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■--日本人の国際感覚とは
++ 仲條拓躬 (社長)…1292回          


アメリカとイギリスが仲悪かったということは、あまりよく知られていませんが、政治史や世界史を勉強している人はもちろん知っています。出版され本で、中西輝政氏が、『大英帝国滅亡史』という面白い本を書いていますので、その本の記述を借りて言うと、奇跡のような事が起こるのです。

19世紀の半ばに英米は対立していました。ちょうど日本人女性である山川捨松たちが留学する30年前で、イギリスの外務大臣パーマストンの時代です。この時にマクラウド事件が起こります。

カナダ人というのはイギリス人ですから、カナダ人をアメリカの裁判所が裁こうとすると当然、イギリスが抗議します。そこで英米の対立が起こったときに、イギリスはアメリカに対して「戦争するぞ」と脅迫します。アメリカは屈辱の屈伏を遂げるのです。

このとき以来アメリカには、独立戦争以来の反英感情が燃え上がるのです。南北戦争で、暫くは持ち越されるのですけれども、1895年に南米のベネズエラと英領のギアナの間で国境紛争が起こります。

時のイギリスの総理大臣はソールズベリーで、ここで極めて教硬に「モンロー宣言を否定する」と言ったものですから、アメリカのクリープランド大統領は、議会に対して対英戦争の許可を要求しているのです。

面白いことに、レーニンがそれを見ていて「しめた、英米戦争不可避である」と考えているのです。なぜこれが回避されたかと言うと、ドイツの台頭でした。ちなみに1890年におけるアメリカ海軍は、チリを含む世界12カ国のまだ下にいたのです。

それぐらい海軍力が弱かったのです。それが1900年になると、日清戦争が終わって日露戦争の直前ですが世界3位になります。そして、有名なマハンという将軍が、『海上権力論』というものを書くわけです。

つまり、アメリカが海上帝国として登場してくるのです。実に20世紀の到来とともに、イギリスがアメリカに対して完全な譲歩をするのです。それは、ドイツが怖かったからです。皮肉なことに、ソールズベリーの甥であるバルフォアという外務大臣が議会で演説をしまして、「ともに英語を話す国民が戦いあうことはない」という宣言をするのです。
.. 2025年10月03日 08:00   No.3338001

++ 仲條拓躬 (社長)…1293回       
これは、イギリス側から言えば屈伏なのです。アラスカを含むアメリカの権益を全部含めて、つまりカナダから手を引いてしまうのです。ちょうど19世紀の後半から20世紀にかけて、英米関係が大きく変わるのです。

ここで英米が対立していてくれたおかげで、イギリス帝国主義の力が日本には非常に軟らかくしか働かない。困るとアメリカに逃げ込めます。面白いと思うのは、山川捨松が留学していたヴァッサーの卒業講演でどういう演説をしたかと言うと、英帝国主義の暴虐と、それに対する民族自決の正義を語ったのです。

そうしたら、会場は拍手なりやまず。彼女の英語もうまかったのでしょうけれども、時のアメリカの新聞が大きく書いているのです。主題の選び方が、頭が良かったとは思いますが、感心するのは、そのことを教えたのは多分、山川健次郎だと思うのです。

つまり、世界の情勢とか日本の置かれている地位を教え、「この際、アメリカの反英感情を刺激してやれ」と言ったのは、恐らく兄貴だと思うのです。それほど日本の指導階層は、20代の青年や10代の娘まできちんとと日本の置かれた国際情勢を知っていて、外国人のどこを刺激すればうまくいくかという外交感覚に長けていたわけです。

これは感動的だと思うのです。こうしてアメリカの力を借りてイギリスを牽制しながらやってきて、しかも英米が手を結んだ瞬間に日本は日英同盟を結んでロシアと戦争するわけです。だから、この間の動き方というのは実にうまくいっているし、運もよかったのです。

この頃の明治の政治家は才能があったのです。本当に知的階級全体が、現在よりよっぽど国際感覚があったのです。それは単に政治家だけが才能があるということではなく日本人全体の国際感覚が高かったのでしょう。

