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■--アメリカの本土防衛とは
++ 仲條拓躬 (社長)…1429回          


多くのアメリカ人は第二次世界大戦前の事を、産軍複合体が社会と経済に強い影響力をふるうことがなかったので比較的平和な時代だったと考えていたそうです。だが実際、アメリカ史における「戦時」は短くありません。

戦争の準備期間まで考えれば、アメリカ史の大部分になってしまうのです。20世紀の100年間だけを考えてみても、アメリカが実際に戦争をしていたのは19年間。これに冷戦を戦争の準備期間だとすると、戦争と戦争準備だけで50年間となってしまいます。

20世紀の半分を、戦争と戦争準備で過ごしているのです。アメリカが独立宣言したのが1776年から現在までの期間でも、この比率はあまり変りません。アメリカ合衆国の歴史全体において、およそ13%を大規模な戦争が占めています。

これにアメリカ先住民との戦闘と冷戦の期間を加えると、アメリカ軍が戦闘しているか、戦争の準備を行っている時間は、全体の56%にまで跳ね上がります。戦争と戦争準備は、アメリカにとっては珍しいことではないのです。

アメリカは本土防衛の経験が乏しいと思います。最後にアメリカ本土に対して大々的な攻撃が行われたのは1812年の米英戦争のことで、この時にはイギリス軍が首都ワシントンを占領して、ニューオリンズに攻撃を仕掛けています。

外国の軍隊がアメリカ本土に侵攻して来る可能性は、その後の100年ばかりは少なかったが、20世紀のアメリカ史には、本土を攻撃される事に対するアメリカ国民の恐怖が読み取れる事例が、見受けられます。

第一次世界大戦では、メキシコがドイツ側に加わってアメリカを背後から襲う可能性がある。第一次世界大戦後には、イギリス軍がアメリカ本土を攻撃した場合に備えてレッド計画を立案している。第二次世界大戦前から大戦中にかけて、アメリカ国民は、日本軍がアメリカ西海岸を攻撃して、占領するのではないかという現実離れした危機感を抱いていた。

また、ドイツ軍のスパイ組織がアメリカ国内にいてナチスのアメリカ侵攻を助けるという恐怖もあった。これらの脅威はどれ1つとして現実化しませんでしたが、これらの脅威に対処するために立案しようとしていたのです。アメリカが真剣に本土防衛に取り組むことになったのは、ソ連との冷戦時代です。
.. 2026年03月18日 05:33   No.3448001

++ 仲條拓躬 (社長)…1430回       
ソ連が原爆開発に成功した瞬間から冷戦が終結するまでの40数年、ソ連との核戦争が起これば、人類が滅亡する恐怖心は、米国人一人ひとりの心に重くのしかかっていました。冷戦時代には、アメリカ本土が攻撃される可能性があるだけでなく、核戦争の場合にはアメリカ本土こそが最前線となるのだと、アメリカ人ならば誰でもよく理解していたのです。

冷戦時代のアメリカ人の心理は、当時のアメリカ人が、世界の運命は米ソ首脳というごく少数の人間たちの手に握られており、お互いに疑心暗鬼に陥っただけでもとんでもない災厄が訪れるという考え方のもとに生きていたという事実です。

何世代にもわたって、アメリカ人は核戦争の危険性と本土に対する脅威とを、感じながら生きてきたのです。当時のアメリカ人は、一発でも大陸間弾道弾が発射されれば、それを止める術はないということを、誰もが理解していました。少なくともレーガン大統領が戦略ミサイル防衛構想を主張するまでは、核ミサイルは防御不可能だとされていたのです。

可能なのは「抑止力」で、ソ連も結果が人類滅亡であるとわかって入れば、先制攻撃を仕掛けることはない、どちらも確実に破滅するという相互確証破壊がアメリカの安全保障の理論的基礎となり、それによってアメリカ人の生命と財産が守られてきたのです。

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.. 2026年03月18日 05:43   No.3448002
++ 山崎久隆 (社長)…1968回       
AI戦争とイラン戦争 (上)(2回の連載)
 | 戦争の様相が大きく変わっている
 | 国際人道法を無視した大量殺戮の時代が迫っている
 | 米軍のイラン女子校誤爆事件はAI戦争の惨劇
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 「AI戦争」は遠い未来の出来事ではなくなりました。
 映画『ターミネーター』(※)で表現されていたコンピュータシステム
「スカイネット」と、人類である「抵抗軍」との闘いが、まさに「現実
化」しつつあるのです。
 米国の「デモクラシー・ナウ!」(2026年3月18日放送)では、現代
戦がAIによって制御不能な速度へと変貌し、法や倫理が置き去りにされ
ている戦慄すべき実態を告発しています。

