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■--お母さんお父さんのための保育付き講座
++ 中村徹 (幼稚園生)…3回          

.「お母さんお父さんのための保育付き講座」のご案内
   10月31日(月)、11月14日(月)の午前中!2回連続講座!!
   子育て中のお母さん、イクメン(育児をする男性)も
   参加しやすい時間帯に開催!
                        中村徹(保育士)

 たんぽぽ舎では、初めての試みとして、平日の昼間に「お母さんお父さんのための保育付き講座」を開催しました。7月から9月までに3回開催し、多数のお母さん、お父さん、こどもたちに参加していただきました。
特に3回目の安田節子さんの講演は大好評でした。
もっと続けて欲しい、次はこんな講師のお話が聞きたい…など、多数のリクエストをいただきました。
皆様の声にお応えして、「お母さんお父さんのための保育付き講座」をリニューアルして継続開催致します。
より多くのお母さん、お父さんたちが参加できるように、午前中に開催!10月、11月は、たんぽぽ舎の人気講師、原田裕史さんによる、わかりやすい放射能連続講座です。

テレビや新聞の報道だけでは、よくわからない放射能のこと…。
 今、売られている食品は食べても大丈夫なの?
 洗濯物を外に干してもいいの?
 こどもを外で遊ばせてもいいの?
 赤ちゃんを産んでもいいの?
 除染ってどうやるの?
 ベクレルとかシーベルトとかレムとかグレイとかキューリーとか、どう違うの?
 暫定基準値ってどういう基準で決めてるの?
 外部被ばくと内部被ばくって何?
 ICRPって何?

などなど、いろいろな疑問があると思います。
最新情報や映像を使った原田さんのお話で、一緒に学びましょう。
また、今回は一方的な講演だけでなく、質疑討論の時間を長くとりますので、質問や、不安に思っていることなど、参加されるみなさん同士の意見交換ができ、交流も深まると思います。
お昼には終わりますので、会場で知り合った方と一緒にお昼を食べに行く…というのもいいのではないでしょうか。皆様のお越しをお待ちしております。

         ― 記 ―

   「お母さんお父さんのための保育付き講座」

日 時:10月31日(月)-第4回、11月14日(月)-第5回・2回連続講座
  午前10:00開場、10:30開演、12:00まで。
講 師:原田裕史(たんぽぽ舎)
会 場:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
参加費:1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
予 約:不要ですが、保育ご希望の方は、お子様のお名前、年齢、性別、アレルギーの有無をメール又はFAXでお知らせいただけると
助かります。
主 催:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
.. 2011年10月09日 07:37   No.334001

++ たんぽぽ舎 (社長)…389回       
人に冷たく無能な国で原発をもつべきでない−東海村・村上村長
   臨界事故の反省なく、教訓も生かしていない東電・国
   JCO事故12年、茨城県東海村・村上村長の職員への訓話から

 茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で一九九九年、作業員二人が死亡した国内初の臨界事故から十二年となる三十日、同村役場で毎年恒例の朝礼があり、百人以上の職員が黙とうをささげた。
 村上達也村長は訓話で、「もう十二年前のような経験はないと思っていたが、最悪の福島第一原発事故が起きた。人に冷たく無能な国で原発を持つべきではない」と発言。「原子力に向き合う姿勢を正し、金のために魂を売ってはならない」
と力を込めた。
 村上村長は事故当時も首長として収束に当たった。既に脱原発の姿勢を明言しており、「事故の、政府や東電の対応を見ると、JCO事故の後も原子力界の安全神話体質は全く変わっておらず、教訓は生かされていない」と批判した。
 朝礼は事故から十年が過ぎた0九年以降、毎年この日に実施。十二年前、バスで住民を避難させた三十代の男性職員は「緊迫感はよく覚えている。村と原子力の将来を真剣に考えないといけない」と話した。(2011.9.30東京新聞より転載)


