長)   
  ・フクシマ現地ルポ  根津進司さん
   (ジャーナリスト『フクシマ・ゴーストタウン』の著者)
・東京、神奈川の子ども達も被曝している
   首都圏から避難するお母さんの報告

*場所 富山市湊・サンフォルテ研修室・資料代千円。

.. 2011年11月15日 16:54   No.345004
++ たんぽぽ舎 (社長)…450回       
<テント日誌 11/12>
     波乱と緊迫の一日/経産省・警察・右翼との対峙
     ―― 経産省前テントひろば 63日目 ――

 11/11キャンドル包囲「人間の鎖」から一夜明けた12日は、経産省・警察・右翼が「テントに襲いかかる」とでもいう程の波乱と緊迫の一日だった。

 午前11時、経産省役人9名が、制服警官30名・私服20名同行でテントに来て、 宣言後、敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリカーで囲う。「人間の鎖」で包囲された経産省が、テントを鉄の鎖で封じ込めようとしてるかのように。設置理由の説明要求にも一切応じず、チェーンに「居座り座り込み禁止」の紙をベタベタをつり下げる。その間全部で30分弱。このときの様子を、街カフェTVのFさんが放映。
 午後からはこの報を聞いた人々が続々とテントを訪れる。平日にもかかわらず50名に達する。鎖には「原発いらない」のポスターが貼り巡らされている。

 午後5時半頃、真言密教のお坊さん(女性)が呼びかけてできたグループ、「混沌の首」の8人が訪れ、記帳・カンパの後、原発・放射能から人々を守るという趣旨の祈り(踊り?)を捧げる。その後石橋上人がこのお坊さんと話し込み、共鳴し合うところが多かったそうな。「宗教共闘」の成立か?!

 午後8時過ぎに、右翼と警察がテントに襲来。右翼は大宮と川崎の2団体、30名程。

 警察は制服・公安合わせて50名程。右翼と公安数名がテント内に侵入。テント前は右翼と警察が固めて外から近づけないような状態に。この緊迫した状態は2時間近く続く。午後10時頃漸く退散。その頃には急遽駆けつけた仲間の人々も40名程に。

 いつものことながら、右翼は原発についての知識も考えもなく、ただただテントは要らない、撤去しろの一点張りで、議論にならない。情報によれば、右翼の「テントは迷惑だ」焚きつけるように言ったのは経産省消費経済政策課長補佐の山村直弘なる人物だとのこと。

 これからも繰り返されるであろうことを思い、明日からの態勢を考えよう。

.. 2011年11月16日 06:10   No.345005
++ たんぽぽ舎 (社長)…452回       
たんぽぽ舎の2つの行事のお誘い

 イ.11/29(火)第4回「原発を廃止にするアイデア提案会」
  
  あなたの意見・アイデアをもちよろう・討論会
  助言者:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)

  日 時:11月29日(火)18:30開場 19:00から21:00まで
  会 場:「スペースたんぽぽ」
  参加費:500円  討議素材を用意します
  担 当:柳田 真、橘 優子


 ロ.12/3(土)から4(日)「もんじゅ」反対ツアー 参加者募集

  ◎「もんじゅ」1日5500万円の税金のムダ使いやめよ−
   そのお金を震災復興へまわせ
   原爆用のプルトニウムを作れる「もんじゅ」原子炉を廃止へ
  ◎ツアー申し込みは、たんぽぽ舎「もんじゅ」担当まで
   交通手段は、新幹線を予定。乗用車で往復するコースも検討中。
   詳しいことは、後ほどお知らせいたします。

.. 2011年11月16日 08:13   No.345006
++ Y・T (幼稚園生)…2回       
<テント日誌 11/13(日)>
穏やかな休日 激励の波が続々と
―経産省前テントひろば 64日目―

