返信


■--速報
++ 共同通信 (平社員)…141回          

【速報】日本原電敦賀原発2号機「新規制基準適合せず」
 └──── 7月26日17時42分「共同通信」

 原子力規制委員会は26日、日本原子力発電敦賀原発2号機の審査会合
で、原子炉直下に活断層があることを否定できず、原発の新規制基準に
適合しないと結論付けた。
.. 2024年07月27日 08:12   No.3065001

++ 柳田 真 (社長)…885回       
「活断層あり敦賀原発2号」は即廃炉・決定せよ
 | グズグズの規制委員会を攻めた行動(2回実施)
 | 7/24(水)と26(金) 規制庁前で抗議申し入れ
 └──── 柳田 真(とめよう!東海第二原発首都圏連絡会、
            たんぽぽ舎共同代表)

◎福井県敦賀市内にある敦賀原発2号炉の廃止を求めて、7月24日(水)
と26日(金)の2日間、東京都港区六本木ファーストビル内の規制委員会
を攻めた。先行グループの協力で。
 東京、千葉、神奈川、さいたまの市民が集まり、ファーストビル前で
昼休みの1時間。ノボリ旗を立て(とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
とたんぽぽ舎)、横断幕(声をあげよう 東海第二原発はいらない)、A3
用紙1枚に一文字の看板(敦賀2号真下に活断層)をかかげ、ハンドマ
イクで訴えた。

◎直下に活断層のある原発は、即時廃止が当然だ。「規制委員会設立の
氏名を生かせ」、「決断をグズグズ延ばすな」の声をあげました。
 26日は各新聞社も取材に来て、大変でした。
 当日配布された3つの文章は次の通り。

◎参考文章
1.7月26日(金)「活断層がある敦賀2号は「不合格」とせよ…
          「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
2.7月26日(金)「敦賀2号を廃炉に」…
        「敦賀発電所2号機から約10kmに居住する敦賀市民」
3.7月24日(水)防潮堤欠陥工事問題で申し入れ…
        「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

☆本日は、1.7月26日(金)「活断層がある敦賀2号は「不合格」とせよ…
          「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
 の文章を張り付けます。2.と3.は、明日以降の掲載と致します。


          要 請 書   2024年7月26日

原子力規制委員会 委員長 山中伸介様
原子力規制庁 長官 片山 啓様

とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会

原子力規制委員会は、直下に活断層がある敦賀原発2号機に
「不合格」判断を下すよう求めます

.. 2024年07月27日 08:21   No.3065002
++ 柳田 真 (社長)…886回       
 敦賀原発2号機の適合性審査では、当初から原子炉直下の断層が「将
来活動する可能性がある」と規制委員会の有識者会議が認定し、学識経
験者から同様の判断が示されてきました。
 2012年敦賀原発2号機原子炉建屋の真下を通る「D−1」と呼ばれる
断層が、近くを走る活断層の浦底断層と連動する可能性が指摘され
ました。

 翌年、原子力規制委員会が設置した専門家会議が「D−1」断層が
「将来動く可能性がある」とする評価書をまとめました。日本原子力発
電の反論を受けて追加調査が行われたものの、2015年3月に再び「将来
動く可能性がある」とする評価が示されました。

 規制委員会は、活断層の存在を否定する原電の主張には「科学的、技
術的な根拠が乏しい」と指摘しています。
 6月28日の審査会合で「K断層が原子炉直下の断層とつながっている
かについて、つながっていない証拠を示すよう」求められた原電は、こ
れまで証拠を何一つ示すことができていません。

 規制委員会は本日7月26日に審査会合を開き、結論を出すとしていま
すが、日本原電は廃炉を回避するため、新たな調査を盛り込んだ「補正
書」の提出や、審査を改めて求める「再申請」などを求めています。事
実の認定を先延ばしにする原電の姑息な時間稼ぎは許せません。

 活断層の上で原発を動かせば、巨大地震が起これば、福島や能登半島
地震の例からも取り返しのつかない大惨事をもたらします。

 規制委員会はその設立の趣旨に従い、政府や電力会社の圧力に屈する
ことなく、人と環境の安全を守るために、「不合格」の厳正な判断を下
し、敦賀原発2号機を廃炉にするよう求めます。