「フクシマに教訓生かされず」
   JCO臨界事故から12年

○JCO臨界事故から12年目となる9月30日、各地で犠牲者への追悼や抗議の意を表す集会が催された。福島第一原発の放射能漏れが今もとまらないなか、参加者たちは政府や原発事業者らが事故の悲劇から何も学んでいない現実を改めて認
識していた。
 1999年9月30日に茨城県東海村の核燃料処理施設で起きた臨界事故は、作業員2人が重篤な放射線障害で亡くなった。救急隊員や周辺住民ら計667人も被ばくさせられた。
 30日には市民団体や労組が都内で「12周年行動」を実施し、約100人が参加した。午前中に原子力政策を進める経済産業省前で抗議の声を上げた後、夜には講演集会が開かれた。
○防災体制不備の共通点
 講演した山崎久隆・たんぽぽ舎副代表は、JCO事故の周辺住民が風下の公民館に避難させられて被ばくしたことと、福島原発事故で南相馬市の住民が飯館村に逃げたために放射線防護すらできなかった事例を紹介。「いずれも政府が放射能拡散を予測する『SPEEDI』を機能させずに情報を隠したからだ」と批判した。
 さらに山崎氏は、全国の原発での防災訓練が、JCO事故後も「大量の放射能漏れは回避されて事故も数時間で収まる」との想定で続けられてきたと指摘。「もし今後、別の原発で同じようなトラブルが起きても住民は逃げられない」と
言い切った。(2011.10.4連合通信より転載)

.. 2011年10月09日 08:02   No.334002
++ 山崎久隆 (大学院生)…109回       
1999年JCO臨界事故と2011年福島原発震災の教訓

たんぽぽ舎 
2011年9月30日
1 防災体制

 1999年のJCO臨界事故は、日本の原子力史上初めて公衆の被曝を伴う事故になった。
 そのため、原子力災害対策特別措置法が1999年12月に制定されている。
 初めての「10条通報」「15条に基づく原子力緊急事態宣言」3月13日発令
 しかし本当にこの法律が発動されることは誰も想像さえしていなかった。
 原子力防災訓練と言えば、「念のために」「気楽に」「反対派がうるさいから」やるものだと思っていた人も多かった。
 予定調和的に数時間後には収束し、放射性物質の大量放出は「回避される」事になっていた。実際に避難区域として想定されるのは、常に2キロ圏内。
JCO臨界事故で起こった「10キロ圏内屋内退避」の訓練さえしたことは無かった。
 核燃料輸送に関する防災訓練は、そもそも輸送日時やルートが秘密にされているため、想定されてさえいなかった。

2 福島原発震災と防災体制

 原発の冷却不能が確認されたのは3月11日の18時33分
 原子炉緊急事態宣言は11日19時03分
 福島県が20時50分、3キロ圏内避難指示
 政府の避難指示は21時23分
 しかし翌朝7時になっても住民の避難は完了する見通し無し。
 問題は方角の決定方法。文部科学省のSPEEDIが機能していれば、避難指示に当たり風上方向を選べたはずだが、何ら情報が無いため、避難の方角を決定的に誤ったケースが存在する。(南相馬市から飯館村等)
 22:00の政府資料に依れば、「22:50には炉心が露出、24:50に燃料溶融、27:20分に格納容器の破損が始まる」と想定されていた。その後このことが報道されることはなかった。後日「メルトダウンがあったか無かったか」という不毛な論争になった。実際には既に国も東電も予測していた。

3 JCOの時も同じ誤りを

 当時は350メートル圏内を避難区域とし、10キロ圏内を屋内退避としたが、近くの一般的な防災施設に移動したため、舟石川コミセンのように風下に当たり、雨と共に放射性物質が降下し、却って被曝を招いたケースもあった。
 SPEEDIが機能していたら、という問題提起は当時からあった。
 JCO臨界事故の際はそれでもモニタリングポストは機能していたので、放射能の流れはリアルタイムで把握が出来た。また、線量も比較的低かったので、屋内退避でかなり防護できた。
 しかし福島原発震災は、モニタリングが全く機能せず、唯一風向きや放射性物質の流れをシミュレートすることが可能だった、130億円もかけて作ったSPEEDIのデータは国によって隠蔽されたため、避難誘導に全く生かされなかった。

.. 2011年10月09日 08:08   No.334003
++ 山崎久隆 (大学院生)…110回       
4 情報を隠蔽した理由

 情報を隠蔽した理由は「パニックを恐れたから」だという。むしろパニックに陥っていたのは政府だった。隠し通せるはずも無いのに、肝心なときに情報を隠蔽し、その結果無用な被曝を大勢の市民に強いた責任は、いずれ問われねばならない。
 起きるはずの無い放射能大量放出の恐怖の前に、原子力を推進してきた省庁の官僚はほとんど思考停止状態になっていたとしか思えない。その典型的な例が斑目原子力安全委員長の言動だった。

