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山田國廣著「核分裂・毒物テルルの発見−原爆/核実験/ | 原発被害者たちの証言から」(藤原書店)を読んで └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎)
<https://www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784865783759.html> 核分裂・毒物テルルの発見—原爆/核実験/原発被害者たちの証言から
テルル(英:Tellurium 独:Tellur)は原子番号52、元素記号Te) は、同位体Te-127,Te-128,Te-129,Te-130,Te-131,Te-132など多数あり、 半減期は最短は15秒、最長1億年以上です。 ウランやプルトニウムと同様に化学毒と放射能毒の両方を持っている 金属です。 東電福島第一原発事故や原爆の爆発で放出される核種としてはヨウ 素、セシウムとともに最も多量で、放射能雲(プルーム)を形成する ホットパーティクルに含まれています。
テルル132は半減期が約3日でβ(ベータ)崩壊してヨウ素132に変 わります。ヨウ素132の半減期は約2時間です。 福島県は東電福島第一原発事故から数日後、畑の葉物野菜に含まれる 放射性物質を調べました。 すると、とびぬけて大量のヨウ素132が検出されました。ヨウ素 132の半減期は2時間ですから、事故から数日後に畑に大量に残って いるとは考えにくく、半減期約3日の大量のテルル132がヨウ素13 2に変わったと考えられます。 このテルル132、ヨウ素132もヨウ素131と同様に甲状腺がん を引き起こしていると考えられます。
上記は私にとって新発見ですが、やや難しい話です。 実はこの本はもっと理解しやすい新発見に満ちあふれていてどんどん 読み進める本です。被爆者の証言が多く、また写真や図、グラフがたく さんあります。
.. 2025年03月13日 05:36 No.3191005
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