 11月13日、昨日に続いて好天の小春日和り。今日の日誌はやはり昨夜の続きから始めねばなるまい。
 昨夜の右翼・警察の襲来時をiphoneの動画で実況放映したひまわりさんの映像は、1000名のアクセスがあったという。深夜に千葉から車で駆けつけた30代の夫妻は1万円のカンパを置いていった。夜明け頃には六本木で飲んでいるときツイッターで知ったという若い人達が駆けつけてきた。そして午前から午後にかけてテントを訪れた人は100名を超える。
夜はテント前に30人以上の人達が集い、議論をしたり歌を歌ったり、ギターを弾いたりと遅くまで交流が続いた。
 こんなにも多くの人がテントを守ろうとしている。福島の女達の想い、魂が刻まれたテントひろばに繋がりながら、脱原発への運動を広げていこうとしている。
テントに集う人達が多くなればなるだけ、右翼や権力は手出しをできなくなるだろう。
 経産省は明日にも、植栽を置くなどの新たな行動に打って出るかもしれない。
12日にそう言い残していったそうだ。テント運営会議は急遽、14日午前10時をメドに結集を呼びかけている。そして経産省にあの鎖を撤去するよう申し入れる予定である。国有地という公共空間を私物化しているのは経産省である。例えば、あのトラブル停止中であった玄海4号をなんのテストもなしに、九電や佐賀県知事のヤラセ構造そのままに住民の意思を全く無視して再稼働させた、そのお墨付きを与えた経産省こそ、原子力村による私物化を推進している。
 それに抗してテントひろばは益々多くの人々の意志と想いをつなげ、表現していく場として、公共空間としての実を備えてきている。
経産省は退け!テントひろば存続しなければならない!人々のために。
                             (文責 Y・T)

.. 2011年11月16日 08:23   No.345007
++ たんぽぽ舎 (社長)…453回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内4つ

 イ.11/19川根眞也先生講演会

  「子ども達を放射能から守ろう〜内部被ばくを避けるために」

 ☆日 時 11月19日(土)13時30分〜15時30分(受付13時15分〜)
           講演会の後に質疑応答の時間もとります
☆場 所 かながわ県民センター301号室(定員90名)
☆参加費 500円(大人1名)
(なお、保育の準備はありません)

☆主 催 川根先生講演会準備委員会 


 ロ.11/19どうする東京都内で〜震災と原発の廃棄物処理〜
           廃棄物処分場問題全国ネットワーク
                  共同代表 藤原寿和

   日 時:11月19日(土) 13:30〜16:00
   資料代:500円
   会 場:たんぽぽ舎5F
     〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
      
 5月に下水処理汚泥の焼却灰から高濃度の放射能が、7月には一般廃棄物の焼却灰からも放射能が検出、自治体の通常業務に大きな影響が出はじめました。
放射能汚染された廃棄物焼却による汚染拡散の不安や疑問の声が出ています。
東京都は11月3日 都民の声を聞くことなく岩手県宮古市の災害廃棄物1万1000トンの受け入れを開始しました。
 日本の人口の十分の一が暮らす大都会東京、震災と原発の廃棄物処理による土壌、水、大気の汚染。都民の不安と責任。
 まず現状を知り、叡智を結集せねばとの思いの集会です。
 ぜひ、お誘い合わせ ご参加下さい。

 共 催:止めよう!ダイオキシン汚染 東日本ネット (連絡先03-3982-1498)
 水銀汚染検証市民委員会(連絡先 03-3915-1612)


 ハ.11/22<講演会のお知らせ>

   ドイツ「緑の党」連邦議会議員ジルビア・コッティング=ウールさんを
   招いて〜緑の政党から発信!「脱・原発」

 日 時:11月22日(火)18:30〜20:30(開場18:00)
 会 場:柏中央公民館4階 集会室1・2
     (柏市柏5-8-12 04-7164-1811 JR・東武線柏駅東口より徒歩10分
      柏市役所隣の教育福祉会館と同じビル)
 講 師:ジルビア・コッティング=ウール氏(ドイツ「緑の党」連邦議会議員)

〜市民の力強い運動とそれを議会に持ち込む政党があれば脱原発は実現できます。〜(3.11震災後 5月の日本訪問での発言より)

 資料代:500円 高校生以下無料
 主 催:みどり千葉
 協 力:みどりの未来

<お問い合わせ>みどり千葉 共同代表 武笠紀子 090-9365-9608


 ニ.11/23「種の会」学習会

 チェルノブイリ事故以来24年間、原発の危険性を指摘し、原発のない社会を築く提言をし続け、食品の放射能汚染を測り続けてきたたんぽぽ舎の山崎さんにお出で頂き学習会を開催します。
 これまで明らかになってきた事実を、チェルノブイリで起こったことに照らしてみたとき福島では、日本ではどんなことが起こると考えられるのか。それを可能な限り防ぐにはどうしたらいいのか。私たちには何が出来るのかを考えていきたいと思います。