 放送では、米国とイスラエルによる対イラン戦争において、国防総省
(ペンタゴン)が軍事作戦に人工知能(AI)をいかに投入しているかを
検証しています。
 現代戦の専門家であるクレイグ・ジョーンズ氏は、AI技術が軍の「
キルチェーン」、すなわち、標的を特定し、承認し、攻撃に至る一連の
プロセスを劇的に加速させていると指摘します。
 「これまで数万時間を要していた膨大な人間の作業が、わずか数秒、数
分へと短縮されています。
 ワークフローが削減され、本来人間が担うべき標的選定の意思決定が自
動化されているのです。これは、法的、倫理的、そして政治的なあらゆる
面に、極めて重大な問題を突きつけています」

◎以下は放送の要約です。

1.「キルチェーン」の加速と意思決定の自動化

 現代戦における最大の変容は、標的の特定から殺害に至るプロセス「キ
ルチェーン」の劇的な高速化です。
 かつて数時間から数日を要した軍事的な意思決定が、AIの導入により
「数秒から数分」へと短縮されました。
 米軍の「プロジェクト・メイブン」は、パランティア社のデータ解析基
盤とアンスロピック社のAIモデル「クロード」を統合し、膨大な情報か
ら標的を自動的に推奨(ノミネート)します。
 AIが1日に数千もの標的を提示するスピードは、人間の認知能力や精
査の限界をはるかに超えており、人間は単なる「承認作業のゴム印」と化
しています。つまり、人間認知の限界をはるかに超えて戦争が遂行されて
いるのです。

2.米軍のイラン女子校誤爆事件はAI戦争の惨劇

.. 2026年03月26日 05:39   No.3448003
++ 山崎久隆 (社長)…1969回       
 AIによる標的選定の「精度の神話」が、開戦初日の凄惨な誤爆に
よって打ち砕かれました。
 イラン南部の女子校が米軍のトマホーク・ミサイルで攻撃され、170人
以上(そのほとんどが女子生徒)が犠牲となりました。
 13年も前から学校と軍事施設の間に境界壁が存在していたにもかかわ
らず、AIは10年以上前の古い「軍事基地」というデータに基づき、そ
こを正当な攻撃目標と見なしました。攻撃前にドローンでわずか30分で
も上空から監視していれば、登校する少女たちの姿を確認し誤爆は防げた
はずですが、AI主導の高速なプロセスではその確認が省略されました。

3.「ウォー・ロイヤー(軍法務官)」の排除と倫理の崩壊

 トランプ政権(2期目)下で、軍事作戦にブレーキをかけるための
法的・人道的枠組みが意図的に破壊されています。
 比例性の原則に基づき民間人の犠牲を抑制する役割を担ってきた各軍の
法務部門トップが更迭され、政権に従順な「イエスマン」に置き換えられ
ました。法務官の解任が起きていたのです。
 さらに、民間人保護の拠点も廃止されました。10年かけて構築された
「民間人保護卓越センター」がトランプ大統領の就任初日に強制終了(廃
止)され、交戦規定(ROE)の形骸化が進んでいます。
 民間人保護への関心の欠如は、もはや個別の判断ミスではなく、「ソフ
トウェアのアルゴリズム」そのものに組み込まれていると指摘されています。

4.シリコンバレー企業と軍事利権

 AI技術を巡る国家と企業の共依存関係が、危険な「AI軍拡競争」を
加速させています。
 国防総省(ペンタゴン)はシリコンバレーにとって巨大な顧客であり、
パランティア、マイクロソフト、グーグルなどが巨額の契約を通じてAI
戦争を支えています。
 アンスロピック社が「米国人の大量監視」や「完全自律型兵器」への
転用を拒んだ際、政権は同社を「サプライチェーンのリスク」と断定して
報復しました。
そして、アンスロピックが手放した契約をOpenAI(サム・アルト
マン)が即座に引き継ぐという、倫理よりも利益を優先する業界の冷酷な
力学が露呈しています。             (下)に続く

