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■--溺れる者は藁をも?
++ 東京新聞 (社長)…3427回          

溺れる者は藁をも?
  得票率では国民の半数以上が
この熱狂の波に乗らなかったという事実

師岡カリーマ(文筆家)

 月刊誌『世界』(岩波書店)3月号の特集「日本経済の実像」を読むと近
年の格差拡大と国民の生活水準低下がいかに意図的な政策の結果だった
か、インフレと円安がどう政府をホクホクにするのかがよくわかる。
 高市政権が掲げる積極財政のリスクも論じられていて代償を支払うの
は、常に労働者と年金生活者だ。
 では、念仏のように繰り返される「責任ある積極財政」は、専門家が警
告するリスクが現実のものとなった場合、誰がどう「責任」を取るのか。
 「大義なき解散」「党利党略」などと右も左も批判した衆院選について
「高市早苗が首相でいいか、国民の信を問う」と繰り返した首相は、実際
には投票日前から、首相として訪米する準備をしていた。
 結果がわかっているからこそやった選挙では、「信を間う」も、「責任
ある積極財政」同様、「高市劇場」の真実味に欠ける台詞(せりふ)と化す。
 その劇場の新作「解散選挙」に国民は800億円の入場料を払わされた
が、その割にこの演目は大好評だったように見える。
 喝采の真っただ中では、劇を酷評するのも憚(はばか)られる雰囲気さえ
漂う。
 が、自民の得票率に目を向けると、小選挙区で5割弱、比例で4割
未満。高市1強の吉凶はともかく、国民の半数以上がこの熱狂の波に乗ら
なかったという事実は捨てたものではない。
 空虚な言葉の海に浮かぶ藁以上の価値はある。
         (2月14日「東京新聞」朝刊23面「本音のコラム」より)
.. 2026年02月17日 08:06   No.3431001

++ 東京新聞 (社長)…3428回       
破壊の時代
世界規模で進むリベラル民主主義の崩壊

大矢英代(カリフォルニア州立大助教授)

 高市自民党の圧勝に終わった衆院選に肩を落としている人も多い
だろう。
 しかし、問題はもっと深刻で、国内政治の勝敗にとどまらない。
 世界規模で進むリベラル民主主義の崩壊と地続きだ。
 先日公開された今年のミュンヘン安全保障報告書は「世界は破壊的な
政治の時代に入った」と警鐘を鳴らす。
 世界各地で「破壊的な政策」を好む指導者が台頭し、戦後の国際秩序
は、構築開始から80年以上が経過した今、崩壊の淵に立たされていると
いう。その中心人物として名指しされたのがトランプ大統領だ。
 そして情報の断片化と極端な分断が進み、熟議が軽視されることなど、
さまざまな問題が指摘されている。
 注目したいのは本報告書の世論調査(昨年11月実施)。日本を含むG7
すべての国で「現政権の政策が将来の世代の生活を悪化させる」と考える
人が「豊かにする」と考える人の割合を超えた。
 「その結果、個人および集団の無力感が高まり、自国が明るい未来を
築く能力について懐疑的にな つている」という。なるほど、そんな不満
やアイデンティティーの揺らぎ、心の空白に入り込むのが、強い国家の復
活を叫ぶナショナリズムということだろう。
 米国のマネをして「日本列島を、強く豊かに」と叫んでも、未来で待つ
のは、民主主義の崩壊でしかない。
          (2月16日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」より)


.. 2026年02月17日 08:12   No.3431002
++ 共同通信 (社長)…253回       
◆「安全不変」と原発不正強行か 中部電力管理職、社内異論に

 中部電力浜岡原発(静岡県)の耐震データ不正で、耐震設計の目安とす
る「基準地震動」を策定する際のデータ操作を問題視する声が社内に
あったにもかかわらず、当時の原子力土建部の管理職が「安全性は変わら
ない」と強行した疑いがあることが17日、関係者への取材で分かった。
 時期は遅くとも2018〜19年ごろとみられるが具体的には不明。
 管理職に再稼働審査の早期通過への重圧があったとみられ、異論軽視の
要因になった可能性がある。
 中部電力は今年1月、想定する揺れを過小評価した疑いがあると発表
し、原発事業者としての適格性が問われる事態になっている。
 中部電力は審査で、基準地震動を策定する際、計算条件が異なる20組
の地震動から最も平均に近い波を「代表波」に選んだと説明していた。
 実際には意図的に代表波を選び、つじつまが合うようにする不正など
をしていた。          (2月17日15時54分「共同通信」より)
https://www.47news.jp/13879834.html