 「放射能被害に立ち向かう」…チェルノブイリ・福島・脱原発…

 講師 たんぽぽ舎 山崎久隆さん
 日時 11月23日 1時45分〜4時45分
 場所 北浦和公民館 北浦和駅東口から徒歩10分
  (中仙道を大宮方面に進み二つ目の信号を右折直進)
主催 種の会 連絡先 佐藤みつ子 washiko-m@jcom.home.ne.jp

.. 2011年11月16日 08:57   No.345008
++ たんぽぽ舎 (社長)…454回       
田中正造語録から考えるフクシマ。
   国策被害「足尾」と酷似、見えない毒・情報隠し
   「民を殺すは国家を殺すなり」
   「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」
   反原発の哲学者「経済より倫理必要」

 東京電力福島原発事故後、足尾銅山鉱毒事件の展示施設に足を運ぶ人が増えているという。鉱毒と放射能の違いはあれ、それを撒いた加害企業は政府と親密で、被害住民は塗炭の苦しみを強いられた。1世紀以上の時間を隔てながらも、両者は酷似している。足尾事件で闘いの先頭に立った政治家、田中正造は命を賭けて政府を糾弾した。その言葉と歩みはいま、私たちに何を伝えるのか。
 「己の愚を知れば即ち愚にあらず、己の愚なることを知らなければ是が真の愚である。民を殺すは国家を殺すなり、法を蔑にするは国家を蔑にするなり、人が自ら国を殺すのである」(「田中正造之生涯」=大空社より。原文は旧字)足尾鉱毒事件を告発した政治家田中正造は一九〇〇(明治三十三)年二月十七日、衆議院でこう大演説をぶった。その四日前、鉱毒被害に苦しむ農民たち約二千五百人が警官隊と群馬県佐貫村(現在の明和町)で衝突。この「川俣事件」について、政府に抗議した。〇一年に議員を辞職し、被害住民救済を訴えるため、明治天皇に直訴を試みたが、失敗。その後も渡良瀬川の洪水防止を名目とした遊水地建設の反対活動を続けたが、一三年に七十一歳の生涯を閉じた。
 当時、政府が鉱毒被害封じ込めを図ったのは銅生産が「国策」だったため。
 原子力発電を国策として推進し、大事故後も再稼働方針を揺るがさない現代と共通する。「世の中に訴へても感じないと云ふのは、一つは此問題が無経験問題であり又た目に見えないからと云ふ不幸もございませう」(同)「先づ鉱毒で植物が枯れる。魚が取れぬ。人の生命が縮まる」「銅山に毒があれば動植物に害を与へると云ふことは古来学者の定論で、農商務の官吏が皆正直でさへあれば其れで宜しいのである」「銅山の毒が何に障るかと云ふ位の事は分かり切つて居るのに、農商務省が分からぬと云ふは不思議千万」(同)この言葉はすべての情報を開示していない現在の原子力安全・保安院や東電にも当てはまる。(略)
 閉山した足尾銅山周辺では、いまも少量の鉱毒が流出し続けている。今年三月十三日、地元紙に一つの記事が載った。栃木県日光市にある古河機械金属足尾事業所の源五郎沢堆積場が、東日本大震災の地震の余波とみられる地滑りで崩れ渡良瀬川に有害物質が流入したという記事だ。(略)

.. 2011年11月16日 09:25   No.345009
++ たんぽぽ舎 (社長)…455回       
 NPO法人・足尾鉱毒事件田中正造記念館の島野薫理事は「堆積場や千二百キロに及ぶ廃坑の坑道からも、有害物質が流れ続けている。足尾銅山の公害は、いまだに終わっていない」と話す。田中正造の研究を続ける熊本大の小松裕教授(日本近代史・思想史)は「足尾鉱毒事件と今回の原発事故の構図があまりにも似ていて、本当にびっくりした」と語る。約百年前の正造の言葉を伝えたくて、九月に「真の文明は人を殺さず」(小学館)を出版した。(略)
 政府方針の裏付けしかしない”御用学者”たちもいた。足尾鉱毒事件では「銅山から出るのだから銅中毒に違いない」という説が主流だった。その中で、帝国大学医科大学(現在の東大医学部)の林春雄助教授がただ一人、「複合汚染」を疑った。(略)
 ところが、林助教授は複合汚染説を提唱した直後、文部省(当時)にドイツ留学を命じられた。(略)
 北海道で反原発活動を続ける哲学者、花崎皋平さんは「日本社会における倫理観の欠如」を問題の背景とみる。「唯一の行動規範は経済による欲望の充足。欲望のまま、科学技術で何でもやっていいと国策で突き進み、足尾鉱毒事件や福島原発事故を引き起こした」原発は半減期が数万年もの放射性物質を生む。放射性廃棄物の処理技術は確立していない。潜在的な核武装でもある―。ドイツ政府は宗教者が加わった「倫理委員会」でこうした論議を重ね、脱原発にかじを切った。
「現段階では、人間には原子力は扱えない。いくら技術があってもクローン人間をつくってよいのかという話と同じで、倫理的な観点が必要」と花崎さんは話し、正造の残した言葉を引いた。
 「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」(田中正造の日記)(2011.11.9東京新聞『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年11月16日 10:12   No.345010
++ たんぽぽ舎 (社長)…456回       
事故後の福島第一原発敷地の初公開−息をのむ異様な光景
     吉田所長「高線量、まだ危険」
     「もう死ぬ」数度思った、安定したのは7、8月

