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■--国際水域での拿捕、イスラエル海軍
++ 山崎久隆 (社長)…1827回          

国際水域での拿捕、イスラエル海軍、
 | 非武装支援船団を襲撃  (上)(3回の連載)
 | 「国際法と人道の蹂躙」…サイフ・アブケシェク
 | 「沈黙は共犯」…グレタ・トゥンベリ
 | 「イスラエルは私の声を代弁しない」…
 | ユダヤ系記者エミリー・ワイルダー
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 2025年10月2日付デモクラシーナウ!では、イスラエルによるガザ封
鎖に抗議し、人道支援物資を届けようとする国際支援船団「グローバ
ル・スムード船団」に対するイスラエル海軍の攻撃と拿捕を中心に伝えて
います。
 『「恥ずべき蛮行」イスラエル、ガザ支援船団を拿捕し400人以上を
拘束 それでも新たな船がガザへ向かう』
原題:“Shameful”: Israel Seizes Gaza-Bound Vessels & Detains 400+, But
More Boats Are Now Heading to Gaza

◎支援船団への攻撃と拘束
 イスラエル海軍は、国際水域で数十隻の支援船を拿捕し、人道支援活動
を妨害しました。
 拘束された活動家は37か国から少なくとも201人にのぼり、
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリやネルソン・マンデラの
孫マンドラ・マンデラも含まれています。
 グレタは拘束前に「私たちの人道ミッションは非暴力で国際法に則った
もの。各国政府は即時解放を求めてください」と訴えていました。

◎サイフ・アブケシェクの証言(船団運営委員)
 「イスラエルは22か月にわたりジェノサイドを続けているが、国際社
会は何もしていない」と強く非難しています。
 また、イタリアやスペインなど一部の国はイスラエルの「排他的海域」
(注:EEZではない)と勝手に主張している「制限水域」を黙認し、事
実上加担していると批判しています。

◎コロンビア大統領、イスラエル外交官を国外追放
 サイフさんは、国家がイスラエルの蛮行に対して、単に抗議声明を発す
るだけでは事態を動かすことはできないと指摘します。そこで例に出され
たのは、イスラエルの外交官を追放したコロンビアの決断でした。
 コロンビアのペトロ大統領がイスラエル外交官を国外追放したことを
「模範的な対応」と評価しています。

◎エミリー・ワイルダー記者の証言
.. 2025年10月09日 05:49   No.3342001

++ 山崎久隆 (社長)…1828回       
 「コンシエンス号」に乗船し、ガザ封鎖の実態と報道規制に抗議するた
め現地取材を敢行しようとします。「イスラエルは私(エミリーはユダヤ
系である)の声を代表していない。世界中のユダヤ人を守っているとも思
えない」と発言しています。
 ヨム・キプルというユダヤ教の最も神聖な日に、非武装の人道支援船団
が攻撃されたことに深い憤りを示しています。

◎背景説明:イスラエルによる「排他的海域」設定の問題
 イスラエルが主張する「150海里の制限」は、実際には『宣言的排除
ゾーン(Declared Exclusion Zone)』として運用されており、国連海洋法
条約(UNCLOS)に基づく排他的経済水域(EEZ)とは法的性格を
異にします。すなわち、この「制限海域」は、国際的な海洋ゾーニングの
枠組みとは無関係に、軍事的・治安上の措置として一方的に設定されたも
のです。

 この措置の法的正当性については、「海上武力紛争法」および「海上封
鎖に関する国際慣習法」に適合しないとの批判が、国際人道法の専門家や
人権団体から強く提起されています。
 イスラエルは、国際的な合意や第三者の検証を経ることなく、自国の安
全保障上の判断に基づいて海域を拡大しています。ガザ沿岸から150海里
という設定は、UNCLOSを含む国際法上のいかなる根拠も持ちま
せん。(一方的かつ恣意的な範囲設定)

 この「排除ゾーン」により、今回の「グローバル・スムード船団」やそ
のほかのガザへの救援船や医療支援船が国際水域において拿捕・妨害され
る事例が多発しています。
 国際人道法第23条(封鎖下における民間物資の自由通行)を認めず人
道援助アクセスの妨害を繰り返しています。
 イスラエル当局は、海域設定の法的根拠、期間、交戦規則などを公表し
ておらず、第三者による検証や監視が事実上不可能な状態となっていま
す。これは透明性と独立監視の欠如として批判されています。
 以上の点から、この「制限水域」は、国際法上の合法的な封鎖とは認め
られず、恣意的な『排除海域』として、国際社会から厳しい批判を受けて
います。   (中)へ続く

