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■--美浜、高浜原発の差し止め認めず
++ 共同通信 (部長)…236回          

美浜、高浜原発の差し止め認めず 原発危険性は「抽象的」と判断
  名古屋高裁金沢支部

 関西電力の美浜原発3号機(福井県美浜町)と高浜1〜4号機(同県高
浜町)の安全対策に不備があるとして、地元住民らがそれぞれ運転差し止
めを求めた仮処分の即時抗告審で、名古屋高裁金沢支部は28日、いずれ
も申し立てを退ける決定をした。
 大野和明裁判長は「抽象的な危険性だけで原発の運転差し止めを認める
べきではない」と判断した。
 美浜3号機と高浜1、2号機は営業運転の開始から約50年がたち、高
浜3、4号機も40年が経過している。6月に始まった新制度で60年を超
える運転も事実上可能となる中、耐震設計の目安となる基準地震動の算定
や老朽化対策、避難計画の妥当性が争点だった。
 基準地震動について大野裁判長は「地盤構造など地域性の違いを十分に
考慮することが必要だ」とし、両原発での算定は妥当と指摘。配管などの
劣化管理に関しては「関電の原因調査や対策が不十分とは認められない」
とした。
 美浜3号機は1976年、高浜1〜4号機は1974〜1985年に運転を
開始。福井地裁は昨年3月、運転差し止めの申し立てをいずれも退ける決
定をしていた。       (11月28日11時57分「共同通信」より)
.. 2025年11月29日 07:05   No.3377001

++ 東京新聞 (社長)…3377回       
◆ふるさと福島県浪江町
「わが店に売られしおもちゃのショベルカー大きくなりてわが店壊す」

              三原由紀子(歌人)

 私は東京電力福島第一原発10キロ圏内の福島県浪江町権現堂の新町通
り商店街で生まれ育ちました。実家は曽祖父母の代から商いをしており、
自転車屋とおもちゃ屋の娘でした。
 「でした」と過去形なのは、原発事故により、2011年3月12日早朝に
両親と祖母が避難することになり、強制終了となってしまったからです。
 中学1年生のとき不登校になり、国語の先生が文章で気持ちを表現する
ことを勧めてくれました。中学時代は詩や文章を書いていましたが、高校
時代から短歌を作るようになりました。
 短歌に出会っていたからこそ、東日本大震災と原発事故後の世の中を生
きてこられたのかもしれないと思うことが多々あります。
 高校時代はJR常磐線浪江駅から内郷駅近くにあったいわき光洋高校ま
で電車通学をしていました。
 「みどり風めぐるホームに君探し胸ときめいてひと日始まる」
 高校1年生のときに作った短歌です。
 それから現在まで、途中立ち止まったこともありましたが、短歌を作り
続けています。
 2020年5月24日にお店の建物はほとんど解体されました。新型コロナ
ウイルスの影響で東京からの往来が難しく、解体には立ち会えませんでし
た。解体の様子を写真で見た時、次の短歌がふと出てきたのでした。
 「わが店に売られしおもちゃのショベルカー大きくなりてわが店壊す」

三原由紀子さん:1979年福島県浪江町生まれ。共立女子大卒。東京と福
島を行き来し、原発事故後の現実などを詠み続ける。
 歌集「ふるさとは赤」「土地に呼ばれる」を本阿弥書店から刊行した。
(11月18日「東京新聞」朝刊24面「私の東京物語」「1」) (続く)

.. 2025年11月29日 19:18   No.3377002
++ 東京新聞 (社長)…3378回       
<社説>柏崎再稼働容認 住民の不安置き去りだ

