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■--地震列島 原発やめて!
++ 朽原発うごかすな!実行委員会 (幼稚園生)…1回          

地震列島 原発やめて! 地震も事故もまったなし
  9.23(月・休)老朽原発うごかすな!高浜全国集会

日 時:9月23日(月・休) 13時より15時
             集会後、町内デモあり 解散16:15
講 演:◇北野 進さん
      (石川県珠洲市住民/志賀原発を廃炉に!訴訟・原告団長)
    ◇樋口英明さん
      (原発は地震に耐えられないとして原発を止めた元裁判官)
会 場:高浜町文化会館(JR小浜線「若狭高浜駅」より徒歩10分)
            福井県大飯郡高浜町立石12-1
主 催:老朽原発うごかすな!実行委員会  連絡先:090-1965-7102
.. 2024年08月24日 09:31   No.3084001

++ 西崎やよい (幼稚園生)…1回       
【報告】井戸謙一「事実を知り、それを人々に伝える」
 | 『季節』2024年夏・秋合併号、井戸謙一さんの報告を読んで…
 | 広めるべき情報4つ
 └──── 西崎やよい(たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 日頃私が、戸惑う事に道筋をつけていただいたような気がした。
 原発の危険性、問題点を知人に伝えようとするときいつも、深い知識、
確信がなく、上滑りな、どこかで聞いたような批判や、実感の持てない
危機意識に、話すことをためらい、黙りがちになってしまう。
 けれども井戸謙一さんの言うように、情報戦に負けているわけにはい
かない。
 大手メディアの語らない不都合な情報や、都合のよい情報で、日本の
世論が原発を容認し、二度目の原発事故を起こすようなことはあっては
ならない。

◎ 文中にある広めるべき情報は、4つ

〈1〉福島第一原発事故は東日本壊滅の危機だったこと
 これは私自身が当日、身をもって感じたことだ。あの時の恐怖は実感
でしかない。

〈2〉人々を避難させないために、国が20倍に緩めた基準は市民の安全
を保障しないこと
 発がん物質となる公害物質は、しきい値がないとされ、環境基準に
てらすと、年20mSVの生涯線量の発がんリスクは、他の公害物質の
7000倍にもなると説明されている。
 予想されるリスクの高さに驚いた。

〈3〉福島第一原発事故による健康被害が生じていること
 事故当時に18才以下であった子どもたち36万人中370人を超える甲状腺
がん患者が見つかり、その症例から「過剰診断論」には、まったく根拠が
ないといえること。

〈4〉 終わりに井戸さんは、世界が原発に頼らない再生エネルギー100
%に向かっていると書かれている。そして原発の建設、運転に反対する
市民運動が日本中で、世界中で多岐にわたるとも。

◎ 私も体験した3.11福島第一原発事故、年20mSVの発がんリスク、
今も裁判でも争われている小児甲状腺がんの現実。
 広めなければいけない情報は他にも山ほどある。

.. 2024年09月08日 11:00   No.3084002
++ 山崎久隆 (社長)…1666回       
MOX燃料の価格は極めて高い
 | ウラン燃料に対してMOX燃料価格は少なくても10倍以上
 | 核燃料サイクル政策を終了させよう   (下)(了)
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
(上)は9/11【TMM:No5081】に掲載
2.経済性のないプルサーマル

◇ 再処理には巨額の費用がかかる。
 日本原燃によると本体の建設費用などの再処理事業とMOX(ウラン・
プルトニウム混合酸化物)燃料加工事業の総事業費も2024年6月には15
兆1千億円と、前年より4千億円増加した。
 今回、2年余りの「遅れ」で、さらに費用はかさむ。
 再処理について義務化されているという「根拠」のもう一つは、「再
処理拠出金」が原発事業者に義務づけられていることだ。
 再処理にあたり、機構は各原子力事業者から使用済燃料に再処理拠出
金を賦課している。

◇ 金額は、使用済燃料1グラム当たり約680円。
 BWRの燃料集合体一体の重量は約300キログラムある。
 そのうち燃料材質量は概算171キログラムと仮定する(女川の燃料体検
査申請書から)。これを単価680円で再処理した場合の費用は「1億1628
万円」になる。
 これで取り出せるプルトニウムの量は、重量当たり1%とすると、
1710グラムだ。グラム当たりでは68000円に相当する。

◇ MOX燃料には4〜9%のプルトニウムを入れるから、BWR燃料
(8×8型)では最大で15.4キログラムのプルトニウムが入る。
 単純計算でMOX燃料の価格は10億4720万円という途方もない金額に
なってしまう。
 これは通常のウラン燃料の18から30倍の価格だ。大間原発のABWR
の燃料は872体だから、9兆1316億円というあり得ない金額になる。