.. 2024年07月27日 08:29   No.3065003
++ 山崎久隆 (社長)…1652回       
敦賀原発2号機の新規制基準不適合に思う
| 不適合は以前から明らかだった
 | 敦賀原発2号機の廃炉はもっと早く決定できたはず
 └──── 山崎 久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 日本原電敦賀原発2号機(福井県敦賀市 116万キロワット PWR)
について原子力規制庁は7月26日に開いた審査会合で、真下にある断層
が動く可能性を否定できないなどで、新規制基準に適合していないとの
結論を出した。
 原発の直下で断層が動けば深刻な事態になることから、新規制基準では
再稼働は認められないことになり、敦賀原発2号機は事実上廃炉が決定的
になった。
 今後、31日に原子力規制委員会の会合で報告し、審査会合の結論を
委員会としても受け入れる見通し。

○この結論は以前から出ていた

 敦賀原発は200mほどの場所に「浦底断層」という活断層が走っており、
もともと立地不適と言える場所だが、以前は断層評価が甘く、原電は
浦底断層を活断層とみていなかった。
 しかしその後の調査で浦底断層は約4700年前に活動した第一級の活断層
であることがわかった。
 東日本太平洋沖地震の後に、浦底断層の運動に伴い動く可能性がある
断層が原子炉直下にも達している可能性があることが明らかになり、改め
て再評価を行うことになった。
 敷地内の断層について、旧原子力安全・保安院による「耐震バック
チェック」の一環として、評価の妥当性について、専門家からの意見
聴取、有識者会議が行われていた。そこで「浦底断層の動きにひきず
られた可能性がある」として、活断層に伴う活動があることを示して
いた。これが2014年の有識者会議による意見書であり、断層運動の
可能性が否定できないことから、再稼働できないと結論づけられて
いたのである。
 この見解を不服として、原電は再度、設置許可変更申請書を提出し、
強引に審査を再開させてきた。そのために、科学的根拠も不確かな
「光ルミネッセンス分析」などを持ち出し、K断層は活断層ではない
と主張するなどしていた。

.. 2024年07月28日 04:11   No.3065004
++ 山崎久隆 (社長)…1653回       
○再稼働を強引に進めたい日本原電による文書偽装

 一連の審査会合では、過去に国に提出した書類を勝手に書き換え、
あたかも最初から活断層ではないと評価してきたかのような文意に
書き換えるなど、多数の偽装が見つかった。これでは審査できないと、
審査が中断した。その後、規制委は審査を再開させた。
 その後も原電の書類には100箇所以上の間違いが見つかった。
 昨年4月、審査は再度中断した。
 規制委はデータ管理や審査体制に問題があると、原電の社長を呼び出
して資料を出し直すよう求めた。その際に山中委員長は「これが最後だ」
と述べた。誤りが続けば審査の打ち切りも示唆した。

○原電は直ちに廃炉を決断せよ

 この原発は、今後動かすことはできない。しかし、この審査会合の結果
を受けて、原電の村松衛社長は「廃炉は考えていない」として、さらに
審査を求める考えを示している。
 規制庁は、これを認めてはならない。
 また、原電は直ちに廃炉を決断するべきだ。
 原電の原発は、全て止まっている。
 しかし24年3月期連結決算は最終利益が前年比37.8%増の24億円と
なり、7年連続の黒字だった。
 原電の原発は全て停止しており、発電電力量は12年間ゼロ。しかし
黒字なのは、東電、関電、中部電、東北電、北陸電の電力5社が「基本
料金」として原電に原発の維持管理費用などを支払ってきたからだ。
 つまり東電などが赤字になっても発電ゼロの原電の黒字が続くという
異常事態になっている。
 大手電力5社は23年度に、944億円を基本料金として支払っている。
 このまま原電が敦賀2号機を「再稼働申請中」として、基本料金を
電力に請求すると、消費者の電気料金が1ワットも電気を生まない原発
のために年間400億円余りを原電に支払うことになる。これでは「再稼働
詐欺」のような状況だ。
 欠陥工事が明るみに出た東海第二と合わせて、毎年900億円を超える
電気料金を吸い上げるためだけに存在し維持され続ける原発。
 もはや一刻も早く2基とも廃炉にするべきだ。
 東京都も、東電株主総会で電気代を抑える株主提案をしていたが、
電気代が高いと思うのならば、まず電力5社に対して原電に支払って
いる原発維持管理費用を打ち切ることを要求するべきである。

.. 2024年07月28日 04:16   No.3065005
++ とめよう!東海第二原発首都圏連絡会 (課長)…174回       
東海第二原発防潮堤基礎の欠陥工事の内容がとてつもなく大きい
 | 内部告発がなければこの問題が闇に葬られていた
 | 欠陥工事内容の一部しか公表せず欠陥工事の全容がつかめない
 | 7/24(水)原子力規制委員会へ申入れ
 └──── とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
  ※7/24(水)、7/26(金)の規制委申入れ行動は
   7/26【TMM:No5058】に掲載

