返信


■--やらせメールの元凶
++ 柳田 真 (高校生)…68回          

やらせメールの元凶・経産省、原子力安全保安院
     そこを人間のくさりで包囲しよう! そして再稼働をやめさせよう!
     【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】
                        9月11日@東京への招待

                                 

○ 今、九州電力、四国電力、中部電力、北海道電力など、ほぼすべての電慮会社による“原発やらせメール=民意の偽造”が告発されています。電力会社の不正行
為・不法行為が続々と明るみに出て、社長の進退問題(九州電、北海道電)にまで発展しているのは当然であり、それほど大きな問題です。

○ これら「やらせメール」、「やらせ○○」を背後で指導していたのが、経済産業省であり、資源エネルギー庁であり、原子力安全保安院でした(です=現在も)
 この巨大な不正偽造の国家機関に対し、怒りをぶつけようと“人間の鎖”で取り囲む初めての行動が9月11日(日)午後の“【経産省を人間の鎖で囲もう!1万
人アクション】9月11日@東京”です(プラス、1週間ほどハンスト・座り込みも予定されています)。私の記憶では初めての行動です。
 経産省は本館、別館(保安院など)を合わせて900m余りですが、それらを“人間の鎖”包囲するには1000人以上の人が必要で、これまでの反原発運動は
そこまでの力量に達していなかったのですが、今回それに挑戦する意義はとても大きなものです。
 それは「9.19 さようなら原発 5万人集会(明治公園)」を頂点とする「9.11−9.19脱原発アクションウィーク」の一環として、秋からの行動への大きなさきがけ・連帯にもなります。

○ 今回は3.11福島原発大惨事を契機に多くの市民・団体が立ちあがりました。
 たんぽぽ舎も参加する「福島原発事故緊急会議」の全力の努力で9.11実行委員会がつくられ、多くの市民とグループが原発現地と連帯した【経産省を人間の鎖
で囲もう!1万人アクション】に参加されています。「ストレステストはインチキだ!再稼働阻止!」に立ちあがっています。
 たんぽぽ舎も全力で9.11の成功をめざして100人目標で参加したいと取り組んでいます。ぜひ、多くの皆さんの参加・協力を訴えます!!(参加される方は
この「地震と原発事故情報」のメールに返信される形でご参加の意思を表明していただけると幸いです。)

○ なお、【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】終了(午後5時)後に、新宿アルタ前の「素人の乱」の人々の「原発止めよう集会」(夜8時まで)や
明治公園の「BE−IN」の集会(夜8時すぎまで)に希望者と共に参加して、連帯を強めたいと思います。

[編集部より]

 【経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション】の詳細は以下のHPを参照して下さい。
こちら

 アクションは大きく13:00からの集会・デモと15:30からの「人間の鎖」で包囲!アクションに分かれます。
 東京近県での午後から集会・デモへの参加を予定されている人も15:30からの「人間の鎖」で包囲!アクションには間に合います。「人間の鎖」で包囲!アク
ションのみに参加される方々は、15:00以降、通産省別館(保安院があるところ)前に集合していて下さい。
 集合場所等に関しては直前の「地震と原発事故情報」のメールにて再び告知いた
します。
.. 2011年09月06日 08:07   No.323001

++ 柳田 真 (高校生)…69回       
稼動中の原発は、あと11基になった(全54基中の20%)
     「日本は原発なしで電気は大丈夫」に大きく近づいた

                                 
○ 北海道電力・泊2号機が8月26日より定期検査の為運転停止。これであと13基。
 9月1日、九州電力・川内原発2号機(89万kw・PWR)が定期検査の為運転停止。これであと12基。
 9月4日、四国電力・伊方原発1号機(56.6万kw・PWR)が定期検査の為運転停止。これであと11基。
 全日本54基の原発中、稼働中原発はあと11基になった。稼働率20%である。この11基で夏なのに電力不足もなくやれている。この事実は原発43基は今すぐ「無し」でも日本の電気は大丈夫をイミする。