◇ こんな原発に経済性はない。
 そもそも計算していてばかばかしくなる金額である。本気でこんなM
OX燃料を使う原発が存在し得ると考えるのか。
 東電にこの計算を示すと、結論としてMOXの価格はこの計算の約70
分の1になると回答した。

.. 2024年09月14日 07:47   No.3084003
++ 山崎久隆 (社長)…1667回       
◇ 言い換えると、プルトニウムの単価はグラム当たり96円と考えると
いうのだ。それで計算した大間の全炉心燃料価格でも「1440億円」で
ある。
 これでもウラン燃料体の3倍から5倍に相当する。
 そのうえMOX燃料は性能が悪く、通常のウラン燃料体ならば4年燃
やせるが、MOXは3年しか燃やせない。これで75%に落ちるので、こ
れで比較すれば3.7から6.3倍である。

◇ 加圧水型軽水炉である高浜原発のMOX燃料体を輸入した際の価格
について朝日新聞は1体約12億400万円との記事を掲載している。
                      (2023年7月8日)
 これは既に大量のMOX燃料を製造しているフランスのアレバ社が製
造したものだから、価格は比較的安く抑えられていると考えられる。

◇ 加圧水型軽水炉と沸騰水型軽水炉では燃料の構造や炉心燃料の数が
かなり異なる。117万キロワットの大飯原発4号機は燃料体は193体、
一方、110万キロワットの東海第二などは764体だ。

 この発電量と燃料体の数の比率でMOX燃料の沸騰水型軽水炉の価格
を割り出すと、3億415万円である。
 東電の計算では54%にしかならない。従って、東電の計算は実勢価格
の半分程度しか想定していないと思われる。(他に輸送費や関税などが
含まれる可能性はある)

◇ 結論として、ウラン燃料に対してMOX燃料価格は少なく見積
もっても10倍以上になる。
 そのうえ国内再処理は日米原子力協定により上限が決められている
ため、経済性を追求できる状況にはない。
 取り出すウラン(回収ウラン)を使うあてもない。
 高レベル放射性廃棄物の行き先も決まらず、処理処分費用も全くの想
定でしかない。
 こうした核燃料サイクル政策を進める合理的理由はない。

 もちろん、二酸化炭素削減効果など期待すべくもないこと、はいうま
でもない。
 これに、大量の放射性物質の海洋、大気放出と、事故時の極めて巨大
な放射能災害を考慮する必要があることも付け加えておく。
 核燃料サイクル政策は、成り立たない政策である。

         (初出:9月5日「金曜ビラ」たんぽぽ舎発行)

.. 2024年09月14日 07:54   No.3084004
++ たんぽぽ舎 (社長)…888回       
【抗議声明】
 | 東京電力による使用済み核燃料輸送の強行に抗議する
 | 原発を動かす限り、使用済み核燃料は増え続ける
 | これらを青森などに押しつける政策は、もはや破綻している
 | 輸送に反対する行動を各地で取り組んだ皆さんの
 | ご健闘に心から連帯します
 └──── 2024年9月25日 たんぽぽ舎

◎ 原発は運転すれば大量の核のごみを出す。
 その中で最も危険なのが使用済み核燃料だ。
 使用済み核燃料はこれまで、多くが六ヶ所再処理工場に輸送されてき
たが、その貯蔵プールも既に満杯になり、2016年からは止まっている。

 しかし9月24日、東京電力(東電)柏崎刈羽原発から青森県むつ市に
向けて使用済燃料の海上輸送が始まった。これは「中間貯蔵施設」への
輸送だ。
 むつ市に建設された中間貯蔵施設は、リサイクル燃料貯蔵(RFS)
という会社が運営しているが、この会社は東電(80%)と東北電力
(20%)による合弁企業であり、事実上子会社だ。実質的には東電が
造った貯蔵施設だ。

◎ 東電は福島第一原発事故を引き起こした責任会社だ。まだ賠償も廃
炉も途上である。保有する唯一の原発は、震災後に運転を停止した後、
稼働していない。
 そのうちの7号機は再稼働の手続き中で、地元合意があれば動かせる
状況になっているが、今回の輸送と再稼働は本来は関係ない。

◎ 今回の輸送の目的は、リサイクル燃料貯蔵の施設の使用前検査合格
のために行われる。
 実際に貯蔵する燃料が入った容器がないと検査が終わらないので、そ
のためだけに運ばれる。

