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■--死刑残置残酷国家
++ 東京新聞 (社長)…3193回          

死刑残置残酷国家
鎌田 慧(ルポライター)

 最高裁で死刑が確定した袴田巌さんの無実が再審で証明され、死刑制
度への疑間が強まっている。
 与野党の国会議員を含む「日本の死刑制度について考える懇話会」は、
11月中旬、政府に対して「現状のまま存続させてはならない」と死刑制
度を根本的に検討するための、会議の設置を提言した。
 国連総会は1989年に死刑廃止条約を採択。欧州を含む112カ国、米国の
ほぼ半分の州、韓国、ロシアなど中止国もまた多い。

 しかし、日本は世界の常識に逆らう絞首刑残置国。それでもかつては、
死刑囚同士、同じ階で行き来が自由で、歌を歌うなどのレクリエーション
もあった。が、いまは24時間監視、当日の朝、いきなり刑場へ引き立て、
遺書を書く時間さえ奪われる確定死刑囚が、100人以上いる。

 11月下旬、国連人権理事会に任命された「拷間」「恣意的処刑」など
6テーマの「特別報告者」が連名で、日本政府に対して、日本の死刑制
度は国際法に違反する疑いがある、として執行停止の検討を求める通報
を行った(「朝日新聞」12月7日)。
 国の「非人道性」が批判されたのだが、政府は「制度の是非は自国で
考えるべき問題だ」と回答したという。
 「余計なお世話だ」という反論のようだが、私には「敵は殺せ」「悪
い奴は抹殺せよ」との仇(あだ)討ち、戦争の思想は認められない。
       (12月10日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)
.. 2024年12月12日 05:52   No.3152001

++ 共同通信 (課長)…160回       
北海道知事反対なら核ごみ住民投票せず 北海道・寿都町長が言及

 原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、
北海道寿都町の片岡春雄町長が、第2段階となる概要調査に進むのに北
海道の鈴木直道知事が反対を続ける場合、可否を問う住民投票をせず調
査も受け入れないとの考えを示したことが13日、関係者への取材で
分かった。
 町長が住民投票を行わない可能性に言及したのは初めて。
 町は原子力発電環境整備機構(NUMO)による第1段階の文献調査
を踏まえ、住民投票に向けて12月から町民向けの勉強会を開催。
 11日の勉強会に参加した町議によると、終了後の懇談の際、町民から
投票について問われた片岡町長が発言した。
                  (12月13日「共同通信」より)

.. 2024年12月14日 08:58   No.3152002
++ 中國新聞デジタル (小学校中学年)…17回       
伊方3号差し止め訴訟 地裁岩国口頭弁論
  被告側技術顧問社員が証言 2025年4月結審予定

 山口県内などの住民174人が四国電力に伊方原発3号機(愛媛県伊方
町)の運転差し止めを求めた訴訟の29回目の口頭弁論が12日、山口地裁
岩国支部であった。四電が実施した活断層の調査について、被告側証人
の技術顧問が証言した。
 四電の技術顧問大野裕記氏(66)が、国の原子力規制委員会の新規制基
準に基づいた2次元の海上音波探査の結果を示した。

 原発への影響が最も大きい活断層は原発敷地の沖合約8キロを通り、
原発は原子炉設置変更許可も得たと強調。原告側が訴える3次元の探査
の必要性については「(既に)2次元で耐震安全性が確保されている」と
主張し否定した。
 原告側は反対尋問で、原発が立つ佐田岬半島の北側を通る伊予灘中央
構造線の両端に活断層が存在すると指摘。
 伊予灘中央構造線が活断層である可能性を改めて主張した。
 来年4月25日の次回口頭弁論で結審予定。(大平健幹)
               (12月12日「中國新聞デジタル」より)
https://www.47news.jp/11893554.html

.. 2024年12月14日 09:11   No.3152003
++ 中日新聞 (小学校中学年)…17回       
「志賀原発避難計画は破綻」金沢 安全性テーマに講演会

 能登半島地震で被災した北陸電力志賀原発の安全問題をテーマにした
講演会が15日、金沢市の近江町交流プラザで開かれた。
 立地する志賀町の被災者らが、道路寸断により避難計画が破綻してい
ると指摘。
 甲状腺被ばくを軽減する安定ヨウ素剤が事前配布されていない現状に
警鐘を鳴らした。
 長年原発問題に取り組んできた堂下健一町議と薬剤師の笠原秀行さん
が登壇。
 堂下町議は道路寸断や放射線防護施設が損傷した被災状況を説明し、
「波が高ければ船は出せず、風が強ければヘリも飛ばせない。代替のプ
ランBは持ち合わせおらず、逃げるのは不可能」と強調した。(後略)
    (12月16日「中日新聞」より抜粋)

.. 2024年12月17日 06:15   No.3152004
++ 北海道新聞 (中学生)…32回       
文献調査説明会に不満の声 NUMO、口頭質問受け付けず

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に
向け、原子力発電環境整備機構(NUMO)が後志管内寿都町と神恵内村
で行った文献調査の報告書に関する説明会が14日、前日に続き札幌市内
で開かれた。質問を口頭で受け付けず、紙に書いて提出する方法は前日
と変わらず、出席者から不満の声が上がった。(後略)
                (12月14日「北海道新聞」より抜粋)

.. 2024年12月17日 06:20   No.3152005
++ 新潟日報デジタルプラス (高校生)…58回       
[エネルギー基本計画原案]「福島(第一原発)事故は風化したのか」
  「原発は必要」…
  避難者、柏崎刈羽原発抱える新潟県民の思いは?

