日本列島には火山が多く分布しています。地震と火山噴火は異なる現象のように思えますが、じつは火山噴火も「水」と密接なつながりがあります。日本列島の自然現象を理解するためには火山を知ることも大切です。 活火山の分布には地域性があり、東日本に多く西日本は少ないという特徴があります。火山噴火には、マグマが直接噴出するマグマ噴火、地下水とマグマが接触することで起こるマグマ水蒸気噴火(マグマ水蒸気爆発)、地下水がマグマに間接的に熱せられ、マグマ由来の物質を含まずに噴出する水蒸気噴火(水蒸気爆発)があります。 いずれの噴火においても地下に高温のマグマが存在します。2011年の新燃岳の噴火はマグマ水蒸気噴火からマグマ噴火へと移行した大規模な噴火でした。一方、2014年の御嶽山、2018年の草津白根山の噴火は水蒸気噴火でした。 マグマ噴火の形態(様式)は噴出するマグマの粘り気(粘性)によって変化します。粘性の低いマグマは流動性が高いため、溶岩が流れ出る噴火となります。ハワイのキラウエア火山やマウナケア火山などで見られる噴火で、ときには火口から10kmもの距離をマグマが流れ出ることもあります。 一方、粘性の高いマグマの場合、噴出したマグマは流れ出ることなく、火口付近で盛り上がり溶岩ドームを形成します。溶岩ドームで有名な火山に雲仙普賢岳や有珠山(昭和新山)があります。 以前は、現在噴火している火山を「活火山」、噴火していない火山を「休火山」あるいは「死火山」と呼んでいました。例えば、富士山は古い文献には噴火記録はあるものの、現在は活動的でないため「死火山」とされていました。 しかし、火山の活動の寿命は長く、数百年程度の休止期間を挟んで活動することはよくあるため、噴火記録のある火山を「活火山」と分類する考え方が主流になりました。現在の活火山の定義は「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」(火山噴火予知連絡会)です。 本家ホームページへ https://taku-nakajo.wixsite.com/taku 石原莞爾平和思想研究会 https://www.ishiwara-kanji.com/ https://www.youtube.com/@taku-nakajo ユーチューブ@taku-nakajoチャンネル
スパム報告
.. 2025年07月18日 06:15 No.3289001