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.. 2025年10月03日 08:09   No.3338002
++ タク (社長)…4186回       
心臓は早朝と夜間が危ない
心筋梗塞や狭心症の発作は、早朝(午前6〜8時)と、夜間(午後8~10時)に起こりやすいというデータがあります。目覚めた直後は、交感神経が活発になります。交感神経が優位になると血管が収縮して血液が流れにくくなり、血圧が急上昇します。

また、就寝中は体内の水分が失われるため、血液は粘り気があって固まりやすい状態になっています。さらに、普段から高血圧や抗凝固剤などの薬を飲んでいる人の場合は、早朝は薬の効果が切れている時間帯であるケースも多いです。

こうした要素によって、心臓発作が起こりやすくなるのです。一方の夜間は、心臓が多くの刺激を受ける時間帯といえます。残業で疲労やストレスがたまったり、アルコールを飲んだり、気温が急激に下がったり。

こうしたさまざまな変化による刺激によって、心臓の負担が増えると考えられます。心筋梗塞や狭心症の発作は、急に胸が締め付けられるように苦しくなったり、息苦しくなったりするのが特徴です。胸だけでなく、背中や腕に強い痛みを感じる人もいます。

心筋梗塞は、放置していると心不全になって心臓のポンプ機能が停止し、死に至るケースもあります。すぐに医療機関を受診することが大事に至らない秘訣ですが、気分不快があるときは、血圧が低下してショック状態になる前兆の場合が多いので、躊躇せずに119番通報して救急車を呼びましょう。

もっとも、そうした日内変動によって発作を起こし、救急診療を受けなければいけないような人の心臓は、かなり悪化した状態であるといえます。本人が気づいていないだけで、実は普段から、「健康な人と比べて脈拍が1分間で10回以上も速かった」

「何度も立ちくらみを起こしていた」「動いたあとに痛みや息が詰まる感覚があったのに、少し休めば治ってしまい、その後は症状が出ないから放置していた」といったような形で、典型的な心臓病の症状があることも多いのです。

ただ、そうした自覚症状は継続的に出現するわけではないケースも多いため、まさか心臓からきている症状だとは思わない人がほとんどです。多くの人に、「心臓というのは常に動いている臓器だから、いったん心臓疾患の症状が出たらどんどん悪化していくもの」という固定観念があるからでしょう。しかし、決してそうではないのです。

.. 2025年10月04日 07:47   No.3338003
++ タク (社長)…4187回       
心臓は生命を維持するためになくてはならない臓器で、休むことなく動き続けています。止まってしまうと、血液の流れや細胞の動きも停止して、生きていくことができなくなります。それほど重要な臓器だからこそ、余裕があってトラブルに強くできているのです。

トラブルによって一部が機能しなくなっても、残りの部分がそこをカバーして働く「代償能」というシステムがあるため、適応能力も非常に高い臓器です。たとえば、4つある弁の一つがトラブルを起こして血液の逆流があったとしても、動き出す段階で少し不自由するだけで、あとは大きな問題もなく乗り切れてしまいます。

つまり、心臓は何か不具合が起こって自覚症状が出ても、いったん落ち着かせてしまえば、しばらくは問題が起こらない。単独のトラブルに対しては非常に強い臓器なのです。しかし、トラブルが2つ重なると、いきなりガクッときます。

たとえば、冠動脈であれば、詰まっているのが1本だけならそれほど問題はないのに、2本詰まると重篤な心筋梗塞になったりします。弁も2つが機能しなくなると、心不全を起こしやすくなります。

だからこそ、トラブルが一つのうちに、それ以上は悪化しないように計画的に手を打っておくべきといえます。なかには、一つ目のトラブルの段階ですぐに治療しなければならないケースもありますが、生活制限を受けないような病気であれば、あわてて手術などの大がかりな治療をする必要はありません。

心臓になんらかの異変を感じたら、乗り切れてしまうからといって放置してはいけません。まずは専門医の診断を受け、段階に応じた適切な治療を受けることでとても大切だと思います。

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.. 2025年10月04日 07:54   No.3338004
++ タク (社長)…4188回       
運動しない人のリスクとは
長時間座りっ放しの仕事をしていて、普段から運動習慣のない人は、心臓病になるリスクが2倍アップするというデータがあります。運動不足は心臓にとって大敵なのです。体中に血液を送り出して循環させている心臓は、ある一定の運動をすることで活発に働きます。