5 JCOの教訓を生かせなかった国

 臨界事故の際に、最も大きな問題となったのは「事故の収束を誰がするか」だった。結局は原子力安全委員会の委員長代理が陣頭指揮を執り、JCOの職員と近くにあった原研の職員が臨界を止めた。沈殿槽を取り巻く水を抜く作業をしただけで臨界は止まったのだが、それでも最大120ミリシーベルト被曝をした人が居た。
 この教訓は、法定被曝限度を守っていたら、事故の収束は出来ない場合があることを示していた。そのため緊急時にある程度の被曝を覚悟で事故収束をするメンバを募らねばならないという大問題が発生する。しかし福島原発震災が起きるまで、この問題には誰も何もしなかった。暗に事業者の責任と言うことなのだろうが、手に負えないような場合をそもそも想定しないので、それで収
束できると勝手に決めつけていたのが現実だ。
 発電所の職員では到底手に負えなかったチェルノブイリ原発事故では、旧ソ連軍兵士の中から志願者を募ったが、60〜80万人の兵士のうち1万人以上が既に亡くなるという過酷な事態を生んだ。リクビダートル(清掃人)と呼ばれる彼らの運命は、日本の福島原発労働者の将来の姿でもある。
 そして、今後もこのような体制が続くならば、第二第三の福島原発震災と同様の事態が発生するだろう。その時は誰が事故収束を行うのだろう。
 JCO臨界事故で死亡した従業員と被曝した労働者と住民を、十分ケアしなかったツケが、今に現れている。そのことは強調しなければならない。

.. 2011年10月09日 08:21   No.334004
++ たんぽぽ舎 (社長)…390回       
情報公開をすると警察とマスコミの横暴さがよく分かる
    ー9・11新宿原発やめろデモの実例から
    9・11デモコースを定例の公安委員会会議をへずに、
     警察が勝手に変えるのは不当なやり方だ。

 原発デモを報道しないマスコミが9月11日の新宿反原発デモを取り上げた。中身は12人もの逮捕者が出たことがメインで警察に暴力を振るったとある。
そんなバカな!ということで、東京都公安委員会と警視総監あてに情報公開請求をして、資料が公開された。

●警視総監あて
1)9・11新宿原発やめろデモのデモコースを変えた理由の分かる文章

 コース変更の理由として、(東口広場が工事の為)面積が狭く混乱が発生、新宿3丁目で交通渋滞が起きる、デモ参加者と歩行者のトラブルの発生が危惧などあげている。
 東口広場の工事は別にデモの前にする必要はないし、そもそも交通整理やトラブルの発生を抑えることは警察の役目!
 次から次に逮捕者を作り出しデモを混乱させた警察がこんなこと言えるのか?

2)9・11新宿原発やめろデモの逮捕した件に対して、マスコミ向けに発表した
 文書

 公安部が(自称)二木信(30歳)と発表。そのまま自称をつけて報道した某紙。
 新聞記者としての誇りはないの。それと公務執行妨害で逮捕された11人は警察官に対し、暴行を加えたことになっているが、現行犯にも関わらず誰も起訴されないってありえるの?
 12人逮捕をでかでかと報道するなら、その後もきちんと報道しなさいよ。

●東京都公安委員会あて

 9・11新宿原発やめろデモのデモコースの変更が話し合われた日の東京都公安委員会の議事録とその際の配付資料。

 集合地点・解散地点とも変更し、デモコースを大きく迂回させたらそのことが無用の混乱を生む原因だ。
 それより何より、デモ申請後のデモコースを定例の会議を通さず警察が変えること自体、公安委員会の存在を疑われる行為だと思います。

.. 2011年10月09日 08:34   No.334005
++ たんぽぽ舎 (社長)…391回       
元原発作業員が語る実態−ひどい、むごい電力会社の指示「線量計外して」拒める雰囲気なく、指示何度も全員が従う「低線量の被ばくは害ない」という安全教育は洗脳―まちがい、ガンになった
素人が支える構図 今も