 「原発の電気が無いと日本の電気はやれない」という長年の神話は時事でもって崩壊したのである。

○ 東日本はもっと大きく“原発なしで電気は大丈夫”に近づいた。それは東京電力、東北電力の電気制限令(節電)解除が事実をもって示した。東北電力の原発が地震で全滅し全基停止。東京電力の原発(17基)が15基も地震等で停止=動いているのは2基、245万kw強のみ。しかるに東電の電力は1,000万kw以上も余力があるから、東電柏崎・刈羽の2基の原発を停止しても全く電気は心配ない。“原発なしで電気は大丈夫”が東日本では事実として実現しているのである。

 このことのイミをテレビ・新聞はほとんど報道しないが、私達は広めていこう。

 そして原発の再稼働をやめさせよう。

.. 2011年09月06日 08:32   No.323002
++ 真下俊樹 (幼稚園生)…1回       
「包播的かつ透明なリスク評価」にはならない。
     EUストレステストについて
     欧州議会緑の党−自由連合 (会派) からの批判

 「脱原発」を全面に押し出したが故に東電を始めとする「原発利権」に群がる経・政・マスコミ・学会の利権構造体から総スカンを喰らい、首相の座を追い落とされた菅前首相の政治的遺言(それさえも早晩現野田首相により反故にされるだろうが)と化した「ストレステスト」という名の原発再稼働に対する足枷。
 欧州議会が3.11福島原発事故を受けて欧州議会に所属する全ての国々の原発にたいして直ちにその実施を指示し、菅前首相もまた日本におけるストレステストにおいて「大いに参考にする」とした欧州議会におけるストレステストに関して、欧州議会緑の党−自由連合も、この間「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション実行委員会」でも指摘して来た通り、そのインチキ性を欧州その地で暴いて来た。

 以下は欧州議会緑の党−自由連合によるストレステストに対する批判である。

--------------------------------------------------------------------------

EUストレステスト:欧州議会緑の党−自由連合 (会派) からの批判

結論:「包播的かつ透明なリスク評価」にはならない。したがって欧州理事会が設定した目的は達成できない。

理由:

ストレステストの対象から漏れているものが多い

・事故にともなって起きる原発内部で起きる様々な事象
・火災
・人的ミス
・テロリストによる攻撃
・国際線旅客機の墜落
・多重防護概念に含まれている各安全性レベル相互の間の独立性(共倒れになる可
 能性)
・配管材料、圧力容器など安全性に関わる部品、制御系統、各種器械類の村料の品質(設計と施工の違い。原発ごとのバラつき)
・原発の老朽化にともなう材料劣化(金属疲労)
・原発の運転経験、事故歴などの 「予傭調査」 (実際の安全性に大きな影響)


ストレステストの方法論的欠陥

・現状での欠陥を開示する義務が事業者に課せられていない(数十年も昔の認可書類を使うこともできる)
・「工学的判断」にはいくらでも恣意的な要素が入り得る
・「ストレステスト」全体の独立性の欠如についてバランスを取るための査読手続きが用意されていない(原発の安全性に責任を負ってきた専門家が、自分で自分を評価するかっこう)
・市民への周知が不十分
・査読の透明性、質が保証されてない
・もっと独立の専門家や市民の参加への道が開かれたストレステストが必要

                            
☆ 去る8月18日に「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション実行委員会」主催で開催された「ストレステストはいんちきだ!−ストレステストの総合批判−原発の再稼働に反対!(講師:山崎久隆・真下俊樹)」のDVDが完成しました。取り扱いはたんぽぽ舎で頒価千円にてお配りしております。 
 日本で最初のストレステスト批判の総合批判の学習会、一見の価値ありです。
 メール・FAX・電話にてお申込み下さい。

.. 2011年09月06日 08:41   No.323003
++ たんぽぽ舎 (社長)…337回       
メルマガ読者から

   南相馬市の桜井勝延市長が語る「脱原発で復興を」

                   原発読書会エスペランサの参加者Nより

 9月2日に東京・杉並区で桜井市長の講演がありました。
 現場にいる当事者の切実な要求が聞けたので、以下にお伝えしたい。

≫≫≫

 原発事故の直後に、国や県、東電からの適切な避難指示がなく、地元のマスコミ記者クラブも現場取材を放棄したため、情報も入らない中で、自主的に判断して住民をバス移送した。
 市長の再三の要請にもかかわらず、国は「住民が不安にならないように」と、10キロ圏外に原子力防災計画を作ってこなかった。
 国は30キロ圏外の住民には補償しないし、ホットスポットにいる人でも避難しないかぎりは補償対象から外すというが、交渉して変えさせたい。
 放射能除去の費用は東電と国が出すべきだ。南相馬市を立て直したい。
 家族が離散する羽目になる原発はいらない。太陽光発電で地元の産業を復興し、農地を再生する費用にあてたい。
 補償だけでなく、発電の自由参加を認めてくれれば、原発依存を脱する町づくりができる。また放射能の研究拠点として、世界に貢献できる南相馬にしたい。