 原発回帰に転換したエネルギー基本計画の改定原案が示された12月17
日、東京電力福島第一原発事故で福島県から新潟県に避難した人は「13
年前の事故はなかったことになったのか」と、複雑な思いを吐露した。
 一方、「使える原発は使えばいい」と理解を示す意見もあり、受け止
め方は分かれた。
 この日示された原案では、これまでの基本計画で明記されていた「可
能な限り原発依存度を低減する」との文言が消えた。事故で郡山市から
下越地方に避難した40代女性は「(政府は)事故の記憶が風化したの
か、福島事故について人ごとのようになってしまったように感じる」と
ため息をついた。

 福島(第一原発)事故では「(東電や国の)誰も原発を制御できな
かった」との印象が強く残る。女性は「事故はまた起きるかもしれな
い。制御できなくなるかもしれない原発を、本当に続ける必要があるの
か」と、国の方針転換に強い疑問を呈した。

 福島第一原発が立地する双葉町から避難した柏崎市で生活する男性
(54)は「原発に賛成でも反対でもない」と語る。自身は事故で避難を余
儀なくされたが、身近な人が原発に勤務するなど、地元雇用や地域経済
への恩恵を感じていたからだという。
 男性は「事故さえ起こさないなら、あるものを動かすことには反対し
ない」としながら、「(原発は)将来的にはなくなっていくほうがいい
のではないか」とも話した。
 原発が立地する柏崎刈羽地域の住民の間でも見方は分かれた。
 原発に反対だという刈羽村の無職女性(82)は「原発回帰なんてとんで
もない」と憤った。懸念する点に、重大事故時に安全に避難できるかど
うかや、原発から出る核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の問題を挙
げ、「負の遺産を将来世代に残すべきではない」と訴える。 (後略)
        (12月18日「新潟日報デジタルプラス」より抜粋)
https://www.47news.jp/11916052.html

.. 2024年12月19日 05:36   No.3152006
++ 高知新聞 PLUS DIGITAL (幼稚園生)…1回       
【次期エネルギー基本計画】難題先送りの原発回帰だ
  方針転換は容認できない

 過酷な(東電福島第一)原発事故の教訓はどこへ行ったのか。
 経済産業省が中長期的なエネルギー政策の指針「エネルギー基本計
画」の原案を示した。
 2011年の東京電力福島第一原発事故以降に明記してきた「可能な限り
原発依存度を低減する」との文言を削除した。原発の建て替えの要件も
緩和する。
 事故の被害は今なお続いている。原発回帰に当たって本格的な国会論
戦や国民を巻き込んだ議論もなかった。
 方針転換は容認できない。

 基本計画はおおむね3年ごとに見直されている。今回の改定の焦点
は、2040年度の電源構成と原発の位置付けだった。
 現行計画は2021年に策定された。原発を「重要なベースロード電源」
と位置付けつつ「可能な限り依存度を低減する」として、再生可能エネ
ルギーの主力電源化を強調。2030年度の原発の電源構成目標を20〜22%
と設定した。
 一方、次期計画は「優れた安定供給性と技術自給率を有する脱炭素電
源」とし、再エネとともに「最大限活用する」との方針を明記。原発の
2040年度目標は2割程度とした。

 原発の目標割合は現行計画とほぼ変わらない。ただ、2023年度の実際
の割合は1割に満たない。目標の実現には既存原発の大半を再稼働させ
る必要があるが、中には老朽化した原発もある。
 そこで、原発の一定規模の維持につながる建て替え方針も盛り込まれ
た。これまで廃炉が決まった同じ原発の敷地内に限定していたが、同じ
電力会社なら別の原発内でも建設できるようにする。

 (東電福島第一)原発事故以来、原発の依存度低減を掲げていた政府の
方針転換となったのは、岸田政権下の2022年に決めた「GX(グリーン
トランスフォーメーション)基本方針」だ。
 エネルギー安全保障の問題や地球温暖化対策を背景に、60年超の原
発の運転を可能にする法改正を実現し、次世代型建設も打ち出した。