筋肉も大量の血液を必要とするので、体を動かすと心臓もいつもより活発に動いて、より多くの血液を送り出そうとするのです。心臓も筋肉ですから、適度な負荷がかかることによって鍛えられます。運動をしない人は、心臓をサボらせているといっていいでしょう。

そうした人は、加齢によって筋力が衰えてくると、心臓の筋肉もだんだん粗くなっていきます。心臓の筋肉を支える構造が脂肪に置き換えられ、筋肉自体がペラペラに薄くなってしまうのです。

日頃からあまり運動しないまま高齢になった女性が心筋梗塞を起こすと、心臓の右心室と左心室を隔てている壁が、ボンッと破けて穴が開いてしまう「心室中隔穿孔」(VSP)という状態が起こりやすくなります。

そうなると、左心室から右心室に血液が流れ込み、肺動脈圧が上昇して肺うっ血を起こし、呼吸状態が悪化して心不全が進行してしまいます。日頃から平地歩行のみで、ただ食事をして睡眠を取るといった生活をしている高齢女性は、だいたい1日2000〜3000歩しか歩かないといわれています。

そういう生活なら、心臓の筋肉が薄っぺらでもなんとかなってしまうので、心臓の筋力はどんどん衰えてくるのです。そんな人が急にジョギングを始めたりすると、心臓のトラブルにつながります。心臓にとって適度な運動がとても大切なことなのです。

また、若い頃から長期間にわたって激しい運動を続けていた人も、注意が必要です。たとえば、アスリートが現役を引退するなどして突然、ほとんど運動しないような生活にシフトすると、心臓の筋肉が薄っぺらくなってきます。

筋肉量が落ちて脂肪に変わってしまう「サルコペニア肥満」と同じようなことが心臓にも起こるのです。そうなると、不整脈疾患を起こしやすくなります。実際、アスリートのなかには「心房細動」で困っている方がいる方が多々いるといいます。

.. 2025年10月05日 07:50   No.3338005
++ タク (社長)…4189回       
心臓がこまかく不規則に1分間に250回以上も収縮を繰り返す不整脈の一種で、これが起こると血栓ができやすくなり、脳梗塞などのリスクがアップします。日頃の運動によって、より多くの血液を体中に循環できるように鍛えられていた心臓は、それに見合った大きさになっています。

とりわけ、肺から血液を受ける左心房が通常よりも大きくなっているケースが多い。そうした人が運動をやめてしまうと、拍動をコントロールしているシステムが崩れて、心房細動を起こしやすくなるのです。

現役時代に頑張っていた人ほど、心房細動になるケースが多いといいます。アスリートと同様に、ミュージシャンも心房細動が多く見られるようです。歌を歌ったり、演奏活動をしたりする際、より多くの血液を循環させるような心臓の鍛え方をしているからでしょう。

また、アスリートやミュージシャンは、高血圧である傾向が強いことも、心房細動が多い一因です。運動も演奏活動も、ピーク時は血圧が180〜200くらいまで上がります。そうした血圧の上がり下がりを繰り返していることも、心房細動の原因になるのです。ずっと心臓を守っていくためには、年齢を重ねても、やはり適度な運動が大切なのです。

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.. 2025年10月05日 08:01   No.3338006
++ タク (社長)…4192回       
ハンセン病の世界の実態
2005年にハンセン病の病原体である「らい菌」の起源をたどる調査が行われました。その結果、ハンセン病は東アフリカか中近東で最初に発生し、入植者や探検家、交易商人などによって西アフリカや南北アメリカ大陸に持ち込まれたと結論付けられました。

18世紀にはびこっていた奴隷貿易によって西アフリカからカリブ海地域やブラジルに病気が持ち込まれ、おそらくはそこから南米の他の地域に広がったのだろうと報告書では述べられています。18世紀から19世紀にかけては米国中西部でハンセン病が多発しており、スカンジナビア半島からの入植者たちがやってきた時期と一致します。

当時はノルウェーでハンセン病が大流行していました。米国ルイジアナ州の野生アルマジロは生まれながらにしてらい菌を保菌しています。調査の結果、アルマジロが持っている菌はヨーロッパ北アフリカ株であることがわかりました。つまり、ここのアルマジロたちは人間が大陸の外から持ち込んだらい菌に感染していたと考えられています。