2024年7月24日
原子力規制委員会委員長 山中伸介 様

原子力規制委員会への申入れ(東海第二原発防潮堤欠陥工事について)

 貴職におかれましては原子力規制委員会の長としてご奮闘のことと拝
察申し上げます
 さて、東海第二原発取水口部防潮堤基礎の欠陥工事(施工不良という域
を越えている)については、日本原子力発電株式会社(以下日本原電と称
す)より、2月7日付「設計および工事の変更認可申請の一部補正」が
提出されました。
 その後、規制庁と日本原電の間でヒアリングが重ねられ、3月26日開
催の第1240回審査会合と6月18日開催の第1259回審査会合で議論されま
した。

 この審査会合には、当会の会員4名が傍聴しております。2回の審査
会合を傍聴した感想としては、規制庁職員が具体的な指摘をしているに
もかかわらず、何か日本原電はそのことを理解できないで、ピントがず
れている感じがしました。

 今回の欠陥工事の大きな問題点は、欠陥工事の内容がとてつもなく大
きいこと。
 内部告発がなければこの問題が闇に葬られていたこと、欠陥工事内容
の一部しか公表せず欠陥工事の全容がつかめなかった事であります。
 不良内容の全容がつかめないことに対しては、2回の審査会合で規制
庁職員も指摘していました。

 更に、今回も日本原電の隠蔽体質が変わっていないと言わざるを得ま
せん。
 北基礎の鉄筋高止まり(A北4鉄筋籠)は、実は2023年の3月に発生し
ていたのですが、公表は7か月後の10月16日でした。
 それも共産党が10月16日に記者会見すると発表したとたんに、日本原
電も10月16日に公表したのであります。

.. 2024年07月31日 07:52   No.3065006
++ とめよう!東海第二原発首都圏連絡会 (課長)…175回       
 最終的には第1259回審査会合で、「基礎の作り直しを含めた設計の見
直し」を日本原電に要求し、このことについて日本原電は、7月中旬ま
でに検討し回答することを約した。
 更に、6月28日、日本原電は、規制庁と面談し「地中連続壁部を鋼製
防護壁を支持する構造としては使用しない設計に変更するので、回答の
時期を見極めたい」との事を規制庁として了解したとの事。

具体的に下記の内容を原子力規制委員会に申し入れます。

1)放水口部の地中連続壁に欠陥が無いか日本原電に詳細検査を
 実施させる事
2)今後の規制業務については、原子力に対する確かな規制を通じて、
 人と環境を守ることが原子力規制委員会の使命である。との組織理念
 に恥じることの無いよう委員長以下全職員が全力で当たること。
3)全職員が常に「人と環境を守る」ことを念頭に置き、勇気をだして
 行動すること。

.. 2024年07月31日 07:58   No.3065007
++ 山崎久隆 (社長)…1654回       
6/26東電株主総会に向けて事前質問で何を聞き、
 | 東電はどう答えたのか (下) (了)
 | 柏崎刈羽原発の使用済核燃料を青森県に運び出し、再稼働時に
 | プールを空ける…東電が行いたいのはそれだけのことだ
 | そのために大変なリスクを冒そうとしている
 └──── 山崎久隆(脱原発東電株主運動)

(3)使用済燃料のRFSへの輸送について

◇ 7月から9月にかけて実施すると発表された使用済燃料の搬出。
 東電の発表では、輸送キャスク1基を青森県むつ市の「リサイクル燃
料貯蔵」(RFS)が建設した中間貯蔵施設に運ぶとしている。
 その目的は「RFSの運用準備」、つまり東電側の事情ではない。
 RFSは東電と日本原電が出資した子会社だが、柏崎刈羽原発の再稼
働は依然として未定。使用済燃料プールから搬出しなければ運転出来で
きないというような事情はない。

◇ 能登半島地震の影響で、柏崎刈羽原発の沖合でマグニチュード7ク
ラスの地震が起こる危険性が高まっていることはを、地震学者からが繰
り返し警告されしている。
 そんなさなかに輸送する必要はないのでは、と質問をしたが、輸送を
強行する理由は明らかにされなかった。

◇ 津波により輸送船が危険にさらされる可能性については「津波警報
等が発令された場合には、輸送船は緊急離岸等の対応を行うことを基本
としております。仮に緊急離岸ができない場合でも、岸壁に係留されて
いることや、津波と吃水との高さの関係から岸壁を超えないこと、十分
な船体強度を有していることなどから、方向 不能となる可能性は非常に
低いものと考えてございます。」との回答。

