返信


■--福島第一原発事故風化防止活動
++ 上岡直見 (社長)…442回          

福島第一原発事故風化防止活動−「最悪シナリオ」の検証
 | 2011年3月以降の実際の気象条件で拡散シミュレーション
 | 本当に数千万人総退避・数十年居住不能が
 | あり得たのか検証動画の紹介
 └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)

 福島第一原発事故の風化防止活動の一環として「最悪シナリオ─首都圏
数千万人退避、数十年居住不能はあり得たか」を報告します。
 2011年3月に、首都圏数千万人退避・数十年居住不能を予測する「最
悪シナリオ」が提示されました。
 これは、状況によっては現場での対応がすべて不可能になり、事態の拡
大に任せるしかない状態に至った場合、どのような影響が発生するかを
シミュレーションしたものです。
 「近藤シナリオ」としても知られています。

 ただしこの時点では2011年3月ですから、使用済み燃料プールの崩壊
など、その後の約1年にわたる経過での気象条件を反映することは不可能
であり、あくまで確率的な予測にとどまるものでした。

 そこで今回はその後の実際の気象条件で拡散シミュレーションを行い、
本当に数千万人総退避・数十年居住不能があり得たのかを検証しました。
 レポートもありますが概要を動画にしましたので見て下さい。
 https://www.youtube.com/watch?v=BEimtuDL_dc  (8分程度)
.. 2026年02月17日 05:37   No.3430001

++ 藤岡彰弘 (大学生)…76回       
試論「廃原発事始め」第34回
 | 文化生活の象徴である「明るさ」に惑わされてはならない
 | 「豊前火力絶対阻止・環境権訴訟を進める会」結成
 | 全国各地の反火力発電闘争との連携を深め裁判への準備
 └──── 藤岡彰弘(廃原発watchers 能登・富山)

【2】電気ハ誰ノモノデスカ?―電気に関わる事件史の中に、
   廃原発への手がかりを探す
  3.「環境権裁判と暗闇の思想」(1973年日本国大分県・福岡県)
   中東戦争によるオイルショックを背景に、大分県中津市と福岡県
   豊前市住民が、九州電力を相手に、弁護士もつけず
   環境権裁判に挑むまで
イ.「豊前火力絶対阻止・環境権訴訟を進める会」
  発足までの経緯をたどる (その3)

・ついに「環境権訴訟を進める会」を発足させ、全国各地の反火電闘争
との連携を深め、裁判への準備を進める

◎ 九州電力と、豊前市、福岡県との事実上の建設容認協定が交わされ、
中津市と九電との越県協定も時間の問題と思われ、無力感が瀰漫(びまん)
(※)し始めてきたと感じた松下さんたちは、思い切った決断をします。
 「中津市の自然を守る会」と決別し、「豊前火力絶対阻止・環境権訴訟
を進める会」を発足させたのです。3月15日のことでした。
 その1週間後の3月23日、中津市議会総務委員会は、松下さんたちが
半年以上も要請し続けてきた「豊前火力建設反対決議」の請願を、あっさ
りと不採択とします。
 松下さんは、落胆しつつもその夜の汽車で、千葉県銚子市で開かれる
「第二回反火力全国住民組織勉強会」へと向かいました。

◎ 全国各地の参加者から松下さんは、大いに励まされ刺激を受けます。
 中でも、前年に伊達火力発電所の建設差し止めを求め、北海道電力を相
手取って「環境権」を前面に押し出して提訴。頑強に闘い続ける伊達の漁
師さんたちのありように、松下さんは強く惹かれました。
 時を置かず松下さんは伊達を訪問。それから互いの行き来が始まり、交
流は長く続いていきます。
 松下さんたちは、伊達で闘う人たちのことを、「北の兄貴たち」と呼ぶ
ほどになります。

.. 2026年02月17日 05:44   No.3430002
++ 藤岡彰弘 (大学生)…77回       
◎ 松下さんは、「豊前火力絶対阻止・環境権訴訟を進める会」の結成時
に、「環境権」の趣旨を次のように述べています。
 「憲法25条の『生存権』、同13条の『幸福追求権』−これらの憲法理
念を踏まえれば、私たちが快適な環境の中で生きる権利は個々に主張でき
るはずであり、これを妨害するような汚染企業の立地には、当然私たち住
民は排除権を発動できるはずだ。それが『環境権』である。」と。

 そして、この「環境権」という考え方を裏打ちするため、『暗闇の思
想』を提起していくべきだと考えます。
 それは、いわば「大量生産・大量消費社会」に真っ向から対峙するも
のであり、松下さんは、「誰かの健康を害してしか成り立たぬような文化
生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬ」と主張
します。
 文化生活の象徴である「明るさ」に惑わされてはならないというの
です。