○1980年代から2008年夏まで、足掛け10年以上にわたって全国の原発を渡り歩き、プラント建設や定期検査に従事してきた60代の元作業員が、自らの体験を「原発放浪記」(宝島社)と題した手記にまとめた。「当時の自分は本当に無知だった。今となっては、気味が悪くてもう働けない」と振り返る。そのワケを尋ねると―。
○「東京電力福島第一原発の事故後、『低線量の被ばくならたいしたことはない』と学者がメディアに話していると知り、腹が立った。専門家を名乗るなら、そんな無責任なことを言ってほしくない」静岡県御前崎市の中部電力浜岡原すぐそばの発喫茶店で、取材に応じた川上武志さん(六四)の言葉には、健康不安を抱える”原発被ばく者”としての怒りがにじんでいた。出身は岡山県倉敷市。原発とのかかわりは八〇年、「協力会社」の下請け作業員として、四国電力伊方原発2号機(愛媛県)の建設工事に派遣されたのが最初。八二年から定期点検中の原発にも派遣されるようになり、使用済み核燃料プールの除染や配管の交換工事など、放射線管理区域内で仕事をするようになった。原発で働く作業員の被ばく履歴を、一元的に管理している財団法人放射線影響協会の放射線従事者中央登録センターが保管している記録には、東北から九州まで各地の原発計六カ所での川上さんの勤務歴とともに、作業で被ばくした放射線量が載っている。それによると、川上さんの累積被ばく線量は二七・一七ミリシーベルト。厚生労働省は福島原発事故に関して、作業員の被ばく線量上限を一〇〇ミリシーベルトから二五〇ミリシーベルトに引き上げた。

.. 2011年10月09日 08:49   No.334006
++ たんぽぽ舎 (社長)…392回       
○ただ、川上さんの数値は正確とはいえない。なぜなら川上さんは過去、被ばく線量を測る線量計を着けずに管理区域で作業をしたことが何度もあるからだ。定期検査中の関西電力美浜原発(福井県)で働いていた八三年のある日。元請け会社の監督者から、首にかけていた線量計を外すよう言われた。その場にいた同僚数人は全員、その”指令”を拒まなかった。
「定められた被ばく線量を超えてしまうと、以後、仕事が出来なくなってしまう。私以外は、
監督者を含めその時点ですでに上限ぎりぎりだった」川上さんは、数値に余裕があったが「一人だけ拒否して、密告するのではないかと疑われるのが嫌だった」ため、素直に従った。
その後、同原発だけでさらに四回、線量計を着けずに管理区域内で作業にあたった。
「外して作業するのは特別なことではなく、とても拒めるような雰囲気ではなかった」と話す。
川上さんが原発関係の仕事から退いた後の〇九年、大腸がんが見つかった。診断結果は『ステージ』。手術後の経過はよいという。現在、地元の労働基準監督署にお労災申請し、その結果を待っている。(略)
○作業員を集めた安全教育の席で、講師を務めた電力会社の社員を名乗る男性が、被ばくの危険性について詳しく説明しなかったばかりか「低線量の放射線は害ではなく、健康のためによいと言われています」と話したことを、川上さんは今も鮮明に覚えている。「素人を危険が伴う現場で働かせる以上、正しい知識を与えるのは必須であり、安全教育もそれが目的のはずだ。真実を語らなくてはいけない立場の人間が、とんでもないウソをついていた。
なのに、当時の私は全く気付かず、素直に信じ込んでしまっていた」(略)
○「原発の運転は、定期検査時などに作業員の被ばくなしでは成り立たない。その危険性を認識していたら、あんな現場では誰も働きたがらないはず。十分な知識を与えられない人たちが支えている構図は、今も変わっていないのではないか}
(2011.10.6東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
○ ※なお東京新聞『こちら特報部』、田原 牧記者講演会が、スペース たんぽぽにて、
10月14日(金)18:30―21:00まで催されます。

.. 2011年10月09日 12:22   No.334007
++ 木村雅夫 (幼稚園生)…2回       
院内交渉速報 10月7日 原発の運転再開を止めよう!政府交渉