○13日(日)の新聞は福島第一原発の事故後の敷地内初公開の記事を一斉報道した。
原発事故の被害の巨大さ、生々しさの一部を表している。報道記事の要点を紹介します。
                               編集部)

(以下は生々しい事故の傷跡を示す報道写真)
こちら

こちら

○政府は十二日、東京電力福島第一原発の敷地内を、三月の事故発生後初めて報道陣に公開した。
 人の笑みが消えた警戒区域、外壁が吹き飛び、いまでも崩落が続く原子炉建屋…。顔を覆うマスクを装着し、防護服をまとい完全防備した記者が見たのは、思わず息をのむ異様な光景だった。

○収束作業の指揮を執る吉田昌郎(まさお)所長が現地で初めて取材に応じ、「炉は最も重要な冷却が進んでおり、安定しているが、放射線量が高いなど環境は今も厳しい」との認識を示した。
 吉田所長は福島県民と国民に対し、「心よりおわび申し上げたい」と陳謝した上で、「今、働いている人はほとんどが福島の人。私も十四年ここに住んでおり、なんとかしたいと思っている」と述べた。

○事故発生当時を振り返り、「次がどうなるか想像もつかない中でできうる限りやった。『死ぬだろう』と思うことが数度あった」。2号機に冷却水を入れられなかった三月半ばには「コントロール不能になって終わりかなと感じた」という。
 当面の課題として放射線量の高さを挙げ、「敷地内はまだ危険な状態」との認識を示した上で、次第に作業員の被ばく線量が増えていく状況に、「人繰りが頭の痛いところだ」と語った。

○報道陣は、細野豪志原発事故担当相の現地視察に同行する名目で原発敷地内に入った。
 敷地内の滞在時間は三時間余りで、防護服や全面マスクを着用。1〜4号機を中心に、車内から見て回った。ただ取材場所や撮影は厳しく制限された。国は「核物質の安全や記者を被ばくから守ることを考えた」と制限の理由を説明している。

.. 2011年11月16日 10:30   No.345011
++ Y・T (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 11/14(月)>
     経産省の姑息な小細工 女性達のカエレコールに囲まれて
       ―― 経産省前テントひろば 65日目 ――

 11月14日、晴れ、夜は小雨模様。

 週明けのこの日、予期していたように経産省は新たな策動に打って出た。9時半頃、経産省の職員だか下請けの作業員だか5〜6人が警備課長に引き連れられて登場。私服刑事10名程が見守っている。いつものように「不法占拠の撤去」を伝えると同時に、バリカーの補強を始める。

 垂れ下がっていたチェーンを張り直し、黒と黄の縞模様の横棒をくくりつけ、バリカーが下がらないように鍵をかける。作業員は何を聞かれても「経産省の指示に従ってやってる」の1点張り。

 当初、20人程であったこちら側は、10時頃になると昨夜の日誌を見てということで続々増え、40人程に膨れあがる。なんとその7〜8割が女性。テント受付・入り口付近への横棒取り付けには女性達が座ったまま抵抗。取り囲んでいる40名の人達の中からは期せずしてカエレコール。経産省はそれ以上の作業を諦め撤収した。

 11時半頃に、テントひろばへの妨害行為を止めるようにという「緊急の申し入れ」を経産省前テントひろば名で提出。また、個人で経産省に抗議文や要望書を提出した人も。

 経産省は右翼に叱咤されての姑息な小細工など止めるべきである!

