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東海村長選挙、現職の山田修氏が4回目の当選 「原子力と共存共栄していくことに一定の皆さんから支持」(山田修氏) 落選の大名章文氏「この結果を材料にして 再稼働(東海第二原発)は許されない」
日本原子力発電(原電)東海第二原発が立地する茨城県東海村の村長選 は7日投開票され、無所属現職の山田修氏(64)が、いずれも無所属新人で 元法律事務所事務局長の大名章文氏(69)、介護福祉士の根本華奈氏(34)を 破り、4選を果たした。 山田氏はこれまで東海第二原発の再稼働について態度を明確にしていな かったが、今年6月の村議会で容認の立場を表明。再稼働の可否が大きな 争点になっていた。 投票率は46.94%(前回49.96%)。 当日有権者数は3万1313人。(酒井健) (中略)
●原発再稼働を容認する姿勢を明確にして
山田氏は、原子力の「発電と研究は村の基幹産業」だとして、選挙結 果を「(再稼働の是非の)判断材料の一つとしたい」と訴えて選挙戦に 臨んだ。 「再稼働容認」の態度を明確に示した理由に「村の広域避難計画が3 期目に策定できたこと」「国の第7次エネルギー基本計画が原子力発電の 最大限の利活用を打ち出したこと」を挙げた。
大名氏は「住民合意のない再稼働は認めない」と公約。原発について 「正確な情報を共有し、被ばくや帰還不能の避難になるリスクを村民一人 一人が受け入れない限り、再稼働にかじは切れない」と訴え、住民 アンケートの実施などを主張していた。 根本氏は「どちらかというと賛成」との姿勢を示した上で、「住民 アンケートや住民投票をして村民の意見を聞く」としたが、いずれも及ば なかった。
◇茨城県東海村長選挙開票結果 当 10659 山田 修 64 無所属現職 村長 2960 大名章文 69 無所属新人 元法律事務所事務局長 928 根本華奈 34 無所属新人 介護福祉士
●住民投票を否定し村長選で民意を問う考えに 現職の山田氏は、今回の村長選で初めて東海第二原発の再稼働問題に対 して「容認」の姿勢を有権者に明示。村長選を通じて民意を問う考えを示 していた。 しかし、当選は「村民が再稼働を認めた」ことには直結しない。(中略)
●「山田氏支持=再稼働に賛成」とは限らない (中略)
.. 2025年09月09日 08:14 No.3324001
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