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プルサーマルを導入した場合、年間の燃料コスト差は146.4億円に 達します。 これを20年間続ければ2,928億円となり、島根2号機の建設費 (2,100億円)さえも上回る計算です。 問題は費用だけではありません。再処理の目途が立たないため、 MOXの使用済み燃料は発電所内に貯蔵し続けるほかありません。 さらに、年間交換体数が140体から156体へと約11%増加する ため、島根2号機の使用済み燃料プールは、ウラン燃料のみの場合 より1割早いペースで満杯になります。 また、MOX燃料は崩壊熱が高いため、プールでの冷却期間が数十 年単位で長くなる可能性があり、リスクも増大します。 福島第一原発事故において4号機の燃料プールが危機的状況に陥った 際、もし大量のMOX燃料が貯蔵されていたら、東日本は壊滅的な被害 を受けていたかもしれません。
◎安全性についてのリスク MOX燃料はウラン燃料に比べ、中性子の性質が異なるため制御棒 の効き(反応度価値)が悪く、炉心の安定性に課題があります。遅発 中性子割合が小さいため、出力制御の余裕が少なく、出力分布が不均一 になりやすい特性を持っています。 また、燃焼が進むと放射毒性が著しく高まり、プルトニウムやアク チノイド核種の放出量が増加します。万が一の事故の際、放射線被ば くによる健康影響(潜在的ながん致死リスク)はウラン燃料よりも 深刻になります。特にプルトニウムは少量でも高い内部被ばくリスク をもたらすため、公衆への長期的影響が懸念されます。 莫大なコストを消費者に転嫁し、地域の安全を脅かすプルサーマル 計画に未来はありません。(続く)
.. 2026年01月18日 08:39 No.3405005
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