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■--2025大阪・関西万博の思い出2日目
++ 仲條拓躬 (社長)…1284回          


7時45分の夢洲駅前です。夢洲駅を出て左前の東ゲート方向です。すでに入場待ちの行列ができ始めています。並び方は 夢洲駅を左へ出て 反時計回りに並び列ができています。無料レンタルの日傘を係の人が配っていました。

トイレはゲートを挟んで両脇にあり、列を抜けて行くことができます。ただ、何か目印を決めて列を離れないと戻ってきた時に自分のいた場所を見失い迷子になってしまいます。目印としては、正面ゲート上にある「EXPO 2025 OSAKA KANSAI JAPAN 東ゲート EAST GATE」の文字で 自分の場所を把握してからトイレへ行くといいでしょう。

手荷物検査のゲート前まで進んでいきます。ここから警備員誘導のもとゆっくりと進みます。手荷物検査は中央のゲート1つに対して両脇にあるので 最終的には2列になります。ゲートの金属探知機が反応をしてしまうので、ポケットのスマホや鍵などは、手荷物に入れた方がスムーズです。その時、ペットボトルは手で持ちましょう。

この日も当日予約をするようにと言われていましたので1時間ほどやりました。一つだけ当たりました。すると開場時間は15分後です。あまり、場所もわからないし、遠いし、あきらめかかりましたが、走りました。朝からすでに体力が消耗しました。

万博会場の中心まで走りました。シグネチャーパビリオンという 「いのちの輝きプロジェクト」という今回の万博テーマを8人のプロデューサーが表現をしたパビリオンです。こちらのいのちめぐる冒険はデザイナーの河森正治氏がプロデュースしています。

QRコードを読み取ってもらい10分が経過すると次の当日予約をすることができます。全面のプロジェクションマッピングと振動する床という環境の中で食物連鎖を体感しているのだと思いますが、そういった命の循環について体感するのでしょうが、次の予約を取るのに必死です。

その後、予約しなくてもいい感じでしたが、また、外に出て日陰の椅子に座って予約をしようと必死にスマホとにらめっこしていたら隣に座った女性が「予約を取るのは大変ですね」と声をかけてくれました。
.. 2025年10月02日 04:53   No.3336001

++ 仲條拓躬 (社長)…1285回       
「見て回った方がよいですよ」と言って2枚あるから1枚あげると記念のシールをくれました。いろいろなことを教えてくれた優しい方だったのに何もお礼をせずに別れてしまったことが悔やまれます。何をしているのだろう名刺でも差し出せばよかったと後悔した。

私はチェコを訪れた思い出が今でも忘れられないので、チェコのパビリオンに行こうと決めていました。チェコパビリオンの場所は、エンパワーリングゾーンです。東ゲートからは、大屋根リング沿いに、噴水ショーが実施されるウォータープラザの方まで歩いた場所にありました。

チェコパビリオンの建物は、CLTパネル(木材)と220枚のボヘミアンガラスを使用した渦を巻くような螺旋構造となっています。チェコパビリオンのテーマは「人生のための才能と創造性」です。館内に入るとスタッフからチェコのガラスについての説明をうけました。最初に展示されている波をうったような大きなガラスに、触れてみました。

チェコのボヘミアンガラスは、アメリカの現代ガラス、ベネチアのベネチアングラスと並び世界三大ガラスの一角とされています。展示は、外からも見える約260mの螺旋の通路を歩きながら、展示されている現代アート作品を鑑賞できます。木のぬくもりを感じる館内は、美術館のように落ち着いた雰囲気でした。

壁には、たくさんの絵が描かれています。鉄腕アトムとピカチュウ、ハローキティ、スーパーマンなどが描かれた絵。大阪府知事の吉村洋文氏、大阪市長の横山英幸氏など、偉い人のイラストとサインも壁に描かれています。内閣総理大臣の石破茂氏は、なぜかオバQを描いていました。ガラスを使ったアート作品もあります。

天井には、黄緑色のウランガラスの薔薇が吊り下げられていました。ウランガラスは、チェコ発祥の特別なガラスで、UVライトの下で、蛍光緑に光ります。微量のウランが含まれていますが、安全性は確保されているとのことです。チェコのPrusa Researchの3Dプリンターは、世界でも高い評価を受けています。

