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■--過去から学ばぬ国
++ 山崎久隆 (社長)…1899回          

能登地震と珠洲原発計画「過去から学ばぬ国」へ
 | 被災地の静かな警鐘
 | 孤立集落を救った「恨みっこなし」の精神
 | 原発対立を乗り越えた人々の現在
 | 映画が映す高屋の素顔
 | 過疎と高齢化の先に見つける地域の希望
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 2026年1月3日の中日新聞の社説が、原発を止めた町、珠洲の今を
紹介しています。
 2024年1月1日に発生した能登半島地震(マグニチュード7.6)で甚
大な被害を受けた珠洲市には、かつて北陸・関西・中部電力が共同で計画
した「珠洲原発」。
 高屋地区に2基(関西電力)寺家地区に2基(中部電力)各135万kW
級(あるいは100万kW級)の原子炉を合計4基建設する計画として、用
地買収や反対運動が繰り広げられました。

 立地計画があった石川県珠洲市高屋町は、住民による28年もの粘り強
い反対運動の末、2003年に計画を断念させた歴史を持ちます。
 もし原発が建設されていたら、2024年元日の能登半島地震で深刻な事
故が起きていた可能性がありました。

 この町では、かつて原発を巡って住民が二分する激しい対立がありまし
たが、反対派リーダーの塚本真如さんは「人格批判はしない」という姿勢
を貫きました。
 その結果、現在の住民の間には過去のわだかまりはなく、震災による孤
立状態でも互いに助け合い、現在は避難先から帰還して里山里海の恵みと
ともに、たくましく暮らしを再建させています。

 「何げない会話の中に、意見がぶつかっても、恨みっこなしで暮らして
きたコミュニティーの歴史を感じる」と語るのは、珠洲をとり続ける
ドキュメンタリー監督の森義隆監督です。
 国が「原発回帰」へと舵を切る中、意見の相違による「分断」をどう回
避し、過疎化が進む地域でいかに共に生きていくか。
 高屋の人々の歩みは、困難な時代を生きるための大切な知恵を示唆して
います。

 詳細は以下のURLをご覧下さい。
「年のはじめに考える 原発をとめた町から」
2026年1月3日「中日新聞」より
https://www.chunichi.co.jp/article/1187655?rct=editorial
.. 2026年01月14日 07:06   No.3406001

++ 山崎久隆 (社長)…1905回       
国土地理院が能登半島の活断層図公開
 | 志賀原発に活断層の存在を示唆
 | 「安全側に評価」は空語にすぎない
 | 断層連動を直視しない原子力規制と北陸電力の無責任
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 第1382回原子力発電所新規制基準適合性審査会合において、原子
力規制庁および事業者である北陸電力は、敷地周辺に分布する断層群、
特に海士岬沖断層帯および羽咋沖撓曲をめぐる評価について議論を行った。
 しかし、この会合で露呈したのは、「安全側に評価」という言葉と
は裏腹の、リスクを小さく見せるための制度的共犯関係である。

1.背景にあるのは
 国土地理院は2025年12月23日、能登半島北部を対象とした2万
5千分の1活断層図を新たに整備して公開した。
 空中写真判読を主体に、地形の変形や断層地形の分布などを整理し
たもので、阪神・淡路大震災以降整備が進められている「活断層図」
の能登北部版である。
 今回の公開では12本の活断層が確認され、その中には志賀原発周辺
の貝田(かいだ)断層、西海(さいかい)断層などが含まれている。
 この公表に際し、国土地理院は志賀原発敷地を南北に貫く約3km
の「地質線」について、現段階では地質データが十分にあるわけでは
ないものの、空中写真判読に基づき「活断層と判断することが妥当」
との見解を示した。
 ただし、地層や地質掘削などの詳細データがないため「確定的活断
層」とは断定できず、「推定活断層」としている。

2.規制庁は「不確実性」を管理しようとしない
 原子力規制庁は、審査の中で繰り返し「不確実性がある」「慎重な
評価が必要」と述べながら、最終的には事業者による評価結果を前提
として議論を進めることを自ら選択している。
 「確認できなかった」「資料は提示されている」といった説明を、
そのまま安全側の判断基礎に据えることは、不確実性を管理するので
はなく、無視する行為である。
 能登半島地震を含む近年の地震活動は、断層面の傾斜方向や地質構造
の違いを超えて、複数の断層が一連の活動として破壊され得ることを示
している。それにもかかわらず、規制庁は「同時活動しない可能性を示唆
するデータ」を並列的に扱い、安全側に評価すべきか否かの判断を事業者
の裁量に委ねている。
 これは規制ではない。責任放棄である。