 到底、民意をくんだ判断とは言い難い。新潟県の花角英世知事が東京
電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する意向を表明した。県民の多くが
再稼働に否定的で、東電に対し強い不信感を抱いていることは、知事
自らが進めた県民意識調査の結果を見ても明白だ。同原発では新たな
テロ対策不備も見つかった。こうまで不祥事を繰り返す東電に原発を
委ねるというのであれば、県民の不安から目を背けたに等しい。
 知事は12月2日開会の県議会に自らの信任について諮り、認めら
れれば国に、稼働していない全7基のうち6、7号機の再稼働容認を
伝える方針を示した。再稼働が実現すれば、東電としては福島第1原発
事故以降で初めてだ。
 県民対象の意識調査は補足分も含め、9〜11月に県が実施した。
県全体の調査結果によると、「再稼働の条件は現状で整っている」と
思わない人は6割、東電が原発を動かすことが心配だとする人は7割
にも上った。こうした結果を真摯(しんし)に受け止めるのであれば、
容認の結論を導けるはずがない。
 さらに、知事が容認を発表する直前になって、柏崎刈羽のテロ対策
に関する機密文書を、社員が2020年と24年に無断で持ち出していた
ことが判明した。同原発では、21年にも社員によるIDカードの不正
利用などテロ対策不備が発覚、原子力規制委員会から事実上の運転
禁止命令を受けた経緯がある(23年に解除)。福島事故を起こした
後も、重大な不祥事を重ねる企業に安心して原発の運転を任せること
はできない、と考える県民が多いのは当然だろう。
 知事は以前から判断を示した上で「信を問う」としてきたが、それ
ならば自らの進退をかけた知事選や県民投票で問うべきだ。
 一方で東電は10月、再稼働への同意が得られることを条件に、1千
億円規模の資金を県に拠出する方針を示し、政府も柏崎刈羽の事故時
の避難道路の整備費の全額国費負担などを打ち出した。地元に「アメ」
を差し出して早期決着を図ろうとの意図が透ける。知事はこれらも踏
まえて判断したのだろうが、県民の安心、安全と引き換えにできる
ものではあるまい。
 「地元同意」の焦点は今後、県議会の議論に移ることになるが、あく
まで県民の不安に寄り添って判断すべきだ。政府や知事の意向の追認
で終わってはならない。

.. 2025年11月30日 07:50   No.3377003
++ 北海道新聞 (中学生)…49回       
泊原発「再稼働に反対を」 帯広で市民団体が署名活動

 鈴木直道知事が北海道電力泊原発(後志管内泊村)3号機の再稼働を容認
する考えを表明したことを受け、市民団体「泊原発の廃炉をめざす会十勝
連絡会」は30日、JR帯広駅で再稼働を認めないよう求める署名活動を
行った。(後略)         (11月30日「北海道新聞」より抜粋)

.. 2025年12月02日 07:12   No.3377004
++ 新潟日報 (大学院生)…113回       
原発再稼働の賛否は拮抗…半径30キロ圏の
  県内9市町村議会アンケート【柏崎刈羽原発再稼働問題】
  立地自治体は8割肯定的

 新潟日報社は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題に関し、原発から半径
30キロ圏に含まれる9市町村議会の議員計180人を対象に、アンケート
調査を行った。
 171人が回答した。柏崎刈羽原発を再稼働すべきかについては、66人
(39%)が「すべきだ」とし、「すべきではない」の59人(35%)を
上回ったが、賛否は拮抗(きっこう)した。
 ただ、柏崎市と刈羽村の立地自治体に限ると、再稼働に肯定的な回答が
8割近くを占めた。
 アンケートは11月上旬から下旬にかけて、原則ウェブ上の専用
フォームに入力してもらう形式で実施。
 柏崎市、刈羽村に加え、原発から半径5から30キロ圏の避難準備区域
(UPZ)に位置する長岡市、上越市、小千谷市、見附市、燕市、十日
町市、出雲崎町の市町村議を対象にした。回答率は95%。
 9市町村議全体では、「再稼働すべきか」の質問で「判断できない」
と回答した人も46人(27%)いた。(後略)
                  (12月1日「新潟日報」より抜粋)

.. 2025年12月02日 07:18   No.3377005
++ 新潟日報 (大学院生)…114回       
柏崎原発再稼働の反対申し入れ書を県に提出
 7市民団体、国内外3万7892人の署名添え

