返信


■--福島第一原発事故
++ 共同通信 (部長)…192回          

福島第一原発事故、東電に賠償命令 井戸川克隆前双葉町長が請求

 東京電力福島第一原発事故で避難生活を余儀なくされ、平穏な生活を送
れなくなったとして、福島県双葉町の井戸川克隆前町長(79)が国と東電に
計約7億5千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(阿部雅彦
裁判長)は30日、東電に約1億円を賠償するよう命じた。国に対する請
求は棄却した。
 井戸川氏は2013年まで双葉町長を務め、2015年に提訴した。
 訴状によると、国と東電は地震や津波の危険性を認識しながら対策を取
らず、情報提供も不十分で、町長として対応を強いられ精神的苦痛を受け
たと主張している。
 同種訴訟では、2022年6月の最高裁判決以降、東電だけに賠償を命じ
る司法判断が続いている。 (7月30日11時10分「共同通信」より)
.. 2025年08月02日 07:41   No.3296001

++ 東京新聞 (社長)…3306回       
【福島第一原発の現場】作業員の日常を伝える
  現場の苦労や思いをそのまま伝えたい
  そこで働く人が見える取材を続けたい
                   片山夏子(福島特別支局長)

 午前4時過ぎ。空がみるみる明るくなり、朝焼けが広がっていった。東
京電力福島第一原発で、1 号機に大型カバーを設置する作業を取材した
のは5月末。現場の取材は何度もしてきたが、作業に携わる人たちに話を
聞きながら、朝礼から作業を間近で取材するのは初めてだった。
 作業員の取材を始めたのは、原発事故が起きた2011年の8月から。こ
の14年間、誰もやったことのない廃炉作業の難しさ、年間被ばく線量上
限との戦いなど、現場の苦労を聞いてきた。その中で作業員に言われたこ
とがある。
 「なぜマスコミは失敗ばかり報じるのか」「揚げ足取りをされているよ
うに感じる。成功した作業もあるのに」「報道は見たくない。モチベー
ションが下がるから」

 確かに作業が失敗した、予定より遅れたなど、何かあると大きく報道さ
れるが、成功した作業の詳細が伝えられることは少ない。
 廃炉は世界で初めての手探りの作業が多い上、天候にも左右される。
また、原発作業員には法で定められた被ばく線量上限があり、高線量下
の作業ではどうしても短期雇用が生まれる。
 それも「使い捨て」という嘆きは報じられるが、その状況下でどう被ば
く線量を低減させるか、少しでも長く働けるよう試行錯誤する現場の努力
は伝えられない。
 「廃炉に役立ちたい」「福島を何とかしたい」と体を張って働く作業員
にすれば、どれほど悔しかったことかと思う。

 現場のミスや事故は、時には命に関わる。どう防ぐかの間いかけは必要
だ。廃炉作業は誰かがやらなくてはならない。問題があるときだけでな
く、作業がどう行われているかや現場の苦労や思いをそのまま伝えたいと
思ってきた。
 取材の日の早朝、朝礼に集まったのは約110人。若手が多いのに驚く。
数年前から「世代交代を感じる」と聞いていたが、目にして実感する。敷
地で働くのは1日約4500人。これまで何人が働いてきたのか。朝礼では
熱中症や事故、被ばくを防ぐための注意が飛ぶ。現場では水は飲めない
し、全面マスクをすれば顔色は見えない。現場にある段差、高線量の場所
など事細かに伝えられた。

.. 2025年08月02日 07:46   No.3296002
++ 東京新聞 (社長)…3307回       
 とび職を束ねる近喰(こんじき)弘志さん(54)は毎朝人より3時間早く起
き、各人の被ばく線量を考慮し配置を考える。「年度末が近づく1月2月
は胃が痛い」。被ばくを少しでも減らそうと考え指示するが「思ったより
被ばくさせてしまうこともある」。誰に行かせるか、何分で作業を切り上
げさせるか。作業は悩みの連続だが、話し合う中で道が拓けることも
ある。

 これまで、連載「ふくしま作業員日誌」で作業員の家族への思いや日常
をつづってきた。
 福島内外の人から「現場の方には感謝しかない」「いつも気にかけてい
る」と連絡をもらう。
 原発事故が起きたとき、そこにいた人たちに何が起きたのか。
 今も続く作業を忘れてはならない。作業の進捗だけでなく、そこで働く
人が見える取材を続けたい。
(7月30日「東京新聞」朝刊5面「《視点》私はこう見る」より)