                               
 10月7日の標記政府交渉に参加しました。

 13時から18時過ぎまでの長丁場でしたが、一定の成果が得られた良い交渉だったと思います。8日の東京新聞の報告を添付しながら、得られた(有益)回答を簡単に報告しておきます。
 なお、いくつか追加の宿題を出し文書で回答をもらうことになっています。
 まとめの詳細は美浜の会の方がされます。

◎政府交渉
保安院3名、経産省大臣官房1名、原子力安全委員会2名、原子力安全対策検証委員会(?)1名を迎えての交渉で次のことが明確になった。

1 地震による配管破損の可能性について(保安院)
・1号機の地震の影響について
 逃し安全弁を開いた(東電説明)証拠は無い。
 地震応答解析では配管は壊れないはず(但し、老朽化を配慮していない)だ が、津波到達前に配管破損(こちらの推測)が無かったとは断言できない。
 詳細は今後調査する。事故調査委が12月26日に中間報告を出す。
・3号機について IAEAへの報告で「HPCI系統からの蒸気流出の可能性がある」
 と記述したことは撤回していない。

2 耐震安全性の評価について(保安院)
・東電報告では配管等の老朽化を考慮していなかった(あとでこの言葉を撤回)。

3 ストレステストの判断基準について(保安院)
・ストレステストはシミュレーション。種々計算して尤度(ゆうど)を求めて評価するが、評価基準は決まっていない。
・田口談:ストレステストについては、立地現地で求められる説明はすべて行う。

4 原子力安全委員会の権限について(安全委)
・(最初の答弁)委員会は運転再開について判断することになっていない。
・ストレステストについては、保安院の評価の妥当性を判断する。
・(泊営業再開と同じことをやるのかなどの抗議を受けて、首相の答弁どおり)
 原子力安全委員会は保安院の報告を確認する。
・但し良否の判断基準は今は無い。

5 やらせ問題について(経産省大臣官房)
・浜岡、玄海、伊方、新潟などの現地の方がやらせシンポジウムの実態を訴えた。
・(回答)第3者委員会により、8月末に中間報告、9月末に最終報告、10月4日に再発防止に向けた取り組み方針を発表した。調査の詳細資料は公表できない。
・(追加要請)報告は、シンポジウムの目的として原発安全性を理解させることであることが問題、報告書を撤回し調査をやり直せ。経産省は信用できない、資料を全て公表せよ。やらせの誤った評価で稼働開始した原発をすべて止めることを保安院も安全委員会も検討せよ。

6 その他
福島原発事故が収束せず原因究明もできていない中で、運転再開は許されない、ということを強く訴えた。
                    (福島原発事故緊急会議MLより)

.. 2011年10月11日 09:20   No.334008
++ 木村雅夫 (幼稚園生)…3回       
[参考]

 国あいまい回答 市民「ストレス」
 原発耐性評価「基準なし」 内容みてから検討」に怒号

 原発に反対する全国各地の市民団体が連携し、ストレステスト(耐性評価)などに対する疑問点を原子力安全・保安院など国側にただす“政府交渉”が、七日、参議院議員会館で催された。だが国側の説明は煮え切らず、あいまいな説明に始終。市民団体側には“ストレス”がたまる形となった。   (鈴木秦彦)

 (略)
○とりわけ、質疑が集中したのは福島原発事故の原因だ。市民団体側は福島原発の事故では、津波の前に地震によって1号機の非常用復水器系の配管が破損していた疑いが濃いとみており、この点についてただした。
 地震を事故原因とみる見方は、地震発生から約三時間後の午後五時五十分に原子炉建屋内で高い放射線量が測定されており、この現象は午後六時二十分ごろに「逃がし安全弁」から蒸気が流失し、格納容器内の圧力が高まったとする保安院
のシナリオでは説明がつかないという疑問が根拠になっている。
 これに対する保安院などの回答は「主要な配管などについては地震動によって加わった力は許容範囲内だったと確認されており、安全機能に問題は発生していなかったと考えている」だった。
 しかし、市民団体側が「逃がし安全弁が開いていたという証拠はあるのか」と追及すると、政府側は「…」。(略)