.. 2026年03月26日 05:44   No.3448004
++ 山崎久隆 (社長)…1970回       
AI戦争とイラン戦争 (下) (了)
 | 戦争の様相が大きく変わっている
 | 国際人道法を無視した大量殺戮の時代が迫っている
 | 「AIは放射能の恐怖も数世代にわたる苦しみも理解しない…」
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎「デモクラシー・ナウ!」が報じる現実は、映画『ターミネーター』※
で描かれた「スカイネット」による人類への反逆が、フィクションの枠を
超えて現実の戦場に浸食してきたかのような戦慄を覚えます。
 「デモクラシー・ナウ!」の放送内容を、映画のメタファー(比喩)を
用いてさらに分かりやすく解説すると、こうなります。

1.「スカイネット」の誕生と軍事意思決定の完全自動化

 映画『ターミネーター』(第一作)では、人間が判断を下す時間を惜し
み、核兵器の運用をAI(スカイネット)に委ねたことが破滅の引き金と
なりました。
 現実の「プロジェクト・メイブン」では、映画と同様、軍は「敵よりも
早く判断する」という効率性を追求し、数万時間の作業を数秒に圧縮
しました。
 映画での「審判の日」の加速が現実味を帯びています。
 実際のシステムでは人間が介在(ヒューマン・イン・ザ・ループ)して
いるという建前はありますが、AIが弾き出す膨大な標的に対し、人間は
もはや内容を精査する「思考の時間」を奪われています。
 これは、実質的にAIが引き金(キルチェーン)を支配している状態
です。

2.ターミネーターの「標的識別エラー」とイラン女子校「誤爆」事件

 映画のターミネーターは、冷徹なアルゴリズムに従って標的を追いつめ
ますが、現在のAIもまた、データの不備によって「無実の市民」を「軍
事目標」へと書き換えています。
 現実世界のイランでは、10年前のデータを使うというあまりに酷い
「誤り」により、170人以上の少女が犠牲になりました。
 女子校への攻撃は、AIが10年以上前の古い情報を基に、そこを
「軍事基地」だと判定し続けたことで起きたとされています
(CNNニュース等)。
 AIは携帯電話のログや移動履歴から「怪しいパターン」を自動検出
し、暗殺リストを作成します。
 しかし、そこには人間の感情や現場の視覚情報(登校する子供たちの姿
など)を汲み取る知性は存在しません。

3.「抵抗軍(軍法務官)」の排除とサイバー独裁

.. 2026年03月28日 07:35   No.3448005
++ 山崎久隆 (社長)…1971回       
 映画ではスカイネットに抗う人間たちが描かれますが、現実の米国防総
省内でも、AIの暴走にブレーキをかけようとする「法の番人」たちが排
除されています。
 ウォー・ロイヤー(軍法務官)の解雇で何が起きるか。
 軍事行動についての比例性の原則(民間人被害の抑制)を監視する軍法
務官たちは、トランプ政権によって次々と更迭、沈黙させられています。
 これは、「核の使用や攻撃に異を唱える人間をシステムから排除する」
という、スカイネットが自己防衛のために行ったプロセスに酷似して
います。
 「素早く動き、破壊せよ」――これがヘグセス国防長官が掲げる「先行
者利益」の論理であり、法的・倫理的な制約を「愚かな交戦規定」として
切り捨て、致死性を最大化させることを選んでいます。

4.シリコンバレーは「サイバーダイン社」としての役割を果たしている

 パランティアやOpenAIといった企業は、映画における「サイバー
ダイン社(スカイネットを開発した企業)」の役割を果たしています。
 そこにあるのは倫理より契約のみです。
 アンスロピック社が「完全自律型兵器への転用」を拒んだ際、Open
AIのサム・アルトマンがその契約を即座に引き継いだ事実は、企業の利
益が人類の安全を上回る現状を象徴しています。
 そして、不可逆的なインフラが作り上げられようとしています。

 クレイグ・ジョーンズ氏は、AIがもはや単なる道具ではなく「軍の
インフラ」そのものになっており、一度組み込まれると削除(デリート)
することさえ困難であると警告しています。
 「我々は今、フィクションだと思っていた『機械による支配』の入り口
に立っている。100万キロワット級原発という、人類の手に負えぬ巨大な
エネルギー施設をAIの標的選定に委ねることは、『スカイネットに自爆
スイッチを渡す』に等しい。AIは放射能の恐怖も、数世代にわたる苦し
みも理解しない。その無機質なアルゴリズムが、170人の少女の命を
奪ったように、次は地球規模の環境破滅を選択するリスクを、我々は法的
・技術的に阻止しなければならない」と、短くまとめることもできる
でしょう。