チェコの公式マスコットキャラクターは、黄緑色のレネです。クリスタル渓谷で生まれたガラス製の生き物です。大きなパネルやいろいろな材料で作られたレネは、写真撮影スポットとして人気でした。アートの回路を抜けると屋上に出ます。屋上は展望デッキとなっていて、万博会場の景色を眺められます。

.. 2025年10月02日 04:59   No.3336002
++ 仲條拓躬 (社長)…1286回       
ピルスナーウルケルのビールなどを味わえます。屋外のテラス席は、ビアガーデンのようで最高です。日陰の席におばあちゃんが座りたがっているのでどうぞというと連れの方もいました。お菓子などを頂いて一緒に小さいコップの1杯1400円のビールを飲んで語り合いました。外国に来た気分です。1階には、グッズショップがありました。

レネのぬいぐるみや雑貨、アパレル、グラスなどのお土産を購入できます。ちなみにビールはチェコが発祥の地です。また、戦時中、ビアリングを作れる技術者は日本人とチェコ人とドイツ人だけだといいます。余談ですがワインの発祥の地はジョージアだといいます。

その後、アンゴラ館にいきました。行列の具合を見に行き、もし少ないなら入ってみようと行ってみたが、ものすごい長さの行列だったのであきらめましたが、アンゴラ館の食堂のほうから音楽が聞こえてきて、どうやらショーをやっているようだった。

アンゴラ館のショーはおすすめというのは女性の方から聞いて知っていたので入ってみました。早速食堂に入るとすでに大勢のお客が入っていました。ステージ上は太鼓でリズムをとる演奏者1人、ステージ下はダンサーの女性3人と男性1人。そのダンスはとにかくリズムがアフリカンでなめらかな動きだった。とてもよかったです。

おなかが空いたので何か食べようと探しましたが、レストランは行列です。軽食でいいやとたこ焼きを購入すると6個入りで1200円だった。1個200円です。その後、海外旅行で楽しかったシンガポールに行ってみました。テーマは「ゆめ・つなぐ・みらい」。アーティスティックで幻想的な空間、シンガポールらしい展示が魅力的でした。

ベルギーパビリオン、流れる水の雫や壁一面を使ったデジタル映像などで構成されています。静かさの中にも、パワーがあるような癒しの空間でした。セルビアパビリオン、植物を使用した森のような外観が特徴。ビー玉を使って遊べる展示がユニークでした。

COMMONS-A館の前付近ですが 人・人・人の状況です。それまでは 待ち時間無く入ることができたCOMMONS-A館も10分待ちの状況。COMMONS-A館の中に入ることができました。COMMONS館は1つの大きな建物の中に約20か国の国々がブースを設けて、自国のアピールをしています。

.. 2025年10月02日 05:04   No.3336003
++ 仲條拓躬 (社長)…1287回       
チリパビリオン、「マクン」と呼ばれる巨大な手織りのマントが館内を彩っています。チリの伝統的な織物の数々を説明付きで見ることができます。パビリオンのテーマである「マクン(Makün)」は、マプチェ語で「マント」あるいは「身を守るための布」を意味し、マプチェ族に受け継がれてきた伝統的な織物文化を象徴する存在だそうです。

200人の職人による織物は素敵で、伝統工芸品は魅了されるな〜とつくづく感じました。伝統工芸は商業的には難しい分野だと思います。だが、伝統は幾年も人々によって受け継がれた大切な宝であり文化であるので、継承問題もあると思います。

チュニジアパビリオン、文化やサハラ砂漠を映像で表現した展示だけでなく、グルメやお土産ショップも充実。多方面からチュニジアの魅力を知れるパビリオンでした。小説で蝶がモチーフになっているということで、館内は黄色い蝶がたくさんいます。ここからは自由に見学。コロンビアの名産品などの紹介エリアなどなど。

カンボジアと言えば世界遺産「アンコールワット」を思い浮かべます。まさに、その世界観がパビリオンの中に詰め込まれています。「カンボジア館」は入った途端にジャスミンの香りがするのです。なんでと思ったすぐ直後に答えがありました。中央にある黄金色の水田がジャスミンの香りの正体なのです。

