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■--“事件”を捏造し250日勾留する広島地裁
++ 浅野健一 (社長)…619回          

.“事件”を捏造し250日勾留する広島地裁のひどさ
 | 8・6反戦反核集会参加で5人を監禁
 | 被団協ノーベル平和賞の「光と影」
 | 平岡・元広島市長は「米国に謝罪を要求せよ」
 | 朝鮮人被爆者代表の式典不参加は差別
 | 「メディア改革」連載第165回
└──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

◎ 12月6日午前、広島へ飛んだ。年金生活者だから、ANAの格安の
シニア航空券(当日零時から空席がある時だけ乗れる)での出張取材
だった。

 広島では、1.「8・6ヒロシマ暴処法5人弾圧を許すな! 5人の仲
間を今すぐ返せ!12・6広島地裁包囲 怒りの大行動」の取材、2.
10日のノーベル平和賞で忘却された朝鮮民主主義人民共和国在住の朝鮮
人被爆者—の二つを取材した。
 集会の呼び掛けは「8・6ヒロシマ暴処法弾圧を許さない会」。6日
正午から広島拘置所正門前で、昨年8月6日の原爆ドーム前集会で、広
島市役所職員を集団で転ばせたという罪状で、今年2月28日に広島県警
に逮捕され、広島地検に「暴力行為等処罰に関する法律」(暴処法)違
反で起訴され9カ月半勾留されている5人を激励した。

 午後1時からは隣にある広島地裁の正門前で、5人の保釈請求を却下
している刑事第一部合議A係(角谷比呂美裁判長、小川貴紀右陪席裁判
官、伊集葉留花左陪席裁判官)に対する抗議行動を行った。

◎ 被告人の一人の父親は「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に
ノーベル平和賞が与えられ、同じように反戦反核を訴えている息子らは
投獄されている。理不尽だ。
 昨年の8・6集会で転んだという市職員は被害届を出していない。戦
時下にできた暴処法で逮捕した県警公安警備は戦前の「特高警察」と変
わらない。接見禁止もついていて、家族は面会もできない。政治弾圧だ」
と訴えた。

 その後、私は約10分、電気式人工喉頭でスピーチした。「裁判長の角
谷さんは、自分が裁判官になった時の初心に戻って、自分がいま5人に
対してしていることを考えてほしい。事件が存在していない。逮捕・起
訴が捏造だ。被害者がいないので“冤罪”ですらない」
.. 2024年12月11日 05:38   No.3151001

++ 浅野健一 (社長)…620回       
 「昨年の8・6集会を現場で取材した。厳粛な集会を妨害したのは全
国から動員された日本会議系右翼活動家。半年後に5人は逮捕され、猛
暑の夏、エアコンのない拘置所で監禁されている。5人のクリスマスと
年末年始を、獄中で迎えさせるのは国家犯罪だ」

◎ 私は地裁事務局に意見書(12頁)を提出した。
 6日の行動を取材したキシャクラブメディアの記者はゼロ。7日の各
紙の広島版にも記事は一字もなかった。メディアは、広島市、市議会、
県警、地検、裁判所の共犯者だ。
 5人の裁判は公判前準備手続きしか行われず、公開の公判が開かれて
いない。準備手続き中で、警察官の尋問が強行された。憲法違反だ。板
垣雄三東大名誉教授(中東研究)は「8・6弾圧はイスラエルがやって
いる裁判もなしの行政拘禁と同じかそれ以上のもので、パレスチナ問題
と深く結びついたものだ」と強調している。
https://znn.jp/2024/11/post-477742.html

◎ 7日午後、間もなく97歳になる平岡敬・元広島市長(元中国新聞編
集局長)にインタビューした。平岡さんは、私の第一作『犯罪報道の犯
罪』を最初に評価してくれた先輩ジャーナリストだ。昨年8月以来の再
会だった。
 鋭く現代政治を見極める平岡さんは「被団協のノーベル平和賞受賞は
めでたいことだが、少々はしゃぎ過ぎではないか。米国の原爆投下は国
際法違反と米国に認めさせないと、核禁条約の実効性はない。米国など
の核抑止に頼る自公政権をもっと強く批判すべきだ」と話した。
 「広島は、米国ネバダ州や仏領南太平洋諸国の核実験場近くの被爆者、
中東の劣化ウラン弾犠牲者などもいる。米国は対中戦争を狙っている。
核戦争を止め、すべての核兵器を廃絶する運動の中心にならなければな
らない」