.. 2026年02月19日 08:06   No.3431003
++ 共同通信 (社長)…254回       
幹部の現場への関与不足が原因 東通原発不正で東北電力

 東北電力東通原発(青森県東通村)で侵入対策設備の性能試験での記録
不正が見つかった問題で、同社は18日、核物質防護業務の重要性の認識
や、本店や発電所幹部の現場への関与が不足していたことが原因だと発表
した。
 石山一弘社長は同日、青森県庁を訪れ、小谷知也副知事に「二度とこの
ような事案が起きないよう再発防止策を徹底する」として陳謝した。
 担当部署の人員増強のほか、経営層と発電所員の対話の場を設けるな
ど19項目の改善措置で再発防止に努めるとした。
 また石山社長や樋口康二郎会長ら6人が月額報酬の20%を2カ月自主
返上し、原子力部門の担当役員4人に対しては厳重注意とした。
              (2月18日12時19分「共同通信」より)
https://www.47news.jp/13884101.html


.. 2026年02月19日 08:12   No.3431004
++ 東京新聞 (社長)…3429回       
浜通りの冷たい風、手足凍る
  娘の職場でいじめ
 震災から15年、まだそんなこと言うやつがいるのか
          
55歳男性

 イチエフ(福島第一原発)のある浜通りは、冬は特に風が強い。作業に
向かうため、まだ暗いうちに家を出ると息が白い。浜通りは雪はさほど降
らないけど、道路が凍結する日は、スタッドレスタイヤが必要になる。
イチエフに向かう途中で何かあるといけないので、作業に遅れないように
余裕をもって家を出る。
 今日は暖かく風も強くなかったけれど、現場が日陰の日は晴れていても
寒い。綿の手袋の上にゴムの薄い手袋を重ねて作業をするが、ゴム手をし
ていると、冷たい風が吹くと余計に手が冷たくなる。少し厚めのゴム手を
重ねてもダメだった。冷たいと手が動かなくなるから、こするしかない。
 現場で履く短靴や長靴は、安全のために鉄板が入っているから冷える。
靴の中で、足の指が冷たくなって痛くなる。凍傷にならないように、常に
足をパタパタ動かすしかない。寒い日は普段はく靴下2枚の上に、さらに
靴下を重ねたりする。ビニールかっぱを上に着ると、寒さが少しは違う。
まあ、暑いよりは寒い方がまだいい。
 みんな寒いって言うけど、仕事が始まると頭の中は仕事だけになる。現
場から上がってくるとまずトイレに駆け込む。もちろん現場に行く前もト
イレに行っておかないと。イチエフは作業の途中はトイレに行けないから
ね。この年でおむつはくわけにもいかないし。
 家を出て働いている娘が職場を変える。先輩に「被災者はいいよね。医
療費とか国民健康保険とか無料でしょ」などとお金のこととかを、ことあ
るごとに言われていじめられたらしい。
 俺が一番イヤだったのは、娘が相談しても、上司が何の対応もしな
かったこと。
 「気にするな」 って言ってやりたかったけど、娘も今の職場で3年頑
張った。他の職場でまた頑張るという娘の気持ちを尊重したいと思い、
「辞めていいよ」とだけ言った。
 震災から15年、まだそんなこと言うやつがいるのかと思う。

.. 2026年02月19日 08:19   No.3431005
++ 新潟日報 (平社員)…130回       
止まらない原発回帰…柏崎刈羽地域の未来は?
  「したたかにあらがおう」地域活動家・小松理虔氏に聞く
                連載[異分野からの視線]<上>