 松下さんたちは、「環境権裁判」提訴を目標に据えた「公害学習教室」
を少人数で続けながら、6月17日、『第2回環境権シンポジウム』を
中津市で開催します。
 講師は、淡路剛久さん、前田俊彦さん、星野芳郎さん、仁藤 一さん
(「環境権」を最初に提唱した大阪の弁護士)の4人でした。
 前日には「くらやみ集会」と題し、参加者相互の対話集会を催します。
 豊前火力反対闘争は全国的に注目を集め始めました。
                      <第35回に続きます>
(※) 瀰漫(びまん)
ある風潮、気分などが一面に広がること。(Weblio辞書より)

.. 2026年02月17日 05:49   No.3430003
++ 山崎久隆 (社長)…1951回       
2026年2月20日現在の原発稼働状況
 | 稼働中原発は12基…柏崎刈羽6、美浜3、大飯3、4、高浜1、
 | 3、4、島根2、伊方3、玄海3、4、川内1(柏崎刈羽は東京
 | 電力、美浜、大飯、高浜は関西電力、島根は中国電力、伊方は
 | 四国電力、玄海、川内は九州電力)
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

電力会社 号 機 状 態   運転開始日  停止日 出力(万kW)
東北電力 女川2 定検中        2026.01.14 82.5
東京電力 柏崎刈羽6運転中 2026.02.16       135.6
関西電力 美浜3 運転中  2025.05.21         82.6
     大飯3 運転中  2024.08.16 118
大飯4 運転中  2025.12.16 118
高浜1 運転中  2025.12.02   82.6
高浜2 定検中   2025.01.23 82.6
高浜3 運転中  2025.06.04    87
高浜4 運転中  2024.10.19         87
中国電力 島根2 運転中  2024.12.07         82
四国電力 伊方3 運転中  2024.12.25         89
九州電力 玄海3 運転中  2025.06.15        118
玄海4 運転中  2024.10.20     118
川内1 運転中  2025.12.21         89
川内2 定検中   2026.01.24

.. 2026年02月21日 08:49   No.3430004
++ 山崎久隆 (社長)…1952回       
合 計 15基中 運転中12基 停止中3基   1206.8/1460.9

*KK6(柏崎刈羽6号)については、トラブル続きの中で、見切り発車
のように2月9日に原子炉を起動した。制御棒駆動機構のトラブルは原因
が究明されていない。今後一旦停止し点検する予定。
*高浜2号は1月23日に定検入り、川内2号は1月24日に定検入り。
*女川2は1月16日に定検入り。2025年10月には制御棒の動作確認試
験中に不具合が発生、2025年5月には水素検出器の一部で異常値が確認
されている。特重の完成は遅れており、2026年10月には5年の猶予期限
が切れるため止まる。
*広報されている営業運転開始日規制庁の審査を経て営業運転に復帰した
日とされているので表の「原子炉起動の日」とは一月程度違いがある。
 新規制基準適合性審査を終えて運転開始していない原発は、現時点では
柏崎刈羽6・7号機、東海第二、泊3号機の4基である。
*運転可能な15基の原発のうち稼働中は12基(80%)、
 その出力は1460.9万kWに対して1206.8万kW(83%)
*以前に送信した分について、運転開始日のいくつかに誤りがありました
ので、今回訂正いたしました。原子炉起動の日は、発電器並列日を使って
います。日をまたぐ場合もありますので、正確には電力の広報文書で確認
し後日訂正する場合もあります。

.. 2026年02月21日 08:55   No.3430005
++ 山崎久隆 (社長)…1958回       
柏崎刈羽原発6号機のトラブルはやまない
 | 核物質防護規定に違反して文書持ち出し
 | 秘密文書不適切管理で追加検査へ
 | 秘密文書を管理できない組織(東電)に核燃料を扱う資格はなく
 | それを止められない規制当局に「安全」を語る資格はない
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 「偽りの改善と規制の死滅」現在、東電柏崎刈羽原発で起きていること
を一言で表すならばこうなる。
 柏崎刈羽原発における「秘密文書の不適切管理」の発覚は、かつて日本
中に衝撃を与えた同じ東電による核物質防護不備の再来である。
 しかし、当時の原子力規制委員会が下した「赤(最悪)」判定という厳し
い姿勢は見る影もなく、今回は「白」といった軽微な評価として再稼働を
優先させている。
 この変節は、規制当局自らが安全の砦を放棄したことを意味する。