.. 2025年10月09日 05:54   No.3342002
++ 浅野健一 (社長)…680回       
大川原化工機冤罪で反論を無視したメディア
 | 「実名犯人視報道のメディアも検証対象だ」
 | 被告のまま病死した相嶋静夫氏の長男が訴え
 | 角川歴彦氏の人質司法国賠勉強会で
 | 「メディア改革」連載第185回 (下)
└──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

◎大川原冤罪事件での相嶋氏の長男は、勤務先との関係で下の名前は明ら
かにしていない。
「父ら3人が警視庁公安部に連行される父の姿がテレビに映った。なぜ
多くのメディアがその場所にいるのか、(顔を知らない)父となぜ特定で
きたのか、非常に違和感を持った」と振り返った。
 「父親は新聞にも顔写真入りで実名報道され、職場でも同僚がどこまで
知っているのだろうと緊張を強いられた」「2020年3月、3人が逮捕され
た直後、大川原化工機は3人の無実を主張し、不当逮捕と指摘した広報文
をネットなどで公表したのに、一社を除き、大手メディアは反論を一字も
報じなかった。警察に利用されるマスコミは警視庁広報部だった」

 長男はまた、「報道は検事にも裁判官にも予断を与えている。後に、毎
日新聞は、捜査に疑問を持った現場の捜査員らが、東京地検の塚部貴子検
事や公安部外事1課の幹部らに訴えるなど四つのルートを使い、起訴を阻
止するための行動を起こしていたことを報じた」と指摘した。
 「塚部検事は『不安になってきた』『大丈夫か』という言葉を発し、起
訴までの間、気持ちが揺れていた。
 大川原側の反論を逮捕報道と同じ分量で報じてくれたら、不安は増長
し、起訴に慎重になっていたはずだ」と指摘した。「父は長期勾留され
ることなく、一般市民と同じような医療を受けられた」と悔やんだ。

◎質疑応答では、記者クラブ制度に関する質問があり、相嶋氏の長男は
「警視庁の記者クラブは解体すべきだ」と断じた。
「逮捕時の実名報道を止めるべきでは」という質問もあったが、元朝日
新聞記者の浜田氏はすかさず、「実名報道をやめ匿名にすると、事件に無
関係な人が犯人に疑われるという問題などがある」とコメントした。
 浜田氏のこの見解は、故・原壽雄共同通信論説主幹が机上で考えた匿名
報道主義への反論だが、これこそ、「被疑者=犯人」という推定無罪を無
視する屁理屈だ。

.. 2025年10月09日 06:01   No.3342003
++ 浅野健一 (社長)…681回       
◎相嶋氏の長男は「少なくとも捜査段階での実名掲載は今すぐやめるべき
だ」と述べた。
 「無罪引受人」と称される弘中氏は「ロス疑惑、薬害エイズ、村木厚子
さん冤罪などで、逮捕前に連日、有罪であるかのような報道がなされた。
 警察・検察は事件の物語を世の中に浸透させようとする。
 物語を作り上げることにメディアは利用され、大きな役割を果たしてい
る」と述べた。

 弘中氏は「浅野健一さんが『犯罪報道の犯罪』(1984年)で、実名報道
主義の問題を提起した後、微罪事件は匿名にするなどいくつかの改革はな
されたが、犯罪報道の構造は変わっていない」と指摘した。
 津田氏も「フィンランドでメディアを取材したことがあるが、被疑者も
被害者も80%が匿名だった」と話した。公人以外は匿名というのが海外
では普通だ。

◎元裁判官の村山氏(袴田巌さんの再審開始を決定)は「裁判官は
メディア報道に影響を受けるか」という問いに、「裁判官も普通の市民で、
テレビも見るし新聞も読む。報道など外部情報に影響されず、証拠だけで
判断しようとするが、逮捕時に浴びた情報に影響されないとは言い切れな
いと思う」と答えた。

◎相嶋氏の長男は5月、東京高裁が大川原化工機の国賠訴訟で、警視庁と
東京地検の捜査を違法と認定した後の会見(6月)で司法記者に対し、「
皆さんは、警察情報を丸のみして報じ、一部メディアは訴訟の間も警視庁
の見解を垂れ流していた。検証すべきは、警察、検察だけでなく、裁判所
やメディアも含まれる」と強調していた。