アンコールワットの回廊と黄金色の水田が広がる中、ヒンドゥー教の仏像や寺院の模型など、カンボジアを存分に感じられるパビリオンです。農業はカンボジア経済の柱であり、その中でもお米は「世界最高の米」の称号を何度も受賞しているそうです。日本も同じお米の国。日本人が独立のために一緒に白人と戦っているので親近感が湧きます。

シンプルにアルジェリアの文化、遺産、経済を伝える展示で、なじみのない国のことを知ることができました。待ち時間短めで入れるパビリオンです。英国パビリオン、この英国パビリオンの前にある赤いテレフォンボックスといい、花壇の花々といい、パビリオンの白い格子状のデザインといい、お洒落です。

.. 2025年10月02日 05:10   No.3336004
++ 仲條拓躬 (社長)…1288回       
時間があればじっくりと写真を撮りたいところですが、なぜかいつも時間に追われて通過するだけです。パビリオンの中は、順路が決まっています。新しいアイデアを見つけようという感じのレクチャーが始まり、いくつかの映像ルームを経て出口となります。展示内容は、あんまり印象に残っていません。

外観がお洒落だっただけに、期待しすぎたのかもしれません。展示室の出口にはジョニーウォーカーバーがありました。入ってみたら満員でした。お酒が飲める人は、この白い壁に囲まれた雰囲気のあるバーで昼間から一杯いかがでしょうか。

ラトビアとリトアニア、ふたつの国が参加するバルト館は、にぎやかな万博会場の中にありながら、ふっと心が落ち着くような癒しの空間です。テーマは「自然・人・テクノロジー」。伝統の知恵と現代のイノベーションが調和して共存する未来のかたちが、やさしく描かれています。

印象的なのは、大きなガラスのインスタレーションの中に設けられた“Nature Pharmacy(自然の薬局)”。バルト地方の草原から採取された300点以上の植物サンプルが展示されており、これらは日常生活だけでなく、医薬品やバイオコスメの分野でも活用されています。

スタッフからは、たとえば「打撲にカラシナの葉を使う」といった伝統療法のエピソードが語られ、自然と人とのつながりが伝わってきます。森の音や香りに包まれながらリラックスできる空間で、緑の「絆の壁(Kizuna wall)」には、来場者が思いを綴ったメッセージを残すことができます。

さらに、このパビリオンでは、バルト地域の森林に木を植える取り組みにも参加できます。これまでに来場者によって23万本以上の木がバーチャルに「植樹」されており、ラトビアやリトアニアの大地に実際に植えられる予定です。

このインタラクティブな体験により、パビリオンの訪問が、環境保全という行動につながる「参加型のサステナビリティ」に変わります。控えめで洗練された美しさのなかに、深いメッセージが込められたバルトパビリオン。自然と調和して生きることの大切さを静かに、しかし力強く語りかけてくる場所です。

.. 2025年10月02日 05:16   No.3336005
++ 仲條拓躬 (社長)…1289回       
アルメニアには、優先レーンがあり、声をかけていただき、すぐに入れてくれました。アルメニアパビリオンでは、豊かな歴史とダイナミックなイノベーションの交差点を体験していただけます。古代の職人技からハイテク産業まで、アルメニアが文化遺産と未来志向のソリューションを融合させ、より明るい未来を創り上げている様子をご覧いただけます。

パビリオンのテーマ「現在と未来を支える柱」は、アルメニアの功績と志を称えるものです。8つの主要な「柱」を通して、アルメニアに深く根付いた遺産、活気ある伝統、勢いのある投資環境、野心的な大型プロジェクト、そして教育、革新、平和への取り組みを紹介します。

この絶えることのない進歩の精神が、アルメニアで勢いを増すハイテク産業をどのように牽引しているか、そこで高度なスキルを持つ人材、先駆的なスタートアップ、そして世界的なハイテクリーダーたちが、未来をどのように形作っているかをご覧いただけます。

ルーマニアは、ドラキュラ伯爵の国、なんとなく立ち寄ったルーマニアパビリオン。ところが実際には、静かな音楽と映像に包まれて、心がふっとほぐれるような時間を過ごすことができました。

見た目が素敵なサウジアラビア館。石造り風な建物と迷路風(ラビリンス)な感じがこの青空とマッチしていて、本場に訪れたような錯覚に陥ります。展示内容はあんまり覚えてないのです。一気にいろんなパビリオンを回ると忘れちゃいます。撮っていた写真を見ても思い出せないものが多々あります。

