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福島第一原発事故避難者 敗訴確定で怒り 「なぜ三くだり半」
東京電力福島第一原発事故の避難者が国と東電に損害賠償を求めた訴訟 で、最高裁が避難者側の上告を退け、国の賠償責任を否定する判決が確定 したことを受け、東京、神奈川訴訟などの原告が26日、東京都内で会見 し、「不当決定だ」と抗議した。
福島県南相馬市から避難した神奈川訴訟の原告団長村田弘さん(83)は、 最高裁が詳しい理由を示さなかったことに対し、「訴訟を続けてきた多く の原告が訴訟の行方を見ている。なぜ三くだり半なのか、納得できない」 と語気を強めた。
いわき市から避難した東京訴訟の原告団長鴨下祐也さん(57)は「二 度とこんな被害を起こさないために闘ってきた。後続の訴訟では理不尽 な最高裁判決を正し、国の責任を認めてもらいたい」と述べた。 東京訴訟について、最高裁第1小法廷は22日付で避難者側の上告を棄 却し、東電に賠償を命じる一方で国の賠償を認めなかった2023年12月の 二審東京高裁判決が確定した。
第1小法廷は同日付でほかに千葉、横浜、仙台、山形、新潟、名古屋、 京都の各地裁に起こされれた同種訴訟についても、避難者側の上告を 退けた。 最高裁が2022年6月の判決で「津波は想定を超える規模で、国が東電 に対策を命じていても事故を防げなかった」として国の賠償責任を否定し て以降、東電の賠償のみを認める司法判断が続いている。 (三宅千智) (1月27日「東京新聞」朝刊3面より)
.. 2026年01月29日 07:55 No.3416001
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