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東海第二原発 安全対策工事 2年余延長へ 防潮堤不備 茨城
日本原子力発電(原電)東海第二原発(茨城県東海村白方)の再稼働に 必要な安全対策工事で、原電が完了時期を9月から2026年12月まで2年 余り延長する方針を固めたことが20日、関係者への取材で分かった。 不備が見つかった建設中の防潮堤について、原電は「実質的な造り 直しになる」と説明していた。
新たな完了時期が明らかになるのは初めて。関係者によると、原電は 15日の社内会議で工期の延長を決定。翌16日に一部の関係機関に方針を 伝えていた。 東海第二の工期延長は2020年1月と2022年2月に続き3回目となる。
東海第二では昨年6月、防潮堤の鋼製防護壁を取り付ける基礎部分の 工事で、柱の強度を向上させるためのコンクリートが複数箇所で充填 (じゅうてん)されていないことが判明。骨格となる鉄筋の変形も確認 され、工事が中断した。
原子力規制庁は7月、基礎部分の設計を抜本的に見直し、建て直しを 含めて検討するよう原電に要請。これを受け、原電は不具合箇所を基礎 の構造として活用せず、防護壁を支える柱の中心部の強化や周辺地盤の 改良などで安全性を確保する計画を示していた。 原電は安全対策工事の9月完了について、村松衛社長らが「非常に厳 しい状況」との認識を示しながら、現行の計画自体は変更せずに維持し 続けてきた。(中略)
原電の方針に対し、茨城県の担当者は「工期延長に関わらず、東海第 二原発の再稼働の判断には影響はない」と強調。 「有識者による安全性の検証と原発周辺自治体の実効性のある避難計 画が策定された上で、県民と原発30キロ圏の首長、県議会の意見を聞い て判断する」と話した。 原電は茨城新聞の取材に対し、「現時点で工程に関して新たに知らせ るものはない」とコメントした。 (8月21日「茨城新聞クロスアイ」より抜粋) https://www.47news.jp/11365777.html
.. 2024年08月22日 08:26 No.3082001
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