[1]日本海は現在「地震多発警報」中

◎ 1月1日に発生した能登半島地震では、100キロ以上離れた柏崎刈羽
原発にも津波が到達した(原発に波高計がないため正確な高さは不明で
ある)。また、近くの上越市では5.9mの遡上があったと報告されて
いる。
 この地震は、断層活動が想定されていた96キロを大きく超えて150キロ
の規模で連動したと考えられている。
 地震が起きるたびに予想を超えて何かが起きる。
 日本ではいま、そんな現実に直面している。謙虚になって、自然災害
が想定内に収まるなどと考えてはならない。

.. 2024年09月26日 04:32   No.3084005
++ たんぽぽ舎 (社長)…889回       
◎ 能登半島地震は日本海側の地震活動が、最近特に活発になっている
ことを示しており、今後数年にわたって、同様の規模の地震が発生する
可能性があると考える必要がある。
 その中でも能登半島から佐渡島にかけての海域には多数の活断層があ
ることは知られており、これらの断層が動き、大津波が柏崎刈羽原発を
含む富山県から新潟県沿岸に押し寄せると考えなければならない。
 ところが東電は、その時期に長い間おこなってこなかった使用済み核
燃料の輸送計画を立て、24日から26日にかけて実行した。(むつ小川原
港到着は26日の予定)

[2]最も危険な輸送を強行して何の利益があるのか

◎ このような中で輸送を強行するのはきわめて無謀だ。
 では、その無謀な行為をして誰にどんな利益があるのか。
 先に述べたとおり東電自らが今回の輸送と再稼働に関係はないとして
いる。
 しかし実際には「既成事実化」の一環であると考えなければならない。
 7号機の使用済み核燃料プールは97%埋まっており、このままでは再
稼働できない。
 桜井雅浩柏崎市長はこれを80%以下に下げることが再稼働を認める条
件としている。それは他の号機に燃料を移せば可能だし実際に7号機か
ら4号機に一部の燃料を移している。
 しかしながら原発から搬出できなければ、いずれにしてもプールは逼
迫する。

◎ そこで六ヶ所再処理工場の稼働見通しなど立たなくても、搬出すれ
ばプールが空き、運転ができるというわけだ。
 柏崎刈羽原発以外でも、高浜、大飯、美浜原発のある福井県でも同様
のことが起きている。

 関西電力と福井県との間では、搬出先の見通しが立たないと老朽原発
の再稼働は認めないとの県と関電との「約束」があり、そのため高浜原
発の燃料の一部をフランスに運ぶ計画や、上関町に中間貯蔵施設を中国
電力と一緒になって建設する計画などが打ち出された。

 また、東北電力も女川原発2号機の再稼働を控えているが、プール貯
蔵率は75%で運転再開から4年ほどで満杯になる見通し。
 そのため敷地内に乾式貯蔵施設を28年に稼働させる計画という。
 中間貯蔵施設への燃料輸送の目的は、原発の運転継続のために他なら
ず、そのためには最強の核のごみを青森県や、どこかに押しつけようと
する計画の一環だ。

[3]再処理工場の稼働見通し立たず

.. 2024年09月26日 04:42   No.3084006
++ たんぽぽ舎 (社長)…890回       
◎ 六ヶ所再処理工場は、ついに27回目の延期が決定し、最新の予定は
「2027年3月末」。2024年9月の予定が2年半延びた。規制委員会での
審査に1年半、その後、使用前検査等で9か月〜1年を要するという内
容だが、これも「絵に描いた餅」に過ぎない。
 難航を極めている工事計画の審査が1年で終わるとは考えられない。

◎ その後の使用前検査では、2007年から2008年のアクティブ試験時に
失敗を重ねたガラス固化体の製造試験が含まれる。試験運転のときに放
射能で汚染され、入室困難な「レッドセル」の検査はどうするのか。
 新たな完工目標もとても無理だ。
 こうしたことも、原発にとっては「関係ない」ことなのだろう。

◎ 核燃料サイクル政策をとっている限り、原発から使用済み核燃料は
再処理施設や中間貯蔵施設に運び出され、そのまま無期限に貯蔵し続け
ることになる。
 RFSは50年以上は貯蔵しないとの協定を結んでいる。50年を超える
直前に具体的な搬出計画について提示できるよう取り組んでいくと
いう。また中間貯蔵事業の確実な実施が著しく困難となった場合の措置
として、施設外への搬出を含め適切な措置を講ずるという。
 これらも「絵に描いた餅」に過ぎず、保障されているわけではない。

◎ 原発を動かす限り、使用済み核燃料は増え続ける。
 これを青森などに押しつける政策は、もはや破綻している。それにも
かかわらず強行することは到底認められない。
 使用済み核燃料輸送は危険である。
 輸送沿岸の自治体には通知されない。
 事前に情報を得て対処する準備をすることさえできない。
 防災は自治体の専権事項といいながら、この場合は全く埒外に置かれ
ているのだ。