 昼間、女性達が真ん中のテントでカフェを開店。カレーやコーヒーをご馳走に。夜には鍋を囲んで 盛り上がる。

 午後1時過ぎに大口弁護士が来訪。大衆的活動を強化することや弁護団体制を形成すること等を打ち合わせする。夕方には一ノ瀬弁護士が来訪。

 今日もテントに集まった人は常時20名、合計100名を超える。寝袋、毛布の差し入れあり。寒くなるこれからへの気遣いに感謝。

 吉報あり。11/13福岡1万人行動への参加者は15000人。集まったカンパは500万円とのこと。

 あの玄海4号再稼働をみて、九州は怒りに燃え上がっているに違いない。
 昨日の日誌で経産省は国有地を私物化していると書いたが、少し付け加えておきたい。経産省・電力会社ー原子力村はこの国を私物化し、人々の命・生活・地域社会を弄び、危険に晒しているのだと。

 そして全国から怒りの炎は燃え上がりつつあると。
                       ( 文責 Y・T)

.. 2011年11月16日 11:12   No.345012
++ たんぽぽ舎 (社長)…457回       
GNF-J(神奈川県横須賀市)から東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)へ
核燃料輸送− 危険な輸送に反対!

 11/16 03:00、神奈川県横須賀市にあるグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンから東京電力柏崎刈羽原発まで核燃料が輸送されました。午前3:00
日立物流4台、3:25 日立物流3台、3:50 上組4台でした。

 今回は要員の関係で「追っかけ」が出来ませんでした。通例であれば、横浜横須賀道路→保土ヶ谷バイパス→東名高速→首都高→関越自動車道と運ばれます。追いかけた経験はありませんが、最終的に北陸自動車道経由で柏崎刈羽原発まで運ばれるでしょう。

 核燃料輸送の経路や予定は警察には知らされますが、消防には知らされません。一般車両がひしめく日本の高速道路を核燃料輸送車が通行する危険性は計り知れません。原発が稼働する限り、核燃料輸送が行われ続けます。是非原発を止めましょう。

.. 2011年11月17日 08:25   No.345013
++ テント住人R (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/15(火)> 穏やかな中にも見え隠れするKKU
三位一体 ―― 経産省前テントひろば 66日目 ――

 小春日和というのだろうか。テント広場に穏やかな陽がさしている。
 テント前の歩道には急を聞き駆けつけた20名程度のテントに集う人の列があった。 テントと集う人々との間には12日に設置され、14日に補強されたバリガと鎖が横たわっていた。みんなそれを気にする風でもなく、歓談する人、前を見据える人等屈託がなかった。今日も真ん中のテントではカフェが開かれ、テントに集う人は100名を超えた。福島二本松出身だという在東京の中年女性と話し込む。
 
 このところ、右翼の訪問が増えている。毎回違う県の違う団体であるが発言は決まって、「不法占拠している経産省(国)の土地からテントを撤収しろ」というのが骨子になっている。以前にも右翼はテント前の国会通りや桜田通りを街宣車で通り過ぎた。時には7,8台の車を連ねていることすらあった。しかし、どの街宣車も「原発反対、東京電力、経産省は原因をあきらかにし、早く被災民の補償を実行しろ」というもので我々の主張とさして変わらなかった。
 不思議にこの右翼の情宣活動には制服警官隊、私服、公安の姿は少なかった。
しかし今は違う。右翼の到着と同時に50人前後の制服、公安、私服の警官隊が集合する。時には右翼よりも早く来る。

 正午過ぎ、丸の内警察の警備課長、課長代理を筆頭に16名の警官隊がテントの周辺を囲んだ。
 いつもより少ない体制だがこの体制は右翼7〜8名の参上を予測させる。テント側は全員バリガの前に立った。体制を取っている間に警備課長に訊いた。
「右翼と警察はいつも同じ頃に来ますね」 警備課長は応えて言った。「話し合っているわけではないですよ。情報に基づき、警察独自の判断で出動します」
この警備課長の会話に違和感を感じる人もいるだろう。警備課長はあることを切っ掛けにこのような話し方をするようになった。

