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我々が住む天の川銀河は、若いときは実に多産で、現在の30倍もの星々を爆発的に誕生させていました。今から30億年ほど前、年齢が数十億歳だった頃のことです。太陽が誕生したのはもっと後、それから50億年後のことです。そのおかげで我々は存在しています。先に生まれた重い星々が死に、重元素を後世に残したのです。
太陽と、太陽系の惑星や衛星が重元素を取り込んで誕生しました。我々の体も星々の残骸からできています。生まれたばかりの星々を、ピンク色に輝く水素ガスが包み込む。重力の働きでガスから星々が生まれたのです。
星団の中で明るく輝く青白い星々が周りの塵やガスを照らし、水素がピンク色に光ります。そのような星団同士が集まり、より大きな星の集団、天の川銀河へと成長していきました。宇宙の中で銀河が生まれ、銀河の中で恒星が生まれます。
そんな恒星の一つが超新星爆発を起こし、その衝撃波がガスと塵の雲にぶつかります。衝撃を受けた雲の一部が収縮し、回転して瞬く間に円盤ができます。円盤の中心が十分に高温高密度になると、核融合反応の強烈な光が発生します。太陽が生まれたのです。
恒星が高速で噴出するエメラルド色の宇宙ジェットは、雨のように円盤に降り注ぎます。こうしてダイヤモンドやかんらん石といった、物語の主役でもある貴重な鉱物が周囲にもたらされます。回転を続ける円盤の中にいくつもの同心円状の溝ができます。
その一つで塵が集積して成長し、そこにガスが集まり大きさを増していき、やがて巨大な惑星となります。これが太陽系の中で最初にできた惑星、木星です。恒星の周りで惑星、衛星、彗星が生まれます。ほかの溝でも、自動車激突レースのように塵の衝突と合体が繰り返され小天体となります。
これらはほかの小天体を集めて雪だるま式に成長し原始惑星となり、太陽を巡る軌道から残された小天体は姿を消します。こうした原始惑星やその衛星には、有機分子、つまり生命の材料が豊富に含まれています。
先に死んだほかの恒星から受け継いだ重元素でできた分子です。恒星や惑星は自然の成り行きで出来上がったが、生命も同様にすんなりと誕生したのだろうか? 今から40億年以上前、地球がまだ若かったころのことです。
.. 2026年02月10日 07:45 No.3428001
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