大阪・関西万博会場内ギャラリー EAST にて「ものづくりテーマ パーク」を開催されていました。本企画では、高い技術を有する多くの企業が展示・ワークショップに出展し、楽しさや奥深さが体験できる「ものづくりテーマパーク」になっています。子どもがたくさんいました。親子で楽しそうに学んでいました。

お土産を購入しなくてはならなくて、お土産会場内オフィシャルストア東ゲート店大丸松坂屋百貨店が運営するこの店舗とその隣のお土産屋さんにも入りました。日本の美意識を感じられる独自の空間演出や、約200種類のオリジナル商品が売られていました。

.. 2025年10月02日 05:21   No.3336006
++ 仲條拓躬 (社長)…1290回       
大丸と松坂屋が創業した江戸時代に焦点を当て、「元禄時代の大店(おおたな)/EXPO2025 Ver.」をストアコンセプトに掲げているといいます。館内には、風神・雷神をモチーフにしたねぶた装飾や提灯ウォールなど、日本の美意識と伝統を表現したものが飾られています。暖簾は、江戸時代の浮世絵にもたびたび描かれた独特の「間」を感じさせるものです。

1717年創業の大丸、1611年創業の松坂屋、それぞれが300年、400年にわたり守り続けてきた「暖簾」の伝統と誇りを結集しています。この暖簾には、伝統的な製法で作られた和紙を裁断し、繊維を撚って糸にした「和紙糸」を使用しており、環境に配慮したサステナブルな素材として注目を集めています。

日本の伝統を受け継ぎながら、未来へつながる持続可能な取り組みを実現しています。日本の伝統と文化が上方から全国へ、そして世界へと広がる契機となった元禄時代に着目し、館内デザインに「風神・雷神」をモチーフとしたねぶた装飾を取り入れています。

ダイナミックで迫力ある日本独特のねぶたは、空間に特別な彩りなどお土産を購入するより写真撮影ばかりしていました。ここが、パピリオンかもしれません。またここでは忙しいのに店長らしき男の方がいろいろとお話ししてくれました。ありがたいことです。

お土産も購入したので、海外旅行をしてとても感動したドイツ館に行くことにしました。レストランは混んでいて入れなかったので、パビリオン前で販売されていたビール、サンドを購入しようと思いましたが、たしか、ビールが1700円、フランクフルトサンドが1500円です。食パンに挟んであって、3000円も払えません。

ドイツやオーストリアに旅行した時は、ビールとグラスの赤ワイン・白ワインでランチの時に注文するけど、3つ併せて1000円でした。チェコはさらに安かった。ちなみに、こちらのレストランビールとフードの会計が別れていて、ビールだけなら比較的すんなり購入できました。

ニュースやSNSなどでいろいろ投稿されているので、ご存知だと思いますが、とにかく高いです。お金のない方は大丈夫かなと心配します。コンビニがあるのでコンビニなら安いだろうと思いますが、ローソン夢洲駅側にある東ゲート入ったらすぐに大きなローソンがあって、その隣りにローソンカフェがあります。

.. 2025年10月02日 05:26   No.3336007
++ 仲條拓躬 (社長)…1291回       
記憶は定かではないのですが、缶ビール800円かな。サンドイッチなどは1000円超えと高めに感じました。テイクアウトもできるので、購入して、外のベンチでいただくのも良いかもしれません。暑いですが。大阪・関西万博は10月13日までです。2日間行ってみて平日券と夜間券のそれぞれにメリットがあるということを感じました。

夜間券のメリットは、入場者数が日中と比べて減るので、待ち時間なしや少ない待ち時間でパビリオンにも入れるというところがメリットだと思います。また、暑さが徐々に和らいでくる時間帯でもあるため、暑い時期でも体力消耗を最小限に抑えてまわる事ができた。

平日券で朝イチ入場するメリットは、午後になると入場を予約枠のみに制限する人気パビリオンでも並ばせてもらえるので確実に入ることができるところだと思います。夜間券で入場すると場合によっては、人気パビリオンは並ばせてもらえないこともあります。