逆にアルマジロが人間にハンセン病を感染させた可能性もあるのですが、その可能性はきわめて低いようです。同じ2005年の調査で、研究者たちは人間の体から見つかったらい菌が古生物に起源を持つ可能性を否定できないとしたのですが、虫に刺されることによって感染した可能性もあるという含みを持たせました。

2009年にはさらなる証拠が見つかりました。エルサレムの旧市街に近い場所に埋葬されていた紀元1〜50年頃の遺体を調べた結果、この人物がハンセン病にかかっていたことがわかったのです。同年、別のチームからインドで発見された紀元前2000年頃の中年男性の骨を鑑定したところ、ハンセン病にかかっていたことが判明したとする報告が出されました。

らい菌がアフリカで進化したのなら、文明が発達したインダス川流域 (アフガニスタン北東部、パキスタン、インド北西部)、メソポタミア (チグリス川とユーフラテス川流域の西アジアの一部)、 エジプトの間で頻繁な交流があった紀元前2000〜3000年頃にインドに伝わったのではないかというのが彼らの意見でした。

.. 2025年10月07日 08:13   No.3338007
++ タク (社長)…4193回       
19世紀には、ハワイ諸島の島の一つ、遠く人里離れた場所に隔離集落ができました。はっきりした記録は残っていないのですが、1860年代から1960年代にかけて少なくとも8000人の患者が強制的にここに連れてこられたようです。そのほとんごはハワイの先住民でした。

2015年の時点で、当時そこで暮らした73歳から92歳の患者が16人生存しており、6人が現在もその島で生活しています。効果的な治療法が確立されてから20年以上たった1969年に隔離法は廃止されましたが、長く暮らしたこの隔絶の地を離れるにしのびず、 一部の住民はここに残ることを選びました。

かつてハンセン病は強い伝染性を持つ病気だと考えられていましたが、実際には長年にわたって治療されない状態で放置されたハンセン病患者と長期間濃厚な接触を続けない限り、感染することは殆どないのでした。しかし、ハンセン病の感染経路は未解明のままです。

最初のうちは患者への直接接触により感染すると思われていましたが、現在では患者の咳やくしゃみなどに含まれる飛沫を大量に吸い込むことで感染するのではないかという説が主流となっている2000年に世界保健機関(WHO) は公衆衛生上の問題としてのハンセン病は制圧されたと宣言しました。

世界の人口の95%以上は免疫を持つようになっているため、現在、成人がハンセン病にかかるリスクはきわめて低いです。ハンセン病を予防するワクチンはないのですが、今では簡単に治療できる病気になったのです。早期に治療を開始すれば後遺症が残る心配もないです。そのため、リスクの高い地域では病気の早期発見が重要になります。

しかし、世界の一部地域でハンセン病はいまだに風土病となっているのです。2017年には全世界で約25万人がハンセン病と診断され、200万人が後遺症に苦しんでいます。 2011〜15年の間に新たに発症した患者の大多数 (94%) をわずか14カ国が占めています。

内訳はインドやバングラデシュなどアジアが7カ国、コンゴ民主共和国やエチオピア、マダガスカルなどアフリカが6カ国、それに南米のブラジルです。どの国でも1年間で新たに報告される患者数は1000人を超えています。 一方、米国のハンセン病年間新規患者数は150〜250人前後にとどまっています。

.. 2025年10月07日 08:21   No.3338008
++ タク (社長)…4194回       
WHOはハンセン病のない世界を目指した戦略を展開し、2020年までに子供の新規感染ゼロを目標に掲げています。 2016年に新たにハンセン病と診断された患者数は21万6108人、そのうち1万8472人(9%弱) を子供が占め、中には後遺症が懸念されるケースもあります

WHOはこの病気の排除に取り組むと同時に、ハンセン病に対する偏見をなくすことにも努めています。厳しい社会の壁に直面する大人たち、いじめられ、教育を受けることすらままならない子供たちがいます

例えば、インドではハンセン病が正当な離婚理由として認められており、同様にハンセン病患者に差別的な法律が16項目にわたって定められているのです。20世紀に入ってからも、かなり後になるまで途上国の多くの地域ではハンセン病患者を隔離することが推奨され、地域によっては強制的な隔離が横行していました。