 「会見での訴えの後、2社(毎日新聞と朝日新聞)から取材を受け、検
証記事が出たが、逆に言うと2社だけだった」と明かした。
 相嶋氏の妻は8月末に謝罪に訪れた警察と検察の幹部に、「自分や自分
の家族が夫のような目に遭った時にどうするか」と問い掛けた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250825-OYT1T50137/

◎メディア関係者は、自分や家族が相嶋氏や角川氏のような目に遭った
時、どう取材報道すべきかを真剣に考えてほしい。
 逮捕で被疑者を糾弾し、再審無罪でバンザイでは、ジャーナリストでは
ない。
 角川歴彦氏の人質司法国賠勉強会で1980年代から10数年続いた人権と
報道の議論を思い出した。

.. 2025年10月09日 06:07   No.3342004
++ 浅野健一 (社長)…682回       
 記者になって3年目の1974年から会社の内外で提唱してきた「事件事
故報道の大転換」が実現していれば、権力のでっち上げである大川原化工
機事件も角川氏の逮捕・起訴もなかったと思う。 
 この半世紀、犯罪報道の改革をサボり、妨害したメディア企業幹部
(労使)と学者・文化人の罪は、あまりにも重い。
 人権と報道・連絡会(初代代表は故・奥平康弘東大教授、現在は私)の
活動が重要だ。
 人報連とたんぽぽ舎の講座委員会・浅野連続講座の共催で、相嶋氏の長
男の講演会を企画している。決まり次第、お伝えしたい。

.. 2025年10月09日 06:12   No.3342005
++ 青柳純一 (中学生)…30回       
国民主権政府=李在明政権の「大変革」4カ月
 | 植民地期以来の検察機構の分割・解体が始まる
 | 解放後80年、本物のK民主主義・政府の誕生
 | 戦後民主主義の到達点、日本の高市早苗政権と比較すれば…
 └──── 青柳純一(翻訳家)

◎ 本物が登場するとニセモノの実態が見えてくる。
 韓国に“国民主権政府”が誕生して4カ月、特に8月15日光復節から
50日余り、日本の植民地期から続く検察機構の分割・解体がついに
始まった。
 その一方で、日本とは8月23日東京での石破・李在明会談、9月30日
釜山での再会談により日韓首脳のシャトル外交が本格化した。その意義は
後述するが、石破政権の“置き土産”として今後の日韓関係に大きな布石
を打ったと評価できる。

◎ ところで、こうした李在明政権による「大変革」を見るにつけ、文在
寅政権のニセモノぶりが浮かび上がるが、それ以上に私たちが直視すべき
は、戦後日本の民主主義のニセモノぶりである。
 米国に敗戦して80年、日米関係に見られる属国化は深刻さを増して
いる。
 その元凶として、朝鮮戦争の停戦から72年、今も続く朝鮮停戦体制、
それを韓国では南北分断体制と呼んで民主主義の発展を阻害する最大要因
にあげる(白楽晴“分断体制”論を参照)。彼はこの体制の克服をめざす
勢力の結集を“変革的中道”を基本理念にして呼びかける。
 その詳細は、来春に刊行予定の拙訳書で紹介するが、李在明政権の基本
政策はその理念を「実事求是」の精神で実務的に運用しているといえる。

 その具体的事例が100年以上(日本の治安維持法が適用されて今年で
100年)続いてきた検察機構の解体、捜査権と起訴権の分離である。
 その一方では、1998年金大中—小渕首脳会談時の日韓パートナー宣言
を再確認するシャトル外交を開始させ、また統一教会・韓鶴子総裁を逮
捕・拘留している。
 特に統一教会に対し、日本と同じく、彼らの前尹政権への政界工作や政
権幹部との癒着に焦点を当て、その実態を短期間で暴きだしている。
 さらに9月末の国連演説では、トランプの国連批判を正面から批判し、
K民主主義を実現した国として国連の存在意義を強調した。

