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■--新春アピール
++ 老朽原発うごかすな!実行委員会 (小学校高学年)…28回          

新春アピール (上)(2回の連載)
 | 原子力発電、火力発電と決別し、
 | 自然エネルギーのみで成り立つ社会を!
 └──── 老朽原発うごかすな!実行委員会

◎原発は現在の科学技術で制御できません

 原発を現在の科学技術で制御できないことは、過去45年間に3回も起
こった原発過酷事故【スリーマイル島原発(1979年)、チェルノブイリ
原発(1986年)、福島第一原発(2011年)】が、証明しています。
 原発は、冷却水を失えば暴走し、過酷事故に至ります。過酷事故の被
害は甚大で、長期におよびます。
 発生後もうすぐ14年の東電福島第一原発事故の現地は、未だに「原子
力緊急事態宣言」下にあり、事故炉の処理も全く進んでいません。汚染
水は、垂れ流しです。

◎地震や津波に脆弱な原発

 昨年は、大地震が多発しました。中でも、2024年1月1日の能登半島
地震は、原発は地震に脆く、地震に伴って過酷事故が起これば、避難も
屋内退避も困難を極めることを再認識させました。
 地震多発、津波多発の日本に、原発はあってはなりません。

◎危険で、行き場のない使用済み核燃料の発生源・原発

 原発を動かすと使用済み核燃料が発生します。使用済み核燃料は、発
生直後には膨大な放射線と熱を発するため、燃料プールで水冷保管し
て、放射線と発熱の減少を待たなければなりません。
 プールが満杯になれば原発を運転できなくなるため、電力会社や政府
は、放射線量と発熱量が減少した使用済み核燃料を乾式貯蔵に移して、
プールに空きを作ることに躍起です。

 ところが、乾式貯蔵には2つの問題があります。
 一つは、乾式貯蔵に移すことによって出来た燃料プールの空間に、膨
大な放射線を発し、発熱の著しい新しい使用済み核燃料を入れた場合、
その燃料プールが崩壊すれば、大惨事に至ることです。
.. 2025年01月10日 06:22   No.3165001

++ 老朽原発うごかすな!実行委員会 (小学校高学年)…29回       
 他は、乾式貯蔵に移した使用済み核燃料の行き場がないことです。
 関電や政府は、行き場として青森県の再処理工場の稼働を願望してい
ましたが、昨年8月23日、日本原燃は27回目の再処理工場の完成延期を
発表しました。
 完成する見通しはありませんから、使用済み核燃料は行き場を失った
ことになります。(万が一稼働すれば、大事故に至る可能性が大です。
 危険極まりなく、行き場もない使用済み核燃料の発生源・原発は全廃
しなければなりません。

◎「原発依存社会」へ向かって暴走する政府と電力会社
 原発推進に変節した石破首相

 石破首相は、8月の総裁選出馬時には、「原発をゼロに近づけてい
く」と表明しながら、首相になって以来、岸田政権のエネルギー政策を
ほぼ踏襲して「原発依存社会」に向かっています。
 経団連や経済同友会の主張に迎合・屈服し、人の命や生活を犠牲の上
に、電力会社、原発産業などの大企業に税金と電気料金を垂れ流すため
の政策です。
 野党の中にも、原発容認、原発推進を掲げる政党もあります。
 とくに、労使協調路線の電力総連を支持母体とし、政権の行方にキャ
スティングボートを握る国民民主党は、原発推進を先導すると懸念され
ます。

◎原発推進法(GX脱炭素電源法)、
 第7次エネルギー基本計画で暴走を加速

 自公政権が、昨年5月末に数を頼んで成立させた「GX脱炭素電源
法」の完全施行は、原発運転延長認可の基準の整備などが終了する本年
6月6日とされています。
 完全施行されれば、原発運転期間を「原則40年、最長60年」とした規
定を原子炉等規制法(環境省の外局組織「原子力規制委員会(規制委)」
の所管)から電気事業法(経産省・資源エネルギー庁の所管)に移し、運転
延長を経産相が認可するようになります。
 また、規制委による再稼働審査の期間や裁判所による仮処分命令での
原発停止期間などを「原発運転期間」から除外・上乗せすることで、原
発の60年超え運転を可能にしています。

 なお、「GX脱炭素電源法」の施行によって、電力会社が原発の30年
超え運転を行う場合には、現行制度での運転延長認可は受けていても、
最長10年ごとに劣化状況を評価し、「長期施設管理計画」を作成して、
改めて規制委の認可を受けることを義務付けています。

.. 2025年01月10日 06:29   No.3165002
++ 老朽原発うごかすな!実行委員会 (中学生)…30回       
一方、自公政権は、「GX脱炭素電源法」の実態化のために、「原発
の最大限活用」を目指した第7次エネルギー基本計画(案)を作成・発
表し、パブコメを求めています(12月27日)。
 この基本計画では、既存原発の再稼働、40年超え運転を加速し、60年
超え運転の拡大、原発建て替え、新設も画策しています。

◎矢継ぎ早の原発再稼働

 政府の後押しを受けた電力会社は、昨年、加圧水型原発に加えて、沸
騰水型原発である女川原発2号機、島根原発2号機まで再稼働させま
した。
 今後、日本原電の東海第二原発、東京電力の柏崎刈羽6、7号機の再
稼働も画策しています。 (下)に続く

.. 2025年01月10日 06:42   No.3165003


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