.. 2026年03月28日 07:41   No.3448006
++ 山崎久隆 (社長)…1972回       
 この「ターミネーター的現実世界」を、核戦争の勃発に加えて、原発
事故の技術的リスク評価(100万キロワット級の破壊)や再処理施設の破
壊(キシュチュムの核惨事の経験)と重ね合わせて考えることで、本来な
ら誰でも重大な危機感を呼び起こすことができるはずです。

※映画『ターミネーター』
 ジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー
主演。このSF映画を知らない人はあまりいないかと思いますが、ウィキ
ペディアなどで詳しく紹介されています。ご参考までに。

.. 2026年03月28日 07:48   No.3448007
++ 上岡直見 (社長)…447回       
陸自隊員の中国大使館侵入事件は「遺憾」では済まない
 | 自衛隊のトップと防衛大臣、
 | さらには総理が辞任してもおかしくない
 └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)

 報道のとおり2026年3月24日に陸上自衛隊の陸上自衛隊えびの駐屯地
に勤務する三等陸尉が刃物を持って中国大使館に侵入し逮捕された。
 これに対して政府は中国に謝罪せず「遺憾」で済まそうとしているが、
とんでもない話である。

 三等陸尉は任官したばかりとされるが、えびの駐屯地には、島嶼防衛用
のミサイル(HGV)が配備予定とされている。これは島嶼防衛用と呼ば
れているが事実上の弾道ミサイルであり、敵地攻撃にも使えるとされて
いる。
 過激思想を安易に実行に移してしまう人物がいれば、上部の命令によら
ずに独断でミサイルを発射してしまうかもしれない。
 そうなればいくら日本が「遺憾」だと弁解しても報復のミサイルが
飛んでくる。

 図(※1)の矢印は、日本が九州から南西諸島にかけて配備中あるいは
配備予定のミサイル拠点である。点線は、えびの駐屯地から1,000kmあ
るいは2,000kmの範囲を示す。△は中国のミサイル関連拠点である。
 これを中国からみれば鼻先にミサイルを並べられているのと同じで、
日本こそ脅威を煽っていると考えるのも当然である。

 今回の中国大使館侵入事件は「遺憾」では済まない。
 本人や部隊の上司はもちろん処分の対象になるだろうが、自衛隊の
トップと防衛大臣、さらには総理が辞任してもおかしくない事件である。

 外国の研究者によると、1816年から150年間の世界の戦争を統計的に
分析した結果、対立する国同士が軍拡競争を行った場合は82%が戦争に
発展したのに対して軍拡競争をしなかった場合は4%にとどまった。
 「軍備を増強すれば抑止力になる」という発想こそ幻想であり「お花
畑」だということを政治家は認識しなければならない。

(※1)こちら
(※2)Michael D. Waalance, “Arms Race and Escalation”,
     Journal of Conflict Resolution, vol.23, No.1, p.15


.. 2026年03月31日 05:36   No.3448008
++ 浅野健一 (社長)…722回       
戦争犯罪者の大統領とハグする愚挙
 | 極右高市首相の訪米礼賛のメディア
 | イラン「侵略」を「作戦」「攻撃」と報道
 | 米日にこそ必要な人民による政権転覆
 | 「メディア改革」連載第200回
└──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

◎ 今日の投稿で、たんぽぽ舎のメルマガの「メディア改革」連載は記念
すべき第200回になった。毎月、2〜3回記事を書いてきたが、マスメ
ディアの改革は進まず、高市早苗政権が2月8日の衆院選で歴史的圧勝を
治めた後、大本営発表報道機関化が進んでいる。

◎ 2月28日にイラン侵攻を始めたトランプ米大統領は4月2日午前(日
本時間)、国民向けに演説を行い、イランに対し今後、2〜3週間、激しい
攻撃を行うと表明した。
 日本のメディアはイランも戦闘を止めるべきと主張するが、イランは
自衛のために抵抗しているのであり、戦争犯罪者が愚かな侵攻を止める
べきだ。

◎ 3月19日に米ワシントンで行われた高市氏とトランプ大統領による
日米首脳会談の報道も最悪だった。米国とイスラエルは、核問題で外交交
渉中だったイランを2月28日に奇襲攻撃し、最高指導者ら政権幹部を殺
害し、小学校を爆撃し160人以上の児童を虐殺した。
 トランプ氏は「イランの政権転覆」を目指すと公言し、イラン人民に決
起を促した。あからさまな内政干渉だ。
 イラン側の死者は2000人を超えた。米軍は米議会の承認なしに戦争を始
めており、国際法だけでなく、米憲法違反の暴挙だ。