 花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認すると表明したこ
とを受け、東京都や福島県で活動する計7市民団体が連名で1日、花角知
事と県議会宛てに再稼働反対の申し入れ書と、国内外から集めた3万
7892人分の署名を提出した。
 団体は「原子力規制を監視する市民の会」(東京)など。
 申し入れ書では、県が実施した県民意識調査で再稼働の条件が整ってい
ないとする回答が6割を占めたことや、東電福島第一原発事故の影響の大
きさなどから「多くの人を不安と恐怖に陥れることは許されない。全国か
ら声を届ける」とした。(後略)     (12月2日「新潟日報」より抜粋)

.. 2025年12月06日 07:26   No.3377006
++ 新潟日報 (大学院生)…115回       
花角英世新潟県知事の判断「支持しない」47%「支持する」45%…
  県内有権者調査【柏崎刈羽原発再稼働問題】

 花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を容認したこ
とを受け新潟日報社は11月30日、県内有権者を対象に、スマートフォン
を使った無作為抽出による独自調査を行った。
 知事の判断について「支持しない」など否定的な見方が47%、「支持
する」など肯定的な見方が45%と、ほぼ二分された。
 知事が「県民に信を問う」方法として県議会に委ねる方針に関しても、
否定的、肯定的な見方がほぼ同じ割合となった。
 東電に対しては「あまり信頼できない」「信頼できない」が合わせて
59%に上った。(後略)         (12月2日「新潟日報」より抜粋)

.. 2025年12月06日 07:34   No.3377007
++ 新潟日報 (大学院生)…116回       
「信を問う」新潟県議会開会、県政野党は対決姿勢強める
  花角知事の不信任決議案提出が焦点も、根強い慎重論

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働容認を表明した花角英世知事が「信を
問う」手法に選んだ県議会12月定例会が2日、開会した。
 県議会で信任、不信任を問うことに県政野党は強く反発し対決姿勢を強
めている。
 焦点は知事に対する不信任決議案を提出するか否かだが、自民党県議団
が過半を占めており提出しても否決は必至だ。否決となれば議会が「信
任」した格好にもなるため、慎重論が根強い。
 県政野党は存在感を示すことができるのか、正念場を迎えている。
 「今後知事の職務を続けることについて、県議会の信任を得られるか、
不信任とされるか判断を仰ぎたい」。2日の本会議の所信表明で、花角知
事は自らの容認判断について県議会に「信を問う」形を示した。
 花角知事はかねて県民の意思を確認する手法について「信を問う方法が
最も明確で重い」とし、来年の知事選を想起させる説明を繰り返してきた。
 県政野党で第2会派の未来にいがたと、第3会派のリベラル新潟の県議
には「信を問う」手法に関し、県民投票や知事選を挙げる意見が目立つ。
知事が県議会に「信を問う」ことに「納得できない」「他人任せ」と多く
が反対の立場だ。
 本会議後、未来の牧田正樹氏は「県議会に判断をお願いするのは丸投げ
された感じで無責任だ」と語気を強めた。
 リベラルの杉井旬氏は「もともと職を賭して県民に信を問うと言ってい
たので、その通り県民に問うてほしい。議会に問うのは民意を反映したや
り方ではない」と指弾した。(後略)    (12月2日「新潟日報」より抜粋)

.. 2025年12月06日 07:41   No.3377008
++ 東京新聞 (社長)…3379回       
原宿で3・11「原発が危ない」
  『iPad 片手に 震度を探る人の 肩越しに見る ふるさとは 赤 』

     三原由紀子(歌人)