.. 2024年12月11日 05:46   No.3151002
++ 浅野健一 (社長)…621回       
◎ 広島県朝鮮人被爆者協議会の金鎮湖会長に、被爆者が住んでいた朝
鮮人集住地区を案内してもらい、インタビュー。「広島の被爆者は日本
の国家責任を追及し、米国に原爆投下を謝罪させるべきだ」と訴えた。
 夜遅く、金さんの息子さんの朝鮮料理店「スラ」での夕食の場に、
ジャーナリストの宮崎園子・元朝日新聞記者が駆け付けてくれた。宮崎
さんらは、新刊本『「平和都市」ヒロシマのまがりかど』(西日本出版
社)を出したばかりだ。「広島で広島市を批判すると排除される」と話
した。
https://www.asahi.com/articles/ASSD52210SD5PITB00HM.html

◎ 取材の2日間、核兵器廃絶には、米国の原爆投下を国際法違反とし
て、米国に認めさせることが今後の課題と認識した。
 被団協代表団が9日ノルウェーに到着した。日本時間の10日午後9時
から行われる授賞式には30人が出席し、3人の代表委員が登壇してメダ
ルや賞状を受け取ったあと、田中煕巳さんが演説をする。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241209/k10014662141000.html
 授賞式には30人が出席し、3人の代表委員が登壇してメダルや賞状を
 受け取ったあと、田中煕巳氏が演説をする。広島、長崎の被爆者の中
には朝鮮人も多数いた。
 しかし、金会長はオスロに招かれず、被団協が募金で4000万円を集め
オスロ訪問団を組んだが、金氏に声はかからなかった。朝鮮に住む被爆
者は忘れられたまま、授賞式が行われる。

.. 2024年12月11日 05:52   No.3151003
++ 『季節』編集委員会 (幼稚園生)…4回       
.脱原発の季刊誌『季節』(年4回)2024年冬号・12月11日発売!
 | 能登半島震災一年 隆起に沈む人と国
 | 巨大地震で原発はどうなるか
 | 〈原発なき社会〉を求めて集う不屈の〈脱原発〉季刊誌
 | 5.2mもの隆起が見られた能登半島輪島市門前町の海岸の写真が強烈
 └──── 『季節』編集委員会

◎ 〈原発なき社会〉を求めて集う不屈の〈脱原発〉季刊誌『季節』の
2024年冬号が12月11日より全国書店で発売です。
 表紙とグラビアは北野進さんによる能登半島地震の現地報告。
 5.2mもの隆起が見られた輪島市門前町の海岸の写真が強烈です。
 今号も多くの皆様の協力で読み応えのある内容に仕上がりました。

◎ 主な執筆者は以下の通りです。

樋口英明(元福井地裁裁判長)/小出裕章(元京都大学原子炉実験所助
教)/後藤政志(元東芝・原子力プラント設計技術者)/山崎久隆(
たんぽぽ舎共同代表)/北野 進(「志賀原発を廃炉に!訴訟」原告団
長)/石地 優(福井県若桜町・有機農業)/阿部功志(茨城県東海村
議会議員)/菅野みずえ(福島県浪江町・原発事故避難者)/森松明希
子(原発賠償関西訴訟原告団代表)/北村敏泰(ジャーナリスト)/和
田央子(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会)/柳原敏夫(弁護士)
/平宮康広(元技術者)/漆原牧久(脱被ばく実現ネットボランティア)
/三上 治(「経産省前テントひろば」スタッフ)/板坂 剛(作家・舞
踊家)/佐藤雅彦(ジャーナリスト)/山田悦子(甲山事件冤罪被害者)
/大今 歩(高校講師/農業)/山田清彦(核燃サイクル阻止1万人訴訟原
告団)/舘脇章宏(みやぎ脱原発・風の会)/木幡ますみ(大熊町議)/
桑原三恵(規制庁・規制委員会を監視する新潟の会)/けしば誠一(反
原発自治体議員・市民連盟事務局長)/木原壯林(老朽原発うごかすな!
実行委員会)/山本雅彦(原発住民運動福井・嶺南センター事務局長)/
芦原康江(さよなら島根原発ネットワーク)/名出真一(伊方から原発
をなくす会)/木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)/乱鬼龍