○この後、各地の原発で実施中のストレステストをめぐって、市民団体側の怒りが爆発した。
 政府は設計段階の想定を超える地震や津波にどこまで耐えられるかを電力会社に調べさせ、その結果を保安院が評価。原子力安全委員会が確認するという手順で再稼働を探っている。
 しかし、テスト結果を判断する基準について尋ねられた保安院の担当者は「明確な基準があるわけではない」と回答。
 「基準がないのにどう判断するのか」と突っ込まれても「テストはあくまでシミュレーション」「事故が収束して、すべてのデータが出るまでは評価しないということではない」とあいまいな答えに始終した。
 さらに原子力安全委員会の担当者も「基準はない。内容を見てからの検討になる」と答えたため、「えーっ」「逆だろう」「経済界の論理じゃないか」などと会場は怒号に包まれた。

○同席した社民党の福島瑞穂党首が「問題を出した先生が答えがわからないまま、答案が出てきてから考えるというのと同じだ」と例えると拍手が湧き起った。(略)
             (東京新聞10月8日『こちら特報部』より抜粋)

.. 2011年10月11日 09:36   No.334009
++ たんぽぽ舎 (社長)…393回       
原発に大甘―教科書検定の真相
     文科省が安全神話を”強要”したので
     原子力ムラも監視の目―出版社委縮して批判書けず

○小学生になれば、あらゆる子どもが手にする教科書。そこでの記述で原子力発電の安全性を強調し、危険性をそぎ落としていたらどうだろう。ただ、それが現実だ。教科書執筆者の証言などから、原発を推進する政府や原子力ムラが教科書
に神経をとがらせ、”安全神話”を守ろうとしてきた実態が浮かび上がった。やらせなど原発の「世論偽装」が焦点になる中、これも同類の問題ではないのか。

○一九八〇年九月、中学校「地理」の教科書を出していた出版社「日本書籍(すでに倒産)」に文部省(当時)の担当者から電話が入った。「科学技術庁(同)から原発に関する記述にクレームがついた。自主訂正してもらえないか」この教科書は前年度に検定が終わり、各教育委員会の採択も済んでいた。修正を求めるのは検定段階が通常で、それ以降に連絡が来るのは異例中の異例だった。この部分を執筆した東京都の元足立区立東島根中学校教諭の大谷猛夫さん(64)は「何でこんな遅い時期に言ってくるのか、と不思議で仕方がなかった」と振り返る。結局、「細かい部分でもめてしょうがない」(大谷さん)と考え、「放射線もれの危険という問題があり」という記述を「放射能に対する不安があり」に直した。
「発電所建設予定地では、どこでも住民の強い反対運動がおきている」という部分も、「住民の反対運動がおきている」という平板な表現に変えた。大谷さんは「なぜ指摘を受けたか分からない」と話すが、この年は米スリーマイル島原発事
故が起きた翌年。検定後に記述に気付いた何者かが、無理にでも直させようとしたと推測される。(略)大谷さんが体験した”圧力”はこの時だけではない。八二年度検定の教科書でも」「危険」や「反対運動が」という文言が問題視され、「不安」と「反対運動も」に書き換えざるを得なかった。(略)「原発が少ない燃料で多くのエネルギーを生むとか、二酸化炭素(CO2)を出さないとか、それはそれで事実でしょう。でも被ばく労働者が存在したり、放射性廃棄物の処理が簡単にいかないといったことも事実。これからは、マイナス面も含めて原発の実態がきちんと書かれた教科書が出ることを望みます」

.. 2011年10月11日 10:02   No.334010
++ たんぽぽ舎 (社長)…394回       
○例えば、九三年度検定の高校「政治経済」の教科書。「チェルノブイリ原子力発電所の事故は、放射能汚染の恐ろしさを人々にあらためて認識させた」という部分について、「原子力発電の長所と短所の両面に配慮して記述すべきだ」という検定意見が付き、「さまざまな問題を持つことも否定できない」とトーンダウンさせられた。「原子炉の解体、放射性廃棄物の管理費用は膨大なもので、発電コストはかなり高いものになる」と記述された二00五年度検定の高校「現代社会」の教科書では、「コストについての記述が断定的に過ぎる」という検定意見が付いた。原子力ムラも教科書に目を光らせてきた。中核の社団法人・日本原子力学会の原子力教育・研究特別専門委員会」(二十二人)は九六年以降、小・中学校、高校の教科書などを検討し、文科省や出版社などに提言している。(略)