 それはさておき、待てど暮らせど(本当は来て欲しくないのだが)右翼は来ない。1時間後に車尾に日章旗と旭日旗をはためかした小型ジープが音量を絞ったアジを流しながら通り過ぎた。警官隊は撤収した。私達は呆気にとられた。
 午後3時45分、軽のバン型警察車輌がテントの前に回転灯をつけたまま駐車した。「すわっ、右翼の襲来か……」と緊張する。軽の街宣車が1台来て「不法占拠はモラルに反する」と声を出し続ける。しかし、車上の二人は車を降りることなく去っていった。
 
 5日に経産省にトイレを借りに行って逮捕された某氏が釈放された。私達はささやかな釈放祝いをした。某氏は、「涙は心の汗だ」と言いながら、私達の本当にささやかな釈放祝いを喜んでくれた。
 大阪でも、関西電力前で若者達が120時間座り込み行動を始めた。数十人が支援に駆けつけているという。テントも立ててない中で、今夜は4人が泊まり込むそうだ。今後の展開に注目したい。頑張れ!と心の中で叫びながら。
 
 夜半、風雨がつよくなった。テントが風にはためき大きな音をたてる。強風がテント内を襲う。寒い。寝ずの番をしている小生とMr.Uはその寒さに震える。これから益々寒くなる。平均72歳(推測)のテント人には辛い冬がくる。精神力と信念で乗り切るだろうが防寒対策を考えるのも悪いことではない。
(文責・テント住人R)

.. 2011年11月17日 08:55   No.345014
++ たんぽぽ舎 (社長)…458回       
知人、友人76名にメルマガを転送して − メルマガ読者 Y

 先週11日(金)霞ヶ関周辺でのビラまきと『人間の鎖』で経産省包囲に参加した、報告と、その模様が掲載されている、◆地震と原発事故情報その231◆と当日配布した、原発なしで電気は足りる(データが証明)を添付して、知人、友人、76名に転送しましたところ、今日16日(水)現在12名より返信がありまして、3・11以降『原発』に対する考えが、変わりましたとの声が全てでした。

(私は『原発維持』と言いにくいのかも、知れませんが?)

 とにかく、政府、東電の『真実の隠蔽・嘘とデタラメ』が明らかになって来ている、証拠と思われます。(大メディヤを除く皆さんの運動の賜物と思っております)今後も微力ながら、全原発停止まで『反原発運動』に参加していくつもりです。

メルマガ読者からの講演会・集会のご案内2つ
イ.反戦と抵抗のフェスタ2011 がんばれねーよ、ニッポン
ロ.さよなら原発品川アクション 講演会part2のお知らせ

イ.反戦と抵抗のフェスタ2011 がんばれねーよ、ニッポン

 お上も下々も、右も左も「がんばろう」? 「日本はひとつ」じゃない!
ずっと異常事態だったでしょ? 3.11にはじまったことじゃない!

日時 11月23日(水・休日) 午後1時開始予定 
場所 千駄ヶ谷区民会館(JR原宿駅徒歩10分)
こちら

基調よびかけ(紙幅の都合により省略)

反戦と抵抗のフェスタ2011 実行委員会
といあわせ war_resisters_fes11 あっとまーく yahoo.co.jp 
ブログ こちら

ヘルプページ: こちら
グループページ: こちら
グループ管理者: mailto:occupy_meti-owner@yahoogroups.jp

ロ.さよなら原発品川アクション 講演会part2のお知らせ

脱原発社会をめざして!

日 時:11月27日(日)開場13:00 開会13:30〜16:30
会 場:品川区立荏原第5地域センター 第1集会室
    (品川区二葉1−3−37/TEL 03−3785−2000
東急大井町線下神明駅徒歩5分)

テーマ:脱原発社会をめざして

講 師:山崎久隆氏(たんぽぽ舎)
     ○福島原発の今
     ○原発は本当に安全で安いのか
     ○自然エネルギー利用の現状と将来
     ○自然エネルギーの利用を妨げるもの

☆コーヒーブレイク〜お楽しみコーナー
☆参加者によるフリートーク
☆資料代 500円

主 催:さよなら原発品川アクション

連絡・問合せ先
〒142-0043 品川区二葉1−8−6 平和共同事務所気付 

.. 2011年11月17日 09:16   No.345015
++ ひまわり (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 11/16(水)>
広がりを見せる「みんなの反原発ひろば」
― 経産省前テントひろば 67日目 ―

今日の経産省前テントひろばは、平和な一日でした。
寒さの厳しい朝にかかわらず、9時過ぎから座り込みを始める人がおり、ひとり、またひとりと増えていきました。
お昼ころには7人くらいが座り込んでいました。

