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“原発なしで電気は大丈夫”が証明された 稼働11基と東電1000万kw余り―が意味するもの 原発廃止を望む人は、このチャンスを生かそう
イ.『たんぽぽ舎』はこの10年、集会やデモの時に、“原発なしで電気は大丈夫”のノボリ旗をかかげて参加して来た。水力、火力の発電施設(プラス埋蔵電力-自家発電)+節約で必要な電気はまかなえることを訴えてきた。小出裕章さん、広瀬隆さんの文章の助けも借りて。かなりの人々が理解してくれたが、いまいち、ひろがりを欠いていた。多くの人が“日本の電気の30%が原発”という、原発推進側の金力をかけた宣伝神話(実はウソ)に騙されていたから。3月11日の福島原発大惨事で原発の3つのウソ(=つくられた神話)はこっぱみじんにくだかれた。その3つとは、1.原発は安全(実は4基ともこわれた)2.原発は安価(東電は電気料を値上げしたい、という)3.原発はクリーン(実際は、ダーティ、死の灰をまきちらす)―は、こっぱみじんにくだかれた。しかし、4つ目の神話=原発の電気30%がまだ残り、原発に批判的な人の中でも、原発必要悪説=やむなし論が生き残っていた。
ロ.9月に入って、その大ウソ(4つめの神話)が事実でもって破産した。原発稼働が11基のみ(全54基中で)と、東京電力の電気が、1,000万kwも余っている=電気制限令の前倒しの解除を東電が国・経産省へ要請し、解除になった、という2つの事実が示されたから。今年の3〜4月東電や国は「夏に1,500万kw不足と宣伝していた。(だから原発が必要といいたかったらしい)が、9月初めになると、なんと1,000万kw強余った。1500万+1,000万だから合計2,500万kw=原発25基分も、計算ちがいをしていた。これだけ、ウソをついてきたのである。この大間違い(ウソ)の原因を説明する責任が東電や国にはある。説明責任を果たせ。
ハ.今年は冷夏だから…という「いいわけ」の声がある。それへの返事。資源エネルギー庁が、9月2日毎日新聞へ出した。全面広告には次のように書いてある。 「8月前半は猛暑が続き、電力需要の上昇が予想されましたが、皆さまのご協力によって……うんぬんの文章です」。
ニ.従来からの原発反対派の人々が「11基のみの原発稼働と東電1,000万kw余り」の二つの事実を十分活用していない現状が気がかりだ。もっと活用してほしい。 福島大惨事―放射能汚染の現実から、もう原発やめようと立ち上がった皆さん、今こそこのチャンスを生かそう。「原発なしで電気は大丈夫」が事実でもって証明された。日本の全原発はいらないことがわかった。 原発事故=放射能の心配におびえないでくらすため、反原発節電をしつつ、原発停止-廃止に向かおう!!
私たちは要求する
1.稼働中(運転中)の11基を即時停止せよ-もし、この11基を地震、余震が襲ったら、二つ目の大惨事になる可能性が高いから。 地震を担当する官庁=気象庁が、今後、M7クラスの余震が起きる可能性を指摘している。M7.3は阪神淡路大震災、M7.9は関東大震災だ。これらの余震が稼働中の原発をおそったら、原発はどうなるか? 大惨事は防げるのか?
2.定期検査後の原発の再稼働は不要だ!! 再稼働やめよ!!
.. 2011年09月11日 07:26 No.325007
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