.. 2025年08月02日 07:52   No.3296003
++ 北海道新聞 (中学生)…41回       
【独自】泊原発再稼働 地元同意、北海道と周辺4町村に要請へ
  原発所在地以外は全国初

 北海道電力泊原発(後志管内泊村)3号機の再稼働に向け、政府は地元
同意手続きに当たる「理解要請」の対象を、北海道と原発周辺の立地4町
村(泊村、同管内共和町、岩内町、神恵内村)と決めた。関係者への取材
で28日、わかった。泊3号機は30日、原子力規制委員会の審査に正式合
格する見通しで、要請は直ちに行われる可能性がある。(後略)
           (7月29日「北海道新聞」より抜粋)

.. 2025年08月02日 07:58   No.3296004
++ 共同通信 (部長)…193回       
北海道電力・泊原発3号機が審査合格 再稼働は2027年以降

 原子力規制委員会は30日の定例会合で、北海道電力が再稼働を目指し
ている泊原発3号機(北海道泊村)の審査合格を正式決定した。安全対策
が新規制基準に適合していると判断した。
審査期間は過去最長の12年に及んだ。北海道電は2027年3月ごろまで
に防潮堤などの工事を終えた後、早期に再稼働を目指すとしている。
 合格は11原発18基目で、2021年9月の中国電力島根原発2号機(松
江市)以来となる。再稼働には、規制委による設備の詳細設計や運用
ルールの認可に加え、地元同意も必要となる。
 規制委は今年4月に審査書の案を了承し、一般から意見を公募。断層の
評価結果や北海道電力の技術的能力などに143件が寄せられたが、大きな
変更はなかった。山中伸介委員長は「詳細な質問や意見をいただき、丁寧
に答えることができた」と述べた。
 耐震設計の目安となる基準地震動は、申請当初の最大550ガル(ガルは
加速度の単位)から最大693ガルとなった。津波想定は海抜7.3mから
17.8mに引き上げた。         (7月30日12時16分「共同通信」より)

.. 2025年08月02日 08:06   No.3296005
++ 共同通信 (部長)…194回       
福島第一原発のデブリ搬出、2037年度以降、東京電力着手遅れ

 東京電力は29日記者会見し、福島第一原発の廃炉で最難関とされる溶
融核燃料(デブリ)の本格的な取り出しが、3号機を皮切りに2030年代
初頭に着手する目標から遅れて2037年度以降にずれ込むと発表した。
3号機の準備作業に12〜15年程度かかるためとしている。
 政府と東電は工程表「中長期ロードマップ」で事故発生から40年とな
る51年までの廃炉完了を掲げているが、東電に技術面で助言する原子力
損害賠償・廃炉等支援機構の記者会見で更田豊志廃炉総括監は「元々困難
だ」と指摘。東電は工程表を維持すると改めて表明した。
 東電は取り出し設備を備えた建物を造るに当たり、3号機原子炉建屋に
接する廃棄物処理建屋を解体する案と解体しない案を提示。更田氏は「廃
棄物処理建屋の内部調査すら始まっておらず、計画を具体化していく必要
がある。2案とも不確かさがあり、さらに検討を求めた」と述べ、今後
1、2年で東電の計画に実現性があるか精査するとの考えを示した。
           (7月29日17時45分「共同通信」より)

.. 2025年08月02日 08:13   No.3296006
++ 中日新聞 (小学校高学年)…21回       
関西電力美浜原発リプレース(建て替え新設)に向けた
地質調査再開に反対デモ 市民団体呼びかけ80人

 関西電力が表明した、美浜原発(美浜町)でのリプレース(建て替え新
設)に向けた地質調査の再開方針への抗議デモが30日、同町の関電原子
力事業本部前であった。
 原発から30キロ圏内の県内や京都府、滋賀県、岐阜県などから
集まった約80人が「(東京電力)福島第一原発事故の反省はないのか」
「原発で未来を奪うな」などと声を上げた。
 デモを呼びかけた市民団体「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、
関電の森望社長ら宛てに、調査の中止や県内原発の稼働停止などを求める
申し入れ書を職員に手渡した。
 参加者はその後、町役場まで行進し、シュプレヒコールをした。(後略)
      (7月30日「中日新聞」より抜粋)

