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「3.31使用済み核燃料の行き場はないぞ! | 関電は約束まもれ!美浜集会」に参加して | 「いのちを守る人間の世でありたい」 | 「原発現地に行く大切さ」を再認識 └──── 青山晴江(たんぽぽ舎会員)
◎ 風は冷たかったが快晴に恵まれた。京都駅から手配された2台のバ スに乗って、琵琶湖西岸を北上して若狭美浜へ。 バスのなかで今日の行動予定と目的を聞いた。美浜の関西電力原子力 事業本部は、2004年8月に蒸気噴出で作業員5人が死亡した事故の後に 設置されたそうだ。 関電の森社長は2024年に、使用済み核燃料対策について「2025年3月 末までに実効性のある新たな工程表を提示できない場合には、40年越え 原発3基の運転は実施しない。」と発言していた。 にもかかわらず、六ヶ所再処理工場の完成は27回目の延期。お粗末な ロードマップ提示で福井県知事の了承を得て、不退転の覚悟はどこへや ら危険な老朽原発を動かしている。
◎ 美浜町の「関電原子力事業本部」前には関西圏の他、遠方からも200 人あまりが集結。右翼の大音量の妨害にもめげず、力強いシュプレヒ コールで応酬した。 スピーチではそれぞれの地域の取り組みなど勉強になることが 多かった。 とくに印象に残ったのは福島から避難している三人の女性のお話 だった。「放射能は誰の上にも降る。福島の事故の時、右翼はすぐに逃 げた。この地方が私たちの故郷のようになってほしくない。」「原発は すべてを破壊して、家族までもばらばらにしてしまう。」経験者の話は 重く心に染みた。
◎ デモは1時間近く、静かな若狭の古い町並みを歩いた。 「関電は福井県との約束を守れ!、使用済み核燃料の行き場はない ぞ!、核のゴミを未来に押し付けるな!」などのシュプレヒコールを聞 いて戸口に出てきてくれた人たちもいた。 久しぶりに若狭に来て、「原発現地に行く大切さ」を再認識した。 雪どけの水が豊かに流れる耳川のほとりをデモで歩いた。 頭上をトンビが数羽飛び回っていたが、あの鳥たちには、翼の下の人 間たちがどのように映るのであろうか。 いのちを守る人間の世でありたい。
.. 2025年04月04日 07:21 No.3220001
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