◎ 米国はイランでの作戦を担う中央軍の管轄地域に陸軍の部隊を派遣し、
地上戦を企てている。
 トランプ氏は3月29日、英有力紙フィナンシャル・タイムズの取材に、
今年1月に軍事作戦を行ったベネズエラを引き合いに出し、「正直に言う
と、望ましいのはイランの石油を奪うことだ」と言い放った。
 トランプ氏は「私を止められるのは私の心だけ。国際法は必要ない」と
言い切るナラズモノだ。パレスチナ民族に絶滅を公言するのがイスラエル
のネタニヤフ首相。
 両国によるイラン侵攻は、第二次世界大戦後、最も非情で残虐な侵略
戦争だ。

.. 2026年04月03日 05:59   No.3448009
++ 浅野健一 (社長)…723回       
◎ 高市氏は訪米をやめるべきだった。トランプ氏はイラン戦争で、訪中
を5月に延期した。ところが、高市首相は、戦争中毒・米国の首都を訪
ね、再会したトランプ氏の胸に飛び込み、ハグをした。会談では、世界中
の記者を前に、「ドナルドは世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルド
だけだ。しっかり応援したい」と媚びた。
 米国のイラン侵略について、「情報がなく法的評価を控える」と述べてき
た高市氏は、イランについては「周辺国の民間人を攻撃している」と強く
非難し、一方的に核開発に反対、と断じた。世界中がこの二枚舌を目撃した。

◎ テレビ朝日の千々岩森生(ちぢいわ もりお)記者(官邸キャップ)に
「イランへの奇襲について、日本になぜ事前通告しなかったのか」と聞か
れ、トランプ氏から、日本の「真珠湾奇襲」を持ち出されても、高市氏は
反論もしなかった。
 トランプ氏に「日本はホルムズ海峡で責任を果たそうとしている。
NATO(北大西洋条約機構)とは違う」と”評価”されたが、世界中の
イスラム教徒、第三の道を進む非同盟諸国の人たちは、高市氏の振る舞い
に呆れかえったと思う。

 高市氏は「日本の法律の範囲内でできることと、できないことは詳しく
説明した」と言ったが、トランプ氏は高市氏が米国を発った後、日本や韓
国にホルムズ海峡防衛への貢献を求めると強調した。
 米側に高市氏は、「できること」をやれと言われたのではないでか。
 問題は、この日米首脳による侵略戦争会談を、「海峡への自衛隊派兵を要
請されなかったからよかった」などと礼賛しているメディアだ。

◎ 米国のウォルツ国連大使と、日本国の木原稔官房長官が言うことが
まったく違っている。ウォルツ氏は22日、米CBSテレビの番組で、
ホルムズ海峡の航行の安全確保を巡り「日本の首相が海上自衛隊による支
援を約束したばかりだ」と発言した。
 これに対し、木原官房長官は23日の官邸での記者会見(内閣記者会主
催)で、TBS・原記者がウォルツ氏のこの発言について質問したのに対
し、「日本として具体的な約束をした事実はない」と否定した。
 日本の官房長官と米国の国連大使のどちらがウソをついている。「事実
がない」なら、米国政府に抗議すべきだ。

.. 2026年04月03日 06:06   No.3448010
++ 浅野健一 (社長)…724回       
◎ テレビに出る三牧聖子同志社大学大学院教授らは、米国とイスラエルの
暴挙について「軍事作戦」「先制攻撃」などと表現し、「侵略」「侵攻」
「虐殺」という表現を使わない。
 一方で、ロシアについては、「ウクライナ侵攻から4年」と断じている。
NHKニュースでは、政府関係者が「高市訪米は大成功だった」と述べた
と繰り返した。この「関係者」をなぜ仮名にするのか。一部の政権反対党
まで、「友好ムードの日米会談」と歓迎した。

◎ 日本経済新聞社とテレビ東京は27日から29日に世論調査を実施した。
高市早苗内閣の支持率は72%で、2月の前回調査の69%から3ポイント
上昇。日米首脳会談の結果について「評価する」が65%となり、「評価し
ない」の23%を上回った。毎日新聞の調査(28、29日)では、日米会談
を「評価する」と答えた人は42%で、「評価しない」の22%を上回った。
 米国と日本の政権転覆、体制変革が必要だ。
 また、キシャクラブメディア(労使)の徹底糾弾も欠かせない。一秒で
も早く、高市政権を打倒し、キシャクラブを解体しなければならない。

.. 2026年04月03日 06:12   No.3448011


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