1.構造的共通点…病理としての「現場の形骸化」

 2021年に「赤」判定を受けたIDカード不正利用や侵入検知設備の故
障放置と、今回の秘密文書の違法持ち出しには、驚くほど共通する組織的
病理が隠れている。
 そこでは「ルールより利便性」が優先されている。
 かつては他人のカードで中央制御室へ入るという「便法」が常態化し、
今回は機密書類を鍵付き書庫に戻さないという「手抜き」が常態化して
いた。
 これらは監視機能の劣化という問題もある。どちらも機密を重視しなけ
ればならない「核物質防護担当」という、最も厳格であるべき人物で発生
している。
 16人もの同僚にメールで送信していたということから上司が異常に気
づきながら、あるいは自らも加担して黙認する土壌が全く改善されて
いない。
 ここにあるのは形骸化した「安全文化」つまり、形式さえ守れない人々
が管理している原発の姿である。
 東電は過去の改善報告書で「心理的安全性の確保」や「核物質防護の意
識向上」を誓ったが、実態は単なる作文であり、現場の行動原理に対して
は1ミリも浸透していない。

2.規制側の問題…なぜ「赤」判定ではないのか

 かつて規制委は、複数の防護機能が長期間喪失していたことを重く
見て、4段階で最悪の「赤(重要度高)」を付け事実上の運転停止命令を
出した。

.. 2026年03月07日 08:22   No.3430006
++ 山崎久隆 (社長)…1959回       
 しかし、今回の秘密文書の違法取り扱いに対し、規制当局が下そうとし
ている評価は極めて甘い。
 秘密文書、特に核物質防護に関わる情報は、核テロに直結する重大事案
である。
 これが無造作に放置されていたことは、防護網が内側から破られていた
ことを意味する。
 物理的なセンサーが壊れていること(過去の赤判定)と、守るべき情報
が晒されていること(今回の事案)に、安全上の軽重の差など存在しない。
 にもかかわらず判定を一段階以上下げているのは、判定基準を「安全の
確保、遵法意識の確立」から「工程(再稼働)最優先、安全の確保は
二の次」へとすり替えたからに他ならない。

3.規制当局の「崩壊」稼働優先の免罪符

 最も許しがたいのは、規制委と規制庁が「追加検査は稼働しながら
行う」という姿勢を鮮明にしていることだ。
 「赤」判定を出した当時は、原発の安全管理に責任を有するという立場
が多少なりとも機能していたが、GX法の制定に伴い、「運転は経産省の
所管で、それを妨害しない程度に安全規制」へと位置付けが低下し、この
程度のことで運転を止めさせるなとの推進側・経産省による圧力に負け、
安全優先という任務を果たさなくなった。
 東電を厳しく叱責し、再稼働の門を閉ざすことで「規制の独立性」を誇
示した規制李の姿はもはやなく、一度再稼働のゴーサインを出して
しまった現在、自らの判断ミスを認めたくない規制委は、不祥事を「軽微
なもの」として矮小化するバイアス(正常性バイアス)に陥っている。
 原因究明が不十分なTIP(中性子計測装置)の不具合を「回路の
異常」とし、組織的なガバナンス欠如を「追加検査」という形だけの儀式
で済ませる。
 これはもはや規制ではなく、東電の「不祥事もみ消し」の片棒を担ぐ
共犯関係である。

4.監視なき「核」の暴走を許すな

 かつての「赤」判定は何だったのか。
 あれが単なる「再稼働を遅らせるためのポーズ」にすぎなかったという
のなら、日本の原子力規制は死んだも同然である。
 秘密文書を管理できない組織に核燃料を扱う資格はなく、それを止めら
れない規制当局に「安全」を語る資格はない。
 過去の判定基準との整合性を問い直し、全ての不備が完全に解消される
までの即時停止を改めて要求する。

5.規制委が用いている「解釈のレトリック」と恣意的運用

.. 2026年03月07日 08:34   No.3430007
++ 山崎久隆 (社長)…1960回       
 規制の劣化と判定基準の形骸化の流れは、次のようなロジックになる。
 2021年の核物質防護不備において、規制委は「組織的な管理機能の
喪失」を理由に史上初の「赤」判定を下した。
 しかし、現在進行中の秘密文書違法持ちだしにおいて、規制委は「安全
上の影響は限定的」として、稼働継続を前提とした「白(重要度:低〜
中)」の評価に抑え込んだ。

