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青森県沖でM7.5の地震発生 | 原子力施設に重大な損傷はない模様 | 女川2号機は運転を止めるべきだ └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
◎ 2025年12月8日23時15分頃、青森県沖でマグニチュード7.5と 推定される地震が発生、八戸市で最大震度6強を観測するなど、東北地方 を中心に広い範囲で揺れを観測した。 最も遠い地点では、三重県や滋賀県でも揺れを観測している。 再処理工場のある青森県六ヶ所村でも、震度5弱の揺れを観測して いる。
日本原燃によると、この地震の影響により再処理工場の使用済燃料受入 れ・貯蔵建屋において、プール水が溢れていることを12月9日2時34分 に確認した。この段階では約100リットルとしていたが、5時13分から 回収作業を開始して9時30分までの間に約650リットルを回収したとし ている。
その後は床面に放射性物質による汚染がないことを確認し、回収した プール水は、放射性廃棄物として廃液処理設備で処理する予定との ことだ。 溢れた水は燃料送出しエリアおよび燃料貯蔵エリアの床面に留まり、管 理区域外への流出はなかったという。地震発生後もプールの水位は通常範 囲内で推移しており、排気筒モニタおよびモニタリングポストの指示値に 上昇は認められず、放射性物質の外部への影響や安全上の問題は生じて いないとしている。(原燃プレスリリースより)
◎「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表
気象庁は9日未明、今回の地震が「北海道・三陸沖巨大地震」の想定震 源域の一部で発生したことから、運用開始後初めて「北海道・三陸沖後発 地震注意情報」を発表した。 この地震は、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震想定域に影響を及ぼす 位置で発生したモーメントマグニチュード(Mw)7.4であり、国の 「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進基本計画」が定める後 発地震注意情報の発表基準を満たしたものである。
この情報の発表は、今後1週間程度、同規模の大規模地震が発生する可 能性が平常時より相対的に高まっていることを意味する。 気象庁は、対象地域の住民に対し、最新の情報に注意し、速やかに避難 できる態勢を整えるなど特別な備えを行うよう呼びかけている。大規模地 震の発生確率は、平常時の約10倍に上昇している。
.. 2025年12月11日 05:30 No.3387001
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