これから行かれる方は、SNSの攻略法や有益でポジティブな情報が流れていますが、すべて信じてはいけません。万博会場は日々進化しています。今後さらに入場者数も増えていくと予想されます。パビリオン入館はますます困難になるかも知れません。リング下のベンチの空きスペースが容易に見つからなくなることも考えられます。いろいろと困難にもぶち当たるかもしれませんが、それでも、万博は最高でした。一生の思い出です。

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.. 2025年10月02日 05:34   No.3336008
++ 藤岡彰弘 (中学生)…30回       
試論「廃原発事始め」 第11回
 | 日本がついに獲得した「潜在的核保有大国」の地位が
 | もたらしたもの
 | 原爆を落とした国と落とされた国による「核同盟」
 └──── 藤岡彰弘(廃原発watchers 能登・富山)

1 「存原発」の根拠−なぜ原発に固執するのか、固執できるのか?
 【ル】.「日米<核>同盟」という歪んだ同盟、盟主アメリカの傘下で
  あがき続けた日本、ついに獲得した「潜在的核保有大国」の地位が
  もたらしたもの−その1

・原爆を落とした国と、落とされた国による「核同盟」

 1955年の「日米原子力協力協定」締結後、紆余曲折を経ながらも、
日本の原子力開発は進展していきます。
 1957年8月には、茨城県東海村で日本初の研究用原子炉が初臨界。
 1958年6月、「日米動力協定」により動力試験炉用にプルトニウムも
受け取れるようになり、1959年3月には原子燃料公社東海精錬所が開所。
 1966年1月にはプルトニウムが初入荷。
 1967年10月には、東海精錬所が動力炉・核燃料開発事業団東海事
業所に改組されます。
 そして1968年7月、改定版「日米原子力協定」が結ばれ、商業用
原発に向けた大量の濃縮ウランと核燃用プルトニウムが確保できる
ことになったのです。

 この「原子力協定」は、核燃料の提供とそれに伴う供給国側の規制
権を定めたものです。
 核物質の貯蔵や移動についても提供側の同意が必要とされ、特に
再処理に関しては厳しくチェックを受けます。
 逆に言えば、あからさまな軍事転用さえしなければ、この協定に
よって日本は、堂々とプルトニウムを保持できるというアメリカから
のお墨付きを得たわけです。
 「潜在的核保有」という言い方をしますが、実際には潜在的などと
言うより、準核保有とでも言うべき状態なのだと思います。
 肝心なことは、日本の準核保有状態をアメリカ側も望んでいたとい
うことです。
 「原子力協定」締結の2年後、1970年3月に、日本初の商業用原発
日本原電敦賀1号機が稼働します。

・核をめぐる世界の状況が変遷していく中で

.. 2025年10月05日 07:14   No.3336009
++ 藤岡彰弘 (中学生)…31回       
 敦賀1号機の稼働以後の「日米<核>同盟」と世界情勢の動きは、
1972年9月に日米首脳会議で、日本が濃縮ウラン1万トンを輸入決定。
 1973年1月、アメリカ軍がベトナムから撤退。
 1973年10月、第4次中東戦争が勃発、第1次石油ショック。
 1974年5月、インドが核実験。
 1976年6月、日本が核拡散防止条約(NPT)を批准。
 1977年9月、東海村再処理施設が運転開始。
 1979年3月、米スリーマイル島原発事故。
 1982年5月、高速増殖炉もんじゅ建設を閣議決定。
 1983年10月、米の高速増殖炉の計画中止。
 1984年7月、電気事業連合会が核燃料サイクル施設の立地協力を
青森県六ケ所村などに要請、と続いていきました。

 ベトナム戦争が終わり、インドが核保有国となり、中東での紛争が
激しくなって、東西冷戦だけでは<世界>は語れなくなっていきます。
 日米関係も、東海村再処理施設が本格的に稼働を始める1970年代
後半以降に、大きく揺らぎだします。それは、当時のカーター大統領
が、核不拡散政策の徹底を日本にも適用させようとするところから
始まりました。
 私は、戦後日本の歴代内閣の「悲願」は、「日米<核>同盟」に拠っ
て「潜在的核保有大国」に成り上がることだったのではないかと考えて
います。
 そのためには、自前の核燃料サイクルを使って大量のプルトニウムを
獲得すること、それが何より重要だったのです。 (第12回に続く)

.. 2025年10月05日 07:23   No.3336010


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