 世界最悪レベルの東京電力福島第一原発事故が起きた日本で、原発回帰
が止まらない。
 政府は脱炭素推進や電気料金の低廉化などを理由に原発推進にかじを切
り、東電柏崎刈羽原発も再稼働した。
 原発を抱える地方の将来、日本のエネルギー政策の問題点はどこに
あるのか。
 事故で被害を受けた現場の思いと、科学万能の考え方に疑問を抱き、
対米自立を説く右派。
 事故からまもなく15年となるのを前に、「原子力ムラ」とは一線を画す
論客2人に原発との向き合い方を聞いた。
             (論説編集委員・仲屋淳)=2回続きの1=

−3月で原発事故から15年となります。事故の約2カ月後に上京した
際、衝撃を受けたそうですね。
小松理虔氏…「めまいがした。何だこの明るさはと。この電気を作るため
に、どれだけの人が涙を飲んできたのか。でも、東京の大部分の人は知ら
ないんだよなって。大都市でも孤独を感じて生活する人もいて、大変なの
は分かるが…」

−事故を起こした東電の柏崎刈羽原発が再稼働しました。福島県の生活者
としてどう思いますか。
小松理虔氏…「本当に新潟県民の民意が反映された上での再稼働なのか、
疑問を呈したい気持ちはある。原発事故で東電への怒りは今もあり、国の
原子力政策への疑問もある。ただ福島第1、第2の両原発が立つ土地の暮
らし、文化や歴史を知る人は、福島県民にも多くはなかった。福島に原発
が存在する事実を考えてこなかった自分も含めてだ。ふるさとに今も帰れ
ない人がいる中での再稼働に、落胆している」(後略)
                  (2月20日「新潟日報」より抜粋)
https://www.47news.jp/13893486.html

.. 2026年02月21日 09:31   No.3431006
++ 共同通信 (社長)…255回       
30年超運転申請に誤り30件 東電柏崎刈羽原発6号機

 1月に再稼働した東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)の30年超え
運転に必要な長期施設管理計画の認可を巡って、東電が原子力規制委員会
に提出した申請書に30件の誤りがあったことが18日、分かった。
 規制委の審査担当者は17日の初回会合で「どう審査していいのかまだ
見えていない」と苦言を呈した。
 運転開始30年となる11月7日の前に認可を受けないと運転できなく
なる。
 審査は一般的に1年ほどかかるが、東電の申請は昨年12月24日で期
限まで約10カ月しか残っていなかった。審査担当者は認可が期限に間に
合わない可能性にも言及した。
 会合での東電の説明によると、本社所在地を書く箇所に同原発の住所を
誤記するなどのミスが27件、新規制基準の適合判断に影響がある誤りも
3件あった。東電担当者は「細かい点を確認していなかった」と釈明
した。
 規制委の山中伸介委員長は18日の定例記者会見で「社内の品質管理の
問題だ。制度への理解が乏しい」と批判。小早川智明社長は柏崎刈羽原発
で取材に応じ「真摯に対応する」と陳謝した。
                  (2月18日19時47分「共同通信」より)
https://www.47news.jp/13885730.html

.. 2026年02月21日 09:40   No.3431007
++ 東京新聞 (社長)…3430回       
再審法を人間的に
  裁判官が再審開始を決定しても検事が闇雲に抗告、妨害する

鎌田 慧(ルポライター)

 死刑執行後、同じ病棟にいたハンセン病の元患者たちが力を注いだ菊池
事件のFさんの再審請求を、熊本地裁は先月棄却した。処刑されてなお無
実を訴え続けてきた飯塚事件の久間三千年さんの家族の再審請求も
16日、福岡高裁で拒否された。
 無実でも死刑! あってはならない恐ろしいことだ。
 「叫びたし寒満月の割れるほど」。やはり無実を叫びながら、死刑を執
行された西武雄さん絶望の獄中句だ。無辜(むこ)の人を数うというのが
司法の正義であろう。