 制作した三五八(さごはち)漬けのCMソングは2011年3月13日の日曜
日、福島県内で初回放映されるはずでした。
 直前に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原発事故によりお蔵入
りも覚悟しましたが、4月初旬から放映となりました。
 3月11日、私は原宿の外資系CSチャンネルで勤務中でした。
 そして、あの時間が訪れたのです。
 机の下に常備されていたヘルメットをかぶり、ビルの6階から階段を駆
け降りて、隣のお寺の庭に避難しました。
 同僚が持っていたiPadで震度を探っているのを肩越しに見ると、福
島県浜通りが震度6強を示す真っ赤な色が目に飛び込んできたのです。
 その瞬間、「原発が危ない」と思いました。特に1号機はまもなく運転
開始から40 年という古い原発でしたし、何か起きるに違いないとも思い
ました。
 ようやく連絡が取れた父は、お店の中の崩れ落ちた商品を片付けること
に頭がいっぱいで、それどころではなかったようです。
 その翌日の3月12日午前5時44分に、福島第一原発から10キロ圏内
に避難指示が出されました。
 その時、わが実家は10キロ圏内だったということに気付いたのです。
 曽祖父母の代から続いた家業の自転車屋とおもちゃ屋は強制的に営業
を終了させられてしまいました。
 そして、祖母と両親の避難生活が始まりました。
(11月25日「東京新聞」朝刊24面「私の東京物語」「5」) (続く)

.. 2025年12月06日 07:50   No.3377009
++ 新潟日報 (大学院生)…117回       
「県民に直接聞いて」議論注視の傍聴席から怒りの声…
  新潟県知事のわずか2分50秒の説明に失望も
  【柏崎刈羽原発の再稼働容認】

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する花角英世知事の判断を巡り、
県議会で4日、代表質問が行われ、本格論戦が始まった。花角知事の2日
の所信表明を受けた主要3党会派による代表質問では、関心を寄せる県民
らが傍聴席で議論を注視。花角知事は自らの判断について「県議会に信を
問う」と繰り返したが、納得できない傍聴者から「県民に直接聞いて」な
どとヤジが飛ぶ場面もあった。

 代表質問で質疑が集中したのは、知事の信の問い方について。花角知事
を支える最大会派の自民党が、県議会に問うとした知事の考えに賛意を示
した一方、他の2会派は「著しく不適切」などと反発した。
 「県議会は知事と共に県民の代表であり、監視機関でもあることから信
を問うのは適切」と淡々と答弁を繰り返した花角知事。傍聴席からは「ご
まかしだ」「県民に問うてください」などの声が上がった。

 活発な議論を期待していたという新潟市中央区の50代女性は「台本を
読み上げるようなやりとりが続いた」と残念がる。答弁中のヤジについて
「よくない行為かもしれないが、ここでしか県民の声を直接伝えられない
という思いからでは」とおもんぱかった。

 花角知事は、来年の知事選や県民投票を選ばなかった理由について「投
票は分断が深まるとの指摘も踏まえた」と語った。
 この答弁に対し、柏崎刈羽原発の再稼働の是非を県民投票で決める条例
の制定を求めた署名活動で中心的なメンバーの一人だった新潟市西区の主
婦(67)は「的外れだ」と憤る。「県民一人一人が考え、じっくり議論し、
投票で意見を可視化するほうがむしろ納得感につながると思う。県民投票
が分断をあおるかのように言うのはおかしい」と語気を強めた。

 一方、2日に花角知事の所信表明を傍聴席で聞いた人からは、県議会に
信を問うことを肯定的にみる意見もあった。
 初めて県議会を訪れたという新潟市北区の無職男性(80)は「原発再稼働
は賛成、反対だけで解決できない難しい問題。県民の代表の県議会に信を
問うなら、それはそれでいい」と感じたという。
議論は県外からも注目されている。

.. 2025年12月06日 08:54   No.3377010
++ 新潟日報 (大学院生)…118回       

 2日の所信表明では、福島県会津若松市の無職男性(77)も傍聴席で耳を
傾けていた。男性は「東電福島第一原発事故は現在進行中」とし、その当
事者の東電に再び原発を運転する資格はないと考えている。
 花角知事は2日に県議会で初めて再稼働容認を表明したが、説明時間は
わずか2分50秒ほど。男性は「深い説明を聞けず残念。インターネット
中継でも議論を追い続ける」と話した。(後略)
                   (12月5日「新潟日報」より抜粋)

.. 2025年12月06日 08:59   No.3377011


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