.. 2024年12月20日 05:44   No.3152007
++ 高知新聞 PLUS DIGITAL (幼稚園生)…2回       
 石破茂首相は先の自民党総裁選では「原発をゼロに近づけていく努力
は最大限する」と主張していたが、首相就任後はトーンダウン。
 岸田政権が掲げた最大限の活用を踏襲し、原発の利活用を明言してい
る。連立与党の公明党も「将来的に原発に依存しない社会」と訴える
が、容認に転じた。
 経済界などの要請を受け原発推進の流れが強まる一方、新潟県の東京
電力柏崎刈羽原発の再稼働が政府の期待通りに進まないように、地元住
民の不信感は根強い。
 事故から14年近くたつ今も福島(第一)原発の廃炉は見通せず、避難生
活を余儀なくされている人々がいる。

 さらに使用済み核燃料の問題も抱える。各地の原発で再稼働が進んだ
結果、増え続けて保管場所が不足している。高レベル放射性廃棄物の最
終処分先の確保も道筋が見えない。
 山積する難題を先送りしたままの原発回帰だ。
 課題に正面から向き合わなければ、国民の理解を得るのは
難しいだろう。   (12月19日「高知新聞 PLUS DIGITAL」≪社説≫より)

.. 2024年12月20日 05:51   No.3152008
++ 南日本新聞 (中学生)…31回       
「桜島や霧島連山の大噴火あれば川内原発への影響甚大」
  危険性訴え、設置許可取り消し求める住民が意見陳述 福岡高裁

 九州電力川内原発1、2号機(薩摩川内市)が新規制基準に適合する
とした原子力規制委員会の判断は火山リスクの検討が不十分だとして、
住民ら29人(うち鹿児島11人)が国に設置許可の取り消しを求めた訴訟
の控訴審第7回口頭弁論が18日、福岡高裁であった。
 住民2人が意見陳述し、「大噴火の影響は甚大」などと火山が絡む原
発災害の危険性を訴えた。次回2025年3月26日で結審の予定。

 意見陳述で、同市の女性(76)は「桜島や霧島連山の大噴火があった場
合、川内原発への影響は甚大だ」。いちき串木野市の男性(73)は「北海
道まで放射能が降り注ぎ、大人の決定に従わざるを得ない子どもたちが
吸い込む可能性を否定できない」と指摘した。
 このほか、住民側と国側が最終準備書面に基づき、見解の対立する火
山リスク評価や規制委審査の妥当性などへの主張をそれぞれ述べた。
 2019年6月の一審福岡地裁判決は規制委の審査基準「火山ガイド」が
不合理ではないとした。新規制基準下の原発設置許可を適法とする初の
司法判断を示し、請求を退けていた。
          (12月19日「南日本新聞 373news.com」より)

.. 2024年12月20日 07:43   No.3152009
++ 東京新聞 (社長)…3194回       
暴力の現場を歩く (下)

             大矢英代(カリフォルニア州立大助教授)

 11月末、イスラエル南西部の街・スデロトを訪れた。昨年10月7日の
ハマスによる襲撃で50人以上の住民が殺害された街でもある。展望台に
登ると、約2キロ先で激しく黒煙が上がっていた。ガザ北部の街、ベイ
トハヌーン(人口約5万2千人、 パレスチナ自治区2017年報告)。

 ビデオカメラのファインダーを覗くと、徹底的に破壊し尽くされ、瓦
礫の山と化した街が見えた。バラバラバラと砲撃音も聞こえてくる。人
影は見えない。でも、私には、黒煙の下で逃げ惑う子どもや女性たちが
いるように思えてならなかった。
 週末の午後、展望台への訪間客は絶えない。黒煙に包まれたガザを背
景に、スマホで記念撮影をする人たちがたくさんいたのには、ギョッと
した。SNSに投稿するのだろうか。男性に話しかけると、「イスラエ
ル軍は建物を壊しているだけで、あそこに人はいない」と断言した。
「いたとしてもハマス関係者だ」と。

 同じ場所で、同じ光景を見ているはずなのに、彼が見る「現実」には
殺されていく「市民」は写っていなかった。
 それは、彼だけではなく、この国の多くの人たちが見ている「現実」
のように思えた。
 パレスチナ人の死者4万4千人以上。戦争をする国の人たちが、犠牲
者に心を寄り添えない以上、どうしたら虐殺を止められるのだろうか。
        (12月16日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

.. 2024年12月20日 07:49   No.3152010
++ 日刊ゲンダイ (社長)…291回       
石破さん、支持率上げたいなら 紙の保険証存続だよ

  (前略)
 石破首相は、、いますぐ「紙の保険証」の存続を決定すべきだ。
国民も存続を望んでいるはずである。(中略)
 内閣支持率だってアップするに違いない。(中略)
 利用が進まないのは、使うメリットがあまりないうえ、情報漏れなど
の不安があるからだろう。(中略)
 わざわざ、既存の紙の保険証を廃止し、全く同じ機能を持つ「資格確
認証」を発行する意味がどこにあるのか。(後略)
         (12月19日発行「日刊ゲンダイ」1−2面より抜粋)




.. 2024年12月20日 08:00   No.3152011


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