このような偏見のせいで患者が受診や治療をためらい、ハンセン病の根絶が妨げられています。特に移民、ホームレス、 医療サービスの利用が難しい最貧困層などの弱者はその傾向が顕著となっているのです。

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.. 2025年10月07日 08:32   No.3338009
++ タク (社長)…4197回       
100年に一度の革命
EVを手掛けるのはテスラだけではありません。EV自体は1990年代から登場しているし、テスラのロードスターから2年後の2010年には日産が大衆向けEV「リーフ」を300万円台で投入しています。しかし、テスラの躍進も含め、EVがようやく普及モードの一歩目を歩み始めたのは2015年ごろのことでした。

一つのきっかけとなったのは、やはりパリ協定です。世界の温室効果ガスの排出量のうち、自動車など交通部門が占める割合は、調査によって異なるものの、大体約2割に上る。特に米国では2%を占め、エネルギーを超える一大排出部門となっているのです。

この交通部門には、自動車だけではなく航空機から船舶までが含まれますが、航空機も船舶も巨大かつ航続距離も長いため、いきなり電動化を進めるのはかなりの困難を伴います。その点、自動車では、まだ主流にはなっていなかったとはいえ、すでに複数のEVが市場に投入されていたこともあり、ここでEVシフトの礎が築かれつつあったのです。

実際、パリ協定の直前には「電気自動車と気候変動に関するパリ宣言」が採択され、2030年までに地上交通機関の少なくとも20%を電気自動車にすることなどが謳われました。もう一つ、このEVシフトへの引き金となったのが、「ディーゼルゲート」と呼ばれる事件です。

これはパリ協定締結に先立つ2015年9月に発覚した不正であり、特に欧州の自動車業界を根底から揺さぶることになりました。具体的には、自動車大手の独フォルクスワーゲンが「環境に優しいディーゼル」として売り出していた車が、環境規制をくぐり抜けることを目的に不正ソフトを組み込みこんでいたのです。

検査時だけ大気汚染物質のNOx(窒素酸化物)の排出を減らす装置を働かせていたことがわかったのです。ディーゼル車が道路を走っている間はこの装置は作動しないため、実際は、検査時よりも最大で4倍も多くのNOxを撒き散らしていたことが分かったのです。

何より、フォルクスワーゲンといえば当時年間販売台数1000万台近くを誇り、トヨタに次ぐ世界2位のメーカーだっただけに衝撃は大きかった。さらには、高級車ベンツで知られるドイツの自動車大手ダイムラー(現メルセデス・ベンツ)でも同様の不正が2017年5月に発覚しました。

.. 2025年10月11日 08:16   No.3338010
++ タク (社長)…4198回       
一般的に信じられていた「ディーゼル車は環境に優しい」というイメージが大きく崩れることになったのです。これらの事件が自動車大国のドイツ、さらには欧州全体がEVへと傾倒していくきっかけとなるのです。

その一つの象徴となったのがフォルクスワーゲンの不正から1年後の2016年、ダイムラーの会長ディーター・ツェッチェが打ち出した「CASE」と呼ばれる中長期戦略でした。これは、次世代の自動車の競争力を左右する4つの技術の頭文字をとったものです。

Connected: インターネットへの接続を通した安全やエンタメの強化。
Autonomous:ソフトウェアが自律的に運転する「自動運転」。
Shared & Services: カーシェアリングなど、所有から「シェア」への移行。
Electric: 「電気自動車」を始めとする電動化。

ツェッチェは、CASE戦略のお披露目の場となったパリのモーターショーでCASEは、メルセデス・ベンツの未来を形作るものです。これらを体系的に進化させ、インテリジェントに組み合わせていきます。

現在すでに、ベンツは4つの分野で主導的な役割を果たしていますが、これらを一つの包括的な戦略にまとめることで、未来のモビリティにおいて支配的な役割を果たすという主張を明確にしていますと力強く宣言しました 。これ以降、日本を含む自動車業界ではCASEが合言葉として定着し始め、「100年に一度の変革」などと評されているのです。

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.. 2025年10月11日 08:22   No.3338011


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