≫≫≫

私の感想。

 被災地の復興と脱原発、経済政策の転換、そして住民が主導権を持つ社会の実現は、根っこのところで結びついている。このことを頭に入れておこう。


広島原爆168個分 福島第一放出のセシウム
     保安院「単純比較 非合理的」
  
 経済産業省原子力安全・保安院は26日、東京電力福島第一原発1〜3号機と広島原爆から、それぞれ大気中に放出された放射性物質の核種ごとの試算値を公表した。セシウム137(半減期約30年)の放出量を単純比較すると、福島第一原発は広島原爆の168.5個分に相当する。
 試算値は衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出された。原爆は「原子放射線の影響に関する国連科学委員会2000年報告」、福島第一原発は、6月に国際原子力機関(IAEA)に提出された政府報告書の試算を基に作成された。
 セシウム137の放出量は、福島第一原発1〜3号機が1万5000テラベクレル(テラは1兆)に対して、広島原爆は89テラベクレルだった。ストロンチウム90(半減期約29年)は、福島第一原発が140テラベクレルに対して、広島原爆が58テラベクレルで約2.4個分。ヨウ素131(半減期約8日)は、福島第一原発が10万テラベクレル、広島原爆は6万3000テラベクレルで約2.5個分に相当した。
                      (毎日新聞8月27日より抜粋)

.. 2011年09月06日 09:11   No.323004
++ 原田裕史 (小学校中学年)…12回       
IAEAに権限も責任も無い
   日本の原発の再稼働をねらって、
   IAEAを利用しようとするのは誤り
                       
○ 政府はIAEAによる再チェックという「言い訳」をしていますが、これは国連に夢を見る日本人の国民性を利用した空論です。
 IAEAはNPT条約加盟国の査察を行いますから一見原子力規制に権限を持っているように見えますが、核拡散の調査をするだけです。原発の安全性に関して調査をすることはありませんし、権限もありません。
 IAEAとしては「ちょっとオブザーバーとして意見しただけだよ」という立場での意見はあるでしょうが、責任をとるような体制もありません。責任が無い期間が「お墨付き」などというのはへそが茶を沸かします。
 本来、独立国家である日本国政府が責任を持たなければいけない事柄を、国際機関に責任転嫁することはできません。
 日本国政府が責任を持って、原発を止めて解体するまで、また、その後の核のゴミも取り扱わなければいけません。
 政府に責任をとる器量が無ければ、即刻停止しなければなりません。 以上

○原発安全評価:「IAEA再チェックも」鉢呂経産相、再稼働へ「お墨付き」

 鉢呂吉雄経済産業相は4日のNHKの討論番組で、定期検査などで停止した原発の再稼働について「安全評価(ストレステスト)の結果を国際原子力機関(IAEA)に再チェックしてもらうことも含めて、立地自治体の住民の理解を得る作業を丁寧に行う」との方針を示した。
 原発再稼働に絡んでは、菅前政権がストレステストで安全性を確認した上で、首相と経産相や原発事故担当相ら関係閣僚が最終的に再稼働の可否を判断する方針を決定。しかし、最終判断の具体的な基準は示されていない。福島第一原発事故の深刻化で立地自治体や住民に不安が広がる中、鉢呂経産相は安全性を担保する措置としてIAEAのお墨付きを得る案を示したものと見られる。
 また、鉢呂経産相は中期的なエネルギー基本計画の策定に絡んで、従来は非公開としていた経産省の総合資源エネルギー調査会での議論を公開する意向を表明。
番組終了後、記者団に対して「これまでの原子力政策に批判的な方も含めて大胆に(調査会の)人選を見直す」とも述べた。(9/5毎日新聞より抜粋)

.. 2011年09月06日 09:46   No.323005
++ 原田裕史 (小学校中学年)…13回       
浜岡原発の停止、玄海原発の再稼働問題、マスコミ、電力会社は
   「電気が足りない、電気が足りない」と大合唱でしたが、夏が終わってみれば、原発の再稼働無しでも問題ありませんでした

