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女川原発の乾式貯蔵施設、6割が反対 町議がアンケート結果を公表
東北電力が女川原発(宮城県女川町、石巻市)で計画している使用済 み核燃料保管の「乾式貯蔵施設」について、女川町議が町民を対象に アンケートを実施し、16日に結果を発表した。 6割が施設に「反対」の姿勢を示したという。町議は、原発に反対 する立場で活動する阿部律子氏(共産党)と高野晃氏(無所属)。使用 済み核燃料からプルトニウムなどを取り出し、燃料を再利用する「燃料 サイクル」の見通しが立たない中、乾式貯蔵施設が作られれば、半永久 的に使用済み核燃料が置かれる恐れがあると懸念する。 昨年11月、町内のほぼ全世帯の約2200世帯にアンケート用紙を配り、 返信用封筒で1月6日までに187世帯が回答した。結果は、施設に「賛成」 は15%、「反対」は64%だった。貯蔵施設の計画について「よくわから ない」としたのは52%に上った。 東北電が「一時保管」の施設と説明している点については「納得」は 6%、「あいまいで、決まっていないことが多すぎる」は68%だった。東北 電は住民説明会を開くべきだとした回答も68%に上った。 阿部、高野の両町議は、東北電に住民説明会の開催、町にアンケート や住民投票を通じて住民の意向を調査するよう求めている。「住民の理解 が得られないまま、施設の地元同意をしてはいけない」とした。 女川原発の2号機は昨年12月から営業運転に入り、使用済み核燃料を 保管する燃料プールは4年ほどでいっぱいになる。原発の運転を続ける ため、乾式貯蔵施設を計画。東北電は昨年2月に県と地元2市町に協議 を申し入れた。 (1月17日 11時00分発信 朝日新聞デジタル)
.. 2025年01月19日 07:46 No.3171001
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