「季節編集委員会」
発行:鹿砦社(本社 0798-49-5302 東京編集室 03-3238-7530)

◎ 『季節』2024年冬号(A5判、131頁)の概要は
 下記URLを参照ください。
http

.. 2024年12月12日 05:28   No.3151004
++ 『季節』編集委員会 (小学校低学年)…5回       
この世から原発がなくなる日まで共に頑張りましょう!
 | 『季節』冬号発売中 「次の10年に向かって」
 └──── 『季節』編集委員会

 本誌『季節』は前号で創刊から10周年を迎えました。
 10年前、世の中の機運が反(脱)原発に溢れ、会社の景気も良く、意
気揚々と出発しましたが、新型コロナ急襲にて局面が変わりました。
 世の人々はコロナで狂わされた日々の生活に追われるあまり、反(
脱)原発の機運も盛り上がらなくなりました。世の人々も私たちも、
10年の半分の5年ほどはコロナ禍による業績不振に苦しんできました。

 これを支えてくださったのは、福島現地の方々、避難され不自由な生
活をされている方々、毎号現地からの活きたレポートを寄せてくださる
方々らでした。
 さらには定期購読やご支援金で支えてくださる読者の皆様方にも助け
られました。

 半分(以上)は私たちみずからの力不足ではありますが、本誌は創刊
以来一度も黒字になってはいません。
 常識的な経済原理からすると休廃刊もやむをえないところでしょうが、
類似の雑誌もなく、小さくとも反(脱)原発の拠点として被災者、被災
現地の生の声を伝えるメディアとして生き延び発行を継続していければ、
と願っています。
 今年も年末が近づいてまいりました。毎年思うのですが、被災地の
方々、故郷から離れることを余儀なくされた方々らは、どのような想い
で過ごされているのでしょうか。胸が詰まります。

 そうしたこともあって、本誌でも毎号気持ちの入った書を巻頭に揮毫
している、大学の後輩で書家の龍一郎と話し合い、わずかでも被災され
た方々と励まし合い、また一人でも世の方々にその想いを伝えようとし
て始めたのが鹿砦社カレンダーです。
 それ相当の費用が掛かっていますが、私たちの想いが詰まったカレン
ダーですから無料で配布しています。
 数に限りはありますが、主に本誌の定期購読者を中心にお配りしてい
ます。
 今年も出来上がってまいりました。定期購読の方には同封しております。
 今、新たに定期購読をお申し込みされた方にも送ります。
 なくなればそこでストップとなります。毎年ほとんど余りません。

.. 2024年12月14日 08:40   No.3151005
++ 『季節』編集委員会 (小学校低学年)…6回       
 今夏は歴史的な猛暑でした。師走を迎え季節は冬に入っていきます。
 この冬の寒さはいかばかりでしょうか。
 寒さがいかに厳しいとしても、なんとしても乗り越え共に春を迎えま
しょう!
 本誌『季節』は次の10年に向かって歩き始めました。
 この世から原発がなくなる日まで共に頑張りましょう!