.. 2026年01月18日 09:20   No.3406002
++ 山崎久隆 (社長)…1906回       
3.北陸電力は「今までに説明している」という言葉で影響なしとの立場
 北陸電力は、膨大なボーリング調査や剥ぎ取り調査、物理探査を実施
したと繰り返し述べる。
 しかし、調査量の多寡は、安全性の高さを意味しない。
 問題は、調査結果から導かれる評価を不確実性を含めて設計・想定へ
反映されているかである。
 事業者は、海士岬沖(あまみさきおき)断層帯と羽咋沖撓曲(はくい
おきとうきょく)の連動について、「考慮しない」「検討しない」という
結論を維持しな
がら、その理由として地質構造の違いや断層面の関係を挙げる。
 しかし、これらはいずれも同時活動を否定する決定的根拠ではない
ことが審査の中でも事実上確認されている。
 それでもなお連動評価を回避する姿勢は、安全性よりも、設計条件
の増大を避けたいという事業者都合を優先していると言わざるを得ない。

4.「段階的説明」を求める規制庁の自己矛盾
 規制庁は、地震動評価や津波評価について「論点が多いため段階的
に説明すべきだ」と指摘した。しかし、これはこれまでの審査が不十
分だったことを自ら認めているに等しい。
 にもかかわらず、規制庁は過去の説明や評価を白紙に戻すこともなく、
審査の前提を維持したまま「説明方法の改善」に矮小化しようとしている。
 これは、審査の実質を問うのではなく、手続の体裁を整えることに
終始する姿勢であり、原子力規制が形式化している象徴的な場面である。

5.「安全側に評価」とは、最も不利な想定を採ることだ
 安全側に評価することとは、「連動しない理由を集めること」ではない。
 連動する可能性を排除できない以上、それを設計・評価に反映させ
ることである。
 規制庁がこの原則を明確に貫かず、北陸電力がその曖昧さに依拠し
て評価を小さく想定して実施する限り、原子力安全規制は制度的に
担保されない。
 福島第一原発事故が示したのは、「想定外」を切り捨てた結果が、
取り返しのつかない被害をもたらすという厳然たる事実である。

.. 2026年01月18日 09:25   No.3406003
++ 山崎久隆 (社長)…1907回       
6.問われているのは「誰が責任を負うのか」だ
 今回の審査会合で最も欠落しているのは、判断の責任主体の明確化
である。
 北陸電力は「規制に従っている」と言い、規制庁は「事業者の評価
を確認している」と言う。しかし、その間に、誰も最終的な安全責任
を引き受けていない。
 規制庁が本来果たすべき役割は、事業者の説明を整理することでは
ない。事業者に不利なものも安全側の判断を強制することである。
 それを怠るならば、原子力規制は再び「事故を防げなかった制度」
として歴史に刻まれるだろう。

.. 2026年01月18日 09:31   No.3406004
++ 小野有五 (幼稚園生)…4回       
規制委の審査で不正を行ってきたのは中部電力だけではない
 | 北海道電力も、泊原発の審査で、都合の悪い事実を隠蔽してきた
 | 内部告発がない限り、それを見抜けない規制委の審査も問題
 | HBCの報道特集のユーチューブでごらんください!
 └──── 小野有五(北海道大学名誉教授:
行動する市民科学者の会・北海道)

◎ 1月に発覚した中部電力の不正に関連し、「再稼働に不都合な事実を
隠し、意図的に歪曲している点では北海道電力も同じである」との報道
を、2月2日のHBC「今日ドキ!」で、取り上げてもらえました。
 番組開始後、3分後から、わずか1分30秒程度の扱いですが、それで
も、2月5日までにすでに3800回以上、再生されていますが、皆さま
も、拡散していただきたいと存じます。

◎ 本当は、もう1−2分、活断層、火山堆積物に関する北海道電力の不
正について、より具体的に説明させてほしかったですが、敷地内活断層に
ついては、もともとない地層を意図的につくり、それで断層が切られてい
るとしています。
 一方、原発に近い場所では、明らかに火山性堆積物があり、私どもが査
読付き論文で記載しているにもかかわらず、そんなものはないと一方的に
否定、規制委から追加調査を命じられても、意図的に、火山性でない箇所
を選んで局所的な調査をし、火山性を否定するなど、「地震動が大きくな
るケースを意図的に除外して規制委に報告していた中部電力」に匹敵する
不正を行っているのです、