 「想定外を想定せよ」とする「新規制基準」の考え方には合致して
いない。

◇ RFSでの貯蔵は「50年」とする協定が存在する。
 50年たったら搬出しなければならない。その搬出先はどこなのか。
 そして判断する時期は、誰がいつ判断するのか。
 こうした質問に回答はなかった。
 使用済燃料輸送に関しては、輸送ルートにかかる自治体への説明、防
災計画、避難計画等について質問したが無回答。
 責任を負うのは東電だが、具体的な責任体制を構築しているとは到底
いえない。それでも輸送を強行する。

.. 2024年07月31日 08:04   No.3065008
++ 山崎久隆 (社長)…1655回       
◇ このRFSについては、会場では次のように答えていた。
 「中間貯蔵につきましては、サイクル全体の柔軟性を高め、長期的な
エネルギー安全保障に必須という観点から重要で有効な手段と位置付づ
けております。」

 中間貯蔵とは、使用済燃料をどこに置くかという問題であり、回答の
ような位置づけではない。
 柔軟性というのならば原発敷地内でも同じだし、エネルギー安全保
障、この場合は資源として核燃料物質を国内に確保しておくという意味
だと捉えても、中間貯蔵のあるなしは関係なく、MOX燃料の加工と導
入が緊急時に増産可能か(もちろん不可能だが)という問題だ。
 いすれもRFSの説明としては意味をなしていない。

(4)能登半島地震後のリスクと対策について

◇ 能登半島地震は、柏崎刈羽原発の真向かいで起きた。距離は118キロ
だったが、周辺地域では震度5強の揺れを観測している。これは驚異的
な値である。
 北陸電力の想定を大きく超え、約150キロにわたり断層がいくつも連動
して起きた地震。その想定外は東電の地震想定にも大きな課題を突きつ
けた。

◇ 柏崎刈羽原発に最も大きな影響を与える断層は、目の前にある佐渡
海盆東縁断層帯である。この一部が動いて中越沖地震を引き起こし、柏
崎刈羽原発に甚大な被害をもたらしたと考える地震学者もいる。
 原発直下に伸びる断層面は再度活動した場合、原発が建つ地盤を破壊
する危険性がある。それを踏まえて会場で質問したが、その回答は次の通り。

◇ 「今まで基準地震動の設定に当たりましては、陸域では長岡平野西
縁断層帯から十日町断層帯との連動、それから、海域では佐渡島南方断
層から魚津断層帯、これ約全長156kmになりますけども、この連動を考
慮して保守的に実施してございます。佐渡海盆東縁断層でございます
が、ここにつきましては海上超音波探査で評価検討の結果、断層構造は
確認をされておりません。」

◇ 佐渡海盆東縁断層帯とそれにつながるF−B断層と長岡平野西縁断
層帯との連動は、原発を挟む断層系の連動であり、極めて危険な事態を
招く。
 しかしこれを想定したら柏崎刈羽原発は再稼働できないから、存在を
認めたくないのである。

◇ 最も影響が大きい断層帯を避け、大きな影響はないと考える断層で
評価している。これでは安全側に立ったとは言えない。
 

.. 2024年07月31日 08:10   No.3065009
++ 山崎久隆 (社長)…1656回       
 なお、超音波探査は海中を越えて地層を探査するため、明確に断層が
見えれば確実に存在すると言えるが、見えないからといって断層が存在
しないと断定はできない。

(5)株主総会での質問趣旨と東電の回答を紹介したが、なんともかみ
合わない議論だった。
 再処理事業は東電も積極的に進めるつもりがない。そもそもプルサー
マルをおこなう原発を東電は有していない。
 福島第一3号機は既に廃炉。柏崎刈羽3号機は再稼働申請である「新
規制基準適合性審査」を受けてもいない。つまりやる気はない。

 既に再稼働をしている中でプルサーマルを実施している電力会社に売
り渡すとしても、それは英仏にあるプルトニウムのことであり、これか
ら実施する計画の国内再処理ではない。
 東電の使用済核燃料を青森県に運び出し、再稼働時にプールを空ける。
東電が行いたいのはそれだけのことだ。
 しかし、そのために大変なリスクを冒そうとしている。
 各地の運動と連携して止める必要がある。

   (「脱原発東電株主運動ニュース」No329 2024年7月21日より
    了承を得て転載)

.. 2024年07月31日 08:16   No.3065010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用