『季節』
発行:鹿砦社(本社 0798-49-5302 東京編集室 03-3238-7530)

◎『季節』2024年冬号No41(A5判、131頁)の概要は
 下記URLを参照ください。
https://www.rokusaisha.com/wp/?p=51946

.. 2024年12月14日 08:47   No.3151006
++ タク (社長)…3772回       
中国でロックを広めた男
2002年8月、ファンキー末吉率いる「X.Y.Z.→A」の北京ライブが行われました。日中国交正常化30周年記念行事の一環として、「ロックで日中友好!」をスローガンに企画されたものです。会場の王府井大飯店には700人を超える観客が集まったそうです。

ハードロックのリズムに合わせてオールスタンディングで拳を振り上げる中国人を見て、「時代は変わった」と末吉氏は思ったといいます。初めて北京でやった時には1990年頃なのでコンサート中に客が立ち上がったら逮捕される時代です。

その2年後に爆風スランプが北京でコンサートを開いたときも、1曲目が終わった直後に公安から中止命令をくらったそうです。静止を聞かず演奏を続けると、音量は全て落とされ、中国人スタッフは公安にボコボコに殴られ、最後には別室に軟禁された。すべては体育館に集まった1万2000人の群集を前での出来事だったそうです。

末吉氏といえば「Runner」や「リゾ・ラバ」などのヒット曲でNHK紅白歌合戦にも出場した「爆風スランプ」リーダー。彼が1990年に北京のとあるレストランで、のちに中国を代表するロックバンドとなる「黒豹」のライブを初めて耳にしたとき、脳天を棍棒で殴られたようなショックを受けたという。中国では精神汚染音楽とされるロック。

「本物」のロックに触れた瞬間だった。以後「オレも中国人になる!」と宣言し、中国に狂ってゆくのです。「崔健」「唐朝」「BEYOND」など、多くの中華圏ミュージシャンと交流し、1997年に李彗珍をプロデュース。同年、中国のグラミー賞と呼ばれる「十大金曲作曲賞」を受賞。アジア諸国に「亜州鼓王」(アジアドラムキング)の名前が知れ渡る。翌年に爆風スランプが活動休止した後、末吉氏が最も力を入れるバンドが「X.Y.Z.→A」。

アジア人として初めてアメリカで成功したバンド「ラウドネス」ボーカル二井原実と手を組み、世界市場をめざした活動を展開。現在、末吉氏は北京をベースに中国、香港、タイ、そして日本でライブ、曲のアレンジ、新人のプロデュースなどボーターレスな活動を繰り広げ、自らを「和橋」と呼んでいます。

.. 2024年12月16日 05:23   No.3151007
++ タク (社長)…3773回       
「もともと日本に住みたくないというのが夢だから、香港でもいいしアメリカでもいいし、もっともっといろんなところで生活したいな」。和橋ミュージシャン・ファンキー末吉の活躍の場はさらに広がりそうです。

ちなみに爆風スランプのスキンヘッドのサンプラザ中野は私の近所の東葛高校を卒業していて、今年の千葉県東葛飾地区の高等学校研修会の発表校のトップバッターが私で東葛高校も発表校でした。東葛高校のPTA会長とは名刺交換して一緒にお酒の席でも一緒でした。ちなみに中野ZEROの表彰式に出席した所、最後のサンプラザ中野の姿を見ることができました。

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明日は今年最後の出張です 名古屋笠寺・三重県四日市・川崎市とまわります 17日の火曜日は熱田神宮のちかくに宿泊することにしました 

.. 2024年12月16日 05:29   No.3151008
++ 上岡直見 (社長)…376回       
−理論的なシナリオとしては核燃サイクルの延長上に
 | 核兵器があるが実際は技術的に破綻しており実現可能性はない−
 | 日本の原子力と核開発[前編]
 └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)

◎ 今年のノーベル平和賞は「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」
に授与され、2024年12月10日にオスロで授賞式が行われた。ノーベル賞
の選定経過は極秘とされ詳細はわからないが、ウクライナやガザの紛争
で核使用の危機が高まったことも背景にあると思われる。
 このメルマガでは日本の原子力利用と核兵器の関連に関心が高いと思
われるので、これを機会に基本を整理してみたい。[前・後編]

 「日本の原子力・核燃サイクルが止められないのは核武装を目的とし
ているため」という見解がある。これを脱原発の側から論じる場合、
日本では核兵器に対する拒否感が強いことを背景として、原子力・核燃
サイクルと核兵器を結びつければ脱原発論が補強されるという期待があ
るのではないか。
 一方で原子力推進側も、核武装の潜在能力を維持するために必要だと
主張する。