 この判定基準のダブルスタンダードを解読すると以下の通り。

(1)判定引き下げのレトリック

 「実効性」から「形式」への後退。規制委が評価を引き下げる際に用い
る主な論理は、「多層防護(ディフェンス・イン・デプス)」の解釈変更で
あり以下の通りである。
*2021年(赤判定時)の論理
 「侵入検知センサーが機能せず、代替措置も不十分。これは防護の壁が
一枚も存在しない状態であり、核物質防護の根本的崩壊である」
*現在(評価引き下げの論理)
 「秘密文書が机上に放置されていたとしても、中央制御室という『防護
区域(PA)』の内部での出来事であり、外部からの侵入者が即座にアクセ
スできたわけではない。したがって、防護の最終ラインは維持されている」
*この論理の危険性
 これは極めて危険である。核物質防護の根幹は「内部脅威(インサイ
ダー)」対策にある。
 中央制御室にアクセス可能な者が、機密情報を容易に取得し撮影できる
状態は、内部テロや情報の外部流出に対して無防備であることを意味する。
 これを「限定的」と切り捨てるのは、防護の本質を知らない形式論に
過ぎない。

(2)追加検査の変質「再稼働の障壁」から「免罪符」へ

 本来、原子力規制法に基づく追加検査(区分[4]など)は、原因が究明さ
れ、改善が確認されるまで次のステップへ進ませないための
「ストッパー」であった。
 しかし、現在の規制委の運用は以下の通り変質している。

(3)検査の同時並行運用

 「運転中に検査を行うことで、実際の運用状況を確認できる」という名
目を立てている。
 しかし、原子炉が起動している状態では、物理的な不備の検査は事実上
不可能であり、書類上の確認に終始せざるを得ない。

(4)「重大な違反」の定義の矮小化

.. 2026年03月07日 08:39   No.3430008
++ 山崎久隆 (社長)…1961回       
 規制委は近年、「直ちに安全に影響を及ぼす事態」でない限り、運転停
止を命じない姿勢だ。
 制御棒の故障を「単一故障」と見なし、秘密文書放置を「管理ミス」と
矮小化することで、法的拘束力のある「命令」を回避し、行政指導レベル
の「監視」に留めている。

(5)政治的圧力と「規制の虜」の再来

 規制委が厳しい判定を避ける背景には、「電力需給逼迫」扇動やGX(
グリーントランスフォーメーション)方針に伴う「再稼働への政治的期待」
の増大が影を落としている。
         (初出:2026年2月27日たんぽぽ舎発行「金曜ビラ」)

.. 2026年03月07日 08:47   No.3430009
++ 青柳純一 (中学生)…40回       
東電福島第一原発爆発から15年、司法の崩壊か
 | 形式民主主義と実質民主主義の日・韓落差
 | 本格化する「物価高対策」に市民の声を!
 | 韓国にならい「閣議の公開」を要求する!
 └──── 青柳純一(翻訳家)

◎ トランプとイスラエルによるイラン攻撃から10日余、ガザ地域への
破壊的なジェノサイドから2年半、あのプーチンによるウクライナ侵略か
ら4年がすぎた。
 「武力による平和」がバッコする時代、これは物流の寸断による世界経
済への影響を考えれば、もはや世界的な規模の軍事・経済戦争が始まった
といえるのではないか。
 台湾有事で叫ばれた中国の「力による勢力拡張」との非難はどこに
行ったのか。
 高市首相にお聞きしたい。
 この現状で訪米してトランプに一体何を語るのか。一緒に踊り狂おうと
でもいうのか。

◎ ところで、東電福島第一原発の爆発から15年、私たち脱原発の市民
運動は今「司法の崩壊」を実感している。
 原発事故に関連する裁判では原告側の敗訴が相次ぎ、「原発差し止め」
どころか、被害住民の居住権まで奪う「血も涙もない」判決が続いて
いる。
 そのため当然と言えるが、私も原告として参加する「国葬違憲」訴訟も
3年に及ぶ公判で、裁判長が2度交代し、去る2日に敗訴が確定した。
 ただ当日の神野泰一裁判長の法廷での振舞いは特筆に値する。14時に
開廷後、2分間のテレビ撮影として約10分を要し、テレビクルーが退廷
した直後にわずか5秒ほどで「本件を棄却する」と小声で一言言って
さっさと退廷した。
 このザマを見て、日本における「形式民主主義」の実態を痛感した。

◎ 片や、隣国の韓国では「国民主権政府」を自任する李在明政権による
「実質民主主義」が着実に根づき、社会を変革しながら急速な経済回復を
とげている。
 それは、この政権が誕生する起点となった一昨年の「12・3事態(戒
厳令の宣布・解除)」をめぐる裁判で端的に表れた。
 2月19日尹元大統領に無期懲役の判決が下された裁判では、テレビ公
開されたため親尹派の裁判官も無視できなかった。

.. 2026年03月10日 05:44   No.3430010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用