愛知から来た男性は用事のついでに寄ってくださり、お菓子の差し入れも。反原発のステッカーを置いていってくださいました。

日中は、毛布や手袋の差し入れも頂き、大変ありがたかったです。
寒さが厳しさを増す中、風雨に弱いテントをいかに補強し、宿泊や集会を快適に行うことができるかが課題です。

午後18時ころには、東京電力本社前にて「TEPCO kills US」というテーマで、反原発パフォーマンスをしたアーティストの方々(主催は、「原発いらない全国の女たち」座り込みアクションで、絵を描くパフォーマンスをした増山麗奈さん)
がテントひろばの座り込みに加わり、ますますにぎやかになりました。
この日は、栃木や茨城、東京から兵庫に避難されている方、医療関係の方がいた関係で、放射能の危険性について率直な意見交換が行われました。
また、個人的に東海村の村長に手紙を送った方が、村長からの返事を読み上げ、村長に対する支持を呼びかけました。

夜は、飲食物の差し入れが多くあり、その場に集まった20人ほどのみなさんで分け合い、思い思いに語り合いました。

ここが霞が関の真ん中で、日々権力と闘争している最前線の拠点であるということを一瞬忘れそうなほど、穏やかな時間でした。
しかし、テントひろばに集まる方々は、テントひろばの存在意義を強く認識されており、口々に持続させたいとおっしゃっていました。
また、どうやって原発を止めればいいのか、どうやって生きていけばいいのか、穏やかな交流の中で、真剣に話し合っているのです。

人の輪は確実に広がっています。「反原発のみんなのひろば」である経産省テントひろばは、まさに「みんなのひろば」になりつつあります。(文責 ひまわり)

.. 2011年11月18日 06:58   No.345016
++ たんぽぽ舎 (社長)…461回       
メルマガ読者からの講演会・集会のご案内

 脱原発1000万人署名の推進を目的に、鎌田慧(さとし)さんの講演会が実現しました。

日 時:11月29日(火)18:30〜
会 場:船橋市勤労市民センター

※鎌田慧さんは青森県弘前市出身。青森県立弘前高等学校卒業後に上京し、零細工場で働く。ガリ版印刷の会社を退社した後、早稲田大学第一文学部露文科に入学。大学卒業後、業界紙(鉄鋼新聞社)記者を経てフリーライターとなる。トヨタ本社工場の季節労働者の実態を自身の経験から描いた『自動車絶望工場』以来、一貫して社会の中で虐げられた側に立って、現地を足で巡ってルポルタージュを書き続けている方です。
 原発関係でも著作が多く、さようなら原発1000万人署名の呼びかけ人です。

400人の会場をいっぱいにしましょう。
お誘いあわせてご来場ください。  市民ネットワークふなばし

.. 2011年11月18日 07:05   No.345017
++ Y・T (幼稚園生)…4回       
<テント日誌 11/17(木)>
     テントは着実に霞ヶ関の内部にも浸透
       ―― 経産省前テントひろば 68日目 ――

 11月17日、小春日和。この天候に似て、テントは穏やかな一日であった。
 朝9時半より、反対側の保安院前で、浜岡原発の運転停止を求めて署名活動をしてきた。「原発震災を防ぐ全国連絡会」が、百万人署名を達成してそれを首相・経産相に提出すべく行動を行った。
 2004年から開始されたこの署名活動は11月9日現在で100万1726筆となったそうである。会は浜岡原発の永久停止に向け、新たに廃炉作業での雇用確保などを提言している。(中日新聞より)

 午後、メンバーの1人である静岡の方が、テントを訪問。歓談する。

 午後7時からテント全体会議。40名前後の参加者で、緊張感のある真剣な議論。その一端は近日中に表明される予定。  

 このところ、霞ヶ関の官庁に勤務する職員のテント訪問が増えてきている。
とくに女性。受付で記帳し、カンパをしていく。官僚が君臨するその足下からも反=脱原発の気運が静かに広がっていくのだろうか。テントは池に投げ込まれた石になっているのかも。先日の11/11アクションでも、経産相の職員であることを宣言してキャンドル包囲の列に加わった人もいた。

 テントでは、霞ヶ関〜虎ノ門〜新橋方面での宣伝活動を強めていくことも検討されている。

 是非、テントに集うことの一つとして参加をお願いしておきたい。

                         ( 文責 Y・T )

.. 2011年11月20日 09:08   No.345018


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用