◎ また「日本のプルトニウム保有量は原爆に換算して6000発分」など
と、原子力利用・核燃サイクルがいかに危険かのたとえとして使われる。
 プルトニウムを使用する原爆は長崎に投下された爆縮型であるが、
それにどれだけプルトニウムが使用されたかは現在も機密である。
 「1発あたり何kg」という推定値も出回っているが、どれも風説に
すぎない。
 したがって何発分などという換算は意味がない。

◎ 核武装推進論者は、しばしば「日本は技術があるからその気になれ
ば半年か一年で核武装できる」などという。(※1)
 しかしゲリラの手製爆弾ではあるまいし、プルトニウムを筒に詰めれ
ば核兵器になるわけではない。
 こうした核武装推進論者の中に核工学の専門家は見当たらず、議論の
ほとんどは精神論的な「あったらいいな」レベルのもので、技術での現
実性を無視している。(※2)

.. 2024年12月20日 05:19   No.3151009
++ 上岡直見 (社長)…377回       
 一方で脱原発運動の論者の中にも、警告の意味としてなのか「すぐで
きる」説を支持する人がいる。中には「もう秘密裏に装置はできてい
て、プルトニウムを詰めれば核兵器になる」などという発言を聞いたこ
ともある。
 しかしこれは技術的には荒唐無稽であり、むしろ核武装推進論者の無
責任な発言に同調することになりかねない。

◎ 原子炉から出た使用済み燃料から核兵器までのプロセスはおよそ3
段階になる。
 第1段階は使用済み燃料からプルトニウムを分離する工程で青森県の
六ヶ所再処理施設がそれにあたる。ここで分離されるプルトニウムは低
純度プルトニウムである。
 第2段階は、それを高速炉に装荷して高純度プルトニウムに転換する
工程で、福井県の「もんじゅ」がそれにあたるが周知のとおり廃炉と
なった。

 かりに高純度プルトニウムができたとして、それを核兵器に使用する
には第3段階として高速炉用再処理工程が必要であり、それが茨城県の
リサイクル機器試験施設(RETF)である。
 「試験施設」と偽装した核開発施設ではあるが、前段の高速炉が破綻
したため現状はがらんどうの建物があるだけで実体はない。
 原料さえできる見込みがないのに「半年か一年で核武装」という話が
いかに非現実的であるかわかるだろう。

◎ それでは外国から高純度プルトニウムを調達できるだろうか。
 米国がいくら同盟国だといっても、日本の核武装を容認するとは思え
ない。後編でも述べるが米国は日本の核武装を容認しない。
 むしろウラン供給を押さえることによって核武装を阻止している。
 かといって英・仏などからの調達も非現実的である。

 核爆発を起こす部分だけでも容易ではないが、様々な周辺技術を総合
しないと実用的な核兵器にはならない。各々のパーツで部分的な設計・
試作・実験を繰り返して開発する必要がある。
 日本の技術は分野によっては優れているが、それを寄せ集めれば機能
するわけではない。
 福島第一原発のデブリ取出しと同じく、専門家は実現性がないことは
わかっているが「国策」を名目として関連企業に金を流すだけが目的で
ある。

.. 2024年12月20日 05:24   No.3151010
++ 上岡直見 (社長)…378回       
◎ もう一つの可能性として、原子炉から出た段階の低純度プルトニウ
ムのままでの核弾頭製造がある。
 理論的にはできるとする報告もみられるが現実には米国でも低純度プ
ルトニウムを使った実用的な核弾頭は実績がない。
 核弾頭はミサイル等に搭載するために小さく作るほうが難しく、それ
には高純度プルトニウムが必要だからである。
 米国での実績がないものを、日本がゼロから独自開発で低純度プルト
ニウムを使って実用的な核弾頭を作るのはまず非現実的である。
                       (後編に続く)
(※1)石破茂『SAPIO』2011年10月5日号、
    田母神俊雄「決断すれば日本の核保有までの時間は1年間」
    『週刊ポスト』2017年9月22日
(※2)「海国防衛ジャーナル」2012年9月24日
こちら

.. 2024年12月20日 05:32   No.3151011


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