.. 2025年10月11日 08:38   No.3342006
++ 青柳純一 (中学生)…31回       
◎ 思えば、日本の敗戦による解放から80年、40年余り続いた軍事独裁
政権を打倒した6月民主抗争から38年、今ようやく本物の民主政権が誕
生したのだ。
 軍事政権勢力によるクーデターが懸念された90年代、南北の平和共存
による分断体制の克服に道を開いた金大中・盧武鉉だが、民主勢力の基盤
はあまりに弱く様々な雑物を含んでいた。
 そして、南北和解への反動が次の李明博・朴槿恵という保守政権を生
み、また2016〜17年キャンドル大抗争により文在寅政権が誕生したが、
それも日本同様のニセ民主政権で、その内部抗争が尹錫悦政権を誕生
させた。
 昨年12・3事態(戒厳令の宣布・解除)という尹派の親衛クーデ
ターは失敗したが、その根底には内閣制への改憲志向があったようだ。

◎ この民主化後の38年が戦後日本の80年に当たるといえば、高市早苗
政権という旧態依然の自民党、アベ・改憲派の復活をどう評価すべきか。
 再言すれば、本物が登場するとニセモノの実態が見えてくる。
 韓鶴子総裁の統一教会がバラまいた平和、平和。トランプがウクライナ
で、ガザで宣伝する平和、平和。それは暴力による“偽りの平和”であ
り、民主主義の対極にあることは韓鶴子やトランプが体現している。
 さらに敢えていえば、高市政権で復活する裏ガネ議員幹部と統一教会の
関係がいかなるものか、その実態を李在明政権は掌握しただろう。

◎ そこで、あらためて問いたい。戦後80年の日本社会は、今まで通り
の軍拡・増税路線を続けるのか、軍縮・減税路線に転換するのか。
 高市政権に問うより、私たち市民運動、そして立憲野党が問われる。
 あらためて今後、脱原発とともに、軍縮・減税への転換を声高に訴え
ようではないか。
 高市政権下でこそ、戦後民主主義の真価が問われる。
 石破・李在明会談が提示したように、日韓パートナー宣言を基調にして
東アジアの平和、停戦体制を平和体制に代えて軍縮・減税を実現しよう。

.. 2025年10月11日 08:44   No.3342007
++ 山崎久隆 (社長)…1829回       
国際水域での拿捕、イスラエル海軍、非武装支援船団を襲撃
 |      (中)(3回の連載)
 | 「イスラエルによる国際法違反に国際社会が継続的に加担している
 | 現実を浮き彫りにした」サイフ・アブケシェク氏(船団の運営委員)
 | デモクラシーナウ!放送スクリプトの翻訳
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 「恥ずべき蛮行」イスラエル、ガザ支援船団を拿捕し400人以上を拘束
 それでも新たな船がガザへ向かう         2025年10月2日

その1

◎ イスラエル海軍は国際水域で数十隻の船を強制的に拿捕し、ガザ地区
への封鎖を打ち破って飢えに苦しむ住民へ人道支援物資を届けようとする
国際的な活動家たちの努力を踏みにじった。
 グローバル・サムード船団がライブ配信した映像には、イスラエルのコ
マンド部隊が次々と船に乗り込み、活動家たちを力ずくで拘束していく様
子が映し出されている。

 少なくとも37か国から集まった201人が拘束され、その中には
スウェーデンの気候活動家グレタ・トゥーンベリ氏や、ネルソン・マンデ
ラ氏の孫マンドラ・マンデラ氏の姿もあった。
 パレスチナの活動家であり、グローバル・サムード船団の運営委員を務
めるサイフ・アブケシェク氏は、今回の襲撃について「イスラエルによる
国際法違反に、国際社会が継続的に加担している現実を浮き彫りにした」
と厳しく批判した。

 「イスラエルは22か月にわたりガザでジェノサイドを続けている。そ
れなのに世界は沈黙したままだ。何一つ変わっていない」と、アブケ
シェク氏は怒りを込めて訴えた。
 同時に、報道記者のエミリー・ワイルダー氏が、封鎖を破る継続的な運
動の一環として、後続の船「コンシエンス号(良心号)」に乗船し、ガザ
へ向かう途中の船上から声を寄せた。

 「私はジャーナリストとして、現場で何が起きているのかを自分の目で
見届ける責任があると感じています。そして、イスラエルの行為が決して
私の声を代弁するものではないことを、世界にはっきりと示したかったの
です」と、ワイルダー氏は語った。