 が、訴えても、訴えても耳を貸さない。非人間的な権力機構そのものだ。
 袴田巌さんが逮捕された30歳から、無罪判決を言い渡される88歳ま
で、58年かかった。
 静岡地裁の村山浩昭裁判長が再審開始を決定。「拘置をこれ以上継続す
ることは、耐え難いほど正義に反する」と釈放しても、静岡地検は即時抗
告、無罪判決が出されるまでそれから10年もかかった。
 その後、60年以上無実を訴えていた86歳の石川一雄さんが死亡。妻の
早智子さんが第4次請求人となった。

 再審法の最大の問題は裁判官が再審開始を決定しても検事が闇雲に
抗告、妨害することだ。
 2月20日午後6時から東京・四ツ谷駅前、イグナチオ教会ヨセフ
ホールで再審法改正を求める集会。
 袴田ひで子、石川早智子、鴨志田祐美、金平茂紀、周防正行の各氏ほか。
     (2月17日「東京新聞」朝刊21面「本音のコラム」より)

.. 2026年02月21日 09:45   No.3431008
++ 東京新聞 (社長)…3431回       
福島1、2号機の工法検討に着手 東電、デブリ本格取り出し

 東京電力は、福島第1原発1、2号機の溶融核燃料(デブリ)を
どのような設備で本格的に取り出すかの検討を始めた。炉心溶融した
1〜3号機で最初に本格取り出しを行う3号機の準備作業を参考に、
来年7月までに方向性をまとめる。各号機の原子炉建屋の損傷や汚染
の状況などを基に、今後対応すべき課題の整理から進めている。
 1〜3号機にあるデブリは推計約880トン。本格取り出しは、使用
済み核燃料プールからの燃料搬出が完了した3号機から2037年度
以降に始める。取り出し装置を備えた建物を、原子炉建屋をまたぐ
ように建造し、上からデブリを砕いて原子炉格納容器の底に落とし、
横から容器内に挿入した別の装置で回収する計画だ。1、2号機も
同様に上と横からのアクセスを試みる。
 取り出し装置の建物の建設にはさまざまな構造物が邪魔になるため、
撤去などの対応が必要になりそうだ。プールに残る燃料の搬出に向け、
1号機には建屋上部に大型カバー、2号機には建屋側面からせり出す
構台がある。
(2月21日 15時55分 「東京新聞」配信(共同通信))
https://www.tokyo-np.co.jp/article/470351?rct=national

.. 2026年02月22日 06:18   No.3431009
++ 東京新聞 (社長)…3432回       
未来縛る原発より再エネ <高市首相に直言>
                龍谷大・大島堅一教授

 今年で東京電力福島第1原発事故から15年になります。高市早苗
首相は行政の長として、十分に事故の被害者から話を聞くことが大事
だと思います。被害を学び、事故が起こりうることをリアリティーを
持って受け止められれば、簡単には再稼働と言えないはず。

 自民党は既存原発の最大限活用を掲げるとともに、新増設にも前向
きです。ですが、新しく造ると建設に20年、運転に60年、廃炉に
30年、その後に放射性廃棄物の処分もあることからすると、150年
とか、その未来を縛ることになる。
 コスト的にも見合いません。1966年に東海原発(茨城県)ができ
てから、原発は60年になるわけですが、そこから得た利益から、
維持費、原発事故、核のごみなどの負の遺産を差し引くと、ものすご
く大きなものを失っている。それを国民が負担している。
 新設の建設費は少なくとも1基当たり1、2兆円のレベルになって
きている。自民政権は、投資が進まないから電力会社を支援する制度
を導入しようとしていますが、コスト的に見合わないことの証明です。
市場は正直。何の利益を守るのか、国民の生活を守るという観点から
よく考えていただきたいと思います。  (後略)

※衆院選での自民党圧勝を受け、高市早苗首相は「責任ある積極財政」
など「国論を二分する政策」を推進する。しかし、選挙期間中に十分
な討論が交わされなかった課題は多い。第2次高市内閣発足後、与野
党による論戦が始まる特別国会に向け、首相の言動を注視する人たち
からの「直言」を随時掲載する。
(2月20日 「東京新聞」朝刊2面<高市首相に直言>より抜粋)
※「原発がないとダメ」では世界から完全に遅れる 
   未来を縛るより、再エネシフトを 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/469872

.. 2026年02月22日 06:23   No.3431010


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