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青森の中間貯蔵 使用済み核燃料 今夏にも搬入 再処理めど立たず 最終処分場化の危惧 「ごみ捨て場にするな」住民疑念噴出 また負担転嫁の構図 首都圏への電力 新潟での原発稼働 青森で後始末 「再検討なければ犠牲の強制繰り返される」
各原発で保管される使用済み核燃料。 容量の上限に近づく原発もある中、青森県むつ市で「中間貯蔵」が始 まろうとしている。 使用済み核燃料を持ち込み、再処理まで一時保管する試み。 昨夏に山口県上関町でも浮上したが、むつで具体化すると原発敷地外 で初の中間貯蔵となる。ただ地元には、最終処分場になる危惧がある。 さらにいえば、持ち込むのは東京電力柏崎刈羽原発の分。 首都圏の人々も無関心でいられない。(宮畑譲、西田直晃)
「(核燃料サイクルの)政策の実現性はない。下北半島を核のごみ捨 て場にしない。搬入に反対する」「(中間貯蔵施設からの)搬出先が不 明確。到底、安心できない。最終貯蔵させない条例をつくってほしい」 中間貯蔵計画を巡り、3日に地元のむつ市内で開かれた住民説明会。 参加者からこんな意見が出た。 (中略) 脱原発を目指す市民団体「核の中間貯蔵施設はいらない!下北の会」 の栗橋伸夫事務局長は「核燃料サイクルの整合性がとれていないことは 原発を推進する側も分かっているはず。こんなのはサイクルでも何でも ない」と吐き捨てる。 再処理工場が稼働しなければ、搬入された使用済み核燃料の行き先が なく、中間貯蔵施設が「最終貯蔵施設」となりかねない。 そのため説明会でも「搬入先が決まらない場合、最終処分地になるの ではないかという疑問が当然湧く。最終処分地に絶対ならないという約 束をすることができるのか」と質問 (後略) (7月5日「東京新聞」朝刊16-17面「こちら特報部」より抜粋)
.. 2024年07月06日 09:40 No.3053001
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