                      
○ 日本の電力消費の最大値は夏に記録されますので、9月の第2週になれば、まぁ大丈夫です。
9月4日に伊方原発1号基が止まりました。原発は13か月以内に1回は検査をすることになっていますので、その時に再稼働を許さなければ自動的に脱原発が実現します。8割の原発が止まり、残りは11基です。
稼働中の原発の電力をすべて合わせて986万kWにしかなりません。
 既に東北電力(全4基)、中部電力(全3基)、北陸電力(全2基)では稼働中の原発は0です。東京電力(全17基)も稼働中は2基のみ、「86%脱原発済み」です。
 この後9、10月はしばらく止まる予定はありませんが、年内にあと5基止まるでしょう。来年春には全機が停止します。
○ 今後電力会社は再稼働への圧力を高めるでしょう。原発の発電コストは火力発電所よりも高いのですが、今年に限れば原発用の燃料を仕入済みのところに火力の燃料を買うわけですから短期的にはお金が掛かります。
これは原発という間違ったエネルギーを選択したことのコストです。
 廃棄物のリスクを考えると、一日余計に動かせば一日余計に核のゴミが作られます。100万kW級の原発を1日動かすと広島型原爆3個分程度の核のゴミが作られます。
 このまま間違ったエネルギーを使い続けると、核のゴミという負の遺産を子孫に押しつけることになります。また事故のリスクも当然あります。
 将来のリスクを減らすために、一日でも早く、一基でも多く、原発を停止しましょう。

.. 2011年09月06日 09:53   No.323006
++ Shige (幼稚園生)…1回       
東京を駆け抜ける核燃料輸送車を観てゾッとする悪寒と戦慄を覚えた私
   今後も一般映画館で観られない映像の公開を望む
横浜市民
 「今まで一般映画館などでは上映しない、ましてやツタヤなどでもレンタルできるはずもない映像が3本500円で見られると、仕事の疲れも忘れてわくわくしながら、放映会場であるたんぽぽ舎4階に足を運びました。
 中でも私のお目当ては、『東京を駆け抜ける核燃料輸送車』。これは2004年に公開された『*東京原発*』のワンシーンを彷彿とさせるものであり、耳情報としては知ってはいました。しかし、ドキュメンタリーのかたちで実写をみたのは初めてで、核燃料を満載したトラックが私達の身近な生活空間や、高速道路をこともなげに走り回っている様には体中の血がざわつく様な妙な悪寒と、戦慄を覚えました。無防備な市民生活に、横転事故や、追突事故でも起こしたらと想像しただけでも体の奥底から怒りがこみ上げてきました。
 こんな危険な事が身近に行われているなんて、多くの国民には知るよしもありません。政官財学報の無自覚な思考停止には辟易とするとともに、現在行われているこのような事がどれだけ危険な事かを知っていて、見て見ぬふりをしている、原子力村の経産官僚や電力会社の病理事例が顕在化したものの一つではないでしょうか。
 このように、一般映画館やレンタルDVDなどで見ることの出来ない貴重な映像の公開はとても歓迎いたします。是非とも積極的に行っていただきたいと思います。」
 最後に、主催者の方に感謝するとともに、解説をしてくださったたんぽぽ舎副代表、山崎様の深い知識に敬意を表します。ますます有意義で興味深いものの上映と解説を期待してやみません。

.. 2011年09月06日 10:27   No.323007
++ 星川まり (幼稚園生)…3回       
9/11BE−IN明治公園・夕方からはキャンドルタイム
  メルトスルーから半年、放射能放出・拡散が止まらない
  政治・教育・医療・報道を問う

市民科学の公正なリスク評価に基づいた完全な安全基準による規制、東日本若者子どもの健康最優先!
当然明確になった制御不可の原子力からの撤退!
地震の前に全廃炉!大自然を返せ!!

