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たんぽぽ舎【声明】 第四弾 | ヒロシマ・ナガサキの原爆投下を正当化する | トランプ大統領言説への徹底批判 | 国際法および国際人道法に基づく反論 └──── たんぽぽ舎
2025年6月27日 2025年6月26日、トランプ大統領は、対イラン攻撃の正当性を主張する 文脈において、広島・長崎への原爆投下を引き合いに出し、「戦争を終わら せるためにはあのような手段も必要だった」と述べたと報道されている (朝日新聞、2025年6月25日付)。 この発言は、歴史的にも法的にも、そして人道的にも断じて許されるもの ではない。 原爆投下の正当化は、戦時国際法および戦争犯罪に関する国際的合意に 真っ向から反する暴論である。
1.国際人道法における違法性
広島・長崎への原爆投下は、民間人を無差別に大量虐殺する行為であり、 国際人道法、武力紛争法における核心的原則に著しく違反する。 とりわけ、1949年ジュネーヴ諸条約の前文および追加議定書第1号第 48条は、「軍事目標と民間人との区別原則」を規定し、民間人や民用物を 直接の攻撃対象とすることを厳格に禁止している。 「戦闘行為においては、常に民間人と戦闘員を区別し、攻撃は軍事目標に 限定されなければならない。」 原爆の投下は、明らかに数十万の民間人を対象とする無差別攻撃であり、 当該規定に著しく反する。また、同議定書第51条においては禁止される 「無差別攻撃」「過剰な被害の予見的発生」にも該当する。 2.非戦闘員保護の国際慣習法に対する違法性 さらに、1945年以前においても、ハーグ陸戦条約(1907年)およびそれ に基づく国際慣習法により、非戦闘員に対する攻撃の禁止、過度な苦痛を 引き起こす兵器の使用禁止といった法原則が存在していた。
.. 2025年06月29日 19:03 No.3278001
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