.. 2025年10月11日 09:01   No.3342008
++ 山崎久隆 (社長)…1830回       
ネルミーン・シャイク:
 イスラエル海軍は、人道支援物資を積んだ数十隻の船を拿捕し、ガザ地
区の封鎖を打破しようとする国際的な活動家たちの試みを阻止しました。
グローバル・サムード船団がライブ配信した映像には、イスラエルのコ
マンド部隊が国際水域で船に乗り込み、活動家たちを次々と連行する様子
が映し出されていました。
 船団の報道担当者によれば、少なくとも37か国から集まった201人が
拘束されたということです。その中には、ネルソン・マンデラ氏の孫で
あるンコシ・“マンディラ”・マンデラ氏や、スウェーデンの環境活動家
グレタ・トゥンベリさんも含まれており、彼女は襲撃前に次のような
メッセージを録音していました。—ビデオ映像の差し込み

グレタ・トゥンベリ:(環境活動家)
 私はスウェーデンの市民、グレタ・トゥンベリです。もしこの映像をあ
なたが見ているのなら、私はイスラエル軍によって拉致され、意思に反し
て拘束されているということです。
 私たちの人道支援ミッションは、非暴力であり、国際法に完全に則った
ものでした。それにもかかわらず、イスラエルは武力でこれを妨害し、罪
のない活動家たちを拘束しました。これは決して許される行為ではありま
せん。
 私は、世界各国の政府、特に私自身の政府に訴えます。沈黙してはなり
ません。
 この暴挙に対して明確に抗議し、私たち全員の即時かつ無条件の解放を
強く要求してください。
 イスラエルのこの行為は、国際法の蹂躙であり、人道の否定です。
 今、声を上げなければ、あなたたちはこの犯罪の共犯者となるのです。
    −ビデオ映像差し込み終わり

エイミー・グッドマン:
 最新の情報によりますと、逮捕された活動家はすでに440人を超えて
います。
 現在、ギリシャ・アテネから中継でお話を伺います。お迎えしているの
は、グローバル・サムード船団の運営委員を務めるパレスチナ人活動家、
サイフ・アブケシェクさんです。
 デモクラシー・ナウへようこそ、サイフさん。まず、何が起きたのか、
詳しく教えていただけますか。

.. 2025年10月11日 09:08   No.3342009
++ 山崎久隆 (小学校中学年)…13回       
サイフ・アブケシェク:
 こんにちは。お招きいただき、ありがとうございます。
 私たちは皆、イスラエルによる新たな蛮行を目撃しました。このジェノ
サイド政権は、国際法および人道法を踏みにじり、平和的かつ非暴力の船
団を妨害しました。船には人権活動家、弁護士、ジャーナリスト、そして
ごく普通の市民が乗っており、ガザの封鎖を打破し、ジェノサイドを終わ
らせ、ガザの人々のために人道的回廊を開こうと、支援物資を運んでいた
のです。

 私たちは何時間にもわたり、イスラエル海軍が支援船団を執拗に妨害
し、現場に混乱と恐怖を引き起こす様子を目撃しました。多くの場面で放
水砲が使用され、人々や航行中の船に深刻な危険をもたらす可能性があり
ました。さらに、武装した兵士が船に乗り込み、乗船者を暴力的に拘束
し、船から拉致してアシュドッドへ強制的に連行するという行為まで行わ
れたのです。

 今回も、これまでと同様に「イスラエルに不法侵入した」との罪で起訴
される見込みです。
 しかし、これがどう説明できるというのでしょうか。
 国際水域で船を拿捕し、人々を拉致してイスラエルの刑務所へ強制的に
連行したうえで、「不法に入国した」として起訴する。これがイスラエル
の新たな「概念」なのです。理屈も何もあったものではありません。
 さらに深刻なのは、複数の国や政府がイスラエルの行為に加担している
という事実です。

 イタリアやスペインをはじめとする国々は、イスラエルが武力によって
一方的に設定した新たな海域、150マイル地点を容認し、「この海域はイ
スラエルの排他的管轄区域であり、船が侵入すれば介入する」と公言しま
した。
 つまり、これらの国々はイスラエルの理不尽な主張を当然のものとして
受け入れ、その行動を黙認したのです。
 さらに指摘すべきは、イスラエルがこれまで陸上で事実上押し通してき
た数々の行為です。

 軍事占領の継続をはじめ、国際司法裁判所の判断の拒否、アパルトヘイ
トに反対する国際決議の否定、そして1967年の国境線に関する決議の拒
絶など、イスラエルが順守すべきとされてきた国際的な決議の数々を、
長年にわたり無視し、否定し続けてきました。    (下)に続く

.. 2025年10月11日 09:15   No.3342010


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