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世界の英知集め廃炉を 寺田暁弘(東京都八王子市)
東京電力は、福島第一原発2号機の溶融核燃料(デブリ)を採取する作 業に失敗した。パイプをつないで格納容器に差し込みデブリを取り出す 計画だったが、パイプの並び順が違うことに気付き中断した。 お粗末な話だ。外注任せで確認を怠りながら「初歩的ミス」と言い繕 う東電の無責任な体質は相変わらずだ。 こんな調子でいつまでも国民に負担を強いて、廃炉できるのか疑問だ。 1〜3号機のデブリ総量は推定880トンと言われているのに、わずか3 グラムのデブリ採取にすら失敗した。 東京電力任せでなく、世界中から英知を集め考えなければ、廃炉は不 可能ではないのか。 国内の原発でまた事故が起きれば、電力会社はもちろん日本政府にも 事態は収束できないだろう。原発の在り方を考えるべきだ。 (9月25日「東京新聞」5面「発言」読者とともに)
.. 2024年09月28日 09:23 No.3110001
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