 使用済み核燃料輸送の強行に抗議の意志を表明するとともに、輸送に
反対する行動を各地で取り組んだ皆さんのご健闘に心から連帯します。


.. 2024年09月26日 04:49   No.3084007
++ 渡辺マリ (社長)…257回       
原発と「民主主義」
 | 「東北はまだ植民地だったのか…」
 | 「原発は民主主義のないところにやってくる」
 └──── 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)

〇「東北はまだ植民地だったのか…」
         (赤坂憲雄 民俗学者・福島県立博物館元館長)

 戦前の東北:男は兵隊、女は女郎、百姓は米を貢ぎ物として差し
出した。
 戦後の東北:東京に電気やエネルギー、安い労働力を供出してきた。

 「都会で使う電気のために、なぜ、私たちの村(町)に建てるのか」
 原発の本質を突いた疑問だ
 なぜ? 原発が危険極まりないものだということを彼らは知っていた
からだ。
 過疎・財政難に苦しむ地方につけ込み、カネをばらまいて押し付け、
そして都会は大量の電気を消費し繁栄を享受する。
まさに東北は「植民地」。

〇 東電福島第一原発人災事故

 思い出そう、「原発さえなければ」と書き遺して自死した男性を
 思い出そう、一時帰宅した家でガソリンをかぶって焼身自殺した女性を

 牛が草を食み、子どもは犬と走り回り、大人は働く
 先祖が作り上げてきた美田を守り、大地に根差して人々は生きてきた。
 伝えられてきた四季折々の行事、欠かす事のできない墓参。
 泣いたり笑ったり、時には喧嘩をしたかもしれない、それもまた大切
な思い出。
 そして、心豊かな生活を求めて移住してきた人たち。
 「帰りたい」その言葉に込められた思い。
 それはただ単に「住み慣れたふるさとに帰りたい」という事だけでは
ないのだろうと思う。
 その全てを奪ったのが東京電力だ。

〇 原発は差別の象徴

 ウラン採掘から運転、廃炉、使用済み核燃料処分に至るまで、核の全
工程で環境を汚染し、人、生きものの命を蝕む。

 小出裕章氏:「原子力に反対しているのは単に危険だからではありま
せん。原子力は徹頭徹尾、無条件で犠牲を他者にしわ寄せするからです」

.. 2024年10月06日 07:00   No.3084008
++ 渡辺マリ (社長)…258回       
 通常運転中の原発労働も、そして今行われているフクシマの「事故処
理」作業も、その殆どは被ばくを余儀なくされる下請け・孫請け・ひ孫
請けの労働者が担っている。
 そして法令で決まっている被ばく量を超えれば解雇。即ち使い捨て。
 思い出そう、3・11の事故収束に携わった作業員の被ばく限度をそ
れまでの100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げられた
ことを。→ まさに差別構造

〇 牛、馬、鶏、小さな生き物を殺し、自然を破壊した。

 そして人々の命と健康を蝕み続ける。
 「自分もいつか放射能のために病気になるかもしれない」という恐怖。
 日本中に散り散りになり、その上、家族離散という最悪の悲劇に
会った人たち。
 中には新しく生活再建を築いた人たちがいるかもしれない。
 けれど多くの人たちにとって13年半経っても「福島は終わっていな
い」し、新たな困難、苦悩の中にいる。
 しかも2022年の最高裁6・17判決だ。

〇 柏崎刈羽原発の再稼働をめざす犯罪企業・東京電力

 柏崎刈羽原発を動かせば1基当たり年1100億円の利益の押上げがある
とされる(6月5日・朝日新聞)。
  謝罪もせず、過失も認めず経済優先 → カネ、カネ
 ALPS処理汚染水を福島漁民との約束を破って世界共有の海へ棄て(
後は野となれ山となれ)、
 柏崎刈羽原発の使用済み核燃料は、むつ市の中間貯蔵施設へ搬入。
 またもや「東北」か!
 後押しするのは国・経産省。
 ウハウハ笑っているのは誰だ?

〇 この国を「民主主義国家」と言えるか?

 「原発NO!」を訴えることは、この日本という国のあり方に
「NO!」ということだと思う。
 「原発は民主主義のないところにやってくる」
          (北野 進氏 志賀原発を廃炉に!訴訟原告団長)

☆鎌田 慧氏「六ケ所村の記録」講談社文庫がすごい。
 六ケ所村の事だけれど、1991年の発刊だけれど、今も続く政・官・財
の醜悪な実態がよく分かる。

.. 2024年10月06日 07:08   No.3084009


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