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第一次世界大戦後、イラク・ヨルダン・パレスチナはイギリス、シリア・レバノンはフランスの委任統治領となりました。戦勝国だった日本も、ドイツ領だったマーシャル諸島やカロリン諸島などの南洋の島々を委任統治領としました。
パリ講和会議の時に、日本が真剣に訴えた「人種平等法案」が否決されています。黒人や日本からの移民を差別していたアメリカや、植民地を抱え込んでいたイギリスやフランス・オーストラリアなど白人が反対したのです。
白人の間の平等なら良いのですが、アジアやアフリカの人々との平等には反対ということです。残念な事です。唯一の白人ではない黄色人種でありながら一等国である日本は深く落胆しました。これは天皇陛下の日譚にも残されていますが、来る第二次世界大戦への遠因となったのです。
人種差別を行い、植民地支配を続けるために、帝国主義は本当にいけない事として認識していながら利益を求め続けた。日本が降伏して第二次世界大戦が終わってからも、イギリスやフランスは、何とか植民地支配を維持しようと努力を重ねていました。
だが、それは出来ませんでした。日本人の心の底にはアジアの解放があり、植民地であった諸国が今度の戦争の後に独立を獲得したことに依って、日本人の願いは達せられました。共産主義も帝国主義のような素晴らしい論理があります。
すべての生産手段をすべての人が共有する。それによって生まれた生産物もみなで共有する。そうして貧富の差がない平等な、公平な、幸せな社会ができるという論理です。しかし現実は、ソ連が74年間の歩で証明してくれたように、ソ連崩壊により失敗に終わりました。現在世界を覆いつくしている民主主義とは実力主義のようなものです。
実力主義は競争社会です。企業の繁栄には良いかも知れませんが、激しい競争の中、能力が劣る者などが落ちこぼれて行きます。有能な者だけが生き残るのです。裕福であるはずの日本国だけでも貧富の差は益々進み、自殺者が過去最高となりました。
日本国を出て世界を鑑みれば、1度も電話をかけたことがない方もいますし、電気やガスなどのエネルギーを利用出来ない方もいます。世界人口増加の大半が、貧困に集中する発展途上国で起こるのです。
.. 2025年11月11日 08:08 No.3366001
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