「愛と平和、自然との共生を語る若者たちの夜」
原爆の残り火を子ども達と共に灯すと会場一杯に
光のピースマークが浮かび上がり、祈りの夜が満ちていきます。

竹村英明氏:「原発再稼働、全部止めても電気は足ります」
山崎久隆氏:「汚染をさけて暮らす具体的な方法」
柳田 真氏:「子供たちの未来のために:引き継ぎたい事」
                  
*電源廃プラ用ペットボトルキャップ持って来てくださーい!
*西日本からの安全野菜大量入荷予定(買い物袋!)
*明治公園の放射線量も測定します!
                  メルマガ読者 

.. 2011年09月06日 10:33   No.323008
++ たんぽぽ舎 (社長)…338回       
."戦犯"3人を憤怒直撃!これで電気料金10%アップなど許せるか
   「15m超の津波試算」を闇に葬った東電トップ

(前略)
○東電が、福島第一原発に高さ15m以上の津波が到達する可能性があることを、2008年に試算していたことが判明した。そして、当時、原子力・立地本部副部長だった武藤氏や、原発担当の武黒一郎副社長(当時)らはこの試算を知りながら、何の対策も取らなかったのである。試算結果が原子力安全・保安院に報告されたのは、3年も経った、奇しくも東日本大震災4日前の今年3月7日だった。
 8月24日に行われた東電の定例会見では、この件に記者からの質問が集中した。
―津波の高さの想定がどうだったのかという質問が、震災後何度もあったが、震災の直前の3月7日に(保安院に)説明していたのであれば、なぜこれまで(この試算結果を発表しなかったのか。「事故前にどういった考えで地震、津波を考えたか調査を進めているが、社としてどこまで確認できていたかについては確認した上で説明できれば……」
―松本さん自身は把握していないのか。「私はさきほどの質問で知った次第です」
 質問に答える松本純一原子力・立地本部長代理の歯切れはいつにもまして悪く、通常1時間ほどで終わる会見は、中断をはさみ予定時間を大幅に超過した。

.. 2011年09月06日 10:50   No.323009
++ たんぽぽ舎 (社長)…339回       
○「試算について、東電は『調査研究なので、そもそも公表する予定はなかった』という態度を貫いています。さらに『3月11日以降は、事故調査委員会が立ち上がって我々の活動が調査対象となったので、私どもからの公表は控えた』と、事
故調のせいにしてかわす姿勢をみせたのですが、記者から、『事故調を隠れ蓑にするな』と鋭い指摘があり、東電側も会見を中座して確認に追われる場面がしばしばありました」(全国紙社会部記者) 
 そもそもこの試算が行われたきっかけは、2006年9月に国の耐震設計審査指針が改定されたことがきっかけだった。津波に対する安全性に関する文言も明記され、原子力安全・保安院が、各原発の耐震安全性の再評価を求めたのだ。それに基づいて行われたのが、問題の「津波試算」だった。1896年に起こった「明治三陸地震」(M8.3)と同規模の地震が、福島第一原発の正面で起きたと仮定したもので、東日本大震災での13.1mを上回る、最大15.5mという結果が出た。しかし、原子力安全・保安院に報告を提出したのは、前述のように震災直前だった。東電は今回の大津波に対して「想定外」と繰り返していたが、実際は津波を想定していた上に、3年間も対策はおろか報告すらしなかった。
あまりにもひどい“人災”だったのである。
 「一方、2006年の耐震設計審査指針改定から5年も経っているにもかかわらず、報告書の提出を強く促さなかった保安院の姿勢も大問題です。」(中略)

○こうした経緯から浮かびあがって来るのは、重要な情報が東電の一部の役員にしか知らされず、監督機関である原子力安全・保安院にも過小に報告していたことが招いた”人災”という福島第一原発事故の構図だ。この津波試算を巡っては、これまで東電と協調関係にあった保安院もついに愛想を尽かし始めている。25日の会見で、森山義範原子力災害対策監が、「試算があるなら評価の材料になるので、もっと早く出すべきだった」と批判。さらに、試算の報告を受け取った3月7日に、「設備面での対応が必要だと口頭で指導した」と主張したが、東電側は、「そういう指示を受けたことはない。やりとりを書いた議事録で確認している」と否定し、醜い責任のなすり合いに発展している。(中略)

○東電は、来春の電力料金10%値上げを10月にも政府に打診する予定だという。
しかし、原発事故の人災としての側面が次々と明らかになっていく中、値上げより前にすべきことがある。いまだに事実を隠そうとする態度を改めることだ。
(2011.9.16フライデーより抜粋)

.. 2011年09月06日 10:58   No.323010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用