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東電柏崎刈羽原発事故時の被ばくシミュレーションは | どうなっている? | 福島第一原発事故の1万分の1に設定するなど過小評価 | 国の放射線防護対策も逸脱しており「原子力災害対策指針」 | とも整合性がない └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)
◎ 新潟県が東電柏崎刈羽原発の「被ばくシミュレーション報告書」を 発表したが「避難も屋内退避も不要」という解釈で再稼働を進めようと している。 5月23日に新潟県は被ばくシミュレーション報告書(※1)を発表 し、これに基づいて6月初旬から県民説明会が開催される。 しかし報告書は、放射性物質の放出想定を福島第一原発事故の1万分 の1に設定するなど過小評価に基づいており、しかもその設定でも周辺 では一般公衆の年間被ばく限度の1mSv/年をはるかに超える被ばく が予想される。
◎ これは、能登半島地震の実態や、新潟県の豪雪などで、避難も屋内 退避も現実に不可能という制約を見越して、住民の被ばく基準を大幅に 緩和して、緊急時は住民は被ばくしてもいいという前提で結論を誘導し ている。 このような取り扱いは、国の放射線防護対策も逸脱しており「原子力 災害対策指針」とも整合性がない。
☆このことに関してオンライントーク(FoE Japan)が設定されたので、 お知らせします。 2025年5月30日(金)16時より
.. 2025年05月27日 06:26 No.3259001
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