※下のURLにおつなぎいただき、左端の泊原発の写っている
 ユーチューブをごらんください
https://www.youtube.com/@hbc7142

.. 2026年02月07日 06:50   No.3406005
++ 今井孝司 (部長)…198回       
柏崎刈羽原発6号機の制御棒事故と浜岡原発の耐震偽装について
 | 1.柏崎刈羽・新潟県中越沖地震後、制御棒駆動機構の全数交換無し
 | 2.原子力規制庁は偽装グラフを検証可能なデータの入手を怠った
 | 等の問題点を山崎久隆氏が1/24講演で指摘
 └──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

◎初めに
 2026年1月24日にたんぽぽ舎で山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)
の講演(山崎ゼミ)がありました。講演資料のタイトルは以下の通りです。

 柏崎刈羽原発再稼働で1日で運転停止
 運転してはいけない原発の何処がどのように危険か
 柏崎刈羽原発の制御棒はどうなっているのか

 タイトルには含まれていませんが、浜岡原発の耐震偽装問題についても
言及がありました。
 UPLAN・三輪さん作成のYoutube動画(※)から文字起こしを行
ない、各説明図(約60件)のビデオ頭出し、元図があれば、元図への
リンク等の情報を付加したものを作成しました。
 上記内容を当会のHP( こちら )にアップしました。
 皆さんの考察に役立てれば幸いです。

 HPから特集コーナーの「柏崎刈羽原発6号機再稼働強行反対!」のア
イコンクリック、もしくは以下のURLから読むことが出来ます。
こちら
(※)動画のURLは以下の通り
https://www.youtube.com/watch?v=e_5Ic0SGvqI

以下に重要と思われる個所の抜粋を示します。
◎制御棒駆動機構(拡大写真)
※動画頭出しのリンク先は以下の通り
 https://www.youtube.com/watch?v=e_5Ic0SGvqI&t=5908

 こうした部品は「メンテナンスフリー」と称されています。
 しかし、通常のBWRでは制御棒駆動機構は5〜10年で全数交換しま
す。もちろん一度に全てを交換するのは大変なため、5分の1ずつなど順
次交換していき、最終的には10年程度で全数入れ替えるのが一般的です。

.. 2026年02月21日 08:29   No.3406006
++ 今井孝司 (部長)…199回       
 水圧駆動であれ電動であれ、消耗するのは当然だからです。
 ところが東電は「メンテナンスフリー」として、一定年数で計画的に交
換する方針を立てていません。故障すれば交換するものの、計画的な全数
交換ではなく、問題が生じたものだけを交換するという対応にとどまって
います。

 そのため、原発内に予備品として存在するのはわずか3本です。
 205本もある中で今回トラブルが発生しました。制御棒駆動系の健全性
が保証できないため全数交換となれば、205本を製造するまで運転できま
せん。

 本来は全数交換を行った上で、再稼働の可否を判断すべきレベルの損傷
であると言わなければなりません。
 偶発的に1本だけが壊れるというのは考えにくい。
 もしそう主張するなら、その根拠を示す必要があります。
 中越沖地震で3本が動かなくなるという現象を起こした6号機・7号
機では、地震の影響を受けたまま残っている部品が多数あると考えるべ
きであり、そうした部品は使用しないという判断が必要だと私は考えて
います。

◎「浜岡原発の耐震偽装問題」判明までの経緯
 ※動画頭出しリンク https://www.youtube.com/watch?v=e_5Ic0SGvqI&t=3490s

 問題はここです。2025年5月〜10月にかけて、原子力規制庁から基準
地震動策定に関する調査連絡を受け、面談で断層モデル法に基づく計算法
などについて説明を行いました。
 しかし10月、規制庁から委託先が作成した報告書等のエビデンス資料の
提示を求められ、その結果、12月になって初めて「方法1・2」という
偽装行為が判明しました。

 中部電力が提出した報告書といっても、実際の計算は委託業者(地質調
査会社)が行っています。
 そのエビデンス資料が規制庁に直接渡ったのは、この時が初めてでし
た。ここが問題です。

 もし2018年以前の審査段階でエビデンス資料が提出されていれば、
偽装は不可能でした。
 見る人が見ればすぐに分かるからです。
 しかし規制庁は中部電力が作成したグラフしか見ておらず、偽装された
グラフをそのまま受け取ってしまったのです。

.. 2026年02月21日 08:36   No.3406007
++ 今井孝司 (部長)…200回       
 ではなぜ発覚したか。内部告発(公益通報)です。
 中部電力内部の人が「とんでもないことをしている」と規制庁に通報し
たことで判明しました。
 通報がなければ気づかなかったのです。

 こんな規制当局があってよいのでしょうか。
 本来、エビデンス資料は一般公開しなくてもよいとしても、規制庁は
2018年以前の基準地震動策定段階で資料を読み、確認し、評価すべき
でした。

.. 2026年02月21日 08:44   No.3406008


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