.. 2025年08月02日 08:54   No.3296007
++ 共同通信 (部長)…195回       
東電赤字、8576億円 4〜6月期、9千億円損失

 東京電力ホールディングスが31日発表した2025年4〜6月期連結決算
は、純損益が8576億円の赤字だった。前年同期は792億円の黒字。福島
第一原発の廃炉の最難関となる溶融核燃料(デブリ)の搬出に向けた準備
作業の費用として9030億円の特別損失を計上したためだ。
 福島原発事故以降の四半期ベースの純損失としては、2011年1〜3月
期に次いで2番目に巨額となった。準備費用には、炉心溶融を起こした
1〜3号機の原子炉建屋の放射線量低減や、原子炉圧力容器内部の調査な
どが含まれるという。
 東電はデブリ搬出に絡み、3号機を皮切りに2030年代初頭に着手する
目標から遅れて2037年度以降にずれ込むと発表した。3号機の準備作業
に12〜15年程度かかると説明している。
       (7月31日17時46分「共同通信」より)

.. 2025年08月02日 09:00   No.3296008
++ 共同通信 (部長)…196回       
泊原発の再稼働へ理解を要請 経産相、北海道知事に

 武藤容治経済産業相は1日の閣議後記者会見で、北海道電力泊原発3号
機が原子力規制委員会の審査に合格したことを受けて、北海道の鈴木直道
知事に、再稼働を進めていく政府方針を同日午前、電話で伝え、理解を求
めたと明らかにした。
 資源エネルギー庁の村瀬佳史長官らが4日に北海道庁を訪れ鈴木氏に直
接、政府方針を伝える。
 武藤氏は、泊原発再稼働の必要性について、今年2月に決定したエネル
ギー基本計画に触れ「安全性が認められた原発は脱炭素電源確保の観点で
再稼働の必要性を理解いただきたい」と述べた。鈴木氏の回答は「こちら
からは差し控える」として明らかにしなかった。
           (8月1日12時42分「共同通信」より)

.. 2025年08月02日 09:08   No.3296009
++ 東京新聞 (社長)…3308回       
核容認の動き なぜ   惨禍の記憶薄れ台頭
台湾有事想定机上演習 米に「脅し」要求報道
被爆者ら反発「タブー足もとから崩壊」
  参院選で参政・塩入氏「最も安上がり」主張

 原爆投下から80年を迎えるタイミングで、核兵器に対する日本国内
の意識の変化をうかがわせる動きが続いている。日米が核の使用を想定
した机上訓練を行い、自衛隊が米軍に「核の脅し」を求めたことが報じ
られ、被爆者らが激しく反発している。また先月の参院選では日本の
核武装に言及した候補者が当選した。唯一の戦争被爆国である日本の
変化が持つ意味とは。(太田理英子、西田直晃)

 「核に頼るだけでなく、自ら関わっていくことを具体的に計画して
いる。大変なことだ」。7月28日夜、被爆者や市民団体でつくる一般
社団法人「核兵器をなくす日本キャンペーン」が開いた緊急オンライン
記者会見で、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳(てる
み)代表委員(93)は抗議の声を上げた。和田征子事務局次長(81)も
「こんなに信用できない政府があるか」と怒りを口にした。

 NPO法人「ANT−Hiroshima」の渡部朋子理事長は「『核のタブー』の
強化が、唯一の戦争被爆国・日本という足元で崩壊させられる」と
危機感をあらわにした。
 記者会見は同月26、27日に配信された共同通信の記事を受けて
急きょ設定された。記事は、日米両政府が日本の防衛を話し合う定例
協議の一環で机上演習を行い、米軍の核兵器を使用するシナリオを議論
していると指摘。昨年12月には初めてガイドラインを策定し、核使用
時の政府間調整の手順も定めたとしている。さらに、「台湾有事」を想
定した昨年2月の日米机上演習で、中国が核兵器の使用を示唆する局面
を想定し、防衛省制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長が「米国も核の脅
しで対抗を」と何度も求めたと報じた。 (後略)
(8月1日「東京新聞16面こちら特報部」より抜粋)
※Webは: 原爆投下から80年、被爆国で変わりつつある意識 
「核のタブー」足元で崩壊…主張が受け入れられる背景は
(8月1日 06時00分配信)

.. 2025年08月03日 08:06   No.3296010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用