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■--早大で生協機関紙づくり
++ 東京新聞 (社長)…3390回          

早大で生協機関紙づくり 鎌田 慧(ルポライター)

 19歳からの2年4カ月の謄写学院時代は青春の一ページだった。1959年
10月に退職し、大学を受験するため下宿にこもって、社会と国語と外国語の
勉強に励んだ。
 高校生のときにNHK講座でフランス語を学んだことがあり、お茶の水の
専門学院「アテネ・フランセ」にも通い、外国語はフランス語で受けて
合格ができた。
60年4月、早稲田大学第一文学部露文科に入学した。昼は授業に
出て、夜は謄写印刷の仕事、それに早大生協の編集アルバイトで月
2回ほど、機関紙「生協ニュース」をつくった。芸術運動で知られた
作家の花田清輝、NHKのドラマ演出家の和田勉、映画監督の勅使河原
宏といった方々に原稿を依頼した。よく授業はサボったが、論文を
出せば単位がもらえるいい時代だった。
 日活が日比谷で上映する無料の産業映画を見に行ったが、溶鉱炉
から灼熱したオレンジ色の鉄の塊がダーッと流れる映像に惹かれた。
鉄鋼は日本の基幹産業であり、八幡製鉄所の大争議を描いた30年の
浅原健三著「溶鉱炉の火は消えたり」を読んでいたこともあって、
大学卒業後、神田に本社があった業界紙の鉄鋼新聞社に入った。
 そんな高炉製鉄とは異なり、都内には鉄スクラップを購入して、
電気炉で鉄鋼をつくる町工場が多かった。鉄鋼の圧延工場もあり、
首都圏全ての工場を見て回り、2年半ほど記事を書いた。それから
月刊総合誌「新評(しんひょう)」を発行する出版社に移り、編集
者となった。
(12月9日「東京新聞」朝刊22面「私の東京物語」「3」より)
.. 2025年12月14日 09:09   No.3389001

++ 毎日新聞 (社長)…479回       
「人質司法 見直しを」  大河原冤罪 日弁連が報告書

 化学機械メーカー「大河原化工機」(横浜市)の冤罪事件を巡り、日本
弁護士会連合は9日、警察、検察、裁判所の対応について検討した報告書
をまとめた。現代の刑事司法が抱える問題点が凝縮した事件だとした上で、
裁判所は「人質司法」と呼ばれる現在の身柄拘束の判断を検証し、抜本的
に見直すべきだとした。
 外為法違反容疑で逮捕・起訴された大河原化工機社長らの拘留は約11
カ月に及び、その間に胃がんが見つかった元顧問は保釈が認められず、
被告の立場のまま死亡した。
 報告書は、裁判所が罪状隠滅をうかがわせる具体的な事情がないにもかか
わらず、社長らの保釈請求の却下を続けたと指摘。無罪主張を理由に罪状
隠滅のおそれを認める運用が裁判所に定着してしまっているとし、決別
するように求めた。
 警視庁については、国家賠償訴訟で東京高裁が「(捜査に)犯罪の
成立にかかる基本的な問題があった」と認定したことを踏まえ、
「成果」への焦燥感が冤罪を生み出す温床となり得ることを真正面
から認識する必要があると批判。また、捜査方針への異議の申し出を
封じ込めない指揮命令系統を再構築しなければならない地言及した。
検察に対しては、警察による事件の見立てに引っ張られず、独立した
立場で消極証拠を十分に吟味することが求められるとした。 
                (12月11日「毎日新聞」朝刊より)

.. 2025年12月14日 09:16   No.3389002


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