○立正大の浪本勝年教授(教育政策)は「国の政策を是認し、批判的なことを書かないようにしないと合格しないのが、検定制度の現実だ。現場の教師らも加えた第三者委員会で検定をやるなど、開かれた教科書づくりを進める必要がある」と制度の見直しを求める。(略)

○【デスクメモ】公教育は国民国家と不可分だ。だから、時の権力の意思と離れられない。その分、根は「やらせ」より深い。そうした国家の思惑から自由になるのに近道はない。ネット世論なるものも、操作される危うさでは同じだ。少数
意見に耳をそばだたせ、自ら考えること。それも福島原発事故の教訓としたい。
             (東京新聞10月7日『こちら特報部』より抜粋)

☆東京新聞『こちら特報部』田原 牧記者 スペース たんぽぽ講演 
 10月14日(金) 18:30〜21:00 資料代1000円
 
 ご来場お待ちしています。

.. 2011年10月11日 10:29   No.334011
++ たんぽぽ舎 (社長)…395回       
メルマガ読者からの学習会・講演会のお知らせ

 イ.なかはら平和セミナー「とことん原発を考えよう」 公開講座
    「福島原発で何が起こったか〜私たちの未来はどうなる〜」

講演会 なかはら平和セミナー「とことん原発を考えよう」 公開講座
     「福島原発で何が起こったか〜私たちの未来はどうなる〜」

講 師: 原子力資料情報室・共同代表 伴 英幸氏
日 時: 10月12日(水) 18時半〜20時(開場:18時)
会 場: 中原市民館 多目的ホール(2階)
     (JR南武線・横須賀線、東急東横線 武蔵小杉駅より徒歩3分)
参加費: 無料
申込み: 不要、当日先着 (定員150人)
主 催: 川崎市教育委員会(実施機関:中原市民館)
     中原市民館 平和・人権学習 公開講座
問い合わせ: 電話 044−433−7773
   こちら


 ロ.『今だからみえる、原発と日米の関係』

孫崎享さんの講演会をご案内します。皆さまのご来場をお待ちいたします。
【転送・転載をよろしくお願い致します】

タイトル:『今だからみえる、原発と日米の関係』
講  師:孫崎 享(まごさき うける)
             /元外務省・国際情報局長、防衛大学教授など歴任
日  時:2011年10月15日(土)18時〜21時
場  所:かながわ県民センター402
参加費用:500円
主  催:時をみつめる会

 マスメディアがどうも変だ!と私たち「時を見つめる会」は過去に金平茂紀さ
ん(TBS『報道特集』キャスター)他のジャーナリストの方々をお呼びして講演会を行って来ました。
 今回10月15日の講演会では『日米同盟の正体』等の著書のある元外交官・孫崎享さんをお呼びし、福島第一原発事故における報道の在り方や、日本の原発政策とアメリカとの関係について、お話しして頂きます。
 孫崎さんはこの間、を通じて日本の原発政策の欺瞞と、マスメディアの報道姿勢を強く批判されて来られました。
 外交官という特殊な仕事をしてきたからこそ見える、原発政策とアメリカとの関係について多いに語って頂きます。
 さらにより踏み込んで、日米の安全保障について、TPP問題についてもお話しして頂きます。
 お仲間やご友人をお誘い合わせの上、ぜひ参加ください。
 皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

.. 2011年10月11日 11:10   No.334012
++ たんぽぽ舎 (社長)…396回       
放射能から子孫を守りたい
     食品と暮らしの安全基金 小若順一氏の新刊小冊子の紹介

 食品と暮らしの安全基金(旧日本子孫基金)の小若順一代表が、福島原発事故の放射能を心配して、『放射能から子孫を守りたい』という小冊子(本文13頁)を出された。旧日本子孫基金の昔からずっと、遺伝とDNAを考えてみえた団体だけに深い洞察によるやさしい文章です。主な内容は―

第一章 耳なしウサギの警告
第二章 重要な遺伝毒性
第三章 チエルノブイリ原発事故の被害
第四章 放射能を避ける
第五章 放射能を防ぐトッピングメニュー

定価200円(送料80円) たんぽぽ舎でも扱います。

NPO法人「食品と暮らしの安全基金」
 TEL.048-851-1212
 FAX.048ー851-1214

.. 2011年10月11日 11:31   No.334013


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